JPH0519346Y2 - - Google Patents

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JPH0519346Y2
JPH0519346Y2 JP1986201478U JP20147886U JPH0519346Y2 JP H0519346 Y2 JPH0519346 Y2 JP H0519346Y2 JP 1986201478 U JP1986201478 U JP 1986201478U JP 20147886 U JP20147886 U JP 20147886U JP H0519346 Y2 JPH0519346 Y2 JP H0519346Y2
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yarns
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は麻に似たシヤリ感と全面に微細な杢調
を呈した清涼感に溢れる杢調柄編地に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、異染性のマルチフイラメントが混在した
糸条からなる杢調柄編地や仮撚融着糸を用いたシ
ヤリ感を有する編地が多数知られている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし従来知られている杢調やシヤリ感を持た
せた編地は麻様のシヤリ感ときめ細かな杢調を同
時に満足したものではない。
例えば特公昭48−9226号公報には染色性の異な
る2種のマルチフイラメント糸からなる仮撚融着
糸が提案されている。この融着仮撚糸を用いた編
地は該融着仮撚糸の芯部が融接着し鞘部が捲縮を
有している構造であるためシヤリ感に乏しく杢調
の表面効果もほとんど得られないものである。
また特公昭56−43133号公報には染色性の異な
るマルチフイラメントが断面方向に互いに混在せ
ず独立した融着層を部分的に形成し、他の部分は
捲縮が付与されている糸条が開示されている。し
かしこのような糸条を用いた編地は該糸条に捲縮
部が含まれているため杢が粗く、杢流れが生じや
すいものとなる。さらに単に染色性が同じである
フイラメントで構成された融着仮撚糸と杢調を呈
する糸状を交編した編地はシヤリ感も杢調効果も
中途半端なものとなる。すなわち融着糸条と杢糸
を交編すると、融着糸条と杢糸が別々の編目に形
成されるため融着糸条から生ずるシヤリ感が半減
し、外観は全面杢調とならず、無地組織の場合は
鹿の子調やボーダー調となり、柄組織の場合は杢
調部分と無地調部分が分布した模様となる。特に
***柄組織の表面を全面杢調とするには表面編目
全部を杢糸で形成する必要がある。この場合は全
面杢調が得られる代わりにシヤリ感は全つたく得
られず、一方シヤリ感を付与するために単なる融
着仮撚糸を部分的に使用した場合は全面杢調が消
失してしまう。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
つて、その目的とするところは、染色性が異なる
2種のマルチフイラメントを組み合わせた糸条か
ら従来困難であつたメリハリの強いきめ細かな杢
調と麻に似たシヤリ感を兼備した***柄の杢調柄
編地を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち本考案は、融着杢糸によつて表面組織
を形成している***柄編地において、該融着杢糸
は染色性の異なる2種の熱可塑性合成繊維マルチ
フイラメント糸が糸条長手方向に緊密撚糸部と嵩
高撚糸部を交互に有し、かつ該緊密撚糸部におい
て上記2種のマルチフイラメント糸のフイラメン
トがともに融着しており、しかも実質的に無撚部
を有しないことを特長とする杢調柄編地を要旨と
する。
以下、本考案を詳細に説明する。
本考案の編地は、少なくとも編地表面を構成す
る糸条が異染性フイラメントの混在した特殊な融
着杢糸であることと編地表面を柄状に***した編
組織である。
ここで、異染性フイラメントの混在した特殊な
融着杢糸とは、第1に糸条の長手方向に緊密撚糸
部と嵩高撚糸部が交互に存在したものである。該
緊密撚糸部はS撚あるいはZ撚を有し、一方嵩高
撚糸部は緊密撚糸部とは異なる方向の撚すなわち
Z撚あるいはS撚を有する。しかも該緊密撚糸部
は細く集束しており該嵩高撚糸部は、該緊密撚糸
部に比べて太く集束しているため太細調の外観を
呈する。さらに緊密撚糸部と嵩高撚糸部の間にお
いて実質的に無撚部が存在せず、直ちに撚方向が
変化している。この撚方向変換部が長く存在する
と無撚部が形成されることになつて、この部分は
編地表面で曳け状の外観を呈しこれが欠点とな
る。
第2に、上記緊密撚糸部において染色性の異な
る2種のフイラメントがともに融着しておりこれ
により本考案の目的とする強いシヤリ感が得られ
る。ところが上記緊密撚糸部において1種のフイ
ラメントのみが融着している場合は糸条全体の剛
性が低くなり、シヤリ感はもとより張りと腰も満
足できないものとなる。一方、嵩高撚糸部におけ
るフイラメントの融着状態は緊密撚糸部よりも融
着している部分が少ないが、この嵩高撚糸部は異
染性フイラメントが混在し、撚によつて集束して
いるため、微細でメリハリの強い杢外観と集束に
よるシヤリ味効果が得られる。
本考案の杢調編地は、染色性の異なる2種の熱
可塑性マルチフイラメント糸のいずれもが高度に
融着した糸条を表面が***した編組織に編立てら
れることによつて、従来得られなかつた強いシヤ
リ味効果を示す。すなわち、この編地の***構造
から生ずる凹凸感と特殊な融着杢糸による麻様シ
ヤリ感が相俟つて、より好ましい麻に似た感触と
編地表面のメリハリが強く、きめ細かな全面杢調
の両効果を併わせて得ることができる。ここで隆
起柄とは一般にブリスター組織と呼ばれ、編地表
面の任意部分がふくれた構造を有する柄組織や、
横縞状とか縦縞状に***したリツプル組織、コー
ドレーン組織などがその代表的なものである。
また、それら以外に特殊な組織により幾何学模
様に***した組織なども本考案には含まれる。
本考案の杢調柄編地に用いられる融着杢糸は例
えば次のようにして得ることができる。すなわち
第4図に示す仮撚加工機において、染色性の異な
る2種のフイラメント糸11,12例えばカチオ
ン染料に可染性のポリエステルマルチフイラメン
ト糸とカチオン染料に不染性のポリエステルマル
チフイラメント糸がガイド13により引揃えら
れ、この引揃え糸Yは、フイードローラ14によ
りフイードローラ14・スピンドル16間の仮撚
加撚域へオーバーフイード状態で導かれる。仮撚
加撚域では高速度で回転するスピンドル16によ
つて加撚された引揃え糸Yは、接触式の第1ヒー
タ15により加撚状態のまま熱固定されるが、こ
の時第1ヒータ15の温度を引揃え糸Yの軟化点
から融点近傍の温度に設定しておくと、引揃え糸
Yを構成するフイラメントが融化され、フイラメ
ント同志が加撚状態のまま融接着される。融接着
された糸条は、仮撚加撚域で加撚された形態のま
まスピンドル16を通過する。スピンドル16を
通過した糸条は、過剰に解撚された部分と解撚さ
れない部分を混在させながら第1デリバリーロー
ラ17により引取られ第1デリバリーローラ1
7・第2デリバリーローラ19間の再熱処理域に
導かれる。再熱処理域では、オーバーフイード状
態で非接触式の第2ヒータ18により熱処理し、
糸条に発生したトルクを低減させる。次いで第2
デリバリーローラ19を出た糸条は、捲取ローラ
20によつて捲取チーズ21に捲取られる。な
お、この加工において用いる各ヒーターは接触式
でも非接触式でもよいが、第1ヒーターは熱効率
よく融接着させるために接触式ヒーターが望まし
く、第2ヒーターは仮撚加工域で形成された糸形
態を維持するために非接触ヒーターが望ましい。
本考案に用いる融着杢糸に緊密撚糸部と嵩高撚
糸部が交互に形成される理由は、以下のように考
えられる。すなわち、スピンドル16の下流では
糸条に加撚方向とは逆の撚が加えられスピンドル
16の上流で加撚された撚を解こうとする。この
時加撚方向に融接着された糸条は長手方向にわず
かの融接着斑を有しているものと考えられ、融接
着の弱い箇所の撚が優先的に解かれ、かつ過解撚
されるため、長手方向に加撚方向の撚と解撚方向
の撚を交互に有し、実質的に無撚部を有しない糸
条が得られる。解撚方向の撚を有する部分は一旦
加撚状態で熱固定された糸条が逆の撚によつて過
度に解撚されたものであるため解撚されない部分
より嵩高となる。この撚の解撚されない部分が緊
密撚糸部となり、過度に解撚された部分が嵩高撚
糸部となる。
緊密撚糸部と嵩高撚糸部はおおむね1mm〜数十
mmの種々の長さで分布するが、この分布はフイー
ドローラ14と第1デリバリーローラ17間の仮
撚加工域のオーバーフイード率が大きくなる程緊
密撚糸部と嵩高撚糸部が共に長くなる傾向にあ
り、ヒータ温度を高くしたり、加工速度を遅くし
たりして熱効果を大きくすると緊密撚糸部の長さ
の割合が大きくなる傾向にある。
第1図は本考案の杢調柄編地に用いられる融着
杢糸の一例を示す概略側面図であり、1種のマル
チフイラメント糸1と、これとは染色性の異なる
他のマルチフイラメント糸2から構成され、糸条
の長手方向にZ撚で集束した緊密撚糸部3とS撚
で集束した嵩高撚糸部4が交互に存在している。
この緊密撚糸部3と嵩高撚糸部4の境界にある撚
方向変換部5は極めて短いもので実質的に無撚部
は存在しない。
(作用) 本考案の杢調柄編地とは、上記のように編地表
面を構成する糸条がその長手方向に緊密撚糸部と
緊密撚糸部とは反対方向の撚を有する嵩高撚糸部
が交互に存在しているので編地上において、染色
性の異なる2種の熱可塑性合成繊維マルチフイラ
メント糸の交互撚構造によつて得られる色差杢が
撚方向の変化によつて光の反射に対して方向性を
発揮し、また、上記緊密撚糸部と嵩高撚糸部の間
に見掛太さの差があり、その太細によつて陰影が
異なり、自然な変化のある意匠効果に富んだ杢効
果が得られるものである。しかも、無撚部が実質
的に存在しないので、編地上に曳け状の外観を呈
する等の欠点がないものである。
さらに緊密撚糸部において2種のマルチフイラ
メントはいずれも融着しており、嵩高撚糸部では
少なくとも1種のマルチフイラメントが融着して
いるので強いシヤリ感が得られ、そのシヤリ感に
加え、編地表面の***構造による凹凸感の相乗作
用により麻に似た優れた感触と意匠効果がえられ
る。
(実施例) 以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
実施例 1 融点が253.7℃で100デニール/48フイラメント
のポリエチレンテレフタレート糸と融点が252.1
℃で50デニール/12フイラメントのスルホイソフ
タル酸成分を1.5モル%共重合したエチレンテレ
フタレート成分を主たる構成単位とするカチオン
染料可染性ポリエステル糸を引揃えて、第4図に
示す仮撚加工機で次の条件により融着仮撚加工を
行つた。
スピンドル回転数 220000回/分 仮撚数 2200回/m 糸速 100m/分 仮撚加撚方向 Z 仮撚加工域オーバーフイード率 15.6% 第1ヒータ15温度(接触式ヒータ) 243℃ 第2ヒータ18温度(非接触式ヒータ) 250℃ 再熱処理域オーバーフイード率 7.5% 得られた糸条を第2図に示すリツプル組織で編
立し、つづいてカチオン染料を用いて常法により
染色し、仕上加工を行つた。その結果、編地全面
が微細な杢調を呈し、その中に横縞柄が浮き出た
外観を有し、しかも麻様の優れたシヤリ感のある
杢調編地が得られた。
(考案の効果) 本考案の杢調柄編地は上記のような構成を有す
るので杢調とシヤリ感の両方を狙つた従来の融着
糸では得られなかつた強いシヤリ感があり、しか
も自然な変化に富み、微細でメリハリの強い清涼
感に優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の杢調柄編地に用いられる融着
杢糸の一例を示す概略図、第2図は本考案の杢調
柄編地例の編成方法を示す編成組織図、第3図は
本考案の杢調柄編地の一例を示す概略模式図、第
4図は本考案の杢調柄編地に用いる融着杢糸の製
造方法の一例を示す概略図である。 1,2……染色性の異なる2種のマルチフイラ
メント糸、3……緊密撚糸部、4……嵩高撚糸
部、5……撚方向変換部、F1〜F12……編立
給糸口番号、11,12……仮撚加工供給糸、1
3……ガイド、14……フイードロール、15…
…第1ヒータ、16……スピンドル、17……第
1デリバリーロール、18……第2ヒータ、19
……第2デリバリーロール、20……捲取ロー
ル、21……捲取チーズ、Y……引揃え糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 融着杢糸によつて表面組織を形成している***
    柄編地において、該融着杢糸は染色性の異なる2
    種の熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸が糸
    条長手方向に緊密撚糸部と嵩高撚糸部を交互に有
    し、かつ該緊密撚糸部において上記2種のマルチ
    フイラメント糸のフイラメントがともに融着して
    おり、しかも実質的に無撚部を有しないことを特
    徴とする杢調柄編地。
JP1986201478U 1986-12-27 1986-12-27 Expired - Lifetime JPH0519346Y2 (ja)

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JP1986201478U JPH0519346Y2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27

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JPS63106786U JPS63106786U (ja) 1988-07-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2593984B2 (ja) * 1991-10-02 1997-03-26 鐘紡株式会社 霜降り調靴下類およびその製法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55152835A (en) * 1979-05-16 1980-11-28 Oda Gosen Kogyo Kk Sprinkle like knitted fabric
JPS6112957A (ja) * 1984-06-26 1986-01-21 ユニチカ株式会社 パイル編物の製造方法

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