JPH05210322A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH05210322A
JPH05210322A JP9216292A JP1629292A JPH05210322A JP H05210322 A JPH05210322 A JP H05210322A JP 9216292 A JP9216292 A JP 9216292A JP 1629292 A JP1629292 A JP 1629292A JP H05210322 A JPH05210322 A JP H05210322A
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JP
Japan
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discharge
transfer
wire
recording medium
paper
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JP9216292A
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English (en)
Inventor
Seiya Aisaka
晴也 逢坂
Yoshiaki Tabata
義明 田端
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】転写装置において、その放電分布を、上流側で
弱くし、下流側では強くする。 【構成】転写チャージャ30に、第1の転写用放電ワイ
ヤ32と、第2の転写用放電ワイヤ33とを設ける。第
1の転写用放電ワイヤ32は上流側に配置し、第2の転
写用放電ワイヤ33は下流側に配置する。また、第1の
転写用放電ワイヤ33のワイヤ径はたとえば100μm
にし、第2の転写用放電ワイヤ33のワイヤ径はたとえ
ば60μmにする。そして定電流型直流高圧トランス3
5に並列に第1および第2の転写用放電ワイヤ32,3
3を接続する。 【効果】ワイヤ径が細く、放電しやすい放電ワイヤ33
へ、直流高圧トランス35から多量の電流が流れ込み、
目的に記載の転写放電分布が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式を用い
て画像を形成する装置、たとえば電子写真複写機、レー
ザビームプリンタ等における転写装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば電子写真複写機においては、感
光体ドラムが備えられている。コピー時には、感光体ド
ラムの表面は所定の電位に帯電される。そして帯電され
た感光体ドラムの表面は、原稿像に応じた光で露光さ
れ、帯電電荷が選択的に除去されて原稿像の静電潜像が
形成される。次いで、静電潜像はトナーにより現像され
る。つまり、露光により選択的に静電電荷が除去された
感光体ドラム表面にトナーが与えられ、静電電荷が残っ
ている部分にだけトナーが静電吸着される。
【0003】その後、記録用紙が感光体ドラムに密着さ
れ、用紙の裏面側(感光体ドラムに密着した面と反対面
側)から転写放電が与えられる。たとえば感光体ドラム
が感光体層にセレンを用いて、正規現像を行うものの場
合、最初プラス帯電している。一方、トナーはマイナス
帯電しており、感光体ドラム表面に存在するプラス電荷
に静電吸着される。そしてこの場合、転写放電はプラス
の直流放電が行われる。この転写放電により、用紙には
強いプラス電荷が与えられ、感光体ドラムのプラス電荷
に静電吸着されていたマイナス帯電のトナーは用紙側の
プラス電荷に静電吸引される。
【0004】転写後、用紙の裏面側から分離放電が与え
られる。分離放電は、転写時に感光体ドラム、用紙、お
よびトナーの各々の電荷を中和して除電し、感光体ドラ
ム表面に静電吸着している用紙およびトナーを感光体ド
ラムから剥離するために行われる。分離放電には、通
常、オフセット値がマイナス側に設定された交流放電が
用いられ、より効果的には用紙のプラス電荷が中和され
る。
【0005】このような電子写真方式を用いた画像形成
装置における分離装置に関しては、従来より種々の提案
がされており、構成上の改良点が述べられている。たと
えば、特開昭55−115068号公報および特開昭5
5−115069号公報には、分離チャージャに少なく
とも2本の放電ワイヤを設け、各放電ワイヤが大小異な
る除電効果を発揮するようにした分離装置や、分離チャ
ージャを少なくとも2個設け、各チャージャが大小異な
る除電効果を発揮するようにした分離装置が提案されて
いる。
【0006】また、実開昭59−194759号公報に
は、分離チャージャが2本の放電ワイヤを備えており、
2本の放電ワイヤは、互いにシールドケースの底面から
の高さが変えられていて、各放電ワイヤの用紙に対する
放電特性が変えられた分離装置が開示されている。さら
に、特開昭62−56978号公報には、分離チャージ
ャに複数の放電電極を配置し、各電極をいずれも感光体
ドラム表面から等距離に配置した分離装置が開示されて
いる。
【0007】このように、従来より、放電を用いる分離
装置に関しては、種々の改良が提案されている。この理
由は、使用条件や環境の変化等により、感光体ドラムか
ら用紙を分離する際に分離不良が発生する頻度が高かっ
たからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、転写装置に
関しては、分離装置のように、放電ワイヤを2本にする
等の発想はなく、改良案もあまり提案されていない。し
かしながら、トナー像を転写する場合、転写装置による
放電分布を種々変化させて、瞬間的なかつ画一的な転写
放電ではなく、転写の開始から転写の終了に至るまでの
間に転写放電特性を変化させる方が、画像乱れが少な
く、トナー像の転写が良好に行えるのではないかと本願
の発明者は着目した。
【0009】というのは、感光体ドラム上のトナー像を
用紙に転写する工程を考えると、用紙が感光体ドラム表
面に確実に接触した後、トナー像を転写すべく放電開始
されるようにすることが、トナー像に乱れを生じさせず
に好ましい。従来は、ガイド板によって物理的に用紙を
感光体ドラムに導き、転写位置で用紙が感光体ドラム表
面に接触するようにされていた。
【0010】しかしながら、ガイド板により用紙を感光
体ドラムに案内する構成では、ガイド板の先端と感光体
ドラム表面との間には必ず隙間があり、また、使用環境
の変化等によって紙質が変化したりするので、ガイド板
から離れた用紙が理想的な進入経路を辿り、転写位置で
感光体ドラム表面に接触するとは限らない。かかる場
合、用紙が感光体ドラム表面に確実に接触していないに
もかかわらず転写が開始されるので、転写されるトナー
像が乱れる、いわゆるトナー散り等の問題がある。
【0011】そこでこの発明は、転写装置による放電分
布に変化を与えて、従来全く提案されていなかった構成
により、画像に乱れを生じさせることなく、良好にトナ
ー像の転写を行える転写装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、感光体表面
に静電電荷による潜像を形成し、その静電潜像をトナー
で現像し、トナー像をシート状記録媒体に転写し、トナ
ー像が転写された記録媒体を感光体表面から分離するよ
うにした電子写真方式の画像形成装置に用いられる上記
トナー像を記録媒体に転写するための転写装置であっ
て、シート状記録媒体の移送方向を基準にして、相対的
に上流側に配置され、相対的に放電を生じにくい形状に
された第1放電手段と、シート状記録媒体の移送方向を
基準にして、相対的に下流側に配置され、第1放電手段
に比べて相対的に放電を生じやすい形状にされた第2放
電手段と、第1放電手段および第2放電手段に共通的に
接続され、両放電手段に放電電力を供給するための直流
電力供給手段と、を含むことを特徴とするものである。
【0013】またこの発明は、前記転写装置において、
第1放電手段は、相対的に太いワイヤ径の第1放電ワイ
ヤを含み、第2放電手段は、第1放電手段に含まれる第
1放電ワイヤに比べて相対的に細いワイヤ径の第2放電
ワイヤを含むことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】図1は、直流電力の供給によって直流放電を行
う転写用放電ワイヤのワイヤ径〔μm〕(横軸に表わさ
れている)と放電量(縦軸に表わされている)との関係
を表わすグラフである。図1に示すように、直流放電に
おいては、ワイヤ径が細いほど放電しやすく放電量が多
くなり、逆に、ワイヤ径が太いほど放電しにくく放電量
が少なくなる。このように放電ワイヤは、ワイヤ径に応
じて放電量が変化するので、一定の直流高圧電力を出力
する直流高圧トランス等に対して、並列に、相対的にワ
イヤ径の太い放電ワイヤと相対的にワイヤ径の細い放電
ワイヤとを接続すれば、ワイヤ径の細い放電ワイヤの方
が放電量が多いので、ワイヤ径の細い放電ワイヤに多量
の直流電流が供給され、一方、ワイヤ径の太い放電ワイ
ヤに少量の直流電力が供給される。それゆえ、ワイヤ径
の異なる複数の放電ワイヤを直流電源に対して並列接続
するだけで、各放電ワイヤから放電される直流放電量を
変えることができる。そしてその設定値を採用する放電
ワイヤのワイヤ径を選択することにより所望の範囲に調
整することで、転写するトナー像を乱すことなく良好な
転写放電を行うことができる。
【0015】具体的に、請求項1記載の構成によれば、
シート状記録媒体の移送方向を基準にして、相対的に上
流側に設けられた第1放電手段は、相対的に弱い放電を
行い、感光体と記録媒体との密着性の不十分なところへ
過剰な転写電界が加わらないようにし、トナー像の乱れ
が減少する。加えて、記録媒体にある程度の電荷を与え
て下流側の転写を補助し、記録媒体が静電吸着により感
光体に密着するのを助ける。一方、相対的に下流側に配
置された第2放電手段は、第1放電手段によって予め帯
電されたシート状記録媒体に対して、トナー像が乱れる
おそれのない領域において、強めの転写放電を加え、効
率良くトナー像を記録媒体に転写させる。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、第1
放電手段を相対的に太いワイヤ径の第1放電ワイヤを含
む構成とし、第2放電手段を第1放電ワイヤに比べて相
対的に細いワイヤ径の第2放電ワイヤを含む構成にした
ので、ワイヤ径の異なる2本の放電ワイヤを用いるだけ
で、この発明にかかる転写装置を簡易に構成することが
できる。
【0017】
【実施例】以下には、電子写真方式の複写機を例にとっ
て、その転写装置の構成について詳しく説明する。図2
は、この発明の一実施例が適用された電子写真方式の複
写機10の概略構成を示す断面図である。
【0018】複写機10の上面には原稿載置台11およ
び載置台11上の原稿14を覆うための原稿カバー12
が設けられており、内部上方には光学系13が備えられ
ている。光学系13は、矢印A1方向へ移動して、原稿
載置台11上に載置された原稿14を照明し、原稿14
で反射された光を感光体ドラム15へ導いて、感光体ド
ラム15の表面を露光するためのものである。
【0019】感光体ドラム15は、感光体としてたとえ
ばセレンが用いられたドラム状体で、コピー動作時には
矢印A2方向に一定速度で回転される。感光体ドラム1
5の周囲には、感光体ドラム15の回転方向A2に沿っ
て、感光体ドラム15の表面を一定電位に帯電させるた
めの帯電チャージャ16、露光後の感光体ドラム15表
面にトナーを付着して静電潜像を現像するための現像装
置17、感光体ドラム15表面のトナー像を用紙に転写
するための転写チャージャ30、トナー像が転写された
用紙を感光体ドラム15から分離するための分離チャー
ジャ40、感光体ドラム15表面の残留トナーを除去す
るためのクリーナ19および感光体ドラム15表面の残
留電荷を除去するための除電ランプ20等が備えられて
いる。
【0020】また、複写機10には着脱自在な給紙カセ
ット21が装着されており、給紙カセット21に収納さ
れている用紙は給紙ローラ22で取り出され、レジスト
ローラ23へ与えられる。レジストローラ23は、光学
系13で導かれる光によって感光体ドラム15が露光さ
れて原稿像が形成されることに連動して、所定のタイミ
ングで用紙を感光体ドラム15へ与えるためのものであ
る。さらに、複写機10には、分離チャージャ40によ
って分離された用紙を搬送するための搬送ベルト24、
用紙上のトナー像を定着するための定着装置25、およ
び、トナー像が定着されてコピーが終了した用紙を排出
するための排出トレイ26等が備えられている。
【0021】図3は、上記複写機10に備えられたこの
発明の一実施例にかかる転写装置の構成を説明するため
の図解図である。図3の構成は、この実施例を長手方向
に直角な平面で切断した図解図となっている。図3にお
いて、15は感光体ドラム、29は送られてくる用紙を
導くためのガイド板、30は転写装置としての転写チャ
ージャ、40は分離チャージャである。転写チャージャ
30は、用紙の移送方向A3に対して相対的に上流側に
配置されており、転写チャージャ30に隣接して、用紙
の移送方向下流側に分離チャージャ40が配置されてい
る。
【0022】転写チャージャ30は、シールドケース3
1ならびにシールドケース31内に張設された2本の転
写用放電ワイヤ32および33を備えている。シールド
ケース31は、たとえば導電性の良い金属薄板が舟形に
折曲して形成されている。2本の転写用放電ワイヤのう
ち、第1の転写用放電ワイヤ32は、用紙の移送方向A
3に対して相対的に上流側に配置され、第2の転写用放
電ワイヤ33は相対的に下流側に配置されている。そし
てこの実施例の特徴は、第1の転写用放電ワイヤ32の
ワイヤ径が相対的に太く、たとえば100μmであるの
に対し、第2の転写用放電ワイヤ33のワイヤ径が相対
的に細く、たとえば60μmにされていることである。
また第1の転写用放電ワイヤ32および第2の転写用放
電ワイヤ33には直流電源として直流高圧トランス35
が接続されている。つまり、直流高圧トランス35に対
して第1の転写用放電ワイヤ32および第2の転写用放
電ワイヤ33が並列に接続されている。
【0023】このような構成にすると、前述した「作
用」の項でも述べたように、直流高圧トランス35から
第1の転写用放電ワイヤ32および第2の転写用放電ワ
イヤ33へ流れ込む電流量に差が生じる。たとえば直流
高圧トランス35が定電流型のトランスであるとし、そ
の出力電流が+100μAであるとする。この場合、出
力電流は常に一定であり、出力電流+100μAのう
ち、+25μAが第1の転写用放電ワイヤ32に、+7
5μAが第2の転写用放電ワイヤ33へ流れ込む。そし
て、第1の転写用放電ワイヤ32の放電量が相対的に少
なくなり、第2の転写用放電ワイヤ33の放電量が相対
的に多くなる。
【0024】つまり、用紙移送方向A3に対して、上流
側でソフトな転写放電が行われ、下流側では強い転写放
電が行われる。転写チャージャ30による放電分布を上
述のような分布にすると、次のような効果がある。転写
放電の上流側においては、ガイド板29によって送られ
てきた用紙が必ずしも感光体ドラム15の表面に密着し
ているとは限らない。特に用紙が薄い用紙等の場合、ガ
イド板29から送り出された用紙が理想的な進路をとら
ずに、感光体ドラム15の表面との間に隙間があること
が多い。そこで転写放電の上流側においては、相対的に
弱いソフトな転写放電を行い、感光体ドラム15表面の
トナー像を乱さない程度に用紙にプラス電荷を与えて転
写前補助帯電を実施しておく。そしてその後、転写放電
の下流側において、第2の転写用放電ワイヤ33によっ
て十分に強い転写放電を行うことにより、トナー像を乱
すことなく、トナー像を用紙へ転写させることができ
る。
【0025】さらに、転写チャージャ30への供給電源
が1つの直流高圧トランス34でよいので、従来と同
様、簡単でかつ安価な構成である。なお、一般に、放電
ワイヤのワイヤ径は、細いものでも、せいぜい50μm
止まりである。なぜならば、それよりも細いワイヤ径の
放電ワイヤを用いると、放電ワイヤをシールドケースに
張設する場合に、ワイヤ切れが生じやすく、製品を製造
する場合の歩留りが極端に悪くなるからである。
【0026】もちろん、ワイヤ径が50μmというのは
一応の基準であって、それよりも少し細いワイヤ径たと
えば48μmのワイヤ径の放電ワイヤを用いてはいけな
いというものではない。なお、2本の転写用放電ワイヤ
32,33と直流高圧トランス34との接続関係は、図
4(a)のように、第1の転写用放電ワイヤ32および
第2の転写用放電ワイヤ33の各一端32a,33aに
直流高圧トランス35が共通的に接続され、第1の転写
用放電ワイヤ32および第2の転写用放電ワイヤ33の
各他端32b,33bは、それぞれ、開放された状態で
あってもよい。あるいは、図4(b)に示すように、第
1の転写用放電ワイヤ32および第2の転写用放電ワイ
ヤ33の各他端32b,33bは、接続線36で電気的
に接続された状態であってもよい。
【0027】図3に戻って、分離チャージャ40は、シ
ールドケース41ならびにシールドケース41内に張設
された2本の分離用放電ワイヤ42および43を備えて
いる。シールドケース41は、転写チャージャのシール
ドケース31と同様に、導電性の良い金属薄板が舟形に
折曲して形成されており、転写チャージャ30との間は
仕切板45で仕切られている。
【0028】分離チャージャ40における2本の分離用
放電ワイヤ42および43は、共に、たとえば60μm
の放電ワイヤが用いられている。そして、2本の分離用
放電ワイヤ42、43には、交流電源として交流高圧ト
ランス46が接続されている。なお、分離チャージャ4
0の上述の2本の放電ワイヤ42,43のワイヤ径を異
ならせて分離放電分布を所望の分布にしてもよい。ある
いは、2本の放電ワイヤを有するものを用いず、1本の
放電ワイヤだけを用いたものであってもよい。
【0029】図5は、この発明の他の実施例にかかる転
写チャージャ50の構成を説明するための図解的な断面
図である。図3に示す実施例では、転写用放電ワイヤが
2本設けられた例を示したが、図5に示すように、転写
用放電ワイヤが3本張設された構成でもよい。また、4
本以上の転写用放電ワイヤを用いた構成にすることもで
きる。
【0030】より具体的に、図5を参照して説明する
と、用紙移送方向A3に対して分離チャージャ40の上
流側に転写チャージャ50が配置されている。転写チャ
ージャ50は、導電性の良い金属薄板等で形成された舟
形のシールドケース51と、その中に配置された3本の
放電ワイヤ52,53,54とを有している。3本の放
電ワイヤ52,53,54は、用紙移送方向A3に対し
て上流側から下流側に順に所定間隔を隔てて張設されて
いる。3本のワイヤ52,53,54のシールドケース
51底面からの高さは、等しい高さでもよいし、あるい
は感光体ドラム15との間隔が等しくなるように設定さ
れていてもよい。その場合は、下流側に位置するワイヤ
ほどシールドケース底面から少し低くなることになる。
【0031】この実施例の特徴は、第1の転写用放電ワ
イヤ52、第2の転写用放電ワイヤ53および第3の転
写用放電ワイヤ54の順に、ワイヤ径が細くされている
ことである。たとえば、第1の転写用放電ワイヤ52の
ワイヤ径は100μm、第2の転写用放電ワイヤ53の
ワイヤ径は80μm、第3の転写用放電ワイヤ54のワ
イヤ径は60μmとされている。そして、3本の転写用
放電ワイヤ52,53,54に対して、並列に直流高圧
トランス35から電流が供給される。ここに直流高圧ト
ランス35はたとえば定電流型のトランスである。そし
てこの場合、相対的に細いワイヤ径の放電ワイヤに対し
て電流が多く流れ込む。たとえば、第1の転写用放電ワ
イヤ52には+20μA、第2の転写用放電ワイヤ53
には+30μA、第3の転写用放電ワイヤ54には+5
0μAの直流電流が供給される。
【0032】したがって、図5に示す構成においても、
図3に示す構成と同様に、用紙の移送方向A3に対して
上流側で放電量の少ない、ソフトな転写放電が与えら
れ、下流側では強い転写放電が得られる。図5の実施例
において、3本の放電ワイヤのワイヤ径を互いに変え
ず、たとえば第3の転写用放電ワイヤ54のワイヤ径を
相対的に細く(たとえば60μm)して、第1の転写用
放電ワイヤ52および第2の転写用放電ワイヤ53のワ
イヤ径を等しい、相対的に太いワイヤ径(たとえば90
μm)としてもよい。
【0033】図6は、この発明のさらに他の実施例にか
かる転写チャージャ60の図解図である。図6に示すよ
うに、複数の転写チャージャ60a,60b,60c,
60dを用紙移送方向A3に沿って隣接するように配置
し、転写チャージャ60dの放電ワイヤ61dをたとえ
ば60μmにし、転写チャージャ60cの放電ワイヤ6
1cを80μmにし、転写チャージャ60a,60bの
放電ワイヤ61a,61bを、共に、100μmにし
て、各放電ワイヤ61a,61b,61c,61dに対
して単一の直流電源62から電流を並列に供給してもよ
い。
【0034】また、転写放電は、上述の各実施例のよう
に放電ワイヤを用いず、たとえば図7に示すように針電
極71を用いて行うこともできる。図7に示す針電極7
1を用いた放電の場合、用紙移送方向A3に対して相対
的に上流側の針電極71aの径を太くし、相対的に下流
側の針電極71bの径を細くすればよい。なお図7にお
いて72はシールドケースであり、73は絶縁台であ
る。
【0035】さらに、図8に示すように、板状電極81
を用いて転写放電を行うような転写チャージャ80にす
ることもできる。この場合においても、用紙移送方向A
3に対して、相対的に上流側に位置する板状電極81a
の板厚は相対的に厚くし、下流側に位置する板状電極8
1bの板厚は相対的に薄くすればよい。なお図8におい
て、82はシールドケース、83は絶縁台である。
【0036】図9は、他の実施例にかかる転写チャージ
ャの構成を示す図解的な断面図である。図9において、
A3は用紙移送方向であり、90は転写チャージャ、9
1はシールドケース、92,93はそれぞれ転写用放電
ワイヤである。この実施例の特徴は、転写用放電ワイヤ
92,93の上部にグリッドワイヤ94,95,96,
97が設けられていることである。そしてグリッドワイ
ヤ94,95,96,97のワイヤ径が変化され、放電
ワイヤ92,93による放電分布が所望の分布になるよ
うに制御されていることである。放電ワイヤ92,93
のワイヤ径を等しくしても、この実施例のようにグリッ
ドワイヤ94,95,96,97のワイヤ径を変化させ
ることにより、放電分布を調整することができる。
【0037】なお、グリッドワイヤを用いる場合、グリ
ッドワイヤワイヤのワイヤ間隔を変化させたり、グリッ
ドワイヤへの印加電圧を変化させても、放電ワイヤ9
2,93による放電分布を変化させることができる。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、シート状記録媒体の
移送方向に沿って放電分布に強弱をつけることができ、
画像乱れを少なく保ったまま効率の良い転写放電を行う
ことができる。具体的には、用紙移送方向に対して上流
側の転写放電量が少なく、下流側の転写放電量が多くさ
れているので、上流側において、ソフトな転写放電を与
えてトナー像を乱さない程度に補助帯電を行い、トナー
像が乱れるおそれの少ない安全な領域である下流側にお
いて、強い転写放電を行うので、画像乱れが生じにく
く、良好な転写が行える。
【0039】また、この発明の構成は、請求項2記載の
ように細い放電ワイヤおよび太い放電ワイヤを用いた構
成にするだけで、所望の分離用放電分布が得られ、2本
の放電ワイヤの高さを変える必要がなく、組立てや調整
が簡易な転写装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直流電力の供給によって直流放電を行う転写用
放電ワイヤのワイヤ径と放電量との関係を表わすグラフ
である。
【図2】この発明の一実施例が適用された電子写真方式
の複写機の概略構成を示す断面図である。
【図3】電子写真複写機に備えられたこの発明の一実施
例にかかる転写装置の構成を説明するための図解図であ
る。
【図4】2本の転写用放電ワイヤと直流高圧トランスと
の接続関係を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例にかかる転写装置の構成
を示す図解的な断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例にかかる転写装置
の構成を示す図解的な断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例にかかる転写装置
を説明するための図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例にかかる転写装置
の構成を説明するための図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例にかかる転写装置
の構成を示す図解的な断面図である。
【符号の説明】
30 転写チャージャ 31 シールドケース 32 第1の転写用放電ワイヤ 33 第2の転写用放電ワイヤ 35 直流高圧トランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体表面に静電電荷による潜像を形成
    し、その静電潜像をトナーで現像し、トナー像をシート
    状記録媒体に転写し、トナー像が転写された記録媒体を
    感光体表面から分離するようにした電子写真方式の画像
    形成装置に用いられる上記トナー像を記録媒体に転写す
    るための転写装置であって、 シート状記録媒体の移送方向を基準にして、相対的に上
    流側に配置され、相対的に放電を生じにくい形状にされ
    た第1放電手段と、 シート状記録媒体の移送方向を基準にして、相対的に下
    流側に配置され、第1放電手段に比べて相対的に放電を
    生じやすい形状にされた第2放電手段と、 第1放電手段および第2放電手段に共通的に接続され、
    両放電手段に放電電力を供給するための直流電力供給手
    段と、を含むことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写装置において、 第1放電手段は、相対的に太いワイヤ径の第1放電ワイ
    ヤを含み、 第2放電手段は、第1放電手段に含まれる第1放電ワイ
    ヤに比べて相対的に細いワイヤ径の第2放電ワイヤを含
    むことを特徴とするものである。
JP9216292A 1992-01-31 1992-01-31 転写装置 Pending JPH05210322A (ja)

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