JPH05201249A - 自動車用ウインドモールディング及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドモールディング及びその製造方法

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JPH05201249A
JPH05201249A JP4037057A JP3705792A JPH05201249A JP H05201249 A JPH05201249 A JP H05201249A JP 4037057 A JP4037057 A JP 4037057A JP 3705792 A JP3705792 A JP 3705792A JP H05201249 A JPH05201249 A JP H05201249A
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die
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decorative portion
opening
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Yukihiko Yada
幸彦 矢田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な堰止め機能を備えた雨水受け溝を備え
たウインドモールディング2の全長を、容易かつ一連一
体に押出成形することを可能とする。 【構成】 押出成形装置におけるダイの往復移動によっ
て、ウインドモールディング2の装飾部22の一部を連
続的に膨出させて厚肉部分を成形するとともに、その膨
出厚肉部分に、大きな奥行形状を有する雨水受け溝29
を凹設してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のウインドガラ
ス周縁部に装着される自動車用モールディング及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体パネルの窓開口部
に取り付けられたウインドガラスの周縁部には、シール
機能及び装飾機能を備えたウインドモールディングが装
着されている。具体的には、ウインドガラスの周縁部と
車体パネルの窓枠開口部との間に、細長状の隙間が連続
的に形成されており、その隙間内に、長尺状押出部材か
らなるウインドモールディングが嵌挿されシールが行わ
れている。このウインドモールディングは、前記隙間内
に介挿される脚部と、その隙間を車外側から覆う装飾部
とを有している。
【0003】一方このような自動車用ウインドモールデ
ィングには、雨水用樋がしばしば設けられている。例え
ば特公昭51−35727号公報に記載されているもの
では、窓ガラスの固定部を覆うモールディングフレ−ム
に、水捕集溝を構成する突出部分が一体的に形成されて
いる。
【0004】ところが横断面形状を一定の形状にて押出
成形してなる従来のモールディングでは、車体パネル側
への取付に限界を生じる。例えば車体パネルとウインド
ガラスとの間の段差が連続的に変化しているものに対し
ては、取付を行うことができない。またコーナー部に沿
わせるようにモールディングの一部を切断したもので
は、切断した部材の端末部が外部から見えてしまうとい
う問題もある。
【0005】このような理由から、ウインドモールディ
ング全長の横断面形状、特に雨水用樋の横断面形状を部
位によって異ならせることが望ましい。例えば特開昭6
2−289427号公報記載のものでは、複数部品を組
み合わせることによって雨水用樋の大きさを長手方向に
て変化させている。さらに特開平1−195032号公
報、特開平1−244820号公報、特開平1−269
612号公報では、モールディングの押出直後に製品の
一部を切除することによって、押出品の横断面形状を長
手方向にて変化させている。さらにまた特開平1−26
9611号公報記載のものでは、異なる押出用開口によ
り成形された押出品を、押出成形の直後に合体させるよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来のウインドモールディングでは、全長を成形するの
に切除等の工程を付加しなければならず、したがって生
産性が低いという問題がある。また雨水用樋の水堰止め
機能及び水受け容量が未だ十分ではなく、必要な部位に
必要な大きさの雨水用樋を成形することが望まれてい
る。
【0007】そこで本発明は、十分な堰止め機能を有す
る雨水用樋を備え、かつ車体パネルに沿って良好に連続
成形することができるようにした自動車用ウインドモー
ルディング及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる自動車用ウインドモールディングは、車
体パネルの窓枠開口部に固着されたウインドガラスの周
縁部に装着されるものであって、前記ウインドガラスの
周縁部と車体パネルの窓枠開口部の内周との間に形成さ
れた隙間内に介挿される脚部と、この脚部の車外側端に
設けられて上記隙間を車外側から覆う装飾部とを備えた
自動車用ウインドモールディングにおいて、モールディ
ングの長手方向の少なくとも一部における装飾部には、
車内外方向に膨出する厚肉部分が設けられているととも
に、上記装飾部の膨出厚肉部分には、内周側に開口する
ように凹設された雨水用樋が備えられ、かつ上記雨水用
樋の溝底部側における溝幅寸法は、開口部側における溝
幅寸法よりも拡大されてなり、全長が一連一体の押出成
形体から構成されている。
【0009】また本発明にかかる自動車用ウインドモー
ルディングの製造方法は、車体パネルの窓枠開口部に固
着されたウインドガラスの周縁部に装着されるモールデ
ィングを押出成形するものであって、前記ウインドガラ
スの周縁部と車体パネルの窓枠開口部の内周との間に形
成された隙間を車外側から覆う装飾部に対応する形状の
押出成形口を備えたダイを用いて押出を行うようにした
自動車用ウインドモールディングの製造方法において、
モールディングの長手方向の少なくとも一部を成形する
際には、前記ダイにおける装飾部に対応する押出成形口
の開口面積を拡張しつつ押出を行うことによって、装飾
部に膨出厚肉部分を成形するとともに、上記ダイの押出
成形口における開口面積拡張領域内に、押出方向奥側か
ら所定のタイミングで他のダイを進入させて、前記ダイ
の押出成形口における開口面積拡張領域の一部を他のダ
イにより遮蔽し、上記他のダイの外郭形状に対応した横
断面形状を有する雨水用樋を、前記装飾部の膨出厚肉部
分に成形するものであって、モールディングの全長を一
連一体に押出成形するようにした構成を有している。
【0011】
【作用】このような構成を有する各手段によれば、ウイ
ンドモールディングの装飾部の一部に、膨出厚肉部分が
連続的に成形されつつ、当該膨出厚肉部分に、大きな奥
行形状を有し良好な堰止め機能を備えた雨水用樋が連続
的に成形され、したがって良好な機能を有する一連一体
のウインドモールディングの全長が、容易に押出成形さ
れるようになっている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に表わされているように、自動車
のフロント側のウインドガラス1の周縁部には、長尺帯
状の押出樹脂部材からなるウインドモールディング2が
装着されている。このウインドモールディング2は、前
記ウインドガラス1の上縁部とルーフパネル3との間の
隙間に装着されたアッパーモールディング2Aと、ウイ
ンドガラス1の両側縁部とピラーパネル4との間の隙間
に装着されたサイドモールディング2Cと、これらアッ
パーモールディング2Aとサイドモールディング2Cと
を湾曲状に連結しているコーナーモールディング2Bと
を有している。これら各モールディング2A,2B,2
Cは、後述するようにして一体連続的に押出成形されて
いる。
【0013】ウインドモールディング2は、ゴム、合成
樹脂等の弾性材料を後述する成形装置によって一連に押
出成形してなるものであり、図2ないし図5に示されて
いるように、ウインドガラス1の周縁部とルーフパネル
3及びピラーパネル4との間隙に介挿される脚部21
と、ウインドガラス1の表面を車外側(図示上側)から
覆う装飾部22とを備えている。
【0014】脚部21は、モールディングの全長にわた
って均一な横断面形状を有する柱状部材からなってお
り、当該脚部21の内部車外端(図示上端)部分には、
芯材としての金属薄箔芯金23が埋設されている。また
この脚部21の車内側端縁(図示下端縁)には、ウイン
ドガラス1の車内側面(図示下面部)を支持するガラス
支持片24が、モールディングの全長にわたって一定形
状にて設けられている。これら装飾部22と脚部21と
ガラス支持片24とは、長手方向に直交する横断面にお
いて略コの字状の関係になされている。
【0015】さらに上記ガラス支持片24が設けられて
いる脚部21の反対側である外周側には、上記車体パネ
ル3,4の壁面に向かって突出する弾性リップ片25,
26が、アッパー部及びコーナー部に設けられていると
ともに、サイド部には、弾性リップ片25,26,27
が設けられている。上記弾性リップ片25,26は、モ
ールディングの全長にわたって上下二段に突設されてい
るとともに、弾性リップ片27は、これらの弾性リップ
片25,26の直下部分に突設されている。
【0016】一方前記装飾部22は、脚部21の車外側
端(図示上端)から内周側に延びるリップ状部材からな
り、ウインドガラス1の車外側表面の周縁部を覆ってい
るとともに、この装飾部22と前記脚部21とガラス支
持片24とによって、ウインドガラス1の周縁部を受け
入れるためのガラス嵌合溝28が、横断面略コの字状を
なすように画成されている。このガラス嵌合溝28の溝
形状は、全長にわたって一定であり、その溝幅は、ウイ
ンドガラス1の厚さにほぼ一致されている。
【0017】上記装飾部22の横断面形状は、後述する
ようにウインドガラス1の車外側表面と、車体パネル
3,4の車外側表面との間に形成されている段差の大き
さに対応して変化されており、アッパー部ではモールデ
ィングの長手方向に均一な形状に構成され、コーナー部
からサイド部にかけては、車内外方向に膨出する厚肉部
分が設けられている。
【0018】すなわちまずアッパーモールディング2A
における装飾部22は、最小の肉厚寸法に設定されてい
るとともに、当該装飾部22の幅寸法も最小に設定され
ている。このアッパーモールディング2Aの肉厚寸法及
び幅寸法は、当該アッパーモールディング2Aの全長に
わたって一定に維持されている。
【0019】またコーナーモールディング2B及びサイ
ドモールディング2Cの装飾部22においては、コーナ
ー途中部分からサイド側に向かって、肉厚寸法及び幅寸
法が徐々に増大されて膨出厚肉部分が構成されている。
この膨出厚肉部分は、サイドモールディング2Cのコー
ナー部寄りの上端部分において、車内外方向及び内周側
方向に最大の肉厚寸法及び幅寸法に設定されている。こ
の装飾部22における膨出厚肉部分の最大肉厚寸法及び
幅寸法は、サイド中央部分からサイド下部側に向かって
一定に維持されている。
【0020】また当該サイドモールディング2Cにおけ
る装飾部22の車外側及び内周側への膨出厚肉部分に
は、雨水用樋29が凹設されている。この雨水用樋29
は、装飾部22が最大の肉厚寸法になされたサイドモー
ルディング2Cのコーナー寄りのサイド部上端からサイ
ド部下方にかけて、内周側に開口するように設けられて
おり、サイド部上端側の浅底部分を除いて、一定の略台
形横断面形状に維持されている。そして特に図5に示さ
れているように、当該雨水用樋29の横断面形状におけ
る溝底部の溝幅寸法βは、開口部における溝幅寸法αよ
りも拡大されている。すなわちこの雨水用樋29の横断
面形状は、溝底部側の奥行方向に向かって拡大されてお
り、大きな奥行形状を備えるように構成されている。
【0021】このようなウインドモールディング2の車
体取付構造を次に説明する。前記ルーフパネル3及びピ
ラーパネル4に設けられたガラス取付用窓開口部の内周
縁部は、ウインドガラス1を受け入れるように室内側に
向かって階段状に折り曲げられており、傾斜壁3a,4
aを介してフランジ部3b,4bが設けられている。ア
ッパー部の傾斜壁3aの立ち上がり高さは均一になされ
ているが、サイド部の傾斜壁4aの立ち上がり高さは、
コーナー部の途中から次第に高められている。
【0022】そしてまずウインドガラス1の周縁部分あ
るいは車体パネル3,4側のフランジ部3b,4b上
に、帯状のダムラバー5が固着されるとともに、このダ
ムラバー5の外周側に接着剤6が押出によって充填さ
れ、ウインドガラス1の車内側面(図示下面)が、上記
ダムラバー5上に当接され押圧される。これによってウ
インドガラス1は、車体パネル3,4側のフランジ部
3,4上に全周略均一の高さに固着される。このウイン
ドガラス1の車外側表面と、車体パネル3,4の表面と
の間には、傾斜壁3a,4aの立ち上がり高さに対応し
た段差及び隙間が形成される。
【0023】ウインドモールディング2は、ウインドガ
ラス1に装着した状態で窓枠側に挿入されるか、あるい
は予めウインドガラス1を窓枠側に設置しておいた上
で、ウインドガラス1の周端縁と車体パネル3,4との
間の隙間内に挿入される。ウインドモールディング2
が、ウインドガラス1の周縁部と車体パネル3,4との
間の隙間内に嵌挿された状態では、ガラス支持片24と
装飾部22との間に画成されているガラス嵌合溝28
が、ウインドガラス1の周縁部全長にわたって嵌着され
ている。また弾性リップ片25,26,27は、車体パ
ネル3,4の傾斜壁3a,4aに対して屈曲状態にて弾
接されている。これら各弾性リップ片25,26,27
の屈曲弾性反発力及び上記ガラス嵌合溝28のガラス嵌
合力は、接着剤が固化するまでの仮固定力及び姿勢保持
力として作用する。
【0024】装着後におけるウインドモールディング2
の装飾部22は、ウインドガラス1の車外側表面と車体
パネル3,4の表面との間に形成されている段差及び隙
間の大きさに対応して、車内外方向の肉厚寸法及び車内
外方向に直交する方向の幅寸法が変化されている。
【0025】すなわちまずアッパー部においては(図3
参照)、全長にわたって上記段差及び隙間が小さくかつ
均一になされており、それに対応して装飾部22の肉厚
寸法及び幅寸法が最小かつ均一に設定されている。コー
ナー部においては(図3及び図4参照)、上記段差及び
隙間がサイド部側に向かって徐々に拡大されており、そ
れに対応して装飾部22の肉厚寸法及び幅寸法も増大さ
れている。さらにサイド部においては(図3及び図5参
照)、サイド部上端で最大になされた段差及び隙間が、
サイド部下方に向かって一定に維持されており、それに
対応して装飾部22の肉厚寸法及び幅寸法も、サイド部
上端で最大になされているとともに、その最大の肉厚寸
法及び幅寸法が、サイド部下方側に向かって一定に維持
されている。
【0026】上述のようにウインドガラス1と車体パネ
ル3,4との間に形成された段差の大きさ及び隙間の幅
寸法の変動に対応して、ウインドモールディング2の横
断面形状が連続的に変化されているため、ウインドモー
ルディング2の装着にあたっては、いずれの部位におい
ても良好な取付が行われる。
【0027】またウインドモールディング2を装着した
状態において、ウインドガラス1上に滴下した雨水は、
ウインドモールディング2の内周壁部に導かれるように
して所定の部位に排出されていく。より具体的には、ア
ッパー部からコーナー部における雨水は、装飾部22の
内周壁に誘導されていくとともに、サイド部に集められ
た雨水は、脚部21の膨出肉厚部分に設けられた雨水用
樋29を通って誘導されていく。このとき雨水用樋29
は、大きな奥行形状を備えるように構成されているた
め、当該雨水用樋29による雨水堰止め作用は極めて良
好に行われる。
【0028】次に、上述したウインドモールディング2
を成形する装置を説明する。図示を省略したコイラーか
ら巻き出されたインサート材としての金属薄箔芯金23
は、フォーミングロール、位置検出装置を通して押出成
形金型(ダイス)に供給され、樹脂と一体にて上述した
横断面形状に押出成形される。押し出されたモールディ
ング素材は、冷却槽を通して引取機を通って切断装置に
送り込まれ、そこで所定長さに切断が行われる。このと
き上記位置検出装置で検出された金属薄箔芯金23の送
り量は、制御装置に印加されており、その入力信号に基
づいて、上記押出成形金型及び切断装置の動作タイミン
グが決定され、制御装置から各装置に動作信号が出力さ
れている。上記位置検出装置の配設位置は、素材の進行
量あるいは移動量を検知することができる位置であれば
どこでも良く、例えば引取機の前後いずれであっても配
置することができる。
【0029】上記押出成形金型に設けられたダイは、図
6ないし図11に示されているような合成樹脂押出用の
3つのダイを備えている。これらのダイは、モールディ
ングの押出方向(紙面垂直方向)に並設された第1のダ
イ7及び第2のダイ8と、これら第1のダイ7及び第2
のダイ8により画成された押出成形口の内部に配置され
ている第3のダイ9とを有している。
【0030】上記第1のダイ7は固定状態に設置されて
おり、ウインドモールディング2の外周側表面に対応し
た輪郭形状を有する押出形成口71を備えている。この
押出成形口71は、装飾部22に対応する開口部71a
と、脚部21に対応する開口部71bと、弾性リップ片
25,26,27に対応する開口部71c,71d,7
1eとを有しており、当該押出形成口71の内周側部分
すなわち上記開口部71aの下方側領域は、図6破線で
示されているようなウインドモールディング2の横断面
形状全体を包含する大型の開口に形成されている。
【0031】また上記第2のダイ7及び第3のダイ9
は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成されてい
る。第2のダイ8は、第1のダイ7の前面上に一対のガ
イド体81,81によって、モールディングの押出方向
と直交する方向に平行移動可能に支持されているのに対
し、第3のダイ9は、上記第1のダイ7の押出形成口内
において、図示を省略したガイド体によりモールディン
グ押出方向に平行移動可能に支持されている。
【0032】第2のダイ8の図示上縁部に形成された押
出形成口82は、ウインドモールディング2の内周側表
面に対応した輪郭形状に切欠成形されており、前記第1
のダイ7の押出成形口71に対して、所定の位置関係に
重ね合わせられている。この第2のダイ8の図示下縁部
には、連接棒83が設けられており、この連接棒83
が、回転運動を直線運動に変換する図示を省略した変換
器を介して駆動モータ84に連結されている。そしてこ
の駆動モータ84からの駆動力によって上記第2のダイ
8は、図6に示されたアッパーモールディング形成位置
と、図8に示されたコーナーモールディング形成位置
と、図10に示されたサイドモールデイング形成位置と
の間において図示斜め方向に往復移動されるようになっ
ている。
【0033】また特に図10に示されているように、前
記第3のダイ9は、雨水用樋29の横断面形状に対応し
た外郭形状に成形されており、図示を省略した駆動モー
タからの駆動力によってモールディングの押出方向に往
復移動されるように構成されている。この第3のダイ9
は、後述するように、前記第1のダイ7に対して第2の
ダイ8が最大の開口離反状態となったときに、押出方向
の前方手前側に向かって押し出される。
【0034】このようなモールデイング成形装置による
ウインドモールディング2の成形方法を説明する。ウイ
ンドモールディング2を成形するにあたっては、アッパ
ーモールディング2A、コーナーモールディング2B、
サイドモールディング2Cが一連一体に押出成形される
が、そのときの成形順序は、一方のサイドモールディン
グ2C、一方のコーナーモールディング2B、アッパー
モールディング2A、そして他方のコーナーモールディ
ング2B、他方のサイドモールディング2Cの順であ
る。
【0035】まずサイドモールディング2Cを押出成形
する場合には、第1のダイ7、第2のダイ8及び第3の
ダイ9が、図10及び図11に示された位置関係に維持
される。この状態においては、第2のダイ8が最下位置
に引き込まれており、第1のダイ7の押出形成口71が
最大の開口面積に拡張されているとともに、当該第1の
ダイ7の押出形成口71内において、第3のダイ9が、
モールディング押出方向の前方手前側に押し出されてい
る。これにより図5に示された横断面形状をなすサイド
モールディング2Cが、下端部分(図3右端部分)から
押し出されていく。
【0036】すなわち上記最大の開口面積に拡張された
第1のダイ7の押出形成口71によって、装飾部22の
肉厚寸法及び幅寸法が最大状態にて成形され、膨出厚肉
部分が押出成形されるとともに、第3のダイ9の分流作
用によって、上記装飾部22の膨出厚肉部分に雨水用樋
29が形成される。このとき第1のダイ7の押出形成口
71に対しては、金属薄箔芯金23が供給される。
【0037】このような一定横断面形状の状態で、サイ
ドモールディング2Cが一定長にわたって押出成形さ
れ、コーナーモールディング2Bの成形位置に近づいて
くると、第3のダイ9がモールディング押出方向の奥側
に引き込まれていき、サイドモールディング2Cの上端
部に相当するタイミングで完全に引き込まれる。これに
よって雨水用樋29は消失され、ついでコーナーモール
ディング2Bの成形が開始される。
【0038】コーナーモールディング2Bでは、図8及
び図9に示されているように、第2のダイ8が図示斜め
上側方向に押し上げ移動されつつ押出が行われ、装飾部
22の肉厚寸法及び幅寸法が徐々に縮小されていく。コ
ーナーモールディング2Bの押出成形が終了した時点
で、上記第2のダイ8及び第3のダイ9は、図6及び図
7に示されている位置に至り、押出形成口71の全体
が、アッパーモールディング2Aの横断面形状に対応す
る形状に画成される。そしてこのときからアッパーモー
ルディング2Aが一定の横断面形状にて押出成形されて
いく。アッパーモールディング2Aが一定長にわたって
押出成形されると、上述した手順とは逆にして、コーナ
ーモールディング2B及びサイドモールディング2Cの
成形が行われ、一連のウインドモールディング2が得ら
れる。
【0039】次に図12、図13及び図14に示されて
いる実施例におけるウインドモールディング10は、サ
イドモールディング10C、コーナーモールディング1
0B及びアッパーモールディング10Aが一連に押出成
形されてなるものであって、図示を省略したクリップを
介して車体パネル側に装着されている。
【0040】車体パネル3,4とウインドガラス1の周
端縁との間には、横断面略C型形状の金属モール体10
2が車外側から装着されている。この金属モール体10
2は、扁平な幅広形状に構成されており、その幅方向の
内周側端縁部及び外周側端縁部に、ガラス側装飾部10
2a及びパネル側装飾部102bが、それぞれ一体成形
されている。
【0041】上記パネル側装飾部102bは、全長にわ
たって均一な横断面形状にて構成されているが、ガラス
側装飾部102aは、ウインドガラス1の車外側表面と
車体パネル3,4の車外側表面との間に形成されている
段差の大きさに対応して肉厚が変化されており、アッパ
ー部ではモールディングの長手方向に均一な形状に構成
され、コーナー部からサイド部にかけては、車内外方向
に膨出する厚肉部分が設けられている。
【0042】すなわちまずアッパーモールディング10
Aにおけるガラス側装飾部102aは、最小の肉厚寸法
に設定されており、このアッパーモールディング10A
の最小肉厚寸法が、当該アッパーモールディング10A
の全長にわたって一定に維持されている。
【0043】またコーナーモールディング10B及びサ
イドモールディング10Cのガラス側装飾部102aに
おいては、コーナー途中部分からサイド側に向かって徐
々に肉厚寸法が増大されて膨出厚肉部分が構成されてお
り、この膨出厚肉部分は、サイドモールディング10C
のコーナー寄りの上端部分において、最大の肉厚寸法に
設定されている。このようなガラス側装飾部102aに
おける膨出厚肉部分の最大肉厚寸法は、サイド中央部分
からサイド下部側に向かって一定に維持されている。
【0044】さらに上記サイドモールディング10Cに
おけるガラス側装飾部102aの車外側への膨出厚肉部
分には、雨水用樋109が凹設されている。この雨水用
樋109は、ガラス側装飾部102aが最大の肉厚寸法
になされたサイドモールディング10Cのコーナー寄り
のサイド部上端から、サイド部下方にかけて設けられて
おり、サイド部上端側の浅底部分を除いて略コ字状横断
面形状に一定に維持されている。この実施例における雨
水用樋109も、開口部に比して溝底部分が拡大されて
おり、したがって大きな奥行形状を備えるように構成さ
れている。
【0045】このようなウインドモールディング10の
車体取付構造において、ウインドモールディング10
は、ウインドガラス1に装着した状態で窓枠側に挿入さ
れるか、あるいは予めウインドガラス1を窓枠側に設置
しておいた上で、ウインドガラス1の周端縁と車体パネ
ル3,4との間の隙間内に挿入される。そして装着後に
おけるウインドモールディング10のガラス側装飾部1
02aは、上記第1実施例と同様に、ウインドガラス1
の車外側表面と車体パネル3,4の表面との間に形成さ
れている段差の大きさに対応して、車内外方向の肉厚寸
法が変化されている。
【0046】そしてウインドモールディング10を装着
した状態において、ウインドガラス1上に滴下した雨水
は、大きな奥行形状を備えた雨水用樋109によって良
好に堰止め案内される。
【0047】次に、上述したウインドモールディング1
0を成形する装置の押出成形金型に設けられたダイは、
図15及び図16に示されているような合成樹脂押出用
の3つのダイを備えている。これらのダイは、モールデ
ィングの押出方向(紙面垂直方向)に並設された第1の
ダイ11及び第2のダイ12と、これら第1のダイ11
及び第2のダイ12により画成された押出成形口の内部
に配置されている第3のダイ13とを有している。
【0048】上記第1のダイ11は固定状態に設置され
ており、ウインドモールディング10全体の外周表面に
対応した輪郭形状を有する押出形成口111を備えてい
る。この押出形成口111の内周側相当部分は、ガラス
側装飾部102aの横断面形状全体を包含する大型の開
口に形成されている。
【0049】また上記第2のダイ11及び第3のダイ1
3は、板状部材及び箱状部材からそれぞれ形成されてい
る。第2のダイ12は、第1のダイ11の前面上に一対
のガイド体121,121によって、モールディングの
押出方向と直交する方向に平行移動可能に支持されてい
るのに対し、第3のダイ13は、上記第1のダイ11の
押出形成口内において、図示を省略したガイド体により
モールディング押出方向に平行移動可能に支持されてい
る。
【0050】第2のダイ12の図示上縁部に形成された
押出形成口122は、ウインドモールディング10のガ
ラス側装飾部102aに対応した輪郭形状に切欠成形さ
れており、前記第1のダイ11の押出成形口111に対
して、所定の位置関係に重ね合わせられている。この第
2のダイ12の図示下縁部には、連接棒123が設けら
れており、この連接棒123が、回転運動を直線運動に
変換する図示を省略した変換器を介して駆動モータ12
4に連結されている。そしてこの駆動モータ124から
の駆動力によって上記第2のダイ12は、アッパーモー
ルディング形成位置と、コーナーモールディング形成位
置と、図15に示されたサイドモールデイング形成位置
との間において図示斜め方向に往復移動されるようにな
っている。
【0051】また前記第3のダイ13の外郭形状は、雨
水用樋109の横断面形状に対応した形状に成形されて
おり、モールディングの押出方向に図示を省略した駆動
モータからの駆動力によって往復移動されるように構成
されている。この第3のダイ13は、前記第1のダイ1
1に対して第2のダイ12が最大の開口離反状態となっ
たときに、モールディング押出方向の前方手前側に向か
って押し出される。
【0052】このようなモールデイング成形装置による
ウインドモールディング10の成形方法は、第1のダイ
11及び第2のダイ12に対して第3のダイ13を、モ
ールディング押出方向に所定のタイミングで往復移動さ
せる点において、上述した第1の実施例におけるウイン
ドモールディング2の成形方法と基本的に同様である。
したがって詳細な説明は省略する。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、押出成形装
置におけるダイの往復移動により、ウインドモールディ
ングの装飾部の一部を連続的に膨出させて厚肉部分を成
形するとともに、その膨出厚肉部分に、大きな奥行形状
を有する雨水用樋を凹設したものであるから、良好な堰
止め機能を備えた雨水用樋を備えたウインドモールディ
ングの全長を、容易かつ一連一体に押出成形することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車の前部を表わした
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるウインドモールデ
ィング構造を表わした外観斜視説明図である。
【図3】図1中のIII−III線に沿う横断面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う横断面図である。
【図5】図3中のV −V 線に沿う横断面図である。
【図6】図1ないし図5に表わされたウインドモールデ
ィングの押出成形装置の一例を表わした正面説明図であ
る。
【図7】図3中のA−A線に沿う横断面図である。
【図8】図6に表わされた押出成形装置の移動状態を表
わした正面説明図である。
【図9】図8中のB−B線に沿う横断面図である。
【図10】図6に表わされた押出成形装置のさらなる移
動状態を表わした正面説明図である。
【図11】図10中のC−C線に沿う横断面図である。
【図12】本発明の第2実施例におけるウインドモール
ディングの構造を表わした図2相当の外観斜視説明図で
ある。
【図13】図12に表わされたウインドモールディング
の構造を表した図4相当の横断面図である。
【図14】図12に表わされたウインドモールディング
の構造を表した図5相当の横断面図である。
【図15】図12ないし図10に表わされたウインドモ
ールディングの押出成形装置の一例を表わした図10相
当の正面説明図である。
【図16】図15中のD−D線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドガラス 3,4 車体パネル 2,10 ウインドモールディング 2A,10A アッパーモールディング 2B,10B コーナーモールディング 2C,10C サイドモールディング 21 脚部 22,102a.102b 装飾部 7,11 第1のダイ 8,12 第2のダイ 9,13 第3のダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:58 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの窓枠開口部に固着されたウ
    インドガラスの周縁部に装着されるものであって、 前記ウインドガラスの周縁部と車体パネルの窓枠開口部
    の内周との間に形成された隙間内に介挿される脚部と、
    この脚部の車外側端に設けられて上記隙間を車外側から
    覆う装飾部と、を備えた自動車用ウインドモールディン
    グにおいて、 モールディングの長手方向における少なくとも一部の装
    飾部には、車内外方向に膨出する厚肉部分が設けられて
    いるとともに、 当該装飾部の膨出厚肉部分には、内周側に開口する雨水
    用樋が溝状に凹設され、かつこの雨水用樋の底部側にお
    ける溝幅寸法は、開口部側における溝幅寸法より拡大さ
    れてなり、 モールディングの全長が、一連一体の押出成形体から構
    成されていることを特徴とする自動車用ウインドモール
    ディング。
  2. 【請求項2】 車体パネルの窓枠開口部に固着されたウ
    インドガラスの周縁部に装着されるモールディングを、
    ダイを用いて押出成形するものであって、 前記ダイに設けられた押出成形口を通して、ウインドガ
    ラスの周縁部と車体パネルの窓枠開口部の内周との間に
    形成された隙間を車外側から覆う装飾部を押出成形する
    ようにした自動車用ウインドモールディングの製造方法
    において、 モールディング長手方向の少なくとも一部を押出成形す
    る際には、前記ダイにおける装飾部対応の押出成形口の
    開口面積を拡張しつつ押出を行うことによって、モール
    ディングの装飾部に膨出厚肉部分を成形するとともに、 所定のタイミングで、上記押出成形口の開口面積拡張領
    域内に、押出方向奥側から他のダイを進入させて、前記
    押出成形口の開口面積拡張領域の一部を他のダイにより
    遮蔽しつつ押出を行うことにより、上記他のダイの外郭
    形状に対応した横断面形状を有する雨水用樋を、前記装
    飾部の膨出厚肉部分に成形し、 モールディングの全長を一連一体に押出成形するように
    したことを特徴とする自動車用ウインドモールディング
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0858363A (ja) * 1994-08-22 1996-03-05 Katayama Kogyo Kk 自動車のウインドガラス用のモールディング

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