JPH05204272A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH05204272A
JPH05204272A JP21892192A JP21892192A JPH05204272A JP H05204272 A JPH05204272 A JP H05204272A JP 21892192 A JP21892192 A JP 21892192A JP 21892192 A JP21892192 A JP 21892192A JP H05204272 A JPH05204272 A JP H05204272A
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JP
Japan
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recording material
oil
fixing roller
fixing
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP21892192A
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English (en)
Inventor
Takashi Isogai
崇 磯貝
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録材の種類に応じた適当なタイミングで離
型剤を定着ローラに供給することができる定着装置を提
供することを目的とするものである。 【構成】 互いに圧接して回転する一対の定着ローラ4
1、42と、この定着ローラ41、42に離型剤れ接触時に離
型剤を塗布する離型剤塗布ローラ63と、この離型剤塗布
ローラ63に離型剤を供給する離型剤供給手段61〜63とを
備えた定着装置において、定着ローラ41、42に給送され
る記録材56が定着ローラ41、42のニップ部を通過するタ
イミングに対応した、離型剤供給手段61〜63、による定
着ローラ41、42への離型剤の供給タイミングを、記録材
の種類に応じて可変とする制御手段を設けたことを主た
る特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録材上に転写されたト
ナー像を定着処理する定着装置に関し、さらに詳しく
は、互いに圧接して回転する一対の定着ローラと、この
定着ローラに離型剤を供給する離型剤供給手段とを備え
た定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の定着装置は、主としてカラー画
像を形成する電子写真方式の複写機やレーザービーム・
プリンタ等の画像形成装置に用いられる。
【0003】電子写真方式の複写機やプリンタは、感光
体から転写された記録材上のトナー像を記録材に定着す
る定着装置を備えている。一般的な定着装置として一対
の定着ローラを備えたものが知られている。
【0004】少なくとも一方の定着ローラにはヒータが
内蔵される。このヒータによる加熱によって、一対の定
着ローラのニップ部を通過するシート上のトナー像が加
熱溶融され記録材に定着される。
【0005】このような定着装置においては、トナーの
定着ローラへのオフセットが生じる。
【0006】またオーバーヘッド・プロジェクタの原稿
として使用される透明フィルム(以下OHP フィルムと云
う)に透光性カラートナーの画像を定着する場合、定着
された画像の透光性を十分高めることが必要となる。
【0007】このためには、定着ローラの表面の平滑性
を高くしなければならない。したがって、透光性カラー
トナーを用いた複写機やプリンタにおいては、その表面
が実質的に鏡面である定着ローラが用いられる。
【0008】ところで、定着ローラの表面には温度検出
用のサーミスタ等の部材が接触させられる。
【0009】前述したように表面が実質的に鏡面である
定着ローラにこのような部材を接触させた場合、離型剤
が不足すると、定着ローラと前記部材との間の摩擦によ
って異音が発生したり、定着ローラに傷が付くことがあ
る。
【0010】このようなオフセットや、異音および傷の
発生を防止するのに、従来から離型剤またはオフセット
防止剤を定着ローラに供給し塗布する離型剤供給機構が
設けられている。
【0011】離型剤供給機構は例えば、離型剤を定着ロ
ーラに塗布する塗布ローラを備えている。この塗布ロー
ラは、離型剤の無駄な消費を避けるために、定着ローラ
に対して離接可能に設けられ、定着ローラに記録材が通
紙されるのに合わせて離型剤を定着ローラに供給するよ
うにされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし記録材の種類に
よっては定着ローラへの突入不良を生じたり、定着ロー
ラを記録材が通過した後の定着ローラ上の離型剤残留量
に差があって、離型剤の過不足によるトラブルを生じる
ことがときとしてある。
【0013】これを検討した結果、定着ローラのニップ
部での離型剤の溜りは、離型剤を吸収しないOHP フィル
ムが定着ローラのニップ部に突入しようとする際に、定
着ローラとの間で滑らせて、OHP フィルムが定着ローラ
のニップ部に噛み込まれにくくするように作用し、OH
Pフィルムのニップ部への突入不良の原因になる。
【0014】また定着ローラをOHP フィルムが通過した
後は定着ローラ上の離型剤の残留量が過剰気味になり、
これが原因してOHP フィルム上に形成する画像の透光色
の再現性が低下する。
【0015】また定着ローラを普通紙が通過した後は、
定着ローラ上の離型剤が普通紙によって吸収されて残量
が不足気味になり、サーミスタ等との摩擦によって表面
が劣化、損傷され、あるいは異音を発する。
【0016】そこで本発明は、前記のような各種条件に
応じた適宜なタイミングで離型剤を定着ローラに供給で
き、前記のような問題を解消することができる定着装置
を提供することを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、互いに圧接して回転する一対の定着ロー
ラと、この定着ローラに離型剤を供給する離型剤供給手
段とを備えた定着装置において、定着ローラに給送され
る記録材が定着ローラのニップ部を通過するタイミング
に対応した、離型剤供給手段による定着ローラへの離型
剤の供給タイミングを、記録材の種類に応じて可変とす
る制御手段を設けたことを主たる特徴とするものであ
る。
【0018】具体的には制御手段は、記録材が普通紙の
場合、記録材の定着ローラのニップ部への到達以前に、
また記録材がOHP フィルムである場合、記録材上の先端
部の非作像部分が定着ローラのニップ部を通過している
間に、定着ローラ上に供給された離型剤の先端が定着ロ
ーラのニップ部に到達するように離型剤の供給開始タイ
ミングを制御したり、また離型剤供給停止時期を、記録
材がOHP フィルムである場合、記録材が定着ローラのニ
ップ部を通過し終える時点ないしその直後に定着ローラ
上の離型剤後端がニップ部に到達するように設定し、記
録材が普通紙である場合離型剤の後端が前記の場合より
も遅くニップ部に到達するように制御する。
【0019】
【作用】本発明の上記主たる構成によれば、制御手段
が、離型剤供給手段による定着ローラに対する離型剤の
供給タイミングを、記録材の定着ローラを通過するタイ
ミングに対し、記録材の種類に応じて可変とするので、
定着ローラへの離型剤の供給が記録材の種類による定着
ローラへの突入条件の違いや、離型剤供給量の過不足に
起因する画像の定着状態の違いに対応した最適のタイミ
ングにて実行することができる。
【0020】制御手段による具体的な制御で、普通紙で
ある記録材に対し、これが定着ローラのニップ部に到達
する以前に、定着ローラ上に供給された離型剤の先端が
定着ローラのニップ部に到達するよう、離型剤供給手段
による定着ローラへの供給タイミングを設定すると、定
着ローラのニップ部に離型剤が溜りを形成している状態
で記録材が突入していくことになり、普通紙であること
により定着ローラ上の離型剤を吸収しても、前記離型剤
の溜りからの補給によって離型剤が不足するようなこと
を防止することができる。
【0021】またOHP フィルムである記録材に対し、記
録材の先端部の非作像部分が定着ローラのニップ部を通
過している間に、定着ローラ上に供給された離型剤が定
着ローラのニップ部に到達するよう、離型剤供給手段に
よる定着ローラへの離型剤の供給タイミングを設定する
と、定着ローラ上に供給された離型剤の先端が定着ロー
ラのニップ部に到達して溜りを形成するよりも先に、記
録材が定着ローラのニップ部に突入するので、離型剤を
吸収しないOHP フィルムであっても過剰な離型剤によっ
て定着ローラとの間に滑りが生じて定着ローラのニップ
部に噛み込まれにくくなるようなことを防止することが
でき、しかも記録材の非作像部分に続く作像可能部分が
定着ローラのニップ部に到達するときには、定着ローラ
上に供給されている離型剤の先端が定着ローラのニップ
部に到達しており、記録材上の作像可能部分がニップ部
を通過する際には離型剤が既に供給されているようにす
ることができる。
【0022】さらに制御手段による具体的な制御で、離
型剤供給手段による定着ローラへの離型剤の供給停止時
期を、記録材がOHP フィルムである場合、記録材が定着
ローラのニップ部に到達する時点ないしその直後に定着
ローラ上に供給されている離型剤の後端がニップ部に到
達するように設定し、記録材が普通紙である場合、OHP
フィルムの場合の離型剤供給停止時期よりも遅く設定す
ると、記録材がOHP フィルムであれば、これの定着に必
要な時間だけしか離型剤の塗布を行わないので、余分な
離型剤が塗布されて過剰になるのを防止することができ
るし、記録材が普通紙である場合、これの定着を終えた
後も必要量の離型剤を供給することにより定着ローラ上
の離型剤が記録材により吸収されて不足するようなこと
も防止することができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面に基き説
明する。
【0024】図1は本発明が適用された定着装置を備え
たカラー複写機1を示している。原稿ガラス2上に置か
れた原稿は、露光ランプ3、レンズアレイ4によりCCD
ラインセンサ5に露光され、色信号として読み取られ
る。この色信号は、画像処理回路によってY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)若しくはこれにK
(ブラック)を加えた信号に変換される。
【0025】本実施例の複写機1は、3色分の画像メモ
リを有しておらず、各色作像時にイメージリーダーユニ
ット7が毎回スキャンを繰返し、これに基づき順次Y、
M、CもしくはY、M、C、Kの信号がレーザー光学系
6に伝えられる。
【0026】レーザー光学系6はポリゴンミラー8、 f
θレンズ9、反射ミラー10を備え、前記Y、M、Cもし
くは、Y、M、C、Kの各画像信号に基づいて変調され
たレーザー光を感光ドラム11に向けて照射して露光を行
う。
【0027】感光ドラム11の周囲には、ドラムクリーナ
ー13、トナー回収ローラ14、イレーサーランプ15、帯電
チャージャー12が配置されるとともに、4種類の現像器
16〜19が配置されている。感光ドラム11は、帯電チ
ャージャー12によりマイナスに帯電される。
【0028】第1の現像器16はシアン、第2の現像器17
はマゼンタ、第3の現像器18はイエロー、第4の現像器
19はブラックの透光性トナーを各々供給するものであ
り、これらのトナーはマイナスに帯電されている。
【0029】レーザー光学系6による画像露光によって
感光ドラム11上に形成された静電潜像は、現像機16〜19
のそれぞれによっていわゆる反転現像方式にて顕像化さ
れる。
【0030】各現像器16〜19へのトナー補給は、各々の
現像器16〜19に対応するトナーホッパー20a 〜20d にス
トックされた各色のトナーをトナー搬送パイプ( 図示せ
ず)を介して輸送することにより行われる。
【0031】普通紙、OHP フィルム等の記録材56は、給
紙カセット21a 、21b に積層状態で収納されるか、手差
しトレイ80に一枚づつセットされ、給紙ローラ22a 、22
b により一枚ずつ複写機1の装置内部に向け給送され
る。
【0032】そして記録材56の先端がレジスタローラ23
に当接した時点で記録材56を一旦停止させることにより
以後のタイミングを図り、同時にスキューの補正を行っ
ている。ペーパーセンサー24は、このタイミング制御の
ために使用される。
【0033】なお透明なOHP フィルムを検出するため、
ペーパーセンサ24は記録材56の先端によって作動される
可動片を有する。
【0034】感光ドラム11上に形成されるC、M、Y、
Kのそれぞれのトナー像を順次記録材56に転写するため
に、転写部に転写ドラム25が設けられ矢印の方向に回転
駆動される。この転写ドラム25は、記録材56を把持する
ためにその外周部にチャッキング爪31を持ち、また、そ
の内部には吸引チャージャー26、転写チャージャー27、
分離チャージャー28が配されている。さらに、分離チャ
ージャー28に対向して転写ドラム25の外側には分離チャ
ージャー30が配置されている。
【0035】一方、レジスタローラ23から給送された記
録材56は、転写ドラム25上のチャッキング爪31によって
先端部の非画像形成部を把持され、転写ドラム25の回転
に伴いながら吸引チャージャー26によって転写ドラム25
上に静電気的に巻き付けられる。そして、記録材56が転
写チャージャー27と感光ドラム11との間を通過する間に
感光ドラム11上に形成されたトナー顕像が記録材56上に
転写される。
【0036】チャッキング爪31の近傍には、巻き付け
られた記録材56が普通紙かOHPフィルムかを確認す
るための光学センサ122が設けられている。このセン
サ122は発光素子と受光素子とからなり、発光素子か
ら発せられ、記録材56によって反射された光を受光素
子で検出した場合普通紙と判断する。
【0037】カラー画像を得る場合には、記録材56に転
写ドラム25により3回もしくは4回の転写工程が次々と
行われる。転写工程が終了した記録材56は、分離チャー
ジャー28、30によって除電され、分離爪32により転写ド
ラム25上から分離されて搬送ベルト33によって定着装置
40に給送される。
【0038】定着装置40は、上定着ローラ41、下定着ロ
ーラ42、クリーニングローラ43、44、オイル塗布ユニッ
ト60、分離爪45、46、オイル回収ブレード47等から構成
されており、記録材56上に転写形成されたトナー画像
は、上下定着ローラ41、42により加熱加圧され、記録材
56上に定着されて排紙トレー35上に排出される。
【0039】上定着ローラ41および下定着ローラ42は、
それぞれ、熱定着動作のためのヒータUHおよびLHを内蔵
している。
【0040】下定着ローラ42はその表面に弾性体層を備
え、上定着ローラ41の表面は実質的に鏡面にされてい
る。
【0041】なお71および71a は、それぞれ上定着ロー
ラ41および下定着ローラ42と接するサーミスタであり、
これらローラ41および42の温度を検出する。
【0042】また、オイル塗布ユニット60は、図2、図
3に示すように上定着ローラ41の表面に離型剤を供給す
るもので、オイル供給ローラ61、62、オイル塗布ローラ
63、オイル規制ブレード64等から構成されている。オイ
ル槽365 (図1、図2)に貯えられた離型剤としてのシ
リコーンオイルは、オイル供給ローラ61、62によってオ
イル塗布ローラ63上まで汲み上げられ、オイル規制ブレ
ード64により適切な塗布量となるように均一にならされ
る。
【0043】また、オイル塗布ローラ63は、記録材56
が定着装置40に給送されるタイミングと電源投入時の定
着ローラ回転初期のタイミングとに合わせて駆動される
圧接制御カム65によって上定着ローラ41との圧接あるい
は離隔を制御され、この結果上定着ローラ41へのオイル
の供給、停止が制御される。この点については後に詳述
する。
【0044】さらにオイル規制ブレード64は、異物等が
オイル規制ブレード64に付着するのを防ぐために、自身
とオイル塗布ローラ63との圧接、離隔を圧接制御カム66
によって制御されている。
【0045】オイル塗布ローラ63は、これにオイルを供
給するオイル供給ローラ61、62と共に揺動フレーム73に
支持され、この揺動フレーム73は軸74によって固設ブラ
ケット75に枢支されている。固設ブラケット75には前記
圧接制御カム65、66の回転軸76を軸受している。
【0046】またオイル規制ブレード64はその基部フレ
ーム376 の部分で前記揺動フレーム73に軸77により枢支
されている。揺動フレーム73および基部フレーム376 は
相互間に働かせたばね78によって図2の時計方向に付勢
され、それぞれの受動片73a、76a が前記圧接制御カム6
5、66に圧接している。
【0047】これにより揺動フレーム73および基部フレ
ーム376 はそれらの受動片73a 、376aによって圧接制御
カム65、66に従動する。したがってカム65はオイル塗布
ローラ63を上定着ローラ41に離接させる。また圧接カム
66はオイル規制ブレード64を上定着ローラ41に離接さ
せる。
【0048】カム65、66の形状および互いの配置関
係は、オイル規制ブレード64がオイル塗布ローラ63
に圧接した後にオイル塗布ローラ63が上定着ローラ4
1に圧接するように、且つ、オイル規制ブレード64が
オイル塗布ローラ63から離隔する前にオイル塗布ロー
ラ63が上定着ローラ41から離隔するように設定され
ている。
【0049】この離接を行わせる圧接制御カム65、66
は、図4、図5に示すカム動作制御機構によって作動さ
れる。これについて説明する。
【0050】図示しないメインモータからの駆動は、ギ
ア81、82を経由し、スプリングクラッチ83へ伝えられて
いる。このスプリングクラッチ83はノーマルクローズド
タイプのものである。
【0051】このクラッチ83において、円周上4箇所に
爪86a 〜86d を持った外筒86がスプリング87の一端に連
結されており、爪86a 86d がクラッチ制御爪88によって
係止されている状態では、ギア82の回転をカム回転軸76
に伝達することはできない。
【0052】つまりオフ状態である。
【0053】クラッチ制御爪88がソレノイド91のオンに
よってばね92に抗し回動され、爪86a 〜86d のオンによ
って係止を解くと、スプリング87は直ちに巻締ってギア
82の回転をカム回転軸76に伝達するオン状態になる。
【0054】したがって、カム65、66は、クラッチ
制御爪88が爪86a〜86dから外れると回転し、再
び係合することによって所定角度にて停止する。爪86
aはオイル塗布ローラ63が上定着ローラ41に接触し
オイル規制ブレード64がオイル塗布ローラ63に圧接
した状態で停止する位置に設けられ、爪86cはオイル
塗布トーラ63が上定着ローラ41から離隔しオイル規
制ブレード64がオイル塗布ローラ63から離隔した状
態で停止する位置に設けられている。
【0055】また爪86b、86dは、オイル塗布ロー
ラ63が上定着ローラ41から離れた状態であって、且
つオイル規制ブレード64がオイル塗布ローラ63の周
面に軽く接触した状態、好ましくは周面に形成された離
型剤層には接触し、オイル塗布ローラ63の表面にはほ
どんど接触しない状態で停止する位置に設けられる。
【0056】本実施例の定着装置においては、定着ロー
ラの回転速度に対応する定着速度と、感光ドラムの回転
速度に対応するシステム速度とを異ならせることができ
る。
【0057】すなわち、カラー画像形成時には、異なる
色のトナーの合成を十分に行うために、定着速度をシス
テム速度の1/2に設定する。またOHP フィルムにトナ
ーを定着する際には、特に透光性の優れた画像を形成す
るため、定着速度をシステム速度の1/4に設定する。
【0058】さらに電源投入直後のウォーミングアップ
時および単色画像形成時には、動作の遅延を避けるた
め、定着速度はシステム速度と同一に設定される。定着
速度の変更は、定着装置40の速度とともに記録材56を供
給する搬送ベルト33の速度を変更することによって実行
される。
【0059】図6に示すように、速度の変更のための変
速装置は、2つのスプリングクラッチ131 および132
と、これらのクラッチを制御するクラッチ制御爪133 お
よび134 とを備えている。
【0060】クラッチ制御爪133 および134 は、それぞ
れ図示しないソレノイドによって作動される。スプリン
グクラッチ131 はノーマルオープンタイプ、スプリング
クラッチ132 はノーマルクローズドタイプである。
【0061】まず、スプリングクラッチ131 および132
がノーマル状態のとき、メインモータからの駆動力は、
駆動ギヤ135 からギヤ136 、137 を介して、ギヤ138 、
139に伝達され、定着装置40および搬送ベルト33に
与えられる。このとき定着速度はシステム速度と同一で
ある。
【0062】記録材56が普通紙の場合、クラッチ制御爪
133 および134 がスプリングクラッチ131 および132 に
係合され、スプリングクラッチ131 はクローズド状態
に、スプリングクラッチ132 はオープン状態にされる。
【0063】この状態において、メインモータからの駆
動力は、駆動ギヤ135 から、ギヤ136 、141 、142 を介
して、ギヤ138 、139 に伝達され、定着装置40および搬
送ベルト33に与えられる。このとき定着速度はシステム
速度の1/2である。
【0064】ところで、定着速度がシステム速度と異な
る場合、記録材56がその上に感光ドラムからトナー像を
転写される転写位置を通過し終えた後に、定着速度で搬
送される必要がある。したがって転写位置から定着装置
までの距離は、最大の記録材56の長さよりも長くなくて
はならない。
【0065】一方、複写機の小型化を図るためには、前
述したような定着速度の変更を記録材56の先端が定着装
置に一層近づいたときに実行することが重要である。
【0066】しかし定着速度の変更時において、変速装
置の機械的あるいは電気的な要因により、定着速度が不
安定になることは避けがたい。
【0067】定着速度が不安定な状態は、普通紙の搬送
に大きな影響を与えることはないが、OHP フィルムの搬
送に大きな影響を与える。すなわち、不安定な速度で回
転される定着ローラがOHP フィルムの突入を阻害するこ
とになる。この現象は特にオイル塗布を行っている定着
装置において顕著である。
【0068】本実施例においては、定着装置40に記録材
56が搬送されるとき、搬送ベルト33および定着ローラ4
1、42の速度が予め設定された定着速度に対応して変更
される。
【0069】この速度の変更は、搬送ベルト33の近傍に
設けられたセンサ112 (図1)からの信号に基づいて時
間制御される。そしてOHP フィルムの場合の定着速度の
変更時期を普通紙の場合のそれよりも早くしている。
【0070】具体的には、図8に示すように、普通紙の
場合、センサ121 から信号が出力さされてから所定時間
4 後に、クラッチ131 、132 が動作され、システム速
度から定着速度への変更が実行される。
【0071】そして記録材56が定着装置を通過するのに
要する時間を経過した後、再びシステム速度に復帰され
る。
【0072】OHP フィルムの場合、記録材56が透明なOH
P フィルムであることが転写ドラム25に設けられた光学
センサ122 によって検出される。この検出に基づいてセ
ンサ121 から信号が出力されてから所定時間t5 後にク
ラッチ132 だけが動作されシステム速度から定着速度へ
の変更が実行される。
【0073】そして記録材56が定着装置を通過するのに
要する時間を経過した後、再びシステム速度に復帰され
る。
【0074】時間t5 が時間t4 よりも短いので、OHP
フィルムの場合の定着装置の変更時期が普通紙の場合の
それよりも早くなる。時間t4 と時間t5 の差t6 は、
定着速度が安定した低速となるのに十分な時間であり、
1.5 秒程度のものである。
【0075】図7は前記各種構成要素を制御する制御回
路のブロック図であって、CPU301に前記各入力要
素が接続され、前記定着装置に関する制御は図8のタイ
ムチャートに従って行われる。
【0076】次に、定着ローラ41へのオイル塗布の供
給および停止タイミングについて、図8を用いて詳細に
説明する。
【0077】記録材56にトナー像を定着するときのオイ
ル塗布は、記録材56上のトナーが上定着ローラ41にオフ
セットすることを効果的に防止する。
【0078】図8に示すように、プリントスイッチがオ
ンされると、メインモータの回転が開始され、複写動作
が開始される。
【0079】そして上定着ローラ41と下定着ローラ42の
間のニップ部に到達する記録材56が普通紙かOHP フィル
ムかによって、記録材56の定着ローラ41、42のニップ部
を通過するタイミングに対応した、オイル塗布ローラ63
による上定着ローラ41へのオイル塗布開始タイミング
や、オイル塗布停止時期タイミングが変更される。
【0080】記録材56が普通紙かOHP フィルムかの判別
は、前述した通り転写ドラム25に設けられた光学センサ
122 によって行われる。
【0081】なお、オイル塗布時間としては、図8に示
すように普通紙の場合のオイル塗布時間t2 に対し、OH
P フィルムの場合のオイル塗布時間t3 は格段に長い。
【0082】これは、先に述べたように定着ローラ41、
42の速度が変更されるためである。
【0083】しかし、記録材56が普通紙であるか、OHP
フィルムであるかの違いによる前記オイル塗布開始タイ
ミングや、オイル塗布停止タイミングの変更によっても
多少の差がある。
【0084】記録材56はそれが普通紙である場合、セン
サ121に検出されてから時間t7 経過後に、またOHP
フィルムである場合は、センサ121に検出されてから
時間t7 ′後に定着ローラ41、42のニップ部に到達す
る。記録材56が普通紙である場合、図8のOc の時点で
上定着ローラ41上に塗布されたオイルの先端は時間t8
経過した時点ON にてニップ部に到達し、前記記録材56
のニップ部への到達時期に一致するように、オイル塗布
ローラ63による上定着ローラ41へのオイル塗布開始タイ
ミングが設定されている。
【0085】これによって、オイルのニップ部への到達
が記録材56よりも先行してオイルが無駄に消費されるこ
とや、オイルのニップ部への到達が記録材56よりも遅れ
てオフセットが生じてしまうようなことが解消される。
【0086】そして記録材56がOHP フィルムである場
合、時点Oc ′にて上定着ローラ41に塗布されたオイル
の先端は時間t9 後の時点ON ′にてニップ部に到達す
る。ここでt9 >t8 であるのはOHP フィルムの場合定
着速度が普通紙の場合よりも低速であることによる。
【0087】そして前記時点ON ′はOHP フィルムの先
端部における画像の非形成部分がニップ部を通過してい
る間の時間t10の間の一時点となるように、すなわちO
HPフィルムの先端がニップ部へ突入した時点から非画
像形成部の後端が通過し終える時点までの間に、つまり
非画像形成部に続く画像形成部がニップ部に到達する時
点までの間に、上定着ローラ41に塗布されたオイルの
先端がニップ部に到達するように、上定着ローラ41への
オイルの塗布開始タイミングが設定されている。
【0088】これによってOHP フィルムである記録材56
がニップ部に突入する際、ニップ部にオイルの溜りはな
く、定着ローラ41、42との間に過剰なオイルによる滑り
が生じないので、ニップ部に安定して突入する。
【0089】またOHP フィルムである記録材56の非画像
形成部に続く画像形成部がニップ部に到達する時点では
既にオイルはニップ部に到着しているので、定着ローラ
41、42へのオフセットは確実に防止される。
【0090】なお前記オイル塗布時間t2 、t3 は、記
録材56のサイズによっても変更される。これはオフセッ
ト防止のために、記録剤56の後端がニップ部を通過し終
わるまではオイルがニップ部に供給され続ける必要があ
ることによる。
【0091】またOHP フィルムである記録材56は、先端
がニップ部に突入してから時間t11後に後端がニップ部
を抜ける。これに対しオイルの後端は、上定着ローラ41
へのオイル塗布が停止された時点OE ′から時間t12
のOEN′の時点でニップ部に到達する。そしてこれが記
録材56がニップ部を抜ける時点と一致するように、オイ
ル塗布停止時点OE ′のタイミングが設定される。
【0092】これによって、OHP フィルムである記録材
56がニップ部を抜けた時点以降にも上定着ローラ41上に
塗布されたオイルが到達するような余分なオイルの供給
が行われるのを防止して、オイルの無駄な消費と過剰な
オイルによる透過トナー画像の透過色再現性が低下する
ようなことを防止することができる。
【0093】一方、記録材56が普通紙である場合、記
録材56は先端がニップ部に突入した時点から時間t13
経過後に後端がニップ部を抜ける。
【0094】これに対しオイルの後端は、上定着ローラ
41へのオイル塗布が停止された時点OE から時間t12
経過後のOENの時点でニップ部に到達する。そして記録
材56の後端がニップ部へ到達してから時間t14経過後
にオイルの後端がニップ部へ到達するように、オイル塗
布停止時点OE のタイミングが設定されている。
【0095】これにより普通紙のようにオイルを吸収し
やすい記録材56が定着される場合でも、十分な量のオイ
ルが定着ローラ41、42上に残留するので、オイルが不足
してサーミスタ71、71a 等との接触摩擦によって表面が
劣化、損傷したり、異音を発したりするようなことを回
避することができる。
【0096】またオイル塗布ローラ63に対するオイル規
制ブレード64の圧接制御および上定着ローラ41に対す
るオイル塗布ローラ63の圧接制御は、図8に示すよう
に実行される。
【0097】例えばサクション部検出センサ121 による
記録材56の検出から所定時間後に、オイル規制ブレード
64はオイル塗布ローラ63に接触される。この状態におい
て所定時間tA の間オイル塗布ローラ63が空回転され
る。
【0098】このときオイル塗布ローラ63の表面に付着
している紙粉等の異物は、オイル塗布ローラ63の表面の
過剰なオイルと共に、塗布ローラ63上のオイル規制ブレ
ード64が接触している位置に、オイル規制ブレード64に
よって掻き集められる。集められた異物は同じ位置に溜
まったオイルに覆われた状態になっている。
【0099】そしてこのオイル塗布ローラ63の空回転後
に、オイル塗布ローラ63は上定着ローラ41に接触され、
オイル規制およびクリーニングされた後のオイル塗布ロ
ーラ63によってオイル塗布が実行される。
【0100】一方オイル塗布が終了すると、オイル塗布
ローラ63が上定着ローラ41から離隔された後に、オイル
規制ブレード64がオイル塗布ローラ63に接触された状態
のままで、所定時間tB の間オイル塗布ローラ63が空回
転される。
【0101】この空回転によってオイル塗布ローラ63の
表面に付着している紙粉等の異物が除去される。
【0102】その後オイル規制ブレード64はオイル塗布
ローラ63から離隔される。このとき、オイル塗布ローラ
63上の一箇所に集められ、この一箇所に溜まったオイル
とこれに覆われている異物は、オイル規制ブレード64に
よる前記一箇所への拘束から解かれることによってオイ
ル塗布ローラ63の回転に随伴し、オイル供給ローラ61、6
2を介しオイル貯留槽365 内に運ばれる。
【0103】またオイル規制ブレード64のエッジに付着
している異物は、オイル規制ブレード64がオイル塗布ロ
ーラ63から離隔されるときに、前記一箇所に溜まったオ
イルに流れ込み、このオイルとともにオイル貯留槽365
まで運ばれる。
【0104】結局オイル塗布ローラ63上の異物およびオ
イル規制ブレード64のエッジに付着している異物はオイ
ルが介在して除去される。
【0105】なお所定時間tA 、tB は例えばオイル塗
布ローラ63が一回転〜数回転する間の時間である。
【0106】そして本実施例では特に、オイル規制ブレ
ード64はオイル塗布ローラ63に接触される初期と、
オイル規制ブレード64がオイル塗布ローラ63から離
隔される初期との所定時間t15の間、半接触状態とする
制御が行われる。
【0107】この半接触状態は、オイル塗布ローラ63
上に塗布されているオイルの表面にオイル規制ブレード
64のエッジが接触するが、このオイル規制ブレード6
4のエッジはオイル塗布ローラ63の表面には不完全な
圧接となり、相互間に隙間や弱い接触部分が生じるよう
な状態である。
【0108】この半接触状態の制御が、オイル規制ブレ
ード64がオイル塗布ローラ63に接触される際に行わ
れる場合、オイル規制ブレード64のエッジに付着して
いる異物は、オイル塗布ローラ63上のオイル層の表面
と触れていることにより、オイル規制ブレード64のエ
ッジとオイル塗布ローラ63との間に形成される半接触
状態での隙間や弱い接触部分を通じて持ち運ばれ、この
持ち運ばれる異物はオイル塗布ローラ63への前記定位
置でのオイル供給ローラ62によるオイル供給部に達し
てオイル供給側に戻されるので、オイル規制ブレード6
4をこれのエッジから異物が除去された状態にてオイル
塗布ローラ63完全に接触させて働かせることにより、
異物によるオイル塗布状態への影響を抑止することがで
きる。
【0109】また半接触状態の制御が、オイル規制ブレ
ード64のオイル塗布ローラ63からの離隔動作時であ
ると、オイル塗布ローラ63上のオイル担持量をオイル
塗布ローラ63の表面への完全な接触によって規制して
いたオイル規制ブレード64は、オイル塗布段階にて自
身のエッジにオイル塗布ローラ63上のトナーや紙粉等
の異物を掻き集めてこれらが付着していることはある
が、前記半接触状態時に、オイル規制ブレード64のエ
ッジとオイル塗布ローラ63表面との間に隙間や弱い接
触部分ができることにより、前記エッジに付着している
ことがある異物をこれと表面が接触しているオイル層に
よって前記隙間や弱い接触の部分を通じて持ち運び、前
記同様にオイル塗布ローラ63へのオイル供給部に戻
し、以後のオイル塗布動作における異物のオイル塗布状
態への影響を抑止することができる。
【0110】したがって本実施例では、オイル規制ブレ
ード64のエッジに付着している異物によってオイル塗
布ローラ63上に塗布されたオイルに条ムラが生じるの
を防止することができ、これによってカラー画像やOH
Pフィルム上に形成される透光性カラートナーによる透
光性画像を色再現性が向上する。
【0111】また本実施例では、オイル供給ローラ61、
62およびオイル塗布ローラ63がメインモータの駆動とと
もに駆動機構101 によって駆動されるが、駆動機構101
にクラッチ等を設けることによってオイル供給ローラ6
1、62およびオイル塗布ローラ63が必要時にのみ駆動さ
れるようにしてもよい。
【0112】この場合図9に示すように、定着ローラの
駆動と同期して、オイルを塗布するべきタイミングの所
定時間tc だけ前にオイル供給ローラ61、62およびオイ
ル塗布ローラ63の回転が開始される。
【0113】そしてオイル供給ローラ61、62およびオイ
ル塗布ローラ63の回転開始から所定時間tD だけ経過し
た後にオイル塗布ローラ63とオイル規制ブレード64の接
触位置に到達するのに十分な時間である。
【0114】その後、オイル塗布ローラ63上のオイルが
十分均一になる時間tA の間オイル塗布ローラ63が空転
される。そしてこのオイル塗布ローラ63の空転後に、オ
イル塗布ローラ63は上定着ローラ41に接触され、オイル
塗布が実行される。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段が、離型剤供
給手段による定着ローラに対する離型剤の供給タイミン
グを、記録材の定着ローラを通過するタイミングに対
し、記録材の種類に応じて可変とし、定着ローラへの離
型剤の供給が記録材の種類による定着ローラへの突入条
件の違いや、離型剤供給量の過不足に起因する画像の定
着状態の違いに対応した最適のタイミングにて実行する
ので、記録材の種類に起因したトラブルなしに定着を遂
行することができる。
【0116】制御手段による具体的な制御で、普通紙で
ある記録材に対し、これが定着ローラのニップ部に到達
する以前に、定着ローラ上に供給された離型剤の先端が
定着ローラのニップ部に到達するよう、離型剤供給手段
による定着ローラへの供給タイミングを設定すると、定
着ローラのニップ部に離型剤が溜りを形成している状態
で記録材が突入していくことになり、普通紙であること
により定着ローラ上の離型剤を吸収しても、前記離型剤
の溜りからの補給によって定着ローラ上の離型剤が不足
するようなことを防止することができるので、オフセッ
トを確実に防止することができる。
【0117】またOHP フィルムである記録材に対し、記
録材の先端部の非作像部分が定着ローラのニップ部を通
過している間に、定着ローラ上に供給された離型剤が定
着ローラのニップ部に到達するよう、離型剤供給手段に
よる定着ローラへの離型剤の供給タイミングを設定する
と、定着ローラ上に供給された離型剤の先端が定着ロー
ラのニップ部に到達して溜りを形成するよりも先に、記
録材が定着ローラのニップ部に突入するので、離型剤を
吸収しないOHP フィルムであっても過剰な離型剤によっ
て定着ローラとの間に滑りが生じて定着ローラのニップ
部に噛み込まれにくくなるようなことを防止するので、
定着ローラのニップ部への突入を安定して確実に行われ
るようにすることができる。、しかも記録材の非作像部
分に続く作像可能部分が定着ローラのニップ部に到達す
るときには、定着ローラ上に供給されている離型剤の先
端が定着ローラのニップ部に到達しており、記録材上の
作像可能部分がニップ部を通過する際には離型剤が既に
供給されるので、定着ローラへのオフセットを確実に防
止することができる。
【0118】さらに制御手段による具体的な制御で、離
型剤供給手段による定着ローラへの離型剤の供給停止時
期を、記録材がOHP フィルムである場合、記録材が定着
ローラのニップ部に到達する時点ないしその直後に定着
ローラ上に供給されている離型剤の後端がニップ部に到
達するように設定し、記録材が普通紙である場合、OHP
フィルムの場合の離型剤供給停止時期よりも遅く設定す
ると、記録材がOHP フィルムであれば、これの定着に必
要な時間だけしか離型剤の塗布を行わないので、余分な
離型剤が塗布されて過剰になり透光性トナー画像の色再
現性を損なうようなことがないし、記録材が普通紙であ
る場合、これの定着を終えた後も必要量の離型剤を供給
することにより定着ローラ上の離型剤が記録材により吸
収されて不足し、定着ローラに接触される温度検出部材
等との摩擦により表面が劣化、損傷し、あるいは異音を
発するようなことを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された現像装置を備えたカラー複
写機の概略構成図である。
【図2】定着装置のオイル塗布機構を示す横断面図であ
る。
【図3】オイル塗布機構の駆動力伝達系を示す斜視図で
ある。
【図4】オイル塗布機構の駆動力断接機構の断面図であ
る。
【図5】駆動力断接機構の断接操作機構の側面図であ
る。
【図6】定着装置の速度切換え機構の断面図である。
【図7】制御回路のブロック図である。
【図8】定着装置の本発明に係る動作のタイムチャート
である。
【図9】オイル供給ローラおよびオイル塗布ローラの別
の駆動タイミング例を示す一部の動作のタイムチャート
である。
【符号の説明】
40 定着装置 41 上定着ローラ 42 下定着ローラ 60 オイル塗布ユニット 61、62 オイル供給ローラ 63 オイル塗布ローラ 64 オイル規制ブレード 65、66 圧接制御カム 301 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接して回転する一対の定着ロー
    ラと、この定着ローラに離型剤を供給する離型剤供給手
    段とを備えた定着装置において、 定着ローラに給送される記録材が定着ローラのニップ部
    を通過するタイミングに対応した、離型剤供給手段によ
    る定着ローラへの離型剤の供給タイミングを、記録材の
    種類に応じて可変とする制御手段を設けたことを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、記録材が普通紙の場合、記
    録材の定着ローラのニップ部への到達以前に、また記録
    材がOHP フィルムである場合、記録材上の先端部の非作
    像部分が定着ローラのニップ部を通過している間に、定
    着ローラ上に供給された離型剤が定着ローラのニップ部
    に到達するように離型剤の供給開始タイミングを制御す
    る請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、離型剤供給停止時期を、記
    録材がOHP フィルムである場合、記録材が定着ローラの
    ニップ部を通過し終える時点ないしその直後に定着ロー
    ラ上の離型剤後端がニップ部に到達するように設定し、
    記録材が普通紙である場合離型剤の後端が前記の場合よ
    りも遅くニップ部に到達するように設定する請求項1ま
    たは2に記載の定着装置。
JP21892192A 1991-08-21 1992-08-18 定着装置 Pending JPH05204272A (ja)

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JP20932891 1991-08-21
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317822A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011067984A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Fujifilm Corp 塗布装置及び画像形成装置
JP2011070097A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Ricoh Co Ltd 定着器および画像形成装置
JP2011194331A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fujifilm Corp 塗布装置及び画像形成装置

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