JPH05220840A - インフレーションフィルムのフィルム幅制御方法 - Google Patents

インフレーションフィルムのフィルム幅制御方法

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JPH05220840A
JPH05220840A JP6907292A JP6907292A JPH05220840A JP H05220840 A JPH05220840 A JP H05220840A JP 6907292 A JP6907292 A JP 6907292A JP 6907292 A JP6907292 A JP 6907292A JP H05220840 A JPH05220840 A JP H05220840A
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film
deviation
film width
width
pump motor
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JP6907292A
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Inventor
Takao Yazaki
高雄 矢崎
Masataka Noro
正孝 野呂
Yasutaka Nishihara
保任 西原
Toshihiko Ichioka
利彦 市岡
Wataru Kusakawa
亘 草川
Takayoshi Nakanishi
高義 中西
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Misuzu Erie Co Ltd
Mitsubishi Petrochemicals Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Misuzu Erie Co Ltd
Mitsubishi Petrochemicals Engineering Co Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンチングの振幅が小さく、ハンチングの収
束時間も短く、かつ、フィルム幅の設定値に応じたきめ
細かい制御が可能なインフレーションフィルムのフィル
ム幅制御方法を提供する。 【構成】 フィルム幅の測定値d1 と設定値d0 との偏
差Δdを算出する。この偏差Δdの絶対値が調整不要と
する最大偏差の絶対値D0 より小さい場合にはポンプモ
−タ10を停止させ、大きい場合には回転数を(|Δd
|−D0 )に所定係数を掛けた値としてポンプモ−タ1
0を作動させる。偏差Δdの符号が負であるときにはポ
ンプモ−タ10を正転させ、円筒状チューブa内に空気
を供給し、正であるときにはポンプモ−タ10を逆転さ
せ、円筒状チューブa内より空気を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インフレーションフィ
ルム成形においてフィルム幅を設定値に調整するインフ
レーションフィルムのフィルム幅制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インフレーションフィルム成形は、熱可
塑性樹脂をスクリュー押出機によりブローヘッド(サー
キュラーダイ)から円筒状に押出し、同時にこの中に気
体(空気、窒素ガス等)を供給して円筒状チュ−ブ(バ
ブル)を連続的に形成し、次いでこの円筒状チュ−ブを
ピンチロールで二つに折り畳み連続的に引取ることによ
って、折り重ねられたインフレーションフィルムを製造
するものである。
【0003】このように製造されたインフレーションフ
ィルムは、押出方向と垂直方向にヒートシール、切断さ
れてゴミ袋、包装袋として使用されたり、両側端を切断
し二枚のフィルムに分離されて農業用フィルム、金属板
保護フィルム、壁面を塗装する際の非塗装部の保護フィ
ルムとして使用されている。又、この二枚に分離された
幅広のフィルムに引取方向と平行方向に数条のスリット
を入れ、幅狭の数帯(3〜6帯)の帯状体とし、これを
紙管に巻き取ってラップフィルムとして使用されてい
る。
【0004】このようなインフレーションフィルムの成
形工程における無人化を図るために、従来は、ピンチロ
ール直後の位置でフィルム幅測定装置によりフィルム幅
(折径)を測定し、予め設定されたフィルム幅の設定値
との偏差を算出し、これを基にポンプにより円筒状チュ
−ブ(バブル)内に気体(空気、窒素ガス等)を供給
し、又は円筒状チュ−ブ(バブル)内より排出する制御
を行って、折り重ねられたインフレーションフィルムの
フィルム幅が所定範囲内に入るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の制御方
法は、算出された偏差値に応じてポンプ(ブロワ)をオ
ン・オフし、給・排気時間を変動することによりフィル
ム幅を制御するものであるから、フィルム幅(折径)を
高精度に制御することは難しく(ハンチングの振幅が大
きく)、ハンチングの収束時間も長いという欠点があっ
た(図8参照)。又、フィルム幅(折径)の設定値に応
じたきめ細かい制御も難しいという欠点があった。
【0006】例えば、フィルム幅1500mm、膜厚30
μmのインフレーションフィルムを引取速度20m/分
で製造する場合には、フィルム幅(折径)を調整不要と
する最大偏差の絶対値D0 (この値以下では気体の給・
排気を行わない)を8mm(すなわち、フィルム幅149
2〜1508mmの範囲)とするとハンチングの収束時間
は約6分、D0 を12mmとするとハンチングの収束時間
は約4分、D0 を5mmとするとハンチングの収束時間は
約10分要するものであった。又、フィルム幅600m
m、膜厚30μmのインフレーションフィルムを製造す
る場合には、D0 を5mmとするとハンチングの収束時間
は約5分要するものであった。
【0007】かかる従来方法における欠点を改良するた
め、 フィルム幅を測定し、フィルム幅に応じた信号を出
力するフィルム幅測定装置と、 ブローヘッドから押出される円筒状チュ−ブ内へ空
気を給気し、又は円筒状チュ−ブ内から空気を排気する
ためのポンプと、 ポンプとブローヘッド間に接続された管路に並列に
設けられ、異なる開口面積を有する複数のバルブと、 フィルム幅を設定する設定手段と、 設定手段で設定されたフィルム幅の設定値とフィル
ム幅測定装置により測定された測定値との偏差を算出
し、この偏差に応じて複数のバルブの開動作を切り替え
るバルブ切替え制御手段と、 フィルム幅の設定値と測定値の偏差の正負に応じて
ポンプの給気と排気を切り替え、かつフィルム幅の設定
値に応じて決定されたオン時間及びオフ時間に基づいて
ポンプをオンオフ制御するポンプ制御手段と、を備えた
インフレーションフィルム成形機のフィルム幅制御装置
が提案された(特開平4−7121号公報)。
【0008】しかし、この開口面積の異なる複数のバル
ブ管を備えたフィルム幅制御装置においても、フィルム
幅の偏差に応じて給・排気量を決定し、円筒状チューブ
内への給気又は円筒状チューブ内からの排気をバルブの
オン・オフ選択と給・排気の時間設定とにより行ってい
るため、従来方法に比較してハンチングの収束時間は2
〜3割位短縮されるものの、バルブ管1本の場合と同様
にハンチングの振幅は大きく、フィルム幅(折径)の設
定値に応じたきめ細かい制御も難しい。フィルム幅15
00mm、膜厚30μm 、引取速度20m/分でインフレ
ーションフィルムを製造する場合には、フィルム幅(折
径)を調整不要とする最大偏差の絶対値D0 を5mm程度
として制御する必要があり、ハンチングの収束時間も約
5分要した。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされて
ものであり、フィルム幅のハンチングの振幅が小さく、
ハンチングの収束時間も短く、かつ、フィルム幅の設定
値に応じたきめ細かい制御ができるフィルム幅制御方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、二つ折りされたインフレーションフィル
ムのフィルム幅を測定し、このフィルム幅の測定値d1
と予め設定されたフィルム幅の設定値d0 との偏差Δd
=d1 −d0 を算出し、この偏差Δdの符号の正負に応
じてブローヘッドから押出された円筒状チュ−ブ内へ空
気を供給し又は円筒状チュ−ブ内から空気を排出するこ
とによりインフレーションフィルムのフィルム幅を制御
する方法において、調整不要とする最大偏差の絶対値D
0 と、予測される最大偏差の絶対値D1 と、このD1
対応するポンプモーターの回転数R1 とを予め設定し、
偏差Δdの絶対値がD0 以下のときにはポンプモーター
の回転数を0とし、D0 以上のときにはポンプモーター
の回転数を
【0011】
【数1】
【0012】で算出される回転数Rとし、かつ、偏差Δ
dの符号が負のときは円筒状チュ−ブ内へ空気を供給
し、正のときは円筒状チュ−ブ内から空気を排出するこ
とにより、フィルム幅の偏差ΔdをD0 以下に調整する
ことを特徴とするインフレーションフィルムのフィルム
幅制御方法である。
【0013】
【作用】インフレーションフィルム成形機を自動運転し
インフレーションフィルムを製造する間、フィルム幅測
定装置により所定時間毎にフィルム幅を測定し、このフ
ィルム幅の測定値と予め設定されたフィルム幅の設定値
とにより偏差を算出する。この偏差値に応じてポンプモ
ータの回転数を決定し、偏差の正負に応じてポンプモ−
タの回転方向を切り替え、給・排気を行うとともに、偏
差に応じて決定された回転数でポンプモータを駆動す
る。
【0014】給気により円筒状チューブのブロウは増大
し、フィルム幅(折径)は大きくなる。一方、排気によ
り円筒状チューブのブロウは減少し、フィルム幅(折
径)は小さくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】本発明において使用するインフレーション
フィルム成形機1の構成を図1に示す。2は押出機であ
り、スクリューモータ3によって回転駆動されるスクリ
ューを内蔵し、材料供給ホッパー4から供給される熱可
塑性樹脂を押出すものである。この押出機2の押出側に
は、管5を介してサーキュラーダイを内蔵したブローヘ
ッド6を鉛直方向に取付けてあり、押出した熱可塑性樹
脂内に空気を吹き込んで円筒状チューブ(バブル)aを
形成するために、このブローヘッド6にはバルブ管7を
介してポンプ8を接続してあり、このバルブ管7路中に
は電磁式のバルブ9を設置してある。
【0017】ここで、二つ折りされたフィルムbの幅の
設定値d0 と調整不要とする最大偏差の絶対値D0 とを
予め設定しておき、二つ折りされたフィルムbの幅の測
定値d1 と設定値d0 との偏差Δdの絶対値がD0 以下
である場合には、バルブ9は作動せず閉鎖状態であり
(円筒状チューブa内への給気又は円筒状チューブa内
からの排気は行われず)、偏差Δdの絶対値がD0 以上
である場合には、バルブ9が作動して開放状態となる
(円筒状チューブa内への給気又は円筒状チューブa内
からの排気が行われる)ようになっている。
【0018】ポンプ8は、ポンプモーター10によって
正転又は逆転する構造となっており、偏差Δdの符号が
負の場合にはポンプ8は正転し、円筒状チューブa内へ
空気を給気し、偏差Δdの符号が正の場合にはポンプ8
は逆転し、円筒状チューブa内から空気を排気するよう
になっている。
【0019】なお、ブローヘッド6にはバブルの周囲を
空気冷却するためのエアーリング用ブロワ(図示せず)
も接続されている。
【0020】ブローヘッド6の上方には、円筒状チュー
ブ(バブル)aを両側から挟みシート状に折り畳んで引
取るための安定板11と第1ピンチロール12,12と
が配設されている。
【0021】第1ピンチロール12,12により二つ折
りされて引取られたフィルムbは、ガイドロール13を
経て第2ピンチロール14,14に導かれ、巻取機15
によりロール状に巻き取られる。
【0022】なお、ガイドロール13と第2ピンチロー
ル14,14との間には、二つ折りされたフィルムbの
幅を測定するためのフィルム幅測定装置16が配置され
ている。
【0023】フィルム幅測定装置16は、図2に示すよ
うに、左測定ヘッド17及び右測定ヘッド18を有し、
これら左右測定ヘッド17,18には光電式エッジ検出
器19(例えば、一対の反射型の光電センサがフィルム
に対向しかつフィルムの幅方向に並設される)が装備さ
れている。
【0024】左測定ヘッド17はプーリ20,21間に
張設されたワイヤ22に固着してあり、プーリ20を左
ヘッド用モータ23により回転させてワイヤ22を移動
することにより、フィルムbの幅方向に移動するように
なっている。又、左測定ヘッド17の移動距離を検出す
るため、多回転型のポテンショメータ(精密可変抵抗
器)24をプーリ20軸に連結してある。同様に、右測
定ヘッド18はプーリ間25,26に張設されたワイヤ
27に固着してあり、プーリ25を右ヘッド用モータ2
8により回転させてワイヤ27を移動することにより、
フィルムbの幅方向に移動するようになっており、右測
定ヘッド18の移動距離を検出するため、多回転型のポ
テンショメータ29をプーリ25軸に連結してある。
【0025】このフィルム幅測定器16においては、光
電式エッジ検出器19がフィルムbのエッジ位置に追従
して動くように左右ヘッド用モータ23,28が制御さ
れ、この時にポテンショメータ24,29が検出する抵
抗値からフィルムbのエッジ位置(原点位置からの距
離)が測定できるようになっている。従って、フィルム
b幅はこのフィルムbの左右エッジ位置の測定値から算
出できる。
【0026】なお、フィルム幅測定器16としては他に
各種構造のものを使用でき、例えば、ポテンショメータ
に代えてロータリエンコーダを使用し、フィルム幅に応
じた数のパルス信号を出力するもの、1次元のイメージ
センサを使用し、フィルム幅に応じたアナログ又はデジ
タル信号を出力するもの等を使用することができる。
【0027】フィルム幅制御装置30は、図3に示すよ
うに、CPU31、ROM32、RAM33等のユニッ
トを有するマイクロコンピュータを主要部として構成さ
れたものである。
【0028】CPU31は、ROM32に予め記憶され
たプログラム内容に基づきフィルムbの幅を測定する指
令を発し、このフィルム幅の測定値d1 と予めキーボー
ド34から入力されたデータをRAM33に記憶させら
れているフィルム幅の設定値d0 との偏差Δd=d1
0 を算出する。この偏差Δdの絶対値がRAM33に
記憶された調整不要とする最大偏差の絶対値D0 以下か
どうか判定し、D0 以下ならば給排気を行う指令を発し
ない。一方、D0 以上ならば、ROM32に記憶されて
いる下記算出式に基づき必要なポンプモータ10の回転
数R(rpm)を決定し、偏差Δdの符号が正か負かに
より給気又は排気を行う指令を発し、ポンプモータ10
を作動させる。
【0029】
【数2】
【0030】ここに、D1 はD0 とは異なる偏差値、R
1 は偏差値D1 に対応するポンプモータの回転数であ
る。
【0031】すなわち、フィルムb幅を1500mmと設
定した場合に、成形機の運転条件等よりしてフィルムb
幅が最大1520mm、最小1480mmの範囲外とならな
いことが、試運転なり、それまでの経験から解っている
ときには、D1 =20mmとし、そのときのポンプモータ
10の回転数R1 をそのポンプモータ10の最大回転数
(全能力100%時)とする。本実施例の成形機では、
図4に示すように、ポンプモーター10の回転数R1
1750rpmとした。又、本発明の制御方法によれ
ば、フィルムb幅1500mmと設定した場合に調整不要
とする最大偏差の絶対値D0 を3mmとすることができる
ので、D0 =3mmとした。
【0032】この場合の偏差Δdに対応するポンプモー
ター回転数Rを図4に示す。図4に示すように、偏差Δ
dの絶対値が3mm以下の場合にはポンプモーター10は
駆動されず、偏差Δdの絶対値が3mm以上の場合にはポ
ンプモーター10は駆動される。ここで、ポンプモータ
ー回転数Rは、
【0033】
【数3】
【0034】より算出される。
【0035】フィルム幅測定装置16のフィルムb幅の
測定値d1 が1510mmのときは、偏差Δd=+10mm
となり、その絶対値|Δd|=10mmはD0 =3mmより
大であるのでポンプモーター10は駆動され、その回転
数Rは数式3より 1750×(10−3)÷(20−3)≒720.6 と算出され、又、偏差Δdの符号は正であるから、約7
20.6rpmでポンプモーター10は逆回転され、円
筒状チューブa内からの排気が行われる。
【0036】又、フィルム幅測定装置16のフィルムb
幅の測定値d1 が1494mmのときは、偏差Δd=−6
mmとなり、その絶対値|Δd|=6mmはD0 =3mmより
大であるのでポンプモーター10は駆動され、その回転
数Rは数式3より 1750×(6−3)÷(20−3)≒308.8 と算出され、又、偏差Δdの符号は負であるから、約3
08.8rpmでポンプモーター10は正回転され、円
筒状チューブa内への給気が行われる。
【0037】随時読込み書込み可能なRAM33には、
折り畳まれたフィルムbの幅の設定値d0 、測定値d1
等が一時的に記憶される。
【0038】操作盤(図示しない)上には、キーボード
34とLCD等の表示器35が配置されており、作業者
によりキーボード34から製造しようとするフィルムの
設定幅、偏差等の設定値が入力されるようになってい
る。
【0039】入出力回路36には、ポンプモータ10や
バルブ9用の駆動回路、フィルムのエッジ位置データ入
力用のA/Dコンバータ、キーボード34用エンコーダ
等が含まれており、この入出力回路36に、フィルム幅
測定装置16の左右ヘッド用モータ23,28、ポテン
ショメータ24,29、キーボード34、表示器35、
ポンプモータ10、バルブ9等が接続されている。
【0040】なお、このインフレーションフィルム成形
機1には、フィルム幅制御装置30の他に、押出機2の
スクリュー回転数を一定とし、材料消費量を測定しなが
ら、その消費量に応じて第1ピンチロール12のフィル
ム引取速度を制御する引取速度制御装置、第1ピンチロ
ール12の引取速度を一定とし、測定された材料消費量
を、引取速度、フィルム厚さ、幅から算出された目標消
費量となるように押出機2のスクリュー回転数を制御す
る押出量制御装置、バブルaのフロストラインを一定位
置に保持するようにブロワを制御する制御装置(特開平
4−7122号)等も装備される。
【0041】次に、フィルム幅制御装置30の動作を図
5及び図6に示すフローチャートにより説明する。
【0042】インフレーションフィルム成形機1の運転
に先立ち、作業者は製造するフィルム幅の設定値d0
キーボード34から入力し、RAM33に記憶させる。
【0043】そして、押出機2を起動させて製造の前準
備に入り、スクリューモータ3、ピンチロールモータ等
を手動で調整しながら、押出機2から押出された円筒状
チューブaを安定板11から第1ピンチロール12,1
2間に通して折り畳み、巻取機15に導くようにする。
又、ポンプ8を給気運転させて、円筒状チューブa内に
空気を供給する。この状態で、作業者は手動により押出
機2のスクリュー、第1ピンチロール12等の回転速度
を徐々に上げ、フィルムbの引取速度が実際のフィルム
製造速度に近い状態となったとき、自動に切り替え、自
動運転に入る。
【0044】自動運転に入ると、図5及び図6に示すプ
ログラムが起動し、フィルム幅は、例えば100ミリ秒
毎に入る図6のタイマー割り込み処理により、所定時間
毎に測定される。
【0045】フィルム幅測定プログラムは、先ずステッ
プ200で、左測定ヘッド17が左ヘッド用モータ23
の駆動により予め決められた左原点位置から左右に移動
し、この間に光電式エッジ検出器19によりフィルムb
の左エッジ検出が行われる。そして、左エッジが検出さ
れると、ステップ210からステップ220に進み、左
エッジを検出した時点における左測定ヘッド17の位置
データ(ポテンショメータ24から出力される)がCP
U31に取り込まれる。
【0046】次に、ステップ230で、右測定ヘッド1
8が右ヘッド用モータ28の駆動により予め決められた
右原点位置から左右に移動し、この間に光電式エッジ検
出器19によりフィルムbの右エッジ検出が行われる。
そして、右エッジが検出されると、ステップ240から
ステップ250に進み、右エッジを検出した時点におけ
る右測定ヘッド18の位置データ(右ポテンショメータ
29から出力される)がCPU31に取り込まれる。
【0047】そして、ステップ260で、左右の原点位
置間の距離から、左右原点位置からの左右測定ヘッドの
エッジ検出位置までの距離を減算することにより、折り
重ねられたフィルムbの幅d1 を算出し、その測定値デ
ータを記憶する。
【0048】一方、フィルム幅制御プログラムは、先ず
ステップ100で、フィルムbの幅の測定値d1 を読込
み、ステップ110で、フィルムbの幅の測定値d1
設定値d0 との偏差Δd=d1 −d0 を算出する。
【0049】次に、ステップ120で、予め設定した調
整不要とする最大偏差の絶対値D0を読込み、ステップ
130で、前記偏差Δdの絶対値がD0 以下か判定す
る。
【0050】D0 以下であれば、ステップ140に進
み、ポンプモータ10を駆動せず、ポンプ8を停止す
る。
【0051】一方、D0 以上であれば、ステップ150
に進み、前記数式3によりポンプモータ10の回転数R
を算出する。
【0052】次いで、ステップ160で、偏差Δdの符
号の正負を判定し、負のときにはステップ170に進
み、ポンプモータ10をステップ150で算出した回転
数Rで正転させ、ポンプ8を給気運転させて円筒状チュ
−ブ(バブル)a内に空気を供給する。
【0053】一方、偏差Δdの符号が正のときにはステ
ップ180に進み、ポンプモータ10をステップ150
で算出した回転数Rで逆転させ、ポンプ8を排気運転さ
せて円筒状チュ−ブ(バブル)a内から空気を排出す
る。
【0054】そして、再びステップ100に戻り、ステ
ップ100〜ステップ180の処理が上記のように繰り
返されることにより、フィルム幅測定装置16より読込
まれたフィルム幅の測定値d1 に基づいて制御が行われ
る。
【0055】このようにポンプモータ10の回転数及び
回転方向を制御して、円筒状チュ−ブa内への給気量又
は円筒状チュ−ブ内からの排気量を調整し、フィルムb
幅の偏差Δdが調整不要とする最大偏差の絶対値D0
に入るように制御するのである。
【0056】フィルム幅1500mm、膜厚30μmのイ
ンフレーションフィルムを本発明の制御方法、又は従来
の制御方法により成形した場合のフィルム幅の経時的変
化の様子を比較して図7に示す。図7より、本発明の制
御方法による方がハンチングの振幅(フィルム幅の変動
幅)が小さく、又、ハンチングの収束時間も約2分40
秒であり、短かいことがわかる。
【0057】又、本発明の制御方法は、フィルム幅の設
定値に応じたきめ細かい制御を行なうことができ、例え
ば調整不要とする最大偏差の絶対値D0 を、フィルム幅
2000mmのインフレーションフィルムを製造する場合
には5mm、フィルム幅1500mmでは3mm、フィルム幅
600〜1000mmでは2mmとして、寸法精度の高いイ
ンフレーションフィルムを製造することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明のフィルム幅制御方法は、フィル
ム幅の測定値と設定値との偏差に応じた給気量、排気量
となるように、ポンプモータの回転数を制御して給気速
度、排気速度を変化させるものであるから、従来の制御
方法に比してハンチングの振幅(フィルム幅の変動量)
を大幅に小さくすることができ、ハンチングの収束時間
も大幅に短くすることができる。
【0059】又、フィルム幅の設定値に応じたきめ細か
い制御を行うことができるから、寸法精度の高いインフ
レーションフィルムを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インフレーションフィルム成形機の構成図であ
る。
【図2】フィルム幅測定装置の平面図である。
【図3】フィルム幅制御装置の構成図である。
【図4】フィルム幅の偏差に対するポンプモータの回転
数の関係を示す図である。
【図5】フィルム幅制御プログラムのフローチャートで
ある。
【図6】フィルム幅測定ブログラムのフローチャートで
ある。
【図7】フィルム幅の経時的変化を示す図である。
【符号の説明】
6 ブロ−ヘッド 8 ポンプ 10 ポンプモ−タ− 16 フィルム幅測定装置 30 フィルム幅制御装置 a 円筒状チューブ b フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 正孝 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 西原 保任 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油化 エンジニアリング株式会社四日市支社内 (72)発明者 市岡 利彦 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油化 エンジニアリング株式会社四日市支社内 (72)発明者 草川 亘 三重県四日市市日永東三丁目8番13号 株 式会社三鈴エリー内 (72)発明者 中西 高義 三重県四日市市日永東三丁目8番13号 株 式会社三鈴エリー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ折りされたインフレーションフィル
    ムのフィルム幅を測定し、このフィルム幅の測定値d1
    と予め設定されたフィルム幅の設定値d0 との偏差Δd
    =d1 −d0 を算出し、この偏差Δdの符号の正負に応
    じてブローヘッドから押出された円筒状チュ−ブ内へ空
    気を供給し又は円筒状チュ−ブ内から空気を排出するこ
    とによりインフレーションフィルムのフィルム幅を制御
    する方法において、調整不要とする最大偏差の絶対値D
    0 と、予測される最大偏差の絶対値D1 と、このD1
    対応するポンプモーターの回転数R1 とを予め設定し、
    偏差Δdの絶対値がD0 以下のときにはポンプモーター
    の回転数を0とし、D0以上のときにはポンプモーター
    の回転数を 【数1】 で算出される回転数Rとし、かつ、偏差Δdの符号が負
    のときは円筒状チュ−ブ内へ空気を供給し、正のときは
    円筒状チュ−ブ内から空気を排出することにより、フィ
    ルム幅の偏差ΔdをD0 以下に調整することを特徴とす
    るインフレーションフィルムのフィルム幅制御方法。
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