JPH05212004A - 電子血圧計 - Google Patents

電子血圧計

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Publication number
JPH05212004A
JPH05212004A JP4021254A JP2125492A JPH05212004A JP H05212004 A JPH05212004 A JP H05212004A JP 4021254 A JP4021254 A JP 4021254A JP 2125492 A JP2125492 A JP 2125492A JP H05212004 A JPH05212004 A JP H05212004A
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JP
Japan
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pulse wave
cuff
pressure
blood vessel
pressurizing
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Application number
JP4021254A
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English (en)
Inventor
Shimei Chiyou
志明 張
Katsuyuki Inage
勝行 稲毛
Yumi Saito
ゆみ 齊藤
Osamu Shirasaki
修 白崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不整脈患者でも精度の高い最高血圧推定を実
現し、最適な加圧量を設定し、血圧測定の時間を短縮し
得る電子血圧計を提供する。 【構成】 高速で加圧を開始し、加圧過程で脈波周期を
算出し(ST41、ST42)、6拍分の脈波から、脈
波周期のバラツキREL- DLT- PIを算出し(ST
43〜ST48)、バラツキREL- DLT- PIが閾
値THよりも大きいと加圧速度を低速に調節し(ST4
9、ST50)、閾値THより小さいと、加圧速度を高
速のままとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子血圧計、特に加圧
速度の決定に特徴を有する電子血圧計に関する。
【0002】
【従来の技術】電子血圧計には、カフ(腕帯)に圧力を
加えて測定部位を圧迫し、所定の加圧目標値まで加圧し
た後、微速減圧過程に移り、血管音(K音)あるいは脈
波成分を検出し、血管音とカフ圧、あるいは脈波成分と
カフ圧から最高血圧、最低血圧を決定するものがある。
この種の電子血圧計では、減圧過程で確実に血管音や脈
波成分を検出するために、加圧目標値を最高血圧点より
所定圧(加圧マージン)高い圧力とする必要がある。そ
のため、従来、加圧途上に血管音やカフ圧上の脈動を捉
え、それを基に最高血圧を推定してカフの加圧量を設定
するようにした血圧計がある。ところが、この様な血圧
計の場合、カフ圧の加圧速度はその最高血圧の推定結果
の精度を大きく左右する。
【0003】たとえば、血管音の有無によって血圧値を
判定する方法の場合、加圧速度が速すぎると、ある脈拍
の血管音が生じてから次の拍が生じるまでの間(脈拍周
期)にカフ圧が大きく上昇するため、血管音がちょうど
消失するカフ圧点を正確に検知できない。言い替えれ
ば、脈拍周期の間に上昇するカフ圧分だけ最高血圧推定
誤差が生じる可能性がある。これは加圧過程で脈波を捉
え、その振幅変化から最高血圧推定する方法でも、ある
程度緩慢ではあるがほぼ同様な誤差挙動となる。
【0004】しかし一方で、加圧速度が必要以上に遅い
と、特に高血圧患者などでは、加圧時間が長くなって、
血圧測定の全時間が長くなる。従って、加圧速度は、加
圧量を設定するために必要な最高血圧の推定精度を保っ
た範囲内で速いことが望ましい。このような観点から、
一般に、加圧速度は秒速20〜30mmHg/拍程度が
適当とされている。これに準じ、電子血圧計の中には加
圧手段に制御機能を持たせ、加圧開始後の一定時間のカ
フ圧の挙動から加圧速度を調節するようにしたものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電子血
圧計では、不整脈患者などの場合、脈波周期は時々刻々
と変化するため、前記のような最高血圧推定点で不整脈
が生じ脈波周期が突発的に長くなった場合、正確な最高
血圧推定値が得られなくなって、そのような推定値を基
に算出した加圧量では、適正な加圧は行われず、加圧不
足や加圧しすぎが発生し、再加圧測定による測定の長時
間化や、測定者への不要な圧迫の発生が避けられないと
いう問題点がある。
【0006】この発明は上記問題点に着目してなされた
ものであって、不整脈患者でも精度の高い最高血圧推定
を実現し、最適な加圧量の設定により、血圧測定の時間
を短縮できる電子血圧計を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明の電子
血圧計は、カフと、カフを加圧する加圧手段と、カフ内
圧力を減圧する減圧手段と、前記カフ内の流体圧を検出
する圧力検出手段と、カフ圧の変化過程で、カフ圧中に
含まれる脈波成分あるいは血管音等の血管情報を検出す
る血管情報検出手段と、この血管情報検出手段で検出さ
れる血管情報及び前記圧力検出手段の出力信号に基づい
て最高血圧値及び最低血圧値を決定する血圧値決定手段
とから成る電子血圧計において、前記検出された脈波成
分の乱れ度合を検出する脈波成分乱れ度合検出手段と、
この乱れ度合に応じて前記加圧手段による加圧速度を制
御する加圧速度制御手段とを備えている。
【0008】この電子血圧計は、不整脈患者の場合、突
然脈波周期が乱れ、あるいは脈波振幅が乱れることがあ
り、この場合、脈波成分乱れ度合検出手段でその乱れ度
合を検出し、例えば乱れ度合が大であると、加圧速度制
御手段で、加圧速度を低くするようにし、捕捉脈波数を
増やして、血圧推定の精度の劣化を防ぐ。
【0009】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。 〈実施例1〉この実施例は、オシロメトリック式血圧
計、特に加圧中に最高血圧の推定を行うものに、本発明
を適用したものである。
【0010】この実施例血圧計は図1に示すように、カ
フ1と、加圧用のポンプ2と、急速排気弁3と、微速排
気弁4と、圧力センサ5と、ローパスフィルタ6と、A
/D変換器7と、MPU8と、表示器9とから構成され
ている。ポンプ2はMPU8の制御により加圧速度が調
節可能なものである。圧力センサ5の出力は、ローパス
フィルタ6を介して、A/D変換器7に入力される。こ
のローパスフィルタ6は、加圧中ポンプ2から発する圧
ノイズを除去するために設けられている。A/D変換器
7でデジタル信号に変換された圧信号はMPU8に取り
込まれる。 MPU8は、A/D変換器7からの圧信号
とともに、それに重畳している脈波成分を抽出して、後
述の血圧決定等の処理に使用する。さらにMPU8はポ
ンプ2、急速排気弁3、微速排気弁4などを制御してカ
フ圧をコントロールするとともに、表示器9に測定結果
などを与えて表示を行う。なお、この実施例血圧計で
は、加圧速度が高速と低速の二段階に調節できる。
【0011】次に、図2に示すフローチャートを参照し
て本実施例血圧計の全体動作を説明する。先ずスタート
スイッチのオンなどにより、動作が開始すると、MPU
8はポンプ2を駆動して加圧を開始し、加圧速度のフラ
グV-flgを1とする〔ステップST(以下STと略
す)1〕。次に脈波抽出処理(ST2)によって、カフ
圧データから脈波成分が抽出される。これはプログラム
上で実現されるハイパスフィルタである。
【0012】そして脈波を区切り、脈波番号nを1イン
クリメントする(ST3)。次に、ST4で、V- fl
g=1か、否か、つまり現在の加圧速度が高速かどうか
を判断し、高速(V- flg=1)であれば、ST5に
進むが、低速で(V- flg=0)であれば、加圧速度
を調節せずST6に進む。ST5では、脈波周期のバラ
ツキに応じて加圧速度の調節の処理を行う。この加圧速
度の調節の処理の詳細は後述する。
【0013】次に、血圧推定(最高血圧)が可能か否か
判断し(ST6)、可能の時には最高血圧の推定処理を
行う(ST7)。可能か否かは、脈波振幅が極大点を越
えたか否かで判断する。推定できない時はST2〜ST
6の処理を繰り返す。ST7での血圧推定後、予め設定
されている加圧目標値とその時点のカフ圧とを比較し
(ST8)、目標値に到達していれば、次の処理ST9
に進むが、到達していない場合にはST2に戻り、ST
2〜ST8の処理を繰り返す。
【0014】ST9に進むとMPU8は加圧を停止し、
予め設定されている減圧速度で微速排気弁4を制御して
排気を開始する。つまり減圧を開始する。以降は血圧測
定に関する処理に移る。先ず、カフ圧信号を常時読み込
み(ST10)、また加圧中と同様に脈波抽出処理を行
い(ST11)、次に脈波の区切り点の検出処理を行い
(ST12)、もし区切り点が検出されれば次のST1
3に移るが、そうでない場合にはST10〜ST12の
処理を繰り返す。ST13では脈波を区切る。そしてS
T14に移る。
【0015】処理がST14に入ると血圧測定処理(後
述)を実行する。次に最高・最低血圧がともに算出済み
であるかどうかを判断し(ST15)、両者とも算出済
みである場合には次のST16に進むが、そうでない場
合は、ST10に戻り、引き続きST10〜ST15の
処理を繰り返す。ST16では、MPU8は急速排気弁
3を作動させてカフ内の圧力を除去する。一方、表示器
9に測定結果を表示して(ST17)、全ての処理を終
える。
【0016】ここで、上記ステップST14の血圧算出
処理の詳細を図3に示すフローチャートを基に説明す
る。ここでは、脈波検出処理により、脈波区切り点が検
出されていることとする。また脈波の番号n、及び最高
血圧SP、最低血圧DPはともに0に初期化済みとす
る。先ず脈波番号nが1インクリメントされると(ST
21)、次に当該脈波について脈波振幅AMP(n)及
びそれに対応するカフ圧Pc(n)を算出する(ST2
2)。次にAMP(n)がAmaxと比較される(ST
23)。Amaxは、それまでに検出された脈波振幅の
最大値を与える変数である。もしAMP(n)>Ama
xである場合には、脈波振幅列の包絡線がまだ極大点に
達していないとしてST31に分岐して、AMP(n)
の値をAmaxに代入した後、リターンする。一方、S
T23で、AMP(n)≦Amaxである場合は、脈波
振幅列の包絡線は既に極大点を通過し減少過程にあると
判断し、ST24に進み、最高血圧の変数SPが0であ
るか否か判定する。ここで、SP=0であるならば、S
Pが未決定であるとして、ST25〜ST28からなる
SP算出処理を行うが、SP決定済の場合はST29に
進む。
【0017】処理がST25に進むと、先ず脈波のカウ
ンタjを現在の脈波番号nにセットする。次にカウンタ
jを1デクリメントして(ST26)、jで指定される
脈波振幅AMP(j)を極大値Amaxと比較する。こ
こでAMP(j)≦Amax×0.5であれば(ST2
7)、その対応するカフ圧PC(j)を最高血圧SPと
する(ST28)。そしてリターンする。
【0018】ST29とST30は拡張期圧(最低血
圧)算出処理が行われる。ST29では脈波振幅AMP
(n)がDP算出閾値(ここではAmax×0.7とし
ている)以下に減少したか判定し、AMP(n)≦Am
ax×0.7となるとカフ圧Pc(n)を最低血圧DP
として、リターンする(ST30)。次に、この実施例
において、最も特徴的な加圧速度の調節について説明す
る。加圧速度調整手段の機能構成は図4に示すように、
データ保存部から脈波発生の時刻とカフ圧の読み込みを
行う手段31と、脈波周期を算出する手段32と、算出
された脈波周期から脈波基本周期を算出する手段33、
脈波周期バラツキを算出する手段34と、算出された脈
波周期のバラツキに応じて加圧速度を調節する手段35
とから構成されている。
【0019】次に、上記図2におけるST5の加圧速度
の調節処理の詳細を図6に示すフローチャートにより説
明する。なお、以下の処理において、nは脈波番号をR
EL - DLT- PIは脈波の周期偏差(絶対値)を、R
EL- DLT- PI(i) は第2〜第6脈波の周期偏差
(絶対値)を、THは、脈波の周期偏差の閾値を、V-
flgは加圧速度のフラグをそれぞれ示している。
【0020】加圧速度調節処理ルーチンに入ると、先ず
脈波発生の時刻を読み込む(ST41)。ST41で
は、脈波が2拍以上検出されると、その間隔が算出さ
れ、メモリに記憶される。次にST43に移り、現在ま
で捕捉した脈波数が6以上か否かを判定し、6以上の場
合はST44に進み、6より小さい場合はリターンす
る。このように、この実施例では全ての脈波の総数が5
位以下の場合は加圧速度を調節しないようになってい
る。
【0021】ST44では、現在脈波番号nが6である
か、どうかを判定し、n=6の時には、ST45に進む
が、n=6でない場合、つまり7以上の時はST47に
進む。ST45では第2〜第6脈波の基本周期を算出
し、ST46に進む。ST46では、脈波基本周期から
各脈波のバラツキREL-DLT-PIを算出し、第2〜
第6各脈波周期のバラツキの最大値を第6脈波列のバラ
ツキとする。
【0022】ST47では、第7脈波以後の現在脈波の
基本周期の算出を行い、ST48に進む。ST48で
は、脈波基本周期から、脈波周期のバラツキを算出す
る。なおST45〜ST48における各算出方法につい
ては後に詳述する。ST46あるいはST48の算出後
はST49に移り、脈波周期のバラツキREL- DLT
- PIが閾値THより大きいか、どうかを判定する。閾
値よりも大きい場合には、加圧速度を低速に調節し(S
T50)、加圧速度のフラグV- flgを0とし(ST
51)、リターンする。このように、この実施例では、
一旦、加圧速度を低速に調節してしまうと、加圧速度
を、カフ圧が加圧目標値となるまで低速としている。脈
波周囲のバラツキが閾値以下の時に、加圧速度を調節せ
ずに(高速のまま)リターンする。
【0023】ST45における基本周期の算出は、次の
ようにして行う。 第2〜第6脈波の周期の平均値をとる。 その平均値にもっとも近い周期の脈波を、第2〜第6
脈波から選択する。 選択した脈波の周期の±0.1secの範囲内(図5
参照)の周期の脈波を、第2〜第6脈波から選択する。
【0024】選択した脈波の平均値を、第6脈波まで
の基本周期とする。またST47の脈波の基本周期の算
出は、次の方法で行う。 第7脈波の周期が、第6脈波までの基本周期の±0.
1secの範囲内であれば、第7脈波の周期を追加した
平均値を、第7脈波までの基本周期とする。第7脈波の
周期が、第6脈波までの基本周期の±0.1secの範
囲外であれば、第6脈波までの基本周期を、そのまま第
7脈波までの基本周期とする。(第7脈波の周期のバラ
ツキの算出に使用する)(図5参照)。
【0025】以後、最後の脈波まで、この基本周期の
計算を行う。また、脈波周期のバラツキの算出は、脈波
基本周期PIoと、その脈波周期から、次式により、脈
波の周期偏差REL- DLT- PIを脈波周期のバラツ
キとして算出する。
【0026】
【数1】
【0027】PI:脈波の周期 PIo:脈波の基本周期(Fig7参照) 〈実施例2〉次に、この発明の他の実施例電子血圧計に
ついて説明する。この実施例電子血圧計のハード構成は
図1に示すものと変わりはない。また、電子血圧計とし
ての全体動作も図2に示すものと変わりはない。この実
施例の特徴は、図2におけるST5の加圧速度の調節方
法にある。この実施例電子血圧計は、カフ圧を加圧する
過程において、脈波振幅列のうち任意の連続した3拍に
ついて、その3拍脈波の振幅偏差の比と振幅の平均値を
用いて、不整脈の程度を検知し、それに応じて加圧速度
を調節するようにしている。この実施例電子血圧計の加
圧速度調節部分の機能構成は図7に示すようにデータ保
存部から脈波の振幅とカフ圧の読み込みを行う手段41
と、脈波振幅の特徴量を算出する脈波振幅特徴量算出手
段42と、算出された脈波振幅の特徴量に応じて加圧速
度を調節する手段43とから構成される。
【0028】次に、この実施例電子血圧計の加圧速度の
調節処理の詳細を図9に示すフローチャートにより説明
する。なお以下の説明においてnは現在脈波番号を、R
は脈波振幅の偏差の比を、AVは前後3拍の脈波振幅の
平均値を、TH1は脈波振幅の偏差の比の閾値を、TH
2は前後3拍の脈波振幅の平均値の閾値を、V- flg
は加圧速度のフラグ(低速:V- flg=0、高速:V
- flg=1)を、S1は現在脈波前2拍の脈波と現在
脈波前1拍の脈波の振幅偏差を、S2は現在脈波と現在
脈波前1拍の脈波の振幅偏差を、それぞれ示している。
【0029】加圧速度の調節処理ルーチンに入ると、先
ず、現在まに捕捉した脈波数nが4以上かどうかを判定
し(ST61)、4以上であればST62に進むが4よ
り小さい場合はリターンする。したがって加圧過程で脈
波数が3以下の場合は、加圧速度を調節しない。ST6
2に進むと、現在脈波1拍前(n−1)を中心として、
その前後2拍脈波の振幅の偏差S1、S2を算出する
(図8参照)。次にST63で振幅偏差S1が振幅偏差
S2より大きいかどうか判定し、振幅偏差S1が大きい
場合にST64で偏差の比R=S1/S2を算出し、S
T63で振幅偏差S1がS2以下の場合には、ST65
に移り、偏差の比R=S2/S1を算出する。ST64
あるいはST65で偏差の比Rを算出した後、ST66
に進み、AV=〔AMP(n−2)+AMP(n−1)
+AMP(n)〕/3を計算して、前後3拍脈波の平均
を算出してST67に進む。
【0030】ST67では、脈波振幅偏差Rが閾値TH
1より大きいか判定し、大きい場合はST69に進む。
脈波振幅偏差Rが閾値TH1より大きくない場合は、S
T68に進み、脈波振幅平均値AVが閾値TH2より大
きいかどうかを判定し、大きい場合にST69に進む。
ここでST67、ST68の判定を行っているのは、脈
波振幅列のうち任意の連続した3拍について、大→小→
大と変化する部分が存在する時、不整脈等、異常度が高
い場合が多く、またこの場合、振幅偏差の比R、及び脈
波振幅の平均値AVが所定値より大となることに着目し
たものである。
【0031】ST69は、異常と判定された場合の処理
であり、加圧速度をそれまでの高速から、低速に調節す
る。そして加圧速度のフラグV- flgを0にして(S
T70)、リターンする。一旦、低速に変換すると、こ
のように加圧速度のフラグV -flgが0とされるの
で、リターン後は、図2のST4の判定がNOとなり、
ST5はスキップされるので、加圧速度は、カフ圧が加
圧目標値に達するまで、そのまま低速である。
【0032】ST68で、脈波振幅平均値AVが、閾値
TH2より小さい場合は、異常なしとして、加圧速度を
調節せずに、リターンする。なお、上記各実施例におい
て、加圧速度を高速と低速の二段階で選択設定するよう
にしているが、必要に応じ、複数段階にして、切替える
ようにしてもよい。また、上記実施例では、振動法によ
る血圧測定の電子血圧計を例に上げたが、この発明は加
圧過程で脈波を抽出し、加圧速度を制御し、減圧過程で
K音法で血圧測定を行う電子血圧計にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、加圧過程で脈波成分
の乱れを検出し、その乱れ度合に応じて、加圧速度を制
御するものであるから、不整脈患者の場合には、加圧速
度を遅くし、捕捉脈波数を増やして最高血圧の推定精度
の悪化を防ぎ、最高加圧量を設定できるので、再加圧、
再測定を行わないことにより、測定時間を短縮できると
いう、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施される電子血圧計の構成を示す
ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の電子血圧計の全体動作を
説明するためのフローチャートである。
【図3】同実施例電子血圧計の血圧算出処理の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図4】同実施例電子血圧計の加圧速度調節の機能構成
を示すブロック図である。
【図5】同実施例電子血圧計における脈波基本周期の算
出を説明する図である。
【図6】同実施例電子血圧計の加圧速度の調節処理動作
を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の他の実施例電子血圧計の加圧速度調
節の機能構成を示すブロック図である。
【図8】同実施例電子血圧計における連続する3拍の脈
波の振幅偏差の比、及び脈波振幅値の平均値算出を説明
するための図である。
【図9】同実施例電子血圧計における、加圧速度の調節
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カフ 2 ポンプ 3 急速排気弁 4 微速排気弁 5 圧力センサ 7 A/D変換器 8 MPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白崎 修 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエン スセンタービル 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カフと、カフを加圧する加圧手段と、カフ
    内圧力を減圧する減圧手段と、前記カフ内の流体圧を検
    出する圧力検出手段と、カフ圧の変化過程で、カフ圧中
    に含まれる脈波成分あるいは血管音等の血管情報を検出
    する血管情報検出手段と、この血管情報検出手段で検出
    される血管情報及び前記圧力検出手段の出力信号に基づ
    いて最高血圧値及び最低血圧値を決定する血圧値決定手
    段とから成る電子血圧計において、 前記検出された脈波成分の乱れ度合を検出する脈波成分
    乱れ度合検出手段と、この乱れ度合に応じて前記加圧手
    段による加圧速度を制御する加圧速度制御手段とを備え
    たことを特徴とする電子血圧計。
  2. 【請求項2】カフと、カフを加圧する加圧手段と、カフ
    内圧力を減圧する減圧手段と、前記カフ内の流体圧を検
    出する圧力検出手段と、カフ圧の変化過程で、カフ圧中
    に含まれる脈波成分あるいは血管音等の血管情報を検出
    する血管情報検出手段と、この血管情報検出手段で検出
    される血管情報及び前記圧力検出手段の出力信号に基づ
    いて最高血圧値及び最低血圧値を決定する血圧値決定手
    段とから成る電子血圧計において、 加圧過程で前記検出された脈波成分の脈動周期を算出す
    る脈動周期算出手段と、算出されたいくつかの脈動周期
    データに基づいて脈動周期のバラツキを算出する脈動周
    期バラツキ算出手段と、算出された脈動周期のバラツキ
    に応じて前記加圧手段による加圧速度を制御する加圧速
    度制御手段とを備えたことを特徴とする電子血圧計。
  3. 【請求項3】カフと、カフを加圧する加圧手段と、カフ
    内圧力を減圧する減圧手段と、前記カフ内の流体圧を検
    出する圧力検出手段と、カフ圧の変化過程で、カフ圧中
    に含まれる脈波成分あるいは血管音等の血管情報を検出
    する血管情報検出手段と、この血管情報検出手段で検出
    される血管情報及び前記圧力検出手段の出力信号に基づ
    いて最高血圧値及び最低血圧値を決定する血圧値決定手
    段とから成る電子血圧計において、 加圧過程で算出された前記脈波振幅のいくつかのデータ
    に基づいて脈波振幅の乱れ度合を算出する脈波振幅乱れ
    度合算出手段と、算出された脈波振幅の乱れ度合に応じ
    て前記加圧手段による加圧速度を制御する加圧速度制御
    手段とを備えたことを特徴とする電子血圧計。
JP4021254A 1992-02-06 1992-02-06 電子血圧計 Pending JPH05212004A (ja)

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JP4021254A JPH05212004A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 電子血圧計

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