JPH05188388A

JPH05188388A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH05188388A
Application number: JP4003305A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Yabuuchi; 俊彦薮内; Kiichiro Kubo; 毅一郎久保; Toyokazu Odaka; 豊和小高; Masaru Suzuki; 勝鈴木
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-01-10
Filing date: 1992-01-10
Publication date: 1993-07-30

Abstract

(57)【要約】【目的】液晶表示装置内部に静電気の帯電を防止し
て、表示欠陥をなくす。【構成】液晶表示素子１の上面に接地する偏光板３の
表面に帯電防止層４を形成し、この帯電防止層４を金属
フレーム５を介してプリント回路基板２の接地パッド８
に接続する。【効果】帯電防止層は、液晶表示素子の内部に静電気
が誘起されるのを防止し、さらに金属フレームを介して
接地されているため、液晶表示素子に静電気が帯電する
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に係り、特
に液晶表示素子の表面に静電気が帯電することによる表
示欠陥の発生を回避した液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶表示装置は、液晶表示素子と、この
液晶表示素子を駆動するＩＣ等の電子部品を搭載したプ
リント回路基板、および両者を固定する金属あるいは樹
脂等からなるフレームとを基本的構成要素として備え、
この他に上下偏光板，位相差板あるいは必要により設置
されるバックライト等から構成される。

【０００３】図５は従来技術による液晶表示装置の概略
構造を説明する展開斜視図であって、０１は液晶表示素
子、０２は液晶表示素子を駆動するＩＣ等の電子部品を
搭載したプリント基板、０５は金属フレーム、０６はプ
リント回路基板に設けた爪穴、０７は液晶表示素子の端
子部とプリント回路基板の端子部とを電気的に接続する
ための導電性弾性材、０９はフレームに形成した固定
爪、０１０は液晶表示素子の端子部である。

【０００４】同図において、液晶表示素子０１とプリン
ト回路基板０２は導電性弾性材０７を介して積層され、
金属フレーム０５の固定爪部０９を回路基板０２の爪穴
０６に挿入して組み合わせる。なお、液晶表示素子０７
と回路基板０６との間には必要に応じて図示しない弾性
材が介挿され、また必要に応じて液晶表示素子とプリン
ト回路基板との間に駆動信号伝送用のフレキシブルコネ
クタ（図示せず）が導電性弾性材の他に，または導電性
弾性材に替えて設けられる。

【０００５】金属フレーム０５の内周鍔部分は液晶表示
素子０１の周縁に接し、この金属フレーム０５と回路基
板０２間に圧力を加えて導電性弾性材０１０を圧縮して
液晶表示素子０１の端子部０１０と回路基板０６の端子
部との間で電気的接続を行い、所定の厚みを設定して金
属フレーム０５の固定爪０９をプリント回路基板０２の
爪穴０６に挿入した後、折り曲げることによって、液晶
表示素子０１とプリント回路基板０２および金属フレー
ム０５が一体に固定される。

【０００６】なお、上記の従来技術を開示したものとし
ては、例えば実開平１−１１１２８０号公報を挙げるこ
とができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の液晶表
示装置においては、液晶表示素子あるいはその上面に積
層される偏光板は絶縁体であるため静電気が帯電し易
く、また部品としての液晶表示素子の表面を保護するた
めに被覆される保護紙を剥がす際に静電気が発生して当
該液晶表示素子内に静電気が滞留して、内蔵の電極に不
所望の電界を形成して表示情報に緩衝して表示欠陥を生
起するという問題があった。

【０００８】また、液晶表示素子に静電気が帯電すると
プリント回路基板に搭載されたＩＣを破壊するという問
題もあった。本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、液晶表示素子に静電気が帯電することを阻止し
て良好な表示を得ることのできる液晶表示装置を提供す
ることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、液晶表示素子１と、その駆動回路等の電
子部品を搭載したプリント回路基板２と、液晶表示素子
１とプリント回路基板２とを所定の相対位置に機械的に
固定する金属フレーム５とを少なくとも有する液晶表示
装置において、液晶表示素子１の上面に設置される偏光
板３の表面に帯電防止層４を設け、金属フレーム５の液
晶表示素子１と接触する内周に帯電防止層４に直接接触
するフレーム平坦部５１を設けると共に、プリント回路
基板２の金属フレーム５の固定爪９を固定する部分に接
地パッド８を形成し、帯電防止層４と接地パッド８を電
気的に接続した構造を特徴とする。

【００１０】また、本発明は、液晶表示素子１と、その
駆動回路等の電子部品を搭載したプリント回路基板２
と、液晶表示素子１を固定するフレーム５０とを少なく
とも有する液晶表示装置において、液晶表示素子１の上
面に設置される偏光板３の表面に帯電防止層４を設け、
帯電防止層４に一端を接続し、他端を前記プリント回路
基板２の接地パッドに接続する導電部材１２を備えたこ
とを特徴とする。

【００１１】なお、上記金属フレームに設ける平坦部は
必ずしも必要なものではなく、当該金属フレームと帯電
防止層との電気的接続が確実／安定に行われる構造であ
ればよいものである。なお、フレームの固定構造は任意
であり、フレームはプリント回路基板に固定される構造
に限らず、液晶表示素子を偏光板や位相板等と共に固定
する構造を有する液晶表示装置についても本発明は適用
可能である。プリント回路基板を液晶表示素子と別個に
設けるものにおいては、上記導電部材として導体箔やリ
ード線，あるいはフレキシブルコネクタなどを利用する
ことができる。

【００１２】

【作用】液晶表示素子１表面の帯電防止剤層４とプリン
ト回路基板２の接地パッド８とを電気的に接続すること
により、液晶表示素子１の表面に誘起される静電気はプ
リント回路基板２の接地パッド８に放電され、液晶表示
装置の表面に帯電が生じるのを防止し、静電気の帯電に
よる表示欠陥の発生を抑制する。

【００１３】

【実施例】以下、本発明による液晶表示素子の一実施例
を図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明による
液晶表示素子の一実施例を説明する平面図であって、１
は液晶表示素子、２はプリント回路基板、３は偏光板
（上偏光板）、４はＩｎＴｉＯ₃からなる帯電防止層、
５は金属フレーム、５１はフレーム平坦部、６はプリン
ト回路基板に設けた爪穴である。

【００１４】また、図２は図１に示した本発明による液
晶表示素子のＡ−Ａ線に沿った断面図であって、図１と
同一符号は同一部分に対応し、３’は偏光板（下偏光
板）、７は導電性弾性材、８はプリント回路基板に形成
した接地パッド、９は金属フレームに形成した固定爪、
１０は液晶表示素子の端子部、１１はプリント回路基板
の端子部、１３はプリント回路基板に搭載したＩＣ等の
電子部品である。

【００１５】図１，図２に示したように、本実施例で
は、液晶表示素子１に偏光板３，３’を積層したものを
導電性弾性材（所謂，ゼブラゴム等）を介してプリント
回路基板２と組み合わせ、両者を面方向に圧縮すること
で液晶表示素子１の端子部１０とプリント回路基板２の
端子部１１との間の電気的接続を確保し、金属フレーム
５の端部に形成した固定爪をプリント回路基板２の爪穴
６に挿入して屈曲することにより、液晶表示素子１とプ
リント回路基板２を含む構成材を所定の厚みで機械的に
固定している。

【００１６】この固定構造において、金属フレーム５の
内周鍔部に平坦部５１を形成することにより、この平坦
部５１が帯電防止層４と密着して良好な電気的接続を達
成できる。すなわち、帯電防止層４は金属フレーム５を
介してプリント回路基板２の接地パッド８と電気的に接
続される。この実施例によれば、液晶表示素子１の表面
（偏光板３の表面）に生起した静電気は金属フレーム５
を通してプリント回路基板２の接地パッドに放電される
ので、従来のような静電気の帯電による表示欠陥の発生
を防止し、良好な表示を得ることができる。

【００１７】図３は本発明による液晶表示素子の他の実
施例を説明する前記図２と同様の断面図であって、図
１，図２と同一符号は同一部分に対応し、５０はフレー
ム、１２は導電部材である。この実施例は、液晶表示素
子１とプリント基板２、その他の構成材の固定を行うフ
レームを例えば樹脂等の非金属で構成したものに本発明
を適用したものである。

【００１８】同図において、液晶表示素子１の上面に積
層した偏光板３には、前記実施例と同様の帯電防止層４
が形成されており、この帯電防止層に一端を接続し、他
端をプリント回路基板２の接地パッド８に接続する導電
部材１２を備えている。フレーム５０は液晶表示素子１
とプリント回路基板２およびその他の構成材の積層体を
上下方向から弾性的に挟持固定する。このフレーム５０
は、例えば図の左右方向に２分割して端縁方向から挿入
する構造、あるいは上下２分割して接着もしくは嵌合す
る構造、その他の既知の固定構造を採用できるので、特
に図示しない。なお、フレーム５０は上記の非金属に限
らず、金属で構成してもよい。この実施例と前記実施例
との相違は、帯電防止層４と接地パッド８との電気的接
続に、別体の導電部材１２を用いた点にある。

【００１９】この実施例によれば、前記実施例と同様
に、液晶表示素子１の表面（偏光板３の表面）に生起し
た静電気は導電部材１２を通してプリント回路基板２の
接地パッド８に放電されるので、従来のような静電気の
帯電による表示欠陥の発生を防止し、良好な表示を得る
ことができる。以上の実施例においては、帯電防止層４
としてＩｎＴｉＯ₃を用いるものとして説明したが、こ
の帯電防止層の材料としては、透明性の導電体物質であ
ればよく、その材料の選択は任意である。

【００２０】図４は本発明を適用する液晶表示装置の一
例を説明する展開斜視図であって、前記図１，図２で説
明した実施例と同等の静電気防止構造を有せしめた構造
の液晶表示装置である。同図において、前記実施例と同
一符号は同一部分に相当し、２０はバックライト（冷陰
極線ランプ）、２１はランプ反射シート、２２は反射シ
ート、２３は光拡散シート、２４は導光板、２５はヒー
トシール、２６はスペーサ、２７はランプカバー、２８
はリベットあるいはねじ等の取り付け手段、２９はバッ
クライトへの給電ケーブル、３０，３１，３２は外部コ
ネクタである。

【００２１】同図に示したように、この液晶表示装置
は、帯電防止層４を形成した液晶表示素子１，プリント
回路基板２，反射シート２２，光拡散シート２３，導光
板２４，その他の構成部材を積層し、金属フレーム５と
プリント回路基板２とで一体的に固定してなる。プリン
ト回路基板２に形成した爪穴６の部分には、当該プリン
ト回路基板２の接地パッドが形成されており、金属フレ
ーム５に形成した固定爪９を上記爪穴６に挿入して折り
曲げたときに、上記固定爪９が上記接地パッドに接続さ
れるように構成されている。これにより、液晶表示素子
１の上面に設けた帯電防止層４とプリント回路基板２の
接地パッドとが電気的に接続されることになり、液晶表
示素子１に静電気が帯電することがなく、良好な表示を
得ることができる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶表示素子内に静電気が滞留することが防止され、静
電気の滞留に起因する表示欠陥を抑制して良好な表示を
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による液晶表示素子の一実施例を説明す
る平面図である。

【図２】図１に示した本発明による液晶表示素子のＡ−
Ａ線に沿った断面図である。

【図３】本発明による液晶表示素子の他の実施例を説明
する前記図２と同様の断面図である。

【図４】本発明を適用する液晶非装置の一例を説明する
展開斜視図である。

【図５】従来技術による液晶表示装置の概略構造を説明
する展開斜視図である。

【符号の説明】

１液晶表示素子２プリント回路基板３偏光板４帯電防止層５金属フレーム５１フレーム平坦部６爪穴７導電性弾性材８接地パッド９固定爪１０液晶表示素子の端子部１１プリント回路基板の端子部１２導電部材１３電子部品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者鈴木勝千葉県茂原市早野3300番地株式会社日立製作所茂原工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液晶表示素子と、その駆動回路等の電子
部品を搭載したプリント回路基板と、前記液晶表示素子
と前記プリント回路基板とを所定の相対位置に機械的に
固定する金属フレームとを少なくとも有する液晶表示装
置において、前記液晶表示素子の上面に設置される偏光板表面に帯電
防止層を設け、前記金属フレームの前記液晶表示素子と
接触する内周に前記帯電防止層に直接接触するフレーム
平坦部を設けると共に、前記プリント回路基板の前記金
属フレームの固定爪を固定する部分に接地パッドを形成
したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】液晶表示素子と、その駆動回路等の電子
部品を搭載したプリント回路基板と、前記液晶表示素子
を固定するフレームとを少なくとも有する液晶表示装置
において、前記液晶表示素子の上面に設置される偏光板の表面に帯
電防止層を設け、前記帯電防止層に一端を接続し、他端
を前記プリント回路基板の接地パッドに接続する導電部
材を備えたことを特徴とする液晶表示装置。