JPH05231231A - 失火検出装置 - Google Patents

失火検出装置

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JPH05231231A
JPH05231231A JP3101092A JP3101092A JPH05231231A JP H05231231 A JPH05231231 A JP H05231231A JP 3101092 A JP3101092 A JP 3101092A JP 3101092 A JP3101092 A JP 3101092A JP H05231231 A JPH05231231 A JP H05231231A
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吉美 山本
Kazuhiro Niimoto
和浩 新本
Koichi Terada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際に失火を起こさせて、その時に生ずるエ
ンジンの回転変動量を基準として失火判定を行うことに
より、失火判定における誤判定をなくす。 【構成】 エンジン1の失火を検出する失火検出装置
を、点火タイミング毎におけるエンジン1の回転変動量
(例えば、角速度変化値)Δαiを検出する回転変動量検
出手段(例えば、クランク角センサー)11と、エンジン
1を強制的に失火させる失火強制手段133と、該強制
失火時において前記回転変動量検出手段11により検出
される強制失火時検出値Δα(i+1)を設定値としてエ
ンジン1の失火判定を行う失火判定手段132とを備え
た構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車のエンジンに
おける失火を検出する失火検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンにおいては、
エンジンの点火時期や燃料噴射等を制御するためにエン
ジンの回転に同期した信号が用いられることとなってい
るが、点火制御系の故障等に起因して気筒に点火が行な
われない場合(即ち、失火)が生ずることがある。このよ
うなエンジンの失火は、未燃焼ガスの排出を生ずる原因
となるところから、排気系における不具合発生につなが
るおそれがある。
【0003】上記のような理由から、エンジンの失火を
逸速く検出することが要求され、従来から種々の工夫が
なされてきている。
【0004】例えば、特開平2ー291476号公報に
開示されているように、機関の回転周期を検出する回転
周期検出手段により検出された今回の回転周期と前回の
回転周期との偏差をモニターし、該偏差が所定値より大
きい場合に失火と判定するようにしたものが提案されて
いる。
【0005】ところが、該公知例のものの場合、今回と
前回との回転周期の偏差を所定値と比較する方式とされ
ているため、実際には失火が生じていないにもかかわら
ず、失火と誤判定してしまったり、実際に失火が生じて
いるにもかかわらず、失火していないと誤判定してしま
うおそれがある。例えば、エンジン高回転時において
は、正常時であっても角速度変化が大きいため、失火が
生じていなくとも前記偏差が大きくなる場合が生じた
り、失火が生じていても前記偏差が小さくなる場合が生
じるおそれがある。
【0006】また、エンジンの失火状態を各気筒の点火
タイミング毎のエンジン回転角速度変化で検出し、該角
速度変化値Δαi(換言すれば、回転変動量)が予め設定
された失火判定しきい値Δα0を超えている場合に失火
と判定する方式も良く知られている。
【0007】ところが、上記方式の場合、エンジンの個
体差等による誤差を考慮していないため、次のような問
題が生ずるおそれがある。
【0008】即ち、低回転、軽負荷時においては、図7
に示すように、失火した気筒(この場合、第3気筒)の角
速度変化値Δαiが他の正常燃焼気筒のそれに比べて非
常に大きいため、容易に失火と判定できるが、高回転時
においては、図8に示すように、正常燃焼気筒でも角速
度変化Δαiが大きいため、失火判定しきい値Δα0をオ
ーバーする場合があって、失火と誤判定するおそれがあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような失火判定
における誤判定は、該誤判定に基づく燃料カット操作に
つながるところから、エンジンの出力低下等の不都合を
招くため、誤判定を確実に防止し得るシステムの開発が
希求されることとなっている。
【0010】本願発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、実際に失火を起こさせて、
その時に生ずるエンジンの回転変動量を基準として失火
判定を行うことにより、失火判定における誤判定をなく
すことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、エンジンの失火を
検出する失火検出装置を、点火タイミング毎におけるエ
ンジンの回転変動量を検出する回転変動量検出手段と、
エンジンを強制的に失火させる失火強制手段と、該強制
失火時において前記回転変動量検出手段により検出され
る強制失火時検出値を設定値としてエンジンの失火判定
を行う失火判定手段とを備えた構成としている。
【0012】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の失火検出装置に
おいて、前記失火強制手段が、エンジンの高回転時に実
施されるようにしている。
【0013】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、点火タイミング毎におけるエンジン
の回転変動量を検出する回転変動量検出手段と、該回転
変動量検出手段により検出される通常時検出値が、所定
の失火判定しきい値を超えている場合をエンジンの失火
と判定する失火判定手段とを備えた失火検出装置におい
て、エンジン高回転時において前記回転変動量検出手段
により検出される通常時検出値が前記失火判定しきい値
を超えている場合にエンジンを強制的に失火させる失火
強制手段と、該強制失火時において前記回転変動量検出
手段により検出される強制失火時検出値と前記通常時検
出値との差が所定値以上であった場合には前記失火判定
手段による失火判定を禁止する禁止手段とを付設してい
る。
【0014】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項3記載の失火検出装置に
おいて、前記失火判定しきい値を前記強制失火時検出値
に置き換える失火判定しきい値変更手段を付設してい
る。
【0015】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項3あるいは4記載の失火
検出装置において、エンジンの負荷変動を検出する走行
条件検出手段と、該走行条件検出手段により検出される
負荷変動が大きい程前記失火判定しきい値を増大補正す
る失火判定しきい値補正手段を付設している。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、上記手段によって次のよ
うな作用が得られる。
【0017】即ち、エンジンに対して強制的に失火を生
じせしめた時におけるエンジンの回転変動量を設定値と
し、該設定値との比較において失火の判定が行なわれる
こととなる。
【0018】請求項2の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0019】即ち、エンジンの高回転時において強制的
に失火を生じせしめた時におけるエンジンの回転変動量
を設定値とし、該設定値との比較において失火の判定が
行なわれることとなる。
【0020】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0021】即ち、高回転時において失火判定用の失火
判定しきい値をエンジンの回転変動量(即ち、通常時検
出値)が超えた場合には、一旦強制的に失火を生ぜし
め、その時の回転変動量(即ち、強制失火時検出値)と前
回の回転変動量(即ち、通常時検出値)との差が所定値以
上であった場合には、失火判定が禁止されることとな
る。
【0022】請求項4の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0023】即ち、失火判定用の失火判定しきい値が、
強制失火により検出された強制失火時検出値に置き換え
られることとなる。
【0024】請求項5の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0025】即ち、失火判定用の失火判定しきい値が、
エンジンの負荷変動が大きい程増大補正されることとな
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、エンジンの失
火を検出する失火検出装置を、点火タイミング毎におけ
るエンジンの回転変動量を検出する回転変動量検出手段
と、エンジンを強制的に失火させる失火強制手段と、該
強制失火時において前記回転変動量検出手段により検出
される強制失火時検出値を設定値としてエンジンの失火
判定を行う失火判定手段とを備えた構成として、エンジ
ンに対して強制的に失火を生じせしめた時におけるエン
ジンの回転変動量を設定値とし、該設定値との比較にお
いて失火の判定が行なわれるようにしたので、実際に失
火が生じた場合の回転変動量を基準として失火判定が行
なわれることとなり、失火誤判定を的確に防止すること
ができるという優れた効果がある。
【0027】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
失火検出装置において、失火強制手段が、エンジンの高
回転時に実施されるようにしたので、エンジンの高回転
時において強制的に失火を生じせしめた時におけるエン
ジンの回転変動量を設定値とし、該設定値との比較にお
いて失火の判定が行なわれることとなり、正常時におけ
る回転変動量の大きい高回転時における失火誤判定が的
確に防止できるという優れた効果がある。なお、エンジ
ンの低回転時には、正常時における回転変動量があまり
大きくないので、失火時における回転変動量の検出は容
易である。
【0028】請求項3の発明によれば、点火タイミング
毎におけるエンジンの回転変動量を検出する回転変動量
検出手段と、該回転変動量検出手段により検出される通
常時検出値が、所定の失火判定しきい値を超えている場
合をエンジンの失火と判定する失火判定手段とを備えた
失火検出装置において、エンジン高回転時において前記
回転変動量検出手段により検出される通常時検出値が前
記失火判定しきい値を超えている場合にエンジンを強制
的に失火させる失火強制手段と、該強制失火時において
前記回転変動量検出手段により検出される強制失火時検
出値と前記通常時検出値との差が所定値以上であった場
合には前記失火判定手段による失火判定を禁止する禁止
手段とを付設して、高回転時において失火判定用の失火
判定しきい値をエンジンの回転変動量(即ち、通常時検
出値)が超えた場合には、一旦強制的に失火を生ぜし
め、その時の回転変動量(即ち、強制失火時検出値)と前
回の回転変動量(即ち、通常時検出値)との差が所定値以
上であった場合には、失火判定が禁止されるようにした
ので、正常時における回転変動量の大きい高回転時にお
ける失火誤判定が的確に防止できるという優れた効果が
ある。
【0029】請求項4の発明によれば、請求項3記載の
失火検出装置において、失火判定しきい値を強制失火時
検出値に置き換える失火判定しきい値変更手段を付設し
て、失火判定用の失火判定しきい値が、強制失火により
検出された強制失火時検出値に置き換えられ、置き換え
られた失火判定しきい値(即ち、実際の失火に基づく回
転変動量)を基準として失火判定が行なわれることとな
り、失火誤判定を的確に防止することができるという優
れた効果がある。
【0030】請求項5の発明によれば、請求項3あるい
は4記載の失火検出装置において、エンジンの負荷変動
を検出する走行条件検出手段と、該走行条件検出手段に
より検出される負荷変動が大きい程失火判定しきい値を
増大補正する失火判定しきい値補正手段を付設して、失
火判定用の失火判定しきい値が、エンジンの負荷変動が
大きい程増大補正されるようにしたので、エンジンの負
荷変動に影響されることがなくなり、失火誤判定をより
的確に防止することができるという優れた効果がある。
【0031】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0032】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる失火
検出装置が示されている。本実施例は、請求項1〜4の
発明に対応するものである。
【0033】図2には、本願発明が適用された自動車用
エンジンの制御系統が示されている。ここでは、複数気
筒のうちの一つのみについて示されている。
【0034】図2において、符号1はエンジン、2は吸
気通路、3は排気通路、4は燃料噴射弁、5は点火栓、
6はクランク軸、7はディストリビュータ、8は燃料タ
ンク、9は燃料ポンプ、10は燃料フィルター、11は
点火タイミング毎における回転変動量(本実施例の場
合、角速度変化値)Δαiを検出する回転変動量検出手段
として作用するクランク角センサー、12はエンジン回
転数を検出する回転数センサー、13は失火検出装置の
要部を構成するコントロールユニットである。
【0035】前記コントロールユニット13には、前記
クランク角センサー10からの角速度変化値Δαiおよ
び回転数センサー11からのエンジン回転数Neが入力
され、これらの入力信号に基づいて前記燃料噴射弁4お
よび点火栓5に対する後述する制御を行うものとされて
いる。
【0036】つまり、コントロールユニット13は、図
1に示すように、失火判定の基準となる角速度変化値と
しての失火判定しきい値Δα0を設定する失火判定しき
い値設定手段131と、前記クランク角センサー10か
ら入力された角速度変化値Δαiが、失火判定しきい値
設定手段131により予め設定されている失火判定しき
い値Δα0を超えている場合をエンジン1の失火と判定
する失火判定手段132と、エンジン1の高回転時にお
いて前記クランク角センサー10により検出される角速
度変化値(即ち、通常時検出値)Δαiが前記失火判定し
きい値Δα0を超えている場合(即ち、失火判定手段13
2により失火と判定された場合)にエンジン1(本実施例
の場合、当該気筒)を強制的に失火させる失火強制手段
133と、該失火強制手段133による強制失火時にお
いて前記クランク角センサー10により検出される角速
度変化値(即ち、強制失火時検出値)Δα(i+1)と前記
通常時検出値Δαiとの差が所定値Δαst以上であった
場合には前記失火判定手段132による失火判定を禁止
する禁止手段134と、前記失火判定しきい値Δα0
強制失火検出値Δα(i+1)に置き換える失火判定しき
い値変更手段135とを備えている。
【0037】前記失火強制手段133による強制失火
は、本実施例では点火栓5への電圧印加を停止すること
により行なわれるが、燃料噴射弁4への燃料供給カット
によって行う場合もある。
【0038】上記構成の失火検出装置による失火判定の
経緯を図3に示すフローチャートを参照して以下に説明
する。
【0039】クランク角センサー10からの角速度変化
値(即ち、通常時検出値)ΔαiがステップS1において読
み込まれ、ステップS2において失火判定しきい値Δα0
との比較がなされ、Δαi>Δα0の場合にはステップS
3に進み、エンジン回転数Neと設定回転数Ne0(即ち、
エンジン1が高回転域にあるか否かの判定基準となる
値)との比較がなされ、Ne<Ne0と判定された場合に
は、エンジン1は低回転域にあるので、失火判定手段1
32により失火と判定される(ステップS4)。その理由
は、従来技術の項において説明したように、エンジン1
の低回転時においては、正常時における角速度変化値が
小さいため、通常時検出値Δαiが失火判定しきい値Δ
α0を超えるということは確実に失火していることを表
しているからである(図8参照)。
【0040】一方、ステップS3においてNe≧Ne0と判
定された場合にはステップS5に進み、ステップS2にお
いて一応失火と判定された気筒(即ち、角速度変化値Δ
αiが失火判定しきい値Δα0を超えた気筒)を失火強制
手段133により強制的に失火させ、その時の角速度変
化値(即ち、強制失火時検出値)Δα(i+1)をクランク
角センサー10から読み込み(ステップS6)、その後ス
テップS7において強制失火させた時の角速度変化値(即
ち、強制失火時検出値)Δα(i+1)と失火判定手段13
2により失火と判定された時の角速度変化値(即ち、通
常時検出値)Δαiとの差が予じめ設定された判定用しき
い値Δαst(0以上の数値)と比較される。そして、Δα
(i+1)−Δαi<Δαstと判定された場合にはステップ
8において失火と判定されるが、Δα(i+1)−Δαi
≧Δαstと判定された場合には禁止手段134の作用に
より失火判定手段132による失火判定が禁止されて正
常運転と判定される(ステップS9)。
【0041】上記のようなコントロールユニット13に
よる制御を図4のタイムチャートを参照して説明する。
【0042】エンジン1が高回転域にある場合には、正
常運転時においても点火タイミング毎の角速度変化値が
大きく、失火判定しきい値Δα0との間に余り余裕がな
いため、失火以外の原因によっても第3気筒におけるよ
うに角速度変化値Δαiが失火判定しきい値Δα0を超え
てしまう場合が生ずる。そこで、次回の点火タイミング
において第3気筒を強制的に失火させ、その時の角速度
変化値Δα(i+1)と前回の角速度変化値Δαiとを比較
すれば、両者の差Δα(i+1)−Δαiが所定値Δαstを
超えているか否かにより失火判定が行えるのである。つ
まり、Δα(i+1)−Δαi<Δαstの場合には前回の失
火判定手段132による失火判定が正しいので失火判定
手段132による失火判定は禁止されないが、Δα(i+
1)−Δαi≧Δαstの場合には、前回の失火判定手段1
32による失火判定は誤っていたこととなるので失火判
定手段132による失火判定は禁止されることとなるの
である。
【0043】なお、本実施例の場合、失火判定しきい値
変更手段135の作用により、失火強制手段133によ
る強制失火時に検出された角速度変化値(即ち、強制失
火時検出値)Δα(i+1)を以後の失火判定しきい値Δα
0として置き換えられることとなっている。
【0044】また、本実施例では、失火判定しきい値Δ
α0を基準として失火と判定された気筒を次回強制的に
失火させるようにしているが、失火判定しきい値Δα0
と関係なく失火させ、その時に生ずる角速度変化値Δα
iを失火判定の基準とするようにしてもよい。
【0045】さらに、本実施例では、エンジン1の高回
転時にのみ強制失火を行うこととなっているが、エンジ
ン1の低回転時において強制失火を行っても何等差し支
えない。
【0046】実施例2 図6および図7には、本願発明の実施例2にかかる失火
検出装置が示されている。本実施例は、請求項1〜5の
発明に対応するものである。
【0047】本実施例の場合、図6に示すように、エン
ジンの負荷変動(例えば、路面の凹凸、変速機の変速作
動、自動変速機のロックアップクラッチの締結力変化
等)を検出する走行条件検出手段14が付設されてお
り、該走行条件検出手段14により検出された負荷変動
量Δβはコントロールユニット13に入力されることと
なっている。
【0048】本実施例のコントロールユニット13に
は、図5に示すように、実施例1の内容に加えて、前記
走行条件検出手段14により検出される負荷変動量Δβ
の大小に応じて失火判定しきい値Δα0を補正する失火
判定しきい値補正手段136が付設されている。該失火
判定しきい値補正手段136による補正は、負荷変動量
Δβが設定値Δβ0とを比較し、Δβ>Δβ0の場合には
Δα0=Δα0′、Δβ≦Δβ0の場合にはΔα0=Δα0
とすることにより行なわれる。ここで、Δα0′>Δα0
とされている。
【0049】本実施例の場合における失火検出装置によ
る失火判定の経緯は図7に示すフローチャートの通りと
なる。
【0050】即ち、本実施例の場合、ステップS1にお
いて、角速度変化値Δαiとともに負荷変動量Δβが読
み込まれ、ステップS2〜ステップS4において失火判定
しきい値Δα0の補正がなされる。つまり、ステップS2
において負荷変動量Δβと設定値Δβ0との比較がなさ
れ、Δβ>Δβ0の場合にはステップS3においてΔα0
=Δα0′とされ、Δβ≦Δβ0の場合にはステップS4
においてΔα0=Δα0とされる。その後の制御は実施例
1の場合と同様なので説明を省略する。
【0051】上記のようにしたことにより、エンジンの
負荷変動に影響されることなくなり、失火誤判定をより
的確に防止することができることとなるのである。
【0052】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる失火検出装置にお
けるコントロールユニットの内容を示すブロック図であ
る。
【図2】本願発明の実施例1にかかる失火検出装置を備
えたエンジン制御系を示す概略図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる失火検出装置によ
る失火判定の経緯を示すフローチャートである。
【図4】本願発明の実施例1にかかる失火検出装置によ
る失火判定の経緯を示すタイムチャートである。
【図5】本願発明の実施例2にかかる失火検出装置にお
けるコントロールユニットの内容を示すブロック図であ
る。
【図6】本願発明の実施例2にかかる失火検出装置を備
えたエンジン制御系を示す概略図である。
【図7】本願発明の実施例2にかかる失火検出装置によ
る失火判定の経緯を示すフローチャートである。
【図8】従来例におけるエンジン低回転時における失火
判定経緯を示すタイムチャートである。
【図9】従来例におけるエンジン高回転時における失火
判定経緯を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1はエンジン、4は燃料噴射弁、5は点火栓、6はクラ
ンク軸、11は回転変動量検出手段(クランク角センサ
ー)、12は回転数センサー、13はコントロールユニ
ット、14は走行条件検出手段、131は失火判定しき
い値設定手段、132は失火判定手段、133は失火強
制手段、134は禁止手段、135は失火判定しきい値
変更手段、136は失火判定しきい値補正手段、Δαi
は通常時検出値、Δα(i+1)は強制失火時検出値、Δ
α0は失火判定しきい値、Δαstは設定値、Δβは負荷
変動量。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火タイミング毎におけるエンジンの回
    転変動量を検出する回転変動量検出手段と、エンジンを
    強制的に失火させる失火強制手段と、該強制失火時にお
    いて前記回転変動量検出手段により検出される強制失火
    時検出値を設定値としてエンジンの失火判定を行う失火
    判定手段とを備えていることを特徴とする失火検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記失火強制手段は、エンジンの高回転
    時に実施されることを特徴とする前記請求項1記載の失
    火検出装置。
  3. 【請求項3】 点火タイミング毎におけるエンジンの回
    転変動量を検出する回転変動量検出手段と、該回転変動
    量検出手段により検出される通常時検出値が、所定の失
    火判定しきい値を超えている場合をエンジンの失火と判
    定する失火判定手段とを備えた失火検出装置であって、
    エンジン高回転時において前記回転変動量検出手段によ
    り検出される通常時検出値が前記失火判定しきい値を超
    えている場合にエンジンを強制的に失火させる失火強制
    手段と、該強制失火時において前記回転変動量検出手段
    により検出される強制失火時検出値と前記通常時検出値
    との差が所定値以上であった場合には前記失火判定手段
    による失火判定を禁止する禁止手段とを付設したことを
    特徴とする失火検出装置。
  4. 【請求項4】 前記失火判定しきい値を前記強制失火時
    検出値に置き換える失火判定しきい値変更手段を付設し
    たことを特徴とする前記請求項3記載の失火検出装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの負荷変動を検出する走行条件
    検出手段と、該走行条件検出手段により検出される負荷
    変動が大きい程前記失火判定しきい値を増大補正する失
    火判定しきい値補正手段を付設したことを特徴とする前
    記請求項3あるいは4記載の失火検出装置。
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