JPH05200792A - 管状体の射出成形方法および射出成形用型構造 - Google Patents

管状体の射出成形方法および射出成形用型構造

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JPH05200792A
JPH05200792A JP1393292A JP1393292A JPH05200792A JP H05200792 A JPH05200792 A JP H05200792A JP 1393292 A JP1393292 A JP 1393292A JP 1393292 A JP1393292 A JP 1393292A JP H05200792 A JPH05200792 A JP H05200792A
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Japan
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core
core material
hole
tubular body
injection molding
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JP1393292A
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Ryuji Takashina
龍治 高科
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Daikyo Inc
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4457Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using fusible, soluble or destructible cores
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 湾曲した貫通穴2の開口部2bからの抜き取
り可能な中間芯材13の両端に、上部側・下部側芯材1
2・14をそれぞれ取り外し可能に連結して中子芯材1
1を組立て、この周囲に、水溶性樹脂から成る可溶部2
7を設けて中子22を作製する。この中子22を用いて
管状体製品1の射出成形を行い、上部側・下部側芯材1
2・14の抜取り後に、可溶部27を溶解除去すること
で、中間芯材13も取出される。 【効果】 中子22が、剛性の大きな金属材料で形成し
得る中子芯材11で補強されているので、射出圧による
変形を生じずに形状精度の高い管状体を成形することが
できる。また、中子芯材11が占める容積の分だけ、可
溶材料の量を少なくできて、製作費がより安価になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に湾曲した管状体を
成形するのに好適な管状体の射出成形方法および射出成
形用型構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のオイルフィラーパイプ等
は、図5(a)(b)に示すように、湾曲した曲管状に形
成される場合が多く、このような形状の管状体51を樹
脂成形する場合、例えば、図中二点鎖線で示す分割線D
に沿って、中間部分を分割した二部品を形成した後、こ
れらを相互に溶着することによって作製される。つま
り、両端側の直管部分51a・51bは、各開口部を通
してそれぞれ抜取り得る中子を用いることによって、管
形状に形成することが可能であるが、中間の湾曲部分5
1cは、内部に中子を配設して形成したとしても、その
後、この部分の中子の抜取りが不可能であるため、上記
のように分割して構成することが必要となっている。
【0003】しかしながら、上記のような分割構成で
は、例えば相互に溶着した線Dに沿って局部的に強度が
低下したものとなったり、また、内ばりが生じること等
によって、充分な品質を確保し難いという不具合を生じ
る。そこで、例えば特開平2−263610号公報に
は、上記のような管状体を成形する際に、低融点金属等
の可溶材料で湾曲した中子を作製し、この中子を用いて
樹脂成形を行った後、中子を溶解させて除去する成形方
法が開示されている。この方法によれば、前述のような
分割構成とせずに、全体にわたってより均一な管状体を
作製することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている方法を採用し、射出成形にて管状体
を成形しようとする場合には、低融点材料で形成された
中子は、通常、剛性がそれほど大きなものではないの
で、成形型内に製品樹脂を射出するときの射出圧によっ
て、成形型内で変形し易く、このため、例えば製品肉厚
にばらつきが生じて、充分な形状精度が得られないとい
う問題を生じる。また、上記では、個々の製品の成形毎
に、管状体の貫通穴全体を満たす量の可溶材料を用いて
中子を作製することが必要であり、この結果、使い捨て
となる可溶材料を多量に必要とするために、製作費が高
くなるという問題も生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の管状体の射出成形方法は、
湾曲した貫通穴を有する管状体の射出成形方法におい
て、上記貫通穴の開口部を通して抜出し可能な形状を有
する中間芯材の両端部に、これら各端部から上記貫通穴
の各開口部に向かう方向に延びる棒状の端部側芯材をそ
れぞれ取外し可能に連結して中子芯材を形成すると共
に、この中子芯材の外周に、可溶材料により上記貫通穴
の周面に沿う外形形状の可溶部を設けて中子を形成し、
次いで、この中子を射出成形用型内に固定して射出成形
し、その後、型内から取出された成形品から、端部側芯
材の抜取りと、可溶部の溶解除去と、中間芯材の取出し
とを行うことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の射出成形用型構造
は、湾曲した貫通穴を有する管状体の射出成形用型構造
において、上記貫通穴に沿う形状に順次連結された芯材
と、この芯材の外周に設けられた可溶部とから成る中子
が配設される管状体成形用キャビティに連ねて、上記可
溶部から突出する各端部側の芯材の突出領域を嵌着する
中子固定用凹部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の管状体の射出成形方法によ
れば、中子における外周側は可溶材料より成るものの、
その内部には、剛性の大きな金属材料等で形成し得る中
子芯材が設けられているので、射出圧による変形を生じ
ないように全体としての剛性の大きな中子を形成するこ
とができる。この結果、肉厚変動等が抑制され、形状精
度の高い管状体を成形することが可能となる。さらに、
上記のような中子芯材が占める容積の分だけ、可溶材料
の量を少なくして作製できるので製作費をより安価なも
のとすることができる。
【0008】また、請求項2記載の射出成形用型構造に
よれば、可溶部から突出する各端部側芯材の突出領域
を、射出成形用型内への中子の固定を行うための幅木部
分として構成されている。この場合、剛性の大きな中子
芯材が直接的に射出成形型で固定されるので、例えば製
品端部の幅木部分までさらに可溶部を延設して射出成形
用型内に固定し、したがって、剛性の小さな可溶部を介
して中子の芯材に固定力を作用させるような構成に比
べ、より確固とした固定状態とすることができる。
【0009】このため、射出成形時の中子の不動状態を
さらに安定的に得ることができるので、より形状精度の
高い管状体を成形することができる。また、可溶材料を
樹脂製品の貫通穴のみに対応する領域に限定し、幅木部
分には設けないので、可溶材料の量もより少なくなり、
これによって、製作費をより安価なものとすることがで
きる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0011】初めに、本発明を適用して成形される管状
体成形品の形状の一例について、図2(b)を参照して
説明する。同図に示す管状体製品1は、上側と下側とで
互いに異なる方向に湾曲した外形形状を有すると共に、
内部に外形形状に沿って湾曲した貫通穴2が形成されて
いる。この管状体製品1は、例えばガラス繊維入りのナ
イロン等の合成樹脂(以下、製品樹脂という)を射出成
形することによって成形される。なお、上下の各端部側
に設けられたフランジ部3・4の間は、全体にわたって
ほぼ均等な肉厚で形成されている。
【0012】上記形状の管状体製品1は、中子芯材の
組立・芯材入り中子の製作・製品樹脂の射出成形・
中子の除去の各工程を経て成形される。
【0013】中子芯材の組立 まず、上記管状体製品1の貫通穴2を埋める中子が製作
されるが、この中子は、図3(a)に示す中子芯材11
の外周に、後述する可溶部27を設けて構成される。中
子芯材11は、図1(a)に示すように、例えば鋼材等
の金属材料から成る各々棒状の上部側芯材(端部側芯
材)12・中間芯材13・下部側芯材(端部側芯材)1
4を互いに連結させることによって組立てられる。
【0014】中間芯材13は、図中二点鎖線で示す管状
体製品1の貫通穴2内における上側と下側との変曲点付
近の中間領域に沿って位置し得る長さで形成されてい
る。また、この中間領域の配設位置において、貫通穴2
の上下端の開口部2a・2bを通して、中間芯材13の
両端部をそれぞれ外方から直線的に臨み得ると共に、上
記配設位置から湾曲した貫通穴2に沿って移動して、少
なくとも一方の開口部、例えば下端開口部2bを通して
抜取り得るような太さや外形形状を定めて形成されてい
る。また、この中間芯材13には、その両端部に、それ
ぞれ貫通穴2の各開口部2a・2bに向かう軸芯方向の
雌ねじ13a・13bが穿設されている。なお、この中
間芯材13は、両雌ねじ13a・13bの各底部を相互
に連通させる両端連通穴13cをさらに内部に設けて中
空状に形成されている。
【0015】一方、前記上部側芯材12は、管状体製品
1の貫通穴2内の上部側を挿通し得るほぼ円柱状の棒体
から成り、その下端部に設けられている雄ねじ部12a
を、中間芯材13の一方の雌ねじ13aに螺着すること
によって、この上部側芯材12の中間芯材13への組付
が行われる。この上部側芯材12は、中間芯材13への
螺着位置から、管状体製品1の貫通穴2の上端開口部2
aを越えて、さらに上方に突出する上部幅木部分12b
を有する長さで形成されている。この上部幅木部分12
bの上端側には、例えばスパナ等のねじ締結工具で把持
される平面部12cが設けられている。また、貫通穴2
の上端開口部2aから雄ねじ部12aに至る外周面12
dは、例えば1度程度のテーパ角で下側ほど径小となる
テーパ状に形成されている。
【0016】前記下部側芯材14は、上部側芯材12と
上下を逆にしてほぼ同様に形成されている。すなわち、
上端部に中間芯材13の他方の雌ねじ13bに螺合する
雄ねじ部14aが設けられ、下端側には、管状体製品1
の貫通穴2の下部開口部2bよりも下方に突出する下部
幅木部分14bを有する長さで形成されている。また、
この下部幅木部分14bに平面部14cが設けられると
共に、貫通穴2の下端開口部2bから雄ねじ部14aに
至る外周面14dは上側ほど径小となるテーパ状に形成
されている。
【0017】これら上部側芯材12および下部側芯材1
4を中間芯材13の両側にそれぞれ螺着することによっ
て、中子芯材11の組立てが行われる。
【0018】芯材入り中子の製作 次に、上記の中子芯材11を、図3(b)に示すよう
に、中子形成用型21にセットし、中子芯材11の外周
に、後述する中子形成用の樹脂を射出成形することによ
って、芯材入りの中子22が製作される。中子形成用型
21の下型23には、図3(c)に二点鎖線で示す上型
24との間に、管状体製品1の貫通穴2と同形状の中子
形成用キャビティ25が設けられている。また、この中
子形成用キャビティ25の両端には、前記上部側芯材1
2および下部側芯材14における各幅木部分12b・1
4bが嵌合する芯材固定用凹部26・26が、中子形成
用キャビティ25に連ねてさらに形成されている。
【0019】上記の中子形成用型21に中子芯材11を
セットした状態で、中子形成用キャビティ25内に水溶
性樹脂が射出される。この水溶性樹脂として、例えば米
国ベランド社製の商品名ベランド(Belland) ポリマー
が用いられる。これは、硬化後に水に浸漬することによ
って溶解し、その溶解速度は水温と共に上昇する。
【0020】上記の水溶性樹脂を中子形成用キャビティ
25内における中子芯材11の回りの空間部に充填して
硬化させることによって、図3(c)に示すように、中
子芯材11の回りに、水溶性樹脂から成る可溶部27が
一体的に設けられた中子22が作製される。すなわち、
この中子22は、可溶部27の外形形状が管状体製品1
の貫通穴2の形状と同一であり、また、図1(b)に示
すように、この可溶部27の上下の端面からは、前記中
子芯材11の各幅木部分12b・14bが突出した形状
となっている。
【0021】製品樹脂の射出成形 次に、上記のように作製された中子22を、図4(a)
に示すように、製品射出成形用型31内にセットして、
前述した製品樹脂を射出成形することによって、管状体
製品1が成形される。製品射出成形用型31の下型32
には、図4(b)に二点鎖線で示す上型33との間に、
管状体製品1の外形形状と同じ形状の製品形成用キャビ
ティ(管状体成形用キャビティ)34が設けられてい
る。また、この製品形成用キャビティ34の両端には、
上記各幅木部分12b・14bが嵌合する中子固定用凹
部35・35が、製品形成用キャビティ34に連ねてさ
らに形成されている。
【0022】上記構成の製品射出成形用型31内に中子
22をセットして、製品形成用キャビティ34内に製品
樹脂が射出される。これにより、中子22の回りの空間
部に製品樹脂が充填され、硬化することによって、図4
(c)に示されているような管状体製品1が成形され
る。
【0023】中子の除去 上記のような製品樹脂の射出成形によって、製品射出成
形用型31から、図1(c)に示すように、中子22と
一体化した管状体製品1が取出される。この中子22付
きの管状体製品1から、まず、上下に突出している上部
側芯材12および下部側芯材14の各幅木部分12b・
14bを把持し、各先端側の中間芯材13との螺合部に
おけるねじ締結方向とは逆方向に回転することによっ
て、上部側芯材12および下部側芯材14の抜き取りが
行われる。このとき、上部側・下部側芯材12・14
は、先端側ほど径小なテーパ状に形成されているので、
当初にわずかな回転変位が得られれば、以降は、ねじを
緩める操作と、ねじが外れた後の抜き取りとを極めて容
易に行うことができる。
【0024】このように上部側・下部側芯材12・14
の抜き取りを行った後の管状体製品1の内部には、図2
(a)に示すように、水溶性樹脂から成る可溶部27と
この可溶部27内の中間芯材13とが残存している。そ
して、これら可溶部27と中間芯材13とには、上部側
・下部側芯材12・14の抜取り跡が、中間芯材13の
両端連通穴13cを通して相互に連通することによっ
て、上端側から下端側へとほぼ中心線に沿って貫通する
穴が形成されている。
【0025】上記のような貫通穴を通して湯を流す処理
が次に行われる。これによって、水溶性樹脂から成る可
溶部27は徐々に湯中に溶解していき、これによって、
可溶部27は管状体製品1内から除去される。そして、
このように可溶部27が内部から除去されて中間芯材1
3が可動状態になると、例えば自重によって貫通穴2内
を下側開口部2bに向かって移動し、ついには、この下
側開口部2bを通して外部に落下する。この結果、図2
(b)に示すように、内部から可溶部27と中間芯材1
3とも除去されて、所定形状の貫通穴2を内部に有する
管状体製品1が得られる。
【0026】以上の説明のように、上記実施例において
は、湾曲した貫通穴2を有する管状体製品1を射出成形
するにあたり、上記貫通穴2の全体形状に沿う中子22
が、可溶部27と、この可溶部27を内部から補強する
金属性の中子芯材11とで構成される。したがって、製
品樹脂の射出成形時に、製品形成用キャビティ34内で
射出圧を受ける中子22に変形を生じず、これによっ
て、形状精度の高い管状体製品1を成形することができ
る。
【0027】また、上記のように、中子22の中心側に
は繰返し使用可能な中子芯材11が設けられ、これによ
って、個々の管状体製品1の成形毎に使い捨てとなる水
溶性樹脂の使用量は、貫通穴2全体の容積に対応する量
よりも少なくて済むので、製作費をより安価なものとす
ることができる。
【0028】また、上記実施例においては、管状体製品
1から水溶性樹脂から成る可溶部27を除去する際に
は、上部側・下部側芯材12・14の抜き取り跡と中間
芯材13の両端連通穴13cとを通して、湯を流し得る
ようになっているので、水溶性樹脂の湯中への溶け込み
は、単に湯中に浸漬して溶出を待つよりも速やかに行わ
れる。この結果、より短時間で製作することができる。
【0029】なお、上記実施例においては、上部側・下
部側芯材12・14の中間芯材13への着脱容易な連結
構造として、ねじ締結構造を採用した例を挙げたが、例
えば凹凸嵌合による連結構造等のその他の構造を採用し
て構成することが可能である。また、上記では水溶性樹
脂にて可溶部27を製作したが、低融点金属等のその他
の材料を用いることも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
管状体の射出成形方法は、管状体の貫通穴の開口部を通
して抜出し可能な形状を有する中間芯材の両端部に、こ
れら各端部から上記貫通穴の各開口部に向かう方向に延
びる棒状の端部側芯材をそれぞれ取外し可能に連結して
中子芯材を形成すると共に、この中子芯材の外周に、可
溶材料により上記貫通穴の周面に沿う外形形状の可溶部
を設けて中子を形成し、次いで、この中子を射出成形用
型内に固定して射出成形し、その後、型内から取出され
た成形品から、端部側芯材の抜取りと、可溶部の溶解除
去と、中間芯材の取出しとを行うものである。
【0031】これにより、中子の内部には、剛性の大き
な金属材料等で形成し得る中子芯材が設けられているの
で、射出圧による変形を生じないように全体としての剛
性の大きな中子を形成することができる。この結果、肉
厚変動等が抑制され、形状精度の高い管状体を成形する
ことが可能となる。さらに、上記のような中子芯材が占
める容積の分だけ、可溶材料の量を少なくすることがで
きるので、製作費をより安価なものとすることができる
という効果を奏する。
【0032】また、本発明の請求項2記載の射出成形用
型構造は、管状体の貫通穴に沿う形状に順次連結された
芯材と、この芯材の外周に設けられた可溶部とから成る
中子が配設される管状体成形用キャビティに連ねて、上
記可溶部から突出する各端部側の芯材の突出領域を嵌着
する中子固定用凹部が形成されている構成である。
【0033】これにより、剛性の大きな中子芯材が直接
的に射出成形型で固定されるので、より確固とした中子
の固定状態とすることができる。このため、射出成形時
の中子の不動状態をさらに安定的に得ることができるの
で、より形状精度の高い管状体を成形することができ
る。また、可溶材料を中子の幅木部分には設けずに、樹
脂製品の貫通穴のみの部分に対応させて設けた構成とし
得るので、可溶材料の量もより少なくなり、これによっ
て、製作費をより安価なものとすることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して順次作製される中子および成
形体を示すものであって、同図(a)は中間芯材に上部
側芯材と下部側芯材とを連結して組立てられた中子芯材
の断面図、同図(b)は上記中子芯材の回りに可溶部を
設けて作製した中子の断面図、同図(c)は上記中子を
用いて射出成形を行った後に取り出された管状体製品の
断面図である。
【図2】上記射出成形後の中子の除去に伴う管状体製品
を示すものであって、同図(a)は上部側芯材と下部側
芯材との抜取りを行った管状体製品の断面図、同図
(b)はさらに可溶部を溶解除去すると共に中間芯材の
取出しを行った後の管状体製品の断面図である。
【図3】上記中子の成形工程を示すものであって、同図
(a)は中子芯材の斜視図、同図(b)は中子形成用型
への中子のセット状態を示す斜視図、同図(c)は上記
中子形成用型内への可溶材料の射出成形後の状態を示す
斜視図である。
【図4】上記管状体製品の射出成形工程を示すものであ
って、同図(a)は製品射出成形用型への中子のセット
状態を示す斜視図、同図(b)は上記製品射出成形用型
への製品樹脂の射出成形後の状態を示す斜視図、同図
(c)は射出成形後に製品射出成形用型から取り出した
管状体製品の斜視図である。
【図5】従来の分割形成法により作製された管状体を示
すものであって、同図(a)は側面図、同図(b)は正
面図である。
【符号の説明】
1 管状体製品 2 貫通穴 2a・2b 開口部 11 中子芯材 12 上部側芯材(端部側芯材) 13 中間芯材 14 下部側芯材(端部側芯材) 22 中子 27 可溶部 31 製品射出成形用型 34 製品形成用キャビティ(管状体成形用キャビテ
ィ) 35 中子固定用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 23:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湾曲した貫通穴を有する管状体の射出成形
    方法において、 上記貫通穴の開口部を通して抜出し可能な形状を有する
    中間芯材の両端部に、これら各端部から上記貫通穴の各
    開口部に向かう方向に延びる棒状の端部側芯材をそれぞ
    れ取外し可能に連結して中子芯材を形成すると共に、こ
    の中子芯材の外周に、可溶材料により上記貫通穴の周面
    に沿う外形形状の可溶部を設けて中子を形成し、次い
    で、この中子を射出成形用型内に固定して射出成形し、
    その後、型内から取出された成形品から、端部側芯材の
    抜取りと、可溶部の溶解除去と、中間芯材の取出しとを
    行うことを特徴とする管状体の射出成形方法。
  2. 【請求項2】湾曲した貫通穴を有する管状体の射出成形
    用型構造において、 上記貫通穴に沿う形状に順次連結された芯材と、この芯
    材の外周に設けられた可溶部とから成る中子が配設され
    る管状体成形用キャビティに連ねて、上記可溶部から突
    出する各端部側の芯材の突出領域を嵌着する中子固定用
    凹部が形成されていることを特徴とする射出成形用型構
    造。
JP1393292A 1992-01-29 1992-01-29 管状体の射出成形方法および射出成形用型構造 Pending JPH05200792A (ja)

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