JPH05226270A - コールドウォール形処理装置のクリーニング方法 - Google Patents

コールドウォール形処理装置のクリーニング方法

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JPH05226270A
JPH05226270A JP30925892A JP30925892A JPH05226270A JP H05226270 A JPH05226270 A JP H05226270A JP 30925892 A JP30925892 A JP 30925892A JP 30925892 A JP30925892 A JP 30925892A JP H05226270 A JPH05226270 A JP H05226270A
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Abstract

(57)【要約】 [目的]コールドウォール形処理装置内を隅々まで効果
的にクリーニングすることができ、かつ特別な除去装置
を必要としないクリーニング方法を提供する。 [構成]処理容器10内に、常温の下で、ClF3 をN
2 ガスで希釈したクリーニングガスを供給して、クリー
ニングを行う。この際、プラズマをかけることはしな
い。ClF3 ガスは非常に活性であるため、常温下でも
反応してW被膜およびWSi 被膜をエッチングする。C
lF3 ガスが処理容器10内の隅々まで十分に行きわた
るようにクリーニングガスの圧力、流量が制御されるこ
とで、処理容器10内の隅々まで各部のW被膜およびW
Si 被膜が除去される。クリーニングの排ガスは、容器
底面10aの排気口42から排気管44を介してポンプ
46へ送られ、ポンプ46から除去装置48へ送られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コールドウォール形処
理装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の成膜工程に使用される
CVD装置は、処理容器全体を電気炉の中に入れて半導
体ウエハを加熱するホットウォール形と、処理容器自体
は常温(室温)のままで半導体ウエハだけを加熱するコ
ールドウォール形とに分けられる。一般に、ホットウォ
ール形が一度に多数枚の半導体ウエハを成膜するバッチ
処理に用いられるのに対し、コールドウォール形は半導
体ウエハを1枚毎に成膜する枚葉処理に用いられる。
【0003】コールドウォール形CVD装置では、サセ
プタ(基板設置台)に半導体ウエハを設置し、適当なヒ
ータによりサセプタを介して半導体ウエハを加熱しなが
ら、あるいはサセプタを介さず外部よりウエハに直接光
を当てて加熱しながら、半導体ウエハの表面に所定のガ
スを供給し、そのガスの分解生成物あるいは反応生成物
をウエハ上に堆積させる。このようにして半導体ウエハ
上に被膜が形成される時、半導体ウエハ周囲のサセプ
タ、ウエハ保持手段等の表面にも、反応ガスの分解生成
物あるいは反応生成物が堆積して被膜が付着する。ま
た、処理容器の内側壁面にもそのような被膜が付着する
ことがある。
【0004】従来から、コールドウォール形CVD装置
内をクリーニングする方法として、NF3 を含むクリー
ニングガスを装置内に供給し、このクリーニングガスで
上記のようなサセプタやウエハ保持手段等に付着した被
膜をエッチングして除去する方法が知られている。この
クリーニング方法では、NF3 自体の分解性がよくない
ので、プラズマを利用する。つまり、処理容器において
サセプタと対向する位置に電極板を配置し、サセプタと
該電極板との間に高周波電圧を印加して、そこにプラズ
マを発生させ、そのプラズマによってNF3 を活性状態
に励起するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなNF3 プ
ラズマ方式のクリーニング方法は、プラズマが分布する
サセプタやウエハ保持手段近辺の被膜を効果的に除去す
ることはできるが、プラズマの及ばない部分の被膜を除
去するのは難しかった。特に、半導体ウエハのローディ
ング・アンローディングの際にウエハの外周部あるいは
サセプタまたはウエハ保持手段等から剥がれ落ちて処理
容器の底に付着している被膜片は、この従来方法ではな
かなかクリーニングできないため、作業員が処理容器を
開けて布などで拭き取っていた。このようなマニュアル
クリーニングは、作業員にとっては大きな負担であっ
た。
【0006】また、排ガス規制の面から、CVD装置に
おいても排気ガスから有害、危険なガス成分を分解除去
するための高価な除去装置を付設するのが通例となって
いるが、NF3 は分解しにくいガスであるため、反応ガ
ス等の他の排気ガスと共通の除去装置が使えず、別個に
専用の除去装置が必要であり、このため2台の除去装置
を設置しなければならなかった。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、処理装置内の隅々まで効果的にクリーニングす
ることができ、かつ特別な除去装置を必要としないコー
ルドウォール形処理装置のクリーニング方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の方法は、コールドウォール形の処
理装置の内部をクリーニングする方法において、前記処
理装置内の温度を常温に維持した状態で前記処理装置内
にClF3 を含むクリーニングガスを供給し、前記処理
装置内に付着した被膜を除去する方法とした。また、本
発明の第2の方法は、コールドウォール形の処理装置の
内部をクリーニングする方法において、前記処理装置内
の加熱可能な部分を炭化シリコンで構成し、前記加熱可
能な部分の温度を約200゜Cに維持した状態で前記処
理装置内にClF3 を含むクリーニングガスを供給し、
前記処理装置内に付着した被膜を除去する方法とした。
【0009】
【作用】コールドウォール形の処理装置において所定の
処理が何回か行われ、被処理体設置台その他の各部に不
所望な被膜が付着した時点で、本発明のクリーニング方
法が行われてよい。本発明によるクリーニングは、常温
〜約400゜Cの温度で該処理装置内にClF3 を含む
クリーニングガスを供給する。その際、プラズマを使う
必要はない。ClF3 ガスは非常に活性であるため、常
温〜約400゜Cの温度下で被膜と容易に反応する。つ
まり、ClF3 ガスの一部が反応して反応熱を発生する
と、その反応熱で付近のClF3 ガスが活性化されて反
応し、その反応熱によってさらに多くのClF3 ガスが
活性化されて反応するという具合に自発的にエッチング
を展開する。したがってプラズマを必要としない。
【0010】このように、ClF3 ガスはプラズマがな
くとも被膜と反応してエッチングを行うので、ClF3
ガスが処理装置内の隅々まで十分に行きわたるようにク
リーニングガスの圧力、流量を適当に制御することで、
処理装置内の隅々まで各部の被膜を除去することができ
る。また、ClF3 ガスは分解性がよいので、その排ガ
スを反応ガスの排ガスと共通の除去装置で処理すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図を参照して、本発明をコールド
ウォール形の枚葉式CVD装置に適用した実施例を説明
する。
【0012】図1において、このCVD装置の処理容器
10はたとえばアルミニウムからなる円筒状のチャンバ
で、その中央部にサセプタ(基板設置台)12が配設さ
れている。成膜処理が行われる時、サセプタ12上には
点線で示すように半導体ウエハ14が載置される。処理
容器10の一側壁にはゲートバルブ16が設けられ、こ
のゲートバルブ16を介して半導体ウエハ14が出し入
れされるようになっている。
【0013】サセプタ12の上方にはガスを均一に供給
するための多孔板18が取付され、この多孔板18の奥
(上部)よりガス導入管20のガス吐出部20aが垂直
に容器内に入れられている。このガス導入管20には、
反応ガス供給系22とクリーニングガス供給系24とが
接続されており、これらの切り替えはバルブ26,28
によって行われる。
【0014】クリーニングガス供給系24には、エッチ
ングガスとしてClF3 を供給するClF3 ガス供給部
30と、希釈用キャリアガスとしてN2 ガスを供給する
N2ガス供給部32とが備えられ、これらのガス供給部
30,32はそれぞれガス流量調整器(MFC)34,
36およびバルブ38,40等を介してガス導入管20
に接続される。ガス流量調整器34,36でClF3 ガ
スおよびN2 ガスそれぞれの供給流量が調節されること
によって、ClF3 が所定の濃度に希釈されたクリーニ
ングガスがガス導入管20に供給されるようになってい
る。
【0015】処理容器10の下部において、容器底面1
0aには複数の排気口42が設けられている。処理容器
10内で発生した反応生成物のガスや余った反応ガスま
たはクリーニングガスは、これらの排気口42から排気
管44を通って真空ポンプ46側へ排出される。この真
空ポンプ46としては、オイルフリーのドライポンプを
用いるのが好ましい。これは、クリーニングガスとして
ClF3 を用いるために、ウェットポンプを使用すると
ポンプオイルの劣化やオイル中に混入した塩素やフッ素
によってポンプ自体の劣化を生ずるおそれがあるからで
ある。
【0016】真空ポンプ46より後段の排出系には、こ
のポンプから排出された反応ガスまたはクリーニングガ
スの排ガスから有害、危険なガス成分を除去するための
除去装置48が設けられている。この除去装置48に
は、有害、危険なガス成分を吸着または分解するための
薬剤が入った筒50が収容されている。
【0017】また、サセプタ12の下方の容器底面には
クォーツウィンドウ52が取付されその下に加熱用のハ
ロゲンランプ54が配設されている。成膜工程時、この
ハロゲンランプ54からの光はクォーツウィンドウ52
を通ってサセプタ12の裏面を照射し、その光エネルギ
でサセプタ12がたとえば650〜700゜Cに加熱さ
れ、この加熱されたサセプタ12を介して半導体ウエハ
14がたとえば500〜550゜C程度に加熱されるよ
うになっている。
【0018】次に、このCVD装置におけるタングステ
ン系被膜の成膜工程と、このCVD装置のクリーニング
工程について説明する。
【0019】先ず、タングステン系被膜の成膜工程につ
いて説明する。成膜処理を受ける半導体ウエハ14は、
ゲートバルブ16を介してハンドアーム等のウエハ搬送
機構(図示せず)によりサセプタ12上にローディング
される。次に、反応ガスとして、たとえばWF6 (六フ
ッ化タングステン)およびSi H2 C12(ジクロールシ
ラン)がそれぞれ所定の流量で反応ガス供給系22より
ガス導入管20を介して処理容器10内に導入され、こ
の導入された反応ガスが多孔板18を通って半導体ウエ
ハ14に吹き付けられることにより、半導体ウエハ14
の表面にWSi(タングステン・シリサイド)の被膜が
形成される。また、別の反応ガスとしてWF6 とH2 を
用いたときは、W(タングステン)の被膜が半導体ウエ
ハ14の表面に形成される。
【0020】この成膜工程において、半導体ウエハ14
はサセプタ12を介して加熱ランプ54によって加熱さ
れるが、処理容器10自体は常温(室温)状態におかれ
る。また、反応ガスの分解生成物または反応生成物の大
部分は半導体ウエハ14の表面に堆積するが、一部はサ
セプタ12の外周縁部やウエハ保持部材(図示せず)に
付着し、処理容器10の内壁面にもわずかであるが付着
する。そして、成膜工程が終了すると、半導体ウエハ1
4は上記ウエハ搬送機構によりサセプタ12からアンロ
ーディングされる。このアンローディングまたはローデ
ィングの際に、半導体ウエハ14あるいはサセプタ1
2、ウエハ保持部材等から被膜が剥がれ落ちることがあ
り、その剥がれ落ちた被膜片は処理容器10の底面10
a等に付着する。
【0021】上記のような成膜工程が所定回数実施され
ると、成膜工程が一時中断され、反応ガス供給系22お
よび加熱ランプ54がオフに切り替えられ、処理容器1
0内に半導体ウエハ14が入っていない状態で、常温の
まま、本実施例によるクリーニングが行われる。このク
リーニングに先立ち、H2 ガスまたはN2 ガス等による
パージが行われ、処理容器10から反応ガスが除去され
る。
【0022】本実施例によるクリーニングにおいては、
上記のようにクリーニングガス供給系24よりClF3
ガスをN2 ガスで所定の濃度に希釈したクリーニングガ
スがガス導入管20を介して処理容器10内に導入さ
れ、その導入されたクリーニングガスは多孔板18から
サセプタ12その他の装置各部へ供給される。
【0023】ClF3 ガスは化学的に活性なガスで、プ
ラズマがなくても、被膜、特にタングステン系の被膜と
よく反応する。したがって、クリーニングガスが処理容
器10内に充満するようにその供給流量が制御されるこ
とで、ClF3 ガスが処理容器10内の隅々まで行き渡
り、各部に付着しているWSi 被膜もしくはW被膜はC
lF3 ガスの供給を受けるだけで効果的にエッチングさ
れることになる。
【0024】これにより、従来のNF3 のプラズマ式ク
リーニング方法によっては除去することが難しい容器底
面10a上の被膜も、本実施例のクリーニング方法によ
れば容易に除去される。したがって、作業員の手を煩わ
せるマニュアルクリーニングは不要である。なお、Cl
F3 ガスが排気口42、排気管44を通る際に、そこに
付着している被膜もエッチングされ除去される。
【0025】また、ClF3 ガスは分解性がよく、アリ
カリ溶液等にも容易に溶けるため、その排ガスを反応ガ
スの排ガスと同様に共通の除去装置48で処理すること
ができる。したがって、クリーニング用の特別な除去装
置は不要である。
【0026】図2〜図5は、本実施例のクリーニング方
法によるエッチング効果を示すグラフである。図示のデ
ータは、表面にW被膜が形成された半導体ウエハを試験
材としてサセプタ12上に置き、種々の条件の下で上記
のClF3 ガスを含むクリーニングガスを供給したとき
の該半導体ウエハのW被膜のエッチングレートを測定し
た実験例で得られたものである。
【0027】まず、図2のグラフは、室温下で、クリー
ニングガス中のClF3 ガス、N2ガスの流量をそれぞ
れ500sccmに一定に保ち、ガスの圧力を変化させ
たときのエッチングレートの特性を示す。この図2に示
されるように、ガス圧を高くするほど、ClF3 ガスと
W被膜との反応が促進されてエッチングレートが上が
り、10〜50Toorの圧力に対して約2000〜4
000オングストローム/minのエッチングレートが
得られることが判る。
【0028】図3のグラフは、室温下で、N2 ガスの流
量を1500sccm、圧力を10Toorにそれぞれ
一定に保ち、ClF3 ガスの流量を変えたときのエッチ
ングレートの特性を示す。この図3から、ClF3 ガス
の流量を大きくするほどClF3 ガスの供給量が増大し
てエッチングレートが上がり、400〜1000scc
mのClF3 ガス流量に対して約3000〜6000オ
ングストローム/minのエッチングレートが得られる
ことが判る。
【0029】図4のグラフは、室温下で、ClF3 ガス
の流量を500sccm、圧力を10Toorにそれぞ
れ一定に保ち、N2 ガスの流量を変えたときのエッチン
グレートの特性を示す。この図4から、N2 ガスの流量
を大きくするほどClF3 ガスが希釈されてエッチング
レートが下がり、500〜5000sccmのN2 ガス
流量に対して約4500〜2500オングストローム/
minのエッチングレートが得られることが判る。
【0030】図5のグラフは、室温下で、圧力を10To
rrに保ち、ClF3 ガスとN2 ガスの流量比を一定
(1:3)にして全流量を変化させたときのエッチング
レートの特性を示す。この図から、クリーニングガスの
流量を上げるほどClF3 ガスの供給量が増大してエッ
チングレートが上がり、400/1200〜1000/
3000のClF3 /N2 ガスの流量に対して約360
0〜4800オングストローム/minのエッチングレ
ートが得られることが判る。
【0031】このように、本実施例のクリーニング方法
によれば、室温でも、ガスの流量、圧力、ClF3 ガス
の濃度等の条件を適当に選ぶことで、3000オングス
トローム/min以上のエッチングレートを容易に得る
ことができる。なお、WSi被膜においても同様のエッ
チングレートが得られることが実験で確認できた。この
点、従来のNF3 ガスによるプラズマ式のクリーニング
方法で得られるエッチングレートは高々2000オング
ストローム/min程度であるから、クリーニング効率
においても従来方法に勝るとも劣らない効果が得られ
る。
【0032】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例は、コールドウォール形の処理装
置、たとえば図1に示すような処理装置において、サセ
プタ14、ウエハ保持部材(図示せず)、処理容器10
の内壁等の加熱可能な部分をClF3 に対して耐食温度
の範囲内で高温に維持した状態で、そこにClF3 を含
むクリーニングガスを供給して、容器10等の各部、特
に加熱可能な部分のクリーニングを行うものである。
【0033】図6は、コールドウォール形処理装置内の
加熱可能な部分に利用可能な種々の材質のClF3 に対
する各耐食温度を示す。これらの材料をサセプタ、ウエ
ハ保持部材、処理容器等の加熱可能な部分に用いた場合
は、それらを高温にするほどクリーニング速度が大きく
なる。しかし、耐食範囲を越えると、その部材自体から
逆にパーティクルが発生するので、具合が悪い。したが
って、高温にするとはいっても、各部の耐食温度以下に
抑えるのが望ましい。
【0034】図7は、コールドウォール形処理装置内の
加熱可能部分を炭化シリコン(SiC)で構成し、容器
内の真空度(10Torr)、クリーニングガス(Cl
F3/N2 )の流量(100/2000sccm)、ク
リーニングガス供給法(ClF3 /N2 の同時出し)、
クリーニング時間(20秒間)の諸条件を固定し、クリ
ーニング温度を変化させたときのエッチングレートの特
性を示す。この図7に示されるように、クリーニング温
度を高くするほどエッチングレートは上昇し、200゜
C付近の高温下では約3200オングストローム/mi
nのエッチングレートが得られることがわかる。
【0035】なお、加熱手段としては、図1のハロゲン
ランプ54のような加熱処理用の加熱手段を利用しても
よく、さらにはクリーニング用としてニクロム線等の発
熱手段を処理容器10の壁等の内部に埋設してもよい。
【0036】上述した実施例は、W被膜またはWSi 被
膜を除去してクリーニングを行うものであったが、タン
グステン系の被膜に限らず、酸化シリコン系等の被膜に
対しても本発明のクリーニング方法を用いることができ
る。また、上述した実施例におけるコールドウォール形
処理装置は枚葉式CVD装置であったが、本発明のクリ
ーニング方法はその種の成膜処理装置に限定されるもの
ではなく、スパッタ装置等の他の方式のコールドウォー
ル形成膜処理装置にも使用できるものであり、さらには
成膜以外の処理を行う装置であっても内部に付着した不
所望な被膜を除去してクリーニングする必要がある任意
のコールドウォール形処理装置に使用することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーニ
ング方法によれば、コールドウォール形の処理装置内の
温度を常温〜約400゜Cに維持してそこにClF3 を
含むクリーニングガスを供給して、プラズマなしで処理
装置内の各部に付着した不所望な被膜をエッチングして
除去するようにしたので、処理装置内の隅々まで各部の
被膜を除去することができ、クリーニング残しを出さな
い効果的なクリーニングを実現することができる。した
がって、作業員のマニュアルクリーニングは不要とな
る。さらに、クリーニングの排ガスを反応ガス等の他の
排ガスと共通の除去装置で処理することができ、特別の
除去装置を必要としないので、除去装置の設置コストを
安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるクリーニング方法を実
施するためのコールドウォール形枚葉式CVD装置の全
体構成を示す略断面図である。
【図2】実施例のクリーニング方法において圧力に対す
るエッチングレートの特性を示すグラフである。
【図3】実施例のクリーニング方法においてClF3 ガ
スの流量に対するエッチングレートの特性を示すグラフ
である。
【図4】実施例のクリーニング方法においてN2 ガスの
流量に対するエッチングレートの特性を示すグラフであ
る。
【図5】実施例のクリーニング方法においてクリーニン
グガスの総流量に対するエッチングレートの特性を示す
グラフである。
【図6】コールドウォール形処理装置内の加熱可能部分
に利用可能な種々の材質のClF3 に対する各耐食温度
を示す表である。
【図7】第2の実施例のクリーニング方法において温度
に対するエッチングレートの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 処理容器 12 サセプタ 14 半導体ウエハ 22 反応ガス供給系 24 クリーニングガス供給系 30 ClF3 ガス供給部 32 N2 ガス供給部 48 除去装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コールドウォール形の処理装置の内部を
    クリーニングする方法において、 前記処理装置内の温度を常温〜約400゜Cに維持した
    状態で前記処理装置内にClF3 を含むクリーニングガ
    スを供給し、前記処理装置内に付着した被膜を除去する
    ようにしたことを特徴とするクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 コールドウォール形の処理装置の内部を
    クリーニングする方法において、 前記処理装置内の加熱可能な部分を炭化シリコンで構成
    し、前記加熱可能な部分の温度を約200゜Cに維持し
    た状態で前記処理装置内にClF3 を含むクリーニング
    ガスを供給し、前記処理装置内に付着した被膜を除去す
    るようにしたことを特徴とするクリーニング方法。
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