JPH05212708A - 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 - Google Patents
圧力鋳込用樹脂型の製造方法Info
- Publication number
- JPH05212708A JPH05212708A JP4612492A JP4612492A JPH05212708A JP H05212708 A JPH05212708 A JP H05212708A JP 4612492 A JP4612492 A JP 4612492A JP 4612492 A JP4612492 A JP 4612492A JP H05212708 A JPH05212708 A JP H05212708A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin mold
- spherical bodies
- filler
- density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内部に連通状の気孔をほぼ均一に有する圧力
鋳込用樹脂型の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 圧力鋳込用樹脂型は、球体を混合した充填剤
３を押圧面積の小なる棒材４を用いて各層毎にスタンピ
ングし、多層状に積み上げて形成される。
鋳込用樹脂型の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 圧力鋳込用樹脂型は、球体を混合した充填剤
３を押圧面積の小なる棒材４を用いて各層毎にスタンピ
ングし、多層状に積み上げて形成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、泥漿を内部に圧力鋳
込して内部で陶器素地を造形し得る圧力鋳込用樹脂型の
製造方法に関するものである。
込して内部で陶器素地を造形し得る圧力鋳込用樹脂型の
製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来、例えば衛生陶器素地
を製造する時には圧力鋳込用の樹脂型を使用し、この樹
脂型内に泥漿を圧力をかけて鋳込んで内部で着肉させ、
後に脱型して衛生陶器素地を造形しており、樹脂型は脱
型時等に水及びエアーを均一に噴出させるために内部に
良好な連通状の気孔を有する必要があり、このような樹
脂型は従来においては、ケース型内に樹脂を流し込んで
所定の形状に形成しており、従来の流し込みによる樹脂
型の製造方法では、樹脂型内に形成される気孔の連通性
が悪く、内部密度や厚みも不均一となりやすいものであ
った。
を製造する時には圧力鋳込用の樹脂型を使用し、この樹
脂型内に泥漿を圧力をかけて鋳込んで内部で着肉させ、
後に脱型して衛生陶器素地を造形しており、樹脂型は脱
型時等に水及びエアーを均一に噴出させるために内部に
良好な連通状の気孔を有する必要があり、このような樹
脂型は従来においては、ケース型内に樹脂を流し込んで
所定の形状に形成しており、従来の流し込みによる樹脂
型の製造方法では、樹脂型内に形成される気孔の連通性
が悪く、内部密度や厚みも不均一となりやすいものであ
った。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、内部に良好な連通状の
多数の気孔を形成し、かつ密度及び厚みを均一化できる
樹脂型の製造方法を提供せんことを目的とし、その要旨
は、泥漿を圧力鋳込するための圧力鋳込用樹脂型の製造
方法であって、該樹脂型は、球体を混合した充填剤を、
押圧面積の小なる棒材等を用いて各層毎にスタンピング
し、多層状に積み上げて形成することである。
点に鑑み案出したものであって、内部に良好な連通状の
多数の気孔を形成し、かつ密度及び厚みを均一化できる
樹脂型の製造方法を提供せんことを目的とし、その要旨
は、泥漿を圧力鋳込するための圧力鋳込用樹脂型の製造
方法であって、該樹脂型は、球体を混合した充填剤を、
押圧面積の小なる棒材等を用いて各層毎にスタンピング
し、多層状に積み上げて形成することである。
【０００４】
【作用】球体を混合した充填剤を各層毎に棒材でスタン
ピングすると、棒材の押圧面積は小であるために単位面
積当たりの押圧力は大となり、球体を良好な密度にスタ
ンピングすることができ、多層状に積み上げ、全体とし
ての密度を均一化させ、内部に形成される気孔の均一化
を図ることができ、プレス等の大型の加圧装置を必要と
せず、簡単な装置により連通状の気孔がほぼ均一化した
圧力鋳込用樹脂型を製造することができる。
ピングすると、棒材の押圧面積は小であるために単位面
積当たりの押圧力は大となり、球体を良好な密度にスタ
ンピングすることができ、多層状に積み上げ、全体とし
ての密度を均一化させ、内部に形成される気孔の均一化
を図ることができ、プレス等の大型の加圧装置を必要と
せず、簡単な装置により連通状の気孔がほぼ均一化した
圧力鋳込用樹脂型を製造することができる。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は樹脂型の製造工程の断面構成図であり、樹
脂型を製造するに際してはケース型１の上部に枠組みさ
れた枠体２を載置し、この枠体２内に層状に充填剤３を
積み上げて多層状の樹脂型を形成する。
する。図１は樹脂型の製造工程の断面構成図であり、樹
脂型を製造するに際してはケース型１の上部に枠組みさ
れた枠体２を載置し、この枠体２内に層状に充填剤３を
積み上げて多層状の樹脂型を形成する。
【０００６】この製造時に、先ず第１層３ａとなる充填
剤３をケース型１の上面に充填し、直径が約２cm程度の
棒材４を用いて、この棒材４を上下動させて第１層３ａ
をスタンピングして固める。その後に上部に第２層３ｂ
を充填し、さらにこの第２層３ｂを棒材４にてスタンピ
ングする。さらにその後に第３層３ｃを上部に充填し
て、この第３層３ｃも棒材４によりスタンピングする。
このようにして各層毎に棒材４でスタンピングしつつ多
層状に積み上げて、第１層から第２，第３，第４，第
５，第６層と順次積み上げ、所定形状の樹脂型を製造す
る。
剤３をケース型１の上面に充填し、直径が約２cm程度の
棒材４を用いて、この棒材４を上下動させて第１層３ａ
をスタンピングして固める。その後に上部に第２層３ｂ
を充填し、さらにこの第２層３ｂを棒材４にてスタンピ
ングする。さらにその後に第３層３ｃを上部に充填し
て、この第３層３ｃも棒材４によりスタンピングする。
このようにして各層毎に棒材４でスタンピングしつつ多
層状に積み上げて、第１層から第２，第３，第４，第
５，第６層と順次積み上げ、所定形状の樹脂型を製造す
る。
【０００７】前記充填剤３は、１００μｍ以下の球体５
０％に、水酸化アルミニウム又は珪砂粉等のフィラーを
混合させたものであり、各球体の外周にはエポキシ樹脂
等の接着層がコーティングされており、図２に拡大図で
示すようなものとなっており、球体５の外周にコーティ
ングされた接着層６により各球体５，５間が連結され
る。
０％に、水酸化アルミニウム又は珪砂粉等のフィラーを
混合させたものであり、各球体の外周にはエポキシ樹脂
等の接着層がコーティングされており、図２に拡大図で
示すようなものとなっており、球体５の外周にコーティ
ングされた接着層６により各球体５，５間が連結され
る。
【０００８】尚、各層毎に棒材４でスタンピングする際
に、棒材４の直径は２cmと細く、押圧面積が小さいため
に、球体５はスタンピングする際に横方向に逃げて移動
し、各層において球体５，５の密度にムラが生ずるが、
このような密度のムラは各層において分散するために、
造形される樹脂型全体としての密度はほぼ均一なものと
なる。
に、棒材４の直径は２cmと細く、押圧面積が小さいため
に、球体５はスタンピングする際に横方向に逃げて移動
し、各層において球体５，５の密度にムラが生ずるが、
このような密度のムラは各層において分散するために、
造形される樹脂型全体としての密度はほぼ均一なものと
なる。
【０００９】即ち、図３に示すように、第１層３ａでは
黒塗り部分で示す個所に密度の大なる部分ができても、
上方の第２層３ｂではズレた場所に密度の大なる部分が
生じ、さらにその上方の第３層３ｃではさらにズレた個
所に密度の大なる部分ができるため、全体としての密度
はほぼ均一なものとなるのである。従って、内部に形成
される球体５，５間の気孔７，７もほぼ均一なものとな
り、しかも球体５，５，５を用いるために球体５，５間
に連通状に気孔７，７が形成される。尚、本例では５０
％の混合率で球体５，５を用いたが、球体の混合率は３
０％以上であれば良好に気孔を均一化させることができ
る。
黒塗り部分で示す個所に密度の大なる部分ができても、
上方の第２層３ｂではズレた場所に密度の大なる部分が
生じ、さらにその上方の第３層３ｃではさらにズレた個
所に密度の大なる部分ができるため、全体としての密度
はほぼ均一なものとなるのである。従って、内部に形成
される球体５，５間の気孔７，７もほぼ均一なものとな
り、しかも球体５，５，５を用いるために球体５，５間
に連通状に気孔７，７が形成される。尚、本例では５０
％の混合率で球体５，５を用いたが、球体の混合率は３
０％以上であれば良好に気孔を均一化させることができ
る。
【００１０】尚、前記棒材４によるスタンピングの圧力
は３０kg程度で良く、棒材４の直径は約２cm程度である
ために、棒材４の下端部では１０kg／cm2 以上の押圧力
となり、良好なスタンピングが可能である。尚、好まし
いスタンピング圧力は３０kg／cm2 が好ましい。
は３０kg程度で良く、棒材４の直径は約２cm程度である
ために、棒材４の下端部では１０kg／cm2 以上の押圧力
となり、良好なスタンピングが可能である。尚、好まし
いスタンピング圧力は３０kg／cm2 が好ましい。
【００１１】このように本例では押圧面積の小さい棒材
４を用いてスタンピングするために装置が極めて簡単な
もので良く、大型のプレス装置等が不要であり、棒材４
により単位面積当たりのスタンピング圧力を大として、
極めて簡単な装置により内部の気孔が均一化した樹脂型
を製造することができる。
４を用いてスタンピングするために装置が極めて簡単な
もので良く、大型のプレス装置等が不要であり、棒材４
により単位面積当たりのスタンピング圧力を大として、
極めて簡単な装置により内部の気孔が均一化した樹脂型
を製造することができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明は、泥漿を圧力鋳込するための圧
力鋳込用樹脂型の製造方法であって、該樹脂型は、球体
を混合した充填剤を、押圧面積の小なる棒材等を用いて
各層毎にスタンピングし、多層状に積み上げて形成する
こととしたため、球体を混合した充填剤を各層毎に棒材
でスタンピングすると、棒材の押圧面積は小であるため
に単位面積当たりの押圧力は大となり、球体を良好な密
度にスタンピングすることができ、多層状に積み上げ、
全体としての密度を均一化させ、内部に形成される気孔
の均一化を図ることができ、プレス等の大型の加圧装置
を必要とせず、簡単な装置により連通状の気孔がほぼ均
一化した圧力鋳込用樹脂型を製造することができる。
力鋳込用樹脂型の製造方法であって、該樹脂型は、球体
を混合した充填剤を、押圧面積の小なる棒材等を用いて
各層毎にスタンピングし、多層状に積み上げて形成する
こととしたため、球体を混合した充填剤を各層毎に棒材
でスタンピングすると、棒材の押圧面積は小であるため
に単位面積当たりの押圧力は大となり、球体を良好な密
度にスタンピングすることができ、多層状に積み上げ、
全体としての密度を均一化させ、内部に形成される気孔
の均一化を図ることができ、プレス等の大型の加圧装置
を必要とせず、簡単な装置により連通状の気孔がほぼ均
一化した圧力鋳込用樹脂型を製造することができる。
【図１】ケース型上で層状にスタンピングして樹脂型を
造形する造形時の断面構成図である。
造形する造形時の断面構成図である。
【図２】スタンピング用の棒材により球体が押圧される
状態を示す拡大構成図である。
状態を示す拡大構成図である。
【図３】各層における密度分布を示す密度分布図であ
る。
る。
１ ケース型 ２ 枠体 ３ 充填剤 ３ａ 第１層 ３ｂ 第２層 ３ｃ 第３層 ３ｄ 第４層 ３ｅ 第５層 ３ｆ 第６層 ４ 棒材 ５ 球体 ６ 接着層 ７ 気孔
Claims (1)
- 【請求項１】 泥漿を圧力鋳込するための圧力鋳込用樹
脂型の製造方法であって、該樹脂型は、球体を混合した
充填剤を、押圧面積の小なる棒材等を用いて各層毎にス
タンピングし、多層状に積み上げて形成することを特徴
とする圧力鋳込用樹脂型の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4612492A JPH05212708A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4612492A JPH05212708A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212708A true JPH05212708A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12738239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4612492A Pending JPH05212708A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05212708A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS498006A (ja) * | 1972-05-10 | 1974-01-24 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4612492A patent/JPH05212708A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS498006A (ja) * | 1972-05-10 | 1974-01-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4248820A (en) | Method for molding apertures in molded wood products | |
| JPH0215365B2 (ja) | ||
| JPH04503926A (ja) | 軽量建築用板の製造方法および装置 | |
| JP2010010426A (ja) | インダクタおよびその製造方法 | |
| CN112492867B (zh) | 一种具有类角锥结构的吸波蜂窝及其制备方法 | |
| CN113976882B (zh) | 一种导热复合材料制备方法 | |
| US6228318B1 (en) | Manufacturing method of ceramics component having microstructure | |
| JPH05212708A (ja) | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 | |
| JPH05212710A (ja) | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 | |
| US3235440A (en) | Mat and method for finishing a rough base | |
| JPH08134509A (ja) | 多層焼結部品用成形体の製造方法 | |
| JPH08232200A (ja) | 複層型抄造品の製造方法及び装置 | |
| JPH0445205A (ja) | 粉末成形体の製造方法 | |
| JPH05212709A (ja) | 圧力鋳込用樹脂型の製造方法 | |
| JP2829164B2 (ja) | 中空体の製造方法 | |
| JP3393557B2 (ja) | 成形型及びその製造方法 | |
| CN117697925A (zh) | 一种用于制备具有柱状骨架结构的陶瓷粉体成型机及方法 | |
| JPH046163A (ja) | 窒化アルミニウムから成る担持体の製造方法 | |
| JPWO2023054031A5 (ja) | ||
| TW202419246A (zh) | 具孔洞梯度之透氣金屬結構及其製造方法 | |
| JPH07173508A (ja) | 通気性・通水性を有する焼結体の製造方法 | |
| JPS5897268A (ja) | 電池用電極の製造法 | |
| JP3078356B2 (ja) | 粉末加圧成形方法 | |
| CN114633471A (zh) | 一种3d打印方法及3d打印装置 | |
| JPH034007B2 (ja) |