JPH05220880A - プラスチック複合資材 - Google Patents

プラスチック複合資材

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JPH05220880A
JPH05220880A JP4056828A JP5682892A JPH05220880A JP H05220880 A JPH05220880 A JP H05220880A JP 4056828 A JP4056828 A JP 4056828A JP 5682892 A JP5682892 A JP 5682892A JP H05220880 A JPH05220880 A JP H05220880A
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JP
Japan
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adhesive
plastic
polyethylene sheet
permeable
composite material
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JP4056828A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yamada
大機 山田
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NIDAIKI KK
Original Assignee
NIDAIKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック体を用いても通気性を制御確保
する複合資材を得る。 【構成】 非通気性の発泡ポリエチレンシート1と流体
通過性のあるパルプ紙2とを、接着剤3を全面ではなく
散在状に付着して接着させた後、該パルプ紙2を貫通さ
せないよう発泡ポリエチレンシート1全面に無数の微孔
11を設けて成り、接着剤3のない部位にてポリエチレ
ンシート1の微孔11を介してパルプ紙2の通気通水等
の機能を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック体を有す
る流体通過を確保した複合資材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から各種包装材や敷きもの等にプラ
スチック体が使用されているが、その用途に応じて通気
性、通水発散性、緩衝性、ガス発散或いはガス吸着性等
の機能が要求されることが多く、プラスチック単体では
それに対処できないことから各種資材と複合して形成し
ているのである。
【0003】しかしながら、プラスチック体には有効な
通気性や通水性がないため、微孔を透設したプラスチッ
ク体を用いて通気性や通水性を確保していたのである。
しかしながら、予め微孔を透設した有孔プラスチック体
と接着剤を介して他の資材と複合すれば、その接着剤層
によって通気性や通水性が阻害されると同時に、有孔プ
ラスチック体を接合させる際に接着剤液が微孔から漏れ
出してプラスチック体及び接合機を汚し、複合資材の製
造が困難となる問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、プラ
スチック体だけに微孔を透設できて接合する資材の機能
を確保できると共に、プラスチック体に施す微孔の数を
調節して接合する資材の各種機能を有効に制御活用で
き、しかもプラスチック体とそれに接合する資材との間
に間隙層を設けて緩衝作用或いは保水室作用を付与でき
るようにしたものである。特にプラスチック体側の限ら
れた微孔から間隙層に入り込んだ気体又は流体が、吸水
効果の大きい接合体の面に拡散して広い面で通気作用を
与えられることで平均的に安定した蒸散呼吸作用を確保
できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、接着
剤を全面ではなく散在状に施した接着剤層を介して、プ
ラスチックフイルムまたはプラスチックシートからなる
非通気性のプラスチック体の片面に、流体通過性のある
パルプ紙,不織布或いは微弱なガス透過性のあるプラス
チックフイルム,プラスチックシートからなる流体通過
性接合体を接着させた後、該接合体を貫通させないよう
非通気性のプラスチック体全面に無数の微孔を設けて成
り、接着剤のない部位にてプラスチック体の微孔を介し
て接合体の通気通水或いはガス透過性の機能を確保でき
る構成としている。なお、発泡ポリエチレン等の発泡プ
ラスチックシートをプラスチック体としてもよく、抗菌
剤,殺菌剤またはガス吸着剤の含有処理を接合体に施し
てもよい。
【0006】
【作用】プラスチック体と接合体とが全面接着ではなく
散在状に接着してあることから、接着剤がない部分が間
隙層となり、この状態で加熱針をプラスチック体の全面
に差し込む等して微孔を透設しても、接着剤がある接着
部分は接着剤層によって微孔が遮断されることから通気
通水性が遮断されるのである。したがって、接着剤層の
ない無着部分において間隙層を介して接合体の有する通
気通水、ガス透過性等の機能を確保できるのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の図示実施例を説明する。図1
及び図2に示す本例において、1は発泡ポリエチレンシ
ートであり、通気通水性のあるパルプ紙2と接着してあ
る。なお、パルプ紙2は抗菌処理を施してあり、ポリエ
チレンシート1とパルプ紙2の接着は、図3及び図4の
ように、接着剤含有凹部32を断続させて成る糊付けロ
ール31を用い、糊付けロール31に熱硬化性又は時間
硬化性接着剤3を浸してスクレーパで凹部32以外に付
着した接着剤3をかき落した後、ポリエチレンシート1
の片面に圧接して接着剤3を散在状に付着するのであ
る。
【0008】ついで、図5のように、接着剤3が断続的
な散在状に付着されたポリエチレンシート1に接合機に
よってパルプ紙2を張り合わせて複合体とし、さらに、
図6のように、加熱ローラ4の周面に突設してある加熱
針4を、接着剤3層及びパルプ紙2を貫通しないように
ポリエチレンシート1側から差し込んでポリエチレンシ
ート1全面に微孔11を透設するのである。なお、接着
剤3層には加熱針4が若干差し込まれてもよい。また、
微孔11の直径は約50ミクロンである。
【0009】このように本例によると、ポリエチレンシ
ート1全面に微孔11が透設されるが、散在している接
着剤3がある接着部分は接着剤3層によって微孔11が
遮断されることからパルプ紙2の通気通水性機能が遮断
されるのである。したがって、接着剤3層のない間隙層
33を介してパルプ紙2の有する通気通水性機能を確保
できるのである。
【0010】本例のポリエチレンシート1とパルプ紙2
とから成る複合資材は、発泡ポリエチレンシート1によ
る緩衝性が優れ、しかも微孔11によりパルプ紙2の通
気通水性が確保できるため、水分を発散する商品の包装
材、特に魚、肉、野菜等の生鮮食料品の包装材としてそ
の鮮度維持に好適である。なお、予め微孔を透設したプ
ラスチック体に接着剤を部分塗布して他の資材と複合す
ることも考えられるが、これによると、接合圧力により
接着剤液が微孔から押し出されてプラスチック体の表面
に付着することから、巻き取った複合資材が接着して不
良になると共に、接合機の各ローラーに接着剤液が漏れ
て汚れ作業できないのである。
【0011】また、接着剤3の接着面積を加減してポリ
エチレンシート1とパルプ紙2とを接着することによ
り、ポリエチレンシート1に施される微孔11の無着部
における数を加減できるため、全体としての通気通水性
を適度に調整制御できるのである。したがって、微孔の
数を変更するための透設手段を調整する必要がなく、簡
単に接合するパルプ紙2の機能を調整制御できるのであ
る。
【0012】さらに、接着剤3層のない部位に間隙層3
3が生じ、この間隙層33が保水室の役割を果たすので
ある。即ち、例えば被包した肉や野菜のドリップ等がポ
リエチレンシート1から間隙層33に貯水されて徐々に
微孔11から発散することから、内面側としたポリエチ
レンシート1の結露を防止できる効果が大きい。或いは
逆に例えば補湿分用として使用した場合、ポリエチレン
シート1側からの湿水分が微孔11から間隙層33に貯
水され、内面側とした徐々にパルプ紙2から内部に浸透
して内部を補湿する効果も生じるのである。
【0013】これらの場合、いずれも間隙層33に入り
込んだ気体又は流体が、吸水効果の大きいパルプ紙2全
面に拡散して広い面で通気作用を与えられることで平均
的に安定した蒸散呼吸作用を確保できるのである。この
ため空気の流通を必要とする気化剤の包装材とすれば単
なる有孔プラスチック体の貫通孔だけの通気孔ではなく
広い面での空気流通が得られて一層効果的である。
【0014】本例は上記のように構成したが、本発明に
おいてはこれに限定されない。例えば、一方の非通気性
のプラスチック体の素材は問わず、ポリプロピレン等の
各種プラスチックフイルムやプラスチックシートでもよ
く、それらの複合体であつてもよい。また、他方の接合
体の素材も限定されず、セロハンを含む各種パルプ紙の
他、不織布等の通気性素材、或いはガス透過性のあるプ
ラスチックフイルム,プラスチックシートでもよく、そ
れらの複合体であつてもよい。
【0015】さらに、プラスチック体と接合体の両方或
いは一方に抗菌剤,殺菌剤またはガス吸着剤の含有処理
或いは塗布を施したものでもよい。なお、プラスチック
体に施す微孔の透設手段は問わず、加熱針による他、引
っ掻きによる方法等で微孔を設ければよい。また、微孔
の大きさは適宜であり、通気性用途の10ミクロンから
通水性用途の500ミクロンまで、或いはそれ以上の大
きさでもよい。また、接着剤の種類も任意であり、散在
状の接着配置も適宜である。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、非通気性のプラスチッ
ク体でも微孔によりパルプ紙等の接合体の通気機能が確
保できるため、特に食料品の包装材としてその鮮度維持
に好適である。また、接着剤の接着面積を加減して接着
することにより、プラスチック体に施される微孔の無着
部における数を加減できるため、全体としての通気通水
性等の機能を適度に簡単に調整制御できるのである。さ
らに、接着剤のない部位に生じる間隙層が保水室の役割
を果たし、間隙層に貯水された水分が徐々に微孔から発
散し、或いは逆に徐々に接合体から内部に浸透して内部
を補湿する効果もある。特にプラスチック体を内面側に
すれば、微孔から間隙層に入り込んだドリップ等の水分
が、パルプ紙や不織布等の接合体に拡散して広い面で蒸
散呼吸作用を確保できることから内面の結露防止効果が
優れる効果が大きい。
【0017】また、請求項2によると、発泡プラスチッ
クシートにより緩衝作用が優れる複合資材となるのであ
る。さらに、請求項3によると、抗菌剤,殺菌剤による
効果、またはガス、特にエチレンガスの吸着効果の良好
な複合資材となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す拡大した斜視図であ
る。
【図2】そのさらに拡大した縦断面図である。
【図3】接着剤含有凹部を断続させて成る糊付けロール
の斜視図である。
【図4】その糊付けロールの要部拡大縦断面図である。
【図5】複合接着する斜視図である。
【図6】微孔を透設している縦断面図である。
【符号の説明】
1 発泡ポリエチレンシート 11 微孔 2 パルプ紙 3 接着剤 31 糊付けロール 33 間隙層 4 加熱ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤を全面ではなく散在状に施した接
    着剤層を介して、プラスチックフイルムまたはプラスチ
    ックシートからなる非通気性のプラスチック体の片面
    に、流体通過性のあるパルプ紙,不織布或いは微弱なガ
    ス透過性のあるプラスチックフイルム,プラスチックシ
    ートからなる流体通過性接合体を接着させた後、該接合
    体を貫通させないように非通気性のプラスチック体全面
    に無数の微孔を設けて成り、接着剤のない間隙部位にて
    該プラスチック体の微孔を介して該接合体の流体通過性
    或いはガス透過性の機能を確保できることを特徴とする
    プラスチック複合資材。
  2. 【請求項2】 発泡ポリ、発泡PP等の発泡プラスチッ
    クシートをプラスチック体とした請求項1のプラスチッ
    ク複合資材。
  3. 【請求項3】 抗菌剤,殺菌剤またはガス吸着剤の含有
    処理或いは塗布処理を接合体に施した請求項1のプラス
    チック複合資材。
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