JPH0522452U

JPH0522452U - パツケージ移載装置

Info

Publication number: JPH0522452U
Application number: JP069541U
Authority: JP
Inventors: 一男中西
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1991-08-30
Filing date: 1991-08-30
Publication date: 1993-03-23
Also published as: ITRM920629A1; US5277293A; ITRM920629A0; IT1263229B; DE4228674A1

Abstract

(57)【要約】【目的】パッケージをオーバヘッドコンベアからスト
ックコンベアへ移載するに際し、簡単な構成で、すなわ
ち低コストで、動作スピードの速いパッケージの移載を
達成すること。【構成】オーバヘッドコンベア１とストックコンベア
３との間に設けられたパッケージエレベータ４と、該パ
ッケージエレベータ４の移送路上に出没自在に設けら
れ、その突出時に下降するエレベータ４上のパッケージ
Ｐをそのストックコンベア３側へ払い出すと共に、没時
にエレベータ４上のパッケージＰをそのまま下方へ通過
させる払出部材６とを備えたことを特徴とするパッケー
ジ移載装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、オーバヘッドコンベアからパッケージを受け取り、それをその下方のストックコンベアに移載するためのパッケージ移載装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ワインダによって生産されたパッケージは、パッケージを中吊りして移送するオーバヘッドコンベアによって移送され、そのオーバヘッドコンベアの下方に多段に設けられたストックコンベアにストックされるようになっている。このようにパッケージを移送するに際して、上記オーバヘッドコンベアからパッケージを受け取って、それをストックコンベアに移し換えるための装置が必要となる。この種のパッケージ移載装置として、本出願人は先に実開平1-96472 号公報に開示された「パッケージ移載装置」を開発した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記パッケージ移載装置は、オーバヘッドコンベアに吊り下げられているパッケージをパッケージ受取受渡手段によって受け台に移し換え、受け台を下降させてパッケージを下方へ移送し、二段モーションによりストックコンベア側へ払い出す構成となっているので、装置全体が複雑で高価なものになってしまう。また、パッケージの移換動作を素早く行えないという欠点があった。

【０００４】以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、簡単な構成で動作スピードの速いパッケージ移載装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、オーバヘッドコンベアとストックコンベアとの間に設けられたパッケージエレベータと、該パッケージエレベータの移送路上に出没自在に設けられ、その突出時に下降するエレベータ上のパッケージをそのストックコンベア側へ払い出すと共に、没時にエレベータ上のパッケージをそのまま下方へ通過させる払出部材とを備えた構成になっている。

【０００６】

【作用】

上記構成のパッケージ移載装置によれば、オーバヘッドコンベアに中吊りされているパッケージは、パッケージエレベータによって下方のストックコンベア側へ移送される。この際、パッケージエレベータの移送路上に設けられた払出部材を突出させると、下降するエレベータ上のパッケージが上記払出部材に引っ掛かってそのストックコンベア側へ払い出される。また、上記払出部材を引っ込めれば、エレベータ上のパッケージはそのまま下方へ通過する。上記払出部材は各ストックコンベア毎に設けられているので、それらを適宜出没させることにより、パッケージを所望のストックコンベアにストックできる。

【０００７】上述したように、本考案はパッケージを下降させるパッケージエレベータの移送路上に払出部材を出没自在に設けるという極めて簡単な構成になっているので、低コストで動作スピードの速いパッケージの移載が達成される。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】ワインダによって生産されたパッケージＰは、図１に示すように、オーバヘッドコンベア１によって中吊りされ、紙面裏表方向に移送されるようになっている。このオーバヘッドコンベア１は、図５に示すように、パッケージＰを下方から支持するように折り曲げられたロッド材２が軸方向に所定間隔を隔てて複数設けられており、それらが図中矢印方向に移送されるようになっている。上記オーバヘッドコンベア１の下方には、図１に示すように、オーバヘッドコンベア１の移送方向と直交して、パッケージＰをストックするためのストックコンベア３ａ，３ｂが上下二段に設けられている。

【００１０】上記ストックコンベア３ａ，３ｂとオーバヘッドコンベア１との間には、オーバヘッドコンベア１上のパッケージＰを受け取ってそれを下方へ移送するパッケージエレベータ４が設けられている。このパッケージエレベータ４は、図１および図５に示すように、パッケージＰを下方から支持する二枚の板材からなる載部４ａと、この載部４ａを回転自在に支持する支持部４ｂとからなっている。上記支持部４ｂは、床面に立設されたガイド柱５に係合されており、モータＭによってスプロケット・チェーンを介して垂直に昇降移動される。また、上記載部４ａは、その昇降移動の途中で、図中ＸからＹに示すように90度回転するようになっている。この載部４ａの回転は、ガイド柱５に設けられたエアシリンダ（図示せず）が上記支持部４ｂ内のカム機構を作動させることによって達成される。

【００１１】上記パッケージエレベータ４の移送路の下方には、エレベータ載部４ａ上のパッケージＰをストックコンベア３ａ，３ｂ側へ払い出すための払出板６ａ，６ｂが設けられている。これら払出板６ａ，６ｂのうち上部払出板６ａは、図１に示すように、床面に立設された支柱７に回動自在に設けられており、その突出時（床面と平行時）に下降するエレベータ載部４ａ上のパッケージＰをストックコンベア３ａ側へ払い出すと共に、没時（床面と垂直時）にエレベータ載部４ａ上のパッケージＰをそのまま通過させるようになっている。詳しくは、上部払出板６ａは、図２に示すように、その中央部が支柱７に回転自在に支持されており、その端部をエアシリンダ８によって上方へ移動させることにより支持点９を中心として90度回動するようになっている。つまり、払出板６ａは、エアシリンダ８の収縮時には図中実線で示す如く床面と平行にエレベータ載部４ａの移送路に突出するように回動し、エアシリンダ８の伸長時には図中二点鎖線で示す如く床面と垂直に上記移送路から引き込まれるように回動する。上記エアシリンダ８は、一端が払出板６ａの端部に、他端が支柱７にそれぞれ取り付けられている。他方、下部払出板６ｂは、上記支柱７に、常に突出（床面と平行）するように固定されている。

【００１２】図２のＡ−Ａ線矢視図を図３に示す。図示するように、上記払出板６ａ，６ｂは、それぞれ所定間隔で平行に配置された二枚の平板１０，１１からなっており、その突出時、これら平板１０，１１間を上記エレベータ載部４ａが通過するようになっている。上記平板１０，１１のうちストックコンベア３ａに近い側の平板１１は、遠い側の平板１０より板高さが低く成形されている。よって、平板１０，１１間を上記エレベータ載部４ａが通過すると、載部４ａ上のパッケージＰは、上記平板１０に当たって図３に矢印で示すように右方へ転がり、上部ストックコンベア３ａに移し換えられることになる。

【００１３】また、この払出板６ａ，６ｂとストックコンベア３ａ，３ｂの間には、図３に示すように、それぞれパッケージＰの転がりを案内する受け板１２ａ，１２ｂが設けられている。これら受け板１２ａ，１２ｂのうち上部受け板１２ａは、エアシリンダ１３によって回動するようになっている。つまり、受け板１２ａの一端が上記支柱７に回動自在に支持されており、その回動軸１４にはブラケット１５が設けられており、そのブラケット１５の端部をエアシリンダ１３によって昇降させることによって、受け板１２ａが回動軸１４廻りに回動するようになっている（図２のＢ−Ｂ線矢視図である図４参照）。具体的には、エアシリンダ１３を伸長させると受け板１２ａが回動軸１４を中心として図中実線で示すように床面と略平行に回動し（平行回動）、エアシリンダ１３を収縮させると受け板１２ａが図３中矢印で示すように床面と垂直になるように回動する（垂直回動）。ここで、上記受け板１２ａは、その平行回動時に、払出板６ａからストックコンベア３ａへ転がるパッケージＰを案内する。他方、垂直回動時には、受け板１２ａはエレベータ載部４ａの移送路から引き込まれるので、エレベータ載部４ａ上のパッケージＰの下降通過を妨げない。また、下部受け板１２ｂは、上記支柱７に、常に床面と略平行になるように固定されている。

【００１４】以上の構成からなる本実施例の作用について述べる。

【００１５】図１および図５に示すように、オーバヘッドコンベア１に中吊りされているパッケージＰは、パッケージエレベータ４を上昇させることによってエレベータ載部４ａに下方から支持され、オーバヘッドコンベア１から離れる。そして、そのオーバヘッドコンベア１の通過後、パッケージエレベータ４を下降させることによって、ストックコンベア３ａ，３ｂ側へ移送される。その移送途中で、パッケージＰは、図１中ＸからＹに示すように90度回転される。このパッケージＰの回転は、ガイド柱５に設けられたエアシリンダ（図示せず）によってエレベータ支持部４ｂ内のカム機構を作動させ、エレベータ載部４ａを90度回転させることにより達成される。

【００１６】回転後、パッケージＰはさらに下降される。ここで、パッケージＰを上部ストックコンベア３ａにストックするときは、図２に示すようにエレベータ載部４ａの移送路上に設けられた上部払出部材６ａを床面と平行になるよう回動させてを突出させる。これと同時に、上部受け板１２ａも床面と略平行に回動させておく。すると、図３に示すように、下降するエレベータ載部４ａ上のパッケージＰが上記払出部材６ａに引っ掛かり、上部受け板１２ａに案内されて上部ストックコンベア３ａへ払い出される。

【００１７】また、パッケージＰを下部ストックコンベア３ｂにストックするときは、図２に二点鎖線で示すように上部払出部材６ａを床面と垂直になるように回動させ、エレベータ載部４ａの移送路上から引っ込める。これと同時に、上部受け板１２ａも床面と垂直に回動させておく。すると、下降するエレベータ載部４ａ上のパッケージＰは、上部払出部材６ａおよび上部受け板１２ａに引っ掛かることなく、そのまま下方に通過し、エレベータ載部４ａが図１中のＺの位置まで下降する。この際、エレベータ載部４ａ上のパッケージが、下部払出部材６ｂに引っ掛かり、下部受け板１２ｂに案内されて下部ストックコンベア３ｂへ払い出される。

【００１８】このように、払出部材６ａ，６ｂおよび受け板１２ａ，１２ｂを適宜出没させることにより、パッケージＰを所望のストックコンベア（３ａ若しくは３ｂ）にストックできることになる。また、上述したパッケージ移載装置は、パッケージＰを下降させるパッケージエレベータ４の載部４ａの移送路上に払出部材６ａ，６ｂを出没自在に設けるという極めて簡単な構成になっているので、低コストで且つ動作スピードの速いパッケージＰの移載が達成される。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、パッケージをオーバヘッドコンベアからストックコンベアへ移載するに際し、簡単な構成で、すなわち低コストで、動作スピードの速いパッケージの移載を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すパッケージ移載装置の
概略図である。

【図２】図１の要部拡大図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線矢視図である。

【図４】図２のＡ−Ｂ線矢視図である。

【図５】図１に示すオーバヘッドコンベアの斜視図であ
る。

【符号の説明】

１オーバヘッドコンベア３ａ３ｂストックコンベア４パッケージエレベータ６ａ払出部材６ｂ払出部材Ｐパッケージ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】オーバヘッドコンベアとストックコンベ
アとの間に設けられたパッケージエレベータと、該パッ
ケージエレベータの移送路上に出没自在に設けられ、そ
の突出時に下降するエレベータ上のパッケージをそのス
トックコンベア側へ払い出すと共に、没時にエレベータ
上のパッケージをそのまま下方へ通過させる払出部材と
を備えたことを特徴とするパッケージ移載装置。