JPH05182914A - 気相成長装置 - Google Patents

気相成長装置

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JPH05182914A
JPH05182914A JP35777991A JP35777991A JPH05182914A JP H05182914 A JPH05182914 A JP H05182914A JP 35777991 A JP35777991 A JP 35777991A JP 35777991 A JP35777991 A JP 35777991A JP H05182914 A JPH05182914 A JP H05182914A
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JP
Japan
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gas
susceptor
flow path
gas flow
vapor phase
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JP35777991A
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Michio Takahashi
道生 高橋
Yukio Komura
幸夫 香村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置構造を大型化することなく、排気室におけ
る反応生成物等の堆積を防止する。 【構成】真空容器1内に基板を載置するためのサセプタ
3を設け、真空容器に開設した原料ガス供給口2から原
料ガスを含むキャリアガスを供給し、このキャリアガス
を真空容器に開設した排気口8から排気することにより
基板上に薄膜を成長せしめる気相成長装置であり、サセ
プタ3の下流に当該サセプタの通過領域10から排気口
8に至るガス流路16a,16b,16cを少なくとも
3本以上形成する。このガス流路の流路直径をD、流路
長をLとしたときに、たとえば、D4 /Lで定義される
各ガス流路のコンダクタンスを等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェハ基板上
に薄膜を形成する気相成長装置に関し、特に化合物半導
体の気相成長装置において、装置構造を大型化すること
なく排気室における反応生成物等の堆積を抑止して、半
導体基板上の薄膜に損傷を与えることなく高い品質で成
長させる気相成長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気相成長装置は、加熱した半導体基板上
に原料ガスを含むキャリアガスを流し、このガスを分
解、反応させて半導体基板上に薄膜を形成する装置であ
る。図11は従来の気相成長装置を示す断面図であり、
筒状の真空容器1の頂部に原料ガスを真空容器1中に供
給するための原料ガス供給口2が開設されている。この
真空容器1内にはその上に薄膜を成長させる半導体基板
を載置するためのサセプタ3が設けられており、このサ
セプタ3は電動機4によって回転する保持シャフト5に
支持されている。したがって、電動機4を駆動させると
保持シャフト5を介してサセプタ3が回転し、サセプタ
3上に載置された半導体基板の近傍におけるガスの流れ
が均一となって、その結果、薄膜が均一に形成される。
また、真空容器1の底部には、その側壁を拡大すること
により構成される排気室6が形成されており、この排気
室6内に整流手段7が設けられている。また、排気室6
には整流手段7を通過したガスを真空容器1の外部に排
出するための排気口8が開設されている。この整流手段
7は、原料ガス供給口2から真空容器1内に導入された
原料ガスを含むキャリアガスをサセプタ上に載置された
半導体基板の近傍において均一な流れとし、半導体基板
上で成長する薄膜の厚さや組織を均一にするための手段
である。なお、図中符号「9」はサセプタ3上に載置さ
れた半導体基板を加熱するために真空容器1の周囲に設
けられた高周波誘導加熱手段である。また、図示する矢
印はガスの流れ方向を示している。
【0003】上述した従来の整流手段7は、サセプタ3
と同軸的に配置された複数のリング状体で構成されてお
り、これら複数のリング状体のそれぞれには複数の孔が
穿設されている。例えば図10に示すように、排気室6
内に設けられた内側リング状体7aには4個の孔が穿設
されており、一方、この内側リング状体7aの外側に設
けられた外側リング状体7bには2個の孔が穿設されて
いる。これにより、サセプタの通過領域10(図中破線
で示す)から流下したガスは、図中矢印で示すように、
内側リング状体7aの4個の孔を通過し、外側リング状
体7bの2個の孔を通過した後に、排気口8に至る。
【0004】このように従来の気相成長装置において
は、図10に示すような整流手段7の採用とサセプタ3
の回転とによって、サセプタ上に載置した半導体基板の
近傍におけるガスの流れが均一となり、これにより生成
膜の一様性を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した気
相成長装置においては、整流手段7が配設されている排
気室6においてガスの流速が著しく低い領域、例えば、
図12に一点鎖線で示す領域11に未反応の原料ガスが
分解して堆積したり、反応生成物が堆積したりし、半導
体基板を出し入れする際に、この堆積物が半導体基板上
に落下して半導体基板上に成長した薄膜を損傷するおそ
れがあった。したがって、かかる堆積物を除去するため
に排気室6や整流手段7を高頻度で清掃・洗浄する必要
があり、そうすると,作業効率が低下するという問題が
あった。そこで、排気室内で流速が著しく低い領域を除
去するために、例えば本出願人の特許出願である特願平
3−15986号の気相成長装置が提案されている。図
13はこの気相成長装置の排気室の横断面図であって、
図11に示すB−B線に相当する断面図である。この気
相成長装置の整流手段12は、流路閉塞部13と当該流
路閉塞部を囲んで設けられた狭窄流路14とから構成さ
れている。かかる気相成長装置によれば、ガスの流速が
著しく低くなる領域が存在せず、堆積物の発生を抑止す
ることができ、しかも、半導体基板近傍におけるガスの
流れの均一性も確保できることになる。
【0006】しかしながら、この気相成長装置は流路閉
塞部13や狭窄流路14を排気室6に複数対配置する必
要があるため、装置全体が大型化し、装置の製作に要す
る費用や時間も多大になるという問題がある。本発明
は、このような実情に鑑みてなされたものであり、装置
構造を大型化することなく排気室における反応生成物等
の堆積を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の気相成長装置は、真空容器内に半導体基板
を載置するためのサセプタを設け、前記真空容器に開設
した原料ガス供給口から原料ガスを含むキャリアガスを
供給し、このキャリアガスを前記真空容器に開設した排
気口から排気することにより前記半導体基板上に薄膜を
成長せしめる気相成長装置において、前記サセプタの下
流に当該サセプタの通過領域から前記排気口に至るガス
流路を少なくとも3本以上形成し、各ガス流路のコンダ
クタンスを実質的に等しくしたことを特徴とする。この
とき、前記ガス流路は、サセプタの通過領域から排気口
に向かって徐々に拡開していることが好ましい。
【0008】
【作用】気相成長装置において使用される圧力は、約7
60〜50Torr程度であり、この圧力範囲は粘性流
領域である。したがって、ガスが流路内を通過するとき
のガスの流れやすさを示すコングクタンスc(リットル
/秒:l/s)は、流路の平均直径がD、流路長がL、
流路内の平均圧力がPである場合には、たとえば、c=
180・D4 ・P/Lとして表わされる。このとき、各
ガス流路における平均圧力Pは等しいことから、各ガス
流路のコンダクタンスの値を等しく設定すれば、各ガス
流路を通過するガスのコンダクタンスが等しくなる。そ
の結果、サセプタの通過領域から排気口に至るガス流路
を流れるガスの流速は等しくなる。そこで、本発明に係
る気相成長装置にあっては、サセプタの下流に当該サセ
プタの通過領域から排気口に至るガス流路を少なくとも
3本以上形成し、各ガス流路のコンダクタンスを等しく
している。なお、上記コンダクタンスcの定義式:c=
180・D4 ・P/Lは一例であり、実際には、比例係
数180、D4 がそれぞれ、175、D3.5 のように変
化することもある。また、本発明に係る気相成長装置
は、各ガス流路の流路直径と流路長とを選択することに
よって、排気室内での堆積物の発生の抑止と半導体基板
近傍におけるガスの流れの均一性を確保しているため、
流路閉塞部や狭窄流路を排気室に複数対配置する必要も
なく、装置全体をコンパクトに構成することができ、装
置の製造に要する費用や時間も低減することが可能とな
る。さらに、ガス流路をサセプタの通過領域から排気口
に向かって徐々に拡開するように形成すると、ガスの滞
留を抑止するうえで好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る気相成長装置
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本
発明の一実施例に係る気相成長装置を示す断面図、図2
は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0010】本実施例に係る気相成長装置は、筒状の真
空容器1の頂部に原料ガスを真空容器1中に供給するた
めの原料ガス供給口2が開設されている。また、この真
空容器1内には薄膜を成長させる半導体基板を載置する
ためのサセプタ3が設けられており、このサセプタ3は
電動機4によって回転する保持シャフト5に支持されて
いる。したがって、電動機4を駆動させると保持シャフ
ト5を介してサセプタ3が回転し、サセプタ3上に載置
された半導体基板の近傍におけるガスの流れが均一とな
って、その結果、生成膜の一様性が向上する。
【0011】真空容器1の底部には、好適には、側壁を
拡大することにより構成される、排気室6が形成されて
おり、この排気室6内に図2に示す整流手段15が設け
られている。また、排気室6には整流手段15を通過し
たガスを真空容器1の外部に排出するための排気口8が
開設されている。なお、図中符号「9」はサセプタ3上
に載置された半導体基板を加熱するために真空容器1の
周囲に設けられた高周波誘導加熱手段である。また、図
示する矢印はガスの流れ方向を示している。
【0012】本実施例に係る整流手段15は、原料ガス
供給口2から真空容器1内に導入された原料ガスを含む
キャリアガスをサセプタ上に載置された半導体基板の近
傍において均一な流れとし、半導体基板上で成長する薄
膜の厚さや組織を均一にするための手段であり、図2に
点線にて示すサセプタの通過領域10から排気口8に至
る3本のガス流路16a,16b,16cにより構成さ
れている。ガス流路16aはサセプタ通過領域10から
排気口8に最短距離にて連通された流路であり、一方ガ
ス流路16b,16cはサセプタ通過領域10から排気
室8の周囲に沿って排気口8に至る流路である。
【0013】本実施例においては、これらの流路16
a、16b、16cを形成するにあたり、当該ガス流路
の平均直径をD、流路長をL、圧力Pは一定、比例定数
も180で一定としたときにD4 /Lで表わされる各ガ
ス流路のコンダクタンスを実質的に等しく設定してい
る。すなわち、図2に示すように、ガス流路16aの平
均流路直径をDa、ガス流路16bの平均流路直径をD
b、ガス流路16cの平均流路直径をDcとし、点18
から点19に至るガス流路16aの流路長をLa、点2
0から点19に至るガス流路16bの流路長をLb、点
21から点19に至るガス流路16cの流路長をLcと
したときに、 Da4 /La=Db4 /Lb=Dc4 /Lc ・・・(1) の関係が成立するように整流手段15を形成している。
これは以下の理由に基づく。すなわち、本実施例に係る
気相成長装置において使用される圧力は、約760〜5
0Torr程度であり、この圧力範囲は粘性流領域であ
る。したがって、ガスが流路内を通過するときのコンダ
クタンスc(l/s)は、流路直径がD、流路長がL、
流路内の平均圧力がPである場合には、比例係数をたと
えば180として、c=180・D4 ・P/Lとして表
わされる。このとき、各ガス流路16a,16b,16
cにおける平均圧力Pは等しいことから、各ガス流路の
4 /Lで表わされるコンダクタンスの値を等しく設定
すれば、各ガス流路を通過する流量が等しくなり、その
結果、サセプタの通過領域10から排気口8に至るガス
流路にガスの流速が著しく低くなる領域が存在すること
なく、ガスを円滑に流通させることができる。
【0014】なお、各ガス流路16a,16b,16c
は、サセプタ通過領域10から排気口8に向かって徐々
に拡開するように形成し、キャリアガスが滞留すること
なく円滑に流通するようにしている。さらに、流路16
eはガスの滞留部(デッドスペース)となるので、その
流路直径Deは極力小さくすることが好ましい。
【0015】本発明の気相成長装置は、上述した実施例
のみに限定されることなく種々に改変することが可能で
ある。図3〜図6は本発明の他の実施例に係る気相成長
装置を示す断面図であって図1のA−A線に相当する断
面図である。
【0016】図3に示す整流手段25は、サセプタ通過
領域10から放射状に3本のガス流路26a,26b,
26cを形成し、これらガス流路は滑らかに湾曲しなが
ら一つの流路に結合して(結合点19)、最終的に排気
口8と連通している。この場合も、各ガス流路の平均流
路直径をそれぞれDa,Db,Dcとし、点18から結
合点19に至るガス流路26aの流路長をLa、点20
から結合点19に至るガス流路26bの流路長をLb、
点21から結合点19に至るガス流路26cの流路長を
Lcとしたときに、 Da4 /La=Db4 /Lb=Dc4 /Lc ・・・(2) の関係が成立するように整流手段25を形成している。
この実施例においても、デッドスペースをなくすため流
路26eの直径Deを極力小さくすることが好ましい。
【0017】図4に示す気相成長装置は、排気室6の2
箇所に排気口8,8を開設した実施例であって、その整
流手段35は、サセプタ通過領域10から放射状に4本
のガス流路36a,36b,36c,36dを形成した
もので、各2本のガス流路36a,36bおよび36
c,36dがそれぞれの排気口8,8と連通している。
各ガス流路はサセプタ通過領域から下流側に向かって流
路が拡開するように形成しており、これによりガスの滞
留を抑止してサセプタ通過領域から排気口に至る流路を
ガスが円滑に流れるようにしている。またこの場合も、
各ガス流路36a,36b,36c,36dの平均流路
直径をそれぞれDa,Db,Dc,Ddとし、点37か
ら点38に至るガス流路36aの流路長をLa、点39
から結合点38に至るガス流路36bの流路長をLb、
点40から結合点41に至るガス流路36cの流路長を
Lc、点42から結合点41に至るガス流路36dの流
路長をLdとしたときに、 Da4 /La=Db4 /Lb=Dc4 /Lc=Dd4 /Ld ・・・(3) の関係が成立するように整流手段35を形成している。
この実施例においても流路36e、36fの直径De、
Dfを小さくし、デッドスペースを小さくすることが望
ましい。
【0018】図5および図6に示す整流手段45,55
は、サセプタ通過領域10から排気口8に至るガス流路
を6本形成した実施例であって、気相成長装置において
最もガスの流通が円滑となる例である。図5に示す整流
手段45は、排気室6の外周に沿って流路47a〜47
dを形成し、サセプタ通過領域10から流路47a、4
7bに直線的、かつ拡開しながら放射状にガス流路46
a〜46fを形成している。流路47c、47dはデッ
ドスペースをなくすように極力細くする。この整流手段
45は構造的に簡素であり、気相成長装置の小型化を図
る上で最も有効である。また製作にあたり加工も容易で
あるために、廉価な気相成長装置を提供することができ
る。これに対して、図6に示す整流手段55は、サセプ
タ通過領域10から放射状に6本のガス流路56a〜5
6fを形成し、これを湾曲させて一つの流路67に結合
せしめ、最終的にそれぞれの排気口8,8と連通させて
いる。図6において、デッドバンドを極力小さくするよ
う、サセプタ通過領域10の周囲のガス流路を狭くして
いる。
【0019】本発明に係るガス流路は、上述した実施例
のみに限定されることなく、例えば図7に示すように多
数の流路66a〜66hを設けても良く、要するに、各
ガス流路の流路直径をD、流路長をLとしたときに、た
とえばD4 /Lで表わされる各ガス流路のコンダクタン
スを等しく設定していれば良い。
【0020】図6に示した整流手段55の変形例として
の整流手段55Aを図7に示す。この整流手段55A
も、各ガス流路56a、56c、56d、56fのコン
ダクタンスを実質的に等しく構成している。この整流手
段55Aにおいても排気室6との間のデッドスペースを
極力小さくしている。
【0021】図8にさらに他の整流手段65の平面図を
示す。この整流手段65も、サセプタ通過領域10の周
囲に放射状にそれぞれのコンダクタンスが実質に等しい
ガス流路66a〜66hが設けられている。
【0022】なお、この構成は流れの視認実験で確認し
ている。すなわち、図6に示す整流手段55において、
ガス流路56aとガス流路56bの流路直径をそれぞれ
Da、Dbとし、同じく2本のガス流路56a,56b
の流路長をそれぞれLa,Lbとして、2本のガス流路
のコンダクタンスの比(Da4 /La:Db4 /Lb)
に対して各ガス流路を流れる流量(l/min)を測定
した。この測定結果を図9に示すが、グラフ中、「ま
る」印はガス流路56a、「×」印はガス流路56bを
示している。この実験結果からも明らかなように、ガス
流路56aのコンダクタンスがガス流路56bのコンダ
クタンスより大きくなると、ガス流路56aを流れるガ
ス流量が増加することになり、ガス流路56aとガス流
路56bの流量が等しい場合には各ガス流路56a,5
6bのコンダクタンスも等しいことになる。
【0023】かかる整流手段を有する気相成長装置を用
い、原料ガスとしてトリメチルガリウムを20scc
m、アルシンを20sccm、キャリアガスとして水素
ガスを5scm供給し、直径2インチのGaAs基板を
750°Cに加熱しながら薄膜をその上に成長させた。
この結果得られた生成膜の膜厚の均一性は面内で±5%
以下であり、従来の気相成長装置と同等の均一性を得る
ことができた。そして、本気相成長装置の清掃頻度は従
来の気相成長装置の約1/4であり、反応生成物の堆積
を低減することができた。
【0024】本発明の整流手段のさらに他の実施例を図
10に示す。図10(A)は図1に示した下部排気室6
に対応する部分の断面図であり、図10(B)は図10
(A)の線H1−H1における整流手段75の断面図、
図10(C)は図10(A)の線H2−H2における整
流手段75の断面図である。この整流手段75は2段構
造となっており、図10(C)に示す下部整流手段のサ
セプタ通過領域10の周囲に形成されたそれぞれコンダ
クタスが実質的に等しいガス流路78a、78bからの
ガスが図10(B)に示す上部整流手段のガス流路76
に連通する連通穴79a、79bで連通されている。ガ
スはガス流路78a、78b、連通穴79a、79b、
ガス流路76を通って排気口8から排出される。この整
流手段75もガスの滞留のない構造となっている。
【0025】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されることはなく、本発明の要旨を越えない限りにおい
てはさらに改変できることは勿論である。さらに、コン
ダクタンスcの定義としてc=180・D4 ・P/Lを
示したが、この数式は一例であり、たとえば、実験式と
してc=175・D3.5 ・P/Lとして近似する場合も
ある。従って、ガスの流れやすさを示す状態量としての
コンダクタンスは、上述した例に限定されない。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の気相
成長装置は、サセプタの下流に当該サセプタの通過領域
から排気口に至るガス流路を少なくとも3本以上形成
し、各ガス流路のコンダクタンスを等しく設定している
ため、装置構造を大型化することなく、しかも排気室に
おける反応生成物等の堆積を防止することが可能とな
る。その結果、半導体基板上に形成される薄膜の一様性
を高めることができると共に、排気室内の清浄や洗浄の
頻度を大幅に低減して作業効率の向上を図ることができ
る。さらに、ガス流路をサセプタの通過領域から排気口
に向かって徐々に拡開するように形成すれば、ガスの滞
留を抑止することができ、排気口に至るガスの流通状態
が円滑なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る気相成長装置を
示す断面図である。
【図2】図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例に係る気相成長装置
を示す断面図であって図1のA−A線に相当する断面図
である。
【図4】図4は本発明のさらに他の実施例に係る気相成
長装置を示す断面図であって図1のA−A線に相当する
断面図である。
【図5】図5は本発明のさらに他の実施例に係る気相成
長装置を示す断面図であって図1のA−A線に相当する
断面図である。
【図6】図6は本発明のさらに他の実施例に係る気相成
長装置を示す断面図であって図1のA−A線に相当する
断面図である。
【図7】図7は本発明のさらに他の実施例に係る気相成
長装置を示す断面図であって図1のA−A線に相当する
断面図である。
【図8】図8は本発明の実施例の気相成長装置の部分断
面図である。
【図9】図9は本発明に係る気相成長装置のコンダクタ
ンス比に対する流量の関係を示すグラフである。
【図10】図10は本発明のさらに他の実施例の気相成
長装置を示す図であって、(A)は気相成長装置の下部
縦方向断面図、(B)は(A)における線H1−H1に
おける横断面図、(C)は(A)における線H2−H2
における横断面図である。
【図11】図11は従来の気相成長装置を示す断面図で
ある。
【図12】図12は図9のB−B線に沿う断面図であ
る。
【図13】図13は従来の気相成長装置を示す断面図で
あって図9のB−B線に相当する断面図である。
【符号の説明】
1…真空容器、 2…原料ガス供給口、 3…サセプタ、 8…排気口、 10…サセプタ通過領域、 16a,16b,16c…ガス流路、 D…流路直径、 L…流路長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内に半導体基板を載置するための
    サセプタを設け、前記真空容器に開設した原料ガス供給
    口から原料ガスを含むキャリアガスを供給し、このキャ
    リアガスを前記真空容器に開設した排気口から排気する
    ことにより前記半導体基板上に薄膜を成長せしめる気相
    成長装置において、前記サセプタの下流に当該サセプタ
    の通過領域から前記排気口に至るガス流路を少なくとも
    3本以上形成し、各ガス流路のコンダクタンスを実質的
    に等しくしたことを特徴とする気相成長装置。
  2. 【請求項2】前記ガス流路は、前記サセプタの通過領域
    から排気口に向かって徐々に拡開していることを特徴と
    する請求項1記載の気相成長装置。
JP35777991A 1991-12-26 1991-12-26 気相成長装置 Pending JPH05182914A (ja)

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JP35777991A Pending JPH05182914A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 気相成長装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009094447A1 (en) * 2008-01-25 2009-07-30 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for enhancing flow uniformity in a process chamber
JP2009206167A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Stanley Electric Co Ltd 気相成長装置
JP5308664B2 (ja) * 2005-09-01 2013-10-09 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置

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