JPH05221598A - 車両用メカニカルウインチのための安全装置 - Google Patents

車両用メカニカルウインチのための安全装置

Info

Publication number
JPH05221598A
JPH05221598A JP4026521A JP2652192A JPH05221598A JP H05221598 A JPH05221598 A JP H05221598A JP 4026521 A JP4026521 A JP 4026521A JP 2652192 A JP2652192 A JP 2652192A JP H05221598 A JPH05221598 A JP H05221598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winch
engaging
safety device
engaging groove
engaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4026521A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Michiyama
実 道山
Takashi Kuritani
尚 栗谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP4026521A priority Critical patent/JPH05221598A/ja
Publication of JPH05221598A publication Critical patent/JPH05221598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安全装置の作動後におけるメンテンナンスフリ
ー化を図り得ることは勿論のこと、ウインチの大型化を
回避しつつ、トルク自動解除の設定値の早期低下を防止
する。 【構成・作用】ウインチ駆動用の動力取出し装置(PT
O)内において、出力軸15とスプライン嵌合したハブ
ボス28には係合溝21を設け、出力歯車13にはロッ
クボール23を設け、皿ばね26の押圧力により常にロ
ックボール23と係合溝21とを係合させる。皿ばね2
6は、最大ばね荷重でロックボール23と係合溝21と
を押圧係合させて組付けられており、過負荷(OFF)
時にロックボール23が係合溝21から脱出してより大
きな撓み量となっても、組付け時よりも小さなばね荷重
でロックボール23を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオフロード車に
搭載されて荷物等の吊り上げ作業やけん引作業に使用さ
れる車両用メカニカルウインチに係り、詳しくは車両用
メカニカルウインチを過負荷から保護するための安全装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されるメカニカルウ
インチ(以下、ウインチという。)Wは、図6に示すよ
うに、エンジン(図示せず)から取り出した動力により
ドラム41を正転または逆転することにより、ドラム4
1に対するワイヤ42の巻取り及び巻戻しを行うように
なっている。このようなウインチWでは、ワイヤ42に
許容けん引力を越えるような過負荷が作用した場合、ウ
インチWの構成部品あるいは動力伝達装置の構成部品が
破損するおそれがある。このため、かかるウインチWで
は、一般に上記過負荷からこれら構成部品を保護するた
めの安全装置が備えられている。
【0003】従来のウインチWの安全装置は、同図に示
すように、動力伝達装置における駆動軸43に結合され
た自在継手44と、ウォーム45の軸46とをシェアピ
ン47により連結することで構成されている。なお、シ
ェアピン47は割りピン48により抜け止めされてい
る。この安全装置では、ウインチWに過負荷が作用した
場合、前記シェアピン47が切断することで動力伝達装
置のトルク伝達を遮断(OFF)し、これによりウイン
チWの他の構成部品及び動力伝達装置の構成部品の破損
を防止している。
【0004】ところが、上記シェアピン47を利用した
従来の安全装置では、シェアピン47の切断時、シェア
ピン47の新旧の交換を必要とするものであり、しかも
シェアピン47は規定の最大けん引力に耐え得るように
ガタツキの無い嵌め合いとなっているために、その交換
作業自体にも煩雑さを伴うものであって、交換性が悪か
った。また、常に新しいシェアピンを準備しておく必要
があって不便であり、しかも雨や泥などの環境的要因に
よりシェアピン47が劣化して切断荷重、つまりトルク
自動解除の設定値の低下を招くという不具合があった。
【0005】このため、本出願人は、上記のようなシェ
アピン方式の安全装置の不具合に鑑み、作動後における
メンテンナンスフリー化を図るようにした安全装置を提
案した(実開平3ー51796号)。この安全装置は、
ウインチにおけるウォームの軸と駆動軸とをシェアピン
により連結する構造に代え、ウォームの軸にはトルク伝
達用のリレーリングを設ける一方、駆動軸にはリレーリ
ングと対向するフランジ部を形成し、これらリレーリン
グとフランジ部との対向面に係合溝を形成する一方、こ
の係合溝に対してロックボールをコイルばねにより押圧
係合したものである。この安全装置では、ウインチに作
用する負荷が設定値以内であれば、係合溝とロックボー
ルとの係合によりトルク伝達(ON)が行われるが、設
定値を越えるような負荷が作用したときは、ロックボー
ルが係合溝から脱出してトルク伝達を遮断(OFF)
し、ウインチの他の構成部品及び動力伝達装置の構成部
品を保護する。そして、過負荷の除去後、駆動軸のフラ
ンジ部を低速回転すれば、ロックボールが係合溝に入り
込み、原状態に自動復帰(ON)して再度使用が可能と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウインチに内
蔵された上記提案の安全装置では、通常の構成部品の他
に、リレーリングとフランジ部とを設け、かつこれらの
対向面に形成された係合溝に係脱自在にロックボールを
設け、このロックボールをコイルばねにより押圧係合さ
せているため、ウインチが大型化してしまうという不具
合があった。一般に、ウインチ、特に車両用ウインチ
は、同図に示すように、車体の前部に搭載され、図示仮
想線で示す前後方向に延びる左右のフレームFの前端部
にエクステンションEを介して取り付けられている。か
かる車体前部には、図示仮想線の如く、左右のフレーム
Fを結合するためのフロントクロスメンバFC、ラジエ
−タR、ラジエ−タグリルRG、そしてフロントバンパ
FBなども存在しており、ウインチは、それら各部材と
の干渉を回避する状態でそれら各部材で囲まれる限られ
たスペースに納められる。このため、安全装置の内蔵に
より大型化した従来のウインチは、限られたスペース内
に収納することが困難であった。
【0007】そこで、本出願人は、ウインチ駆動用の動
力取出し装置の動力伝達装置に組み込んだ安全装置をさ
らに提案した(実願平2−118448号)。この安全
装置は、エンジンの動力を取り出してウインチに伝達す
るウインチ駆動用の動力取出し装置に組み込まれること
により、ウインチの小型化が図られ、このウインチの車
両への搭載性が改善されている。
【0008】しかしながら、上記提案の安全装置におい
ても、トルク自動解除の設定値が早期に低下してしまう
ことが明らかとなった。本発明者らは、かかる原因を鋭
意研究した結果、弾性部材としてコイルばねを採用して
いることに一因があることを見出した。つまり、上記提
案の安全装置において弾性部材として採用されているコ
イルばねは、図7に示すように、その特性から、撓み量
(mm)とばね荷重(kgf)との間に比例関係をも
ち、所定の撓み量δ1 及びばね荷重W1 で係合部材とし
てのロックボールを押圧係合させて組付けた場合、過負
荷(OFF)時にロックボールが係合溝から脱出してよ
り大きな撓み量δ2 となれば、組付け時よりもより大き
なばね荷重W2 でロックボールを押圧することとなる。
このため、ロックボール及び係合溝が大きな荷重下で摩
擦されて早期に摩耗し、これによりトルク自動解除の設
定値が早期低下する。
【0009】本発明は、安全装置の作動後におけるメン
テンナンスフリー化を図り得ることは勿論のこと、ウイ
ンチの大型化を回避しつつ、トルク自動解除の設定値の
早期低下を防止することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用ウインチ
のための安全装置は、上記課題を解決するため、エンジ
ンの動力を取り出してウインチに伝達するウインチ駆動
用の動力取出し装置に組み込まれる安全装置であって、
出力歯車と出力軸とのいずれか一方には係合溝を設け、
他方には該係合溝に係脱可能なトルク伝達用の係合部材
を設け、さらに常には該係合部材と該係合溝とを係合さ
せる方向に押圧し、過負荷の作用時に該係合部材の該係
合溝からの脱出を許容する弾性部材を備え、該弾性部材
は、最大ばね荷重で該係合部材と該係合溝とを押圧係合
させて組付けられた皿ばねであるという新規な手段を採
用している。
【0011】
【作用】本発明の車両用ウインチのための安全装置で
は、ウインチに作用する負荷が設定値以内であれば、係
合部材と係合溝とが係合されて動力取出し装置の動力伝
達装置が接続状態にあるため、エンジンからの動力がウ
インチに伝達(ON)される。すなわち、ウインチを駆
動することができる。
【0012】一方、ウインチに最大けん引力を越えるよ
うな過負荷が作用したときは、弾性部材に抗して係合溝
から脱出して動力伝達装置が遮断(OFF)される。具
体的には出力歯車が空転されてエンジンからのトルク伝
達が断たれるため、前記過負荷によるウインチの構成部
品や動力伝達装置の他の構成部品の破損事故が防止され
る。
【0013】そして、過負荷を除去した状態で動力取出
し装置を低回転すれば、弾性部材により係合部材と係合
溝とが再係合されて動力伝達装置が接続(ON)される
ため、ウインチの再使用が可能となる。また、安全装置
が動力取出し装置に内蔵化されているため、ウインチに
関してはウォームの軸に駆動軸を直接連結することが可
能となり、このことによりウインチの大型化が回避さ
れ、車両への搭載が容易となる。
【0014】さらに、弾性部材として採用されている皿
ばねは、撓み量とばね荷重との間に負の2次曲線近似の
関係をもち、最大ばね荷重で係合部材と係合溝とを押圧
係合させて組付ければ、過負荷(OFF)時に係合部材
が係合溝から脱出してより大きな撓み量となっても、組
付け時よりも小さなばね荷重で係合部材を押圧すること
となる。このため、係合部材及び係合溝が従来よりも小
さな荷重下で摩擦されるに過ぎず、摩耗が抑制されてト
ルク自動解除の設定値の早期低下が防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。車両用ウインチ1は、図2に示すよ
うに車体の前部に搭載される。すなわち、ウインチ1
は、図示仮想線で示す前後方向に延びる左右のフレーム
Fの前端部にエクステンションEを介して取り付けられ
ている。そして、車体前部には図示仮想線の如く、左右
のフレームFを結合するためのフロントクロスメンバF
C、ラジエ−タR、ラジエ−タグリルRG、フロントバ
ンパFBなとが存在しており、ウインチ1はそれら各部
材と干渉しないようにそれらの部材で囲まれるスペース
内に配置されている。ウインチ1の歯車ケ−ス2内に
は、ワイヤ3を巻き取るドラム4と一体回転する図示し
ないウォームホイールと、このウォームホイールに噛み
合うウォーム5とが設けられており、ウォーム5の軸6
には駆動軸7と結合するための自在継手8がスプライン
又はキーを介して結合されている。なお、駆動軸7は前
記フロントクロスメンバFCに形成された貫通孔を貫通
して後方に延出されている。
【0016】次に、エンジンの動力を取り出して前記ウ
インチ1を駆動するためのウインチ駆動用の動力取出し
装置(以下、単にPTOという。)を図1に基づいて説
明する。PTOケ−ス9には動力受取用の入力歯車10
が支軸11を介して軸方向に摺動自在に取り付けられて
おり、この入力歯車10は、摺動操作されることによ
り、図示仮想線の如くトランスミッションの出力歯車1
2とPTOの出力歯車13とに噛み合わせられ、エンジ
ンの動力が取り出されるようになっている。こうして取
り出される動力は、PTOケ−ス9に軸受14を介して
回転可能に支持された出力軸15からこれにスプライン
嵌合されたフランジ16に伝達され、さらに該フランジ
16に自在継手17を回転結合された前記駆動軸7を経
てウインチ1に伝達されるようになっている。
【0017】かかるPTO内には、本実施例の安全装置
が出力歯車13と出力軸15との間に組み込まれてい
る。すなわち、出力軸15には一端にフランジ部18を
有するハブボス28が図3及び図4にも示すようにスプ
ライン嵌合されており、このハブボス28の外周にはフ
ランジ部18に近接して前記出力歯車13がニードル軸
受20を介して回転可能に取り付けられている。ハブボ
ス28のフランジ部18には円周方向に適宜間隔を置い
て適数個(例えば4個〜6個、実施例では4個)の円錐
形の係合溝21が形成され、またそれら係合溝21に対
応して出力歯車13には円周方向に適宜間隔を置いて貫
通孔22が軸方向に形成されている。各貫通孔22には
トルク伝達用の係合部材として各2個のロックボール2
3が嵌入されており、それら各2個のロックボール23
は一方のロックボール23の一部が貫通孔22から突出
するように出力歯車13の幅に対する直径の大きさが設
定され、前記係合溝21に対して係脱可能となってい
る。
【0018】ハブボス28の外周中程にはロックボール
押圧用のリレーリング24が軸方向に摺動可能にかつ回
転可能に嵌合され、また外周端部にはアジャストリング
25が回転可能に嵌合された状態でスナップリング27
にて抜け止めされている。これらリレーリング24及び
アジャストリング25間には、単一の皿ばね26が最大
ばね荷重Wmax でロックボール23と係合溝21とをリ
レーリング24を介して押圧係合させた状態で組付けら
れている。アジャストリング25には、図4に示すよう
に、適数個(実施例では一対)の突起19が突設されて
おり、皿ばね26は、放射方向に貫設された切欠け26
aがこれら突起19と係合することにより、アジャスト
リング25に対して廻り止めされている。この皿ばね2
6は、図5に示すように、その特性から、撓み量(m
m)とばね荷重(kgf)との間に負の2次曲線近似の
関係をもつ。
【0019】上記のように構成されたこの車両用ウイン
チ1のための安全装置では、通常は、図1及び図3に示
すように、皿ばね26によりリレーリング24を介して
押圧されたロックボール23がフランジ部18の係合溝
21に係合しており、トルクが伝達可能な状態(ON)
となっている。従って、かかる状態において、図1に仮
想線で示すように、PTOの入力歯車10をシフト作動
させてトランスミッションの出力歯車12及びPTOの
出力歯車13に噛み合わせると、エンジンからのトルク
は、出力歯車13からロックボール23を経てフランジ
部18に伝達され、これよりハブボス28、出力軸1
5、駆動軸7を経てウインチ1側へ伝達される。すなわ
ち、エンジンから取り出された動力によりウインチ1を
駆動して荷物等の吊り上げ作業やけん引作業を行うこと
ができる。
【0020】一方、図2に示すワイヤ3に最大けん引力
を越えるような過負荷が作用した場合には、フランジ部
18の係合溝21に係合しているロックボール23が皿
ばね26の押圧力に抗して係合溝21から脱出してフラ
ンジ部18の周面上を転動する。このため、出力歯車1
3とフランジ部18との間でトルク伝達が遮断(OF
F)されることになり、出力歯車13が空転し、前記過
負荷によるウインチ1の構成部品及び動力伝達装置の構
成部品の破損事故を未然に回避することができる。
【0021】そして、ウインチ1を再使用する場合は、
前記過負荷を取り除くとともに、PTOの出力歯車13
を低速で回転すれば、皿ばね26にて押圧されているロ
ックボール23は、フランジ部18の係合溝21に対応
した時点で該係合溝21に再係合し、動力伝達装置が初
期の接続(ON)状態に復帰される。したがって、本実
施例の安全装置によれば、過負荷により動力伝達が遮断
された場合の再使用を簡単に行うことができる。
【0022】また、本実施例では安全装置をウインチ1
に設けずに、エンジンの動力を動力を取り出すPTOに
組み込む構成を採用したものであり、従ってウインチ1
に関しては、図2に示すように従来同様の小型のままで
済むことになる。なお、PTOについては安全装置の内
蔵化に伴ってその分大型化は避けられないが、PTOが
搭載される部分にはその大型化を許容し得るに充分なス
ペース的余裕があるため、搭載に当たっては実質的弊害
を伴うことはない。
【0023】さらに、本実施例の安全装置では、弾性部
材として皿ばね26を採用しており、所定の撓み量δ1
の最大ばね荷重Wmax でロックボール23と係合溝21
とを押圧係合させて組付けているため、過負荷(OF
F)時にロックボール23が係合溝21から脱出してよ
り大きな撓み量δ2 となっても、組付け時よりも小さな
ばね荷重Wで係合部材を押圧することとなる。このた
め、ロックボール23及び係合溝21が従来よりも小さ
な荷重下で摩擦されるに過ぎず、摩耗が抑制されてトル
ク自動解除の設定値の早期低下が防止される。
【0024】加えて、皿ばね26は切欠け26aが突起
19と係合することによりアジャストリング25に対し
て廻り止めされているため、リレーリング24、皿ばね
26及びアジャストリング25に微小な製造誤差があっ
たとしても、回転ズレによる皿ばね26とアジャストリ
ング25との当接位置の変動を防止し、かかる当接位置
の変動による撓み量の変化が防止され、トルク自動解除
の設定値が変動することはない。
【0025】また、弾性部材として複数のコイルばねを
採用した安全装置と比較して、単一の皿ばね26を組付
ければ本実施例の安全装置が得られるため、組付性が容
易になるとともに、部品点数の削減から製造コストの低
廉化をも実現することができる。なお、本実施例で示し
たロックボール23をハブボス28のフランジ部18側
で保持する一方、出力歯車13側に係合溝21を形成
し、そのいずれか一方を軸方向に相対移動させることに
より動力伝達装置の接続・遮断を行うように変更するこ
とも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用ウ
インチのための安全装置では、過負荷による動力伝達装
置の遮断後においてウインチを再使用する場合に、従来
のシェアピンを利用した切断方式とは異なり、シェアピ
ンの交換作業及び交換用のシェアピンを必要としない
で、簡単に初期状態に復帰できることから、メンテンナ
ンスフリー化が達成される。
【0027】また、安全装置をPTOに内蔵することに
より雨や泥などの環境的原因の影響を考慮する必要がな
いことに加え、特に安全装置をウインチに内蔵する場合
に比較すると、ウインチの大型化が回避されることか
ら、同ウインチを車体前部の狭い限られたスペースに設
置するという条件を満たす上で非常に有効となるという
利点が得られる。そして、PTOに関してはウインチ程
の制約を受けないため、たとえ大型化したとしてもその
ことが問題となることはない。
【0028】さらに、弾性部材として撓み量とばね荷重
との間に負の2次曲線近似の関係をもつ皿ばねを採用
し、この皿ばねを最大ばね荷重下で組付けているため、
トルク伝達遮断時には組付け時よりも小さなばね荷重で
係合部材を押圧でき、係合部材と係合溝との摩耗を抑制
することができる。これにより、トルク自動解除の設定
値の早期低下を防止でき、ひいては耐久性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る安全装置が内蔵されたP
TOを示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るウインチを示す一部破断
側面図である。
【図3】本発明の実施例に係り、図1におけるBーB線
断面図である。
【図4】本発明の実施例に係り、図1におけるCーC線
断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る皿ばねの撓み量とばね荷
重との関係を示すグラフである。
【図6】従来のシェアピンを備えたウインチを示す一部
破断側面図である。
【図7】従来の安全装置に係るコイルばねの撓み量とば
ね荷重との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…メカニカルウインチ 9…PTO(ウインチ駆動用の動力取出し装置)ケ−ス 13…出力歯車 15…出力軸 21
…係合溝 23…ロックボール 26…皿ばね(弾性部材) Wmax …最大ばね荷重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの動力を取り出してメカニカルウ
    インチに伝達するウインチ駆動用の動力取出し装置に組
    み込まれる安全装置であって、出力歯車と出力軸とのい
    ずれか一方には係合溝を設け、他方には該係合溝に係脱
    可能なトルク伝達用の係合部材を設け、さらに常には該
    係合部材と該係合溝とを係合させる方向に押圧し、過負
    荷の作用時に該係合部材の該係合溝からの脱出を許容す
    る弾性部材を備え、該弾性部材は、最大ばね荷重で該係
    合部材と該係合溝とを押圧係合させて組付けられた皿ば
    ねであることを特徴とする車両用メカニカルウインチの
    ための安全装置。
JP4026521A 1992-02-13 1992-02-13 車両用メカニカルウインチのための安全装置 Pending JPH05221598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026521A JPH05221598A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 車両用メカニカルウインチのための安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026521A JPH05221598A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 車両用メカニカルウインチのための安全装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05221598A true JPH05221598A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12195786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4026521A Pending JPH05221598A (ja) 1992-02-13 1992-02-13 車両用メカニカルウインチのための安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05221598A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018415A (ja) * 1983-07-13 1985-01-30 Nippon Denso Co Ltd 空調装置
JPH046036A (ja) * 1990-04-25 1992-01-10 Honshu Paper Co Ltd 二重容器ならびにその製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018415A (ja) * 1983-07-13 1985-01-30 Nippon Denso Co Ltd 空調装置
JPH046036A (ja) * 1990-04-25 1992-01-10 Honshu Paper Co Ltd 二重容器ならびにその製造法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4269086A (en) Self-locking differential gear for motor vehicles, especially bevel gear differential gear
US5715901A (en) Reduction gearset for electric vehicle
US4294340A (en) Overload clutch
US3224299A (en) Differential mechanism
US4078770A (en) Winch with free-wheeling drum
EP0850797A1 (en) Power take-off unit with selectively engaged brake
DE102018103981A1 (de) Reibkupplung für einen Antriebsstrang eines Kraftfahrzeugs mit zumindest einer Blattfeder zur Verstärkung einer Anpresskraft einer Federeinrichtung
US6739439B2 (en) Clutch and brake for rotating body
US4441597A (en) Automatic hub clutch
JPH05221598A (ja) 車両用メカニカルウインチのための安全装置
JP2620490B2 (ja) ベルトコンバータ
US4538714A (en) Wheel hub clutch assembly
CN1441734A (zh) 雨刷装置
JP3294650B2 (ja) 農作業車の伝動構造
DE102018108047A1 (de) Reibkupplung für einen Antriebsstrang eines Kraftfahrzeugs mit zumindest einer Blattfeder zur Verstärkung einer Anpresskraft einer Federeinrichtung
US4305490A (en) Synchronized hub clutch
AU618217B2 (en) Diaphragm spring clutch
CA1216162A (en) Hub retention device
US4621717A (en) Wheel hub clutch assembly
US4470491A (en) Automatic hub clutch
JP2527750Y2 (ja) 車両用メカニカルウインチのための安全装置
GB2209194A (en) A multiple friction disc clutch and flywheel assembly
US4620622A (en) Wheel hub clutch assembly
JPH0128349Y2 (ja)
US4662489A (en) Integrated parking lock for vehicle axles