JPH0522699B2 - - Google Patents

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JPH0522699B2
JPH0522699B2 JP59196426A JP19642684A JPH0522699B2 JP H0522699 B2 JPH0522699 B2 JP H0522699B2 JP 59196426 A JP59196426 A JP 59196426A JP 19642684 A JP19642684 A JP 19642684A JP H0522699 B2 JPH0522699 B2 JP H0522699B2
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JP
Japan
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acetylene
bis
cured
ether group
reaction
Prior art date
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JP59196426A
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English (en)
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JPS6176459A (ja
Inventor
Mitsutoshi Aritomi
Hideyori Fujiwara
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP59196426A priority Critical patent/JPS6176459A/ja
Publication of JPS6176459A publication Critical patent/JPS6176459A/ja
Publication of JPH0522699B2 publication Critical patent/JPH0522699B2/ja
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリプレグ、注型材、積層材用樹脂
として有用なアセチレン基含有イミドに関するも
のである。 〔従来技術およびその問題点〕 近年、回転電気機器、電気配線回路基板などに
おいては、その大電気容量化と小型軽量化が進む
に従つて、これらに使用される絶縁材料において
も、その耐熱性の極めて優れた熱硬化性樹脂が要
望されている。また、航空機用複合材料において
も高性能化にともなつて構造部材用コンポジツト
のマトリクスレシンとして用いられる熱硬化性樹
脂の耐熱性向上が要望されている。 一方、従来から種々の耐熱性高分子材料の研究
がおこなわれているが、複層板用、塗料用、含浸
用の耐熱性高分子材料の場合、その硬化物にポイ
ド(空隙)が残らないことが重要な要件の1つで
ある。この用件を満たす材料としては付加硬化型
の耐熱性高分子材料が知られている。 この様な付加型の耐熱性高分子材料としては、
特公昭46−23250号公報に示されビスマレイミド
樹脂(商品名“ケルイミド”、ローヌ・プーラン
社製)などの付加重合型ポリイミド樹脂が提案さ
れている。このビスマレイミド樹脂は二重結合へ
のジアミン類の付加反応(マイケル付加反応)及
び二重結合の重合によつて硬化し、優れた耐熱性
を与える硬化樹脂となる。しかし、ビスマレイミ
ド樹脂は、硬化速度が遅く、硬化に長時間要す
る。また、マイケル付加反応に由来する構造を含
有し、この樹脂はその長時間の使用が高々約260
℃に限られる。 また、同様に、硬化時にガス状生成物の放出を
回避するために、付加反応によつて硬化するアセ
チレン置換ポリイミドオリゴマーが提案されてい
る(特開昭50−5348号公報)。このアセチレン置
換ポリイミドオリゴマーは、200〜300℃で硬化
し、この硬化物の加熱減量特性(TGA)による
熱分解開始温度は460℃であり極めて優れた耐熱
性を有する。しかし、このアセチレン置換ポリイ
ミドオリゴマーは融点が高く、また、溶解性に劣
るため成形加工性が悪い。また、原料合成が複雑
で収率が低いためおよび製造が困難であるためそ
の価格が高い。 以上の様にこのアセチレン置換ポリイミドオリ
ゴマーは高性能であるが改良すべき点が多い。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、ガス状生成物の放出なく加熱硬化で
き、得た硬化物は高度の耐熱性を有し、しかも成
形加工性の優れた耐熱性高分子材料を与えるアセ
チレン基含有イミドを与えるものである。 〔発明の構成〕 本発明は、次式()で示されるエーテル基を
含有するアセチレン末端イミドを提供するもので
ある。 〔式中、Xは
【式】または−S−である。〕 (製造方法) 上記式()で示すアセチレン基含有イミド
は、次式()または()で示されるエーテル
基含有芳香族テトラカルボン酸、その低級アルキ
ルテトラエステル、または、対応する二酸無水物
と、一般式()であらわされるアセチレン化合
物とを反応させて一般式()であらわされるエ
ーテル基含有アセチレン末端イミド化合物前駆体
であるアミド酸またはその低級アルキルエステル
化合物を得、これをイミド化することにより製造
される。 〔式()、()および()において、Xは式
()と同じであり、RはHまたは炭素数1〜4
のアルキル基である。〕 上記式()および()で示されるエーテル
基含有芳香族テトラカルボン酸、その低級アルキ
ルテトラエステル、またはそれに対応する二酸無
水物としては、2,2−ビス〔4−(3,4−ジ
カルボキシフエノキシ)フエニル〕プロパン二酸
無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシフ
エノキシ)ジフエニルスルフイド二酸無水物、
2,2−ビス〔4−2,3−ジカルボキシフエノ
キシ)フエニル〕プロパン二酸無水物、4,4′−
ビス(2,3−ジカルボキシフエノキシ)ジフエ
ニルスルフイド二酸無水物、等、およびそれに対
応するカルボン酸またはアルキルエステルを使用
することができる。 式()で示されるアミノフエニルアセチレン
としては、p−アミノフエニルアセチレン、m−
アミノフエニルアセチレン、o−フエニルアセチ
レンを用いることができる。 そして、式()で示されるアセチレン基含有
イミドとしては、例えば、2,2−ビス〔4−
〔N−(3−エチニルフエニル)フタルイミド−4
−オキシ〕フエニル)プロパン、4,4′−ビス
〔N−(3−エチニルフエニル)フタルイミド−4
−オキシ〕ジフエニルスルフイド、等が挙げられ
る。 本発明における新規なエーテル基を含有するア
セチレン末端アミド酸化合物を製造するにあたつ
て、一般式()で表わされるアミノフエニルア
セチレンの使用量は、前記一般式()で表わさ
れるエーテル基含有二酸無水物1モルに対して、
2.0〜10モルの範囲で用いられる。好ましくは、
二酸無水物1モルに対して、2.2〜4.0モルが適当
である。 溶媒としては、エーテル基含有二酸無水物、ア
ミノフエニルアセチレンに対して不活性な溶媒、
例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N−メチル−ピロリドン、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン性双極性溶媒が用いられ
る。 また、反応温度、反応時間は室温〜200℃、30
分〜5時間の範囲である。好ましくは、50℃〜
100℃、1〜3時間反応することが適当である。 更に、本発明におけるエーテル基を含有するア
セチレン末端イミド化合物は、前記エーテル基を
含有するアセチレン末端アミド酸またはその低級
アルキルエステルを公知の方法によつてイミド化
することによつて製造できる。イミド化反応とし
ては、無水酢酸またはベンゼンとクレゾールの混
合物等のイミド化剤を使用する方法が知られてい
る。無水酢酸を用いる場合は、アミノ基1当量に
対して無水酢酸を1〜20当量の範囲で脱水反応を
行う。好ましくは、2〜10当量が適当である。ま
たベンゼン−クレゾール混合物を使用する場合
は、生成する水を共沸脱水で除去し、水の生成が
認められなくなるまで反応させる。 本発明の式()で示されるエーテル基を含有
するアセチレン末端イミド化合物は、比較的温和
な条件にて硬化させることが可能である。また、
得られた硬化物は卓越した耐熱性を有し、しかも
機械的性質等に優れた不溶不融の耐熱性高分子材
料を与えるものである。 本発明の式()で示されるエーテル基を含有
するアセチレン末端イミド化合物は有機溶剤溶液
(ワニス)とすることにより、含浸用、積層用、
接着用、フイルム用、プリプレグ用のワニスとし
て有用である。また、無機充てん剤、難燃剤、顔
料等を配合することによつて成形用樹脂としても
有用である。 次に本発明を実施例をつて更に具体的に示す。 文中、全て重量部である。 実施例 1 撹拌装置、還流装置、温度計および滴下ロート
窒素導入管を装置した容量1の4口フラスコ内
に窒素気流下2,2−ビス{4−(3,4−ジカ
ルボキシフエノキシ)フエニル}プロパン二無水
物52部を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド400
部に溶解させた。 次いで、m−アミノフエニルアセチレン29部を
フラスコ内に撹拌下、滴々加えた。その後、80℃
〜100℃の温度で2時間反応させた。更に、無水
酢酸102部を加え、還流温度下にて3時間反応さ
せた。 反応終了後、反応液を冷却し、10倍量の水中に
投入し、反応生成物を析出させ、過、洗浄し、
減圧下60℃で1昼夜乾燥させた。 生成物の収量は68部であつた。この生成物を
IRスペクトル、NMRスペクトルにより分析した
ところ、2,2−ビス{4−〔N−(3−エチニル
フエニル)フタルイミド−4−オキシ〕フエニ
ル}プロパンであることが確認された。収率は95
%であつた。融点は105〜107℃であつた。この化
合物のIRスペクトルを第1図に示す。 実施例 2 実施例1の2,2−ビス{4−(3,4−ジカ
ルボキシフエノキシ)フエニル}プロパン二無水
物52部のかわりに、4,4′−ビス(3,4−ジカ
ルボキシフエノキシ)ジフエニルスルフイド二無
水物51部を用いた以外は実施例1と全く同様にし
て生成物68部を得た。 この生成物をIRスペクトル、NMRスペクトル
により分析したところ、4,4′−ビス〔N−(3
−エチニルフエニル)フタルイミド−4−オキ
シ〕ジフエニルスルフイドであることが確認され
た。収率は96%であつた。また融点は166〜168℃
であつた。この化合物のIRスペクトルを第2図
に示す。 応用例 1 実施例1および2で得られた新規なエーテル基
を含有するアセチレン末端イミド化合物を、それ
ぞれ、200〜300℃で4時間加熱したところ、不
溶・不融の硬化物を得た。また、これらの新規な
エーテル基を含有するアセチレン末端イミド化合
物の示差熱分析を行つたところ、いずれの化合物
も200〜300℃付近に発熱ピークを示した。この時
点においてアセチレン基の環化三量化反応あるい
は重合が起り、本発明の新規なエーテル基を含有
するアセチレン末端イミド化合物は架橋網状化す
るものと考えられる。 上記2種類の硬化物の加熱減量特性(TGA)
を表1に示す。表1に示されるように本発明の新
規なエーテル基を含有するアセチレン末端イミド
化合物より得られる硬化物は卓越した耐熱性を有
することがわかる。
【表】 応用例 2 実施例1および2で得られた新規なエーテル基
を含有するアセチレン末端イミド化合物を120〜
180で溶解させ、離型剤を塗布した金属の型の中
に注入し、220℃、250℃および20℃各2時間硬化
させた。型から取り出すと、透明な茶褐色の成形
材料が得られた。 応用例 3 実施例1および2で得られた新規なエーテル基
を含有するアセチレン末端イミド化合物をそれぞ
れ、N,N−ジメチルホルムアミド/アセトン混
合溶解に溶解させ、固型分約50%ワニスを調製し
た。 上記ワニスをガラスクロスに含浸し、150℃10
分間乾燥させた樹脂含浸量40〜50%のプリプレグ
を作成した。次いで、各プリプレグを8枚重ね、
圧力20〜40Kg/cm2、温度110℃〜170℃で1時間硬
化させ、更に200℃、220℃、250℃、280℃各1時
間硬化させて、厚さ約1.6mmの積層板を作成した。 得られた積層板は、内部に気泡、はかれ等な
く、表面平滑性にすぐれていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、2,2−ビス〔4−N−(3−エチ
ニルフエニル)フタルイミド−4−オキシ〕フエ
ニルプロパンのIRスペクトル、第2図は4,4
−ビス〔N−3(3−エチニルフエニル)フタル
イミド−4−オキシ〕ジフエニルスルフイドの
IRスペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式で示されるアセチレン基含有イミド。 〔式中、Xは【式】または−S−である。〕
JP59196426A 1984-09-19 1984-09-19 アセチレン基含有イミド Granted JPS6176459A (ja)

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JP59196426A JPS6176459A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 アセチレン基含有イミド

Applications Claiming Priority (1)

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JP59196426A JPS6176459A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 アセチレン基含有イミド

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Publication Number Publication Date
JPS6176459A JPS6176459A (ja) 1986-04-18
JPH0522699B2 true JPH0522699B2 (ja) 1993-03-30

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ID=16357645

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JP59196426A Granted JPS6176459A (ja) 1984-09-19 1984-09-19 アセチレン基含有イミド

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WO2019039254A1 (ja) * 2017-08-23 2019-02-28 宇部興産株式会社 電極用バインダー樹脂、電極合剤ペースト、電極、及び電極の製造方法
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