JPH0521585Y2 - - Google Patents

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JPH0521585Y2
JPH0521585Y2 JP2362188U JP2362188U JPH0521585Y2 JP H0521585 Y2 JPH0521585 Y2 JP H0521585Y2 JP 2362188 U JP2362188 U JP 2362188U JP 2362188 U JP2362188 U JP 2362188U JP H0521585 Y2 JPH0521585 Y2 JP H0521585Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、平坦地等のように、上流側と下流側
の高低差が僅かで自然流下が困難な流雪溝におい
て、好適に雪片を下流側へ移送できるようになさ
れた流雪溝に関する。
(従来の技術) 寒冷地では路上等に降雪した大量の積雪を流雪
溝に投棄し、水とともに下流側に流すことが行わ
れているが、高低差(溝勾配)が僅かで、自然流
下が困難な流雪溝では、雪片を水とともに積極的
に移送するように工夫している。
この種の流雪溝として、例えば特公昭61−
28766号公報に開示されているものが知られてい
る。即ち、この流雪溝は、その途中にピツトを設
け、このピツト内に水を移送するポンプを設置す
るとともに、雪片を移送する移送装置を設置した
構成になつている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前記従来の流雪溝では、雪片を移送
する移送装置としてコンベアが用いられている。
そのために、コンベアを緩やかな傾斜で設置しな
いと、雪片が上流側に落下してしまうので、コン
ベアの設置スペースをどうしても大きく確保しな
ければならない。即ち、装置が大掛りになり大き
い設置スペースを必要とするため、スペース上の
制約をうける場合が生じる問題点を有している。
勿論設置スペースを小さくするために、コンベア
の傾斜角度をある程度急峻にすることが考えられ
るけれども、このようにすると、搬送中に雪片が
滑落して搬送効率が著しく低下する不都合を生じ
る。
本考案は、このような事情に鑑みなされたもの
で、小形化を図つて設置スペース上の制約を緩和
するとともに、雪片の移送効率が向上し、据付お
よび分解が容易になされ、しかも安全度の高い流
雪溝を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成するために、流雪溝
の途中にピツトを設け、このピツトの上部開口が
下流側へ上り勾配に傾斜するガイド面を形成しか
つ該ガイド面の上流側に流雪溝の水を前記ピツト
に導入する導入口が形成された被板で覆われ、前
記ピツトに水中ポンプが配置されるとともに、こ
の水中ポンプの吐出端に偏平ノズルが取付けら
れ、この偏平ノズルを前記導入口に臨ませてピツ
トに導入された水を前記ガイド面に沿つて下流側
へ噴流させ前記被板上の水および雪片を下流側に
移送させるように構成したものである。
(作用) 本考案によれば、上流側流雪溝から流下してピ
ツトの上部開口を覆う被板上に流下して来た水に
おいて、その上下方向の中立線より下側の水(下
相部の水)の全てもしくは一部が被板に形成され
た導入口からピツトに導入される。そして、前記
中立線より上側の水(表相部の水)とともに上流
側流雪溝から流入して来た雪片は、被板上を移動
する。
前記ピツトに導入された水は水中ポンプの運転
によつて、その吐出端に取付けられた偏平ノズル
から被板のガイド面に沿つて斜め上方へ集中的な
帯状流となつて噴流し、前記被板上を移動して来
た表相部の水および雪片をまき込んで積極的に流
下する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案の一実施例を示す概略縦断側面
図であり、図において、流雪溝1の途中、即ち上
流側流雪溝1Aと該上流側流雪溝1Aよりも高位
置に形成された下流側流雪溝1Bとの間にピツト
2が設けられ、このピツト2の上部開口2Aが例
えばステンレス鋼板のような非発錆性材によつて
なりピツト2の下流端に向つて上り勾配に比較的
急峻な角度で傾斜したガイド面3Aを形成すると
ともに、該ガイド面3Aの上流側近傍に流雪溝1
の水をピツト2に導入する導入口3Bを切欠き形
成した平坦な被板3によつて覆われている。
ピツト2の底部には水中ポンプ4が設置され、
該水中ポンプ4の吐出管4Aの先端には、第2図
に示すように、溝幅w方向に幅広の偏平ノズル5
が取付けられている。この偏平ノズル5は、第1
図のように、被板3の導入口3Bを下側から上側
に貫通し、かつその縦軸線Cをガイド面3Aに平
行もしくは略平行に設定した状態で導入口3Bに
臨ませてある。
前記構成において、流雪溝1の上流側流雪溝1
Aからピツト2の上部開口2Aを覆う被板3上に
流下して来た水wにおいて、その上下方向の中立
線CLより下側の水(下相部の水)WLの全ても
しくは一部が被板3に切欠き形成された導入口3
Bからピツト2に導入され、中立線CLより上側
の水(表相部の水)WHとともに上流側流雪溝1
Aから流下して来た雪片Sは被板3の平坦部上を
移動する。
この状態において水中ポンプ4を運転すると、
前記ピツト2に導入された水WLは水中ポンプ4
の吐出管4Aに取付けられている偏平ノズル5か
ら被板3のガイド面3Aに沿つて、矢印Aで示す
ように、斜め上方へ幅広偏平状の集中的な帯状流
として噴流し、前記表相部の水WHおよび該表相
部の水WHに浮遊して被板3の上側を下流側に移
動して来た雪片Sおよび表相部の水WHをまき込
んで、積極的に下流側流雪溝1Bへ揚水および揚
雪する。このように、雪片Sが下流側流雪溝1B
へ揚雪されることによつて、この揚雪された雪片
Sの上流側に位置している次送の雪片Sが偏平ノ
ズル5から噴流される帯状流によつて順次円滑に
下流側流雪溝1Bへ揚雪される。したがつて揚雪
効率が向上する。
また、水中ポンプ4の吐出管4A取付けた偏平
ノズル5の縦軸線Cを被板3のガイド面3Aに平
行もしくは略平行に設定し、帯状流をガイド面3
Aに沿つて噴流させるように構成しているから、
帯状流の乱れが抑えられて集中的な噴流状態を確
保できる。したがつて、ガイド面の3Aの傾斜角
を比較的急峻に設定しても表相部の水WHの揚水
および雪片Sの揚雪が確実になされる。そのため
に、長手方向の寸法が小さくなるので小形化を達
成でき、設置スペースの縮小を図ることができ
る。しかも、水中ポンプ4の上側が被板3の平坦
部によつて覆われているので、雪片Sとともに石
塊等の硬質の異物がピツト2の上側に移送されて
来たとしても、この異物がピツト2に落下しない
ため、水中ポンプ4の損傷を防止することができ
るとともに、万一、不本意に人がピツト2上に転
落したとしても、水中ポンプ4に衝突して負傷す
ることがない。
さらに、水中ポンプ4をピツト2の底部に配置
し、ピツト2の上部開口2Aを被板3で覆つた構
成としているので、構造が簡単であり据付・分解
を容易に行なうことができるから、据付および分
解作業性にすぐれている。
前記実施例において、被板3としてガイド面3
Aの上流近傍に導入口3Bを切欠き形成した平坦
な板材を使用した例で説明しているが、平坦部を
メツシユの密な綱板で形成してもよい。
第3図ないし第6図は本考案の第2ないし第5
実施例を示し、前記第1実施例と同一もしくは相
当部分には、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
第3図の第2実施例では、ピツト2を隔壁6に
よつて被板3の導入口3Bを介して上流側流雪溝
1Aに連通する上流側ピツト2x1と、下流側流
雪溝1Bに連通する下流側ピツト2x2に仕切
り、上流側ピツト2x1の底部には隔壁6に形成
した透孔6Aに対向してポンプ7を配置した構成
としている。
このように構成することで、被板3の導入口3
Bから上流側ピツト2x1に導入された水の少な
くとも一部を、ポンプ7により透孔6Aを通して
下流側ピツト2x2に送り込み、ここから下流側
流雪溝1Bへ流下させることができるので、水中
ポンプ4の負担が軽減され、小形・小容量の水中
ポンプ4を使用して前記第1実施例と同様の効果
を奏することができる。
第4図の第3実施例では、被板3の上側におけ
る偏平ノズル5との対向位置に複数の羽根8aを
もつたフイーダー8を配設し、このフイーダー8
を時計まわりに回転させ、雪片Sを積極的にかき
よせて偏平ノズル5から噴流する帯状流および下
流側流雪溝1Bに導くようにしている。したがつ
て、雪片Sはフイーダー8の羽根8aによるかき
よせ効果によつて好適に偏平ノズル5から噴流す
る帯状流にまき込まれて、下流側流雪溝1Bに導
入される。しかも羽根8aによつて雪片Sを流下
し易い小塊に破砕できるので揚雪効率が一層向上
する。
第5図の第4実施例では、被板3の両側立壁3
C,3Cの上縁部における偏平ノズル5の上流側
から、斜め下流側へ略水平に水を噴流させる1対
のサイドノズル9,9を配設し、これらサイドノ
ズル9,9から前述の上相流WHに向けて水を噴
流させ、雪片Sを積極的に寄せ集めて偏平ノズル
5から噴流する帯状流に導いて下流側流雪溝1B
に揚雪するようにしている。したがつて、雪片S
はサイドノズル9,9から略水平にかつ斜め下流
側へ噴流する水による寄せ集め効果によつて好適
に偏平ノズル5から噴流する帯状流に導びかれて
下流側流雪溝1Bに揚雪される。しかもサイドノ
ズル9,9からの噴流によつて雪片Sを小塊に破
砕できるので揚雪効率が一層向上する。
第6図の第5実施例では、偏平ノズル5を被板
3におけるガイド面3Aの上流近傍の平坦部から
水密状に貫通して突出させ、該偏平ノズル5の上
流近傍に前記ガイド面3Aに略平行な短寸の案内
板10を突設させるとともに、案内板10の真上
流位置に導入口3Bを形成した構成としている。
このように構成することで、下相部の水WLの
殆どが円滑にピツト2に導入されて偏平ノズル5
から噴流している帯状流に合流しなくなり、帯状
流の乱流を抑えることができるので、表相部WH
の水および雪片Sを効率よく下流側流雪溝へ移送
させることができる。
第7図ないし第10図は偏平ノズル5の変形例
を示し、第7図には正面視U字形のノズル口5′
が形成されているものを示している。このように
構成することで、前記下相部の水WLおよび表相
部の水WHが矢印Bで示す方向に噴流する水によ
つてまき込まれ易くなる。つまり噴流水による水
のまき込み量を増大できる。
第8図には偏平ノズル5の先端幅広部に複数の
整流板5a,5aを適当な間隔を有して設けた構
成ものを示している。このように構成すること
で、噴流水が幅狭部から幅広部に移行した場合に
起こる渦流の発生が抑制され好適な噴流を得て下
相部の水WLおよび上相部の水WHのまき込み量
を増大できる。
第9図には偏平ノズル5の上下方向の開口寸法
を比較的大きく形成し、かつ複数の整流板5a,
5aを適当な間隔を有して設けた構成のものを示
している。このように構成することで、帯状噴流
水の厚さが大きくなり当然下相部の水WLおよび
上相部の水WHのまき込み量が増大されるととも
に、この変形例および前記第8図の変形例におい
て、整流板5a,5aを外開き状にして設けるこ
とで、水を外開き状(扇状)に指向させて噴流さ
せることができるので、より一層前記水のまき込
み量を増大することができる。
また、第10図には3つの噴流口5A,5B,
5C(勿論2つまたは4つ以上でもよい)を下側
の噴流口5Aから上側の噴流口5B,5Cにかけ
て順次後退させた多層式に構成した偏平ノズル5
を示している。このように構成することで上下両
相部の水WH,WLのまき込み量が大幅に増大さ
れる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、流雪溝
の途中に設けたピツトの上部開口を、下流側へ上
り勾配に傾斜したガイド面が形成されかつ該ガイ
ド面の上流側に流雪溝の水を前記ピツトに導入す
る導入口を形成した被板で覆い、前記ピツトに水
中ポンプを配置するとともに、この吐出端に偏平
ノズルを取付け、この偏平ノズルを前記導入口に
臨ませてピツトに導入した水を前記ガイド面に沿
つて下流側へ噴流させ前記被板上の水および雪片
を下流側に移送させるようにした構成としている
ので、ピツトに導入された水は水中ポンプの運転
によつて、偏平ノズルから被板のガイド面に沿つ
て斜め上方へ集中的な帯状流として噴流し、被板
上を移動して来た表相部の水および雪片をまき込
んで積極的に流下させることができるから、比較
的急峻な傾斜角でガイド面を形成しても、上相流
の揚水流下および雪片の揚雪流下が確実になさ
れ、移送効率の向上を図ることができる。したが
つて、小形化が達成でき、設置スペースが小さく
てすむ。また据付および分解が容易であり、水中
ポンプが配置されたピツトの上部開口を被板で覆
つているので水中ポンプまたは人体に対する安全
度が高い等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す概略縦断側
面図、第2図は偏平ノズルの実施例を示す斜視
図、第3図は本考案の第2実施例を示す概略縦断
側面図、第4図は同第3実施例の一部を示す概略
縦断側面図、第5図は同第4実施例の一部を示す
概略平面図、第6図は同第5実施例の一部を示す
概略縦断側面図、第7図ないし第10図はそれぞ
れ偏平ノズルの変形例を示す説明図である。 1……流雪溝、2……ピツト、2A……上部開
口、3……被板、3A……ガイド面、3B……導
入口、4……水中ポンプ、5……偏平ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流雪溝の途中にピツトを設け、このピツトの上
    部開口が下流側へ上り勾配に傾斜するガイド面を
    形成しかつ該ガイド面の上流側に流雪溝の水を前
    記ピツトに導入する導入口が形成された被板で覆
    われ、前記ピツトに水中ポンプが配置されるとと
    もに、この水中ポンプの吐出端に偏平ノズルが取
    付けられ、この偏平ノズルを前記導入口に臨ませ
    てピツトに導入された水を前記ガイド面に沿つて
    下流側へ噴流させ前記被板上の水および雪片を下
    流側に移送させるように構成されていることを特
    徴とする流雪溝。
JP2362188U 1988-02-23 1988-02-23 Expired - Lifetime JPH0521585Y2 (ja)

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JPH01136578U JPH01136578U (ja) 1989-09-19
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