JPH05209399A - グラビア印刷用紙塗被組成物 - Google Patents
グラビア印刷用紙塗被組成物Info
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- JPH05209399A JPH05209399A JP4037059A JP3705992A JPH05209399A JP H05209399 A JPH05209399 A JP H05209399A JP 4037059 A JP4037059 A JP 4037059A JP 3705992 A JP3705992 A JP 3705992A JP H05209399 A JPH05209399 A JP H05209399A
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Abstract
ックスを含有するグラビア印刷用紙塗被組成物におい
て、該共重合体ラテックスが、脂肪族共役ジエン30〜
80重量%、エチレン系不飽和カルボン酸 0.5〜10重
量%およびこれらと共重合可能な他の単量体10〜69.5
重量%を、環内に不飽和結合を1つ有する環状の不飽和
炭化水素の存在下で乳化重合して得られる共重合体ラテ
ックスである。 【効果】 高速印刷時の操業安定性に優れ、得られた塗
工紙は優れたグラビア印刷適性を示す。
Description
業安定性に優れ、また得られた塗工紙が優れたクラビア
印刷適性を示すグラビア印刷用紙塗被組成物に関する。
分に詰められたインキを紙へ刷り取るいわゆる凹版印刷
であり、オフセット印刷(平版印刷)に比べインキの着
肉量が多く、階調再現性にも優れ、ボリューム感のある
豊かな表現の印刷物を得ることができる。そのため近年
の雑誌のカラー化、ビジュアル化と相まって急速に広ま
ってきた。
するために、グラビア印刷適性に優れたグラビア印刷用
塗工紙が一般に用いられている。グラビア印刷用塗工紙
は、平滑性、クッション性、吸油性等の改良により、印
刷時、グラビア版の個々のセルからのインキ転写もれ、
いわゆるミスドット、をできるだけ少なくするように設
計されており、通常の塗工紙よりはるかにグラビア印刷
適性に優れるものであるが、近年の印刷スピードの高速
化によりさらに優れたグラビア印刷適性が要求されるよ
うになってきた。
工程においても、生産性向上のため、従来より速いスピ
ードで塗工しようという試みがなされている。しかしな
がら、塗工スピードの増大に伴い塗料の流動性や保水性
に起因するストリークやブリーディングといった操業上
の問題が発生し易くなり、また最終製品である塗工紙の
グラビア印刷適性も低下することから、これらの問題を
解決することが強く望まれている。
問題点につき鋭意検討の結果、特定の化合物の存在下に
て乳化重合してなる共重合体ラテックスをバインダーと
して用いてなるグラビア印刷用紙塗被組成物が優れた性
能を有していることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
として共重合体ラテックスを含有するグラビア印刷用紙
塗被組成物において、該共重合体ラテックスが脂肪族共
役ジエン系単量体30〜80重量%、エチレン系不飽和
カルボン酸単量体0.5〜10重量%およびこれらと共
重合可能な他の単量体10〜69.5重量%を、環内に
不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水素の存在下
で乳化重合して得られる共重合体ラテックスであること
を特徴とするグラビア印刷用紙塗被組成物を提供するも
のである。
としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−
ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3ブタジエン、2
−クロル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジ
エン類、置換および側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げ
られ、1種または2種以上用いることができる。特に
1,3−ブタジエンが好ましい。
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボ
ン酸(無水物)を挙げることができる。
レン系不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量
体としては、アルケニル芳香族単量体、不飽和カルボン
酸アルキルエステル単量体、ヒドロキシアルキル基を含
有する不飽和単量体、シアン化ビニル単量体、不飽和カ
ルボン酸アミド単量体等が挙げられる。
ン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、
ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレン
が好ましい。
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマルエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、1種または2種以
上用いることができる。特にメチルメタクリレートが好
ましい。
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートが好まし
い。
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にアクリロ
ニトリルが好ましい。
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。特にアクリルアミドが好
ましい。
単量体30〜80重量%、エチレン系不飽和カルボン酸
単量体0.5〜10重量%およびこれらと共重合可能な
他の単量体10〜69.5重量%である。
満では得られる塗工紙のグラビアいんさつ適性が劣り、
また80重量%を超えると、塗工紙のスーパーカレンダ
ー処理時にロール汚れが発生し好ましくない。エチレン
系不飽和カルボン酸単量体が、0.5重量%未満では共
重合体ラテックスの機械的安定性が劣り、10重量%を
超えると共重合体ラテックスの粘度が高くなるため好ま
しくない。共重合可能な他の単量体が10重量%未満で
は、得られる塗工紙のスーパーカレンダー処理時にロー
ル汚れが発生し、69.5重量%を超えると塗工紙のグ
ラビア印刷適性が劣り、好ましくない。
n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタ
ン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプ
タン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリルメル
カプタンなどのアルキルメルカプタン、ジメチルキサン
トゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジ
サルファイドなどのキサントゲン化合物、α−メチルス
チレンダイマー、ターピノレンや、テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、
テトラメチルチウラムモノスルフィド等のチウラム系化
合物、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、スチレン化フェノール等のフェノール系化合物、ア
リルアルコール等のアリル化合物、ジクロルメタン、ジ
ブロモメタン、四塩化炭素、四臭化炭素等のハロゲン化
炭化水素化合物、α−ベンジルオキシスチレン、α−ベ
ンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジルオキシア
クリルアミド等のビニルエーテルトリフェニルエタン、
ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メタアクロレイ
ン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2−エチルヘキ
シルチオグリコレート等が挙げられ、1種又は2種以上
用いることができる。
制限はなく、共重合体ラテックスに求められる性能に応
じて適宜調整することができるが、好ましくは単量体混
合物100重量部に対して0.05〜10重量部であ
る。
有する環状の不飽和炭化水素は、重合終了後、大部分が
未反応で残留しており、その未反応物を回収する必要が
あるため、その沸点が140℃以下のものが好ましい。
具体的には、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロ
ヘプテン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシク
ロヘキセン等が挙げられる。
量体混合物100重量部に対し0.1〜30重量部であ
る。0.1重量部未満では本発明効果の発現が不十分で
あり、また30重量部を超えると未反応物として残留し
ている該化合物の量が相対的に増加し、その回収にかか
るエネルギーが多大になるため好ましくない。好ましく
は0.5〜15重量部である。
ては特に制限するものではなく、一括添加方法、分割添
加方法、連続添加方法の何れでも採用することができ
る。更に、乳化重合において、常用の乳化剤、重合開始
剤、電解質、重合促進剤、キレート剤等を使用すること
ができる。
重合又は多段階重合等何れでも採用することができる
が、特に以下の方法にて乳化重合することが好ましい。
て3〜40重量%、好ましくは5〜30重量%の単量体
を重合し、1段目の重合転化率が50%以上、好ましく
は70%以上となった時点で残りの単量体を重合し、実
質的に重合を完結させる。また、上記の製造方法におい
て、特にエチレン系不飽和カルボン酸単量体は全量1段
目に使用することが好ましい。
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフ
ェニルエーテルスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、脂
肪族カルボン酸塩、非イオン性界面活性剤の硫酸エステ
ル塩等のアニオン性界面活性剤あるいはポリエチレング
リコールのアルキルエステル型、アルキルフェニルエー
テル型、アルキルエーテル型等のノニオン性界面活性剤
が1種又は2種以上で用いられる。
アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の水溶性開始剤、レ
ドックス系開始剤あるいは、過酸化ベンゾイル等の油溶
性開始剤が使用できる。
発明に使用される共重合体ラテックスを重合安定性良好
に得ることができるが、該製造工程において使用した環
内に不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水素は、
最終用途においてはその作業環境衛生上好ましくないた
め、本発明においては、該製造方法により共重合体ラテ
ックスを重合した後、未反応物として残留している該化
合物を実質的(共重合体ラテックス(固形分)100重
量部に対し0.5重量部以下、より好ましくは0.1重
量部以下)に除去するものである。
例えば、水蒸気蒸留、減圧蒸留、不活性ガスの吹き込み
等により除去することができる。
は、前記共重合体ラテックスに、顔料、さらに必要に応
じてその他の結合剤、増粘剤、助剤とともに水性分散液
として調整される。
対し、本発明の共重合体ラテックスが3〜20重量部、
好ましくは4〜10重量部、配合される。
タルク、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、サチンホワイトなどの
無機顔料、あるいはポリスチレンラテックスのような有
機顔料が挙げられ、これらは単独または混合して使用さ
れる。
澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉等の変性澱粉、大豆蛋
白、カゼインなどの天然バインダー、あるいはポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニルラテックス、アクリル系
ラテックス、アクリル可溶型共重合体ラテックスなどの
合成ラテックスが使用される。
さらにその他の助剤、例えば分散剤(ピロリン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウムなど)、消泡剤(ポリグリコール、脂肪酸エス
テル、リン酸エステル、シリコーンオイルなど)、レベ
リング剤(ロート油、ジシアンジアミド、尿素など)、
防腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミン、メラミン
樹脂、尿素樹脂、グリオキサルなど)、離型剤(ステア
リン酸カルシウム、パラフィンエマルジョンなど)、蛍
光染料、カラー保水性向上剤(カルボキシメチルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウムなど)が必要に応じて添加
される。
する方法は、公知の技術、例えばエアナイフコーター、
ブレードコーター、ロールコーター、バーコーターなど
の塗布機によって行なわれる。また、塗布後、表面を乾
燥し、カレンダーリングなどにより仕上げる。
らに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、これらの実施例に限定されるものではない。なお
実施例中、割合を示す部および%は重量基準によるもの
である。また実施例における諸物性の測定は次の方法に
拠った。
テックスフィルム約 1.0gを正確に秤量後400ccのト
ルエンに入れ48時間放置溶解し300メッシュの金網
で濾過後、乾燥し、金網上のトルエン不溶分(ゲル)を
秤量し、ゲル含有量を算出する。
度4000rpmにて紙被覆用組成物の粘度を測定す
る。粘度が低いほど流動性は良好。
紙上に塗工する。塗工直後を0秒とし、塗工層の表面か
ら水分が無くなり、光沢が無くなるまでの時間を測定
し、その値を保水性とする。値が大きい程保水性は良
好。
ア版を使用して印刷を行いハーフトーンのミスドットを
数え、◎(優)〜×(劣)に分類し判定した。
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.4部、炭酸水
素ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム1.0部および
表1および表2に示す1段目の単量体混合物、連鎖移動
剤、環内に不飽和結合を1つ有する環状の不飽和炭化水
素を仕込み70℃で1段目の重合を行った。1段目の乳
化重合の転化率が70%に達した時点で2段目の単量体
混合物、連鎖移動剤、不飽和炭化水素を6時間で連続添
加し、2段目の重合を行なった。その後、重合を完結さ
せるため、さらに重合を継続し重合転化率97%で重合
を終了した。得られた共重合体ラテックスを水酸化ナト
リウムを用いてpH8に調整した後、水蒸気蒸留で未反
応単量体および未反応物として残留している不飽和炭化
水素を除去し共重合体ラテックスa〜kを得た。
目、右側が2段目の量を示す。
れ下記の処方に基づき固形分濃度60%となるよう純水
を用いて調整し、紙被覆用組成物1〜5を調整した。得
られた紙被覆用組成物の流動性および保水性を表3に示
す。
記の処方に基づき固形分濃度63%となるよう純水を用
いて調整し、紙被覆用組成物6〜10を調整した。得ら
れた紙被覆用組成物の流動性および保水性を表4に示
す。
塗被量が片面13g/m2 となるようにワイヤーロット
バーを用いて塗工し直ちに140℃の熱風乾燥機にて乾
燥した。さらに調湿後、スーパーカレンダー処理を行な
い塗工紙を得た。得られた塗工紙のグラビア印刷適性を
表3及び表4に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 顔料およびバインダーとしての共重合体
ラテックスを含有するグラビア印刷用紙塗被組成物にお
いて、該共重合体ラテックスが、脂肪族共役ジエン系単
量体30〜80重量%、エチレン系不飽和カルボン酸単
量体0.5〜10重量%およびこれらと共重合可能な他
の単量体10〜69.5重量%を、環内に不飽和結合を
1つ有する環状の不飽和炭化水素の存在下で乳化重合し
て得られる共重合体ラテックスであることを特徴とする
グラビア印刷用紙塗被組成物。
Priority Applications (14)
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ES93900427T ES2121073T3 (es) | 1992-01-10 | 1992-12-21 | Procedimiento para la produccion de latex copolimero y utilizacion de este latex. |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002129489A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-05-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 紙用表面処理剤及びオフセット印刷用紙 |
JP2005504155A (ja) * | 2001-10-01 | 2005-02-10 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 水性のスチレン−ブタジエンポリマー分散液の製造方法 |
JP2006522878A (ja) * | 2003-04-14 | 2006-10-05 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | 紙コーティング組成物 |
JP2009150012A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Daio Paper Corp | グラビア印刷用塗工紙 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP4037059A patent/JP2844031B2/ja not_active Expired - Fee Related
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