JPH0520370U - 筐体構造 - Google Patents

筐体構造

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JPH0520370U
JPH0520370U JP6526991U JP6526991U JPH0520370U JP H0520370 U JPH0520370 U JP H0520370U JP 6526991 U JP6526991 U JP 6526991U JP 6526991 U JP6526991 U JP 6526991U JP H0520370 U JPH0520370 U JP H0520370U
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JP
Japan
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heat
absorbing member
radiator
housing
design cover
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Pending
Application number
JP6526991U
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English (en)
Inventor
茂 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6526991U priority Critical patent/JPH0520370U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響,映像機器において、筐体内の雰囲気温
度を下げることを目的とする。 【構成】 外郭構成部品6の内側に吸熱効果の高い部材
21を塗布する構成となっている。 【効果】 筐体内部の発熱部品からの放射熱を効果的に
吸収し、外気へ熱伝達して、筐体全体の放熱効果を上げ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電気,電子機器の内部放熱効果を向上させるための筐体構造に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の放熱効果を考慮した筐体構造を示す分解斜視図である。図におい て、1はメインシャーシ、1aは自然対流による放熱をよくするために施された 放熱穴、2は精密機構部、3は基板、4は電源トランス、5は放熱用ラジエータ ー、6は意匠カバーで、プラスチック成形品もしくは薄板鋼板等からなると共に メインシャーシ1にねじ固定される。6aは意匠カバー6に設けられた放熱穴、 7は底板で、薄板鋼板により形成されると共にメイシャーシ1にねじ固定される 。7aは底板7に施された放熱穴、8は前面側の意匠構成部品で、メインシャー シ1に固定される。図10は図9の筐体の概略側面図で、図中9は強制対流を生 じさせる電動ファンである。図11は放熱用ラジエーター5の部分詳細図で、図 中10は電気回路動作時に発熱するトランジスター、5aはラジエーターフィン 、5bはラジエーターフィン5aの間に形成されるすき間を示す。
【0003】 次に作用について説明する。電気,電子機器の中で映像,音響機器の筐体構造 は一般に上記のような構造をとる。メインシャーシ1内に配置された部品の内、 トランジスター10等の発熱部品は意匠カバー6,底板7,前面側の意匠構成部 品8等の外郭構成部品により空間が閉じられることで、メインシャーシ1内の雰 囲気温度を上昇させる。そこで、内部の発生熱を放熱する手段として、各放熱穴 1a,6a,7aが設けられている。放熱用ラジエーター5による内部の雰囲気 温度上昇分は筐体内の空気の自然対流を介して外へ放出される。また、放熱用ラ ジエーター5,トランジスター10からの放射熱はまわりの構造部品に当たり、 一部は反射され、残りは吸収される。吸収された熱は熱伝導及び熱伝達で筐体外 へ伝ぱされる。内部の雰囲気温度上昇を押えるために、より効果的に対流熱を外 へ逃がすように、発熱部品近傍の底面と天面にそれぞれ放熱穴6a,7aを数多 くあけ、すき間5bに合わせて放熱穴7a,6aを配置している。トランジスタ ー10が高温になる場合は、図11に示すように放熱ラジエーター5の放熱面積 を広げたり、黒色(斜線で示す部分)に表面処理して放射熱の効果を上げ、トラ ンジスター10を冷却する。図10に示すように後面や底面に電動ファン9を設 けて、筐体内に強制対流を起こして内部の雰囲気温度を下げ、発熱部品の冷却に 対処する場合もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の放熱効果を考慮した筐体構造は以上のように構成されているので、内部 発熱が大きい場合には放熱穴6a,7aを数多く施す必要があり、外装面にあっ てはほこりが内部に入り込みやすくなったり、意匠的に不具合を生じると共に金 型作製費用においても放熱穴加工に要するコストが高くなるし、さらにラジエー ター5を大きくすることで内部制約が大きくなってラジエーター5の黒色表面処 理や強制対流のためのファン9の取付け等でコスト高になるという問題点があっ た。
【0005】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、放熱穴を少 なくできると共にコスト高を押えて内部の放熱効果を上げることのできる筐体構 造を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る筐体構造は、筐体外郭部品の内側に筐体内発熱部品からの放射 熱を吸収する部材を付加したものである。
【0007】
【作用】
この考案においては、筐体外郭部品内側の吸熱部材によって筐体内の空気の対 流による熱伝達ばかりでなく、筐体内の発熱部品からの放射熱を効果的に吸収し 、熱伝導によって筐体外郭部品の外側へ移し、外気への対流伝達及び熱放射によ って放熱される。
【0008】
【実施例】
実施例 1 以下この考案の一実施例を図1,図2について説明する。図1は意匠カバーの 斜視図、図2は図1の部分断面図であり、前記従来のものと同一または相当部分 には同一符号を付して説明を省略する。図において、21は黒色をした吸熱部材 で、意匠カバー6の内側全体に均一に塗布される5〜50μm程度の塗膜からな っている。22は意匠カバー6の外装面で、焼付塗装等の処理が施されている。
【0009】 次に作用について説明する。発熱部のラジエーター5,トランジスター10か らの放熱経路は図3に示す通りである。ラジエーター5の取付部からメインシャ ーシ1へ伝導される熱経路11、内部の空気対流で伝達される熱経路12、そし て放射熱経路13となる。熱経路11,12については従来と同じであるが、熱 経路13については筐体外郭部品となる意匠カバー6の内面に塗布されている吸 熱部材21によって効果的に熱吸収される。吸熱部材21の吸熱効果を上げるた めに、吸熱部材21として熱反射率の少ない部材を用い、黒色としている。一般 に黒体理論によって黒色面は熱放射に対して吸収率が高い。この吸熱部材21に よって吸収される熱は、この放熱量の分の他、熱経路12による対流熱伝達量の 分も含まれる。意匠カバー6の板厚内での熱伝導により意匠カバー6の外側へ熱 が伝わり、外気面から熱放射及び対流伝達される。吸熱部材21を薄く塗ること により吸熱部材21自身による熱抵抗を下げて、効率よく熱を外へ逃がすことに なる。
【0010】 以下に実際の電子機器に適用したときの温度測定結果を例に示す。図4は映像 磁気記録装置の断面図を示す。温度測定点はA,B,Cの各点であり、Aは電源 トランス4の上方の意匠カバー6の外装面上、Bは放熱用ラジエーター5の上方 の意匠カバー6の外装面上、Cは精密機構部2の周囲温度の1点である。
【0011】 図5は上記各点A,B,Cの温度測定結果を示す。対象機器の条件としては、 意匠カバー6の内面に吸熱部材21を塗布しないもの(条件イ)と、吸熱部材2 1を塗布したもの(条件ロ)である。測定結果は、対象機器を同条件で作動して 4時間経過後の、室温の絶対値と、各測定点A,B,Cでの上昇温度(室温との 相対温度値ΔT℃)を示す。吸熱部材21の有無によって、発熱部近傍の意匠カ バー6の表面温度が約2.5℃〜4.5℃の温度差、機器内部の雰囲気温度で約 2℃の温度差で、放熱の効果が認められた。
【0012】 実施例 2 上記実施例では意匠カバー6が薄板鋼板であるが、高分子化合物の成形品であ ってもよい。また、この場合内面の全面もしくは部分面に図6に示すように吸熱 効果の高い材料23をインサート成形してもよい。発熱部品10の近傍にこのよ うにインサート材23を配置することにより、軽量化を図って放熱効果を上げる ことができる。
【0013】 実施例 3 実施例1では吸熱部材21を意匠カバー6の内面に直接塗布したが、スプレー 状に吹つけてもうよい。
【0014】 実施例1の吸熱部材21の塗布の代わりに、図7に示すように吸熱部材21を シート化24して、伝達効果の高い粘着材25を介して意匠カバー6の内壁に貼 付けてもよい。熱伝達率を上げるために粘着膜厚は極薄にしてもよく、また粘着 層に空気が入るぬように脱胞処理してもよい。
【0015】 実施例 5 実施例1では意匠カバー6が鋼板の単一材料の構成品としているが、図8に示 すように表面処理による複数材料から成る積層構造としてもよい。また、実施例 2においても多色成形機による複数の材料から成る積層構造としてもよい。これ らの積層材の内壁面に当たる層に吸熱部材21を用い、吸熱部材21と意匠カバ ー6との間に密着度を高めて熱伝導をよくするコーディング層26を積層させて もよい。
【0016】 実施例 6 上記各実施例では吸熱部材21を意匠カバー6のみに適用したものを示したが 、外気に接する部品であれば上記各実施例を適用することで同様の効果が得られ る。よってメインシャーシ1,底板7及び意匠構成部品8等の外郭構成部品に実 施してもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば外郭部品の内面に筐体内の発熱部品からの放 射線を吸収する部材を付けることで筐体全体の放射効果を上げることができる。 よって放熱穴の個数を削減できて意匠的に見栄えをよくすることができ、放熱穴 からゴミが入ることも減少でき、さらには放熱穴加工に要するプレス金型費用も 削減できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1による筐体構造の意匠カバ
ーを示す斜視図である。
【図2】図1の部分断面図である。
【図3】図1の筐体構造を用いたときの放熱経路を示す
図である。
【図4】図1の実施例を適用した実器による温度計測の
測定位置を示す図である。
【図5】図4で得た温度計測結果を示す図である。
【図6】この考案の実施例2を示す図である。
【図7】この考案の実施例4を示す図である。
【図8】この考案の実施例5を示す図である。
【図9】従来の筐体構造を示す分解斜視図である。
【図10】図9の概略側面図である。
【図11】放熱用ラジエーターの部分詳細図である。
【符号の説明】
1 メインシャーシー 1a,6a,7a 放熱穴 2 精密機構部 3 基板 4 電源トランス 5 放熱用ラジエーター 6 意匠カバー 7 底板 8 前面意匠構成部品 9 電動ファン 10 発熱トランジスター 21 吸熱部材 22 外装意匠面 23 成形インサート材 24 吸熱シート材 25 粘着剤 26 コーディング層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射熱の吸収率が高い部材を筐体の外郭
    部品の内側に付加したことを特徴とする筐体構造。
  2. 【請求項2】 放射熱の吸収率が高い部材とこの部材が
    付加される外郭部品とが一体となって任意の曲率を有す
    る形状を成すことを特徴とする請求項1の筐体構造。
JP6526991U 1991-08-19 1991-08-19 筐体構造 Pending JPH0520370U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6526991U JPH0520370U (ja) 1991-08-19 1991-08-19 筐体構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP6526991U JPH0520370U (ja) 1991-08-19 1991-08-19 筐体構造

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JPH0520370U true JPH0520370U (ja) 1993-03-12

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ID=13282042

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JP6526991U Pending JPH0520370U (ja) 1991-08-19 1991-08-19 筐体構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013178730A (ja) * 2012-01-30 2013-09-09 Toshiba Tec Corp 電子機器
WO2019159576A1 (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612798A (en) * 1979-07-12 1981-02-07 Kogyo Gijutsuin Heat dissipating enclosed housing

Patent Citations (1)

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