JPH0519096Y2 - - Google Patents

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JPH0519096Y2
JPH0519096Y2 JP1987071357U JP7135787U JPH0519096Y2 JP H0519096 Y2 JPH0519096 Y2 JP H0519096Y2 JP 1987071357 U JP1987071357 U JP 1987071357U JP 7135787 U JP7135787 U JP 7135787U JP H0519096 Y2 JPH0519096 Y2 JP H0519096Y2
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heat
heat pipe
ski resort
artificial ski
soil layer
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒートパイプにより凍土層を形成
し、この凍土層を冷熱源および基盤に利用して滑
走用雪層の融溶を防止する人工スキー場に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、人工スキー場は人工雪を地表に撒いて
ゲレンデを形成し、このゲレンデをおおう上屋を
設けてなるものである。
上記従来の人工スキー場は主に冬季に利用され
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記従来の人工スキー場は、未凍土
上に設置されているため、地中からの熱によつ
て、ゲレンデの雪が早く溶けてしまう。そのた
め、冬季であつても、ゲレンデに雪を常に補充す
る必要があり、ランニングコストが高くついてし
まうといつた問題点がある。さらに、夏季あるい
は年間を通して雪を保持することが困難であるた
め、冬季しかスキーを楽しむことができない。
本考案の人工スキー場は、上記事情に鑑みてな
されたものであり、ゲレンデの雪の融溶を防止す
ることによつて、ランニングコストの低減を図る
ことができ、また、年間を通して雪を保持するこ
とによつて一年中スキーを楽しむことのできる人
工スキー場を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、保水性の高い含水土層上に設置した
上屋と、前記含水土層中に上端部を前記上屋の外
気にそれぞれ露出させて埋設した複数のヒートパ
イプとを備え、さらに、前記ヒートパイプの外気
への露出端部を日光の直射から遮る遮熱部材を設
けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
前記構成の人工スキー場によれば、冬季に過冷
外気エネルギーを人工スキー場下の含水土層中に
凍土および氷として蓄冷熱させることができ、温
暖な春季および夏季などにこの蓄冷熱エネルギー
を放出してゲレンデの雪の融溶を防止することが
できる。また、ヒートパイプの外気への露出端部
を遮熱部材で遮ることにより、その露出端部の周
囲に冷熱溜りが形成され、かつ放射冷却効率が高
まることによつて熱交換効率が高くなり、したが
つて、冬季の気候が寒冷地ほど寒くない地域にお
いても、冬季の天気が比較的良ければ、放射冷却
現象を利用して凍土を形成することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第7図を
参照しながら説明する。
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示
すものであり、図中、符号1は地盤Gを掘削して
形成された掘削穴である。掘削穴1は地盤Gの傾
斜方向が長手方向になるように形成されているも
のである。この掘削穴1には、同掘削穴1を完全
に覆うように断熱材2が敷設されている。同様
に、断熱材2には、同断熱材2を一様に覆うよう
に遮水シート3が敷設されている。
断熱材2および遮水シート3が内面に敷設され
た掘削穴1の内部には、保水性の高い含水土4a
により含水土層4が形成されている。
前記含水土層4には、この含水土層4を冷却な
いし凍結させるためのヒートパイプ5が、その一
端部5aを傾斜面上方の外気中に突出させた形態
で埋設されている。このヒートパイプ5は、掘削
穴1の長手方向に沿つて、第2図に示すように、
等間隔に並設されている。このヒートパイプ5
は、十分脱気された長寸の円筒状気密容器6内に
作動流体を封入し、その流体の相変化に伴つて熱
移動が生じるように構成したものである。このヒ
ートパイプ5の一端部5aには、熱交換効率を上
げるために、放熱フイン5bが取り付けられてい
る。
前記含水土層4の表面には、この含水土層4を
覆うようにして第3図に示すように内面に断熱材
7を一様に覆うように張設した断面半円状の上屋
4との間に空間9が形成されている。
前記ヒートパイプ5の外気に露出した一端部5
aの周囲には、第2図に示すように上面視してコ
字形状の遮熱板(遮熱部材)10が設置されてい
る。この遮熱板10は断熱材10aと、この断熱
材10aの表面を覆うアルミシート10bとから
構成されているものであり、ヒートパイプ5の一
端部5aから放出される熱が前記空間9に伝導す
るのを防止するようになつているとともに、日光
の直射が一端部5aに当たるのを遮つている。
なお、ヒートパイプ5の一端部5aの周囲に遮
熱板10を設置したことにより、放射冷却効果を
期待できる場合は、熱交換の効率を上げるため
に、ヒートパイプ5の一端部5aを黒く塗る。
次に、このように構成された人工スキー場Aの
施工方法およびその使用方法を説明する。
第1図に示すように、この人工スキー場Aを構
築するには、まず、人工スキー場Aを構築する場
所の地面Gの表面を掘削して掘削穴1を形成した
後、この掘削穴1の底部および側部を一様に覆う
ように、かつ、その端部が掘削穴1の開口部より
も地表面にまで至る程度に十分に広さを有したも
のとする。
次に、掘削穴1に敷設した断熱板2上に、さら
に遮水シート3を敷設し、その上を含水土4aに
より埋め戻す。このときの埋め戻し高さとして
は、掘削穴1の底面から地表面までの寸法のほぼ
半分程度とする。
上記の初期埋め戻しが施工されたら、その上部
にヒートパイプ5を設置し、次いで再び含水土4
aによる埋め戻しを元の地表面まで行なう。
次に、ヒートパイプ5の一端部5aに放熱フイ
ン5bを取り付け、放射冷却効果を期待できる場
合は、さらに、同一端部5aを黒く塗る。
次に、含水土層4上に、内面に断熱材7を一様
に覆うように張設した上屋8を設けて第1図に示
すような人工スキー場Aを完成する。
このような人工スキー場を使用するには、ま
ず、冬季においてヒートパイプ5の一端部5aを
寒気により冷却し、ヒートパイプ5の周囲に凍土
Fを形成して過冷外気エネルギーを蓄える。すな
わち、ヒートパイプ5の一端部5aが冬季の寒気
によつて冷却されると、ヒートパイプ5内の作動
流体が凝縮し液化し、重力によつて管壁を伝わつ
て流下する。この結果、冷熱が一端部5aから運
ばれ、この運ばれた冷熱によつてヒートパイプ5
周囲の含水土層4が凍結させられて、ヒートパイ
プ5の周囲に凍土Fが形成される。そして、この
現象が冬季において繰り返され、ヒートパイプ5
の周囲には凍土Fが形成され、過冷外気エネルギ
ー(冷熱エネルギー)が含水土層4の中で凍土F
および氷という状態で蓄熱されるのである。
上記のようにして形成された凍土Fには、この
凍土Fを基盤として、図示しない人工雪発生装置
により雪が撒かれてゲレンデ11が形成される。
一方、温暖な春季および夏季においては、凍土
F中の蓄冷熱エネルギーが放出され、さらに、上
屋8の内面に張設された断熱材7によつてゲレン
デ11が低温状態に保たれ、ゲレンデ11の雪が
保持される。
上記構成、作用の人工スキー場Aによれば、地
盤Gを掘削後、埋め戻しにより形成した含水土層
4にヒートパイプ5を埋設し、含水土層4上に上
屋8を設けただけで、実施に供することができる
ので、イニシヤルコストを低く抑えることができ
る。また、メンテナンスフリーなヒートパイプ5
によつて、冬季の寒気を利用して凍土Fおよび氷
を形成するものであるから、ランニングコストも
ほとんど負担にならない程度にまで大幅に低減さ
れる。さらに、ヒートパイプ5によつて形成され
た凍土Fを基盤として、この凍土F上にゲレンデ
11が形成されることから、凍土Fが冷熱源とな
り、さらに上屋8の内面に張設された断熱板7に
より、ゲレンデ11を低温状態に保持できるの
で、降雪時に上屋8の屋根部を開放して積雪を蓄
積するか、または降雪時の雪を屋外から搬入して
蓄積することにより、ゲレンデ11の雪を年間を
通して保持でき、スキーを一年中楽しむことがで
きる。
第4図および第5図は本考案の第2実施例を示
す図であり、人工スキー場Bに放射冷却現象を応
用したものである。図中、第3図と同一の部分に
は同一符号を付して説明を省略化する。
図中、符号12は人工スキー場Bの側方に設置
された日よけ用の壁(遮熱部材)であり、この壁
12の北側近傍には、同壁12によつて太陽光が
直接当たらない位置にヒートパイプ5の一端部5
aが露出されている。この一端部5aの放熱部分
5bは放射冷却効率を最大限に高めるために、天
空に対し約60度傾けられている。
前記ヒートパイプ5の一端部5aの周囲地表に
は、地中熱を遮断するための断熱材13が敷設さ
れている。
なお、前記ヒートパイプ5の放熱部分5bに
は、第5図に示すように放熱フイン14が取り付
けられている。
次に、このように構成された人工スキー場Bの
放射冷却作用を説明すると、まず、人工スキー場
の側方に壁12を設置し、この壁12の北側近傍
にヒートパイプ5の一端部5aを露出させたか
ら、冬季の晴天日には同一端部5aに太陽光が直
接当たらない。そして、特に夜においてヒートパ
イプ5の一端部5aの周囲の熱エネルギーがヒー
トパイプ5からの放熱エネルギーとともに天空に
放射されて、風を防ぐ壁12の影で冷熱溜りを形
成する。このようにして、ヒートパイプ5の一端
部5aの周囲に冷熱溜りが形成され、かつ、ヒー
トパイプ5の放熱部分5bが天空に対し約60度傾
斜され天空に向けて放熱しやすいため、熱交換効
率が高いものとなる。したがつて、冬季の気候が
寒冷地ほど寒くない地域においても、冬季の天気
が比較的良い場所では、放射冷却現象を利用して
凍土Fを構築することができる。
第6図および第7図は本考案の人工スキー場の
第3実施例を示すものである。この人工スキー場
Cは100m程度の長さのヒートパイプ5を人工ス
キー場Cの中心線付近から左右側方へ交互に斜め
上方向に等間隔で並設し、図示は省略している
が、ヒートパイプ5の外気へ露出する一端部5a
を直射日光が当たらないように前記壁12で遮つ
たものである。このようにヒートパイプ5を上記
配置構成にすると、第7図に示すような半無限の
人工スキー場が可能となる。
〔考案の効果〕
本考案の人工スキー場は、保水性の高い含水土
層上に設置した上屋と、前記含水土層中に上端部
を前記上屋の外気にそれぞれ露出させて埋設した
複数のヒートパイプからなる構成としたので、地
盤を掘削後、埋め戻しにより形成した含水土層に
ヒートパイプを埋設し、この含水土層に上屋を設
けただけで、実施例に供することができるので、
イニシヤルコストを抑えることができる。
また、メンテナンスフリーなヒートパイプによ
つて、冬季の寒気を利用して凍土および氷を形成
するものであるから、ランニングコストを大幅に
低減することができる。
さらに、ヒートパイプによつて形成された凍土
を基盤としてこの凍土上にゲレンデを形成するも
のであるから、凍土が冷熱源となり、ゲレンデを
低温状態に保持できる。そして、ヒートパイプの
外気への露出端部を遮熱部材で日光の直射から遮
ることにより、その露出端部の周囲に冷熱溜りが
形成され、かつ放射冷却効率が高まることによつ
て熱交換効率が高くなる。これらにより、ゲレン
デの雪を一年中保持でき、スキーを一年中楽しむ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示
すもので、第1図は人工スキー場の側面断面図、
第2図は同上面断面図、第3図は同正面断面図、
第4図および第5図は本考案の第2実施例を示す
もので、第4図は人工スキー場の正面断面図、第
5図Aはヒートパイプの一端部(外気露出部)の
要部外観図、5図BはAのA−A矢視図、第6図
および第7図は本考案の第3実施例を示すもの
で、第6図はヒートパイプの設置状況を示す構成
図、第7図は人工スキー場を山の北側斜面の谷部
に設置した外観図をそれぞれ示すものである。 4……含水土層、5……ヒートパイプ、5a…
…一端部、8……屋根、10……遮熱板(遮熱部
材)、12……壁(遮熱部材)、A,B,C……人
工スキー場。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 保水性の高い含水土層上に設置した上屋と、前
    記含水土層中に上端部を前記上屋の外気にそれぞ
    れ露出させて埋設した複数のヒートパイプとを備
    え、さらに、前記ヒートパイプの外気への露出端
    部を日光の直射から遮る遮熱部材を設けたことを
    特徴とする人工スキー場。
JP1987071357U 1987-05-13 1987-05-13 Expired - Lifetime JPH0519096Y2 (ja)

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JP1987071357U JPH0519096Y2 (ja) 1987-05-13 1987-05-13

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JPS63182790U JPS63182790U (ja) 1988-11-25
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