JPH0519341A - カメラの駆動装置 - Google Patents

カメラの駆動装置

Info

Publication number
JPH0519341A
JPH0519341A JP17118991A JP17118991A JPH0519341A JP H0519341 A JPH0519341 A JP H0519341A JP 17118991 A JP17118991 A JP 17118991A JP 17118991 A JP17118991 A JP 17118991A JP H0519341 A JPH0519341 A JP H0519341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing belt
gear
pulley
camera
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17118991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Yamashita
健一郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP17118991A priority Critical patent/JPH0519341A/ja
Publication of JPH0519341A publication Critical patent/JPH0519341A/ja
Priority to US08/951,369 priority patent/US5911088A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイミングベルトを利用した伝達機構におい
て比較的簡単な構成で、低初張力を維持し得る歯飛び防
止を実現させることができるカメラの駆動装置を提供す
ることにある。 【構成】 プーリ歯車16bの外歯と噛み合い状態にあ
り、該プーリ歯車の外周上で円弧状の形態をなす部位を
少なくとも含むタイミングベルト17の外周面に対し、
クリアランスをもって配置された壁面を有し、かつ、該
クリアランスは前記タイミングベルトとプーリ歯車の互
いの歯が噛み合い得る最大の噛み合い高さを超えない部
分を有している。 【効果】 機構が簡単で、低コストでもって確実な歯飛
び防止がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの駆動装置に関
するもので、とりわけ、小型モータによって駆動される
銀塩カメラの駆動装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】部品点数の削減や駆動時に発生する騒音
を低減させることを目的として、回転力伝達機構の一部
にベルトを使用する技術は、従来から数多く知られてい
る。
【0003】とくに、伝達効率や制御性を必要とするも
のにおいては、ベルトの内周に歯面を有するタイミング
ベルトが一般に使用されている。
【0004】図8はタイミングベルトを備えた従来の技
術の駆動ユニット101’を含むカメラのフィルム給送
系の構成の第1例を示している。
【0005】前記駆動ユニット101’は駆動源である
小型モータおよび動力の減速、伝搬を行なう機能をすべ
て備えており、一体で本体100へ取付けられる。該駆
動ユニット101’のギア14はスプール104と嵌合
し、巻上げ時の駆動力を伝達する。フィルム巻戻し用の
フォーク19はパトローネ室100bに突出し、パトロ
ーネ114が装てんされた状態でパトローネ軸113内
に設けられた突起と常時噛み合うようになっている。
【0006】前記駆動ユニット101’がフィルム11
2を巻上げる動作にある場合に、モータ3の駆動力は、
歯車地板2に取付けられた図示されていないギア列によ
り減速され、図示されていない遊星機構により出力方向
を切換えられて前記ギア14へ伝達される。
【0007】したがって、スプール104がWd方向へ
回転させられ、スプール上の爪104aにパーフォレー
ション孔112aを引掛けることにより、フィルム11
2がスプール104の外周に巻上げられていく。
【0008】逆に、前記駆動ユニット101’が巻戻し
状態にある場合に、モータ3の駆動力は、遊星機構によ
りギア16aに伝達される。該ギア16aにはプーリ1
6bが一体形成されており、プーリ16bに掛けられた
タイミングベルト17によりプーリ18へ動力が伝達さ
れる。プーリ18には、前述したフォーク19が一体で
回転可能な状態で係合されており、前記パトローネ軸1
13をWf方向に回転させ、フィルム112をパトロー
ネ114の中へ収納する。
【0009】図8に示した従来の技術においては、パト
ローネ軸113は巻上時において、フィルム112の引
張力によりWe方向へ回転させられるが、前述したよう
に、該パトローネ軸113はフォーク19と噛み合って
おり、プーリ18からタイミングベルト17を含む遊星
機構により噛み合いが断たれる部分までの一連のギア列
が負荷として作用してしまう。
【0010】したがって、この部分の空転トルクを低く
抑えなければ、巻上げ時の大消費電流を招き、最悪には
フィルム給送が不可能となる。とくに、タイミングベル
トを使用する場合においては、ベルトを張る強さ、いわ
ゆる初張力が回転力負荷に大きく作用することを考慮し
なければならない。
【0011】図9は前記プーリ16b,18およびタイ
ミングベルト17のレイアウトを平面的に表わしたもの
であるが、軸間寸法Lを各プーリのレイアウトとベルト
周長から算出される理論的な寸法より短かめに設定する
ことで、初張力を低くすることが可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
タイミングベルト17を極端に緩めて使用すると、実際
に駆動力を与えた場合に、下記に述べるような問題点を
発生する可能性が高くなる。
【0013】図9において、フィルムの巻戻し時にプー
リ16bにWf方向の駆動力が与えられた場合、アイド
ラ23が配置されている側、いわゆる駆動側のタイミン
グベルト17に張力Tが発生するが、その反対側には駆
動力がかからないので、張力が発生せず、矢印Yに示す
ように、プーリとの係合部分に緩みが生ずる。この現象
はプーリ18の負荷により張力Tが増加していくほど顕
著に現われ、当然のことながら、ベルトの初張力が弱い
ほど発生し易い。
【0014】以上のようなプーリとの係合部分の緩みが
極端になると、タイミングベルト17とプーリ16b,
18の噛み合い歯数が減少してしまい、噛み合い部分が
駆動力に耐えられなくなり、外れてしまう、いわゆる歯
飛びが発生してしまう。
【0015】図10は一般に用いられている歯飛び防止
の手段を表わした従来の技術の第2例であり、ローラ2
02をばね203により矢印方向へ付勢させ、タイミン
グベルト17の緩み側にも張力を与えることにより歯飛
びを防止している。
【0016】しかしながら、図10に示した手段では、
前述した初張力を低くするという課題に反するため、利
用できないという問題点がある。
【0017】図11も同じく一般に用いられている歯飛
び防止の手段を示す従来の技術の第3例であり、プーリ
16bとプーリ18に係合するタイミングベルト17の
外形を結ぶ接線Sより内側にかかる固定ローラ204を
用いる手段である。これにより、タイミングベルト17
の矢印F方向への緩みが規制され、矢印Y部の噛み合い
外れの量は少なくとも前記従来の技術の第1例よりも抑
えられる。
【0018】しかしながら、実際には、タイミングベル
ト17の全周長は、製造上のばらつきや温度による変化
を持っているので、これを考慮した上で低初張力を実現
しうる前記ローラ204の適正レイアウトを見出すこと
は非常に困難であり、場合によっては、該ローラ204
により初張力が増大されることもありえ、この手段も採
用できないという問題点がある。
【0019】図12は上記第2例および第3例の従来例
とは異なった形で歯飛びを防止する従来の技術の第4例
を示している。
【0020】タイミングベルト17の各プーリ16b,
18に係合し、かつ、駆動時に緩みが発生する部位にお
いて、該タイミングベルト17の外側から法線方向へロ
ーラ205,208を押し付けることにより、駆動時に
おけるタイミングベルト17の噛み合い外れを防止して
いる。ローラ205,208の付勢には、ねじりばね2
07や板ばね209等を用いる。
【0021】この手法においては、タイミングベルト1
7の初張力に対する影響が全くないので、初張力をかな
り低くした状態でのレイアウトが可能となる。
【0022】しかしながら、ローラ205,208の付
勢力によりタイミングベルト17が押し付けられている
ので、回転力に対し、若干の負荷が生ずる。また部品点
数も増加するので、コストの低減に対して好ましくない
という問題点がある。
【0023】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、比較的簡単
な構成で、低初張力を維持し得る歯飛び防止を実現させ
ることができるカメラの駆動装置を提供することを目的
とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、モータにより駆動されるカメラの動力伝
達機構の一部に、内面に内歯を有するタイミングベルト
を備え、該タイミングベルトがその内歯と噛み合い可能
な外歯を有するプーリ歯車に掛けられている機構を備え
たカメラの駆動装置において、前記プーリ歯車の外歯と
噛み合い状態にあり、該プーリ歯車の外周上で円弧状の
形態をなす部位を少なくとも含むタイミングベルトの外
周面に対し、クリアランスをもって配置された壁面を有
し、かつ、該クリアランスは前記タイミングベルトと前
記プーリ歯車の互いの歯が噛み合い得る最大の噛み合い
高さを超えない部分を有するものとした。
【0025】
【作用】本発明によれば、プーリ歯車の外歯と噛み合い
状態にあり、該プーリ歯車の外周上で円弧状の形態をな
す部位を少なくとも含むタイミングベルトの外周面に対
し、クリアランスをもって配置された壁面を設け、その
クリアランスは前記タイミングベルトと前記プーリ歯車
が噛み合い得る最大の噛み合い高さを超えない部分を有
するようにしているので、前記タイミングベルトの外周
面が前記壁面に対して摺動することができる。したがっ
て、比較的簡単な構成で、低初張力を維持し得る歯飛び
防止を実現させることができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を採用したカメラ
の駆動ユニット101を含むフィルム給送機構の構成を
示した斜視図である。
【0027】図2は図1に示された各部品がカメラの構
造体である本体100に組付けられた状態を表わした断
面図であり、図1に示す断面ZをA方向から見たもので
ある。
【0028】図3は駆動ユニット101の構成を表わし
た斜視図であり、減速装置にタイミングベルトを使用し
ているものである。
【0029】まず、図3により、駆動ユニット101の
構成について説明する。
【0030】モータ3の出力軸3aには、タイミングベ
ルト5と噛み合える外歯を有するプーリ4が結合されて
いる。モータ3はギア14を出力軸3aと同軸上で回転
可能の状態で挟み込み、歯車地板2にビス28により固
定される。
【0031】前記タイミングベルト5と噛み合うことの
できる外歯を有するプーリ6aは、一般の歯形を持つギ
ア6bと一体化され、二段ギア6を形成する。プーリ4
とプーリ6aには、互いに歯形が噛み合える内歯5aを
有する軟質材製の前記タイミングベルト5が掛けられて
いる。フランジ7はタイミングベルト5が前記プーリ6
aおよびプーリ4から外れないようにするための規制部
材であり、プーリ6aに固着されている。
【0032】ギア8aは異なった歯数を有する図示され
ていないギアと一体化され、二段ギア8を形成する。同
様に、ギア9aとギア9bは二段ギア9を、ギア12a
とギア12bは二段ギア12を、ギア15aとギア15
bは二段ギア15を、それぞれ形成している。またプー
リ16bは前記プーリ6aと同じく、タイミングベルト
17と噛み合うことのできる外歯を有しており、ギア1
6aと一体化され、二段ギア16を形成している。
【0033】遊星アーム13に結合されている軸受13
cには、二段ギア9が回転可能な状態で嵌合されてい
る。また遊星アーム13に結合されている軸13bに
は、それぞれ遊星ギア10,11が回転可能な状態で嵌
合されており、互いにギア9bと噛み合っている。そし
て、いずれかの遊星ギアと前記遊星アーム13との間に
はコイルスプリング29によりフリクションがかけられ
ている。このように、遊星アーム13に結合された二段
ギア9および遊星ギア10,11は動力分配用の遊星機
構を持つ単独のユニットを形成する。
【0034】前述したギアおよび遊星ユニットは前記モ
ータ3の減速歯車系を形成するように、順次噛み合わさ
れた状態で、歯車地板2に設けられた軸にそれぞれ嵌合
しており、地板1との間で軸受支持される。
【0035】つぎに、フィルム巻戻し用のフォーク19
は、前記タイミングベルトと噛み合うことのできる外歯
を有するプーリ18と一体で回転し得るように係合され
ている。該プーリ18は、地板1に結合された軸25に
回転可能な状態で嵌合し、ビス27により前記地板1に
取付けられた押え板20によりスラスト方向の動きを規
制される。該プーリ18と前述のプーリ16bの間に
は、途中にアイドラ23を介した形で、互いのプーリに
噛み合い可能な内歯17aを全周に有したタイミングベ
ルト17が掛けられている。
【0036】レバー21とレバー22は、いずれもタイ
ミングベルト17の歯飛びを防止するための部材であ
り、プーリ16b,18とタイミングベルト17が噛み
合う部位において、タイミングベルト17の外周に沿う
形で取付けられている。
【0037】なおレバー22は歯車地板2の柱2aによ
り、レバー21は押え板20とその突起20aにより回
転自在な状態で位置決めされ、それぞれのレバーの先端
21a,22aが地板1の立曲げ1dと当接することに
より回転方向を規制されている。
【0038】以上のように構成された駆動ユニット10
1は、フィルム給送系に必要とされる駆動源である小型
モータおよび動力の減速、伝搬機構をすべて備えている
ため、単独で作動を確認することができる。また振動吸
収材等を用いて駆動系を本体から分離させることによ
り、静音構造にすることが容易である。
【0039】つぎに、図1と図2により、給送系の作動
部の構成について説明する。
【0040】本体100に設けられたフィルム巻取り用
の空間であるスプール室100aの上部には上地板10
6がビス115により固定される。またスプール押え板
105は、スプール室100aの下部にビスにより固定
される。フィルム巻取り用のスプール104は、前記上
地板106のボスとスプール押え板105の円筒状の内
壁105aと軸嵌合することにより、スプール室110
内に回転可能な状態で配置される。また前記スプール1
04は、スラスト方向の動きを上地板106とスプール
押え板105により規制されているので、本体100に
組込れた状態でユニットとして取扱うことができる。
【0041】前述した駆動ユニット101に組込まれた
地板1には、切欠け孔1a,1b,1cが設けられてお
り、ブチルゴム等の軟質材で作られた振動吸収用のブッ
シュ103が地板1の板を挟んで上下対称の形で嵌め込
まれている。該駆動ユニット101は、ブッシュ103
を介して段ビス102により本体100に取付けられ
る。この状態において、該駆動ユニット101は本体1
00へ直接接触することなく取付けられている。
【0042】駆動ユニット101の上部に露出したギア
14は、一体に形成された複数の円弧状の爪14aを備
えており、前記スプール104と同一軸上に配置されて
該爪14aがスプール104の下面に設けられた溝に挿
入されている。また前記地板1上に取付けられたフォー
ク19は、本体100に設けられたパトローネ室100
bの中へ突出する。
【0043】さらに、図1、図2、図3により、前述の
ように構成された給送機構の作動の状態を説明する。
【0044】駆動ユニット101の作動は、モータ3の
回転を制御することにより行なわれる。図示されていな
い演算装置を持つ制御回路により適切なシーケンスでリ
ード線120a,120bを介し、モータ3へ電源を供
給し、その極性を変えることにより、モータ3の出力軸
3aの回転方向を変化させる。
【0045】モータ3の駆動力は、出力軸3aと結合し
たプーリ4によりタイミングベルト5を介して二段ギア
6に伝達される。さらに、二段ギア8、二段ギア9と、
順次伝達され、それぞれの歯数比に応じた形で減速され
る。
【0046】まず、出力軸3aの回転方向がCCW方向
であった場合、前述した遊星ギアのフリクションの作用
により、前記遊星アームは二段ギア9の回転に合わせて
Wa方向へ揺動される。したがって、該遊星アームに結
合された遊星ギア10が二段ギア12と噛み合い、駆動
力を伝達する。さらに、該二段ギア12の出力はギア1
4へ伝達され、爪14aを介して適切に減速された回転
駆動力をもってスプール104をWd方向に回転させ
る。
【0047】該スプール104には爪104aが設けら
れており、フィルム112の先端部のパーフォレーショ
ン孔112aを引掛けながらWd方向へ回転させること
により、該フィルム112の巻取り動作を行なう。パト
ローネ114から引出されたフィルム112は、本体1
00に設けられたレール面100c上を移送されて撮影
画面枠100dに対し、適切な位置で停止する。
【0048】なおフィルム112が巻付けられているパ
トローネ軸113は突起113aにより、常時フォーク
19と噛み合っており、前述したフィルム112の巻取
り動作中には、該フォーク19はWe方向へ回転させら
れ、それに連結されたプーリ18、タイミングベルト1
7、二段ギア15,16も合わせて回転させられる。つ
ぎに、出力軸3aの回転方向がCW方向であった場合
は、遊星アーム13はWb方向へ揺動され、駆動力は二
段ギア15へ伝達される。さらに、該二段ギア15の駆
動力は二段ギア16へ伝達され、タイミングベルト17
を介してプーリ18へ伝達される。このようにして、フ
ォーク19は適切に減速された回転駆動にしてWf方向
へ回転させられる。
【0049】前述したように、フォーク19に連結され
たパトローネ軸113をWf方向へ回転させることによ
り、フィルム112は巻戻されてパトローネ114の中
に収納される。
【0050】つぎに、タイミングベルト17の歯飛び防
止機構について説明する。
【0051】図4はタイミングベルト17と各プーリ1
6b,18および歯飛び防止の部材であるレバー21,
22のレイアウトを平面的に表わしたものである。
【0052】なおアイドラ23は、タイミングベルト1
7が図示されていない他部品を避けるために設けられた
ものであり、本発明とは、直接には関係がない。
【0053】初張力を低く設定した状態で各プーリ16
b,18に掛けられているタイミングベルト17は、プ
ーリ16bにWf方向の駆動力がかけられると、従来の
技術の第1例で述べたように、各プーリ16b,18と
の係合部分に緩みを生ずる。ところが、各レバー21,
22により、外周が囲まれているため、該タイミングベ
ルト17は、プーリ16b,18との噛み合いから完全
に外れることはなく、レバー21,22の形状に沿って
摺動する。
【0054】このとき、タイミングベルト17は減速機
の終段であることから、速度が遅く、一般にあるベルト
のように、遠心力によりふくらむことがないので、レバ
ー21,22が極端に仕上げが悪いものでない限り、摺
動抵抗はほとんど問題にならない。
【0055】図5はプーリ16b側に備えられた飛び防
止用のレバー22の詳細を表わしたものである。
【0056】レバー22に設けられた壁面22bは、緩
みを持たない状態でプーリ16bに掛けられた設計称呼
上のタイミングベルト17に対し、隙間c分だけオフセ
ット形状となっている。この隙間cは、タイミングベル
ト17の厚さhが製造上において、ばらつきを持ち、公
差内において、該タイミングベルト17がプーリ16b
とレバー22に挟まれて作動不良を起さないことを目的
として設けてある。当然のことながら、該隙間cは、噛
み合いが完全に外れないように、タイミングベルト17
の歯たけtより少なく設定してある。
【0057】したがって、該隙間cは、タイミングベル
ト17の厚さhの公差と歯たけtにより規定されてお
り、厚さhの公差レンジは歯たけtを超えるものであっ
てはならない。
【0058】なお上記歯飛び防止機構により、タイミン
グベルト17の初張力は必要なく、かなり緩めた状態で
も、歯飛びが起きないことは確認されている。
【0059】図6は本発明の第2実施例を示したもの
で、歯飛び防止機構のレバー21,22を、それぞれフ
ォーク押え板20と歯車地板2とに一体形成させ、コス
トの低減を図っている。
【0060】図7は本発明の第3実施例を示したもの
で、前述の第1実施例のモータ出力端に掛けられたタイ
ミングベルト5に応用したものである。
【0061】本来、カメラに使用されている小型モータ
は出力が小さいため、この第3実施例に示すように、モ
ータ出力軸3aに直接タイミングベルト5を使用する場
合、損失トルクを抑えるために、タイミングベルト5を
緩めに掛けなければならない。
【0062】とくに、フィルム終端でモータがロックし
た場合において、モータの起動トルクが低ければ問題は
ないが、起動トルクのより高いモータを使用した場合
や、使用するタイミングベルトの種類によっては、歯飛
びを起こす可能性がある。
【0063】図7においては、歯車地板2に取付けられ
たプーリ4、二段ギア6、タイミングベルト5が、下面
から見た平面図にて表わされており、前述の第1実施例
と同様な飛び防止部材210が、歯車地板2に固定され
ていることを示している。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プーリ歯車の外歯と噛み合い状態にあり、該プーリ歯車
の外周上で円弧状の形態をなす部位を少なくとも含むタ
イミングベルトの外周面に対し、クリアランスをもって
配置された壁面を設け、そのクリアランスは前記タイミ
ングベルトと前記プーリ歯車が噛み合い得る最大の噛み
合い高さを超えない部分を有するようにした歯飛び防止
部材を設けているので、機構が簡単で、低コストでもっ
て確実な歯飛び防止がなされ、かつ、スペース効率のよ
い手段で、非常に損失トルクの少ない状態でのタイミン
グベルトの利用ができるようになり、電源供給や駆動力
に限りがあるモータ駆動カメラにおいて、タイミングベ
ルトを使用して、部品点数の削減や静音化を図ること
が、さらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示した斜視図である。
【図2】図1のカメラの駆動機構の各部品の組込状態を
表わした断面図である。
【図3】図1の駆動ユニットの詳細を表わした斜視図で
ある。
【図4】図3の一部を表わした説明図である。
【図5】図4の一部を拡大して表わした説明図である。
【図6】本発明の第2実施例を示した斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例を示した平面図である。
【図8】従来の技術の第1例を示した斜視図である。
【図9】図8の一部を表わした説明図である。
【図10】従来の技術の第2例を示した平面図である。
【図11】従来の技術の第3例を示した平面図である。
【図12】従来の技術の第4例を示した平面図である。
【符号の説明】
3…モータ 4…プーリ 5…タイミングベルト 16b…プーリ 17…タイミングベルト 21…レバー 22…レバー 101…駆動ユニッ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより駆動されるカメラの動力伝
    達機構の一部に、内面に内歯を有するタイミングベルト
    を備え、該タイミングベルトがその内歯と噛み合い可能
    な外歯を有するプーリ歯車に掛けられている機構を備え
    たカメラの駆動装置において、前記プーリ歯車の外歯と
    噛み合い状態にあり、該プーリ歯車の外周上で円弧状の
    形態をなす部位を少なくとも含む前記タイミングベルト
    の外周面に対し、クリアランスをもって配置された壁面
    を有し、かつ、該クリアランスは前記タイミングベルト
    と前記プーリ歯車の互いの歯が噛み合い得る最大の噛み
    合い高さを超えない部分を有することを特徴とするカメ
    ラの駆動装置。
  2. 【請求項2】 モータが小型モータからなり、カメラが
    銀塩カメラである請求項1記載のカメラの駆動装置。
  3. 【請求項3】 クリアランスをもって配置された壁面に
    対し、タイミングベルトの外周面が摺動可能になってい
    る請求項1記載のカメラの駆動装置。
JP17118991A 1991-05-30 1991-07-11 カメラの駆動装置 Pending JPH0519341A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17118991A JPH0519341A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 カメラの駆動装置
US08/951,369 US5911088A (en) 1991-05-30 1997-10-16 Camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17118991A JPH0519341A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 カメラの駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0519341A true JPH0519341A (ja) 1993-01-29

Family

ID=15918659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17118991A Pending JPH0519341A (ja) 1991-05-30 1991-07-11 カメラの駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0519341A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5720054A (en) * 1993-12-30 1998-02-24 Toto Ltd. Method and apparatus for sampling urine
US5730149A (en) * 1993-12-30 1998-03-24 Toto Ltd. Toilet-bowl-mounted urinalysis unit
JP2013119917A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Smc Corp 駆動力伝達ベルトの歯飛び防止機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5720054A (en) * 1993-12-30 1998-02-24 Toto Ltd. Method and apparatus for sampling urine
US5730149A (en) * 1993-12-30 1998-03-24 Toto Ltd. Toilet-bowl-mounted urinalysis unit
JP2013119917A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Smc Corp 駆動力伝達ベルトの歯飛び防止機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002250420A (ja) 連続無段階変速装置
JPH0519341A (ja) カメラの駆動装置
JPH08219251A (ja) 駆動力伝達機構
US5911088A (en) Camera
JP3110507B2 (ja) フィルム電動巻上げ装置
JP2007215303A (ja) アクチュエータ
JPH04371932A (ja) カメラ
JPH02201758A (ja) 回転伝達機構
JPH0943696A (ja) カメラの駆動ユニット浮遊支持機構
JP3805994B2 (ja) ウインドレギュレータ
JPH07110514A (ja) カメラのフイルム給送機構
KR102684788B1 (ko) 배력장치
JP2002070967A (ja) 連続無段階変速装置
KR100241420B1 (ko) 브이씨알의 아이들러 구동장치
US6572281B2 (en) Film winding-rewinding apparatus for a camera
KR0136626Y1 (ko) 브이씨알의 기어물림 사점발생 방지장치
JPH0328022Y2 (ja)
JPH0642534Y2 (ja) カーテン開閉駆動装置
KR860002462Y1 (ko) 복사기의 광학계 구동 장치
JP2584664Y2 (ja) カメラのフィルム駆動機構
JP2514738Y2 (ja) テーププレーヤのアイドラ制御装置
JP2849174B2 (ja) 駆動装置
JP2001099243A (ja) 動力伝達装置、フィルム給送装置および光学機器
KR940001207Y1 (ko) 릴구동장치
JP2002266572A (ja) 電動シャッター駆動装置