JPH05204192A - 電子写真用液体現像剤及びその製造法 - Google Patents

電子写真用液体現像剤及びその製造法

Info

Publication number
JPH05204192A
JPH05204192A JP4063556A JP6355692A JPH05204192A JP H05204192 A JPH05204192 A JP H05204192A JP 4063556 A JP4063556 A JP 4063556A JP 6355692 A JP6355692 A JP 6355692A JP H05204192 A JPH05204192 A JP H05204192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
ethylene
liquid developer
pigment
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4063556A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Shinozuka
塚 正 一 篠
Yoshiyuki Ozawa
澤 善 行 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP4063556A priority Critical patent/JPH05204192A/ja
Publication of JPH05204192A publication Critical patent/JPH05204192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明による電子写真用液体現像剤は、(a)
高絶縁性低誘電率担体液と、(b) 該担体液に分散されて
いる、ロジンまたはその誘導体で被覆された顔料とエチ
レン共重合体とを主成分としてなるトナーとを含んでな
るものである。 【効果】 本発明の電子写真用液体現像剤によれば、中
間転写方式の電子写真記録装置において小さい圧力で、
記録紙上に十分な濃度、明瞭な輪郭のトナー像が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の背景]
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式の湿式現
像法を用いた複写機、プリンタなどの記録装置に用いら
れる現像剤に関し、特に中間転写方式の記録装置におい
て、小さな圧力によって記録紙上に充分な濃度および明
瞭な輪郭のトナー像を与える現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用液体現像剤としては、
スチレン樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂とカーボ
ンブラックのような顔料または染料からなる着色剤とを
主成分とするトナーを、石油系脂肪族炭化水素溶媒から
なる担体液中に分散したものが知られている(例えば特
開昭55−35321号)。さらに、より高い解像度を
得るために、加熱時に無極性溶媒に相溶するエチレン共
重合樹脂を用いたもの(米国特許4794651号、4
842974号、特開昭61−189248号)が提案
されている。
【0003】しかしながら前述したような液体現像剤
は、顔料への樹脂や荷電制御剤の吸着にばらつきがあ
り、現像特性を安定させにくい場合があった。また、と
くにカーボンブラックは他の多くの有機顔料と異なり導
電性を有することから、フルカラー記録の場合、黒と他
の色とに現像特性の差が生じてその調整が困難であっ
た。
【0004】さらに、このような液体現像剤を用い中間
転写方式の記録装置によって記録を行うと、転写効率が
悪く記録紙上に充分な濃度の像が得られず、また輪郭の
明瞭な像が得られないという問題点を有していた。ここ
で、中間転写方式とは、感光体上に静電潜像を形成し、
これを液体現像剤で現像し、この像を中間転写ベルト又
はドラムに転写し、そしてこのトナー像をさらに記録紙
に転写する方法である(例えば米国特許4708460
号公報参照)。この中間転写方式においては、トナー像
の中間転写ベルトから記録紙への転写を、両者の間に圧
力を印加しながら行っており、トナー像を記録紙に充分
付着させるためにはこの圧力を大きくする必要がある。
しかしながら、実際の装置において付与できる圧力には
限界があり、充分な付着力が得られず、したがって転写
効率が低くなってしまっていた。
【0005】[発明の概要]
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、電子
写真方式の湿式現像法を用いた複写機、プリンタなどの
記録装置に用いられる優れた特性の現像剤およびその製
造法を提供することを目的としている。
【0006】更に本発明は、中間転写方式の記録装置に
おいて、小さな圧力によって記録紙上に充分な濃度およ
び明瞭な輪郭のトナー像を与える現像剤およびその製造
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による電子写真用
液体現像剤は、(a) 高絶縁性低誘電率担体液と、(b)該
担体液に分散されている、ロジンまたはその誘導体で被
覆された顔料とエチレン共重合体とを主成分としてなる
トナーとを含んでなるもの,である。
【0008】また、本発明の電子写真用液体現像剤の製
造法は、高絶縁性低誘電率担体液にエチレン共重合体を
加えて加熱溶解し、更にロジンまたはその誘導体で被覆
された顔料を加え、その後分散することを特徴とするも
の、である。
【0009】[発明の具体的説明]本発明による液体現
像剤は、(i) 着色剤と(ii)固着のためおよびトナー粒子
に電荷を付与のための樹脂とを主成分とするトナー粒子
を、高絶縁性低誘電率担体液(以下では単に「担体液」
という場合がある)に分散させたものである。本発明に
よる液体現像剤のトナー粒子は、着色剤としてロジンま
たはその誘導体で被覆された顔料を、樹脂としてエチレ
ン共重合体を用いたものである。
【0010】本発明において、顔料表面を被覆している
ロジンまたはその誘導体とエチレン共重合体の両者は、
ロジンまたはその誘導体表面にエチレン共重合体が吸着
および/または付着した構造をとる。ここで、吸着およ
び/または付着とは、ロジンまたはその誘導体とエチレ
ン共重合体とが、微視的に見た場合水素結合などを介し
て物理的に結合している状態をいい、巨視的に見た場合
ロジンまたはその誘導体表面をエチレン共重合体の樹脂
が被覆しているような状態をいう。さらに、巨視的に見
た場合のロジンまたはその誘導体とエチレン共重合体と
の界面は均一である必要はなく、互いに混じり合った相
溶部分を有していてもよく、またそのような相溶部分を
有することが本発明にあっては有利である。
【0011】前記のようなトナー粒子構造を実現するた
めには、ロジンまたはその誘導体に対し難溶もしくは微
溶程度の溶解性を有しかつエチレン共重合体に対し加熱
溶解時相溶する性質を有する担体液を選択することがま
ず必要であり、また、ロジンまたはその誘導体とエチレ
ン共重合体とは常温で完全相溶するような組合せを選択
する必要がある。
【0012】本発明においてロジンとはアビエチン酸を
主成分とした樹脂をいい、またその誘導体とはロジンを
水素添加、エステル化、重合等したものをいう。誘導体
の具体例としてはガムロジン、ウッドロジン、ロジング
リセリンエステル、ロジンペンタエリスリトールエステ
ル、部分水素添加ロジン、完全水素添加ロジン、部分水
素添加ロジンメチルエステル、部分水素添加ロジントリ
エチレングリコールエステル、部分水素添加ロジングリ
セリンエステル、部分水素添加ロジンペンタエリスリト
ールエステル、完全水素添加ロジングリセリンエステ
ル、完全水素添加ロジンペンタエリスリトールエステ
ル、ロジンアルコール、マレイン酸変性ロジン、マレイ
ン酸変性ロジンエステル、ロジン変性フェノール、重合
ロジン、重合ロジンエステル等が挙げられる。
【0013】ロジンまたはその誘導体で被覆された顔料
は、ロジンまたはその誘導体を良く溶解するケトン、エ
ステル、トルエン等の溶剤に溶解して、所望の顔料を加
えてアトライター、ボールミル等の分散機で分散した
後、溶剤を留除することによって製造することができ
る。さらには、フラッシング分散法によっても製造する
ことができる。また、顔料とロジンまたはその誘導体の
重量比は1:0.1〜1:1が好ましい。より好ましく
は1:0.2〜1:0.5である。
【0014】またロジンエステルで被覆された市販の加
工顔料を用いることも可能であり、その具体例として
は、マイクロリスイエロー2G−T、マイクロリスイエ
ロー3R−T、マイクロリスブラウン5R−T、マイク
ロリススカーレットR−T、マイクロリスレッドBR−
T、マイクロリスブルーGS−T、マイクロリスブルー
4G−T、マイクロリスグリーンG−T、マイクロリス
ブラックC−T(以上、チバガイギー社製)などがあげ
られる。
【0015】本発明の好ましい態様によれば、エチレン
共重合体としては、エチレンビニルアセテート共重合樹
脂、エチレンエチルアクリレート共重合樹脂などがあげ
られる。特に、メルトインデックス(MI)が10以上
で極性基含有量が10重量%以上であるものが好まし
い。MIが10未満であると、トナー粒子の分散安定性
に欠ける場合があり好ましくない。また、極性基含有量
が10重量%未満であるとトナー粒子としての電荷量が
十分でなくなる場合があり、好ましくない。MIが10
以上で極性基含有量が10重量%以上であるエチレンビ
ニルアセテート共重合体の具体例としては、NUC−3
140、NUC−3140BK、NUC−3145、N
UC−3460、DQDJ−3868、NUC−315
0、NUC−3160、NUC−3190、DQDJ−
3269、NUC−3165、NUC−3170、DQ
DJ−7179、NUC−3185、MB−010、M
B−030、MB−600、MB−850、MB−99
0、MB−080(以上、日本ユニカー社製)、EV4
5X、EV40、EV40X、V577−2、EV−1
50、V523、EV−210、V541、EV22
0、V542、EV220NC、EV250、EV25
0SS、EV250C、EV310、V577、EV4
10、EV420、EV450、EV550、P140
7C、P1207、P1207C、EV640(以上、
三井デュポンポリケミカル社製)などがあげられる。
【0016】また、MIが10以上で極性基含有量が1
0重量%以上であるエチレンエチルアクリレート共重合
樹脂としては、DPDJ−9169、NUC−607
0、MB−730、MB−870、MB−900、MB
−910(以上、日本ユニカー社製)、A−704、A
−706、A−707、A−709(以上、三井デュポ
ンポリケミカル社製)などがあげられる。
【0017】高絶縁性低誘電率担体液については、前記
のようなロジンまたはその誘導体で被覆した顔料および
エチレン共重合体を用いる限り、従来の電子写真用液体
現像剤に用いられているものをそのまま用いることがで
きる。例えば、1013Ω・cm以上の高絶縁性と、3以下
の低誘電率を有する担体液が好ましく用いられる。具体
的には、脂肪族炭化水素系の溶媒であるエクソール、ア
イソパー(以下、エクソン化学社製)、IPソルベント
(出光石油化学社製)、シェルゾル(シェル化学社製)
等が好ましく用いられる。
【0018】また、現像剤の諸特性を改善するために第
三成分として、電荷制御剤等の添加剤も必要に応じて使
用できる。
【0019】本発明による液体現像剤は次のようにして
製造することができる。まず、前記した高絶縁性低誘電
率担体液にエチレン共重合体を加え加熱溶融する。この
溶解液に前記のロジンまたはその誘導体で被覆された顔
料をさらに加え、混合する。このロジンまたはその誘導
体で被覆された顔料の添加は、担体液とエチレン共重合
体の加熱溶液を加熱したままでもしくは冷却後のいずれ
であってもよいが、冷却後の添加が好ましい。エチレン
共重合体とロジンまたはその誘導体で被覆された顔料の
添加比は、顔料1重量部に対して好ましくは0.01〜
10重量部、より好ましくは0.1〜4重量部程度であ
る。また加熱溶解温度は、エチレン共重合体樹脂を担体
液に均一に溶解できる温度であれば良いが、具体的には
80〜200℃程度が好ましく、より好ましくは100
〜170℃程度である。ロジンまたはその誘導体で被覆
された顔料の添加された混合物を、適当な方法によって
攪拌すると、均一なゲル化された濃縮液を得る事ができ
る。この濃縮液を常法の分散手段、例えばボールミル、
アトライター、ビーズミルなどで分散することによって
所望の粒子径のトナー粒子とする。トナー粒子の大きさ
は、その使用条件に照らして適宜決定できるが、好まし
くは0.1〜5μm程度である。分散の後に、さらに担
体液によって希釈して適当な濃度とすれば現像剤として
用いる事ができる。なお、用いる分散方法に適切な粘度
領域がある場合には、分散工程前に担体液で希釈しても
良い。
【0020】本発明による現像剤は、従来の湿式現像法
を用いた電子写真方式の現像装置にそのまま適用でき
る。本発明による現像剤は、従来の現像剤に比較して優
れた転写効率を実現することができる。具体的には従来
最高でも約70%程度であった転写効率を約90%程度
まで高めることが可能となる。特に、本発明による現像
剤を前記した中間転写方式の記録装置に用いると、現像
剤の転写効率が高いことから、小さな圧力でも記録紙上
に充分な濃度で明瞭な輪郭のトナー像を形成でき有利で
ある。
【0021】
【実施例】本発明をさらに以下の実施例によって詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例1 MB−870(日本ユニカー社製エチレンエチルアクリ
レート共重合樹脂、MI:20、極性基含有量:41
%)10gをアイソパーG(エクソン化学社製脂肪族炭
化水素系溶剤)100gに加え、環流攪拌器付き容器に
て150℃で加熱溶解した。冷却後、この溶液にマイク
ロリスブラックC−T(チバガイギー社製ロジンエステ
ル加工顔料)10gと、レシチン(荷電制御剤)0.2
gと、アイソパーG79.8gとを加え、この混合物を
アトライターにて5時間分散し、200gの濃縮液を得
た。さらに、800gのアイソパーGで希釈し、電子写
真用液体現像剤とした。比較例1 マイクロリスブラックC−Tのかわりにカーボンブラッ
ク#44(三菱化成工業社製)を用いたほかは実施例1
と同様にして電子写真用液体現像剤を得た。
【0022】実施例2 EV−410(三井デュポンポリケミカル社製エチレン
ビニルアセテート共重合樹脂、MI:400、極性基含
有量:19%)5gをIPソルベント1620(出光石
油化学社製脂肪族炭化水素系溶剤)100gに加え、環
流攪拌器付き容器にて150℃で加熱溶解した、冷却
後、この溶液にマイクロリスイエロー2G−T(チバガ
イギー社製ロジンエステル加工顔料)15gと、レシチ
ン(荷電制御剤)0.3gと、IPソルベント1620
79.7gとを加え、この混合物をアトライターにて4
時間分散し、200gの濃縮液を得た。さらに、800
gのIPソルベント1620で希釈し、電子写真用液体
現像剤とした。比較例2 マイクロリスイエロー2G−Tのかわりにベンジジンイ
エローを用いたほかは実施例2と同様にして電子写真用
液体現像剤を得た。
【0023】実施例3 EV−450(三井デュポンポリケミカル社製エチレン
ビニルアセテート共重合樹脂、MI:15、極性基含有
量:19%)5g及びMB−900(日本ユニカー社製
エチレンエチルアクリレート共重合樹脂、MI:150
0、極性基含有量;23%)15gをシェルゾル70L
(シェル化学社製脂肪族炭化水素系溶剤)100gに加
え、環流攪拌器付き容器にて150℃で加熱溶解した。
冷却後、この溶液にマイクロリスレッドBR−T(チバ
ガイギー社製ロジンエステル加工顔料)7gと、レシチ
ン(荷電制御剤)0.14gと、シェルゾル70L 7
2.86gとを加え、この混合物をアトライターで4時
間分散し、200gの濃縮液を得た。さらに、800g
のシェルゾル70Lで希釈し、電子写真用液体現像剤と
した。比較例3 マイクロリスレッドBR−Tのかわりにブリリアントカ
ーミン6Bを用いたほかは実施例3と同様にして電子写
真用液体現像剤を得た。
【0024】実施例4 A−709(三井デュポンポリケミカル社製エチレンエ
チルアクリレート共重合樹脂、MI:25、極性基含有
量:35%)10gをアイソパーH(エクソン化学社製
脂肪族炭化水素系溶剤)100gに加え、環流攪拌器付
き容器にて150℃で加熱溶解した。冷却後、この溶液
にマイクロリスブルー4G−T(チバガイギー社製ロジ
ンエステル加工顔料)10gと、レシチン0.2gと、
アイソパーH79.8gとを加え、この混合物をアトラ
イターで4時間分散し、200gの濃縮液を得た。さら
に、800gのアイソパーHで希釈し、電子写真用液体
現像剤とした。比較例4 A−709のかわりにA−701(三井デュポンポリケ
ミカル社製エチレンエチルアクリレート共重合樹脂、M
I:5、極性基含有量:9%)を用いたほかは実施例4
と同様にして電子写真用液体現像剤を得た。
【0025】実施例5 NUC−3185(日本ユニカー社製エチレンビニルア
セテート共重合樹脂、MI:400、極性基含有量:2
8%)3gをアイソパーG(エクソン化学社製脂肪族炭
化水素系溶剤)100gに加え、環流攪拌器付き容器に
て150℃で加熱溶解した。冷却後、この溶液に、KE
T YELLOW 402(大日本インク化学工業社製
C.I.PIGMENT YELLOW 154)をス
テベライトエステル7(理化ハーキュレス社製部分水素
添加ロジングリセリンエステル)で被覆(重量比1:
0.3)したもの10gと、サンセパラ100(三洋化
成工業社製ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)0.
2gと、アイソパーG86.8gとを加え、この混合物
をアイガー・モーターミル(EIGER ENGINE
ERING LIMITED製ビーズミル)で20分間
分散し、200gの濃縮液を得た。さらに、800gの
アイソパーGで希釈し、電子写真用液体現像剤とした。比較例5 ステベライトエステル7で被覆した顔料のかわりに被覆
処理をしないKETYELLOW 402(大日本イン
ク化学工業社製C.I.PIGMENT YELLOW
154)を用いたほかは実施例5と同様にして電子写
真用液体現像剤を得た。
【0026】実施例6 MB−910(日本ユニカー社製エチレンエチルアクリ
レート共重合樹脂、MI:1100、極性基含有量:2
8%)5gをアイソパーG(エクソン化学社製脂肪族炭
化水素系溶剤)100gに加え、環流攪拌器付き容器に
て120℃で加熱溶解した。冷却後、この溶液に、KE
T RED 308(大日本インク化学工業社製C.
I.PIGMENT RED 31)をペンタリンA−
JA(理化ハーキュレス社製ロジンペンタエリスリトー
ルエステル)で被覆(重量比1:0.3)したもの10
gと、サンセパラ100(三洋化成工業社製ジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム)0.2gと、アイソパーG
84.8gとを加え、この混合物をアイガー・モーター
ミル(EIGER ENGINEERING LIMI
TED製ビーズミル)で20分間分散し、200gの濃
縮液を得た。さらに、800gのアイソパーGで希釈
し、電子写真用液体現像剤とした。比較例6 ペンタリンA−JAで被覆した顔料のかわりに被覆処理
をしないKET RED308(大日本インク化学工業
社製C.I.PIGMENT RED 31)を用いた
ほかは実施例6と同様にして電子写真用液体現像剤を得
た。
【0027】実施例7 MB−850(日本ユニカー社製エチレンビニルアセテ
ート共重合樹脂、MI:800、極性基含有量:22
%)2gをアイソパーG(エクソン化学社製脂肪族炭化
水素系溶剤)100gに加え、環流攪拌器付き容器にて
130℃で加熱溶解した。冷却後、この溶液に、KET
BLUE 118(大日本インク化学工業社製C.
I.PIGMENT BLUE 15)をペンタリン4
820(理化ハーキュレス社製マレイン酸変性ロジンエ
ステル)で被覆(重量比1:0.3)したもの10g
と、サンセパラ100(三洋化成工業社製ジオクチルス
ルホコハク酸ナトリウム)0.2gと、レシチン0.1
gと、アイソパーG87.7gとを加え、この混合物を
アイガー・モーターミル(EIGER ENGINEE
RING LIMITED製ビーズミル)で20分間分
散し、200gの濃縮液を得た。さらに、800gのア
イソパーGで希釈し、電子写真用液体現像剤とした。比較例7 ペンタリン4820で被覆した顔料のかわりに被覆処理
をしないKET BLUE 118(大日本インク化学
工業社製C.I.PIGMENT BLUE15)を用
いたほかは実施例7と同様にして電子写真用液体現像剤
を得た。
【0028】実施例8 エバフレックスV577−2(三井デュポンポリケミカ
ル社製エチレンビニルアセテート共重合樹脂、MI:4
00、極性基含有量33%)7gをアイソパーG(エク
ソン化学社製脂肪族炭化水素系溶剤)100gに加え、
環流攪拌器付き容器にて120℃で加熱溶解した。冷却
後、この溶液にカーボンブラック#10B(三菱化成工
業社製)をタマノル135(荒川化学工業社製ロジン変
性フェノール)で被覆(重量比1:0.3)したもの1
0gと、サンセパラ100(三洋化成工業社製ジオクチ
ルスルホコハク酸ナトリウム)0.2gと、アイソパー
G82.8gとを加え、この混合物をアイガー・モータ
ーミル(EIGER ENGINEERING LIM
ITED製ビーズミル)で20分間分散し、200gの
濃縮液を得た。さらに、800gのアイソパーGで希釈
し、電子写真用液体現像剤とした。比較例8 タマノル135で被覆した顔料のかわりに被覆処理をし
ないカーボンブラック#10B(三菱化成工業社製)を
用いたほかは実施例8と同様にして電子写真用液体現像
剤を得た。
【0029】現像試験 実施例1〜8、比較例1〜8の電子写真用液体現像剤
を、特開平3−154085号、特開平2−26428
0号公報に記載の方法に基本的に従って、種々の記録紙
に記録した。
【0030】第1図は、本発明の電子写真用液体現像剤
を用いた、中間転写方式の記録装置の断面図である。感
光体ドラム1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装
置4、中間転写ドラム5、加圧ローラ6、剥離爪7、ク
リーニング装置8、除電装置10が順次配置されてい
る。中間転写ドラム5は、金属中空ドラム11とこれを
被覆する弾性層12により構成されている。弾性層12
としては、担体液の吸収性を有する事が望ましく、この
ような弾性層はシリコンゴムを用いることによって得る
ことができる。中間転写ドラム5には、転写残りトナー
を除去するクリーニング装置9が設けられている。
【0031】記録動作は以下のように行なわれる。帯電
工程、露光工程を経て感光体ドラム1上に静電潜像が形
成される。上記静電潜像は、現像装置4で液体現像剤を
用いて現像される。現像は帯電したトナーが電気泳動に
よって静電潜像に選択的に付着して行なわれ、感光体1
上にトナー像が形成される。次に中間転写ドラム5と感
光体ドラム1を当接させ電界を加えて、上記トナー像を
中間転写ドラム5に転写する。一方、給紙装置20より
搬出された、記録媒体である記録紙21は、中間転写ド
ラム5との当接位置まで搬送される。加圧ローラ6で圧
力を印加する。ここで中間転写ドラム5上のトナー像
が、記録紙21に付着し、転写される。トナー像を転写
した記録紙21は更に定着装置22に搬送され、熱圧力
定着され、排紙トレイ23に収納される。
【0032】前記記録方法により、一般上質紙、ボンド
紙、PPC用紙にビットイメージ記録、文字記録を行っ
たところ記録紙の種類によらず比較例に比較してさらに
良好な記録ができたことを確認した。さらに、マクベス
濃度計TR−927型で画像の反射濃度を測定した結果
を第1表に示す。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真用液体現像剤の記録に使用す
る記録装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 中間転写ドラム 6 加圧ローラ 7 剥離爪 8 クリーニング装置 9 クリーニング装置 10 除電装置 11 金属中空ドラム 12 弾性層 20 給紙装置 21 記録紙 22 定着装置 23 排紙トレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 高絶縁性低誘電率担体液と、 (b) 該担体液に分散されている、ロジンまたはその誘導
    体で被覆された顔料とエチレン共重合体とを主成分とし
    てなるトナーとを含んでなる、電子写真用液体現像剤。
  2. 【請求項2】前記エチレン共重合体が、メルトインデッ
    クスが10以上でかつ極性基含有量が10重量%以上で
    あるエチレンビニルアセテート共重合体および/または
    エチレンエチルアクリレート共重合体である、請求項1
    記載の電子写真用液体現像剤。
  3. 【請求項3】高絶縁性低誘電率担体液にエチレン共重合
    体を加えて加熱溶解し、更にロジンまたはその誘導体で
    被覆された顔料を加え、その後分散することを特徴とす
    る、電子写真用液体現像剤の製造法。
  4. 【請求項4】高絶縁性低誘電率担体液にエチレン共重合
    体を加えて加熱溶解し、冷却した後にロジンまたはその
    誘導体で被覆された顔料を加える、請求項3記載の電子
    写真用液体現像剤の製造法。
  5. 【請求項5】前記エチレン共重合体として、メルトイン
    デックスが10以上でかつ極性基含有量が10重量%以
    上であるエチレンビニルアセテート共重合体および/ま
    たはエチレンエチルアクリレート共重合体を用いる、請
    求項3または4記載の電子写真用液体現像剤の製造法。
  6. 【請求項6】前記顔料1重量部に対してエチレン共重合
    体を0.1〜10重量部用いる、請求項3または4記載
    の電子写真用液体現像剤の製造法。
JP4063556A 1991-03-19 1992-03-19 電子写真用液体現像剤及びその製造法 Pending JPH05204192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4063556A JPH05204192A (ja) 1991-03-19 1992-03-19 電子写真用液体現像剤及びその製造法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5457191 1991-03-19
JP3-54571 1991-11-27
JP3-312430 1991-11-27
JP31243091 1991-11-27
JP4063556A JPH05204192A (ja) 1991-03-19 1992-03-19 電子写真用液体現像剤及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05204192A true JPH05204192A (ja) 1993-08-13

Family

ID=27295333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4063556A Pending JPH05204192A (ja) 1991-03-19 1992-03-19 電子写真用液体現像剤及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05204192A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025971A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2010078691A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2013125271A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Xerox Corp 誘電損失が改良されたトナー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025971A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2010078691A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Seiko Epson Corp 液体現像剤および画像形成装置
JP2013125271A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Xerox Corp 誘電損失が改良されたトナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3915874A (en) Liquid developer for use in electrophotographic transfer process
JPS63223757A (ja) 電子写真用現像剤
JPS62266565A (ja) 芳香族炭化水素を含有する液体静電現像剤
JPH05204192A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
US5273854A (en) Liquid composition for developing electrophotography and process for producing the same
JPH05188659A (ja) 電子写真用液体現像剤
JPH08272153A (ja) 液体トナー
JPH0572818A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0594053A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
WO1994023345A1 (en) Method and apparatus for forming electrophotographic color transferred image
US4618558A (en) Liquid developer for use in electrostatic photography
JPH10260558A (ja) 静電荷像現像用液体現像剤
JPH0594052A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0534996A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0594051A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0534995A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0534997A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPH0534994A (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造法
JPS63123058A (ja) 静電写真用液体現像剤
JP2823214B2 (ja) 熱圧定着用液体現像剤
JP3612216B2 (ja) 液体現像剤
JP3840229B2 (ja) 電子写真用液体現像剤及びその製造方法
WO1997043697A1 (fr) Developpateur
JPH1138686A (ja) 液体現像剤
JP2826872B2 (ja) 静電荷像用液体現像剤