JPH05194436A - 4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフエニル)−1−ピペラジニル〕フエニル〕−5−メチル−3h−1,2−4−トリアゾロ−3−ン誘導体類 - Google Patents

4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフエニル)−1−ピペラジニル〕フエニル〕−5−メチル−3h−1,2−4−トリアゾロ−3−ン誘導体類

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JPH05194436A
JPH05194436A JP4250403A JP25040392A JPH05194436A JP H05194436 A JPH05194436 A JP H05194436A JP 4250403 A JP4250403 A JP 4250403A JP 25040392 A JP25040392 A JP 25040392A JP H05194436 A JPH05194436 A JP H05194436A
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ヤン・ヘーレス
Joseph H Mostmans
ヨゼフ・ヘクトル・モストマンズ
Johan R M Beetens
ヨハン・レネ・マルク・ベーテンス
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 〔式中、XはC=OまたはCHOHを表す〕を有する化
合物、それの薬学的に許容可能な酸付加塩、またはそれ
のエナンチオマー形。 【効果】 式(I)の化合物は新規であり、且つ、リュ
ーコトリエン介在疾病の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】米国特許4,791,111中には、多数
の4−(4−フェニル−1−ピペラジニル)フェノール
誘導体類が殺菌・殺カビ剤性質を有する化合物の製造用
の中間生成物として記載されている。その後、米国特許
4,267,179および米国特許4,619,931から
知られている該中間生成物および関連誘導体類は米国特
許4,931,444中では5−リポキシゲナーゼ抑制剤
として記載されている。予期せぬことに、本発明に従う
化合物を用いると同様な構造を有するこれまでの既知化
合物に関するより優れた血漿水準が得られることを今見
いだした。
【0002】
【発明の記載】本発明は、5−リポキシゲナーゼ抑制用
化合物である式
【0003】
【化3】
【0004】〔式中、XはC=OまたはCHOHを表
す〕を有する2−〔2−(4−クロロフェニル)−2−
(ヒドロキシまたはオキソ)エチル〕−2,4−ジヒドロ
−4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピ
ペラジニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,2,4
−トリアゾロ−3−ン誘導体類、薬学的に許容可能な酸
付加塩、またはそれのエナンチオマー形に関するもので
ある。
【0005】式(I)の化合物は塩基性質を有してお
り、従ってそれらは適当な酸類、例えば無機酸類、例え
ば塩酸、臭化水素酸および同様な酸類、硫酸、硝酸、燐
酸および同様な酸類、または有機酸類、例えば酢酸、プ
ロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロパン
酸、2−オキソプロパン酸、エタンジオン酸、プロパン
ジオン酸、ブタンジオン酸、(Z)−2−ブテンジオン
酸、(E)−2−ブテンジオン酸、2−ヒドロキシブタン
ジオン酸、2,3−ジヒドロキシブタンジオン酸、2−
ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸、メタ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、4−メチル−ベンゼンスルホン酸、シクロヘキサン
スルファミン酸、2−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ
−2−ヒドロキシ安息香酸および同様な酸類、を用いる
処理によりそれらの治療的に活性な非毒性の酸付加塩形
に転化させることができる。逆に、塩形をアルカリを用
いる処理により遊離塩基形に転化させることもできる。
【0006】以上で使用されている酸付加塩という語は
式(I)の化合物が製造することのできる溶媒和化合物
も含んでおり、そして該溶媒和化合物も本発明の範囲内
に含まれることを意味する。そのような溶媒和化合物の
例は例えば水和物、アルコレートなどである。
【0007】XがCHOHを表す式(I)の化合物はそ
れの構造中に非対称性炭素原子を有している。該原子の
絶対的配置は立体化学的表示RおよびSにより示され
る。該化合物のラセミ体、エナンチオマー的に富んでい
る混合物および純粋なエナンチオマーの全てが本発明の
範囲内に包括されることが意図される。
【0008】ここで使用されている「純粋なエナンチオ
マー」という語は、少なくとも96%のエナンチオマー
過剰量(e.e.)から100%のエナンチオマー過剰量
までを有するエナンチオマー類、特に98%−100%
のエナンチオマー過剰量を有するエナンチオマー類、に
関するものである。
【0009】最も興味ある化合物は2−〔2−(4−ク
ロロフェニル)−2−オキソエチル〕−2,4−ジヒドロ
−4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピ
ペラジニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,2,4
−トリアゾロ−3−ンである。
【0010】例えば本発明の式(I)の化合物の如き化
合物の製造方法は、米国特許4,267,179、米国特
許4,619,731、米国特許4,791,111および
米国特許4,931,444中に記載されている。
【0011】特に、式(I)の化合物は、式(II)のア
ルコキシ誘導体から、例えば酸性媒体中で強い非−酸化
性の酸、例えばトリフルオロ酢酸、を用いてのまたは特
に任意に臭化水素酸の氷酢酸中飽和溶液との混合物状で
あってもよい鉱酸、例えば濃ハロゲン化水素酸、例えば
臭化水素酸、ヨウ化水素酸、ルイス酸、例えば三臭化ホ
ウ素、を用いての適当な脱アルキル化反応により、製造
することができる。
【0012】
【化4】
【0013】(II)において、R1はアルキル、特にC
1-6アルキル基そして好適にはメチル基、を表す。臭化
水素酸を使用する場合には、該脱アルキル化反応を臭素
捕獲剤、例えば亜流酸ナトリウムまたは亜流酸水素、の
存在下で実施することが有利である。
【0014】XがC=Oを表す式(I)の化合物は、当
技術で既知の還元により、XがCHOHを表す式(I)
の化合物に転化させることができる。例えば、該還元は
水中でまたはアルコール性媒体、例えばメタノール、エ
タノールなどの中で、金属水素化物または複合金属水素
化物、例えば水素化ホウ素ナトリウム、シアノホウ水素
化ナトリウムなど、との反応により実施することができ
る。
【0015】XがCHOHを表す化合物は、偏光定常
相、例えば適当に誘導化されたセルロース、例えばトリ
(ジメチルカルバモイル)セルロース(キラルセルO
R)および同様な偏光定常相、を用いるカラムクロマ
トグラフィーにより、容易にそれの各エナンチオマー類
に分離することができる。
【0016】式(II)の中間生成物は、式(III)のア
ミンを式(IV)の誘導体と環化させそしてこのようにし
て得られた中間生成物(V)をアルキル化試薬(VI)を
用いてN−アルキル化することにより、得られる。式
(IV)において、R2はC1-6アルキル、例えばメチルま
たはエチル、を表しそしてLは脱離基、例えばC1-6
ルキルオキシまたはジ(C1-6アルキル)アミノ、例えば
メトキシ、エトキシまたはジメチルアミノ、を表す。式
(VI)において、ハロはクロロ、ブロモまたはアイオ
ド、好適にはブロモ、を表す。
【0017】
【化5】
【0018】該環化反応は、試薬類の混合物を適当な溶
媒、例えば双極性非プロトン性溶媒、例えば,−ジ
メチルホルムアミド、,−ジメチルアセトアミド、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−メチル
−2−ピロリジノン、テトラヒドロチオフェン、1,1
−ジオキシドおよび同様な溶媒、中で撹拌しそして加熱
することにより、簡便に実施することができる。好適に
は、反応混合物を約100℃の温度に加熱し、そして有
利にはさらに約150−160℃に上昇させることがで
きる。反応工程中に脱離されたアルコールまたはアミン
は好適には蒸留除去される。(VI)を用いる(V)のN
−アルキル化反応は、試薬類の混合物を適当な溶媒中で
適当な塩基の存在下で撹拌しそして加熱することによ
り、簡便に実施することができる。適当な溶媒は、例え
ば、ケトン類、例えばアセトン、4−メチル−2−ペン
タノン、双極性の非プロトン性溶媒、例えば,−ジ
メチルホルムアミド、,−ジメチルアセトアミド、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどである。
適当な塩基類は、例えば、アルカリ金属およびアルカリ
土類金属炭酸塩類もしくは炭酸水素塩類、例えば炭酸ナ
トリウムもしくはカリウム、または有機塩基類、例えば
トリエチルアミンおよび同様な塩基類、である。好適に
は、反応は約1.5−2.5当量の範囲の過剰量のアルキ
ル化試薬を用いて約40℃−約120℃の、特に約45
℃−約65℃の、温度範囲において実施される。
【0019】一方、トリアゾロン誘導体(V)は米国特
許4,267,179中に記載されている工程に従い製造
することもできる。その場合には、式(III)のアミン
がクロロ蟻酸フェニルと反応して対応するカルバメート
を生成し、それを次にヒドラジンと反応させる。生じた
ヒドラジンカルボキサミドを次に例えばエタンイミドア
ミドと環化させて式(V)の中間生成物とする。
【0020】
【化6】
【0021】式(III)の中間生成物は米国特許4,26
7,179から知られている。LがC1-6アルキルオキシ
を表す式(IV)の中間生成物は、アセトニトリルへのC
1-6アルカノールの添加およびC1-6ヒドラジノカルボキ
シレートを用いる生成したイミノエーテルの処理によ
り、製造することができる。Lがジ(C1-6アルキル)ア
ミノを表す式(IV)の中間生成物は、,−ジメチル
アセトアミドジ(C1-6アルキル)アセタールからC1-6
ルキルヒドラジノカルボキシレートとの反応により、製
造することができる。
【0022】式(I)の化合物は試験管内および生体内
の両者における5−リポキシゲナーゼ酵素の有能な且つ
選択的な抑制剤である。5−リポキシゲナーゼ酵素の抑
制はアラキドン酸からリューコトリエン類への代謝工程
を有効に遮蔽し、ここで後者の物質はある範囲の有能な
生理学的効果を有しておりそして種々のアレルギー性、
過敏性および炎症性反応中に含まれると仮定されている
ことが知られている(サイエンス(Science)、220
568−575、1983;サイエンス(Science)、
37、1171−1176、1987;ザ・ニューイン
グランド・ジャーナル・オブ・メディシン(N. Engl. J.
Med.)、323、645−655、1990;ドラッグ
ス・フューチャー(Drugs Future)、16、548−55
8、1991;ファーマシューティカル・セラピー(Pha
rmac. Ther.)、46、57−66、1990)。
【0023】リューコトリエンC4、D4およびE4(L
TC4、LTD4およびLTI4)は円滑筋の収縮を強力
に誘発しそして特に強力な気管支収縮性を示す。さら
に、該リューコトリエン類は血管透過性を増加させ、従
って静脈流体および蛋白質の組織中への漏出並びに浮腫
の生成をもたらす。白血球に対する有能な化学運動性お
よび化学走性試薬であるリューコトリエンB4が中間的
な且つ亜急的な過感作反応並びに炎症工程における重要
な介在体であるとして提唱されている(ザ・ニューイン
グランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New Eng
land Journal of Medicine)、303、822−82
5、1980;「リューコトリエン:化学および生物学
(The Leukotrienes: Chemistry and Biology)」、L.
W.チャクリン(Chakrin)、D.M.バイリー(Bailey)、ア
カデミック・プレス、オーランド、195−214、1
984)。上記のリューコトリエン類はアラキドン酸か
ら5−リポキシゲナーゼの活性を通して生成される全て
共通の中間生成物である5−ヒドロペルオキシ−エイコ
セートテトラエン酸(5−HPETE)から誘導され
る。他のリポキシゲナーゼ類、例えば12−および15
−リポキシゲナーゼ、はアラキドン酸を反対のまたは相
乗性の生物学的活性を有する数種の他のモノ−およびジ
ヒドロキシ誘導体類に転換させる。さらに、乾癬および
アトピー皮膚病を有する患者の病変皮膚からの5−リポ
キシゲナーゼおよび12−リポキシゲナーゼ酵素活性生
成物の放出増加も報告されている(プロスタグランディ
ンズ(Prostaglandins)、29、611−619、198
5;J. Invest. Dermatol.、83、70−73、198
3;ランセット(Lancet)、、222−223、198
4)。従って、アラキドン酸の−リポキシゲナーゼ−介
在代謝工程の、そして特に5−リポキシゲナーゼ酵素
の、抑制剤はリューコトリエン類の上記の悪影響を抑制
するための価値ある治療薬であると考えられている。関
連疾病および/または障害は、例えば、気管支喘息、ア
レルギー(ザ・ニューイングランド・ジャーナル・オブ
・メディシン(N. Eng. J. Med.)、323、1736−
1739、1990;ランセット(Lancet)、337、6
90−694、1991;ザ・ニューイングランド・ジ
ャーナル・オブ・メディシン(N. Eng. J. Med.)、32
、1740−1744、1990)、過敏症、角化症
皮膚病、例えば魚鱗癬および乾癬(ザ・ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・アカデミー・オブ・デルマトロジー
(J. Am. Acad. Dermatol.)、22、751−755、1
990;ザ・ジャーナル・オブ・インベスティガーショ
ン・オブ・デルマトロジー(J. Invest. Dermatol.)、
、50−54、1990)、炎症性腸疾病、例えば潰
瘍形成性大腸炎およびクローン病、並びに他の炎症反
応、例えば(リューマトイド)関節炎および皮膚病、特
にアトピー皮膚病、である。本発明は、本方法で使用さ
れる式(I)の化合物がが5−リポキシゲナーゼ酵素に
対する有能で且つ選択的な抑制剤であるという事実によ
り、重要性が得られる。報告されている多くの抑制剤は
選択性に欠けており、そして同時にプロスタグランディ
ン類に対するアラキドン酸の代謝に介在する酵素である
他のリポキシゲナーゼ類および/またはシクロオキシゲ
ナーゼも抑制する。式(I)の化合物は、大豆15−リ
ポキシゲナーゼ、人間の血小板12−リポキシゲナー
ゼ、人間の血小板シクロオキシゲナーゼまたはスロンボ
キサンA2合成酵素を意義あるほど抑制してはならな
い。
【0024】5−リポキシゲナーゼ−抑制活性は、「ビ
ーグル犬の血液中のA23187誘発性の5−リポキシ
ゲナーゼ活性の抑制」−試験(実施例15)(同様な試
験はザ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジカル・エク
スペリメンタル・セラピー(J. Pharmacol. Exp. The
r.)、256、929−937、1991中に記されて
いる)中に示されている。本発明の他の重要な特徴は、
式(I)の化合物が「ハツカネズミの耳中のデキストラ
ン−誘発性の浮腫生成の抑制」中に示されている如く
口的に活性であることである。
【0025】先行技術の化合物と比べての本化合物の主
な利点は、本化合物を用いると、特にXがC=Oである
化合物を用いると、顕著に高い血漿水準が得られるとい
う驚異的な発見に関するものである。
【0026】同等に興味あることは、該化合物が主とし
て活性代謝物すなわちXがCHOHを表す式(I)の化
合物に代謝されるという発見である。
【0027】本発明はまた、5−リポキシゲナーゼ有効
抑制量の式(I)の化合物またはそれの薬学的に許容可
能な酸付加塩を投与することによるリューコトリエン−
介在疾病および/または障害に罹っている温血動物の治
療方法にも関するものである。関連技術の専門家は以下
に示されている結果から5−リポキシゲナーゼ抑制剤の
有効量を容易に決めることができる。一般的には、患者
に1日に投与される適切な投与量は約0.1mg/kg
−約50mg/kgの体重、そしてより好適には約1m
g/kg−約10mg/kgの体重、であると考えられ
ている。当該化合物を投与目的用の種々の薬学的形状に
調合することができる。適切な組成物としては、薬の全
身的または局部的投与用に一般的に使用されている全て
の組成物を挙げることができる。本発明の薬学的組成物
を製造するためには、活性成分としての有効量の任意に
酸付加塩形であってもよい特定化合物を、投与用に希望
される調合物の形状に依存して種々の形状をとることの
できる薬学的に許容可能な担体と密な混合物状で一緒に
する。これらの薬学的組成物は望ましくは、特に経口
的、経腸的、皮下的、または非経口的注射による投与用
に適している単位投与形である。例えば、組成物を経口
的投与形に製造する際には、一般的な薬学的媒体、例え
ば懸濁液、シロップ、エリキシルおよび溶液の如き経口
的液体調合物の場合には例えば水、グリコール類、油
類、アルコール類など、または粉剤、丸薬、カプセルお
よび錠剤の場合には例えば澱粉、砂糖、カオリン、潤滑
剤、結合剤、崩壊剤などの如き固体担体、を使用するこ
とができる。投与における容易さの理由のために、錠剤
およびカプセルが最も有利な経口的投与単位形であり、
その場合にはもちろん固体の薬学的担体が使用される。
非経口的組成物用には、担体は一般的には殺菌水を少な
くとも大部分含んでいるが、例えば溶解性を助けるため
の他の成分類を含むこともできる。例えば、担体が食塩
水溶液、グルコース溶液または食塩水とグルコース溶液
との混合物であるような注射溶液を製造することができ
る。注射用懸濁液を製造することもでき、この場合には
適当な担体、懸濁剤などを使用することができる。使用
の直前に液体形に転換させようとする固体形調合物も包
含される。皮下投与用に適している組成物中では、担体
は任意に浸透促進剤および/または適当な湿潤剤を、任
意に皮膚に意義ある悪影響を与えない性質の少割合の適
当な添加剤と組み合わせて、含むことができる。局部的
適用に適している組成物としては、薬品の局部的投与用
に一般的に使用されえちる全ての組成物、例えばクリー
ム、ゼリー、ドレッシング、シャンプー、チンキ剤、ペ
ースト、軟膏、サーブ、粉剤など、が挙げられる。該組
成物の適用は例えば窒素、二酸化炭素、フレオンの如き
抛射薬を用いるまたはポンプスプレー、ドロップ、ロー
ションもしくはスワブにより適用できる濃厚組成物の如
き半固体のように抛射薬を用いないエーロゾルによるこ
とができる。特定組成物では、半固体組成物、例えばサ
ーブ、クリーム、ゼリー、軟膏などが簡便に使用される
であろう。
【0028】上記の薬学的組成物を投与の容易さおよび
投与量の均一性のために投与量単位形に調合することが
特に有利である。ここで使用されている投与量単位形と
は、各単位が必要な薬学的担体と共に希望する治療効果
を生じるように計算されたあらかじめ決められた量の活
性成分を含有しているような単位投与量として適してい
る物理的に分離している単位を称する。そのような投与
量単位形の例は、錠剤(目盛り付きまたはコーテイング
された錠剤を含む)、カプセル、丸薬、粉剤包装品、ウ
ェファー、注射溶液または懸濁液など、並びにそれらの
分割されている複数分である。
【0029】下記の実施例は本発明の範囲を説明しよう
とするものでありそして限定しようとするものではな
い。
【0030】
【実施例】実験部分 実施例1 a)400mlのエタノール中に気体状塩酸を3時間に
わたり10℃以下の温度において泡立たせた。0℃にお
いて、162mlのアセトニトリル(t≦5℃)を滴々
添加した。0℃における一夜の撹拌後に、沈澱を濾別
し、少量のエタノールで洗浄し、そして真空中で40℃
において窒素下で乾燥して、251g(65%)のエタ
ンイミド酸エチル一塩酸塩(中間生成物1)を生成し
た。
【0031】b)330.5gの中間生成物(1)およ
び2500mlのエタノールの混合物を1/2時間にわ
たり室温で撹拌した。±50℃に暖めることにより製造
された230gのヒドラジンカルボン酸メチルの150
0mlのエタノール中溶液を1時間半にわたり滴々添加
した。室温で一夜撹拌した後に、反応混合物を濾過し、
そして濾液を蒸発させた。残渣を500mlのジクロロ
メタン中に加えた。この溶液を珪藻土の上で濾過し、そ
して濾液を蒸発させて、375.5g(92%)の2−
(1−エトキシエチリデン)ヒドラジンカルボン酸メチ
ル(中間生成物2)を生成した。
【0032】c)400gの4−〔4−(4−メトキシ
フェニル)−1−ピペラジニル〕ベンゼンアミン(米国
特許4,267,179の実施例I中に記載されている如
くして製造された)の1000mlのテトラヒドロチオ
フェン1,1−ジオキシド中溶液を100℃において1
時間撹拌した。60℃に暖めることにより製造された3
82.8gの中間生成物(2)の200mlのテトラヒ
ドロチオフェン1,1−ジオキシド中溶液を100℃に
おいて4時間にわたり滴々添加した。混合物を100℃
において一夜そして160℃において3時間撹拌した。
50℃に冷却した後に、沈澱を濾別し、アセトンで洗浄
し、そして真空中で60℃において窒素下で乾燥して、
290g(56%)の2,4−ジヒドロ−4−〔4−
〔4−(4−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル〕フ
ェニル〕−5−メチル−3−1,2,4−トリアゾロ−
3−ン(中間生成物3)を生成した。
【0033】実施例2 a)5.5gの中間生成物(3)(米国特許4,267,
179の実施例XIII中に記載されている如くしても製造
された)、4gの2−ブロモ−1−(4−クロロフェニ
ル)エタノン、10gの炭酸ナトリウム一水塩および2
00mlの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの
混合物を80℃において1.5時間にわたり撹拌した。
反応混合物を水中に注いだ。沈澱を濾別し、水で洗浄
し、そしてジクロロメタン中に溶解させた。有機層を分
離し、乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH
2OH98:2)により精製した。希望する留分の溶離
液を蒸発させ、そして残渣を酢酸エチル中で粉砕した。
生成物を濾別しそして乾燥して、5.1g(65.6%)
の2−〔2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチ
ル〕−2,4−ジヒドロ−4−〔4−〔4−(4−メトキ
シフェニル)−1−ピペラジニル〕フェニル〕−5−メ
チル−3−1,2,4−トリアゾロ−3−ン、融点22
9.5℃(中間生成物4)、を生成した。
【0034】b)冷却されている(0−5°)の50m
l量の三臭化ホウ素のジクロロメタン中1M溶液に、
4.8gの中間生成物(4)の333部のジクロロメタ
ン中溶液を滴々添加した。室温で2時間撹拌した後に、
生成物をジクロロメタンで抽出した。抽出物を水で洗浄
し、乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。残渣をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH2
OH99:1→98:2)により精製した。希望する留
分の溶離液を蒸発させ、そして残渣を酢酸エチル中で粉
砕した。生成物を濾別しそして乾燥して、1.4g(3
0.9%)の2−〔2−(4−クロロフェニル)−2−オ
キソエチル〕−2,4−ジヒドロ−4−〔4−〔4−(4
−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニル〕フェニ
ル〕−5−メチル−3−1,2,4−トリアゾロ−3−
ン、融点251.7℃(化合物1)、を生成した。
【0035】実施例3 25gの中間生成物(4)、350mlの48%臭化水
素酸および200mlの酢酸の混合物を5時間にわたり
還流させた。反応混合物を室温において一夜撹拌し、そ
して次に100mlの水で希釈した。沈澱を濾別し、水
で洗浄し、そして700mlのメタノールおよび100
mlの水の混合物中に加えた。還流温度において、20
mlのアンモニアを滴々添加した。反応混合物を室温で
5時間撹拌した。沈澱を濾別し、メタノールで洗浄し、
そして真空中で50℃において窒素下で乾燥して、20
g(82%)の2−〔2−(4−クロロフェニル)−2−
オキソエチル〕−2,4−ジヒドロ−4−〔4−〔4−
(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニル〕フェニ
ル〕−5−メチル−3−1,2,4−トリアゾロ−3−
ン、融点251.7℃(化合物1)、を生成した。
【0036】実施例4 55gの化合物(1)の1000mlの,−ジメチ
ルホルムアミド中混合物に、8.3gのホウ水素化ナト
リウムの30mlの水中混合物を滴々添加した。一夜撹
拌した後に、連続的に50mlの酢酸および1500m
lの水を加えた。反応混合物を放置して結晶化させた。
生成物を濾別し、水で洗浄し、そして真空中で乾燥し
て、54.1g(94.7%)の2−〔2−(4−クロロ
フェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−2,4−ジヒドロ
−4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピ
ペラジニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,2,4
−トリアゾロ−3−ン一水塩、融点264.4℃(化合
物2)、を生成した。
【0037】実施例5 4.5gの化合物(2)をカラムクロマトグラフィー
(キラルセルODR;C25OH/2−C37OH8
0:20)によりそれの(+)および(−)形に分離し
た。第一留分を約100mlに濃縮し、そして生成した
沈澱を濾別しそして真空中で80℃において乾燥して、
1.64g(36.4%)の(+)−2−〔2−(4−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−2,4−ジヒ
ドロ−4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1
−ピペラジニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,
2,4−トリアゾロ−3−ン、融点251.2℃(化合物
3)、を生成した。
【0038】第二留分を第一留分と同様に処理して、
2.13g(47.3%)の(−)−2−〔2−(4−ク
ロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−2,4−ジヒ
ドロ−4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1
−ピペラジニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,
2,4−トリアゾロ−3−ン、融点249.2℃(化合物
4)、を生成した。
【0039】組成物例 実施例6:経口的ドロップ 500グラムの活性成分を0.5リットルの2−ヒドロ
キシプロパン酸および1.5リットルのポリエチレング
リコール中に60−80℃において溶解させた。30−
40℃に冷却した後に、35リットルのポリエチレング
リコールを加え、そして混合物を良く撹拌した。次に1
750グラムのナトリウムサッカリンの2.5リットル
の精製水中溶液を加え、そして撹拌しながら2.5リッ
トルのココア香料および50リットルの容量にするのに
充分なポリエチレングリコールを加えて、10mg/m
lの活性成分を含有している経口的ドロップ溶液を与え
た。生じた溶液を適当な容器中に充填した。
【0040】実施例7:経口的溶液 9グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび1グラ
ムの4−ヒドロキシ安息香酸プロピルを4リットルの沸
騰している精製水中に溶解させた。3リットルのこの溶
液中に最初に10グラムの2,3−ジヒドロキシブタン
ジオン酸をそしてその後20グラムの活性成分を溶解さ
せた。後者の溶液を残りのグラム数の前者の溶液と一緒
にし、そして12リットルの1,2,3−プロパントリオ
ールおよび3リットルの70%ソルビトール溶液をこれ
に加えた。40グラムのナトリウムサッカリンを0.5
リットルの水中に溶解させ、そして2mlのラズベリー
および2mlのグースベリーエッセンスを加えた。後者
の溶液を前者と一緒にし、20リットルの容量とするの
に充分な水を加えて、1茶さじ分(5ml)当たり5m
gの活性成分を含んでいる経口的溶液を与えた。生じた
溶液を適当な容器中に充填した。
【0041】実施例8:カプセル 20グラムの活性成分、6グラムのラウリル硫酸ナトリ
ウム、56グラムの澱粉、56グラムのラクトース、
0.8グラムのコロイド状二酸化ケイ素、および1.2グ
ラムのステアリン酸マグネシウムを一緒に激しく撹拌し
た。生じた混合物を次に1000個の適当な硬質ゼラチ
ンカプセル中に充填すると、それぞれが20mgの活性
成分を含んでいた。
【0042】実施例9:フィルム−コーテイングされた
錠剤 錠剤芯の製造 100グラムの活性成分、570グラムのラクトースお
よび200グラムの澱粉の混合物を良く混合し、そして
その後に5グラムのドデシル硫酸ナトリウムおよび10
グラムのポリビニルピロリドン(コリドン−K90R
の約200mlの水中溶液で湿らせた。湿っている粉末
混合物をふるいにかけ、乾燥し、そして再びふるいにか
けた。次に100グラムの微結晶性セルロース(アヴィ
セルR)および15グラムの水素化された植物性油(ス
テロテックスR)を加えた。全体を良く混合し、そして
圧縮して錠剤にすると、それぞれが10mgの活性成分
を含有している10,000個の錠剤を与えた。
【0043】コーテイング 10グラムのメチルセルロース(メトセル60HGR
の75mlの変性エタノール中溶液に、5gのエチルセ
ルロース(エトセル22cpsR)の150mlのジク
ロロメタン中溶液を加えた。次に75mlのジクロロメ
タンおよび2.5mlの1,2,3−プロパントリオール
を加えた。10グラムのポリエチレングリコールを溶融
させそして75mlのジクロロメタン中に溶解させた。
後者の溶液を前者に加え、そして次に2.5グラムのオ
クタデカン酸マグネシウム、5グラムのポリビニルピロ
リドンおよび30mlの濃縮着色懸濁液(オパスプレイ
K−1−2109R)を加え、そして全体を均質化し
た。コーテイング装置中で錠剤芯をこのようにして得ら
れた混合物でコーテイングした。
【0044】実施例10:注射溶液 1.8グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび0.
2グラムの4−ヒドロキシ安息香酸プロピルを約0.5
リットルの注射用の沸騰水中に溶解させた。約50℃へ
冷却した後に、撹拌しながら4グラムの硫酸、0.05
グラムのプロピレングリコールおよび4グラムの活性成
分を加えた。溶液を室温に冷却し、そして1リットルに
するのに充分な注射用の水を補充して、4mg/mlの
活性成分を含んでいる溶液を与えた。溶液を濾過により
殺菌し(U.S.P.XVII、811頁)、そして殺菌性溶
液中に充填した。
【0045】実施例11:坐薬 3グラムの活性成分を3グラムの2,3−ジヒドロキシ
ブタンジオン酸の25mlのポリエチレングリコール4
00中に溶解させた。12グラムの表面活性剤(スパン
R)および300グラムにするのに充分なトリグリセリ
ド類(ウィテプソル555R)を一緒に溶融させた。後
者の溶液を前者の溶液と良く混合した。このようにして
得られた混合物を型の中に37−38℃において注入し
て、それぞれが30mg/mlの活性成分を含有してい
る100個の坐薬を生成した。
【0046】実施例12:注射溶液 60グラムの活性成分および12グラムのベンジルアル
コールを良く混合し、そして1リットルにするのに充分
なごま油を加えて、60mg/mlの活性成分を含んで
いる溶液を与えた。溶液を殺菌しそして殺菌性容器中に
充填した。
【0047】実施例13:2%クリーム 75mgのステアリルアルコール、20mgのセチルア
ルコール、20mgのモノステアリン酸ソルビタンおよ
び10mgのミリスチン酸イソプロピルを二重壁で覆わ
れた容器中に加え、そして混合物が完全に溶融するまで
加熱した。液体用ホモゼナイザーを用いながら、この混
合物を別個に製造された70−75℃の温度を有する精
製水、200mgのプロピレングリコールおよび15m
gのポリソルベート60の混合物に加えた。生じた乳化
液を連続的に混合しながら自然に25℃以下に冷却し
た。20mgの式(I)の活性成分、1mgのポリソル
ベート80および637mgの精製水の溶液並びに2m
gの無水亜硫酸ナトリウムの精製水中溶液を次に連続的
に混合しながら乳化液に加えた。クリームを均質化しそ
して適当なチューブ中に充填した。
【0048】実施例14:エーロゾル a)2.5mgの活性成分の0.78mlの蒸留水中溶液
に、730μgの0.1N塩酸溶液を加えた。室温で1
0分間撹拌した後に、このようにして得られた溶液のp
Hを0.1N水酸化ナトリウム溶液の添加によりpH5.
5に調節した。次に連続的に4mgの塩化ナトリウムお
よび0.15mgの酢酸フェニル水銀を加え、そして全
体を撹拌して完全な溶液を生成した。次に蒸留水を加え
て1.0mlの容量とした。投与時に1吹き分当たり0.
1mlを分配する機械的ポンプスプレーで閉じられてい
るガラス瓶中に溶液を充填した。
【0049】b)2mgの活性成分の0.7mlの蒸留
水中溶液に600μgの0.1N塩酸溶液を加えた。室
温で10分間撹拌した後に、10mgのポリビニルアル
コールを混合物中に溶解させ、そしてこのようにして得
られた溶液のpHを0.1N水酸化ナトリウム溶液の添
加によりpH5.5に調節した。次に連続的に4mgの
塩化ナトリウムおよび2mgのフェニルエチルアルコー
ルを加え、そして全体を撹拌して完全な溶液を生成し
た。蒸留水を加えて1.0mlの容量とし、それを投与
時に1吹き分当たり0.1mlを分配する機械的ポンプ
スプレーで閉じられているガラス瓶中に溶液を充填し
た。
【0050】薬学的実施例 実施例15 「ビーグル犬におけるA23187−誘発性のリューコ
トリエンB4製造」−試験 ビーグル犬を一夜断食させた。試験化合物のポリエチレ
ングリコール(2ml/kg)中溶液を食道挿管法によ
り胃の中に直接投与した。試験化合物の投与前にそして
投与後の適当な時間間隔において、血液試料を頸静脈か
ら採取した。これらの血液試料をヘパリン上で集めた。
全血液(1ml)を、リューコトリエンB4(LTB4
の生成に刺激を与えることが知られている既知濃度のカ
ルシウムイオノフォルA23187(25μM)を含有
している試験管中に急速に分散させた。試験管の内容物
を撹拌により短時間混合し、そして37℃において60
分間培養させた。試験管を氷上で冷却しそして内容物を
10000gで5分間遠心することにより、培養を停止
させた。
【0051】LTB4の測定は、アメルシャム・インタ
(英国)からのLTB4検定システムを用いる放射免疫
検定(RIA)により行われた。放射免疫検定は、抽出
されていない適当に希釈された試料上で0.1%のゼラ
チンが補充されているトリスHCl(50mM、pH
8.6)中で行われた。抗体をRIA緩衝液で希釈し、
そして部分標本(0.1ml)を標準または試料(0.1
ml)と混合した。3H−標識のついた抗原を加え、容
量を緩衝液で0.5mlに調節し、そして混合物を18
−24時間にわたり培養させた。遊離放射活性物質から
の結合の分離はデキストラン−コーテイングされた木炭
を用いて行われた。木炭を遠心沈降させ、そして上澄み
液の部分標本を液体シンチレーション計中で計数した。
【0052】LTB4の中位抑制率(百分率)は下記の
如くして測定された。試験化合物の添加後1時間および
4時間に血液試料を採取した。各試料でLTB4の量を
測定した。後者量のLTB4を試験化合物の投与前の血
液中のLTB4の存在量と比較することにより、抑制率
が測定される。本発明の化合物は、1.25mg/kg
の投与量で投与された時に、イオノフォルA−2318
7−誘発性のLTB4−生成を少なくとも4時間中に約
80%抑制することができる。
【0053】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0054】1.式
【0055】
【化7】
【0056】〔式中、XはC=OまたはCHOHを表
す〕を有する化合物、それの薬学的に許容可能な酸付加
塩、またはそれのエナンチオマー形。
【0057】2.化合物が2−〔2−(4−クロロフェ
ニル)−2−オキソエチル〕−2,4−ジヒドロ−4−
〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジ
ニル〕フェニル〕−5−メチル−3−1,2,4−トリ
アゾロ−3−ンまたはそれの薬学的に許容可能な酸付加
塩である、上記1の化合物。
【0058】3.薬学的に許容可能な担体および活性成
分としての治療的に有効量の上記1で定義されている化
合物を含んでなる、5−リポキシゲナーゼ抑制用組成
物。
【0059】4.該組成物が経口的投与形である、上記
3の組成物。
【0060】5.該組成物が局部的投与用に適している
形である、上記3の組成物。
【0061】6.組成物がクリームである、上記5の組
成物。
【0062】7.5−リポキシゲナーゼ有効抑制量の上
記1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
による、リューコトリエン介在疾病又は障害に罹ってい
る温血動物の治療方法。
【0063】8.5−リポキシゲナーゼ有効抑制量の上
記1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
による、炎症性腸疾病(bowel)に罹っている温血動物
の治療方法。
【0064】9.5−リポキシゲナーゼ有効抑制量の上
記1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
による、角化症皮膚病(hyperkeratotic dermatoses)
に罹っている温血動物の治療方法。
【0065】10.式
【0066】
【化8】
【0067】〔式中、R1はC1-6アルキルである〕のア
ルコキシ誘導体を酸性媒体中でまたは強親核性物質を用
いて脱アルキル化し、そして任意にXがC=Oを表す式
(I)の化合物をXがCHOHを表す式(I)の化合物
に還元し、そしてさらに希望によりXがCHOHを表す
式(I)の化合物をそれのエナンチオマー類に分離し、
そして希望により式(I)の化合物を酸を用いる処理に
より治療的に活性な非毒性の酸付加塩形に変えるか、ま
たは逆に酸付加塩をアルカリを用いて遊離塩基に変える
ことにより特徴づけられている、上記1の化合物の製造
方法。
【0068】
フロントページの続き (72)発明者 ヨゼフ・ヘクトル・モストマンズ ベルギー・ビー−2018−アントウエルペ ン・ブロイクヘルストラート28ビス3 (72)発明者 ヨハン・レネ・マルク・ベーテンス ベルギー・ビー−2242−ツアントホーフエ ン・フアツアンテンラーン10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、XはC=OまたはCHOHを表す〕を有する化
    合物、それの薬学的に許容可能な酸付加塩、またはそれ
    のエナンチオマー形。
  2. 【請求項2】 薬学的に許容可能な担体および活性成分
    としての治療的に有効量の請求項1で定義されている化
    合物を含んでなる、5−リポキシゲナーゼ抑制用組成
    物。
  3. 【請求項3】 5−リポキシゲナーゼ抑制有効量の請求
    項1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
    による、リューコトリエン介在疾病または障害に罹って
    いる温血動物の治療方法。
  4. 【請求項4】 5−リポキシゲナーゼ抑制有効量の請求
    項1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
    による、炎症性腸疾病に罹っている温血動物の治療方
    法。
  5. 【請求項5】 5−リポキシゲナーゼ抑制有効量の請求
    項1で定義されている式(I)の化合物を投与すること
    による、角化症皮膚病に罹っている温血動物の治療方
    法。
  6. 【請求項6】 式 【化2】 〔式中、R1はC1-6アルキルである〕のアルコキシ誘導
    体を酸性媒体中でまたは強親核性物質を用いて脱アルキ
    ル化し、そして任意にXがC=Oを表す式(I)の化合
    物をXがCHOHを表す式(I)の化合物に還元し、そ
    してさらに希望によりXがCHOHを表す式(I)の化
    合物をそれのエナンチオマー類に分離し、そして希望に
    より式(I)の化合物を酸を用いる処理により治療的に
    活性な非毒性の酸付加塩形に変えるか、または逆に酸付
    加塩をアルカリを用いて遊離塩基に変えることにより特
    徴づけられている、請求項1に記載の化合物の製造方
    法。
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