JPH05203372A - 高温熔体の冷却方法 - Google Patents
高温熔体の冷却方法Info
- Publication number
- JPH05203372A JPH05203372A JP3691992A JP3691992A JPH05203372A JP H05203372 A JPH05203372 A JP H05203372A JP 3691992 A JP3691992 A JP 3691992A JP 3691992 A JP3691992 A JP 3691992A JP H05203372 A JPH05203372 A JP H05203372A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- high temperature
- jacket
- pressure
- cooled
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却ジャケットを用いて、高温熔体又は高温
熔体に接触する外層を冷却する場合、冷却ジャケットの
熔損又は歪等による穴明きが生じても蒸気爆発が防止で
き、操業の安全を確保する。 【構成】 冷却ジャケット内の液体冷却媒体の圧力を冷
却ジャケットに直接又は間接に接する高温熔体圧力より
低くする冷却方法。
熔体に接触する外層を冷却する場合、冷却ジャケットの
熔損又は歪等による穴明きが生じても蒸気爆発が防止で
き、操業の安全を確保する。 【構成】 冷却ジャケット内の液体冷却媒体の圧力を冷
却ジャケットに直接又は間接に接する高温熔体圧力より
低くする冷却方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温熔体又はそれを囲
む容器の冷却方法に関し、液体冷却媒体が被冷却熔体で
ある高温熔体に漏洩することによる蒸気爆発を防止し、
操業の安全を図る方法に関する。
む容器の冷却方法に関し、液体冷却媒体が被冷却熔体で
ある高温熔体に漏洩することによる蒸気爆発を防止し、
操業の安全を図る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高温熔体に直接又は間接的に冷却ジャケ
ットを接触させる操業例としては、直接冷却の場合、鉛
コンデンサーの循環鉛の冷却等があり、間接冷却の例と
しては、熔融スラグ又は熔融金属に接する炉耐火物の熔
損防止の目的で炉耐火物に冷却ジャケットを接触させ、
冷却させる操業等がある。
ットを接触させる操業例としては、直接冷却の場合、鉛
コンデンサーの循環鉛の冷却等があり、間接冷却の例と
しては、熔融スラグ又は熔融金属に接する炉耐火物の熔
損防止の目的で炉耐火物に冷却ジャケットを接触させ、
冷却させる操業等がある。
【0003】これらいずれの場合においても、冷却ジャ
ケットに通す冷却媒体としては、空気や窒素等気体を使
用することも稀にあるが、一般に熱容量の大きい水に代
表される液体冷却媒体が使用されている。
ケットに通す冷却媒体としては、空気や窒素等気体を使
用することも稀にあるが、一般に熱容量の大きい水に代
表される液体冷却媒体が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷却方法にあっ
ては、ジャケットの熔損又は歪み等による穴明き損傷が
生じると、液体冷却媒体が高温熔体に侵入し、その際、
液体冷却媒体の急激な体積膨脹によって蒸気爆発が起こ
り、設備破損又は人災等を引き起こすことがしばしばあ
り、安全上大きな問題があった。
ては、ジャケットの熔損又は歪み等による穴明き損傷が
生じると、液体冷却媒体が高温熔体に侵入し、その際、
液体冷却媒体の急激な体積膨脹によって蒸気爆発が起こ
り、設備破損又は人災等を引き起こすことがしばしばあ
り、安全上大きな問題があった。
【0005】本発明は、冷却ジャケットの穴明き損傷が
起こっても、蒸気爆発を防止する方法を提供することを
目的とする。
起こっても、蒸気爆発を防止する方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高温熔体の冷却
方法は、液体冷却媒体を用いて、熱交換で高温熔体を冷
却する方法において、液体冷却媒体の圧力を高温熔体の
圧力より低く保つことを特徴とする。このため、本発明
では、冷却ジャケットの操業方法において、液体冷却媒
体の圧力を検知し、常に高温熔体の圧力より低く制御す
ることを特徴とする。
方法は、液体冷却媒体を用いて、熱交換で高温熔体を冷
却する方法において、液体冷却媒体の圧力を高温熔体の
圧力より低く保つことを特徴とする。このため、本発明
では、冷却ジャケットの操業方法において、液体冷却媒
体の圧力を検知し、常に高温熔体の圧力より低く制御す
ることを特徴とする。
【0007】本発明は、熱交換で高温熔体を冷却するの
に一般に使用される冷却ジャケットでは、その中の液体
冷却媒体の圧力を冷却ジャケットに直接又は間接に接す
る高温熔体圧力より低くすることにより、蒸気爆発を防
止できることを見出したことに基づいている。
に一般に使用される冷却ジャケットでは、その中の液体
冷却媒体の圧力を冷却ジャケットに直接又は間接に接す
る高温熔体圧力より低くすることにより、蒸気爆発を防
止できることを見出したことに基づいている。
【0008】
【作用】本発明によれば、ジャケットが損傷し、穴明き
が生じたとしても、高温熔体圧力の方が冷却媒体の圧力
より高いため、冷却媒体が高温熔体内に侵入することが
なく、従って蒸気爆発が防止できる。
が生じたとしても、高温熔体圧力の方が冷却媒体の圧力
より高いため、冷却媒体が高温熔体内に侵入することが
なく、従って蒸気爆発が防止できる。
【0009】また、ジャケットの穴明き箇所から、高温
熔体がジャケット内に侵入する過程において、この穴明
き箇所の高温熔体が急激に冷却固化されるため、ジャケ
ット穴明き箇所はこの作用によって自然にシールされ
る。従って、ジャケット内に多量の熔体が侵入すること
も防止でき、運転中にジャケット穴明き部の補修をする
ことなく運転が継続できる。
熔体がジャケット内に侵入する過程において、この穴明
き箇所の高温熔体が急激に冷却固化されるため、ジャケ
ット穴明き箇所はこの作用によって自然にシールされ
る。従って、ジャケット内に多量の熔体が侵入すること
も防止でき、運転中にジャケット穴明き部の補修をする
ことなく運転が継続できる。
【0010】
【実施例】図1に本発明に係る冷却ジャケットの操業方
法が適用される冷却装置の実施例を示す。当該冷却装置
は、被冷却熔体7を収容する樋8と、該被冷却熔体7の
中を通る冷却ジャケット6を有する。冷却ジャケット6
には、中継タンク5から排水ポンプ10で吸引された冷
却媒体4が通過するようになっている。中継タンク5に
は、冷却媒体4が供給管2によりコントロール弁1を介
して適宜供給されてるようになっている。
法が適用される冷却装置の実施例を示す。当該冷却装置
は、被冷却熔体7を収容する樋8と、該被冷却熔体7の
中を通る冷却ジャケット6を有する。冷却ジャケット6
には、中継タンク5から排水ポンプ10で吸引された冷
却媒体4が通過するようになっている。中継タンク5に
は、冷却媒体4が供給管2によりコントロール弁1を介
して適宜供給されてるようになっている。
【0011】本実施例では、被冷却熔体は、亜鉛を2.
5重量%含有する500℃の熔融鉛7であり、液体冷却
媒体として、水4を使用した。
5重量%含有する500℃の熔融鉛7であり、液体冷却
媒体として、水4を使用した。
【0012】樋8に上記熔融鉛を流し、この中に水を通
した冷却ジャケット6を侵漬させた。この冷却ジャケッ
ト6には、本発明の効果を確認するために、予め肉厚を
薄くし、損傷しやすい部分11を作った。
した冷却ジャケット6を侵漬させた。この冷却ジャケッ
ト6には、本発明の効果を確認するために、予め肉厚を
薄くし、損傷しやすい部分11を作った。
【0013】冷却水は、中継タンク5から排水ポンプ1
0で吸引させた。
0で吸引させた。
【0014】中継タンク5の水位は、排水ポンプ10と
の高低差が3mになるようにレベル計3と冷却水供給管
2につけたコントロール弁1とで制御した。冷却ジャケ
ットの水圧は、圧力計9で測定した。
の高低差が3mになるようにレベル計3と冷却水供給管
2につけたコントロール弁1とで制御した。冷却ジャケ
ットの水圧は、圧力計9で測定した。
【0015】この装置での冷却水の水圧は、−0.28
〜−0.30Kg/cm2 に保たれており、このように
して、冷却水の水圧が、樋内の熔融鉛の圧力、すなわち
大気圧より、常に低く保たれるようにした。
〜−0.30Kg/cm2 に保たれており、このように
して、冷却水の水圧が、樋内の熔融鉛の圧力、すなわち
大気圧より、常に低く保たれるようにした。
【0016】この冷却ジャケットの操業を2週間継続し
た後、冷却ジャケットを取出し点検したところ、予め肉
厚を薄くした部分に穴明きが発生していたが、この穴明
き部は熔融鉛の冷却固化によってシールされており、冷
却ジャケット内には熔融鉛は入っていなかった。この2
週間の操業中に、冷却ジャケットの穴明きが生じたにも
かかわらず蒸気爆発は起こらず、蒸気爆発の防止ができ
ることを確認した。
た後、冷却ジャケットを取出し点検したところ、予め肉
厚を薄くした部分に穴明きが発生していたが、この穴明
き部は熔融鉛の冷却固化によってシールされており、冷
却ジャケット内には熔融鉛は入っていなかった。この2
週間の操業中に、冷却ジャケットの穴明きが生じたにも
かかわらず蒸気爆発は起こらず、蒸気爆発の防止ができ
ることを確認した。
【0017】本実施例では、冷却ジャケットに関し説明
したが、冷却ジャケットに限らず、冷却チューブなど熱
交換関係の冷却装置に本発明を適用できることはいうま
でもない。
したが、冷却ジャケットに限らず、冷却チューブなど熱
交換関係の冷却装置に本発明を適用できることはいうま
でもない。
【0018】
【発明の効果】本発明により、高温熔体の液体冷却媒体
を用いた冷却ジャケットの操業方法において、冷却ジャ
ケット内の液体冷却媒体の圧力を、冷却ジャケットに直
接又は間接に接触させる高温熔体の圧力より低く保つこ
とができ、冷却ジャケットの損傷穴明きが起こっても蒸
気爆発を防止することが可能とる。
を用いた冷却ジャケットの操業方法において、冷却ジャ
ケット内の液体冷却媒体の圧力を、冷却ジャケットに直
接又は間接に接触させる高温熔体の圧力より低く保つこ
とができ、冷却ジャケットの損傷穴明きが起こっても蒸
気爆発を防止することが可能とる。
【図1】本発明を採用した冷却ジャケットの実施例を示
す縦断面図
す縦断面図
1 コントロール弁 2 冷却水供給管 3 レベル計 4 水 5 中継タンク 6 冷却ジャケット 7 熔融鉛 8 樋 9 圧力計 10 排水ポンプ 11 冷却ジャケットの肉厚を薄くした損傷しやすい部
分
分
Claims (1)
- 【請求項1】 液体冷却媒体を用いて、熱交換で高温熔
体を冷却する方法において、液体冷却媒体の圧力を高温
熔体の圧力より低く保つことを特徴とした高温熔体の冷
却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3691992A JPH05203372A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 高温熔体の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3691992A JPH05203372A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 高温熔体の冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05203372A true JPH05203372A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=12483175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3691992A Pending JPH05203372A (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 高温熔体の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05203372A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102650486A (zh) * | 2012-01-09 | 2012-08-29 | 章礼道 | 可以制取凝结水的闭式水冷却*** |
CN103388987A (zh) * | 2013-08-12 | 2013-11-13 | 青岛圆鑫双金属有限公司 | 一种中频炉冷却***及冷却方法 |
CN103673636A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-26 | 浙江鸿峰铝业有限公司 | 一种熔炼炉铜水套及其加工工艺 |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP3691992A patent/JPH05203372A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102650486A (zh) * | 2012-01-09 | 2012-08-29 | 章礼道 | 可以制取凝结水的闭式水冷却*** |
CN102650486B (zh) * | 2012-01-09 | 2014-04-02 | 章礼道 | 可以制取凝结水的闭式水冷却*** |
CN103388987A (zh) * | 2013-08-12 | 2013-11-13 | 青岛圆鑫双金属有限公司 | 一种中频炉冷却***及冷却方法 |
CN103673636A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-26 | 浙江鸿峰铝业有限公司 | 一种熔炼炉铜水套及其加工工艺 |
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