JPH0522152B2 - - Google Patents

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JPH0522152B2
JPH0522152B2 JP60296168A JP29616885A JPH0522152B2 JP H0522152 B2 JPH0522152 B2 JP H0522152B2 JP 60296168 A JP60296168 A JP 60296168A JP 29616885 A JP29616885 A JP 29616885A JP H0522152 B2 JPH0522152 B2 JP H0522152B2
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strip
ventilation
drying
pressure
paper material
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Noboru Saito
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フイルム、紙などの印刷機、塗工
機、抄紙機などに設けられる帯材乾燥装置に関す
る。
〔従来技術〕
一般に塗工機には、フイルム、紙などの帯状基
材に塗液を塗つた後に該基材の塗被面に熱風を吹
付けて該基材を乾燥する、熱風吹出ノズルを多数
備えた様々な型式の熱風乾燥装置が、また抄紙機
には、網抄き後に圧搾成形された湿潤帯状紙材を
内部水蒸気加熱の乾燥筒の平滑放熱面に直接係合
させて乾燥する1筒以上の乾燥筒を備えた様々な
型式の単筒又は多筒式乾燥装置が、また印刷機に
は前記熱風乾燥装置が夫々用いられている。熱風
乾燥装置では、熱風吹出ノズルにより形成された
熱気流中を塗材で湿潤した帯材が浮遊状態で自由
走行しつつ乾燥される。またヤンキー式などの単
筒式乾燥装置では、湿潤帯状紙材が乾燥筒の平滑
放熱面に直接係合しつつ乾燥され、また多筒式乾
燥装置では、湿潤紙材が乾燥筒の平滑放熱面に直
接係合すると共にカンバス等の可撓通気性無端帯
により押付けられつつ加熱され、各乾燥筒間を自
由走行しつつ放湿し乾燥される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
然しながら、前記帯材乾燥装置を走行せしめら
れる帯材の自由走行区間では、その走行に伴なつ
て生起された乱気流のために、特に帯材の両縁部
がハタメキ走行中の帯材に様々な力が加えられ脹
れや破断などを生じ不良品となることがあり、ま
た乾燥筒においては、それに直接係合した帯材が
カンバス等の無端帯と平滑放熱面との間で押圧挟
持されているとしても、走行中に無端帯の張り具
合が幅方向で異なる場合があり、特に無端帯の両
縁部分の張りが弛み帯材と放熱面とが完全に密着
せず帯材の浮き上りが起り該帯材の両縁部に脹れ
や皺などの欠陥が生じることがあり取幅損となる
などの問題があつた。
そこで特公昭60−35477号公報に示されている
様な手段、すなわち前記のような帯材自由走行が
全くないように該帯材をフエルト等の無端帯に支
持させて走行させる、該帯材とフエルトとの特別
な配置と案内に関連する手段が案出された。また
特公昭40−23869号公報に示されている様に、熱
風乾燥装置において帯材自由走行区間が全く形成
されないように軽量ホイールのリムの周りに少な
くとも1対の端縁ベルトを設けて帯材の端縁部と
接触させ該帯材端縁を保持させるようにすると共
に、該帯材に向け乾燥用空気を指向させる際、該
軽量ホイールのリム上に該端縁ベルトを支持して
該帯材を乾燥するようにした手段が案出された。
更には特開昭60−181396号公報に示されている様
に、多筒式乾燥装置に就いては乾燥筒及び帯材自
由走行区間の大部分に亘り、且つ空気を含む帯材
の乾燥に於ては該自由走行区間の大部分及び移送
ロールに亘つて、該帯材を連続的に処理し、該帯
材の縁部を乾燥ワイヤの縁部における輪郭パター
ン又は配置された縁部ストリツプに押圧し続ける
ことにより該帯材の縁部で所定位置に固定して保
持する方法、該帯材の両側及びその縁部に配置さ
れた箱体を備え、該箱体は該帯材の縁部に対して
傾斜方向にチヤネルを備え、且つ空気用の入口を
設けた装置などが提案された。
而るに前記特公昭60−35477号公報で示されて
いる様な発明では帯材自由走行区間に亘り該帯材
を固定して保持できない。すなわち該自由走行区
間にフエルト案内用の多孔吸引ロールを設けて該
フエルトを介して該ロール多孔面に帯材を吸引保
持し得たとしても、乾燥筒と該ロールとの間には
部分的に非吸引フエルト保持区間が存在するか
ら、該帯材と該フエルトとが密着せず乱気流など
の影響を受けて該帯材がフエルトより浮き上るな
どして該帯材に脹れや破断などを生じる。また特
公昭40−23869号、特開昭60−181396号各公報に
示されている様な装置は、帯材自由走行区間が全
く形成されない様に、1対の端縁ベルト又は縁部
ストリツプ間、或いは端縁ベルト又は縁部ストリ
ツプと軽量ホイールのリム又は乾燥筒の外周面と
の間で帯材の縁部を挟持して固定するか、乾燥ワ
イヤの縁部溝部において帯材の縁部をノズルから
の圧縮空気ジエツトによつて該溝部へ押圧するよ
うに固定保持するか、帯材の縁部をストリツプに
より該溝部へ圧入して固定保持するものであるか
ら、湿潤紙材などの幅方向乾燥時収縮量の大きい
帯材や様々な幅寸法の帯材を乾燥するのにこの様
な横方向間隔が固定された保持手段は使用できな
い。
尤も、特公昭40−23869号公報に示されている
様な装置は、1対の軽量ホイールの離間距離が調
整自在にされているから、前記帯材の幅方向乾燥
時収縮量の変化又は抄幅寸法変更に対処し得るの
であるが、帯材の端縁部を端縁ベルトと波状部分
及び溝部を設けた軽量ホイールのリムとの間で密
着掴締するから、該帯材の被掴締部分が未乾燥の
ままで走行せしめられる結果、湿潤紙材などの湿
潤強度のない帯材は直ぐに破断してしまい、湿潤
強度の大きいフイルムなどの帯材又は織成帯材以
外は使用できない。
尚、特開昭60−181396号公報に開示されている
装置には、帯材の両側及びその縁部に配置された
箱体を備え、この箱体は該帯材の縁部に対して傾
斜方向のチヤンネルを備え、且つ空気用の入口を
設けたユニークな保持手段が提示されている。し
かしながらこの様な手段は、強力な吹付圧縮空気
の摩擦力により帯材の縁部を1対の縁部ストリツ
プ間で非接触挟持するものであり、該圧縮空気が
たとえ該縁部ストリツプの外面に指向されている
としても、帯材両面に多量の圧縮空気が噴出して
激しい乱気流が形成されるから、薄い軽量な紙材
などの帯材はその乱気流により激しくバタツキ、
且つ該乱気流に曝される該紙材の縁部が過乾燥に
なるなどして強度が下り脹れや破断などを起こす
という問題があることが判明した。
〔技術的課題〕
従つて本発明は、フイルム、紙などの印刷機、
塗工機、抄紙機などに設けられる、乾燥筒及び乾
燥用空気ノズルの何れか1者以上を備えた帯材乾
燥装置であつて、該乾燥筒及び該帯材の自由走行
区間の何れか1所以上では湿潤帯材が局部的にバ
タツキ又は未乾燥になることがないように、且つ
圧縮空気吹出しなどにより乱気流が発生してバタ
ツキ又は過乾燥になることがないように該帯材の
両縁部を保持すると共に、強力な乾燥時収縮内部
応力が生じる潤湿紙材のような帯材であつても、
該強力応力により該帯材が亀裂や破損することの
ないように該応力に対抗する該帯材保持力を随時
又は随処で調整可能であつて、乾燥時幅方向収縮
を起す帯材や様々な幅寸法の帯材であつてもその
挟持(5m/m以上)な両縁部を保持して乾燥し
得る熱風乾燥装置、単筒又は多筒式乾燥装置を実
現することに技術的課題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記諸問題を解決するため、本発明によれば、
長尺で広幅な湿潤帯材を走行させつつ乾燥する乾
燥筒及び乾燥用空気ノズルの何れか1者以上を備
えた帯材乾燥装置であつて、該帯材の両縁部と外
周面にて部分的に係合する一対の環状の通気リム
と、該通気リムを貫通する多孔を介して径方向外
方を開放され且つ径方向内方及び周方向及び軸方
向をそれぞれ壁により画成され、前記一対の通気
リムの内側にそれぞれ形成された通気室とを備え
た輪状部分を、前記乾燥筒の両縁部分及び前記帯
材の自由走行区間の何れか1所以上に有してお
り、さらに、前記通気リムの多孔外周面に係合し
て来る帯材の両縁部を大気圧未満の所望面圧以下
で該外周面に吸着保持すべく前記通気室内の室圧
を調整可能な調圧手段を有している、帯材乾燥装
置が提供される。
〔実施例〕
本発明に係る帯材乾燥装置の第1実施例につき
部分断面図を含む略式側面図である第1図を参照
しつつ説明する。
第1実施例は、長尺で広幅wな帯状紙材pを走
行させつつ乾燥する上下ジグザグ状に水平軸支さ
れた乾燥筒1、及び乾燥用空気ノズル2を備えた
多筒式紙材乾燥装置であつて、フレーム780に
水平方向(第1図中、矢印aで示す。)位置調整
可能に支持された調整板78に軸端支持されると
共に主軸7に外挿支持された軸管70に軸受72
を介して回転自在に軸着されたボス312にスポ
ーク314を介して支持されて、紙材pの両縁部
eと部分的に係合する通気リム31と、それを貫
通する多孔31aを介して径方向外方を開放さ
れ、且つ通気リム31と一体成形された隔壁31
0により軸方向内方及び径方向内方を仕切られ、
且つ通気リム31及び隔壁310の内面に側端部
を摺接されていて軸管70に外挿固定支持された
ボス316にスポーク318を介して支持され軸
方向内方へ板状隔壁部分311aを突出した環状
隔壁311により軸方向外方及び周方向を仕切ら
れて紙材pと係合する通気リム31部分の内面に
沿い周方向に小室302、大室304及び小室3
00が連なり形成された通気室32と、各室30
2,304は夫々調圧弁46が連接された通気管
42,44を介して真空ポンプ(図示なし。)に
且つ小室300は調圧弁46が連接された通気管
40を介して加圧ポンプ(図示なし。)に接続さ
れ、調圧弁46により室圧を個別に調整可能であ
つて、通気リム31の外周多孔面に係合して来る
紙材pを大気圧未満の各室302,304よりの
所望面圧下で該多孔面に吸着保持した後、大気圧
以上の小室300よりの所望面圧下で該保持を解
放せしめる調圧手段4とを備えている帯材保持輪
3を、上下斜め方向に対向する乾燥筒1間の帯材
自由走行区間に夫々1対上下に接近させると共に
乾燥筒1の両縁部分Eに夫々近接させて設けて成
る。
帯材保持輪3は、操作側の調整板78に取付け
られた電動機5により歯車伝動機構50を介して
軸方向位置移動可能な軸管70に支持され、それ
に固定子60が且つボス312に回転子62が装
着されていて軸管70内を貫通の電線64を経て
周波数制御装置付設の電源(図示なし。)により
給電される電動機6により所定回転数で回転せし
められる動輪30と、そのボス312に一端を固
着され他端には突起740が突出され、主軸7に
軸方向移動自在に外挿支持された連結管74、及
び一端に突起740が軸方向移動自在に嵌挿され
た軸方向に細長な案内孔760が開口され他端を
駆動側のボス312に固着されていて一端側を連
結管74に軸方向移動自在に外挿支持された連結
管76を介して、動輪30に直結された従輪33
とより成る。
乾燥用空気ノズル2はその通気多孔面22が帯
材保持輪3と係合する紙材pの両縁部e間に亘つ
て幅方向で紙材pの外面全面を覆うように近接配
設され、内部には幅方向及び周方向を仕切壁20
0で仕切られた多数の通気室20が形成されてお
り、通気多孔面22には通気室20に夫々連通す
る幅方向に細長な多数の通気孔22aが開口され
ている。各通気室20には夫々調圧弁28を連接
した通気管24,26が接続されていて、通気管
24は空気加熱器及び熱交換器2次側(共に図示
なし。)を経て押込フアン(図示なし。)に、また
通気管26は除塵機及び該熱交換器1次側(共に
図示なし。)を経て吸出フアン(図示なし。)に接
続されている。そして各被加圧の通気室20の通
気孔22aは紙材pの外面に対しその走行方向
(第1図中、矢印bで示す。)に対向するように指
向されている。
尚、乾燥筒1及びその放熱外周面に係合する紙
材pを該面に押付けるカンバス8については、周
知構成の多筒式乾燥装置に多用されておりここで
は説明しない。
次の本発明に係る帯材乾燥装置の第2実施例に
つき部分図及び部分断面図を含む略式側面図を参
照しつつ説明する。
本第2実施例は、長尺で広幅wな帯状紙材pを
走行させつつ乾燥する上下ジグザグ状に水平配置
された乾燥筒1を備えた多筒式紙材乾燥装置であ
つて、紙材pと部分的に係合する乾燥筒1の平滑
放熱面を有する筒壁10の両縁部分Eと一体に形
成され紙材pの両縁部eと部分的に係合する通気
リム11と、それを貫通する多孔11aを介して
径方向外方を開放され、且つ通気リム11と1体
に成形された隔壁110により軸方向内方及び径
方向内方を仕切られ、且つ軸方向内方へ板状隔壁
部分111aを周方向に亘つて等間隔あけて突出
されている環状隔壁111により軸方向外方及び
周方向を仕切られて周方向に亘つて多数の小室3
00が連なり形成された通気室32と、真空ポン
プ(図示なし。)に接続されている回転継手66
が操作側突出部分に取付けられていて乾燥筒1の
操作側軸頸12を貫通し乾燥筒1内を経て駆動側
軸頸12に延設された通気管40から分岐された
通気支管400が、各軸頸12を径方向外方へ向
つて貫通されており三方切換弁402を介して各
小室300に夫々接続されていて、各三方切換弁
402には電源(図示なし。)に結線された電線
64が操作側に突出された通気管40の側端に取
付けられた回転スイツチ68を介して乾燥筒1内
外を通線されて接続されており、通気リム11に
係合して来る紙材pを大気圧未満の小室300よ
りの所望面圧下で通気リム11の多孔面に吸着保
持したる後、大気圧開放の小室300よりの所望
面圧下で該保持を解放せしめる調圧手段4とを備
えている帯状保持輪3を、乾燥筒1の両縁部分に
夫々設けて成る。
回転スイツチ68は、乾燥筒1と一体になつて
回転する通気管40の操作側突出部分に取付けら
れた円形絶縁板680に、通気室32の各小室3
00に対して径方向で対向する絶縁板680の片
面680aの各位置に夫々接点680bが互いに
離間又は絶縁して固設され且つ絶縁板680のほ
ぼ半分に位置する各接点680bにのみ位置固定
された半円状の刷子682が常時摺接導通するよ
うに配設されて成り、紙材pが係合している通気
リム11部分を介して紙材pと連通する各小室3
00に接続の各三方切換弁402のみが乾燥筒1
の回転に伴つて順次切電「開」の作動状態に切換
えられ該各小室内が全て真空ポンプ(図示なし。)
と連通すると共に、それ以外の各三方切換弁40
2が順次通電「閉」状態に作動して該各三方切換
弁を介してそれらが接続されている各小室300
内のみが大気開放されるように刷子682が配設
されている。尚、図示していないが刷子682は
その位置及び円弧長を任意に選択又は調整可能に
されているものであつてもよく、水銀液などの任
意の刷子を使用できる。
次に本発明に係る帯材乾燥装置の第3実施例に
つき部分断面図を含む略式側面図である第3図を
参照しつつ説明する。
第3実施例は、長尺で広幅wな帯状湿潤塗被紙
材pを走行させつつ乾燥する上下ジグザグ状に紙
材pを挟むように多数の乾燥用空気ノズル2を備
えた帯状紙材乾燥装置であつて、フレーム780
に垂直方向(第3図中、矢印Cで示す。)位置調
整可能に支持された調整板78に軸管70を介し
て軸端支持された主軸7に軸方向移動自在に外挿
支持された操作側の軸管70、及び主軸7に外挿
支持され固定された短軸管の外周部に夫々形成さ
れた管状弁体404に夫々軸受72を介して回転
自在に軸着されたボス312に、夫々スポーク3
14を介して支持され紙材pの両縁部eと部分的
に係合する通気リム31と、それを貫通する多孔
31aを介して径方向外方を開放され、且つ通気
リム31と一体に形成された隔壁310により軸
方向内方及び径方向内方を仕切られ、且つ軸方向
内方へ板状隔壁部分311aを周方向に亘つて等
間隔あけて突出されている環状隔壁311により
軸方向外方及び周方向を仕切られて周方向に亘つ
て多数の小室300が連なり形成された通気室3
2と、ボス312と軸管70及び前記短軸管に
は、ボス312を貫通しその内面周方向に亘つて
各小室300に夫々対応した弁孔406aが互い
に等間隔に穿孔されて形成された円環状弁座40
6、及びそれの弁孔406aに対応する小室30
0を互いに連通させる通気支管400が夫々放射
状に接続されており、弁座406と摺接する弁体
404の外周部分には周方向に延びる小弁室40
5、大弁室409及び小弁室407が互いに仕切
られ接近して連なり形成され、ボス312の回転
に伴つて順次各弁室405,409,407に各
弁孔406aが開口するようにされた回転切換弁
403が夫々形成されていて、夫々主軸7内を経
て、弁室405,409には調圧弁46を介して
真空ポンプ(図示なし。)に接続されている通気
管40,44が、且つ弁室407には調圧弁46
を介して加圧ポンプ(図示なし。)に接続されて
いる通気管42が夫々接続され、各調圧弁46に
より各室圧を個別に調整可能であつて、通気リム
31の外周多孔面に係合して来る紙材pを大気圧
未満の小室300よりの所望面圧下で該多孔面に
吸着保持したる後、大気圧以上の小室300より
の所望面圧下で該保持を解放せしめる調圧手段4
とを備えている帯材保持輪3を、紙材pを挟んで
乾燥用空気ノズル2と対峙する紙材pの自由走行
区間位置に夫々設けて成る。
帯材保持輪3は、軸受702を介して調整板7
8に支持され且つ主軸7に回転自在に外挿支持さ
れていて一端をボス312に連結され、周波数制
御装置付設の電源(図示なし。)により給電され
調整板78に取付けられた電動機6により歯車伝
導機構61を介して所定回転数で回転せしめられ
る動輪30と、そのボス312に一端を連結され
他端に突起740が突出されており、主軸7に軸
方向移動自在に外挿支持された連結管74に、一
端側を軸方向移動自在に外挿支持され且つ突起7
40を軸方向移動自在に嵌挿された細長な案内孔
760が開口され且つ他端をボス312に固着さ
れた連結管76を介して動輪30と直結されてい
て、調整板78に取付けられた電動機5により歯
車伝導機構50を介して軸方向位置調整可能な従
輪33とより成る。駆動側の通気管40,42,
44は主軸7内を経て主軸7及び前記短軸管を貫
通して各弁室405,407,409に夫々接続
され、また操作側の通気管40,42,44には
夫々伸縮自在管が連接されていて、該各通気管は
主軸7内を経て主軸7に穿孔された軸方向に細長
なバカ穴70a及び軸管70を貫通し各弁室40
5,407,409に夫々接続されている。
乾燥用空気ノズル2は、その通気多孔面22が
帯材保持輪3と係合する紙材pの両縁部e間に亘
つて紙材pを覆うように近接配置され、内部には
幅方向及び周方向を仕切壁200により仕切られ
て多数の通気室20が形成されており、通気多孔
面22には夫々通気室20と連通する幅方向に細
長な多数の通気孔22aが開口されている。そし
て各通気室20には夫々調圧弁28を連接した通
気管24,26が接続されていて、通気管24は
空気加熱器及び熱交換器2次側(共に図示なし。)
を経て押込フアン(図示なし。)に、また通気管
26は除塵機及び該熱交換器1次側(共に図示な
し。)を経て吸出フアンに夫々接続されている。
各被加圧の通気室20の通気孔22aは、紙材p
の外面に対してその走行方向(第3図中、矢印b
で示す。)を対抗する方向に指向されている。
〔作用〕
本発明の技術的手段の作用につき前記第1,
2,3実施例に基づき説明する。
前記第1実施例は次の様に作用する。
抄紙機の金網部、搾水部(共に図示なし。)を
経て広幅wな薄帯状に圧延成形加工された湿潤紙
材pは、該抄紙機の多筒式乾燥部を構成する内部
水蒸気加熱の乾燥筒1の放熱外周面に係合すると
共にカンバス8により該外周面に押圧支持されて
順次加熱され、上下ジグザグ状に水平配置された
各乾燥筒1の回転により上下ジグザグ状に走行せ
しめられて加熱され、これらの上下斜め方向で対
向する各乾燥筒1間の紙材pの自由走行区間で放
熱と放湿を繰返し乾燥される。この紙材自由走行
区間において、前記対向する乾燥筒1の両縁部分
Eに夫々あらかじめ近接させ且つ互いに接近する
ように調整されて位置決めされた水平軸支の1対
の帯材保持輪3の通気リム31に、紙材pの両縁
部eを夫々部分的に係合させて支持させ、紙材p
をS字状に走行させる。この紙材p係合の通気リ
ム31の外周多孔面は、調圧手段4により、紙材
pの導入側面部分を真空ポンプ(図示なし。)の
真空を調圧弁46により調整して−1000m/m水
柱以下の減圧度に室圧調整された小室302より
の面圧に、紙材pの導出側面部分を加圧ポンプ
(図示なし。)の圧力を調圧弁46により調整して
+500m/m水柱以下の加圧度に室圧調整された
小室300よりの面圧に、また前記導入側と導出
側部分の間の面部分を該真空ポンプ(図示なし。)
の真空を調圧弁46により調整して−1000m/m
水柱を超える減圧度に室圧調整された大室304
よりの面圧にされている。
前記帯材保持輪3の水平方向位置は、操作側及
び駆動側のフレーム780にボルト締めされて支
持された調整板78により帯材保持輪3の水平
度、及び、乾燥筒1と帯材保持輪3との接近度、
及び、帯材保持輪3同志の接近度を夫々あらかじ
め調整し、また帯材保持輪3の軸方向位置は、紙
材pの幅wに合わせて動輪30を、電動機5を正
逆転させ歯車伝動機構50を介して軸管70を軸
方向移動させてあらかじめ調整して置く。乾燥様
空気ノズル2の通気多孔面22の周方向面圧は、
紙材pの導入側面部分を吸出フアン(図示なし。)
の吸気強さを調圧弁28により調整して所望減圧
度に室圧調整された該導出側通気室20への吸込
圧に、それ以外の面部分を押込フアン(図示な
し。)の給気強さを調圧弁28により調整して所
望加圧度に室圧調整された通気室20よりの噴出
圧に、また通気多孔面22の幅方向面圧は、調圧
弁28により各所望減圧度又は加圧度になるよう
に各通気室20を室圧調整することにより夫々調
整して置く。この際、紙材pの幅wを超える通気
多孔面22部分の面圧を、夫々の通気室20を通
気止めして面圧0にして置くのがよい。
斯くして、紙材pは乾燥筒1の放熱外周面に係
合して1500m/mmを超える速さで高速走行せしめ
られると共に、カンバス8により該放熱外周面に
外側より押圧されて拘束支持されて加熱される。
次いで乾燥筒1に近接された帯材保持輪3の紙材
p導入側多孔面部分からの減圧を受けて紙材pの
両縁部eは該近接帯材保持輪3の通気リム31
(通常それの幅員5m/m以上の幅に亘り且つ周方
向に亘つて均一に穿孔された多孔31aを有す
る。)に吸着保持されて円軌道を画き走行せしめ
られる。この時、紙材pは該円軌道を径方向外方
へ脹れようとするが、乾燥用空気ノズル2の通気
多孔面22より幅方向に亘つて紙材pの走行方向
(第1図中、矢印bで示す。)と対向するように指
向された加熱噴気の押圧力により該脹れ形成を抑
えられると共にその両縁部eを拘束支持されてバ
タ付きや脹れなどが生じて走行不安定を起すこと
なく円滑に高速走行するのである。次いで、紙材
pはその両縁部eを前記帯材保持輪3の紙材p導
出側面部分よりの加圧面圧下に晒されてその吸着
保持を解放されると共に、それに近接する次の帯
材保持輪3の紙材p導入側面部分よりの減圧面圧
下に晒され該近接帯材保持輪3へ移乗されて吸着
保持され、バタ付くなどの走行不安定を起こすこ
となく円滑に方向転換せしめられ、S字状に走行
する。この間、紙材pはその幅方向に亘つて乾燥
用空気ノズル2の紙材p導入側通気室20からの
吸引圧に晒されると共に、紙材pより放出された
高温湿気は紙材pの走行方向(第1図中、矢印b
で示す。)に対し向流する前記加熱噴気流にのつ
て該紙材p導入側通気室20に吸込まれた後、除
塵機(図示なし。)で除塵されてから熱交換器
(図示なし。)を介して押込フアン(図示なし。)
よりの低温給気側に熱回収され、更に該給気は空
気加熱器(図示なし。)により所望温度に加熱さ
れて乾燥用空気ノズル2の各通気室20へ送気さ
れる。
斯くして各対向乾燥筒1間の帯材自由走行区間
をS字状走行した紙材pは、その両縁部eを帯材
保持輪3の紙材p導出側多孔面部分よりの加圧面
圧に晒されてそれの吸着保持を解放されると共
に、次の近接乾燥筒1の放熱外周面に押付けられ
て移乗せしめられ更に外側からカンバス8により
押圧され、該放熱外周面に密着して拘束支持され
て加熱され紙材pはその全走行経路に亘り拘束保
持されて加熱と放湿を繰返し急速に乾燥される。
この際、帯材保持輪3は周波数制御電源(図示な
し。)により乾燥筒1の駆動電動機(図示なし。)
と同期した所定回転数で回転数制御される電動機
6により駆動される。
前記第2実施例は次の様に作用する。
抄紙機の金網部、搾水部(共に図示なし。)を
経て広幅wな薄帯状に圧延成形加工された湿潤紙
材pは、該抄紙機の多筒式乾燥部を構成する内部
水蒸気加熱の乾燥筒1の放熱外周面に部分的に係
合すると共に、カンバス8により該放熱外周面に
押圧支持され、上下ジグザグ状に水平軸支された
各乾燥筒1の回転と共に走行せしめられて乾燥筒
1により加熱された後乾燥筒1間の紙材pの自由
走行区間で放湿される処理を繰返し乾燥される。
各乾燥筒1の両縁部分Eと1体に構成されてい
る帯材保持輪3は、多孔11aが貫通する通気リ
ム11と多数の小室から成る通気室32とその回
転に従つて小室300の室圧を順次調整する調圧
手段4とを備えている。この調圧手段4は回転ス
イツチ68により、それに夫々接続された三方切
換弁402を乾燥筒1の回転に従つて通電「閉」
から切電「開」状態に順次作動させることによ
り、回転継手66、通気管40、通気支管400
及び三方切換弁402を介して真空ポンプ(図示
なし。)と、紙材pが係合する通気リム11部分
を介して紙材pの縁部eに連通する小室300と
が順次連通されるように動作される。
従来の乾燥筒の放熱外周面においては、それと
係合する紙材がカンバスにより押圧されて該外周
面に拘束支持されるが、該紙材の両縁部は該カン
バスの張りが変動し易いためその押圧力が変動し
て該外周面に密着せず、部分的に乾燥ムラを生じ
脹れや皺などが形成されることがあつた。
しかし本第2実施例では紙材pの両縁部eが通
気リム11の多孔11aを介して各小室300よ
りの減圧面圧下に晒され乾燥筒1の放熱多孔面に
吸着支持され、加えて紙材pは幅方向に亘りカン
バス8で押圧支持されるから、該幅方向に亘つて
確実に乾燥筒1の放熱外周面に密着して拘束支持
されて、抄紙材pは均一に且つ熱効率良く加熱さ
れ、前記の様に、特に紙材pの両縁部eに脹れや
皺などの欠陥を生じるなどの欠点が解消される。
通常幅員5m/m以上の通気リム11には周方
向に亘り多孔11aが均一且つ密に穿孔されてお
り、各小室300は、通気管40に連接された調
圧弁(図示なし。)により通常−500m/m水柱以
上の所望減圧度に室圧調整可能であり、また調圧
手段4は、その回転スイツチ68の絶縁板680
の片面680aに固設された各接点680bに摺
接状態で導通する刷子682が、その位置及び円
弧長を可変に構成されていてもよく、紙材pの両
縁部eが通気リム11に吸着開始する位置や、通
気リム11からの吸着支持を開放される位置を、
紙材pの走行速さ、物性、その他の条件に応じて
小室300内を加減圧状態に調整可能に位置調整
できるようにされていてもよい。
斯くして、紙材pは乾燥筒1の放熱外周面に係
合加熱されたのち該放熱外周面から離別して次の
乾燥筒1へと自由走行されるが、この離別の時、
又はその直前に、回転スイツチ68により、三方
切換弁402が順次通電「閉」状態に高速切換え
られて小室300は三方切換弁402を介して大
気開放されるから、紙材pがカンバス8の押圧よ
り開放された直後に紙材pの両縁部eは該大気開
放の小室300よりの大気圧面圧下で円滑にその
吸着保持状態から解放され、紙材pはバタツクな
どの走行不安定を起すことなく次の乾燥筒1へと
自由走行するのである。
次に前記第3実施例は次の様に作用する。
塗工機の塗工装置(図示なし。)で塗被液を塗
布された広幅wな薄帯状の湿潤塗被紙材pは、上
下ジグザグ状に紙材pを挟むように多数の乾燥用
空気ノズル2を備えた熱風乾燥装置内を波形状に
自由走行すると共に乾燥用空気ノズル2よりの熱
風で乾燥される。
紙材pの通紙に先立つて、自由走行紙材pを挟
むようにして乾燥用空気ノズル2と近接対峙する
位置に配設された帯材保持輪3の従輪33の軸方
向位置を、紙材pの幅wに合うように電動機5を
正逆転させ歯車伝導機構50及び軸管70を介し
て移動させて調整すると共に、帯材保持輪3の垂
直方向位置を、操作側及び駆動側のフレーム78
0にボルト締め支持された調整板78により帯材
保持輪3の水平度、上下斜め方向で対向する帯材
保持輪3同志の接近度、及び乾燥用空気ノズル2
とそれに対峙する帯材保持輪3との近接度を夫々
調整してあらかじめ位置調整して置く。次いで各
帯材保持輪3を、周波数制御電源(図示なし。)
により所望回転数で電動機6を駆動せしめると共
に歯車伝動機構61等を介して回転せしめる。ま
た紙材pが係合する帯材保持輪3の通気リム31
の外周多孔面部分の面圧を調整手段4により次の
様に調整する。
すなわち、紙材pの導入側多孔面部分が、回転
切換弁403の弁室405と帯材保持輪3の回転
に従つて弁室405に開口されて来る弁孔406
a及び通気支管400とを介して、真空ポンプ
(図示なし。)に連通され調圧弁46により−
500m/m水柱以下の所望減圧度に調圧された各
小室300よりの室圧により、多孔31aを介して
所望減圧面圧になるように調整され、また紙材p
の導出側面部分が、回転切換弁403の弁室40
7と帯材保持輪3の回転と共に弁室407に開口
されて来る弁孔406a及び通気支管400とを
介して加圧ポンプ(図示なし。)に連通され調圧
弁46により+500m/m水柱以下の所望加圧度
に調整された各小室300よりの室圧により、多
孔31aを介して所望加圧面圧になるように調整
され、その他の面部分は、回転切換弁403の弁
室409と帯材保持輪3の回転と共に弁室409
に開口されて来る弁孔406a及び通気支管40
0とを介して前記真空ポンプ(図示なし。)に連
通され調圧弁46により−500m/m水柱を超え
る減圧度に調圧された各小室300よりの室圧に
より、多孔31aを介して所望減圧面圧になるよ
うに調整して置く。
乾燥用空気ノズル2は、その通気多孔面22の
紙材pの導入側部分面圧が吸気フアン(図示な
し。)の吸気圧を調圧弁28により調整して所望
減圧度になるように室圧調整された導入側通気室
20よりの吸気圧に、またその他の通気多孔面2
2部分の面圧が押込フアン(図示なし。)の給気
元圧を調圧弁28により調整して所望加圧度にな
るように室圧調整されたその他の通気室20より
の排気圧に、更に通気多孔面22の各幅方向部分
の面圧が各調圧弁28により夫々所望減圧度分
布、加圧度分布になるように各通気室20を室圧
調整することにより調圧して置く。この時、紙材
pの全幅wを超える通気多孔面22部分の面圧
は、その部分に対応する各通気室20を通気止め
して面圧ゼロにして置く方がよい。
次いで、紙材pを各帯材保持輪3に順次係合さ
せて通紙するのであるが、紙材pの両縁部eが帯
材保持輪3の通気リム31の紙材p導入側部分で
弱い減圧面圧に晒され該導入側部分にソフトに吸
着されて移乗支持され、次に強い減圧面圧に晒さ
れて通気リム31の多孔面に確実にバタツクこと
なく吸着保持されて円弧を画いて自動的に通紙さ
れる。この際、紙材pは径方向外方へ脹れようと
するが、乾燥用空気ノズル2の通気孔22aより
幅方向に亘つて紙材pの走行方向(第3図中、矢
印bで示す。)と対向するように指向された加熱
噴気流の圧力により紙材pの前記脹れ発生が抑え
られ、紙材pはバタツキなどの走行不安定になら
ずに安定通紙されるのである。
勿論、紙材pから放出された高温湿気は乾燥用
空気ノズル2の紙材p導入側通気孔22aを経て
導入側通気室20に吸込まれ熱交換器(図示な
し。)を介して給気側に熱回収される。
次いで、紙材pはその両縁部eが前記の通気リ
ム31の紙材p導出多孔面部分よりの加圧面圧下
に移行されると共に、その幅方向に亘つて次の乾
燥用空気ノズル2の紙材p導入側通気室20より
の吸引圧に晒されて、バタツクなどの走行不安定
を生ずることなく円滑に方向転換せしめられ次の
帯材保持輪3側へ押出されると共にそれの通気リ
ム31の外周多孔面に吸着移乗して保持される。
斯くして紙材pはその全自由走行区間に亘りそ
の両縁部eを跡切れることなく帯材保持輪3に吸
着支持されて円滑に高速走行すると共に、熱風に
晒されて加熱と放湿を繰返し乾燥される。
尚、本発明に係る帯材乾燥装置に用いられる、
帯材保持輪としては、その通気リムの多孔外周面
が平滑なものでよいが、帯材をより強力に吸着保
持するために該多孔面に多数の微少突起が形成さ
れているか、又は多数の条溝が形成されているも
のでもよく、該多孔面の表面の材質は金属、耐熱
耐摩耗性合成ゴム又は合成樹脂、セラミツクスな
どが好ましい。また調圧手段としては、例えば特
開昭59−26850号公報に示されているような帯材
残留内部応力測定手段を用いてオンマシンで帯材
横方向物性を検知し、真空ポンプや加圧ポンプな
どの加圧又は減圧源、又は調圧弁を該検知された
信号値に基づき周知構成の圧力調節装置を用いて
自動調節又は手動調整するようにされたものであ
つてもよい。
〔効果〕
本発明は次の様な効果を有する。
すなわち本発明により、乾燥筒及び/又は帯材
自由走行区間において、広幅な湿潤帯材はその両
縁部を帯材保持輪に吸着されて拘束支持され走行
し加熱と放湿を繰返し乾燥されるから、該帯材の
走行、該乾燥筒の回転、乾燥用空気ノズルの熱
風、換気などが原因して、走行帯材の周囲に乱気
流が発生しても、バタツクなどの走行不安定を起
すことなく該帯材を高速に走行させることができ
且つ強力な換気や熱風吹付けが可能となり乾燥を
速やめることができる。乾燥中、帯材の狭幅な両
縁部のみを帯材保持輪の通気リムに吸着保持する
と共に、乾燥筒にあつては該通気リムの放熱によ
り、また帯材自由走行区間にあつては乾燥用空気
ノズルよりの熱風により該両縁部は絶えず加熱と
放湿を繰返し乾燥されるから、該両縁部の過乾燥
又は未乾燥に起因する帯材の破断、脹れ、皺など
の発生もない。
また帯材の両縁部を帯材保持輪にその通気リム
外周多孔面の減圧面圧により吸着させて拘束支持
するものであるから、強力な乾燥時収縮内部応力
を生じる紙材、或いは破損や損傷し易い軽量紙材
のような帯材であつても、調圧手段により該吸着
保持力、すなわち該通気リム外周多孔面面圧値を
様々に調整可能であり、前記内部応力に対抗する
吸着保持力を随時又は随所で様々に調整すること
により、該内部応力に起因する帯材の破断や損傷
を防止できる。更に帯材に加えられる前記内部応
力値を随時又は随処で様々に調整することによ
り、所望の幅方向均一物理的特性を有する製品が
製造できるのである。加えて様々な幅寸法規格の
帯材であつても、帯材保持輪の幅方向位置を調整
することも可能にされているから、該帯材の狭幅
な両縁部のみを拘束支持することが可能であり、
該拘束支持が原因して帯材両縁部の品質不良を生
じても製品歩留りを極めて高くすることができる
のである。
以上詳述したうように、本発明に係る帯材乾燥
装置は、従来の乾燥装置の欠点をことごとく払拭
し得、且つ既設の単筒又は多筒式又は熱風乾燥装
置にもその僅かな手なおしのみで適用し得るもの
であることばかりでなく、極めて高品質な製品を
製造できるものであるから、当該事業分野におけ
る使用利益は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る帯材乾燥装置の第1実施
例の略式側面図、第2図は本発明に係る帯材乾燥
装置の第2実施例の略式側面図、第3図は本発明
に係る帯材乾燥装置の第3実施例の略式側面図で
ある。 符号の説明、1……乾燥筒、11……通気リ
ム、11a……多孔、110……隔壁、111…
…環状隔壁、2……乾燥用空気ノズル、3……帯
材保持輪、31……通気リム、31a……多孔、
310……隔壁、311……環状隔壁、32……
通気室、300,302……小室、304……大
室、4……調圧手段、E……乾燥筒両縁部分、p
……帯材、e……両縁部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 長尺で広幅な湿潤帯材を走行させつつ乾燥す
    る乾燥筒及び乾燥用空気ノズルの何れか1者以上
    を備えた帯材乾燥装置であつて、該帯材の両縁部
    と外周面にて部分的に係合する一対の環状の通気
    リムと、該通気リムを貫通する多孔を介して径方
    向外方を開放され且つ径方向内方及び周方向及び
    軸方向をそれぞれ壁により画成され、前記一対の
    通気リムの内側にそれぞれ形成された通気室とを
    備えた輪状部分を、前記乾燥筒の両縁部分及び前
    記帯材の自由走行区間の何れか1所以上に有して
    おり、さらに、前記通気リムの多孔外周面に係合
    して来る帯材の両縁部を大気圧未満の所望面圧以
    下で該外周面に吸着保持すべく前記通気室内の室
    圧を調整可能な調圧手段を有している、帯材乾燥
    装置。
JP29616885A 1985-12-26 1985-12-26 帯材乾燥装置 Granted JPS62153680A (ja)

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JPS62153680A JPS62153680A (ja) 1987-07-08
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127205A (en) * 1975-04-09 1976-11-05 Valmet Oy Method and apparatus for treating web dried until moisture absorbing range

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127205A (en) * 1975-04-09 1976-11-05 Valmet Oy Method and apparatus for treating web dried until moisture absorbing range

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