JPH05220034A - 衣料製品を吊下げるための布用アーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間を節約することができる形状に変えるこ
とができ、且つ複数の布製品を吊下げることができる布
用ハンガの提供。 【構成】 本発明の布用ハンガは入れ子式に相互に係合
可能な中空アーム機素（５〜１１）から成り、その結果
不使用時には空間を節約できるように入れ子式に縮める
ことができる。フック（３）はアーム機素（５〜１１）
上に設ける。フックが布用アームの入れ子式摺動を妨げ
ないように、複数のアーム（５〜１１）には長手方向に
向いたスリット状の開口部が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入れ子式に互いに組合
される複数の中空アーム機素を含んで成る衣料製品を吊
下げるための布用アームに関し、より詳しくは布用アー
ムが壁に固定するための固定手段を支承する固定端から
その自由端に向けてテーパ状に延びており、且つ該アー
ム上には、その長さ方向に配置されて布製品又は布用ハ
ンガを吊下げるためにアームの長手方向に直角に突出す
る複数個のフック（３，４）が設けられている、衣料製
品を吊下げるための布用アームに関する。

【０００２】

【従来の技術】布製品を吊下げるための布用アームは相
対的に高い位置、例えば布用ハンガーのフックと同様に
頭の高さで壁に固定され、その位置から垂直に延びる。
この布用アームは使用しない時に大きな未利用空間を占
め、且つ危険でさえある。したがって公知の布用アーム
は壁に対して外側に折るように作られている。この布用
アームは又狹い構造を有し、その結果複数の布用ハンガ
のフックはフック同志が係合することになり、布用ハン
ガーに掛けられた布製品は並んで布用アームに掛けられ
ることになる。しかしながらこの布用アームは多数の布
製品をそれらの吊下げ用ループによって下げるのには適
しておらず、それは布製品の厚さがこの目的のためには
厚いからである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、魅力
的な美感を有すると共に空間を節約できる形状に変える
ことができ、且つ付加的にハンガーを必要とすること無
しに、安定して複数の布製品を吊下げることができるよ
うにする布用ハンガーを提供することである。又少い数
の部品によって容易に作られるものでなければならな
い。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的はフックが複数のアーム機素の少くとも一部に形成
されており、複数のアーム機素の少くとも一部には布用
アームの入れ子式摺動を可能にして、隣接するアーム機
素のフックの柄部を受入れる少くとも１個の開口部が設
けられていることによって解決される。

【０００５】

【実施例】本発明の布用アームの好ましい実施例が特許
請求の範囲の従属項を形成し、それらを非限定の実施例
および添付図面に基づいて以下詳述する。図１，３，５
および６は使用中に入れ子式に延びた位置における本発
明による布用アーム１，１′，１″を示し、布用アーム
は壁２から延び、壁に例えば４０cmの長さで固定され
る。この位置において、あるいは部分的にアームを入れ
子式にはまり込ませることによって得られる短かくなっ
た位置（図示せず）において、布製品はアームに吊下げ
られる。その際通常の布用ハンガあるいは特定の布製品
の吊下げ用ループが多数のフック３，４の中の１個に吊
下げられる。

【０００６】図１の実施例において、複数のフック３
は、布用アーム１の下側で入れ子式に組合された複数の
アーム機素５〜１１のそれぞれの１つに、２本のフック
部分１２，１３を具備したＴ形状のダブルフックとして
設けられている。図３および図４による実施例におい
て、フック４は同様にそれぞれのアーム機素５′〜１
１′に設けられている。たゞしこの場合のフックはそれ
ぞれのアーム機素５′〜１１′の側表面から水平に突出
しており、その結果布製品は布用アーム１′の片側のみ
に吊下げることができる。

【０００７】フック３，４はそれぞれのアーム機素５〜
１１又はアーム機素５′〜１１′上に設けた柄部１５，
１６を有し、その外側端部に射出成型によって作られた
フック本体１２，１３が取付けられて固定される。片側
で且つ側表面に複数のフック４が配置されている図３お
よび図４に示す実施例において、布用アーム１′が図５
および図６の実施例に示すように、垂直軸１９を中心と
して旋回するように配置されておれば、布用アーム１′
は壁２に平行に旋回され且つ壁に平行な列上の複数のフ
ック４が壁から離れる方向で前方に向けられているので
特に有利である。この目的のために、例えばＵ形状のブ
ラケット２０が壁２上にねじ止めされ、ブラケット２０
の上下に間隔をあけて重なっている脚部２１，２２が壁
側のアーム機素５′又はアーム機素５″を抱きしめ、且
つ軸１９の端部を固定する。

【０００８】図１および図２の実施例と、図５および図
６の実施例は壁２への固定構造のみ異る。図１および図
２の実施例の布用アームは両側に垂直保持用溝を具備し
た壁ホルダ２４を有し、前記溝の中に上方から２個の固
定用リブ２６，２７が挿入され、それによって布用アー
ム１の固定端部２５が固定される。図７，８および９は
アーム機素５′〜１１′の好ましい構造をアーム機素
６′を例として拡大して示す図であって、アーム機素
６′の外側表面が隣接し且つより大きいアーム機素５′
の内側表面の中に摺動可能にはめられている。同時にア
ーム機素６′の内側表面の中に、隣接し且つより小さい
アーム機素７′の外側表面が摺動可能にはめられてい
る。これらアーム機素の外形形状は長方形であり、断面
の長手軸は垂直方向であり、その結果布用アームに相当
に大きい曲げ抵抗を与えることができる。

【０００９】使用してない時に布用アーム１′をスペー
スを取らないコンパクトな形状に変更することができる
ようにアーム機素５′〜１１′を容易に入れ子式に摺動
させるために、それぞれのアーム機素の中空断面におけ
る内側表面の長手方向の面が４個の平たいリブ２８〜３
１によって僅かに内側に突出するように形成され、一方
外側表面の長手方向の面には幅の広い平たい凹部３２，
３３が設けられる。これら凹部３２，３３は隣接してア
ーム機素６′を取囲むアーム機素５′の２組の内側リブ
２８，２９；３０，３１の中に挿入されることになる。
かくして内側リブ２８，３０の上方の狹い横方向面３
６，３７が、挿入されるアーム機素７′の前記平たい凹
部３２，３３から突出している外側の肩状面４０，４１
に対して摺動用レールを形成する。これに対応して２個
の下方の内側リブ２９，３１および平たい凹部３２，３
３から突出している下方の肩状面４２，４３の間にレー
ル状案内面が形成され、このような構造が、布用アーム
１′上に曲げ荷重が加えられることによって生ずる上方
に向いた力を吸収することができる。

【００１０】このような作用を有するリブ２８，２９あ
るいはリブ３０，３１を、リブの外径寸法を有し且つ挿
入されることになる他のアーム機素７′の外側凹部３
２，３３と摺動用遊びを具備してはめられる１個の図示
しない突起によって変えることもできる。中空のアーム
機素６′の少くとも１個の長手方向の壁に、下記の機能
を有するスロット状の開口部４９が設けられる。特に布
用アームの図示してない実施例として、アーム機素６′
の向合った側面上に対面する複数のフックを受入れるこ
とができるように開口部４９が設けられていた時には、
囲まれてることになるアーム機素７′の外側凹部３２，
３３を内側リブ２８〜３１が前述のように囲むことな
く、その結果布用アームの湾曲抵抗力を相当に減少する
布用アームの中空状態を導くことがない。内側リブ２８
〜３３が他のアーム機素の外側凹部３２，３３に係合す
ることが、前述の摺動案内の改善を達成すると共に中空
布用アーム１，１′の剛性をあげる。

【００１１】これを図１および図２について説明すれ
ば、アーム機素５〜１１およびアーム機素５′〜１１′
を最大限に入れ子式に摺動させて、それぞれのフック３
およびフック４間の距離を０に近づけるために、アーム
機素５〜１１およびアーム機素５′〜１１′に、複数の
フック３およびフック４の柄部１５，１６の配置線に沿
って延びるスロット状開口部４５〜５０が設けられてい
る。この開口部４５〜５０の長さはそれぞれのアーム機
素で固定端部２５の方向で増加し、その結果布用アーム
１，１′が入れ子式に押込まれた端部位置では全てのフ
ック３，４の柄部１５，１６はもっとも長いアーム機素
５，５′の開口部５０に収容されることになる。

【００１２】アーム機素６〜１１およびアーム機素６′
〜１１′上には又弾性掛止め手段が設けられ、これらが
布用アーム１，１′が入れ子式に引伸ばされるのを制限
する。その掛止め手段は図７および図８でアーム機素
６′を用いて示してあるように、アーム機素の端部にお
いて上方且つ外側の境界表面５４を越えて突出し、且つ
停止用形状を有するフック部５３である。アーム機素５
〜１１およびアーム機素５′〜１１′を互いに係合させ
る際に、スプリング状の舌部５２が内側に押され、続い
て囲む側のアーム機素の内側溝５５の中にスナップ止め
される。この溝５５の肩部５７迄の長さは、１本のアー
ム機素が囲む側の他のアーム機素、すなわち前者のアー
ム機素のフック部５３がその肩部５７に掛け止めされる
アーム機素から引出される長さを規定する。

【００１３】図１および図５で開口状態で示される自由
端５６，５６″ははめ込みキャップ（図示せず）で閉じ
られていると好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁に固定された布用アームの第１実施例の側面
図。

【図２】図１の布用アームの端面図。

【図３】布用アームの第２実施例の側面図。

【図４】図３の布用アームの端面図。

【図５】布用アームの第３実施例の側面図。

【図６】図５の布用アームの平面図。

【図７】図３の布アームの一アーム機素の拡大側面図。

【図８】図７のアーム機素の平面図。

【図９】図７のIX−IX線による断面図。

【符号の説明】

１，１′，１″…布用アーム ２…壁 ３，４…フック ５〜１１，５′〜１１′…アーム機素 １５，１６…柄部

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入れ子式に互いに組合される複数の中空
   アーム機素（５〜１１，５′〜１１′）を含んで成る衣
   料製品を吊下げるための布用アームであって、該アーム
   が壁に固定するための固定手段（２４〜２６）を支承す
   る固定端（２５）からその自由端に向けてテーパ状に延
   びており、且つ該アーム上には、その長さ方向に沿って
   配置されて布製品又は布用ハンガを吊下げるためにアー
   ムの長手方向に直角に突出する複数個のフック（３，
   ４）が設けられており、該フック（３，４）はアーム機
   素（５〜１１，５′〜１１′）中の少くとも幾つかのア
   ーム機素（５〜１０，５′〜１１′）上に設けられてお
   り、且つ布用アーム（１，１′）の入れ子式摺動を可能
   にして、隣接するアーム機素（５〜１１，５′〜１
   １′）のフック（３，４）の柄部（１５，１６）を受け
   いれる少くとも１個の開口部（４５〜５０）が前記アー
   ム機素の少くとも幾つかに設けられている衣料製品を吊
   下げるための布用アーム。
2. 【請求項２】 前記フック（３，４）が布用アーム
   （１，１′）の長手軸方向に延びる共通の列内に配置さ
   れている請求項１記載の布用アーム。
3. 【請求項３】 前記フック（４）が布用アームから横方
   向に突出する請求項２記載の布用アーム。
4. 【請求項４】 少くとも１個のフック（３）が布用アー
   ムの下側から突出する請求項１又は２記載の布用アー
   ム。
5. 【請求項５】 前記フックがダブルフック（３）を具備
   してＴ形状に作られている請求項４記載の布用アーム。
6. 【請求項６】 布用アームの固定端部（２５）の近くの
   区域で、布用アームが垂直軸（１９）を中心として旋回
   可能に保持されており、その結果布用アームはアームが
   固定されることになる壁（２）に平行な位置に回すこと
   ができる請求項１から５迄のいずれか１項に記載の布用
   アーム。
7. 【請求項７】 複数のアーム機素（５〜１０，５′〜１
   ０′）が平板状の境界面を具備して、囲まれた中空断面
   を有する請求項１から６迄のいずれか１項に記載の布用
   アーム。
8. 【請求項８】 複数のアーム機素の中空断面が垂直方向
   に延びる長方形である請求項７記載の布用アーム。
9. 【請求項９】 入れ子式に係合される複数のアーム機素
   （５〜１１，５′〜１１′）の隣接する表面の間に、互
   いに係合するガイドを形成する手段（２８〜３３）が設
   けられており、その結果入れ子式の摺動案内が前記ガイ
   ド形成手段の肩部を形成する狹い表面に沿って行われる
   請求項７又は８記載の布用アーム。
10. 【請求項１０】 複数のアーム機素（５〜１０，５′〜
    １０′）の内側に向いた案内手段（２８〜３１）が特定
    のアーム機素によって囲まれている他のアーム機素の外
    側に向いた案内手段（３２，３３）を包み込む請求項９
    記載の布用アーム。
11. 【請求項１１】 入れ子式に組合された複数のアーム機
    素がそれぞれ互いに少くとも１個の弾性フック部（５
    ３）によって掛け止めされており、該弾性フック部（５
    ３）が複数のアーム機素の引伸ばされた境界位置におい
    て隣接するアーム機素の内側肩部（５６）に係合する請
    求項１から１０迄の何れか１項記載の布用アーム。