JPH0521625Y2 - - Google Patents

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JPH0521625Y2
JPH0521625Y2 JP1986192321U JP19232186U JPH0521625Y2 JP H0521625 Y2 JPH0521625 Y2 JP H0521625Y2 JP 1986192321 U JP1986192321 U JP 1986192321U JP 19232186 U JP19232186 U JP 19232186U JP H0521625 Y2 JPH0521625 Y2 JP H0521625Y2
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JP
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timing belt
fan
cam pulley
front housing
air
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのタイミングベルト室換気装
置に関するものである。
(従来技術) 一般にクランクシヤフトからカムシヤフトを駆
動するために歯付のタイミングベルトを用いたエ
ンジンにおいては、このタイミングベルトを塵
埃、水および異物から保護する目的で、エンジン
本体のフロントハウジングにタイミングベルトカ
バーを固定してタイミングベルト室を形成してい
るが、このタイミングベルト室は通風性に乏し
く、高温になり、タイミングベルトの耐久性に悪
影響を与えることが多いため、例えば実開昭55−
180018号公報に開示されているように、タイミン
グベルト室に配置されたプーリの少なくとも1つ
にフアンとしての機能を持たせるとともに、この
タイミングベルト室を形成するタイミングベルト
カバーに空気導入口と空気排出口とを設けたタイ
ミングベルト室換気装置が知られている。
しかしながら、上記従来のものにおいては、フ
アン機能を持たせることにより、タイミングベル
ト室内換気を行なうことができるが、フアンによ
つて形成される空気の流れが、タイミングベルト
室内で乱流を起こしてしまい、その結果、冷却性
を低下させることが考えられる。
(考案の目的) 本考案は、エンジン本体のフロントハウジング
にタイミングベルトカバーが固定されてタイミン
グベルト室が構成され、上記フロントハウジング
を貫通するカムシヤフトの先端に取付けられたカ
ムプーリが、該カムプーリに巻装されたタイミン
グベルトによつて下方へ引張られる態様で上記タ
イミングベルト室内に配置され、上記カムプーリ
がフアンとしての機能を有するとともに、上記タ
イミングベルトカバーに、上記フアンとしての機
能を有するカムプーリと対向する位置において空
気導入口が配設され、かつ該空気導入口よりも下
方の位置において空気排出口が配設されてなる構
成において、該タイミングベルト室内の空気の流
れをスムーズにしてタイミングベルトの冷却性を
向上させるとともに、フロントハウジングの強度
向上をも図つたタイミングベルト室冷却装置を提
供することを目的とする。
(発明の構成) 本考案によるエンジンのタイミングベルト室冷
却装置は、上記フロントハウジングに、上記フア
ンとしての機能を有するカムプーリを取付けたカ
ムシヤフトの先端部を軸支する軸筒部が上記タイ
ミングベルトカバー側に向つて突設され、上記タ
イミングベルトの張り方向および上記空気導入口
から上記空気排出口へ向う風の流れ方向にほぼ合
致する方向に延びるリブが上記軸筒部から上記フ
ロントハウジングの表面に亘つて設けられてなる
ことを特徴とするものである。
(考案の効果) 本考案によれば、フアンによつて空気導入口か
ら導入された空気の流れがリブに案内されて空気
排出口に向つて一様に流れるので、換気能力が向
上し、タイミングベルトの冷却効果を高めること
ができる。また、カムプーリにタイミングベルト
の張力が作用してカムシヤフトの先端が下方へ移
動しようとする挙動を示した際に、カムシヤフト
の先端を軸支している軸筒部に下方へ向う力が作
用するが、本考案によれば、上記リブが上記軸筒
部からタイミングベルトの張り方向に沿つてハウ
ジングの表面に延びているため、軸筒部がリブに
よつて支承され、軸筒部の倒れを防止することが
できる。
(実施例) 以下本考案の一実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
第1図は本考案によるエンジンのタイミングベ
ルト室換気装置全体をそのタイミングベルトカバ
ーを除去した状態で示す正面図、第2図は装置全
体の縦断面図で、エンジン本体1の前端に取付け
られたフロントハウジング2を貫通してクランク
シヤフト3およびカムシヤフト4が突出してお
り、これらシヤフト3,4の先端にそれぞれ取付
けられたクランクプーリ5およびカムプーリ6間
にタイミングベルト7が巻装されて、カムプーリ
6はタイミングベルト7によつて下方へ引張られ
る力を受けるようになつている。また、タイミン
グベルト7の途中にはアイドラ8およびウオータ
ポンプ駆動用プーリ9が設けられており、さらに
テンシヨナ10によつて適当な張力が与えられて
いる。
フロントハウジング2に取付けられているタイ
ミングベルトカバー11は上下に分割されてベル
トカバーアツパー12とベルトカバーロアー13
との2部分からなり、下方のベルトカバーロアー
13はクランクプーリ5の中心から上方部分のみ
を覆うように設けられ、クランクプーリ5の下方
部分は、オイルポンプケース14に形成されたフ
ランジ15で覆われている。このフランジ15
は、第2図から明らかなように、その前端の上面
が前方に向つて下方に傾斜しており、これにより
水の落下を促進し、かつダイカスト成形時の型抜
けを容易にしている。そしてフロントハウジング
2とベルトカバー11とによつてタイミングベル
ト室16が形成され、このタイミングベルト室1
6を換気するために、カムプーリ6とは別体のフ
アン17がこのカムプーリ6の前端に同軸的に取
付けられている。フアン17は、ボルト18によ
つてカムプーリ6とともにカムシヤフト4に固定
されている。
フアン17は第3図および第4図に示すように
鉄板のプレス成形品よりなり、その複数枚(図で
は8枚)のフアンブレード17a間の谷間部に、
このフアン17の取付面から背面側(カムプーリ
6側)にほぼ直角に折曲げて形成した位置決め用
つめ18を備えている。そして、第5図および第
6図に示すように、カムプーリ6には、外周に歯
を有するリム部6aを複数本(8本)のスポーク
部6bで連結しているセンターボス部6cの前端
周縁部に上記フアン17のつめ18が係入しうる
係合溝19が形成され、つめ18と係合溝19と
の組合せによつて、フアン17のカムプーリ6に
対する心合せおよび角度合せを容易に行なうこと
ができる。またフアン17を第3図および第4図
に示すように鉄板のプレス成形で製作する場合に
は、フアンブレード17aにひねりをつけるため
に、フアンブレード17aの根元部分に切溝を形
成する必要があるから、プレス成形時にこの切溝
位置から鉄板が裂けるという問題を生じることが
あるが、つめ18を折曲げることにより、プレス
成形時におけるフアンブレード17a間の谷間部
の折損を防止することができ、したがつてフアン
17を1回のプレス成形で容易に製作することが
できる。
一方、タイミングベルトカバー11のベルトカ
バーアツパー12には、上記フアン17の前方に
タイミングベルト室16に対する空気導入口が形
成されているが、この空気導入口は、第7図〜第
10図から明らかなように、ベルトカバーアツパ
ー12にあけられた多数の円形の穴21よりな
る。そしてタイミングベルト室16内への塵埃の
侵入を防止するために、これら穴21は、ベルト
カバーアツパー12の前面に配設された不織布よ
りなるエアフイルタ部材22で覆われている。こ
のエアフイルタ部材22を保持するために、第9
図に示すような円形枠体よりなる保持部材23が
ベルトカバーアツパー12の前面に溶着されてい
る。空気導入口としての穴21周辺の詳細な構成
は、第10図の拡大断面図で示されており、穴2
1のエアフイルタ部材22側(前面側)の周縁に
は突縁24が形成されている。この突縁24を設
けたことによりベルトカバーアツパー12の剛性
を向上させているとともに、外部から侵入してエ
アフイルタに吸収された水は突縁24の外周を伝
つて下方へ落ちるから、タイミングベルト室16
内への水の侵入を防止することができる。そして
突縁24の内周に面取り部24aを形成して、水
の侵入抑制効果を向上させている。
さらに、ベルトカバーアツパー12の背面に
は、カムプーリ6のリム径にほぼ等しい直径を有
する環状のリブ25がカムプーリ6のリム部6a
の側面に近接対向するように形成されている。こ
のリブ25を設けたことにより、フアン17によ
つて吸入された空気が効率良くタイミングベルト
室16内に流れ、フアン17とベルトカバーアツ
パー12との間のギヤツプを通じた吸入空気の逆
流を防止することができるとともにこのリブ25
はベルトカバーアツパー12の剛性向上にも役立
つている。したがつてフアン17によつて生じる
負圧に起因するベルトカバーアツパー12のフア
ン17側への変形量は少なくなるが、たとえ変形
してもリブ25の先端がカムプーリ6のリム部6
aの側面に当接してそれ以上のベルトカバーアツ
パー12の変形を阻止するから、このベルトカバ
ーアツパー12の接触によるフアン17の破損を
防止することができる。
上述のように構成された空気導入口から導入さ
れた空気はタイミングベルト室16内を下方に流
れて、タイミングベルト7を冷却しベルトカバー
ロアー13の下部に設けられた空気排出口から排
出されるが、この空気の流れをスムーズにしてタ
イミングベルトの冷却性を向上させるための手段
がフロントハウジング2に設けられている。すな
わち、第2図および第11図に示すように、カム
シヤフト4の軸受部26と心合関係にフロントハ
ウジング2に前方、すなわちベルトカバーアツパ
ー12側に向つて突設されてカムシヤフト4の先
端部を軸支する軸筒部27から、下方の空気排出
口に向つて延びるリブ28がフロントハウジング
2の前面に形成されている。このリブ28は、軸
筒部27からタイミングベルト7の張り方向およ
び空気導入口から空気排出口へ向う風の流れ方向
にほぼ合致する方向にフロントハウジング2の表
面に延びており、これによつてリブ28は整流手
段としての機能を有するのに加えて、エンジン本
体1のウオータジヤケツト29の前面側の壁とな
るフロントハウジング2の部分2aを補強し、か
つタイミングベルト7の引張力による軸筒部27
の下方への倒れを防止する機能も有しており、こ
のため、第11図から明らかなように、中央のリ
ブ28はウオータジヤケツト29を覆う壁部分2
aのほぼ中央に設けられている。
以上の説明で本考案の一実施例が明らかとなつ
たが、上記実施例によれば、フロントハウジング
2に、その軸筒部27から空気排出口に向つて延
びるリブ28を設けたので、フアン17によつて
空気導入口から吸入された空気がリブ28に沿つ
て空気排出口に向つて一様に流れるため、換気能
力が向上し、タイミングベルト7の冷却効果を高
めることができる。またリブ28によつてフロン
トハウジング2の強度向上を図ることができると
共に、ウオータジヤケツト29に対しフロントハ
ウジング2を強固に固着できることにより、冷却
水の洩れ等がなくなり、シール性が改善される。
なお、上述の実施例では、フアン17がカムプ
ーリ6と別体に設けられているが、これに代り、
カムプーリ6のスポーク部6bをフアンブレード
の形状に構成することにより、カムプーリ6自体
にフアンとしての機能を持たせた構成とすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示したもので、第1図
はエンジンのタイミングベルト室換気装置全体を
そのタイミングベルトカバーを除去した状態で示
す正面図、第2図は装置全体の縦断面図、第3図
はフアンの背面図、第4図はフアンの側面図、第
5図はカムプーリの正面図、第6図は第5図の
−線に沿つた断面図、第7図は空気導入口を示
す縦断面図、第8図はベルトカバーアツパーの上
部を示す正面図、第9図はエアフイルタ保持部材
の正面図、第10図は空気導入口の要部の拡大断
面図、第11図はフロントハウジングの正面図で
ある。 1……エンジン本体、2……フロントハウジン
グ、3……クランクシヤフト、4……カムシヤフ
ト、5……クランクプーリ、6……カムプーリ、
6a……リム部、6b……スポーク部、6c……
センターボス部、7……タイミングベルト、11
……タイミングベルトカバー、12……タイミン
グベルトアツパー、13……ベルトカバーロア
ー、16……タイミングベルト室、17……フア
ン、17a……フアンブレード、18……位置決
め用つめ、19……係合溝、21……穴、22…
…エアフイルタ部材、23……保持部材、24…
…突縁、25……リブ、27……軸筒部、28…
…リブ、29……ウオータジヤケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジン本体のフロントハウジングにタイミン
    グベルトカバーが固定されてタイミングベルト室
    が構成され、上記フロントハウジングを貫通する
    カムシヤフトの先端に取付けられたカムプーリ
    が、該カムプーリに巻装されたタイミングベルト
    によつて下方へ引張られる態様で上記タイミング
    ベルト室内に配置され、上記カムプーリがフアン
    としての機能を有するとともに、上記タイミング
    ベルトカバーに、上記フアンとしての機能を有す
    るカムプーリと対向する位置において空気導入口
    が配設され、かつ該空気導入口よりも下方の位置
    において空気排出口が配設されてなるエンジンの
    タイミングベルト室換気装置において、 上記フロントハウジングに、上記フアンとして
    の機能を有するカムプーリを取付けたカムシヤフ
    トの先端部を軸支する軸筒部が上記タイミングベ
    ルトカバー側に向つて突設され、上記タイミング
    ベルトの張り方向および上記空気導入口から上記
    空気排出口へ向う風の流れ方向にほぼ合致する方
    向に延びるリブが上記軸筒部から上記フロントハ
    ウジングの表面に亘つて設けられてなることを特
    徴とするエンジンのタイミングベルト室換気装
    置。
JP1986192321U 1986-12-16 1986-12-16 Expired - Lifetime JPH0521625Y2 (ja)

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JPS6398429U JPS6398429U (ja) 1988-06-25
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57176321A (en) * 1981-04-23 1982-10-29 Yamaha Motor Co Ltd Engine equipped with v-belt transmission gear

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5979526U (ja) * 1982-11-22 1984-05-29 本田技研工業株式会社 内燃機関における動弁カム軸駆動用タイミングベルトのカバ−装置

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JPS57176321A (en) * 1981-04-23 1982-10-29 Yamaha Motor Co Ltd Engine equipped with v-belt transmission gear

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JPS6398429U (ja) 1988-06-25

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