JPH05186174A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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Publication number
JPH05186174A
JPH05186174A JP4021637A JP2163792A JPH05186174A JP H05186174 A JPH05186174 A JP H05186174A JP 4021637 A JP4021637 A JP 4021637A JP 2163792 A JP2163792 A JP 2163792A JP H05186174 A JPH05186174 A JP H05186174A
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JP
Japan
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car
door
call
floor
hall
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Application number
JP4021637A
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English (en)
Inventor
Shintaro Tsuji
伸太郎 辻
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターのかごが最終かご呼びに応答し
たとき、このかごが逆方向の乗場呼びに割り当てられる
と、いったん戸閉して再開する。このダブルドアオペレ
ーションを防止して、運転効率を向上する。 【構成】 判定手段(11E)が最終かご呼び停止と判定
し、かつ逆方向乗場呼び検出手段(11G)で逆方向の乗場
呼びの登録を検出すると、かご(1A)内の報知装置(1C)に
よりかご呼びの登録を促す放送をすると共に、戸制御手
段(11D)により戸開放時間を延長する。そして、戸閉開
始時期までに行先ボタン(1b)によりかご呼びが登録され
なければ、戸開状態のまま方向反転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエレベーターの戸開閉
動作を制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベーターの到着を乗場の待客
に知らせることが行われている。この到着表示において
は、特公昭63−17746号公報にも示されているよ
うに、一般に各かごの乗場にホールランタンとチャイム
を設け、かごが停止決定して戸開開始4〜5秒前になる
と、かごがサービスする方向(以後、運行方向という)
のホールランタンを点滅するとともに、チャイムを連音
で鳴動する。そして、乗降が終了して戸閉完了直前にな
ると、ホールランタンの点滅をやめて消灯する。乗客は
この到着表示によって、かごへの乗車の準備ができるた
め、かごの到着に気づかずに乗り損なったり、乗り遅れ
たりすることがなくなり、さらには運転効率の低下を防
止することができることになる。
【0003】また、乗場にかご位置表示器と方向表示器
(方向灯)を備え、乗場の待客に現在のかご位置と運行
方向を表示することも行われている。このかご位置と運
行方向の表示によって、乗客はあとどのくらい待てばか
ごが到着するかの見当をつけることができ、乗車の準備
を行うことができる。
【0004】ここで、かごの運行方向の応答すべき最後
の呼びがかご呼びだけのとき、この呼びを最終かご呼び
といい、最終かご呼びに応答して停止することを最終か
ご呼び停止というが、最終かご呼び停止のときに、上記
ホールランタンや方向灯をどう表示するかは、なかなか
難しい問題である。
【0005】最終かご呼びで停止するかごは、その階で
待機するだけであるから、どちらの方向も表示しなくて
もよいと思われるが、次のような支障が生じてしまう。
すなわち、戸開して最後の客が降車するころに乗車した
い客がエレベーターホールに入ってきた場合、かごがど
ちらの方向に行くのか分からないので戸惑ってしまう。
また、ほぼ同時に違う方向に行きたい客が乗った場合、
かごの運行方向は少しでも早くかご内の行先ボタンを押
した客で決まるので、後から押した客はすぐ降りるか、
我慢して逆方向のサービスが終わるまでそのまま乗って
いて、それから行先ボタンをもう一度押すしかしなけれ
ばならない。
【0006】したがって、乗場にホールランタンや方向
灯を設ける方式では、階ごとにあらかじめ決められた方
向を表示することが普通である。通常は、1階を含め、
それよりも下方の階では上り方向を、最上階では下り方
向を、その他の階では、それまでエレベーターが動いて
いた方向(以後、走行方向という)と同じ方向を表示す
るようになっている。
【0007】ところで、最終かご呼びに応答して到着し
たとき、逆方向の乗場呼びが登録されることがある。例
えば、5階の最終かご呼びで上り方向で停止したとき、
戸開開始前4秒前から、上り方向のホールランタンを点
滅して到着を案内するが、戸開中に、たまたま1階に行
く乗客が5階のエレベーターホールに入ってきて乗場ボ
タンを押し、下り呼びを登録したとする。この場合、か
ごは所定の戸開時間を経過するといったん戸閉し、5階
よりも上方の階に応答すべき呼びがないことを確認した
後で、下り方向に切り換えて戸を再開する、いわゆるダ
ブルドアオペレーションを行う。戸を開いたままで方向
反転しないのは、上り方向のホールランタンを見てかご
に乗り込んだ(かも知れない)上方階行の乗客が行先ボ
タンを押す前に、下り方向に切り換えてしまうことがな
いようにするためである。またいったん戸閉動作に入る
ことによって、戸閉動作中に行先ボタンを押す時間を確
保することができるし、新たに乗客(特に逆方向に行く
乗客)を乗り込めないようにすることができる。このよ
うに、エレベーター側にとってみれば、かご内に乗客が
いるかどうかは、かご呼びが登録されるまでわからない
ので、方向切り換えは慎重にならざるを得ない。
【0008】しかし、このダブルドアオペレーション
は、1階に行く乗客にとってみれば不自然な動作に見え
る。すなわち、乗場の待客はかご内に人がいるかいない
かは一目でわかるので、かご内に人がいないときになぜ
いったん戸閉をするのかと不審に感じるわけである。ま
た、戸開閉動作に要する時間だけ乗り込みが遅れるので
運転効率が低下することになる。
【0009】そこで従来は、上記ダブルドアオペレーシ
ョンが発生する機会を減少させるために、特開平3−1
28878号公報に示されているように、停止する階で
の待客が向かう確率の高い方向をそれぞれ学習し、その
方向のホールランタンや方向灯を点灯することが行われ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの制御装置では、待客が向かう確率の高い方
向を学習して表示するようにしているため、ダブルドア
オペレーションの発生機会を減少することができたとし
ても、運行方向を確定してその方向のホールランタンや
方向灯を点灯した後に、たまたまそれとは逆方向に行く
乗客がエレベーターホールに入ってきて乗場ボタンを押
し、この乗場呼びに応答することになった場合には、結
局ダブルドアオペレーションとなってしまう。このよう
に従来の方式では、ホールランタンや方向灯で案内した
方向へ行く乗客がかご内にいるかどうかを戸閉完了時点
又はその付近でかご呼びの登録の有無をみて判断するた
めダブルドアオペレーションそのものをなくすことはで
きないという問題点がある。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、最終かご呼び停止したとき、ホ
ールランタンや方向灯で案内した方向へ行く乗客がかご
内にいないときには、ダブルドアオペレーションを行わ
ずに運行方向を切り換えることができるエレベーターの
制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るエレベーターの制御装置は、判定手段で最終かご呼
び停止と判定され、かつ表示された運行方向と逆方向の
乗場呼びが登録されたことが、逆方向乗場呼び検出手段
で検出されると、表示制御手段でかご内にかご呼びの登
録を促す案内をすると共に、運行方向制御手段により戸
開放時間を通常よりも長く設定し、この戸開放時間を経
過すると運行方向を切り換え、この間戸制御手段で戸閉
を阻止して戸全開状態に保つようにしたものである。
【0013】また、この発明の第2の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、第1の発明のものにおいて、戸制
御手段により戸が途中まで閉じた時点で戸閉動作を中断
して再戸開し、運行方向制御手段により運行方向を切り
換えるようにしたものである。
【0014】また、この発明の第3の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、第1の発明のものにおいて、かご
内に乗客がいることを検出する乗客検出装置を設け、逆
方向乗場呼び検出手段が動作しかつ乗客検出装置が動作
していないときは、戸開状態であれば運行方向を切り換
える運行方向制御手段を設けたものである。
【0015】また、この発明の第4の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、第1の発明のものにおいて、戸制
御手段により戸開放時間を通常よりも長く設定し、運転
制御手段で戸開完了以後かつ戸閉完了前に運転方向を切
り換えるようにしたものである。
【0016】
【作用】この発明の第1の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向乗場呼びが登録されたことが検
出されると、かご内にかご呼びの登録を促す案内をする
と共に、戸開放時間を通常よりも延長し、この戸開放時
間が満了したとき戸全開状態のまま運転方向を切り換え
るようにしたため、かごに乗り込んでしまった乗客が行
先ボタンを押す前に運転方向が切り換わってしまうこと
なく、ダブルドアオペレーションは生じない。
【0017】また、第2の発明では、戸が途中まで閉じ
た時点で戸閉動作を中断して再戸開すると共に、運行方
向を切り換えるようにしたため、かごに乗り込んでしま
った乗客は、戸閉動作が開始された時点で、もうすぐ運
行方向が切り換わることが分かる。
【0018】また、第3の発明では、かご内に乗客がい
ないことが検出されると、戸開状態であれば運行方向を
切り換えるようにしたため、運行方向を切り換える時期
を早くかつ正確に判断できる。
【0019】また、第4の発明では、戸開放時間を通常
よりも延長し、戸開完了以後かつ戸閉完了前に運転方向
を切り換えるようにしたため、運行方向を切り換える時
期を早くできる。
【0020】
【実施例】
実施例1.図1〜図7は、この発明の第1の発明の一実
施例を示す図である。なお、この実施例では8階建ての
建物に2台のエレベーターが設置されているものとす
る。
【0021】図1は全体構成図で、群管理装置(10)とこ
れによって制御される1号機及び2号機用かご制御装置
(11)(12)から構成されている。なお、群管理装置(10)と
1号機及び2号機用かご制御装置(11)(12)は、いずれも
マイクロコンピュータ(以下マイコンという)で構成さ
れている。
【0022】A1〜A8はそれぞれ1階〜8階の乗場に
設けられた乗場ボタン、B1u〜B7uはそれぞれ1階
〜7階の乗場に設けられた1号機の上りホールランタ
ン、B2d〜B8dはそれぞれ2階〜8階の乗場に設け
られた1号機の下りホールランタン、(1A)(2A)はそれぞ
れ1号機及び2号機のかご、(1b)は1号機のかご(1A)内
に設けられた行先ボタン、(1c)は同じくかご(1A)内に設
けられ音声合成によるアナウンス装置からなる報知装置
である。
【0023】(10A)は群管理装置(10)に設けられ、各階
の乗場呼び(上り呼び及び下り呼び)の登録・解消を行
うとともに、乗場呼びが登録されてからの経過時間、す
なわち、継続時間を演算する周知の乗場呼び登録手段、
(10B)は同じく乗場呼びにサービスするのに最良のかご
を1台選択して割り当てる周知の割当手段で、乗場呼び
の予測待時間に基づいて割当演算を行う。
【0024】(11A)は1号機用のかご制御装置(11)に設
けられ、行先ボタン(1b)の操作により各階のかご呼びを
それぞれ登録する周知のかご呼び手段、(11B)は同じく
上記応答すべき呼びの位置と先行かご位置階の関係に応
じてかごの運行方向を決定する運行方向制御手段、(11
C)は同じく各階の上りホールランタンB1u〜B7uと
下りホールランタンB2d〜B8dの点灯と到着チャイ
ム(図示しない)の鳴動、及びかご内に設けた報知装置
(1c)の動作をそれぞれ制御する表示制御手段、(11D)は
同じくかごの戸の開閉と戸開き時間をそれぞれ制御する
戸制御手段である。
【0025】(11E)は同じくかごが呼びに応答して停止
するとき、運行方向を設定するとともに、先行かご位置
階の走行方向前方に応答すべき呼びがなく、かつ先行か
ご位置階のかご呼びだけに応答して停止することを検出
すると「最終かご呼び停止」と判定する判定手段、(11
F)は同じくかご呼びや群管理装置(10)により割り当てら
れた乗場呼びに応答させるために、かごの走行及び停止
を制御する周知の運転制御手段、(11G)は同じく最終か
ご呼び停止でかつ上記到着表示装置又は方向表示器で運
行方向を表示しているときに、かご位置階に逆方向の応
答すべき乗場呼びが登録されていることを検出すると動
作する逆方向乗場呼び検出手段である。なお、2号機の
かご制御装置(12)も1号機のかご制御装置(11)と同様に
構成されている。
【0026】次に、この実施例の動作を図2〜図6を参
照して説明する。図2は1号機のかご制御装置(11)を構
成するマイコンのメモリに記憶されたかご制御プログラ
ムのうち、判定手段(11E)で停止決定時に最終かご呼び
停止を判定する手順を示す判定プログラムのフローチャ
ート、図3は同じく逆方向乗場呼び検出手段(11G)でか
ご位置階の逆方向乗場呼びを検出する手順を示す逆方向
乗場呼び検出プロクラムのフローチャートである。
【0027】図4は同じく表示制御手段(11C)でホール
ランタン、到着チャイム、及び報知装置(1c)の動作を制
御する手順を示す表示制御プログラムのフローチャー
ト、図5は同じく運行方向制御手段(11B)で停止決定後
の運行方向を設定する手順を示す運行方向制御プログラ
ムのフローチャート、図6は同じく戸制御手段(11D)で
かごの戸の開閉と戸開き時間をそれぞれ制御する手順を
示す戸制御プログラムのフローチャートである。なお、
かご制御プログラムは周期的(例えば、100ミリ秒ご
と)に繰り返して実行されるものとする。
【0028】まず、図2の判定プログラムについて説明
する。ステップ(21)では、運転制御手段(11F)に相当す
る運転制御プログラム(図示しない)により停止決定が
行われた直後かどうかを判定する。停止決定直後であれ
ば、以後ステップ(22)〜(28)により停止決定時における
1号機の運行方向SDRの設定と同時に、「最終かご呼
び停止」かどうかを判定する。
【0029】停止決定直後のとき、ステップ(22)で、先
行かご位置階ADV(現在の走行速度に応じた減速距離
分だけ、実際のかごの位置に対応する同期かご位置階S
YNよりも先行したかご位置階)に、走行方向RDRと
同じ方向の応答すべき乗場呼び(割当乗場呼び)がある
かどうかを判定し、上記該当乗場呼びがあればステップ
(24)で運行方向SDRを走行方向RDRと同じ方向に設
定する。なお、走行方向RDRは上記運転制御プログラ
ムにおいて作成される制御用データで、走行開始から停
止するまではかごが動いている方向を表し、停止した後
再び出発するまでは停止する前に動いていた方向を表す
データである。
【0030】もし、ステップ(22)で上記に該当する乗場
呼びがなければ、ステップ(23)に進み、ここで先行かご
位置階ADVの前方(走行方向RDRが上りであれば上
方、下りであれば下方)の階に応答すべき乗場呼び又は
かご呼びがあるかどうかを判定する。もし、上記に該当
する呼びがあればステップ(24)に進み、同様に運行方向
SDRを走行方向RDRと同じ方向に設定する。
【0031】ステップ(23)で前方階に応答すべき呼びが
なければ、ステップ(25)に進み、ここで先行かご位置階
ADVに走行方向RDRと逆方向の応答すべき乗場呼び
があるかどうかを判定し、上記該当乗場呼びがあればス
テップ(26)で運行方向SDRを走行方向RDRの逆方向
に設定する。
【0032】ステップ(25)で上記に該当する乗場呼びが
なければ、ステップ(27)に進み、ここで先行かご位置階
ADVが最下階又は最上階であれば、ステップ(26)で運
行方向SDRを走行方向RDRの逆方向に設定する。も
し、先行かご位置階ADVが最下階でも最上階でもなけ
れば、ステップ(28)で運行方向SDRを走行方向RDR
と同方向に設定するとともに、「最終かご呼び停止」と
して検出する。
【0033】また、ステップ(21)で停止決定直後でない
場合は、以後ステップ(31)〜(34)により「最終かご呼び
停止」の判定をリセットするかどうかを判定する。戸閉
完了直後のときはステップ(31)からステップ(34)へ進
み、ここで次の呼び応答に備えて「最終かご呼び停止」
の判定をリセットする。また、乗場呼びに応答したと
き、又は先行かご位置階ADVの前方(運行方向SDR
が上りであれば上方、下りであれば下方)の階に応答す
べき乗場呼び又はかご呼びがある場合も同様に、ステッ
プ(32)又はステップ(33)からステップ(34)へ進み、ここ
で「最終かご呼び停止」の判定をリセットする。
【0034】このようにして判定プログラムでは、停止
決定直後にかごの運転方向SDRを設定するとともに、
「最終かご呼び停止」かどうかの判定と「最終かご呼び
停止」と判定した結果をリセットするかどうかの判定を
行う。
【0035】次に、図3の逆方向乗場呼び検出プログラ
ムの動作について説明する。ステップ(41)では1号機の
かご(1A)が「最終かご呼び停止」でかつホールランタン
を点滅して到着表示を行っているかどうかを判定する。
「最終かご呼び停止」でかつ到着表示中、しかも先行か
ご位置階ADVに運行方向SDRと逆方向の応答すべき
乗場呼びが登録されていれば、ステップ(41)→ステップ
(42)→ステップ(44)へと進み、ここで逆方向乗場呼びフ
ラグFLGを「有」と設定する。
【0036】もし、「最終かご呼び停止」でもなく到着
表示中でもなければ、ステップステップ(41)からステッ
プ(43)へ進み、ここで逆方向乗場呼びフラグFLGを
「無」と設定する。また、先行かご位置階ADVに運行
方向SDRと逆方向の応答すべき乗場呼びが登録されて
いなければ、ステップ(42)からステップ(43)へ進み、同
様に逆方向乗場呼びフラグFLGを「無」と設定する。
このようにして逆方向乗場呼び検出プログラムでは、1
号機が「最終かご呼び停止」したとき、先行かご位置階
ADVに逆方向乗場呼びがあるかどうかの検出を行う。
【0037】次に、図4の表示制御プログラムの動作に
ついて説明する。ステップ(51)では1号機が到着表示を
開始したかどうかを判定する。1号機が停止決定した直
後であれば、まだ到着表示(ホールランタンの点滅)を
開始していないので、ステップ(51)からステップ(52)へ
進み、ここでかご(1A)が戸開開始前4秒以内の位置に近
づいたかどうかを判定する。戸開開始前4秒以内の位置
に近づいていなければ、到着表示を開始しないが、戸開
開始前4秒以内の位置に近づくと、ステップ(53)で、先
行かご位置階ADVの乗場に設置されたホールランタン
のうち、この時点で設定されている運行方向SDRに対
応する方向のホールランタンの点滅を開始し、同時にこ
の階の到着チャイム(図示しない)を鳴動し到着を知ら
せる。
【0038】一方、ステップ(51)で到着表示中と判定す
ると、以後ステップ(55)〜(57)では報知装置(1c)による
かご内へのアナウンスを制御し、ステップ(58)〜(61)で
は停止中における運行方向切換え時やサービス終了時の
ホールランタンと到着チャイムの動作を制御する。
【0039】1号機が到着表示中のとき、ステップ(55)
において戸開完了してからT3秒(T3<T2(後述)
であり、例えば3秒とする)を経過(すなわち戸開放時
間カウンタC≧T3秒)し、かつ逆方向乗場呼びフラグ
FLGが「有」であれば、ステップ(56)へ進む。ステッ
プ(56)では「最終かご呼び停止」した1号機のかご(1A)
に乗車したかもしれない乗客(特に、運行方向SDRと
同方向へ向かう乗客)に対して、運行方向を切り換える
前に、例えば「行先ボタンを押して行先階を登録してく
ださい。」というかご呼びの登録を促す案内と、例えば
「上方階(下方階)の行先階が登録されなければ、この
階で下り方向(上り方向)に方向反転します。」という
運行方向を切り換える旨の案内を行う指令を報知装置(1
c)に出力する。なお、ステップ(57)では、上記案内を行
う条件が成立しないときや、成立しなくなったときに、
報知装置(1c)に対する案内指令をリセットする。
【0040】また、ステップ(58)で1号機のかご(1A)が
戸全閉状態でないときに、逆方向の乗場呼びに応答する
などして運行方向SDRを切り換えたことを検出する
と、ステップ(59)で先行かご位置階ADVの乗場に設置
されたホールランタンのうち、方向切り換え前の運行方
向のホールランタンを消灯するとともに、方向切り換え
後の運行方向のホールランタンを点滅し、同時に到着チ
ャイムを鳴動して、乗場待客に運行方向SDRを切り換
えてサービス開始したことを案内する。
【0041】さらに、乗客の乗降が終了して戸閉動作に
入り、ステップ(60)で1号機が戸閉完了したことを検出
すると、ステップ(61)ではこの階でサービスを終了した
ことを知らせるために、かご位置階ADVの乗場に設置
されたホールランタで、かつ運行方向SDRと同方向の
ホールランタンを消灯する。
【0042】このようにして、表示制御プログラムで
は、運行方向SDRに応じて各階の上りホールランタン
B1u〜B7uと下りホールランタンB2d〜B8dの
点滅と到着チャイム(図示しない)の鳴動をそれぞれ制
御するとともに、「最終かご呼び停止」で逆方向乗場呼
びがある場合に報知装置(1c)によるアナウンスを制御す
る。
【0043】次に、図5の運行方向制御プログラムの動
作について説明する。ステップ(71)では1号機が停止中
かどうか、ステップ(72)では1号機が「最終かご呼び停
止」で停止中で、かつ先行かご位置階ADVに運行方向
SDRと逆方向に応答すべき乗場呼びを持っている(す
なわち、逆方向乗場呼びフラグFLG=「有」)かどう
か、ステップ(73)では戸全閉状態かどうかを判定する。
【0044】ステップ(75)(76)からなるステップ(74)
は、戸開状態(戸開動作中、戸全開状態、又は戸閉動作
中)における運行方向切り換えプログラムである。この
運行方向切り換えプログラム(74)は、停止中でかつ逆方
向乗場呼びフラグFLG=「有」のとき、ステップ(75)
で戸全閉状態でなく、かつ戸開完了してからT2秒(>
T1秒)を経過(すなわち戸開放時間カウンタC≧T2
秒)していると判定すると、ステップ(76)で運行方向S
DRをその逆の方向に設定し直して運行方向を切り換え
る。
【0045】ここで、T1は呼びに応答して停止したと
きに設定される通常時の戸開放時間(例えば、3秒)、
T2は「最終かご呼び停止」時に、先行かご位置階AD
Vに運行方向SDRと逆方向に応答すべき乗場呼びを持
っているときに設定される特別の戸開放時間(例えば、
4秒)で、必ずT2>T1となるように設定されてい
る。これは、「最終かご呼び停止」時には、戸開完了し
てからT1秒を経過すると、かご呼びの登録を促す案内
を行い、さらにかご呼びの登録を行う猶予時間としての
所定時間(例えば1秒)を考慮するからである。
【0046】また、ステップ(77)〜(83)は戸全閉状態の
ときに運行方向SDRを再設定するためのプログラムで
ある。ステップ(77)で運行方向SDRが「無方向」であ
ることを検出すると、さらにステップ(78)で1号機が応
答すべき呼びを持っているかどうかを判定し、応答すべ
き呼びを持っていればステップ(79)でその応答すべき呼
びに向かう方向を運行方向SDRとして設定する。
【0047】また、ステップ(77)で運行方向SDRが
「無方向」でないと判定したときは、ステップ(80)で先
行かご位置階ADVの前方の階に応答すべき乗場呼び又
はかご呼びを持っているかどうかを判定し、該当する呼
びを持っていれば、運行方向SDRはそのまま保持する
が、そうでなければ、ステップ(81)で先行かご位置階A
DVに逆方向の応答すべき乗場呼びがあると判定する
か、またはステップ(82)で先行かご位置階ADVの後方
の階に応答すべき乗場呼びがあると判定するとステップ
(76)で運行方向SDRをその逆の方向に設定し直して運
行方向を切り換える。もし、ステップ(81)(82)に該当す
る呼びを持っていなければ、ステップ(83)で運行方向S
DRを「無方向」に設定し、この階で新たな呼びを受け
持つまで戸閉状態で待機することになる。
【0048】このようにして、運行方向制御プログラム
では、かごが停止中の状態において、逆方向乗場呼びの
有無、現在設定されている運行方向、及び応答すべき呼
びの有無等に応じて運行方向SDRを変更する。なお、
停止決定時の運行方向SDRの設定は、図2の判定プロ
グラムで説明したとおりである。
【0049】次に、図6の戸制御プログラムの動作につ
いて説明する。ステップ(93)〜(95)は1号機が戸全開状
態のときの戸開放時間を制御する手順を示すプログラ
ム、ステップ(97)〜(99)からなるステップ(96)は同じく
戸全開状態のときに戸閉開始するかどうかを判定する手
順を示す戸閉判定プログラム、ステップ(100)〜(101)は
1号機が戸全閉状態のときに戸開開始するかどうかと、
戸閉動作中のときに反転戸開するかどうかを判定する手
順を示す戸開判定プログラムである。
【0050】まず、1号機が呼びに応答して走行してき
た場合には、かごは戸全閉状態であるので、ステップ(9
1)からステップ(100)へ進み、さらにここでかごが停止
したことを検出するとステップ(101)で戸開閉指令をリ
セットして戸開動作を開始する。
【0051】そして、戸全開状態になるとステップ(91)
→(92)→(93)と進み、ここで1号機が戸開完了した直後
であることを検出すると、ステップ(94)で戸開放時間カ
ウンタCを0秒に設定する。さらに、次の0.1秒後の
演算周期では今度はステップ(93)からステップ(95)へ進
み、ここで戸開放時間カウンタCを0.1秒加算する。
このようにして、戸全開状態のときは、戸開放時間カウ
ンタCを周期的に0.1秒ずつ加算して行く。
【0052】そして、逆方向乗場呼びを検出していない
(逆方向乗場呼びフラグFLG=「無」)場合は、ステ
ップ(98)で戸開放時間カウンタCがT1秒以上かどうか
を判定し、戸開放時間カウンタCがT1秒以上になるま
では戸全開状態を保持し、戸開放時間カウンタCがT1
秒以上になると、ステップ(99)で戸開閉指令をセットし
て戸閉動作を開始する。これが通常の場合の戸閉動作で
ある。
【0053】ところが、ステップ(97)で「最終かご呼び
停止」で逆方向乗場呼びがある(逆方向乗場呼びフラグ
FLG=「有」)ことを検出した場合には、戸開放時間
カウンタCの値に関係なく戸開閉指令をリセット状態の
ままにして、戸全開状態を保持する。そして、戸開放時
間カウンタCがT2秒以上になると、上述したように運
行方向制御プログラムのステップ(75)(76)で運行方向S
DRを切り換えて逆方向乗場呼びに応答するので、ステ
ップ(93)で方向反転を検出してステップ(94)で戸開放時
間カウンタCは0秒に再設定され、ステップ(95)で再び
戸開放時間カウンタCの周期的な加算が開始されること
になる。これが「最終かご呼び停止」で逆方向乗場呼び
に応答するときの戸の動作である。
【0054】また、戸閉動作中に逆方向の乗場呼びに応
答した場合には、ステップ(91)から(100)へ進み、ここ
でさらに停止中で乗場呼びに応答したことを確認して、
ステップ(101)で戸開閉指令をリセットして戸閉動作を
中断し、戸開を開始する。もちろん、方向反転したあと
戸全開状態になるとステップ(94)で戸開き時間カウンタ
Cが0秒に再設定されることになる。
【0055】このようにして上記戸制御プログラムで
は、通常は戸開完了してから所定の戸開放時間を経過す
ると戸閉動作を開始するが、「最終かご呼び停止」で逆
方向乗場呼びに応答するときは戸全開状態を保持する。
【0056】最後に、この実施例1の動作を図7に示す
具体的な例に基づいて説明する。1階を出発した1号機
のかご(1A)が5階のかご呼びに応答して停止決定したと
する。このとき、1号機の走行方向RDRは「上り」で
あるので、運行方向SDRも「上り」と設定され、同時
に「最終かご呼び停止」と判定される。かご(1A)が戸開
開始前4秒の位置まで5階に近付くと、5階の上りホー
ルランタンB5uを点滅して、到着とサービス方向を乗
場に案内する。そして、かご(1A)が5階に停止すると、
戸開閉指令がリセットされて戸開動作を開始し、戸開完
了と同時に戸開放時間カウンタCの計数が始まる。
【0057】さて、上記のようにして上りホールランタ
ンB5uを点滅して到着表示を行っているときに、5階
の下り方向の乗場呼び(5d)が登録され、しかもこの乗場
呼び(5d)が1号機に割り当てられたとする。従来であれ
ば、戸開完了からT1秒(=3秒)を経過すると戸開閉
指令がセットされて戸閉動作を開始し、戸閉完了時点で
運行方向SDRを「上り」から「下り」に切り換えて5
階の下り呼び(5d)に応答するため、1号機はダブルドア
オペレーションを行う。
【0058】ところが、この実施例1では、上りホール
ランタンB5uを点滅して到着表示を行っているとき
に、5階の下り方向の乗場呼び(5d)が登録され、1号機
に割り当てられたと、5階の下り呼び(5d)を逆方向乗場
呼びとして検出するので、戸開完了からT1秒(=3
秒)を経過しても戸開閉指令はセットされず、戸全開状
態のままとなる。一方、戸開完了からT3秒(=3秒)
を経過した時点で報知装置(1c)による案内が行われ、戸
開完了からT2秒(=4秒)を経過する時点までに5階
よりも上方の階にかご呼びが登録されなければ、上り方
向に向かう乗客は乗車していないと判断して運行方向S
DRを戸全開状態のまま「上り」から「下り」に切り換
え、5階の下り呼び(5d)に応答する。
【0059】このとき、1号機は上りホールランタンB
5uを消灯し、下りホールランタンB5dを点滅して、
乗場待客にサービス方向を切り換えたことを案内する。
このように、この実施例1では、戸全開状態のまま運行
方向を切り換えて下り呼び(5d)に応答するので、ダブル
ドアオペレーションにはならない。もちろん、戸開完了
からT2秒(=4秒)を経過する時点までに、5階より
も上方の階にかご呼びが登録されると、直ちに「最終か
ご呼び停止」の判定をリセットし、逆方向乗場呼びの検
出もリセットするので、通常と同様に戸開完了からT3
秒(=3秒)経過以降に戸閉を開始することになる。
【0060】このように、この実施例1では、最終かご
呼びに応答して停止し到着表示を行っているときにかご
位置階の逆方向の乗場呼びに割り当てられた場合、かご
内に設けた報知装置でかご呼びの登録を促す案内と、方
向反転する旨の案内を行うとともに、通常の戸開放時間
より長めの戸開き時間を設定することによって、かごに
乗り込んでしまった乗客が行先ボタンを押す時間を確保
している。
【0061】上記戸開放時間を満了すると運行方向前方
に応答すべき呼びがなければ、戸全開状態のまま運行方
向を切り換えて、上記逆方向の乗場呼びに応答するよう
にしたので、かごに乗り込んでしまった乗客が行先ボタ
ンを押す前に運行方向が切り換わってしまうという支障
を生じることなく、ダブルドアオペレーションを防止す
ることができる。したがって、逆方向の乗場呼びを登録
した待客に不審感を持たせることがなくなると同時に、
ダブルドアオペレーションによる乗り込み遅れがなくな
って運転効率を向上することができる。
【0062】実施例2.上記実施例1は、逆方向乗場呼
びを検出していて、かつ運転方向前方に応答すべき呼び
がないとき、戸開き時間T2を経過すると、戸全開状態
のまま運行方向を切り換え、同時に到着表示を再度行う
ようにした。したがって、逆方向の乗場呼びを登録した
待客に不審感を持たせることがなくなる。しかし、一
方、たまたまかごに乗り込んでしまった乗客がいる場
合、かご呼びの登録を促す案内や運行方向を切り換える
案内があっても、実際にいつまでかご呼びの登録が有効
なのか、運行方向はいつ切り換わるのか、もう運行方向
は切り換わってしまったのか、など上記かご内乗客にと
ってその猶予期間が分かりにくくなっている。
【0063】実施例2は、戸閉動作を少しだけ行ったあ
とに運行方向を切り換えて、逆方向乗場呼びに応答する
ようにして、その区切りをかご内乗客にはっきり分かる
ようにしたものである。
【0064】図8及び図9は、この発明の第2の発明の
一実施例を示す図で、図8は図6の戸閉判定プログラム
(96)に相当するフローチャート、図9は図5の運行方向
切換えプログラム(74)に相当するフローチャートであ
る。他の階及び2号機の演算プログラムも同様に構成さ
れている。なお、この実施例2では実施例1の図1〜図
7をそのまま使用するものとする。
【0065】図8の戸閉判定プログラム(96)において、
逆方向乗場呼びを検出していない(逆方向乗場呼びフラ
グFLG=「無」)場合は、ステップ(98)で戸開放時間
カウンタCがT1秒以上かどうかを判定し、戸開放時間
カウンタCがT1秒以上になるまでは戸全開状態を保持
し、戸開放時間カウンタCがT1秒以上になると、ステ
ップ(99)で戸開閉指令をセットして戸閉動作を開始す
る。これは実施例1でも説明したように、通常の場合の
戸閉動作である。
【0066】ところが、ステップ(97)で「最終かご呼び
停止」で逆方向乗場呼びがある(逆方向乗場呼びフラグ
FLG=「有」)ことを検出した場合には、ステップ(1
02)で戸開放時間カウンタCがT2秒以上かどうかを判
定し、T2秒以上になるまでは戸全開状態を保持し、T
2秒以上になると、ステップ(99)で戸開閉指令をセット
して戸閉動作を開始する。
【0067】そして、図9の運行方向切換えプログラム
(74)において、ステップ(75)で戸閉動作中で、かつ戸開
放時間カウンタCが(T2+0.2)秒以上になったこ
とを検出すると、ステップ(76)で運行方向SDRを切り
換えて逆方向乗場呼びに応答する。したがって、図6の
戸制御プログラムでは、ステップ(100)で乗場呼び応答
を検出してステップ(101)で戸開閉指令をリセットし、
戸閉動作を中断し再戸開する。そして、戸開完了をステ
ップ(93)で検出すると、ステップ(94)で戸開放時間カウ
ンタCは0秒に再設定され、ステップ(95)で再び戸開き
時間カウンタCの周期的な加算が開始されることにな
る。これが「最終かご呼び停止」で逆方向乗場呼びに応
答するときの戸の動作である。
【0068】このようにして、実施例2では、逆方向乗
場呼びを検出していて、かつ運行方向前方に応答すべき
呼びがないとき、戸開放時間T2を経過すると戸閉動作
を少しだけ行ったあと運行方向を切り換えて逆方向乗場
呼びに応答し、同時に到着表示を再度行うようにした。
したがって、たまたまかごに乗り込んでしまった乗客が
いた場合には、戸閉動作が始まった時点で、もうすぐ運
行方向が切り換わることがわかり、たとえかご呼びの登
録が遅れたとしても納得できる。
【0069】また、逆方向の乗場呼びを登録した待客に
とっては、かご内に乗客がいないとき戸閉動作が始まる
と、一瞬不審に思うけれども、すぐに再戸開するので、
従来のような完全なダブルドアオペレーションではな
く、不審感も少なくて済む。さらにまた、戸開状態を保
持したまま運行方向を切り換えるようにした実施例1ほ
どではないが、ダブルドアオペレーションの期間が短い
分だけ運転効率も向上する。
【0070】上記実施例2では、逆方向乗場呼びに応答
するとき、戸閉動作に約2秒を要するものとして、0.
2秒後に戸閉動作を中断して運行方向を切り換えて再戸
開するようにしたが、戸閉動作を中断する時点はこれに
限るものではない。上述したように、かご内乗客に運行
方向を切り換える時期がはっきり分かり、かつ逆方向の
乗場呼びを登録した待客に大きな不審感を与えない程度
に設定することが望ましい。戸制御装置の種類(戸全開
幅、戸の重さ等)や制御方式によって多少異なるが、戸
全開幅の半分程度の戸開位置に来るまでに戸閉動作を中
断して再戸開すれば、十分である。
【0071】また、実施例2では、かご呼び応答時と乗
場呼び応答時の戸開き時間を同じ時間、すなわち戸開放
時間T1(3秒)としたが、逆方向乗場呼びに応答した
ときの戸開き時間を戸開き時間T1と異ならせることも
容易である。
【0072】実施例1及び実施例2では、運行方向を切
り換える前に、かご呼びの登録を促す案内と運行方向を
切り換える旨の案内を行うようにしたが、少なくともか
ごに乗り込んだ乗客に、早く行先ボタンを押さなければ
ならない状況であることを知らせる案内であれば、どの
ような内容の案内であってもよい。また、上記案内を音
声合成装置を使用したアナウンス装置で行ったが、デイ
スプレイ装置による文字や図形による案内であってもよ
い。
【0073】さらにまた、通常の呼び応答時の戸開き時
間T1を経過した時点で、かご呼びの登録を促す案内を
開始するようにしたが、最終かご呼びに応答して停止
し、到着表示を行っているときにかご位置階の逆方向の
乗場呼びに割り当てられると、戸開放時間T1を経過す
る前であっても、かご呼びの登録を促す案内を開始する
ようにしてもよい。この場合、戸開放時間T2は、いつ
も通常の呼び応答時の戸開放時間T1よりも所定時間
(この実施例では1秒)だけ長めの値に設定する必要は
ない。かごに乗り込んだ乗客がかご呼びの登録を促す案
内を受けてから行先ボタンを押すまでに最小限必要な時
間を確保するように設定すればよい。このようにすれ
ば、早めに運行方向を切り換えることができるので運転
効率がいっそう向上する。
【0074】また、実施例1及び実施例2では、乗客の
乗降を検出する装置を設けない場合について説明した
が、かごの出入口に設けた光電装置や赤外線装置などに
より乗降客を検出し、例えば光線が所定時間(例えば、
1秒)以上継続して遮断されないと乗降が終了したと判
断して戸閉をする方式を採用している場合にも、適用す
ることができる。すなわち、最終かご呼びに応答して停
止して到着表示を行っていて、しかもかご位置階の逆方
向の乗場呼びに割り当てられていると、乗降の終了を判
定する上記所定時間を、通常よりも延長(例えば、3
秒)する。これにより、かごに乗り込んだかも知れない
乗客がかご呼びを登録するのに十分な時間を確保できる
とともに、新たにかご呼びが登録されなければ戸開状態
のまま運行方向を切り換えることができる。
【0075】実施例3.実施例1及び実施例2では、
「最終かご呼び停止」で逆方向乗場呼びがあるとき、ま
だかご内に乗客がいるかどうかがはっきりわからないた
めに、かご呼びの登録を促す案内を行うとともに戸開放
時間を延長し、かご呼びの登録の有無で運行方向を切り
換えるかどうかを判断するようにした。しかし、かご内
に乗客がいるかどうかを検出するセンサを設置した場合
には、その判断を更に早く正確に行うことができる。
【0076】実施例3は、かご内に乗客がいるかどうか
を検出するセンサを設置し運行方向の切換え時期を早く
しダブルドアオペレーションを防止するようにしたもの
である。
【0077】図10〜図13は、この発明の第3の発明
の一実施例を示す図である。図10は全体構成図で、(1
d)はかご(1A)内に設けたテレビカメラ、(1e)はテレビカ
メラ(1d)による映像を分析してかご内の乗客数を計数す
る周知の乗客検出装置である。図11は図4の表示制御
プログラムに相当するフローチャートで、ステップ(55)
〜(57)が削除されている以外は図4と全く同様である。
【0078】図12は図5の運行方向制御プログラムに
相当するフローチャートで、運行方向切換えプログラム
(74)におけるステップが少し異なるだけで、ステップ(7
1)〜(73)、及びステップ(77)〜(83)は図5と全く同様で
ある。図13は図6の戸制御プログラムに相当するフロ
ーチャートで、戸閉判定プログラム(96)におけるステッ
プが少し異なるだけで、ステップ(91)〜(95)、及びステ
ップ(100)〜(101)は図6と全く同様である。2号機の演
算プログラムも同様に構成されている。なお、この実施
例3では実施例1の図2、図3及び図7はそのまま使用
するものとする。
【0079】まず図13の戸閉判定プログラム(96)にお
いては、逆方向乗場呼びの検出の有無に関係なく、ステ
ップ(98)で戸開放時間カウンタCがT1秒以上かどうか
を判定し、戸開放時間カウンタCがT1秒以上になるま
では戸全開状態を保持し、戸開放時間カウンタCがT1
秒以上になると、ステップ(99)で戸開閉指令をセットし
て戸閉動作を開始する。
【0080】一方、図12の運行方向切換えプログラム
(74)においては、逆方向乗場呼びを検出している場合
は、ステップ(75A)で乗客検出装置(1e)の出力に応じて
かご内に乗客がいるかどうかを判定する。かご内に乗客
が1人以上いるときはステップ(73)へ進み、通常と同様
に戸閉完了時点で運行方向の切換えを判定する。しか
し、かご内に乗客が1人もいないと判定すると、ステッ
プ(75)で戸全閉状態でないこと、すなわち戸開状態であ
ることを検出すると、ステップ(76)で運行方向SDRを
切り換えて逆方向乗場呼びに応答する。
【0081】したがって、図13の戸制御プログラムで
は、ステップ(100)で乗場呼び応答を検出してステップ
(101)で戸開閉指令をリセットし、もし戸閉動作中であ
れば戸閉動作を中断し再戸開する。そして、戸開完了又
は運行方向切換えをステップ(93)で検出するとステップ
(94)で戸開放時間カウンタCは0秒に再設定され、ステ
ップ(95)で再び戸開放時間カウンタCの周期的な加算が
開始されることになる。これが「最終かご呼び停止」で
逆方向乗場呼びに応答するときの戸の動作である。
【0082】なお、この実施例3における図11の表示
制御プログラムの動作は、かご呼びの登録を促す案内を
行わないという点以外は、実施例1と全く同様である。
【0083】さて、図7で説明したように、上りホール
ランタンB5uを点滅して到着表示を行っているとき
に、5階の下り方向の乗場呼び(5d)が登録され、1号機
に割り当てられると、5階の下り呼び(5d)を逆方向乗場
呼びとして検出するので、乗客検出装置(1e)が1人以上
の乗客を検出していなければ、直ちに戸全開状態のまま
運行方向SDRを「上り」から「下り」に切り換えて、5階
の下り呼び(5d)に応答する。
【0084】このとき、1号機は上りホールランタンB
5uを消灯し、下りホールランタンB5dを点滅して、
乗場待客にサービス方向を切り換えたことを案内する。
このように、実施例3ではかご内に乗客がいなければ戸
全開状態のまま運行方向SDRを切り換えて下り呼び(5
d)に応答するので、ダブルドアオペレーションにはなら
ない。もちろん、5階の下り呼び(5d)が登録される前に
乗客検出装置(1e)が乗客がかごに乗り込んだことを検出
していれば、運行方向SDRの切換えは戸開状態のまま
では行わない。
【0085】なお、5階で1号機が戸開する前に5階の
下り方向の乗場呼び(5d)が登録され1号機に割り当てら
れた場合には、5階で降車する予定の乗客はまだかご内
にいるので、乗客検出装置(1e)は1人以上の乗客を検出
している。したがって、戸開完了して乗客が降車し終る
までは運行方向SDRは切り換わらない。また、戸開放
時間T1を満了して戸閉開始した後に、5階の下り呼び
(5d)が登録され1号機に割り当てられた場合には、乗客
検出装置(1e)が上り方向に行く乗客を検出していなけれ
ば、直ちに戸閉動作を中断して再戸開し、同時に運行方
向SDRを下り方向に切り換えて5階の下り呼び(5d)に
応答する。
【0086】このようにして、実施例3では、逆方向乗
場呼びを検出していて、かつ運行方向前方に応答すべき
呼びがないとき、かご内に乗客が1人もいないことを検
出すると、戸開状態であれば直ちに運行方向を切り換え
て逆方向乗場呼びに応答し、同時に到着表示を再度行う
ようにした。したがって、ダブルドアオペレーションを
防止することができる。また、逆方向の乗場呼びを登録
した待客はすぐにかごに乗車できるので運転効率を向上
する。
【0087】実施例3では、かご内に乗客が乗り込んで
いるかどうかを、かご内に設けたテレビカメラの映像に
よって判断するようにしたが、乗客が乗り込んでいるこ
とを検出する手段はこれに限るものではない。超音波や
赤外線を使用したセンサで、乗客の有無を検出する装置
の外、かごの床に設けた秤装置、またかご出入口付近に
設けた光電装置によって、乗客の乗り込み動作そのもの
検出して、かご内に乗客がいるかどうかを判定する乗客
検出装置であってもよい。
【0088】また、実施例3では、逆方向乗場呼びを検
出していて、かつ運行方向前方に応答すべき呼びがない
とき、かご内に乗客が1人もいないことを検出すると戸
開状態であれば直ちに運行方向を切り換えるようにした
が、戸開放時間T1を満了していなくても、実施例2の
ように戸閉動作を少しだけ行い、そのあと運行方向を切
り換えて逆方向乗場呼びに応答し、同時に到着表示を行
うようにすることも容易に実現できる。このようにすれ
ば、運行方向の切換えにかごの動き(戸の動作)が伴っ
てけじめがつくし、また従来のような完全なダブルドア
オペレーションではないので、逆方向行きの待客におけ
る不審感も少なくて済む。もちろん、従来よりも運行方
向の切換え時期が早くなる分だけ運転効率も向上する。
【0089】実施例4.実施例1や実施例2では、運行
方向を切り換える前にかご呼びの登録を促す案内と運行
方向を切り換える旨の案内を行うようにしたが、かご呼
びの登録を促す案内は必ずしも必要ではない。要する
に、乗場に表示中の運行方向と同方向へ向かう乗客が、
たまたまかごに乗り込んでしまったとしても、逆方向に
連れて行かれないために、かご呼びを登録するのに十分
な時間を戸開状態のままで確保し、それまでの運行方向
を保持するようになっていればよい。これを実施例4で
説明する。
【0090】この実施例4における全体構成は、図1か
ら報知装置(1c)を取り除いたものとなり、容易に実現で
きる。すなわち、実施例4における判定プログラム、逆
方向乗場呼び検出プログラム、運行方向制御プログラ
ム、及び戸制御プログラムは、それぞれ図2、図3、図
5及び図6の各プログラムと同じものを使用すればよ
い。また、この実施例4における表示制御プログラム
は、報知装置(1c)を取り除いたため図11と同じプログ
ラムを使用すればよい。
【0091】この場合最終かご呼びに応答したとき、逆
方向乗場呼びを検出していなければ戸開放時間T1(例
えば、3秒)を設定し、逆方向乗場呼びを検出していれ
ばそれよりも長い戸開放時間T2(例えば、5秒)を設
定する。なお、逆方向乗場呼びに応答したときの戸開放
時間も戸開放時間T1と同じ時間としたが、かご呼び応
答時と乗場呼び応答時とで戸開放時間を変えるようにし
てもよい。
【0092】このように実施例4では、最終かご呼びに
応答して停止して到着表示を行っているときに、かご位
置階の逆方向の乗場呼びに割り当てられた場合、通常の
戸開放時間よりも長めの戸開放時間を設定することによ
って、かごに乗り込んでしまった乗客に行先ボタンを押
す時間を与え、上記戸開き時間を満了すると、運行方向
前方に応答すべき呼びがなければ、戸全開状態のまま運
行方向を切り換えて上記逆方向の乗場呼びに応答するよ
うにしたので、かごに乗り込んでしまった乗客が、行先
ボタンを押す前に運行方向が切り換わってしまうという
支障を生じることなく、ダブルドアオペレーションを防
止することができる。したがって、逆方向の乗場呼びを
登録した待客に、不審感を持たせることがなくなると同
時に、ダブルドアオペレーションによる乗り込み遅れが
なくなって、運転効率を向上することができる。
【0093】また、かごの出入口に設けた光電装置や赤
外線装置などにより乗降客を検出する方式にも適用可能
であることは、既述のとおりである。
【0094】実施例4では、逆方向乗場呼びを検出して
いて、かつ運行方向前方に応答すべき呼びがないとき、
戸開放時間T2を満了したとき戸開状態のまま運行方向
を切り換えるようにしたが、実施例2のように戸閉動作
を少しだけ行い、そのあと運行方向を切り換えて逆方向
乗場呼びに応答するようにすることも容易に実現できる
ことは、既述のとおりである。
【0095】実施例1〜実施例4では、先行かご位置階
の走行方向前方に応答すべき呼びがなく、かつ先行かご
位置階のかご呼びだけに応答して停止することを検出す
ると、先行かご位置階の後方の階に応答すべき乗場呼び
があるかどうかとは無関係に「最終かご呼び停止」と判定
(図2のステップ(28))するようにしたが、行先かご位
置階の後方の階の応答すべき乗場呼びがないときだけ、
「最終かご呼び停止」と厳しく判定する場合にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0096】また、実施例1〜実施例4では通常の方向
切換え時期を戸閉完了直後としたが、使用する巻上電動
機の種類や駆動制御方式によっては、戸閉完了直前とか
戸閉完了後所定時間経過した時点など方向切換え時期が
異なる場合がある。このように方向切換え時期が戸閉完
了前後にずれる場合にも適用することができることは言
うまでもない。
【0097】さらにまた、実施例1〜実施例4では、通
常はホールランタンを消灯しておき、かごが呼びに応答
して到着すると、その到着報知とサービス方向案内を乗
場待客に対して行う到着表示装置を設けたエレベーター
に適用したものについて説明したが、かご位置階(一般
に同期かご位置階SYNを用いる)を表示するかご位置
表示器と、かごの運行方向を表示する方向灯を併設した
乗場表示装置を設けたエレベーターにも適用することも
容易である。
【0098】この場合、通常は、かごが走行開始してか
ら停止決定後の所定時期(一般に先行かご位置階ADV
と同期かご位置階SYNが一致する時点)までは、走行
方向RDRと同方向の各階の乗場方向灯を点灯し、停止
決定後の所定時期から停止するまでの期間と停止中は運
行方向SDRと同方向の各階の乗場方向灯を点灯する。
最終かご呼びで停止する場合は、それまでに走行してき
た方向RDRと同方向の乗場方向灯を点灯する。なお、
かごが方向反転する場合は上記所定時期になったときに
乗場方向灯の切換えを行う。
【0099】さらにまた、実施例1〜実施例4では、2
台のかごが配置された場合を示したが、3台以上の群管
理エレベーターや1台のエレベーターしか設置されない
場合にも適用できることは明らかである。
【0100】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1の発
明では、最終かご呼び停止が検出され、かつ逆方向乗場
呼びが登録されたことが検出されるとかご内にかご呼び
の登録を促す案内をすると共に、戸開放時間を通常より
も延長し、この戸開放時間が満了したとき戸全開状態の
まま運行方向を切り換えるようにしたものである。
【0101】これにより、かごに乗り込んでしまった乗
客が行先ボタンを押す前に運行方向が切り換わってしま
うことはなくなると共に、ダブルドアオペレーションは
発生せず、逆方向の乗場呼びを登録した待客の不審感を
除去することができると共に、ダブルドアオペレーショ
ンによる乗込み遅れをなくして運転効率を向上すること
ができる効果がある。
【0102】また、第2の発明では、戸が途中まで閉じ
た時点で戸閉動作を中断して再戸開すると共に、運行方
向を切り換えるようにしたので、かごに乗り込んでしま
った乗客は、戸閉動作が開始された時点で、もうすぐ運
行方向が切り換わることが分かり、かご呼びの登録が遅
れて運行方向が切り換わったことによる不快感を緩和で
きる効果がある。また、従来のような完全なダブルドア
オペレーションは発生しないので、待客の不審感を少な
くできる効果がある。
【0103】また、第3の発明では、かご内に乗客がい
ないことが検出されると、戸開状態であれば運行方向を
切り換えるようにしたので、運行方向を切り換える時期
を早くかつ正確に判断でき、ダブルドアオペレーション
を減少させることができる効果がある。また、逆方向の
乗場呼びを登録した待客はすぐにかごに乗車できるの
で、運転効率も向上できる効果がある。
【0104】また、第4の発明では、戸開放時間を通常
よりも延長し、戸開完了以後かつ戸閉完了以前に運行方
向を切り換えるようにしたので、運行方向を切り換える
時期を早くでき、ダブルドアオペレーションを防止する
ことができると共に、かご内への案内をする装置をなく
すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す全体構成図。
【図2】この発明の実施例1による判定プログラムを示
すフローチャート。
【図3】この発明の実施例1による逆方向乗場呼び検出
プログラムを示すフローチャート。
【図4】この発明の実施例1による表示制御プログラム
を示すフローチャート。
【図5】この発明の実施例1による運行方向制御プログ
ラムを示すフローチャート。
【図6】この発明の実施例1による戸制御プログラムを
示すフローチャート。
【図7】この発明の実施例1の動作説明図。
【図8】この発明の実施例2による戸制御プログラムを
示すフローチャート。
【図9】この発明の実施例2による運行方向制御プログ
ラムを示すフローチャート。
【図10】この発明の実施例3を示す全体構成図。
【図11】この発明の実施例3による表示制御プログラ
ムを示すフローチャート。
【図12】この発明の実施例3による運行方向制御プロ
グラムを示すフローチャート。
【図13】この発明の実施例3による戸制御プログラム
を示すフローチャート。
【符号の説明】
A1〜A8 1階〜8階の乗場ボタン B1u〜B7u 表示器(1階〜7階の上りホールラン
タン) B2d〜B8d 表示器(2階〜8階の下りホールラン
タン) 1A、2A 1号機及び2号機のかご 1b 行先ボタン 1c 報知装置 1d テレビカメラ 1e 乗客検出装置 10 群管理装置 10A 乗場呼び登録手段 10B 割当手段 11、12 1号機及び2号機用のかご制御装置 11A かご呼び登録手段 11B 運行方向制御手段 11C 表示制御手段 11D 戸制御手段 11E 判定手段 11F 運転制御手段 11G 逆方向乗場呼び検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るエレベーターの制御装置は、判定手段で最終かご呼
び停止と判定され、かつ表示された運行方向と逆方向の
乗場呼びが登録されたことが、逆方向乗場呼び検出手段
で検出されると、戸制御手段により戸開放時間を通常よ
りも長く設定するとともに、上記戸開放時間を経過する
と、運行方向制御手段により戸全開状態のまま上記逆方
向乗場呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換えるよう
にしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、この発明の第2の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、判定手段で最終かご呼び停止と判
定され、かつ表示された運行方向と逆方向の乗場呼びが
登録されたことが逆方向乗場呼び検出手段で検出される
と、運行方向制御手段により戸が途中まで閉じた時点で
上記逆方向乗場呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換
え、それと同時に戸制御手段により戸閉動作を中断して
再戸開するようにしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、この発明の第3の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、判定手段で最終かご呼び停止と判
定され、かつ表示された運行方向と逆方向の乗場呼びが
登録されたことが逆方向乗場呼び検出手段で検出され、
さらにかご内に設けた乗客検出装置がかご内に乗客がい
ると検出していないとき、戸開状態のときに上記逆方向
乗場呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換えるように
たものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、この発明の第4の発明に係るエレベ
ーターの制御装置は、判定手段で最終かご呼び停止と判
定され、かつ表示された運行方向と逆方向の乗場呼びが
登録されたことが逆方向乗場呼び検出手段で検出される
と、表示制御手段により、かご内にかご呼びの登録を促
す案内をするとともに、戸制御手段により、上記案内の
報知装置が動作してから所定時間経過するまでは戸閉を
阻止し、運行方向制御手段により、上記所定時間を経過
した時点、又は戸が途中で閉じた時点で上記逆方向乗場
呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換えるようにした
ものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【作用】この発明の第1の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向乗場呼びが登録されたことが検
出されると、戸開放時間を通常よりも長く設定するとと
もに、上記戸開放時間を経過すると、戸全開状態のまま
上記逆方向乗場呼びと同じ方向に運行方向を切り換え
る。これにより、かごに乗り込んでしまった乗客が行先
ボタンを押す前に運方向が切り換わってしまうこと
なくなるとともに、ダブルドアオペレーションは生じな
い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、第2の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向の乗場呼びが登録されたことが
検出されると、戸が途中まで閉じた時点で上記逆方向乗
場呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換え、それと同
時に戸閉動作を中断して再戸開する。これにより、たま
たまかごに乗り込んでしまった乗客がいた場合には、戸
閉動作が始まった時点で、もうすぐ運行方向が切り換わ
ることがかる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、第3の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向乗場呼びが登録されたことが検
出され、さらにかご内に乗客がいないことが検出される
と、戸開状態のときに上記逆方向乗場呼びと同じ方向に
上記運行方向を切り換える。これにより運行方向を切り
換える時期を早くかつ正確に判断できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、第4の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向乗場呼びが登録されたことが検
出されると、かご内にかご呼びの登録を促す案内をする
とともに、この案内を行なってから所定時間経過するま
では戸閉を阻止し、上記所定時間を経過した時点、又は
戸が途中で閉じた時点で上記逆方向乗場呼びと同じ方向
に上記運行方向を切り換える。これによりたまたまかご
に乗り込んでしまった乗客がいた場合には、早めにかご
呼びを登録しなければならないことがわかる。また、ダ
ブルドアオペレーションは減少する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】もし、「最終かご呼び停止」でもなく到着
表示中でもなければ、ステップ(41)からステップ(43)へ
進み、ここで逆方向乗場呼びフラグFLGを「無」と設
定する。また、先行かご位置階ADVに運行方向SDR
と逆方向の応答すべき乗場呼びが登録されていなけれ
ば、ステップ(42)からステップ(43)へ進み、同様に逆方
向乗場呼びフラグFLGを「無」と設定する。このよう
にして逆方向乗場呼び検出プログラムでは、1号機が
「最終かご呼び停止」したとき、先行かご位置階ADV
に逆方向乗場呼びがあるかどうかの検出を行う。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1の発
明では、最終かご呼び停止が検出され、かつ逆方向乗場
呼びが登録されたことが検出されると戸開放時間を通常
よりも長く設定するとともに、上記戸開放時間を経過す
ると、戸全開状態のまま上記逆方向乗場呼びと同じ方向
運行方向を切り換えるようにしたものである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】これにより、かごに乗り込んでしまった乗
客が行先ボタンを押す前に運行方向が切り換わってしま
うことはなくなるとともに、ダブルドアオペレーション
は発生せず、逆方向の乗場呼びを登録した待客の不審感
を除去することができる効果がある。さらに、ダブルド
アオペレーションによる乗込み遅れをなくして運転効率
を向上することができる効果がある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】また、第2の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向の乗場呼びが登録されたことが
検出されると、戸が途中まで閉じた時点で上記逆方向乗
場呼びと同じ方向に上記運行方向を切り換え、それと同
時に戸閉動作を中断して再戸開するようにしたものであ
る。 これにより、たまたまかごに乗り込んでしまった
乗客がいた場合には、戸閉動作が開始された時点で、も
うすぐ運行方向が切り換わることがかり、かご呼びの
登録が遅れて運行方向が切り換わったことによる不快感
を緩和できる効果がある。また、従来のような完全なダ
ブルドアオペレーションは発生しないので、逆方向の乗
場呼びを登録した待客の不審感を少なくできる効果があ
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また、第3の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向乗場呼びが登録されたことが検
出され、さらにかご内に乗客がいないことが検出される
と、戸開状態のときに上記逆方向乗場呼びと同じ方向に
上記運行方向を切り換えるようにしたものである。
れにより、運行方向を切り換える時期を早くかつ正確に
判断することができ、ダブルドアオペレーションを減少
させることができる効果がある。また、逆方向の乗場呼
びを登録した待客はすぐにかごに乗車できるので、運転
効率も向上できる効果がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】また、第4の発明では、最終かご呼び停止
が検出され、かつ逆方向の乗場呼びが登録されたことが
検出されると、かご内にかご呼びの登録を促す案内をす
るとともに、この案内を行なってから所定時間経過する
までは戸閉を阻止し、上記所定時間を経過した時点、又
は戸が途中で閉じた時点で上記逆方向乗場呼びと同じ方
向に上記運行方向を切り換えるようにしたものである。
これによりたまたまかごに乗り込んでしまった乗客
がいた場合には、早めにかご呼びを登録しなければなら
ないことがわかり、かご呼びの登録が遅れて逆方向に運
ばれるという事態を未然に防ぐことができる。また、乗
場待客に不審感を起こさせるダブルドアオペレーション
を減少させることができるため、運転効率も向上できる
効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗場呼び及びかご呼びにより指示された
    階にかごを運転し、上記かごが上記指示された階に到着
    すると戸を開き、戸開後第1の時間経過すると戸閉開始
    すると共に、各階乗場に表示器を設置して上記かごの運
    行方向を表示するエレベーターにおいて、上記かごが上
    記かご呼びだけで階に到着しこのかご位置階よりも上記
    かごの走行方向前方に応答すべき呼びがないことを検出
    すると最終かご呼び停止と判定する判定手段と、上記か
    ご位置階に上記表示された方向と逆方向の上記乗場呼び
    が登録されたとき動作する逆方向乗場呼び検出手段と、
    上記判定手段及び逆方向乗場呼び検出手段が動作すると
    上記かご内にかご呼びの登録を促す案内をする表示制御
    手段と、上記逆方向乗場呼び検出手段が動作すると上記
    戸開後上記第1の時間よりも長い第2の時間経過したと
    き上記運行方向を切り換える運行方向制御手段と、上記
    逆方向乗場呼び検出手段が動作すると上記戸閉を阻止し
    て戸全開状態のまま所定の戸開放時間を再設定する戸制
    御手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの制御
    装置。
  2. 【請求項2】 乗場呼び及びかご呼びにより指示された
    階にかごを運転し、上記かごが上記指示された階に到着
    すると戸を開き、戸開後第1の時間経過すると戸閉開始
    すると共に、各階乗場に方向表示器を設置して上記かご
    の運行方向を表示するエレベーターにおいて、上記かご
    が上記かご呼びだけで階に到着しこのかご位置階よりも
    上記かごの走行方向前方に応答すべき呼びがないことを
    検出すると最終かご呼び停止と判定する判定手段と、上
    記かご位置階に上記表示された方向と逆方向の上記乗場
    呼びが登録されたとき動作する逆方向乗場呼び検出手段
    と、上記判定手段及び逆方向乗場呼び検出手段が動作す
    ると上記かご内にかご呼びの登録を促す案内をする表示
    制御手段と、上記逆方向乗場呼び検出手段が動作すると
    上記戸開後上記第1の時間よりも長い第2の時間経過し
    たとき上記戸閉を開始し上記戸が途中まで閉じた時点で
    上記戸閉を中断して再戸開して所定の戸開放時間を設定
    する戸制御手段と、上記逆方向乗場呼び検出手段が動作
    すると上記戸が上記途中まで閉じた時点で上記運行方向
    を切り換える運行方向制御手段とを備えたことを特徴と
    するエレベーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 乗場呼び及びかご呼びにより指示された
    階にかごを運転し、上記かごが上記指示された階に到着
    すると戸を開き、戸開後第1の時間経過すると戸閉開始
    すると共に、各階乗場に方向表示器を設置して上記かご
    の運行方向を表示するエレベーターにおいて、上記かご
    内に乗客がいることを検出する乗客検出装置を設け、上
    記かごが上記かご呼びだけで階に到着しこのかご位置階
    よりも上記かごの走行方向前方に応答すべき呼びがない
    ことを検出すると最終かご呼び停止と判定する判定手段
    と、上記かご位置階に上記表示された方向と逆方向の上
    記乗場呼びが登録されたとき動作する逆方向乗場呼び検
    出手段と、この逆方向乗場呼び検出手段が動作しかつ上
    記乗客検出装置が動作していないときは上記戸開状態で
    あれば上記運行方向を切り換える運行方向制御手段とを
    備えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。
  4. 【請求項4】 乗場呼び及びかご呼びにより指示された
    階にかごを運転し、上記かごが上記指示された階に到着
    すると戸を開き、戸開後第1の時間経過すると戸閉開始
    すると共に、各階乗場に表示器を設置して上記かごの運
    行方向を表示するエレベーターにおいて、上記かごが上
    記かご呼びだけで階に到着しこのかご位置階よりも上記
    かごの走行方向前方に応答すべき呼びがないことを検出
    すると最終かご呼び停止と判定する判定手段と、上記か
    ご位置階に上記表示された方向と逆方向の上記乗場呼び
    が登録されたとき動作する逆方向乗場呼び検出手段と、
    この逆方向乗場呼び検出手段が動作すると上記戸開後上
    記第1の時間よりも長い第2の時間経過したとき上記戸
    閉を開始して上記運行方向を切り換える運行方向制御手
    段を備えたことを特徴とするエレベーターの制御装置。
JP4021637A 1992-01-13 1992-01-13 エレベーターの制御装置 Pending JPH05186174A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240323A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 株式会社日立製作所 エレベータ装置
JP2020196549A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 フジテック株式会社 エレベータの制御システム
JP2021075343A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 フジテック株式会社 エレベータのカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240323A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 株式会社日立製作所 エレベータ装置
JP2020196549A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 フジテック株式会社 エレベータの制御システム
JP2021075343A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 フジテック株式会社 エレベータのカゴの制御装置、及びエレベータの制御装置

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