JPH05196060A - 自動車用隔板式クラッチ - Google Patents

自動車用隔板式クラッチ

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JPH05196060A
JPH05196060A JP4284944A JP28494492A JPH05196060A JP H05196060 A JPH05196060 A JP H05196060A JP 4284944 A JP4284944 A JP 4284944A JP 28494492 A JP28494492 A JP 28494492A JP H05196060 A JPH05196060 A JP H05196060A
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JP
Japan
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crown
partition plate
plate
clutch
holding arm
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Pending
Application number
JP4284944A
Other languages
English (en)
Inventor
De Briel Jacques Thirion
ツィリオン・ドゥ・ブリエル ジャック
Andre Dalbiez
ダルビエ アンドレ
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Valeo SE
Original Assignee
Valeo SE
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05196060A publication Critical patent/JPH05196060A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville
    • F16D13/585Arrangements or details relating to the mounting or support of the diaphragm on the clutch on the clutch cover or the pressure plate

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバー板と、隔板と、隔板をカバー板に対し
て枢動可能に装着する結合部材とより構成した隔板式ク
ラッチにおいて、結合部材の冠リングが保持腕にはさま
って、作動不良になることを防止する。 【構成】 カバー板10と一体的に形成した複数個の保
持腕29に、冠リング27及び支持冠127を嵌着した
後、保持腕の先端部33を折り曲げて、位置決め用折り
曲げ部34を形成する。冠リング27を、隔板11と、
保持腕29の折り曲げ部34に当接して位置決めされた
支持冠127との間に、嵌挿して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隔板式クラッチ機構、
すなわち、主として自動車に使用される隔板式クラツチ
の作動機構であって、カバー板と、さらばね状の周縁部
と放射状の腕に分割された中心部とを備える隔板と、隔
板をカバー板に対して枢動可能に装着する連結手段と、
カバー板とともに回転し、かつカバー板に対して軸線方
向に移動可能に装着された少なくとも1個の圧板とを備
えており、隔板が、その周縁部で少なくとも1つの圧板
を支承するようにした隔板式クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクラッチ機構は、第1軸に装着
されてともに回転するクラッチの被動板又はフライホイ
ールに、カバー板によって取付けられるように構成さ
れ、被動板と圧板との間に、クラッチ摩擦車を嵌挿して
ある。
【0003】クラッチ摩擦車は、第2軸に固着されて、
ともに回転する。第2軸の周囲には、クラッチ分離軸受
として知られる、クラッチ分離のための隔板の放射状の
腕の先端に作用する部材が配置されている。
【0004】この種のクラッチでは、係合状態におい
て、隔板の付勢力により、圧板がクラッチ摩擦車を、被
動板に対して緊締するのが普通である。
【0005】上記の種類のクラッチ機構としては、フラ
ンス国特許公開公報第2,585,424A号及びアメ
リカ合衆国特許第4,751,991号明細書に記載さ
れたものがある。
【0006】上記アメリカ合衆国特許明細書では、結合
手段は、隔板のカバー板側に配置された円錐台形をなす
冠リングと呼ばれる環状の部材と、複数個の比較的薄肉
で平坦な保持腕とで構成されている。これらの保持腕
は、カバー板と一体的に作られ、隔板を軸線方向に貫通
している。
【0007】各保持腕の先端付近には、位置決め用の折
り曲げを形成して、冠リングを、保持腕の折り曲げ部に
係合させてある。
【0008】かくして隔板は、カバー板に装着された第
1受座と、第1受座に対向して冠リングに装着された第
2受座との間に、弾力により枢動可能に装着されてい
る。
【0009】このクラッチ機構を組み立てるには、ま
ず、保持腕を、装置の軸線と平行に直線的に延ばしてお
く。隔板及び冠リングを、これらの直線状の保持腕の先
端に嵌挿し、各先端を外向きに折り曲げて、位置決め用
折り曲げ部を形成する。
【0010】このために各保持腕には、腕を局部的に薄
肉に形成した折り曲げ線を構成する溝を設けてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述構成の装置は、概
ね良好なものではあるが、時として、冠リングが、これ
らの溝の1つないし複数のものにはさまって、つかえる
という事故を起こすことがある。冠リングが、係合する
1個ないし複数個の溝にはさまって拘束されると、隔板
を容易に枢動させるために必要な動きの自由度が失われ
ることとなる。
【0012】さらに、隔板が第1及び第2の受座の間で
枢動するのを妨げる付勢力が発生することがある。この
抑制力は、隔板が枢動する際に生じる摩擦効果を増大さ
せ、かつ、隔板が枢動する際に、第1及び第2の受座の
間隔を変化させるために、保持腕を若干変形させる必要
が生じる。
【0013】冠リングにより提供される隔板との係合面
も、これらの条件の下で、同じく減少する。これによ
り、隔板の位置での圧力配分が不平均になり、たとえば
冠リング保持腕の溝のうち、あるものには係合するが、
他のものには係合しないことがある。
【0014】これらの不都合を改善するために、たとえ
ば、カバー板の形状を改良するといった技術的及び組立
上の改良が提案されているが、これらは、価格が高くつ
く問題がある。またこれは、カバー板の特殊な形状から
得られる利点を失わさせるものである。
【0015】本発明は、高価につくこれらの不都合を解
決することを目的とし、冠リングが上記の状態に陥るこ
とを防止し、同時に、隔板に加えられる軸線方向の付勢
力を減少させて、隔板の係合面を改善し、かつ、保持腕
を備える種類のカバー板の利点を維持するようにしたも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、次のとおりに構成されている。
【0017】カバー板と、さらばね状の周縁部及び複数
の放射状腕に分割された中心部を有する隔板と、隔板を
カバー板に枢動可能に結合する結合部材と、カバー板に
固着されてともに回転する少なくとも1つの圧板とを備
えており、隔板の周縁部を少なくとも1つの圧板に支承
し、前記結合部材を、隔板のカバー板と対向する側に設
けた冠リング、及びカバー板と一体的に形成した複数の
比較的薄肉で平らな保持腕とで構成し、保持腕は、隔板
を軸線方向に貫通して、その先端に位置決め用折り曲げ
部を有し、保持腕の半径方向の寸法を比較的小さく、円
周方向の寸法を比較的大きくし、隔板を、カバー板に形
成した第1受座と、冠リングに形成した第2受座との間
に、枢動可能に装着した隔板式クラッチ機構において、
冠リングを、隔板と、保持腕に係合し、折り曲げ部によ
り位置決めされた支持冠との間に嵌挿したことを特徴と
する自動車用隔板式クラッチ。
【0018】冠リングの内径寸法を、支持冠の内径寸法
より大きくすることが望ましい。
【0019】支持冠を、保持腕の軸線方向部分の外面全
体にわたって、半径方向に向けてあることが望ましい。
【0020】支持冠を、平らとしてもよい。
【0021】支持冠を、円錐台状としてもよい。
【0022】支持冠が、隔板に対する第3受座を形成
し、第3受座は、第1及び第2受座の間に半径方向に配
置され、かつ、圧板に隔板に対する受座を形成し、支持
冠の形状を、隔板により圧板に加えられる力を弾性的に
補正して、隔板の特性曲線を平らにするように定めてあ
ってもよい。
【0023】支持冠が、冠リングを中心に位置決めする
ようにしてあってもよい。
【0024】支持冠を、保持腕の折り曲げ先端部に当接
する円板部を有するほぼL字状の断面に形成して、その
軸線方向の部分がカバー板の第1受座と対向するよう
に、支持冠の軸線方向の部分と円板部との間に、位置決
め用折り曲げ部を形成してもよい。
【0025】支持冠を、軸線方向の部分の外周全体にわ
たって、半径方向に形成してもよい。
【0026】支持冠の軸線方向の部分に、保持腕の軸線
方向の部分と係合する切欠きを形成してもよい。
【0027】冠リングの位置決め用折り曲げ部を、その
外周に折り曲げてある保持腕に適合するように折り曲げ
てもよい。
【0028】支持冠の直径を、冠リングの外周縁に対す
る受座として作用するように設定することが望ましい。
【0029】
【作用】保持腕の折り曲げ部に当接して位置決めされた
支持冠と、隔板との間に、さらばね状に形成した冠リン
グを嵌挿したことにより、クラッチを分離する際に、隔
板に生じる力は、冠リングの弾力で補正され、クラッチ
操作に要する運転者の力は軽減する。
【0030】
【本発明の概要】本発明における支持冠は、保持腕の湾
曲力を吸収して、冠リングの変形を際しようにし、圧力
配分を改善するものである。これにより、隔板に加わる
力をよりよく制御し、冠リングにより隔板に与えられる
干渉力はよりよく配分される。
【0031】冠リングの剛性は、特に隔板と受座に生じ
る疲労効果により減少させられる。さらに、保持腕に折
り曲げた先端に対する冠リングの傾斜角度も減少する。
【0032】したがつて、隔板の厚さの変化に応じて冠
リングの形状を定めて、枢動に際して隔板の力の変化を
小さくすることが可能になる。
【0033】実際上、クラツチが係合した位置は、ほぼ
正弦曲線をなす冠リングの特性曲線における最大値の点
である。
【0034】また、支持冠が存在することにより、保持
腕を折り曲げる際に支持する必要がなくなる。これにつ
いては、同様な手法がアメリカ合衆国特許第4,10
9,368号明細書に開示されている。
【0035】しかし、このアメリカ特許は、保持腕をリ
ングの回りに転動させるようにしてあるので(同特許明
細書の図2参照)、折り曲げ作業に際して、工具を用い
て保持腕を内部から半径方向に支持する必要がある。こ
れは、本発明の構成とは異なっており、本発明では、支
持冠が支持床としてはたらき、保持腕を折り曲げる力を
吸収する。
【0036】必要に応じて、支持冠の内面を特別な形状
として、保持腕を折り曲げるための溝などを不要とする
こともできる。たとえば、組立に際して、支持冠を定位
値に保持して、保持腕を、それに巻回して折り曲げるよ
うにし、支持冠には、これと対応する内部孔を設けてお
けばよい。
【0037】すべての場合、保持腕は、支持冠に密着す
るように折り曲げて、保持腕と支持冠との間の干渉をで
きるだけ少なくし、隔板が作動する際に、支持冠が容易
に枢動できるようにしてある。
【0038】また、支持冠は、隔板の特性曲線の正弦曲
線を平らにするための弾性補助部材としても作用し、ク
ラッチを分離する際に、運転者の力を軽減させる。
【0039】ドイツ国特許公開公報DE4,013,1
86A号に開示された構成と比較すると、同公報の図1
2に比して部品点数が少なく、また、同公報の図4ない
し図7に比して、部品が簡単になっている。たとえば、
同公報の図6における部品(23)は、第1受座を支持する
ようには作用しない。
【0040】本発明の機構にあっては、支持冠は、冠リ
ングを中心に位置決めする形状に、又は冠リングを保持
腕に係合させる形状に形成されている。
【0041】本発明の好ましい実施例では、支持冠は、
円錐台としてある。これにより、保持腕を支持リング
(支持冠)に沿わせて折り曲げる際に、保持腕の軸線方
向の部分が、僅かに隙間を設けて変形され、保持腕と冠
リングとの半径方向の隙間が、折り曲げる前よりも折り
曲げた後に大きくなる。この結果、保持腕と冠リングと
の間の干渉をなくすことができる。
【0042】支持冠の形状が、円錐台でなく平坦である
場合には、適用範囲は狭くなるが、同様に実施すること
ができる。この場合は、必要に応じて保持腕に装着した
冠リングの装着隙間を、支持冠の装着隙間より大きくし
てもよい。これは、支持冠の形状が円錐台の場合も同様
である。
【0043】これらのすべての場合において、カバー板
及び隔板は、従来の形状を変更することなく、本発明に
適用することができ、保持腕の長さを、必要量だけ増加
させればよいことに、留意すべきである。
【0044】支持冠は、さらに補助的な機能、特に冠リ
ングの移動範囲を制限する機能を有する。
【0045】本発明の機構においては、隔板は、カバー
板の第1受座に対して、一定の、又は不定の弾力で把持
される。
【0046】
【実施例】以下、本発明の隔板式クラッチ機構を、図示
の各実施例に基づいて詳細に説明する。
【0047】図1は、本発明の隔板式クラッチ機構の一
実施例の一部破断立面図、図2は、図1の2−2線にお
けるカバー板の断面図、図3は、図2の鎖線円で囲んだ
部分の拡大詳細図、図4は、本発明における支持リング
を備えるクラツチ機構の半断面図である。
【0048】図示の各実施例における隔板式クラッチ機
構は、カバー板であるほぼ円形をなす第1要素(10)と、
隔板である同じくほぼ円形をなす第2要素(11)と、圧板
である少なくとも1個の第3の円形の要素(14)と、隔板
(11)に装着されてカバー板(10)に対して枢動する結合部
材とを備えている。
【0049】隔板(11)は、さらばね状に形成した周縁部
(12)と、放射状の腕(13)に分割した中心部とを備える。
【0050】圧板(14)は、カバー板(10)とともに回転
し、かつ、カバー板に対して軸線方向に移動可能に装着
してある。隔板(11)は、さらばね状の周縁部(12)で圧板
(14)に支承されている。
【0051】カバー板(10)は、中空であり、この実施例
では、圧板(14)の周囲を完全に囲んで形成してある。カ
バー板は、金属板のプレス加工によって作られている。
【0052】変形例として、カバー板が圧板(14)を部分
的に囲むようにし、その深さを大きくし、後述する被動
板(17)を中空に形成してもよい。
【0053】カバー板(10)は、周縁に形成したフランジ
(16)の端面(15)で、被動板(17)に固着してある。被動板
(17)は、やはり、はずみ車として働くもので、図4に略
示してある。
【0054】被動板(17)は、第1軸に固着されてともに
回転する。この実施例における第1軸は、自動車のクラ
ンク軸である。
【0055】被動板(17)と圧板(14)との間には、クラッ
チ摩擦車(18)を嵌設してある。クラッチ摩擦車(18)は、
図4に略示してあり、この実施例では自動車のギヤボツ
クスの入力軸である第2軸に固着されて、ともに回転す
る。
【0056】圧板(14)の周縁には、隔板(11)に係合する
ための複数個の軸線方向のボス(20)を設けてある。図4
に示すように、隔板(11)のさらばね状の周縁部(12)の外
周円は、これらのボスに対して圧着してある。
【0057】圧板(14)にも、外向きに突出する複数個の
突起(21)を、外周縁に間隔を設けて配設してある。
【0058】突起(21)と、カバー板(10)の周縁フランジ
(16)に形成した部分(22)との間に、装置の接線方向を向
く複数個の舌片(23)を設けてある。
【0059】舌片(23)は、圧板(14)をカバー板(10)とと
もに回転し、かつ、両者が軸線方向に移動できるように
連結している。舌片(23)は、リベットで装着してある。
【0060】変形例として、アメリカ合衆国特許明細書
第4,892,177号及び関連のフランス国特許公開
公報第2,628,492号に記載されたようなホゾ及
びホゾ孔による連結手段を適用してもよい。また、クラ
ッチは、2個以上の圧板を有する形式のものであっても
よい。
【0061】カバー板(10)は、隔板(11)に対する、より
詳しくは、隔板(11)のさらばね状の周縁部(12)の内周縁
に対する第1受座を形成している。このためにカバー板
(10)を、図2及び図4に示すように、環状の山形に変形
させて、第1の環状受座部又は第1受座(25)を形成して
ある。
【0062】隔板(11)をカバー板(10)に枢動可能に装着
する結合手段は、第4のほぼ円形の部材(27)で構成さ
れ、以下、この部材を冠リングと称する。冠リング(27)
は、隔板(11)のカバー板(10)の逆側に配置してあり、図
4に示すように、第1受座(25)に対向する個所に、隔板
(11)に対する第2受座を形成している。
【0063】この実施例では、この第2受座を、冠リン
グ(27)の外周縁の丸めた部分(28)で形成してある。この
丸めた部分(28)は、カバー板(10)の第1受座のリング部
と正対する位置に設けてある。
【0064】冠リング(27)は、ほぼ円錐台形としてあ
る。2種の受座(25)及び(28)は、磨滅を少なくするため
に、連続した環状に形成されている。
【0065】隔板(11)をカバー板(10)に枢動可能に装着
する結合部材には、比較的薄肉の平形に形成した複数個
の保持腕(29)を設けてある。この実施例では、9個の保
持腕(29)を設けてある。これらの保持腕(29)は、カバー
板(10)に固着されて、隔板(11)と冠リング(27)とを軸線
方向に貫通している。
【0066】より詳細に説明すると、この実施例におけ
る保持腕(29)は、隔板(11)に形成した孔の、隔板の放射
状の腕(13)の基端付近を通過している。
【0067】各保持腕(29)には、冠リング(27)を通した
軸部(30)の先端に、位置決め用折り曲げ部(34)となる先
端部(33)を連設してある。冠リング(27)を装着するため
の折り曲げ部(34)は、先端部(33)を折り曲げてある。
【0068】この実施例では、保持腕(29)をカバー板(1
0)と一体的に形成して、カバー板から突出してあり、カ
バー板製作用の素材板のプレス加工によって形成してあ
る。
【0069】保持腕(29)の折り曲げ線は、装置の円周方
向に対してほぼ接線方向を向いている。前述したよう
に、保持腕(29)は、半径方向のの厚さが比較的小さく、
円周方向の幅を比較的大きくしてある。
【0070】さらに、各保持腕(29)の折り曲げた先端部
(33)は、その軸部(30)に対してほぼ直角に、装置の中心
軸から外向きに向けてある。
【0071】隔板式クラッチ機構を組み立てる際、特
に、カバー板(10)、隔板(11)及び冠リング(27)を軸線方
向の位置関係に配置する際には、各保持腕(29)の先端部
(33)を、図3に示すように、軸部(30)に対してまっすぐ
になるようにする。
【0072】各保持腕(29)には、横方向の溝(36)を形成
し、厚さを局部的に減少させて、折り曲げ線を形成させ
てある。溝(36)の断面は、2つの傾斜面(37)の間に平ら
な基部(38)を設けた台形に形成してある
【0073】図3に示す各保持腕(29)の厚さ(e)に対し
て、溝(36)の開口幅Lの寸法は、eの1〜1.8倍に、
溝の深さ寸法pは、0.15e〜0.30eの範囲に、基
部(38)の の寸法は、0.05e〜0.50eの範囲に、
選定することが望ましい。
【0074】溝(36)の(基部(38)を2等分する横断面p
に対して対称をなす)側面斜面部(37)が作る角度Aは、
90度から150度の範囲とすることが望ましい。
【0075】溝(36)は、冷間鍛造あるいは機械的切削な
どの周知の方法で加工すればよい。どの場合にも、これ
らの溝(36)を設けた保持腕(29)を折り曲げることによ
り、位置決め用折り曲げ部(34)を、容易にかつ正確に形
成することができる。
【0076】さらばね状に形成された冠リング(27)は、
この実施例では、図4に示すように、保持腕(29)の軸部
(30)の外周に係合している。冠リング(27)(あるいは後
述する図9における冠リング(427))は、隔板(11)と、
保持腕(29)に係合して位置決め用折り曲げ部(34)に当接
した支持冠との、軸線方向の間に嵌挿されている。
【0077】この支持冠は、図4では符号(127)で示し
てあり、第2実施例を示す図5では符号(227)で、第3
実施例を示す図6では符号(327)で、第4実施例を示す
図9では符号(527)で、第5実施例を示す図10では符
号(627)で、それぞれ示してある。
【0078】図4において、支持冠(127)は、単純な平
らのリングに形成して、保持腕(29)の全外周に(外向き
に)配置してある。図4では、支持冠又はリング(127)の
内周縁は、保持腕(29)の軸部(30)に係合しており、好ま
しくは、その嵌合隙間を隣接する冠リング(27)の嵌合隙
間よりも小さくしてある。すなわち、冠リング(27)の内
径を、支持冠(127)の内径(135)よりも大にしてある。
【0079】このクラッチ機構を組み立てるには、ま
ず、保持腕(29)の先端部(33)を折り曲げずに、装置の軸
線と平行にしておき、隔板(11)、冠リング(27)及び支持
冠(127)を、軸線上の関係位置に装着する。次いで、先
端部(33)を外向きに折り曲げて、位置決め用折り曲げ部
(34)を形成させる。
【0080】この折り曲げ作業は、前述したように、保
持腕(29)に形成した溝(36)により容易に行うことができ
る。折り曲げに対する支持力は、支持冠(127)によって
得られる。
【0081】実際には、この折り曲げ作業は、まず、円
錐形の工具を使用して、第1段階の折り曲げを行い、次
いで他の工具を使用して、第2段階の折り曲げを行っ
て、先端部(33)を完全に折り曲げる。
【0082】他の方法として、保持腕(29)内に係合する
単一の工具を使用することも可能である。工具の作動
は、第1段階で、工具が外向きに拡開して保持腕(29)を
外方へ折り曲げ、第2段階で、工具が軸線方向に移動し
て、保持腕(29)を一杯に折り曲げる。折り曲げに対する
支持力は、同様に支持冠(127)によって得られる。
【0083】折り曲げ作業に際して、支持冠(27)は、保
持腕(29)の先端部(33)が密着することを防止して、先端
部が保持腕に埋め込まれないように保持する。嵌合隙間
を設けてあるために、保持腕(29)の軸部(30)と冠リング
(27)との間に干渉を生じることはない。
【0084】この嵌合隙間は、支持冠(127)についても
同様であり、保持腕(29)を折り曲げる際に、座床として
作用する支持冠(127)の反力を与えるようになっている
ことに、留意すべきである。これは、折り曲げ後に、保
持腕(29)と冠リング(27)との半径方向の隙間を増加させ
る。
【0085】さらに、冠リング(27)により隔板(11)に加
えられる力が最大限に利用され、一方、冠リング(27)に
より、隔板(11)に係合する第2受座(28)が十分に広がっ
て、支持冠(127)が推力受けリングをも構成する。
【0086】かくして、隔板(11)は、受座(25)と(28)と
の間に、受座(25)(28)及び隔板(11)の摩耗を減少させる
適切な力で把持される。
【0087】これに関連して、支持冠(127)に加わる折
り曲げ力により、冠リング(27)を、所要の把持効果を生
じるように、その厚さと円錐度を選定することは、簡単
なことである。
【0088】図5は、本発明の第2実施例の部分断面
図、図6は、同じく第3実施例の部分断面図である。
【0089】両実施例の支持冠(227)(327)は、円錐台形
としてある。この場合、保持腕(29)を、前述のように外
向きに折り曲げた後に、冠リング(27)と保持腕(29)の軸
部(30)との隙間がさらに増加して、支持冠(227)又は(32
7)と冠リング(27)とを、保持腕(29)に対して同程度の嵌
合隙間を設けて、嵌設することができる。
【0090】先端部を折り曲げた後、各保持腕(29)の軸
部(30)は、僅かに変形されて、折り曲げ部(34)の領域に
僅かな空間を形成する。図5及び図6には、説明のため
に、この空間を誇張して示してある。
【0091】図5の実施例では、支持冠(227)を冠リン
グ(27)と同形に形成し、この事例では、冠リング(27)よ
り肉厚としてある。
【0092】図6の実施例では、支持冠(327)が、隔板
(11)に対する第3受座(328)を提供する形状としてあ
る。この第3受座(328)は、第1受座(25)と第2受座(2
8)の外方に、圧板(14)の(隔板(11)に係合する)受座(2
0)との間に配置してある。
【0093】上述の説明から理解されるように、冠リン
グ(27)を円錐台形に形成し、クラッチが、新しく取付け
た又は再組立されたクラツチ摩擦車に係合する位置(図
7に示す特性曲線のC点で示す位置、ここで横軸Dは偏
向量又は移動量、縦軸Fは加圧力である。)を定めるよ
うに、冠リングの厚さと円錐度を決定することが可能に
なり、冠リング(27)により隔板(11)に加えられる力は、
図7の冠リング(27)の特性曲線のA点に近接する。
【0094】すなわち、クラッチを分離するために隔板
が枢動する間に、この加わる力は、ほとんど変化しな
い。A点は、ほぼ正弦曲線をなす冠リング(27)の特性曲
線の最大値で、この曲線は、さらばね状リングの特性曲
線である。
【0095】図11は、クラッチを分離する際に、隔板
(11)が傾斜する状態を示す説明図である。クラッチ分離
操作に際して隔板が傾斜すると、第1受座(25)と第2受
座(28)との間隔が増加し、かつ、上述の構成により、与
えられる荷重は、実質的に一定に保持される。
【0096】同様に、摩擦層が摩耗した場合には、隔板
(11)は、図9に示す位置を占める。
【0097】このように構成することにより、冠リング
(27)により隔板(11)に加わる力は、図7のクラッチが摩
耗した状態を示すB点と、クラッチの摩擦層が新しい場
合を示すC点との間を変動することになる。
【0098】図6は、本発明の第3実施例を示す断面図
で、これは、隔板(11)の特性曲線が図8に示すような平
らになるものである。この特性曲線は、冠リング(27)の
特性曲線を示す図7と同様に、横軸Dに偏向量又は移動
量を、縦軸Fに加圧力を示してある。
【0099】平らな特性曲線は、さらばね状に形成した
支持冠(327)の作用によって得られる。したがって、ク
ラッチ機構の寿命全体を通じて、クラッチ摩擦車(18)の
摩擦板(18')が摩耗すると、圧板(14)が被動板(17)に近
接して、隔板(11)が傾斜する。
【0100】通常、この傾斜は、圧板に加えられる力を
増加させる効果を生じ、摩擦板(18')が新しい場合に
は、隔板は、ほぼ平坦で垂直な位置をとっている。この
位置は、図8のH点で示されている。隔板が傾斜する
と、加圧力は、H点から特性曲線に沿ってE点に移動す
る。
【0101】支持冠(327)は、図8の点線Gで示すよう
な、隔板の特性と逆向きの特性を持つように構成されて
いるので、支持冠(327)は、圧板(14)に対して隔板によ
る力と逆向きの力を与える。
【0102】これにより隔板の特性曲線は、図8に示す
ように平らになり、したがって、クラッチを分離する際
の運転者による機構の操作力は、クラッチの寿命全体を
通じて軽減される。
【0103】すなわち、支持冠(327)は、隔板(11)の特
性曲線を平らにするための、弾性補正手段を構成するも
のである。
【0104】支持冠は、冠リングを中心に位置決めする
形状とすることができる。図9は、これを行う本発明の
第4実施例の部分断面図である。
【0105】支持冠(527)は、保持腕(29)の折り曲げた
先端部(33)に当接する垂直部と、カバー板(10)の第1受
座(25)に、したがって隔板(11)に向く軸部(136)とで形
成されるL字状の断面形をなし、位置決め用折り曲げ部
(134)を有する。
【0106】支持冠(527)の軸部(136)は、環状フランジ
を形成し、保持腕(29)の軸部に軸線方向に係合されてい
る。円錐台形をなす冠リング(427)は、環状フランジ(13
6)の外周全面に嵌設されて、環状フランジにより中心に
位置決めされる。
【0107】この構成において、前述した図3の溝(36)
を設けることができることは、言うまでもない。かくし
て、保持腕(29)の折り曲げに際して、冠リング(427)
を、支持冠(527)に沿って折り曲げられる保持腕(29)に
より、定位値に保持することができる。
【0108】この場合の折り曲げ作業は、支持冠(527)
の位置決め用折り曲げ部(134)によって助けられる。必
要に応じて溝(36)を設けておくことにより、折り曲げは
一層容易になる。
【0109】支持冠(527)を内方へ延伸させることもで
きる。図10は、そのようにした本発明の第5実施例を
示す部分断面図である。
【0110】支持冠(627)の軸線フランジ(436)には、保
持腕(29)の軸部(30)に、円周方向に噛み合う切欠きを設
けてある。支持冠(627)の円板部の内縁(435)は、保持腕
(29)の軸部(30)に当接し、位置決め用折り曲げ部(234)
を延設してある。このように保持腕を環状フランジ(43
6)と噛み合わせてあるために、保持腕(29)の折り曲げ作
業を、きわめて安定に行うことができる。
【0111】内縁(435)の寸法は、当然、環状フランジ
(436)が保持腕(29)の軸部(30)と噛み合う深さにより決
定される。この実施例では、冠リング(427)が、保持腕
(29)の軸部(30)の外周面より突出した環状フランジ(43
6)の外周面によって、中心に位置決めされるように、孔
(435)の内径を選定してある。
【0112】図示しない一変形例では、環状フランジ(4
36)を保持腕(29)の軸部(30)(その側面端部)の外周全
体に係合させ、冠リング(427)を中心に位置決めする機
能を持たないものとされる。
【0113】他の変形例では、図4の支持冠(127)に保
持腕(29)と係合する孔を形成し、保持腕より内方へ向け
る。同様に、図9及び図10における支持冠(527)又は
(627)の円板部を、保持腕(29)より内方へ突出するよう
にしてもよい。
【0114】いずれの実施例においても、支持冠は、そ
の円板部を保持腕(29)の折り曲げた先端部(33)に当接さ
せてあり、円板部の直径寸法を先端部(33)より大きくす
ることが望ましい。
【0115】また、支持冠の直径寸法により、冠リング
(27)又は(427)の外周縁に対する受座としても作用する
こととなる。かくして、冠リングは、図示しないクラッ
チ解放ベアリングにより、隔板(11)の腕(13)の内端に生
じる力よりも大きい力で、隔板(11)を第1受座(25)に向
けて一定に押圧する。
【0116】この関係が得られない場合には、クラッチ
分離操作に際して、冠リング(427)が移動することにな
り、この移動範囲は、支持冠により限定される。どの場
合にも、圧板の動きは、常に良好に制御される。
【0117】本発明によれば、上述した各種のクラッチ
機構において、隔板に加わる力を、隔板の現実の数値に
かかわらず、正確に制御することができる。
【0118】本発明は、上述の各実施例に限定されるも
のではない。特に、第1受座を、カバー板に装着された
リングとして形成してもよい。同様に、第2受座を、冠
リングに装着されたリングとして形成してもよい。
【0119】どの場合にも、既存のカバー板を改造する
ことなく、本発明を実施することができる。
【0120】カバー板の保持腕(29)の軸線方向の寸法を
大きくしてもよい。この部分は、通常、切り取られて廃
棄されるものであるので、寸法を大きくしても損失はな
い。
【0121】冠リングを、図10に点線で示すような浅
いV字状として、第2受座を形成させてもよい。
【0122】最後に、冠リングは、さらに高い剛性のも
のであってもよい。冠リングの内周縁に、丸形もしくは
V形に形成した第2受座を装着した円錐台形の部分を連
設した垂直方向または横断方向の部分を設けて、支持冠
に当接させてもよい。
【0123】
【発明の効果】(a)自動車のクラッチ分離のために、運
転者が操作する力を軽減して、疲労を防ぎ、安全運転に
寄与することができる。
【0124】(b)隔板に加わる力を、隔板の寸法数値に
無関係に、正確に制御することができる。
【0125】(c)既存のクラッチ機構のカバー板を改造
することなく、実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隔板式クラッチ機構の一実施例の部分
破断正面図である。
【図2】図1の2−2線におけるカバー板のみの断面図
である。
【図3】図2の鎖線円3の部分の拡大図で、保持腕の先
端部を折り曲げる前の状態を示す。
【図4】支持リングを設けた本発明のクラッチ機構の第
1実施例の断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の結合手段を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第3実施例の結合手段を示す断面図で
ある。
【図7】冠リングの特性曲線のグラフである。
【図8】図6の実施例における隔板の特性曲線のグラフ
である。
【図9】本発明の第4実施例の結合手段を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の第5実施例の結合手段を示す断面図
である。
【図11】クラッチを分離したときの隔板の傾斜を示す
説明図である。
【符号の説明】
(10)カバー板 (11)隔板 (14)圧板 (17)被動板 (18)クラッチ摩擦車 (18')摩擦板 (20)ボス (21)突起 (23)舌片 (25)第1受座 (27)冠リング (28)第2受座 (29)保持腕 (30)保持腕の軸部 (33)保持腕の先端部 (34)保持腕の折り曲げ部 (36)溝 (127)支持冠 (136)軸線フランジ (227)支持冠 (327)支持冠 (328)第3受座 (427)冠リング (428)軸線フランジ (527)支持冠 (627)支持冠

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー板(10)と、さらばね状の周縁部(1
    2)及び複数の放射状腕(13)に分割された中心部を有する
    隔板(11)と、隔板(11)をカバー板(10)に枢動可能に結合
    する結合部材と、カバー板(10)に固着されて、ともに回
    転する少なくとも1つの圧板(14)とを備えており、 隔板(11)の周縁部を、少なくとも1つの圧板(14)に支承
    し、 前記結合部材を、隔板(11)のカバー板(10)と対向する側
    に設けた冠リング(27)(427)、及びカバー板(10)と一体
    的に形成した複数の比較的薄肉で平らな保持腕(29)とで
    構成し、、 保持腕(29)は、隔板(11)を軸線方向に貫通して、その先
    端に位置決め用折り曲げ部(34)を有し、保持腕(29)の半
    径方向の寸法を比較的小さく、かつ円周方向の寸法を比
    較的大きくし、 隔板(11)を、カバー板(10)に形成した第1受座(25)と、
    冠リング(27)に形成した第2受座(28)との間に、枢動可
    能に装着した隔板式クラッチ機構において、 冠リング(27)(427)を、隔板(11)と、保持腕(29)に係合
    し、折り曲げ部(34)により位置決めされた支持冠(127)
    (227)(327)との間に嵌挿したことを特徴とする自動車用
    隔板式クラッチ。
  2. 【請求項2】 冠リング(27)(427)の内径寸法を、支持
    冠(127)(227)(327)(527)(627)の内径寸法より大きくし
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動車用看板式ク
    ラツチ。
  3. 【請求項3】 支持冠(27)を、保持腕(29)の軸線方向部
    分の外面全体にわたって、半径方向に向けてあることを
    特徴とする請求項1に記載の自動車用隔板式クラッチ。
  4. 【請求項4】 支持冠(127)を、平らとしたことを特徴
    とする請求項3に記載の自動車用隔板式クラツチ。
  5. 【請求項5】 支持冠(227)(327)を、円錐台状としたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の自動車用隔板式クラッ
    チ。
  6. 【請求項6】 支持冠(327)が、隔板(11)に対する第3
    受座(328)を形成し、第3受座(328)は、第1及び第2受
    座(25)(28)の間に半径方向に配置され、かつ、圧板(14)
    に隔板(11)に対する受座(20)を形成し、支持冠(327)の
    形状を、隔板(11)により圧板(14)に加えられる力を弾性
    的に補正して、隔板(11)の特性曲線を平らにするように
    定めたことを特徴とする請求項5に記載の自動車用隔板
    式クラッチ。
  7. 【請求項7】 支持冠(527)(627)が、冠リング(427)を
    中心に位置決めするようになっていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の自動車用隔板式クラツチ。
  8. 【請求項8】 支持冠(527)(627)を、保持腕(29)の折り
    曲げ先端部に当接する円板部を有するほぼL字状の断面
    に形成して、その軸線方向の部分(136)(436)が、カバー
    板(10)の第1受座(25)と対向するように、支持冠の軸線
    方向の部分と円板部との間に、位置決め用折り曲げ部(1
    34)(234)を形成したことを特徴とする請求項7に記載の
    自動車用隔板式クラツチ。
  9. 【請求項9】 支持冠(427)を、軸線方向の部分(136)の
    外周全体にわたって、半径方向に形成したことを特徴と
    する請求項8に記載の自動車用隔板式クラッチ。
  10. 【請求項10】 支持冠(627)の軸線方向の部分(436)
    に、保持腕の軸線方向の部分(30)と係合する切欠きを形
    成したことを特徴とする請求項8に記載の自動車用隔板
    式クラッチ。
  11. 【請求項11】 冠リングの位置決め用折り曲げ部(13
    4)(234)を、その外周に折り曲げてある保持腕(29)に適
    合するように形成してあることを特徴とする請求項8に
    記載の自動車用隔板式クラッチ。
  12. 【請求項12】 支持冠の直径を、冠リング(27)(427)
    の外周縁に対する受座として作用するように設定したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動車用隔板式クラッ
    チ。
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