JPH05187028A - 杭頭結合用鋼材 - Google Patents

杭頭結合用鋼材

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JPH05187028A
JPH05187028A JP487592A JP487592A JPH05187028A JP H05187028 A JPH05187028 A JP H05187028A JP 487592 A JP487592 A JP 487592A JP 487592 A JP487592 A JP 487592A JP H05187028 A JPH05187028 A JP H05187028A
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JP
Japan
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pile
steel material
leg
head
leg sections
Prior art date
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Pending
Application number
JP487592A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Shinohara
敏雄 篠原
Yoshio Okamoto
良夫 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH05187028A publication Critical patent/JPH05187028A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 杭頭部に配置して、杭との連結に現場溶接作
業を必要とせず、その形成する鉄筋の円環の直径が杭外
径と同程度にすることが出来、しかも上載構造物の鉛直
荷重を円滑に杭本体に伝達できる杭頭結合用鋼材を得
る。 【構成】 杭頭結合用鋼材1の上半分は棒状鋼材2、下
半分は分岐部5によって二股に分岐し、脚部3及び脚部
4を形成したものである。この杭頭結合用鋼材1の脚部
3を杭8の外、脚部4を杭8の内にして、杭8の上端に
分岐部5が乗るように配置すれば、上載構造物の鉛直荷
重を確実に杭本体に伝達できる。又この時脚部4をコン
クリートの付着力を確保する距離だけ杭8の内面から離
れて埋め込むようにすれば、脚部4が受けた分担荷重も
円滑に杭8に伝えることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空断面を有する既設
杭の頭部とコンクリートフーチングを結合するための杭
頭結合用鋼材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管杭やPC杭など中空断面を有する既
設杭の頭部とコンクリートフーチングを結合する杭頭結
合用鋼材には一般に鉄筋が使用されている。その方法
は、図8に示すような「複数の鉄筋を杭の中空部に円環
状に挿入する方法」と、図9に示すような「複数の鉄筋
を杭の頭部外面に円環状に固着する方法」の2種類に大
別される。図8、図9において(a)は平面図、(b)
は側断面図である。図中の符号6はフーチングコンクリ
ート、8は既設の杭、9は鉄筋を示す。これらの鉄筋9
の主な役割は、杭頭結合部に発生する曲げモーメントに
抵抗することであり、その耐力は鉄筋9の断面積や本数
だけでなく、鉄筋9が形成する円環の径(以下鉄筋配置
径という)によって定められる。即ち、この鉄筋配置径
が大きくなるほど曲げモーメントに対する耐力は大きく
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら上記のよう
な従来の杭頭結合用鋼材の使用方法にはそれぞれ次のよ
うな問題がある。 1.複数の鉄筋を杭の中空部に円環状に挿入する方法 この方法は、鉄筋9を杭8の中空内に挿入するだけの構
造であるため、施工が容易であるが、次に示すような問
題点がある。
【0004】(1)杭8中空部内の鉄筋9とその周囲の
コンクリートとの付着を確保するために、鉄筋9と、杭
8の内面との間隔を適切に保つて配置する必要がある。
例えば土木関係の設計基準「道路橋示方書」において
は、鉄筋径以上離すように規定されている。これにより
鉄筋配置径は杭外径より相当小さくならざるを得ない。
このため、設計曲げモーメントが大きい場合、本方法で
は杭頭結合部をこの曲げモーメントに対する耐荷力とす
ることが出来ないことがある。 (2)上載構造物の鉛直荷重の内鉄筋9で分担する荷重
はその周囲のコンクリートを介して杭8本体に伝達され
るため、上載構造物の鉛直荷重が杭8に円滑に伝わらな
い。
【0005】2.複数の鉄筋を杭の頭部外面に円環状に
固着する方法 この方法は、鉄筋9を杭8の頭部外面に溶接する方法で
あるため、鉄筋配置径が大きく、曲げモーメント耐荷力
も大きい上、鉄筋9と杭8とを直接接合するものである
から構造的には優れているが次の様な問題点がある。
【0006】(1)鉄筋9を杭8の頭部外面に溶接する
作業は、技術的に極めて難しいものであり良好な溶接品
質を得にくい。 (2)鉄筋9を杭8の頭部外面に溶接する作業は、溶接
作業性が極めて悪く長時間を要する。 このような理由から、いくつかの設計基準では「本方法
は望ましく無いもの」とされている。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、無溶接で杭頭部に配置することが出
来、上載構造物の鉛直荷重を円滑に杭本体に伝達され、
かつ配置された鉄筋の形成する円環の直径が杭外径と同
程度にすることが出来る杭頭結合用鋼材を得ることを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る杭頭結合用
鋼材は、棒状鋼材の下半分を杭の上端部に跨がる二股に
分岐し、一方の股が既設杭の上端部を超え杭の外側に出
てその脚部が杭の外面に触接すると共に、他方の股の脚
部が杭の内側に入つてコンクリートの付着力を確保する
距離だけ杭の内面から離れて杭の内面と平行になるよう
にしたことにより上記問題点を解決したものである。
【0009】
【作用】本発明においては、棒状鋼材の一方の股が杭の
上端部に接してこれを超えてその脚部が杭の外面に触接
する構成であって、杭の上端に棒状鋼材の分岐部が乗る
構造であるため、上載構造物の鉛直荷重は溶接すること
なく確実に杭本体に伝達される。また、他方の股の脚部
が杭の内側に入つてコンクリートの付着力を確保する距
離だけ杭の内面から離れて杭の内面と平行になるように
したことにより、脚部とその周囲のコンクリートとの付
着力を確保することが可能となり脚部の受けた分担荷重
を円滑に杭に伝えることが出来るようになる。更にこれ
らの棒状鋼材は杭の上端部に跨がりこれに沿って配置さ
れることになるので、これら棒状鋼材によって形成され
る円環の直径を杭外径と同程度の大きさにすることが出
来る。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の基本構造図であ
り、(a)は平面図、(b)は側断面図である。図にお
いて、1はこの発明による杭頭結合用鋼材を示すもので
上半分は棒状鋼材2、下半分は分岐部5によつて二股に
分かれ、杭の外面に出る脚部3、杭の内面から1〜5cm
離れて内面と平行に入る脚部4となっている。なお、6
はフーチングコンクリート、7は杭の中詰コンクリー
ト、8は既設の杭を示す。
【0011】上記のように構成された杭頭結合用鋼材に
おいては、杭頭結合用鋼材1の分岐部5が直接既設の杭
8の上端に接触しており、また脚部4は杭の内面から1
〜5cm離れて内面と平行にあるので脚部4とその周囲の
コンクリートとの付着力を確保することが可能となり脚
部4の受けた分担荷重を円滑に既設の杭8に伝えること
が出来るようになるので、上載構造物の鉛直荷重はフー
チングコンクリート6、および杭頭結合用鋼材1を介し
て確実に既設杭8に伝達されるようになる。
【0012】更に、これらの棒状鋼材2は既設杭8の上
端部に跨がりこれに沿って配置されることになるので、
これら棒状鋼材2によって形成される円環の直径を既設
杭8の外径と同程度の大きさにすることが出来る。これ
により杭頭結合用鋼材1に作用する曲げモーメントに対
する耐荷力を増すことが出来る。
【0013】次に既設杭8の内外側に出る脚部の作用に
ついて説明する。図2は曲げモーメントの説明図で、
(a)は側断面図、(b)は曲げモーメントの分担模式
図である。図に示すように上載構造物から棒状鋼材2に
作用した曲げモーメントは暫次杭本体に伝達されるが、
既設杭8の上端12から下方に行くに従って小さくな
る。しかし、鉄筋配置径dB はdA に比べて小さくなる
ため脚部4で分担可能な曲げモーメントは棒状鋼材2に
比べ急に小さくなる。この時外側の脚部3は脚部4で分
担しきれない曲げモーメントを負担する。
【0014】図3、図4、図5は他の実施例を示す側断
面図で、図3は他の実施例1、図4は他の実施例2、図
5は他の実施例3を示す。本発明は設計条件や製造条件
に適合させて、これらの図に示すように外側の脚部3の
真上から内側の脚部4の真上までの範囲において任意に
棒状鋼材2を位置させることが出来る。また棒状鋼材2
から外側の脚部3及び内側の脚部4への応力の伝達を円
滑にするため、図5に示すような傾斜面をつければより
一層の効果がある。
【0015】なお又、一般に棒状鋼材2の断面は円形で
あるが、本発明による鋼材は図6に示すような矩形断面
でもよいので、鋳物として制作しやすい利点がある。ま
たこの場合には、鋼材とコンクリートの付着力を増すた
めに、図7に示す如く、異形鉄筋と同じように鋼材表面
に任意形状の「ふし」13をつけてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば 棒状鋼材
の下半分を杭の上端部に跨がる二股に分岐して設置する
ことにより、上載構造物の鉛直荷重は溶接することなく
確実に杭本体に伝達することが出来る。また、他方の股
の脚部が杭の内側に入つて杭の内面から1〜5cm離れて
杭の内面と平行になるようにしたことにより、脚部とそ
の周囲のコンクリートとの付着力を確保することが可能
となり脚部の受けた分担荷重を円滑に杭に伝えることが
出来るようになる。更にこれらの棒状鋼材は杭の上端部
に跨がりこれに沿って配置されることになるので、これ
ら棒状鋼材によって形成される円環の直径を杭外径と同
程度の大きさに確保することが出来るため、これにより
曲げモーメントにたいする大きな耐荷力を得る事が出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構造図で、(a)は平面図、
(b)は側断面図である。
【図2】曲げモーメントの説明図で、(a)は側断面
図、(b)は曲げモーメントの分担模式図である。
【図3】他の実施例1を示す側断面図である。
【図4】他の実施例2を示す側断面図である。
【図5】他の実施例3を示す側断面図である。
【図6】矩形断面を有する棒状鋼材の斜視図である。
【図7】異形鉄筋の棒状鋼材の斜視図である。
【図8】従来の鉄筋を杭の中空部に円環状に挿入する方
法を示す構造図で、(a)は平面図、(b)は側断面図
である。
【図9】従来の複数の鉄筋を杭の頭部外面に円環状に固
着する方法を示す構造図で、(a)は平面図、(b)は
側断面図である。
【符号の説明】
1 杭頭結合用鋼材 2 棒状鋼材 3 外側の脚部 4 内側の脚部 5 分岐部 6 フーチングコンクリート 7 中詰コンクリート 8 既設杭 9 鉄筋 10 杭の外面 11 杭の内面 12 杭の上端 13 ふし

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空断面を有する既設杭の頭部とコンク
    リートフーチングとを接合するための杭頭結合用鋼材に
    おいて、棒状鋼材の下半分を二股に分岐し、一方の股が
    杭の上端部をこえてその脚部が杭の外面に触接し、他方
    の股の脚部が杭の内側に入りコンクリートの付着力を確
    保する距離だけ杭の内面から離れて杭の内面と平行にな
    るようにしたことを特徴とする杭頭結合用鋼材。
JP487592A 1992-01-14 1992-01-14 杭頭結合用鋼材 Pending JPH05187028A (ja)

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JP487592A JPH05187028A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 杭頭結合用鋼材

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005009300A (ja) * 2003-05-27 2005-01-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼管と鉄筋との接合構造および杭頭接合部
KR100507291B1 (ko) * 2001-05-24 2005-08-09 이윤주 강관말뚝의 두부 보강방법
KR100755164B1 (ko) * 2005-12-13 2007-09-04 주식회사 동국철강 일체식 소켓을 이용한 강관 파일 두부 보강장치
JP2010053568A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Kubota Corp 杭の施工構造及び施工方法
JP2011220073A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Fukuoka Univ 杭頭接合部材及びこれを用いた杭頭接合構造
JP2018071055A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 岡部株式会社 杭頭補強部材及び杭頭補強構造

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