JPH05200758A - 中空体の成形方法及び中空体成形用型構造 - Google Patents

中空体の成形方法及び中空体成形用型構造

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JPH05200758A
JPH05200758A JP1392992A JP1392992A JPH05200758A JP H05200758 A JPH05200758 A JP H05200758A JP 1392992 A JP1392992 A JP 1392992A JP 1392992 A JP1392992 A JP 1392992A JP H05200758 A JPH05200758 A JP H05200758A
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JP
Japan
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core
hollow body
molding
soluble
shape
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JP1392992A
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Ryuji Takashina
龍治 高科
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Daikyo Inc
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Publication date
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    • B29C33/44Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with means for, or specially constructed to facilitate, the removal of articles, e.g. of undercut articles
    • B29C33/52Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with means for, or specially constructed to facilitate, the removal of articles, e.g. of undercut articles soluble or fusible
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    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4457Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using fusible, soluble or destructible cores

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中空体製品1の開口部2・4を通して抜き取
り可能な芯金11・12の周囲に、可溶材料から成る可
溶部31を設けて中子32を形成し、この中子32を用
いて中空体成形品を形成する。その後、芯金11・12
の抜き取りを行った後に、可溶部31を溶解除去する。 【効果】 可溶部31は、芯金11・12が抜き取られ
た開口部2・4を通して中空体製品1内から除去され
る。このため、全開口を通して芯金を挿通させた構成と
することが可能で、中空体の内部容積に占める芯金の割
合が増加し、この分、可溶材料の使用量を低減すること
が可能となって、製作費をより安価なものとすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、開口部から内
方に延びる穴形状が湾曲する中空体等の成形に適用され
る中空体の成形方法及び中空体成形用型構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジンに接続される
エアーインテークパイプ等は、本発明の説明図である第
6図に示すように、全体形状が円弧状に湾曲し、したが
って、内部を貫通する貫通穴6もその外形形状に沿って
湾曲した形状となっている。このような形状の中空体を
合成樹脂の射出成形によって成形する場合、従来、例え
ば図7に示すように、中空体製品1’の両端開口部2’
・4’を通してそれぞれ挿入し得る形状の中子51・5
2が設けられる。これらを、中空体製品1’の貫通穴
6’の中間位置で互いに衝合させ、その外周に樹脂を射
出成形することによって、中空体製品1’が成形され
る。
【0003】しかしながら、上記のような中子51・5
2における貫通穴6’内に位置する部分は、中空体製品
1’の成形後に各開口部2’・4’を通して抜取り得る
ように、開口部2’・4’の周縁を内方に延長した円筒
面内に位置する形状にすることが必要である。このた
め、例えば貫通穴6’の中間位置での衝合領域等におけ
る形状が制約され、滑らかに湾曲した中空体製品は得ら
れない。
【0004】一方、例えば特開昭58−63406号公
報には、低融点金属材料等の可溶材料を用いて中子を形
成し、この中子の外側に樹脂成形品を形成した後、中子
を溶解除去することによって、中空体を成形する方法が
開示されている。この方法によれば、樹脂成形品の成形
後には、溶解して中子を除去するので、中子形状が開口
部の形状に制約されず、この結果、湾曲した内面形状を
有する中空体の成形が可能となる。また、上記公報に
は、開口部を通して内方に挿通されるアルミニウムの丸
棒等から成る芯金の外周に、可溶材料から成る可溶部を
中空穴に対応する形状で設けた中子を使用する成形方法
も開示されている。この場合、可溶部の外周に樹脂成形
品を成形した後、例えば芯金に内蔵させた抵抗発熱体に
通電して発熱させ、これによって、可溶部を溶解除去す
るようになっている。この方法によれば、樹脂成形品の
中空部内に芯金が位置する分、可溶材料の使用量がより
少なくて済み、これによって、製作費をより安価なもの
とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の芯金と可溶部とから成る中子を用いた成形方法
においては、樹脂成形品内から可溶部を除去する処理
が、芯金を成形品の開口部に挿通させたまま行われ、こ
の場合、溶解した可溶材料は、芯金が挿通されていない
開口を通して流出する。つまり、上記の成形方法では、
溶解した可溶材料を流出させるために、芯金を挿通させ
ない開口がさらに設けられている必要があり、この開口
より内方領域の空間部には可溶材料が充填されたものと
なっていることが必要である。この結果、可溶材料の使
用量を充分には低減することができず、製作費が高くな
るという問題を生じている。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、例えば開口部から内方に
延びる穴形状が湾曲するような中空体をより安価に成形
し得る中空体の成形方法及び中空体成形用型構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の中空体の成形方法は、1ヵ
所以上の開口部を有する中空体の成形方法において、上
記開口部を通して抜き取り可能な形状を有する芯金を、
上記中空体の内形に沿う中子成形用キャビティを有する
中子成形用型にセットした後、上記中子成形用キャビテ
ィに可溶材料を充填し硬化させることによって、上記芯
金の回りに可溶材料から成る可溶部を設けた中子を形成
し、次いで、この中子を、上記中空体の外形形状に沿う
中空体成形用キャビティを有する中空体成形用型にセッ
トした後、上記中空体成形用キャビティに成形樹脂を充
填し硬化させて中空体成形品を形成し、その後、芯金の
抜き取りを行った後に中空体成形品内から可溶部を溶解
除去することを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の中空体成形用型構造
は、1ヵ所以上の開口部を有する中空体を成形するため
の中空体成形用型構造において、上記開口部を通して出
没自在にスライドする芯金と、この芯金を囲み上記中空
体の内形に沿う中子成形用キャビティを有する中子成形
用型と、上記芯金を囲み中空体の外形形状に沿う中空体
成形用キャビティを有する中空体成形用型とが設けら
れ、両成形用型が交互に芯金を囲って型締め状態となる
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の成形方法によれば、芯金と
可溶部とから成る中子の回りに中空体成形品を形成した
後には、まず、芯金の抜き取りが行われる。したがって
この芯金の抜き取り跡が可溶部内から中空体成形品の開
口部に至る形状で生じる。このため、可溶部を溶解させ
ると、上記芯金の抜き取り跡を通して、溶解材料が中空
体成形品内から外部に速やかに流出して除去される。
【0010】このように、上記では、可溶部を溶解させ
て外部へと流出させるための開口部を、芯金が挿通する
開口部とは別に中空体成形品に設ける必要がなく、中空
体成形品の全開口を通して芯金を挿通させた構成とする
ことができる。このため、中空体の内部容積に占める芯
金の割合が増加した構成とすることが可能となって、そ
の分、可溶材料の使用量を低減することが可能となっ
て、製作費をより安価なものとすることができる。
【0011】また、上記のような中空体の成形を行う場
合に、請求項2記載の中空体成形用型構造を採用すれ
ば、まず、芯金を囲うように中子成形用型を型締めして
可溶部を形成し、次いで、中子成形用型の型開きを行う
と共に中空体成形用型を型締めして中空体成形品を形成
することができる。さらに、その後、中空体成形用型か
らの芯金の外方へのスライド操作によって、中空体成形
品からの芯金の抜き取りを続けて行うことができる。し
たがって、中空体成形用型からは、芯金が既に抜き取ら
れた中空体成形品を得ることができる。このように、中
子の形成と中空体成形品の形成、およびその後の芯金の
抜き取りを一連の連続した動作として行わせることが可
能であり、この場合、例えば、中子成形用型への中子の
装着作業等を省略し得るので生産効率が向上し、これに
よって、製作費がさらに安価なものとなる。
【0012】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図1ないし
図6に基づいて以下に説明する。初めに、本発明を適用
して成形される中空体成形品の形状の一例について、図
6を参照して説明する。同図に示す中空体製品1は、自
動車のエンジンに接続されるエヤーインテークパイプで
あり、全体が円弧状に湾曲した外形形状をなすと共に、
下端側の傾斜した端面には円形の下端側開口部2が、ま
た、上端フランジ3の端面には、二個の円形の上端側開
口部4・4がそれぞれ設けられている。内部には、図1
に示すように、下端側から上端へと至る隔壁5が設けら
れ、これによって、両端面間にわたって貫通する貫通穴
6は、下端側開口部2から、隔壁5を挟んで二つの上端
側開口部4・4へと二股状に分岐して延びる形状となっ
ている。なお、上端フランジ3の下側には、左右にそれ
ぞれ突出する小径パイプ部7・7がさらに設けられてい
る。
【0013】上記形状の中空体製品1を成形するため
に、図1に示すように、下端側開口部2を下側から挿通
する形状の下側芯金11と、上端側開口部4・4を上方
から挿通する形状の上側芯金12とが設けられている。
これら芯金11・12は、例えば鋼材から成っており、
下側芯金11は下端側開口部2の面に直交する傾斜方向
に、また、上側芯金12は端側開口部4・4の面に直交
する上下方向に、それぞれスライド自在に構成されてい
る。そして、両芯金11・12を、それぞれ先端側が各
開口部2・4・4を通して貫通穴6内に位置する前進位
置に位置させたときに、図に示すように、これら芯金1
1・12の各先端面が貫通穴6の略中央の位置で互いに
衝合するようになっている。
【0014】また、両芯金11・12における貫通穴6
内に位置する先端側の部分(以下、中子芯材部分とい
う)11a・12aは、それぞれ前記の隔壁5を挟むよ
うに二股状に形成されると共に、これら中子芯材部分1
1a・12aは、それぞれ開口部2・4・4へと向かう
スライド移動時に中空体製品1の壁面に干渉しない範囲
で、貫通穴6の内面に極力近づけた形状で形成されてい
る。しかしながら、上記のようにスライド移動時に中空
体製品1の壁面に干渉しない形状であるため、これら芯
金11・12の各中子芯材部分11a・12aの外周面
と、貫通穴6における湾曲する内面との間には、後述す
る可溶部31が充填される空間が生じたものとなってい
る。
【0015】なお、上記の衝合状態において、各中子芯
材部分11a・12aの先端には、台形状の突起と凹部
との相互に嵌合する先端嵌合部13・13が設けられて
いる。また、前記の中空体製品1における小径パイプ部
7・7に対応する位置には、これら小径パイプ部7・7
を通して貫通穴6を外方に連通させるための小径パイプ
部芯金14・14がさらにスライド自在に設けられ、こ
れらの先端は、その前進位置において、前記の衝合位置
に位置する上側芯金12周面の各凹部に側方から嵌入し
得るようになっている。
【0016】上記形状の芯金11・12を用いて中空体
製品1を成形するために、これら芯金11・12の周囲
に、図2および図3に示すように、中子成形用型21と
中空体成形用型22とが配設されている。中子成形用型
21は、図3に示すように、上下方向(図においては、
紙面に直交する方向)に設けられた芯金11・12を挟
んで図において上下に相対向して、例えば油圧シリンダ
23・23によってスライドされる二つ割り構造で形成
され、その合わせ面には、前記中空体製品1の貫通穴6
の内面形状に沿う中子成形用キャビティ24が設けられ
ている。一方、中空体成形用型22も、上記同様の二つ
割り構造で形成され、芯金11・12を挟んで、中子成
形用型21のスライド方向とは直交する図において左右
方向に、油圧シリンダ25・25によってスライドされ
るようになっている。そして、この中空体成形用型22
の合わせ面には、図2にも示すように、中空体製品1の
外形形状に沿う中空体成形用キャビティ26が設けられ
ている。
【0017】上記の各成形用型21・22を用いた中空
体製品1の成形手順について、次に説明する。まず、両
成形用型21・22がそれぞれ型開きの状態で、上側芯
金12を下降させると共に、下側芯金11を上昇させ
て、両芯金11・12を、前記した衝合状態とする。さ
らに、前記の小径パイプ部芯金14・14を前進させ
て、それらの先端を上側芯金12の前記凹部に嵌入させ
る。次いで、図2および図3に示すように、中子成形用
型21を型締めし、中子成形用キャビティ24内に水溶
性樹脂を射出成形する。
【0018】上記の水溶性樹脂としては、例えば米国ベ
ランド社製の商品名ベランド(Belland)ポリマーが用い
られる。。これは、硬化後に水に浸漬することによって
溶解し、その溶解速度は水温と共に上昇する。
【0019】上記の水溶性樹脂は、中子成形用キャビテ
ィ24内における芯金11・12の回りの空間、すなわ
ち、中空体製品1における貫通穴6の内面と芯金11・
12との間に相当する空間に充填されて硬化する。これ
により、図1に示されているように、芯金11・12
と、その回りに一体的に形成された水溶性樹脂から成る
可溶部31とから成る中子32が成形される。
【0020】上記のように中子32を成形した後、次い
で、中子成形用型21の型開きを行い、その後、図4お
よび図5に示すように、中空体成形用型22の型締めを
行って、中空体成形用キャビティ26内へ、例えばガラ
ス繊維を含有したナイロン等の製品樹脂を射出成形す
る。これによって、中空体成形用キャビティ26内にお
ける中子32の回りの空間部に製品樹脂が注入され、図
1に示すように、中子32を囲って硬化した中空体製品
1が成形される。
【0021】製品樹脂の射出成形が完了すると、次い
で、前記小径パイプ部芯金14・14を後退させて中空
体成形用キャビティ26内から抜き取り、さらに、中空
体製品1を中空体成形用型22内に残したまま、上側芯
金12を上昇させると共に、下側芯金11を下降させ
て、これら芯金11・12を中空体製品1から抜き取
る。このとき、中空体製品1の下端側開口部2および上
端側開口部4・4を挿通した芯金11・12のみが抜き
取られ、可溶部31は、貫通穴6の湾曲した内面に付着
したまま残留する。
【0022】上記のように芯金11・12・14の抜き
取りを行った後、中空体成形用型22の型開きを行って
中空体製品1を取出し、次いで、この中空体製品1の貫
通穴6内からの可溶部31の除去が行われる。これは、
中空体製品1内に、芯金11・12の抜き取り跡として
上端側開口部4から下端側開口部2に至る貫通した穴が
形成されているので、この穴を通して湯を流すことで、
この湯中に可溶部31が溶解し、これによって、速やか
に除去される。こうして、可溶部31を除去することに
よって、所定の内外形状を有する中空体製品1が成形さ
れる。
【0023】以上の説明のように、中空体製品1の開口
部2・4を通して抜き取り可能な芯金11・12に、さ
らに、可溶材料より成る可溶部31を設けて中子32を
形成することで、中空体製品1の内面形状の制約がなく
なり、任意形状の中空体を成形することができる。例え
ば図7を参照して説明した従来法においては、開口部
2’・4’を通して挿通される芯金のみで中子51・5
2が構成されていたために、図7中、中子51・52の
衝合箇所53・54等はエッジ状となってしまう。同様
に、側方に延びる小径パイプ部7’・7’の穴が内部の
貫通穴6’に開口する箇所55もエッジ状となる。した
がって、これらの箇所にバリ等が発生し易く、エアーイ
ンテークマニホールドとしては、エアーの流れに対して
不要な流動抵抗が生じるものとなる。さら中空体製品
1’を成形後に、開口部2’・4’を通して各中子51
・52の抜き取りを容易に行うためには、各中子51・
52の先端側ほど先細りの形状で形成しておくことが必
要であり、このため、貫通穴6’は、その奥側ほど断面
積が小さくなる等の不具合が生じる。
【0024】これに対し、芯金11・12の外周にさら
に可溶部31を設けて中子32を構成する上記実施例の
方法によれば、芯金11・12のさらに外側に設ける可
溶部31の外形形状によって、貫通穴6の内面形状を形
成できるので、その形状が、芯金11・12の抜き取り
に伴って制約されることはなく、これにより、上記した
従来の不具合が解消された中空体製品1を成形すること
ができる。
【0025】また、上記実施例によれば、通常、剛性が
比較的小さい水溶性樹脂から成る可溶部31は、剛性の
大きい金属性の芯金11・12の周囲に設けていること
から、貫通穴6に対応させて水溶性材料のみから成る中
子を使用する場合に比べ、強度の大きな中子が形成され
る。このため、中空体成形用キャビティ26内への射出
成形を行う場合に、中子32に射出圧による変形を生じ
難く、これによって、形状精度の良好な中空体製品1を
成形することができる。また、上記実施例においては、
下側芯金11と上側芯金12との各先端側は、前記の先
端嵌合部13によって相互に嵌合した連結構造となって
いるので、さらに中空体成形用キャビティ26内での不
動状態が維持される。
【0026】また、上記では、金属性の芯金11・12
が貫通穴6に対応する空間内に位置する分、可溶部32
の容積は少なくて済み、このため、可溶材料の使用量を
少なくすることができるので、製作費をより安価なもの
とすることができる。
【0027】特に、上記においては、製品樹脂の射出成
形後、芯金11・12の抜き取りを行い、その後に、こ
の抜き取り跡を通して溶解した可溶部31の除去が行わ
れる。この場合、芯金の挿通開口とは別に溶解材料の流
出開口を中空体製品1に設けておく必要がなく、このた
め、中空体製品1の全ての開口を通して芯金を挿通させ
た構成とすることが可能となっている。これにより、中
空体製品1の内部容積に占める芯金の割合が増加し、こ
れによっても、可溶材料の使用量がさらに低減されたも
のとなって、製作費をさらに安価なものとすることがで
きる。
【0028】また、芯金11・12の抜き取り跡が貫通
穴形状となる結果、この貫通穴を通して湯を流すことで
可溶部31が速やかに溶解除去されるので、例えば湯中
に浸漬して溶解除去するよりも短時間で除去することが
できる。さらに、芯金11・12は湯に触れることがな
いので、腐食等の変質が抑制され、これによって、繰り
返して使用される芯金11・12の寿命の低下が抑えら
れる。
【0029】さらに、スライド可能な芯金11・12を
囲うように中子成形用型21および中空体成形用型22
を配置し、これらの型21・22が交互に型締め状態と
なるように構成されているので、中子32の成形から中
空体製品1の成形および芯金11・12の抜き取りを連
続した工程として自動化できる。これによって、例えば
中子32の中空体成形用型22への装着工数等が省略で
きるので、これによっても、製作費がより安価なものと
なる。
【0030】なお、上記実施例においては、廃棄公害を
生ずるおそれのない前述の水溶性樹脂を用いて可溶部3
1を構成する例を挙げて説明したが、例えば低融点金属
等のその他の材料を用いることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
中空体の成形方法は、1ヵ所以上の開口部を有する中空
体の開口部を通して抜き取り可能な形状を有する芯金
を、上記中空体の内形に沿う中子成形用キャビティを有
する中子成形用型にセットした後、上記中子成形用キャ
ビティに可溶材料を充填し硬化させることによって、上
記芯金の回りに可溶材料から成る可溶部を設けた中子を
形成し、次いで、この中子を、上記中空体の外形形状に
沿う中空体成形用キャビティを有する中空体成形用型に
セットした後、上記中空体成形用キャビティに成形樹脂
を充填し硬化させて中空体成形品を形成し、その後、芯
金の抜き取りを行った後に中空体成形品内から可溶部を
溶解除去するものである。
【0032】これにより、溶解させた可溶部の流出が芯
金の抜き取り跡を通して行われるので、可溶部を除去す
る開口を、芯金が挿通する開口とは別に中空体成形品に
設ける必要がなく、中空体成形品の全開口を通して芯金
を挿通させた構成とすることができる。このため、中空
体の内部容積に占める芯金の割合の増加した構成とする
ことが可能となり、その分、可溶材料の使用量を低減す
ることが可能となって、製作費をより安価なものとする
ことができるという効果を奏する。
【0033】また、請求項2記載の中空体成形用型構造
は、1ヵ所以上の開口部を有する中空体の開口部を通し
て出没自在にスライドする芯金と、この芯金を囲み上記
中空体の内形に沿う中子成形用キャビティを有する中子
成形用型と、上記芯金を囲み中空体の外形形状に沿う中
空体成形用キャビティを有する中空体成形用型とが設け
られ、両成形用型が交互に芯金を囲って型締め状態とな
る構成である。
【0034】これにより、中子の形成と中空体成形品の
形成、およびその後の芯金の抜き取りを一連の連続した
動作として行わせることができる。この結果、例えば、
中子成形用型への中子の装着作業等を省略し得るので生
産効率が向上し、これによっても、製作費をさらに安価
なものとすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して成形される中空体製品の射出
成形後の状態を示す要部断面図である。
【図2】上記中空体製品の成形に使用する中子成形時に
おける成形用型の縦断面模式図である。
【図3】上記中子成形時における成形用型の平面模式図
である。
【図4】中空体製品の射出成形時における上記成形用型
の縦断面模式図である。
【図5】上記中空体製品の射出成形時における成形用型
の平面模式図である。
【図6】上記中空体製品1の斜視図である。
【図7】従来の中空体製品の射出成形後の状態を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
1 中空体製品 2 下端側開口部 4 上端側開口部 6 貫通穴 11 下側芯金 12 上側芯金 21 中子成形用型 22 中空体成形用型 24 中子成形用キャビティ 26 中空体成形用キャビティ 31 可溶部 32 中子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/26 7179−4F // B29L 23:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ヵ所以上の開口部を有する中空体の成形
    方法において、 上記開口部を通して抜き取り可能な形状を有する芯金
    を、上記中空体の内形に沿う中子成形用キャビティを有
    する中子成形用型にセットした後、上記中子成形用キャ
    ビティに可溶材料を充填し硬化させることによって、上
    記芯金の回りに可溶材料から成る可溶部を設けた中子を
    形成し、次いで、この中子を、上記中空体の外形形状に
    沿う中空体成形用キャビティを有する中空体成形用型に
    セットした後、上記中空体成形用キャビティに成形樹脂
    を充填し硬化させて中空体成形品を形成し、その後、芯
    金の抜き取りを行った後に中空体成形品内から可溶部を
    溶解除去することを特徴とする中空体の成形方法。
  2. 【請求項2】1ヵ所以上の開口部を有する中空体を成形
    するための中空体成形用型構造において、 上記開口部を通して出没自在にスライドする芯金と、こ
    の芯金を囲み上記中空体の内形に沿う中子成形用キャビ
    ティを有する中子成形用型と、上記芯金を囲み中空体の
    外形形状に沿う中空体成形用キャビティを有する中空体
    成形用型とが設けられ、両成形用型が交互に芯金を囲っ
    て型締め状態となることを特徴とする中空体成形用型構
    造。
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