JP5308664B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5308664B2
JP5308664B2 JP2007511121A JP2007511121A JP5308664B2 JP 5308664 B2 JP5308664 B2 JP 5308664B2 JP 2007511121 A JP2007511121 A JP 2007511121A JP 2007511121 A JP2007511121 A JP 2007511121A JP 5308664 B2 JP5308664 B2 JP 5308664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
dielectric
gas
dielectric plate
sample electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007511121A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007026889A1 (ja
Inventor
智洋 奥村
裕之 伊藤
雄一朗 佐々木
勝巳 岡下
文二 水野
一郎 中山
尚吾 置田
久雄 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007511121A priority Critical patent/JP5308664B2/ja
Publication of JPWO2007026889A1 publication Critical patent/JPWO2007026889A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5308664B2 publication Critical patent/JP5308664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
    • H01J37/321Radio frequency generated discharge the radio frequency energy being inductively coupled to the plasma

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

この発明は、プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、これに用いられる誘電体窓及びその製造方法に関するものである。
不純物を固体試料の表面に導入する技術としては、不純物をイオン化して低エネルギーで固体中に導入するプラズマドーピング法が知られている(例えば、特許文献1参照)。図15は、前記特許文献1に記載された従来の不純物導入方法としてのプラズマドーピング法に用いられるプラズマ処理装置の概略構成を示している。図15において、真空容器1内に、シリコン基板よりなる試料9を載置するための試料電極6が設けられている。真空容器1内に所望の元素を含むドーピング原料ガス、例えばB2H6を供給するためのガス供給装置2、真空容器1内の内部を減圧するポンプ3が設けられ、真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管51より、誘電体窓としての石英板52を介して、真空容器1内にマイクロ波が放射される。このマイクロ波と、電磁石53から形成される直流磁場の相互作用により、真空容器1内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)54が形成される。試料電極6には、コンデンサ55を介して高周波電源10が接続され、試料電極6の電位が制御できるようになっている。なお、ガス供給装置2から供給されたガスは、ガス吹き出し口56から真空容器1内に導入され、排気口11からポンプ3へ排気される。
この構成のプラズマ処理装置において、ガス導入口56から導入されたドーピング原料ガス、例えばB2H6は、マイクロ波導波管51及び電磁石53から成るプラズマ発生手
段によってプラズマ化され、プラズマ54中のボロンイオンが高周波電源10によって試料9の表面に導入される。
このようにして不純物が導入された試料9の上に金属配線層を形成した後、所定の酸化雰囲気の中において金属配線層の上に薄い酸化膜を形成し、その後、CVD装置等により試料9上にゲート電極を形成すると、例えばMOSトランジスタが得られる。
プラズマドーピング処理の面内分布の制御にとって、ガスの供給方法は重要である。また、プラズマドーピングに限らず、他のプラズマ処理においても、処理の面内分布の制御にとって、ガスの供給方法は重要である。このため、これまでにも様々な工夫が成されてきた。
一般的なプラズマ処理装置の分野では、試料に対向して複数のガス吹き出し口を設けた、誘導結合型プラズマ処理装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。図16は、前記特許文献2に記載された従来のドライエッチング装置の概略構成を示している。図16において、真空処理室1の上壁が、誘電体から成る第1と第2の天板7、61の重ね合わせによって構成され、かつ上側に位置する第1の天板7上に多重のコイル8が配設されて高周波電源5に接続されている。また、ガス導入経路13から第1の天板7に向けてプロセスガスを供給するように構成されている。第1の天板7には、ガス導入経路13に連通するように、内部の1点を通過点とする1又は複数の空洞から成るガス主通路14が形成され、かつこのガス主通路14に第1の天板7の底面から到達するようにガス吹き出し穴42が形成されている。一方、下側に位置する第2の天板61にはガス吹き出し穴62と同じ位置にガス吹き出し用の貫通穴63が形成されている。真空処理室1は排気経路64にて排気可能に構成され、真空処理室1内の下部には基板ステージ6が配設され、その上に被処理物である基板9を保持するように構成されている。
以上の構成において、基板9の処理時には、基板ステージ6上に基板9を載置し、排気経路64から真空排気する。真空排気後は、ガス導入経路13からプラズマ処理に必要なプロセスガスを導入する。プロセスガスは、第1の天板7に設けたガス主経路14を通って第1の天板7内で均等に拡がり、ガス吹き出し穴62を通って第1及び第2の天板7、61間の境界面に一様に到達し、第2の天板61に設けたガス吹き出し用の貫通穴63を通って基板9上に均一に分布される。コイル8に高周波電源5から高周波電力を印加することにより、真空処理室1内のガスがコイル8から真空処理室1内に発せられた電磁波により励起され、天板7、41の下部で生じたプラズマによって真空処理室1内の基板ステージ6上に載置された基板9が処理される。
平行平板型の容量結合型プラズマ処理装置において、試料の中心部に向けて吹き出すガスの流量を、試料の周辺部に向けて吹き出すガスの流量とは独立に制御できる構成も考案されている(例えば、特許文献3参照)。図17は、前記特許文献3に記載された従来のドライエッチング装置の概略構成を示している。図17において、ガス供給部を兼ねる上部電極128は、被処理基板114に対応する矩形状の枠体129と、多数のガス吹出孔131がほぼ均等な配置で形成されて枠体129の下部開口を閉塞するシャワープレート130と、枠体129とシャワープレート130とで囲まれる空間の内部を内外二つの領域に区分する環状の仕切り壁体132とが一体形成された形状になっている。この上部電極128と真空チャンバ101の天面部の内部には、仕切り壁体132により区分された中央領域ガス空間部133と周辺領域ガス空間部134とが形成されている。
中央領域ガス空間部133の中央部には、反応ガスGを供給するための単一のガス導入部137が設けられているとともに、周辺領域ガス空間部134には、反応ガスGを供給するための二つのガス導入部138,139が、上記ガス導入部137の相反する側方位置にそれぞれ設けられている。各ガス導入部137〜139には、一次側バルブ108、マスフローコントローラ(流量調節部)109および二次側バルブ110からなるガス供給系統106がそれぞれ個別に配管接続されて、ガス供給源107からそれぞれ反応ガスGが供給される。
一方、本発明者らは、誘導結合型プラズマ処理装置において、2枚の誘電板を貼り合わせてひとつの誘電体窓を構成したものも提案している(特許文献4)。図18は、従来のドライエッチング装置の概略構成を示している。図18において、ガス導入路は、第1の誘電板200に形成され、誘電板160a外部から誘電板160aの略中心までガスを導入する例えば径φ4mmの中空路である第1のガス導入経路220と、第2の誘電板210に形成され、誘電板160aの略中心まで導入されたガスをガス吹き出し口240まで導入する例えば径φ4mmの中空路である第2のガス導入経路230とからなる。また、ガス吹き出し口240は、図18(c)の誘電板160aの断面図(図18(b)のA−A'線における断面図)に示されるように、開口部において開口に向かって徐々に径大となるように側壁にテーパ形状を有し、その最大径、最小径、高さは、例えばφ8mm、φ0.5mm、5mmとされる。
米国特許第4912065号明細書 特開2001−15493号公報 特開2000−294538号公報 特開2005−209885号公報
しかしながら、従来の方式(特許文献1に記載のプラズマ処理装置)では、不純物の導入量(ドーズ量)の試料面内均一性が悪いという問題があった。ガス吹き出し口56が非等方的に配置されているため、ガス吹き出し口56に近い部分ではドーズ量が大きく、逆にガス吹き出し口56から遠い部分ではドーズ量が小さかった。
そこで、特許文献2に示すようなプラズマ処理装置を用いてプラズマドーピングを試みたが、基板の中心部のドーズ量が大きく、基板の周辺部のドーズ量が小さくなる結果となり、均一性が悪かった。
特許文献3に記載のプラズマ処理装置では、不純物を含むガスの含有量を中央部と周辺部で独立に制御できるため、均一性は改善したものの、平行平板型の容量結合型プラズマを用いているために実用的な処理速度が得られないという問題点があった。
また図18に示した、2枚の誘電板を貼り合わせてひとつの誘電体窓を構成した特許文献4のプラズマ処理装置は、2枚の誘電板に形成した溝を重ね合わせて連通させひとつの溝を形成しており、各ガス吹き出し口240はすべて連通した溝に連通していることになり、本質的には特許文献2に記載のプラズマ処理装置と同様に、十分な均一性を持たせることが困難であった。また、2枚の誘電板の溝を重ね合わせることにより連通溝を形成しているが、わずかな位置ずれにより流路のコンダクタンスの制御が困難であった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置と、これに用いる誘電体窓及びその製造方法を提供することを目的としている。
そこで本発明のプラズマ処理装置は、真空容器と、前記真空容器内に配置され試料を載置する試料電極と、真空容器内にガスを供給するガス供給装置と、試料電極に対向する誘電体窓に設けられた複数のガス吹き出し口と、真空容器内を排気する排気装置と、真空容器内の圧力を制御する圧力制御装置と、真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置とを備えたプラズマ処理装置であって、誘電体窓が複数の誘電板から構成され、少なくとも相対向する2枚の誘電板の少なくとも片面に溝が形成され、前記溝と前記溝の対向する平坦面とでガス流路を構成するとともに、試料電極に最も近い誘電板に設けられたガス吹き出し口が誘電体窓内で溝に連通されている。
この構成により、試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置を提供できる。そして望ましくは、前記溝に、前記ガス供給装置からガスを供給するガス供給部とを具備し、前記試料電極に最も近い前記誘電板に設けられたガス吹き出し口が前記誘電体窓内で前記溝に連通され、前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスが等しくなるように構成され、前記電磁結合装置によって生ぜしめられたガスプラズマを前記試料に導き、前記試料表面にプラズマ処理を行う。ここで誘電板とは誘電体で構成された板状体をいう。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記各溝が、互いに連通しない複数の流路系を構成するものを含む。
この構成により、各流路系で独立してガスの供給量を制御することができる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記各流路系が、溝が、互いに連通しない複数のガス流路を構成したものを含む。
この構成により、各ガス流路のコンダクタンスを制御しながら、各流路系で独立してガスの供給量を制御することができる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記各流路系が、前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスを独立して制御可能に構成されたものを含む。
この構成により、各ガス流路のコンダクタンスを独立して制御できることから、各ガス供給口から供給されるガス供給量の分布を制御することができ、容易に均一なプラズマ分布を得ることができる。ここでガス供給量は必ずしも均一となるように制御しなくてもよく、プラズマ生成電荷のばらつきを相殺するようにガス供給量を制御し、均一なプラズマ分布を得るようにすることも可能である。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記各流路系は、前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスを独立して制御可能に構成され、各流路系から吹き出されるガスが、前記試料表面でほぼ均一な分布を持つように調整されたものを含む。
この構成により、試料表面で均一なガス供給量を得ることができ、均一なプラズマ処理を実現することが可能となる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記各流路系は、ガス吹き出し口が同心円状をなすように配列されたものを含む。
この構成により、ガス吹き出し口からのガス供給量が試料面内で均一となるようにすることができる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、ガス吹き出し口が同心円状をなすように配列された第1および第2の流路系に連通しており、第1の流路系は前記同心円上のガス吹き出し口よりも内側にガス供給部をもち、第2の流路系は前記同心円上のガス吹き出し口よりも外側に位置するように構成されたものを含む。
この構成によれば、内側に位置する第1の流路系は中心側から、外側に位置する第2の流路系は外側に、ガス供給部をもつため、同心円上のガス吹き出し口をもつ2つの流路系に対しより均一なガス供給を実現することができる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスが等しくなるように構成されたものを含む。
この構成により、各ガス吹き出し口から均一なガス供給を実現することが可能となる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記溝は、第1および第2の誘電板の一方にのみ形成され、他方は平坦面を構成し、張り合わせにより流路が構成されたものを含む。
この構成により、わずかな張り合わせ位置の位置ずれにより流路のコンダクタンスは変化しないことから、容易に均一なガス供給を行うことのできるプラズマ処理方法を提供することが可能となる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記第1の流路系は、誘電板の中心から、放射状に形成された複数の放射溝部と前記放射溝部に連通する円弧を描くように形成された第1の円状溝部とを備え、前記第1の円状溝部に連通するようにガス吹き出し口が配設され、前記ガス供給部が前記誘電板の中心で前記放射溝部と連通するように配設されたものを含む。
この構成により、より均一なガス供給が可能となる。
また、本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記第2の流路系は、前記第1の円状溝部の外側に、円弧を描くように形成された第2の円状溝部と、前記第2の円状溝部から外方にむかって形成された外溝とを有し、前記ガス供給部が前記外溝に連通するように構成されたものを含む。
この構成により、第1および第2の流路系でコンダクタンスを均一にすることができ、高精度で信頼性の高いガス分布を得ることができる。
また、本発明は、また上記プラズマ処理装置において、好適には、電磁結合装置がコイルであることが望ましい。あるいは、電磁結合装置がアンテナであってもよい。
この構成により、高い処理速度を実現できる。
また、上記プラズマ処理装置は、プラズマドーピング処理においてとくに格別の効果を奏する。
また、上記プラズマ処理装置において、好適には、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されていることが望ましい。あるいは、ガス供給装置と各々の溝を連通させるガス流路のコンダクタンスの比を可変にする制御弁を備えてもよい。
この構成により、さらに試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置を提供できる。
また、上記プラズマ処理装置において、好適には、ガス供給装置と各々の溝を連通させるガス流路の一部が、誘電体窓をその周辺で支持する窓枠を貫通する穴、及び、誘電板を貫通する穴によって構成されていることが望ましい。
この構成により、リークなどのトラブルが発生しにくくなる。
また、好適には、溝を、(a)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴がほぼ等間隔で配置された部分と、(b)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分とに分けたとき、溝へのガス供給装置からの接続部と(a)とが(b)を介して複数の経路にて連通され、かつ、溝へのガス供給装置からの接続部から(a)までを連通する(b)の長さが複数の経路においてほぼ等しいことが望ましい。さらに好適には、(a)と(b)の接続部が、(a)に対してほぼ等配されていることが望ましい。
この構成により、さらに試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置を提供できる。
また、好適には、ある誘電板の一面に設けられた溝と連通する一群の貫通穴が、誘電体窓の中心からの距離がほぼ等しい位置に配置されていることが望ましい。
この構成により、さらに試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置を提供できる。
また、好適には、誘電板が石英ガラスであることが望ましい。
この構成により、不要な不純物の混入を防止できるとともに、機械的強度に優れた誘電体窓を実現できる。
また、好適には、誘電体窓が2枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を試料電極に近い方から誘電板A、誘電板Bとしたとき、誘電板Aの試料電極に対して反対側の面に第1の溝が設けられ、誘電板Bの試料電極に対向する面に第2の溝が設けられていることが望ましい。さらに好適には、ガス吹き出し口と第1の溝が、誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通され、ガス吹き出し口と第2の溝が、誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通されていることが望ましい。
この構成により、簡便で安価に誘電体窓を構成することができる。
あるいは、誘電体窓が2枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を試料電極に近い方から誘電板A、誘電板Bとしたとき、誘電板Aの試料電極に対して反対側の面または誘電板Bの試料電極に対向する面に第1及び第2の溝が設けられていてもよい。このとき、ガス吹き出し口と第1及び第2の溝が、誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通されていることが望ましい。
この構成により、簡便で安価に誘電体窓を構成することができる。
あるいは、誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、誘電板Aの試料電極に対して反対側の面に第1の溝が設けられ、誘電板Bの試料電極に対向する面に第2の溝が設けられ、誘電板Bの試料電極に対して反対側の面に第3の溝が設けられ、誘電板Cの試料電極に対向する面に第4の溝が設けられていてもよい。このとき、ガス吹き出し口と第1及び第2の溝が、誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通され、ガス吹き出し口と第3及び第4の溝が、誘電板A及び誘電板Bに設けられた貫通穴を介して連通されていることが望ましい。
この構成により、簡便で安価に誘電体窓を構成することができる。
あるいは、誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、誘電板Aの試料電極に対して反対側の面または誘電板Bの試料電極に対向する面に第1及び第2の溝が設けられ、誘電板Bの試料電極に対して反対側の面または誘電板Cの試料電極に対向する面に第3及び第4の溝が設けられていてもよい。このとき、ガス吹き出し口と第1及び第2の溝が、誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通され、ガス吹き出し口と第3及び第4の溝が、誘電板A及び誘電板Bに設けられた貫通穴を介して連通されていることが望ましい。
この構成により、簡便で安価に誘電体窓を構成することができる。
また、上記プラズマ処理装置において誘電体窓の第1の流路系が、誘電板の中心から、放射状に形成された複数の第1の放射溝部と前記第1の放射溝部に連通するように前記放射溝部の外方端を中心にして放射状に形成された第2の放射溝部とを備え、前記第2の放射溝部の先端に連通するようにガス吹き出し口が配設され、前記ガス供給部が前記誘電板の中心で前記第1の放射溝部と連通するように配設されるようにしてもよい。
この構成により、コンダクタンスが一定でかつ互いに干渉を生じることの無い流路形成が実現可能となる。なお第1及び第2の流路系共にこのような放射溝部で構成されるようにしてもよい。
また本発明は、真空容器内に、不純物を含むガスを、所定量、所定濃度で供給しつつ、前記真空容器内を所定の圧力に制御しながら、前記真空容器内で被処理基板を載置する試料電極に対向して設けられた電磁結合手段を作動させることで、不純物イオンを含むガスプラズマを生成し、前記被処理基板を処理するプラズマ処理方法であって、前記被処理基板表面に供給する前記不純物を含むガスのガス濃度またはガスの供給量に分布を持たせるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、上記プラズマ処理方法において、前記被処理基板の内側領域と外側領域とで、供給される前記ガス濃度またはガスの供給量が異なる分布を持つようにしたことを特徴とする。
また本発明は、上記プラズマ処理方法において、前記ガス濃度は、前記被処理基板の中心から所定距離離間した領域でピーク濃度を持つ濃度分布を持つようにしたことを特徴とする。
また本発明は、上記プラズマ処理方法において、前記ガスプラズマによって、前記被処理基板の表面から20nm以下の深さとなるように不純物領域を形成したことを特徴とする。
本発明の誘電体窓は、少なくとも2枚の誘電板が積層された誘電体窓であって、少なくとも2枚の誘電板の少なくとも片面に溝が形成され、誘電体窓のいずれかの表面を成す誘電板の一面に設けられたガス吹き出し口が、内部で溝に連通されていることを特徴とする。
この構成により、試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置を提供できる。
本発明の誘電体窓において、好適には、誘電板が石英ガラスであることが望ましい。
この構成により、不要な不純物の混入を防止できるとともに、機械的強度に優れた誘電体窓を実現できる。
本発明の誘電体窓の製造方法は、誘電板に貫通穴を形成するステップと、誘電板に溝を形成するステップと、貫通穴を形成した誘電板と溝を形成した誘電板の少なくとも片面を接触させつつ真空中に載置して加熱し、接触させた面を接合するステップとを含むことを特徴とする。
この構成により、簡便で安価に機械的強度に優れた誘電体窓を実現できる。
本発明の誘電体窓の製造方法は、誘電板に貫通穴及び溝を形成するステップと、貫通穴及び溝を形成した誘電板と他の誘電板の少なくとも片面を接触させつつ真空中に載置して加熱し、接触させた面を接合するステップとを含むことを特徴とする。
この構成により、簡便で安価に機械的強度に優れた誘電体窓を実現できる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1から図3を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態1において用いたプラズマ処理装置の断面図を示す。このプラズマ処理装置は、ガス吹き出し口からのガスの供給を均一にするための装置を含むもので、
(a)溝14,18とガス吹き出し口15,19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分(14a,18a)と、
(b)溝14,18とガス吹き出し口15,19とを繋ぐ貫通穴22が配置されていない部分(14b,18b)と
に分けたとき、溝14,18へのガス供給装置2からの接続部と(a):(14a,18a)とが(b):(14b,18b)を介して複数の経路にて連通され、かつ、溝へのガス供給装置からの接続部から(a):(14a,18a)までを連通する(b):(14b,18b)の長さが複数の経路においてほぼ等しくなるように構成されるとともに、(a)と(b)の接続部が、(a)に対してほぼ等配されていることを特徴とする。
すなわち、図1において、真空容器1内に、ガス供給装置2から所定のガスを導入しつつ、排気装置としてのターボ分子ポンプ3により排気を行い、圧力制御装置としての調圧弁4により真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。高周波電源5により13.56MHzの高周波電力を試料電極6に対向した誘電体窓7の近傍に設けられたコイル8に供給することにより、真空容器1内に誘導結合型プラズマを発生させることができる。試料電極6上に、試料としてのシリコン基板9を載置する。また、試料電極6に高周波電力を供給するための高周波電源10が設けられており、これは、試料としての基板9がプラズマに対して負の電位をもつように、試料電極6の電位を制御する電圧源として機能する。このようにして、プラズマ中のイオンを試料の表面に向かって加速し衝突させて試料の表面を処理することができる。ガスとしてジボランやホスフィンを含むガスを用いることにより、プラズマドーピング処理を行うことが可能である。なお、ガス供給装置2から供給されたガスは、排気口11からポンプ3へ排気される。ターボ分子ポンプ3及び排気口11は、試料電極6の直下に配置されており、また、調圧弁4は、試料電極6の直下で、かつ、ターボ分子ポンプ3の直上に位置する昇降弁である。試料電極6は、4本の支柱12により、真空容器1に固定されている。
プラズマドーピング処理を行う場合、ガス供給装置2内に設けられている流量制御装置(マスフローコントローラ)により、不純物原料ガスを含むガスの流量を所定の値に制御する。一般的には、不純物原料ガスをヘリウムで希釈したガス、例えば、ジボラン(B2H6)をヘリウム(He)で0.5%に希釈したガスを不純物原料ガスとして用い、これを第1マスフローコントローラで流量制御する。さらに第2マスフローコントローラでヘリウムの流量制御を行い、第1及び第2マスフローコントローラで流量が制御されたガスをガス供給装置2内で混合した後、配管(ガス導入経路)13を介してガス主経路としての溝14に導き、さらにガス主経路としての溝14と連通する複数の穴を介して、ガス吹き出し口15より真空容器1内に混合ガスを導く。複数のガス吹き出し口15は、試料電極6の対向面より試料9に向けてガスを吹き出すようになっている。配管13と溝14とは、誘電体窓と配管13との間に位置する貫通穴20を介して連通されている。つまり、ガス供給装置2と溝14を連通させるガス流路の一部が、誘電体窓7をその周辺で支持する窓枠を兼ねる真空容器1の上部を貫通する穴、及び、誘電板を貫通する穴(後述)によって構成されている。この構成により、接続フランジが誘電体窓7に接触する構造を避け、真空容器に接続フランジを配設すればよいため、リークなどのトラブルが発生しにくくなる。
同様に、別のマスフローコントローラで流量を制御された混合ガスを、配管(ガス導入経路)17を介してガス主経路としての溝18に導き、さらにガス主経路としての溝18と連通する複数の穴を介して、ガス吹き出し口19より真空容器1内に導く。複数のガス吹き出し口19は、試料電極6の対向面より試料9に向けてガスを吹き出すようになっている。配管17と溝18とは、誘電体窓と配管17との間に位置する貫通穴21を介して連通されている。つまり、ガス供給装置16と溝18を連通させるガス流路の一部が、誘電体窓7をその周辺で支持する窓枠を兼ねる真空容器1の上部を貫通する穴、及び、誘電板を貫通する穴(後述)によって構成されている。勿論、真空容器1とは別の部品として、誘電体窓7をその周辺で支持する窓枠を構成してもよい。
図2は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からあきらかなように、誘電体窓7は2枚の誘電板7A及び7Bから構成され、各誘電板の片面に互いに独立した第1および第2の流路系を構成するガス流路となる溝14及び18が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15及び19が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御を極めて精密に行うことが可能となる。
図3(a)乃至(c)は、誘電体窓7を構成する誘電板7A及び7Bの平面図であり、それぞれ図2のA−1、A−2、B−1の位置における断面を示している。図3(a)においてA−1の位置における断面を示すように、誘電板7Aの下層(試料電極側)には、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。
また、図3(b)においてA−2の位置における断面を示すように、誘電板7Aの上層(試料電極に対して反対側)には、(第1の溝)14a及び14bが設けられている。溝14aの直下には、図3(a)にA−1の位置における断面で示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図3A−2から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。つまり、溝14と窓枠とを連通させる貫通穴23と溝14との接続部から、溝14aと溝14bとの接続部24までの経路の長さが、2つの経路においてほぼ等しい。
さらに、溝14aと溝14bとの接続部24は、溝14aに対してほぼ等配されており、ガスを供給した際に各々の貫通穴22に供給されるガスの流量のばらつきを抑制できるようになっている。ここでは、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通されている場合を例示したが、3つ以上の経路に分けられていてもよい。また、溝14aよりも誘電板7Aの中心に近い部分には、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が配置されている。この一群の貫通穴22は、誘電体窓7の中心からの距離がほぼ等しい位置に配置されている。
図3(c)にB−1の位置における断面を示すように、誘電板Bの下層(試料電極側)には、(第2の)溝18a及び18bが設けられている。溝18aの直下には、図3(b)においてA−2の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝18aは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝18bは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。
図3(c)においてB−1の位置における断面から明らかなように、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝18へのガス供給装置16からの接続部から溝18aまでを連通する溝18bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。つまり、溝18と窓枠とを連通させる貫通穴23と溝18との接続部から、溝18aと溝18bとの接続部25までの経路の長さが、4つの経路においてほぼ等しい。
さらに、溝18aと溝18bとの接続部25は、溝18aに対してほぼ等配されており、ガスを供給した際に各々の貫通穴22に供給されるガスの流量のばらつきを抑制できるようになっている。ここでは、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通されている場合を例示したが、2つ以上の任意の経路に分けられていてもよい。
また、図3(b)のA−2の位置における断面図及び図3(c)のB−1の位置における断面図から明らかなように、溝14bは溝14aの外側に、溝18bは溝18aの内側に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
なお、各々の誘電板7A及び7Bは石英ガラス製である。石英ガラスは、容易に高純度のものを得ることが可能で、かつ、構成元素であるシリコン及び酸素は、半導体素子に対する汚染源とはなりにくいため、不要な不純物の混入を防止できるとともに、機械的強度に優れた誘電体窓を実現できる。
次に、このような誘電体窓7を製造する手順を説明する。まず、誘電板7Aの片面に溝14を形成し、さらに貫通穴22及び23を形成する。また、誘電板7Bの片面に溝18を形成する。次いで、貫通穴を形成した誘電板7Aと溝を形成した誘電板7Bにおいて、溝14と溝18を形成した面どうしを接触させつつ真空中に載置して約1000℃に加熱することにより、接触させた面を接合することができる。このようにして得られた誘電体窓7は、機械的強度に優れ、通常のプラズマ処理において接合面が剥がれることは無い。
さて、このプラズマ処理装置において、試料電極6の温度を25℃に保ちつつ、真空容器1内にHeで希釈されたB2H6ガス、及びHeガスを、ガス吹き出し口15からそれぞれ5sccm、100sccm、ガス吹き出し口19からそれぞれ1sccm、20sccm供給し、真空容器1内の圧力を0.7Paに保ちながらコイル8に高周波電力を1400W供給することにより、真空容器1内にプラズマを発生させるとともに、試料電極6に150Wの高周波電力を供給することにより、プラズマ中のボロンイオンを基板9の表面に衝突させて、ボロンを基板9の表面近傍に導入することができた。このとき、基板9の表面近傍に導入されたボロン濃度(ドーズ量)の面内均一性は±0.65%と良好であった。
比較のため、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19から同じ流量(Heで希釈されたB2H6ガス、及びHeガスをそれぞれ6sccm、120sccm)を供給して処理したところ、ドーズ量は基板9の中心に近いほど大きく、面内均一性は±2.2%であった。
このように、基板の中心に近い部分と遠い部分のガス流量を独立に制御することが、プロセスの均一性を確保する上で極めて重要であるという事情は、プラズマドーピングにとくに顕著な現象である。ドライエッチングにおいては、イオンアシスト反応を励起するに必要とされるラジカルはごく微量であるため、とくに誘導結合型プラズマ源などの高密度プラズマ源を用いる場合には、ガス吹き出し口の配置が原因で著しくエッチング速度分布の均一性が損なわれることは希である。また、プラズマCVDにおいては、基板を加熱しながら基板上に薄膜を堆積させるため、基板温度が均一であればガス吹き出し口の配置が原因で著しく堆積速度分布の均一性が損なわれることは希である。
また、ここでは誘電体窓7の中心に近いガス吹き出し口19から導入されるガス中のB2H6濃度と、ここでは誘電体窓7の中心から遠いガス吹き出し口15から導入されるガス中のB2H6濃度を等しくした場合を例示したが、このような装置構成においては、B2H6濃度をも独立に制御することが可能である。
すなわち、被処理基板表面に供給する不純物を含むガスのガス濃度またはガスの供給量に分布を持たせるようにしてもよい。例えば、被処理基板の内側領域と外側領域とで、供給される前記ガス濃度またはガスの供給量が異なる分布を持つようにする。
また、前記ガス濃度は、前記被処理基板の中心から所定距離離間した領域でピーク濃度を持つ濃度分布を持つようにするのが望ましい。これにより、本来濃度が低くなる領域にピーク濃度がくるような濃度分布を持つようにガスを供給しているため、被処理基板面内で均一な濃度分布を得ることが可能となる。
また、特に本発明は、ガスプラズマによって、前記被処理基板の表面から20nm以下の深さに不純物領域を形成するようにしたものにおいて特に有効である。
ところで、絶縁膜のドライエッチングにおいて、フッ化カーボン系の薄膜が真空容器の内壁に堆積することによるエッチング特性の変動が問題となる場合があるが、真空容器内に導入される混合ガス中のフッ化カーボン系ガスの濃度は数%程度であり、堆積膜の影響は比較的小さい。一方、プラズマドーピングにおいては、真空容器内に導入される不活性ガス中の不純物原料ガスの濃度は1%以下であり(とくに精度よくドーズ量を制御したい場合には0.1%以下)、堆積膜の影響が比較的大きくなってしまう。なお、真空容器内に導入される不活性ガス中の不純物原料ガスの濃度は、小さくとも0.001%以上であることが必要である。これよりも小さいと、所望のドーズ量を得るために極めて長時間の処理が必要となってしまう。
また、1枚の基板を処理した際のドーズ量が処理時間の経過とともに飽和する所謂セルフレギュレーション現象における飽和ドーズ量は、真空容器内に導入される混合ガス中の不純物原料ガスの濃度に依存することがわかった。本発明によれば、真空容器内壁の状態に関係なく、in−situモニタリングによってプラズマ中における不純物原料ガスの解離や電離によって発生させたイオンやラジカルなどの粒子に強く相関した測定量を比較的容易に得ることもできる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図4から図5を参照して説明する。実施の形態2において用いたプラズマ処理装置の構成の大半は、既に説明した実施の形態1において用いたプラズマ処理装置と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図4は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からわかるとおり、誘電体窓7は2枚の誘電板7A及び7Bから構成され、誘電板7Aの片面にガス流路となる溝14及び18が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15及び19が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御を極めて精密に行うことが可能となる。
図5(a)および(b)は、誘電板7Aの平面図であり、それぞれ図4のA−1の位置における断面、A−2の位置における断面を示している。図5(a)にA−1にの位置における断面を示すように、誘電板7Aの下層(試料電極側)には、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。
また、図5(b)にA−2の位置における断面を示すように、誘電板7Aの上層(試料電極に対して反対側)には、(第1の)溝14a及び14b、(第2の)溝18a及び18bが設けられている。溝14aの直下には、図5(a)にA−1の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図5(b)におけるA−2の位置における断面図から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、溝18aの直下には、図5(a)にA−1の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝18aは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝18bは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図5(b)のA−2の位置における断面図から明らかなように、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝18へのガス供給装置16からの接続部から溝18aまでを連通する溝18bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、図5(b)のA−2の位置における断面からあきらかなように、溝14bは溝14aの外側に、溝18bは溝18aの内側に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図6から図7を参照して説明する。実施の形態3において用いたプラズマ処理装置の構成の大半は、既に説明した実施の形態1において用いたプラズマ処理装置と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図6は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からわかるとおり、誘電体窓7は2枚の誘電板7A及び7Bから構成され、誘電板7Aの片面にガス流路となる溝14及び18が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15及び19が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御を極めて精密に行うことが可能となる。
図7(a)および(b)は、誘電板7Aの平面図であり、それぞれ図6のA−1、B−1の位置における断面を示している。図7(a)にA−1の位置における断面を示すように、誘電板7Aには、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。また、図7(b)にB−1の位置における断面を示すように、誘電板7Bの下層(試料電極に対向する側)には、(第1の)溝14a及び14b、(第2の)溝18a及び18bが設けられている。
溝14aの直下には、図7(a)にA−1における断面を示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図7(b)のB−1の位置における断面図から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、溝18aの直下には、図7(a)にA−1の位置における断面図を示したように溝とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝18aは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝18bは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図7(b)に示すB−1の位置における断面から明らかなように、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝18へのガス供給装置16からの接続部から溝18aまでを連通する溝18bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、図7(b)に示すB−1の位置における断面からあきらかなように、溝14bは溝14aの外側に、溝18bは溝18aの内側に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図8から図9を参照して説明する。実施の形態4において用いたプラズマ処理装置の構成の大半は、既に説明した実施の形態1において用いたプラズマ処理装置と同様であるので、ここでは説明を省略する。ただし、ガス供給装置は2系統ではなく、4系統設けられている。
図8は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からわかるとおり、誘電体窓7は3枚の誘電板7A、7B及び7Cから構成され、各誘電板の片面にガス流路となる溝14、18、26及び27が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15、19、28及び29が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御を極めて精密に行うことが可能となる。
図9(a)乃至(e)は、誘電体窓7を構成する誘電板7A、7B及び7Cの平面図であり、それぞれ図8のA−1、A−2、B−1、B−2、C−1の位置における断面を示している。図9(a)にA−1の位置における断面図を示すように、誘電板7Aの下層(試料電極側)には、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。
また、図9(b)にA−2の位置における断面を示すように、誘電板7Aの上層(試料電極に対して反対側)には、(第3の)溝26a及び26bが設けられている。溝26aの直下には、図9(a)にA−1の位置における断面で示したように溝とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝26aは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝26bは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図9A−2から明らかなように、溝26へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部と溝26aとは、溝26bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝26へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部から溝26aまでを連通する溝26bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝26aよりも誘電板7Aの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
図9(c)にB−1の位置における断面を示すように、誘電板Bの下層(試料電極側)には、(第4の)溝27a及び27bが設けられている。溝27aの直下には、図9(b)にA−2の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝27aは、溝27とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝27bは、溝27とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図9(c)にB−1の位置における断面から明らかなように、溝27へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部と溝27aとは、溝27bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝27へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部から溝27aまでを連通する溝27bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝27aよりも誘電板7Bの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
また、図9(b)のA−2の位置における断面及び図9(c)のB−1の位置における断面図からわかるように、溝26bは溝26aの外側に、溝27bは溝27aの内側に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口28とガス吹き出し口29から供給されるガス供給量を独立に制御することが可能となる。
図9(C)にB−2の位置における断面を示すように、誘電板7Bの上層(試料電極に対して反対側)には、(第1の)溝14a及び14bが設けられている。溝14aの直下には、図9(a)乃至(c)にA−1、A−2及びB−1の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。
つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図9(d)に示すB−2の位置における断面図から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝14aよりも誘電板7Bの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
図9(e)にC−1の位置における断面を示すように、誘電板Cの下層(試料電極側)には、(第2の)溝18a及び18bが設けられている。溝18aの直下には、図9(a)乃至(d)にA−1、A−2、B−1及びB−2の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝18aは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝18bは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図9(e)に示すC−1の位置における断面から明らかなように、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝18へのガス供給装置16からの接続部から溝18aまでを連通する溝18bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、図9(d)におけるB−2の位置における断面及び図9(e)におけるC−1の位置における断面からわかるように、溝14bは溝14aの外側に、溝18bは溝18aの内側に設けられる。このように、誘電板B及びCの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、図10から図11を参照して説明する。実施の形態5において用いたプラズマ処理装置の構成の大半は、既に説明した実施の形態1において用いたプラズマ処理装置と同様であるので、ここでは説明を省略する。ただし、ガス供給装置は2系統ではなく、4系統設けられている。
図10は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からわかるとおり、誘電体窓7は3枚の誘電板7A、7B及び7Cから構成され、誘電板B及びCの片面にガス流路となる溝14、18、26及び27が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15、19、28及び29が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御を極めて精密に行うことが可能となる。
図11(a)乃至(d)は、誘電体窓7を構成する誘電板7A、7B及び7Cの平面図であり、それぞれ図10のA−1、B−1、B−2、C−1の位置における断面を示している。図11(a)にA−1の位置における断面図を示すように、誘電板7Aには、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。また、図11(b)にB−1における断面を示すように、誘電板7Bの下層(試料電極側)には、(第3の)溝26a及び26bが設けられている。溝26aの直下には、図11A−1で示したように溝とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝26aは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝26bは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図11(b)に示すB−1の位置における断面から明らかなように、溝26へのガス供給装置からの接続部と溝26aとは、溝26bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝26へのガス供給装置からの接続部から溝26aまでを連通する溝26bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、誘電板Bの下層(試料電極側)には、(第4の)溝27a及び27bが設けられている。溝27aの直下には、図11(a)にA−1の位置における断面図を示したように溝とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝27aは、溝27とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝27bは、溝27とガス吹き出し口29とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図11(b)のB−1の位置における断面から明らかなように、溝27へのガス供給装置からの接続部と溝27aとは、溝27bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝27へのガス供給装置からの接続部から溝27aまでを連通する溝27bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝27aよりも誘電板7Bの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
また、図11(b)のB−1の位置における断面図からわかるように、溝26bは溝26aの外側に、溝27bは溝27aの内側に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口28とガス吹き出し口29からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
図11(c)にB−2の位置における断面を示すように、誘電板7Bの上層(試料電極に対して反対側)には、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。
図11(d)にC−1の位置における断面を示すように、誘電板7Cの下層(試料電極側)には、(第1の)溝14a及び14bが設けられている。溝14aの直下には、図11(a)、(b)、(c)にそれぞれA−1、B−1及びB−2の位置における断面で示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図11(d)に示すC−1の位置における断面図から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して2つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、誘電板Cの下層(試料電極側)には、(第2の)溝18a及び18bが設けられている。溝18aの直下には、図11(a)乃至(c)にA−1、B−1及びB−2の位置における断面図を示したように溝とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝18aは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝18bは、溝18とガス吹き出し口19とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図11(d)に示すC−1の位置における断面図から明らかなように、溝18へのガス供給装置16からの接続部と溝18aとは、溝18bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝18へのガス供給装置16からの接続部から溝18aまでを連通する溝18bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。
また、図11(d)に示すC−1の位置における断面からわかるように、溝14bは溝14aの外側に、溝18bは溝18aの内側に設けられる。このように、誘電板B及びCの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口19からのガス供給量を独立に制御することが可能となる。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6について、図13から図14を参照して説明する。ここでも実施の形態6において用いたプラズマ処理装置の構成の大半は、既に説明したプラズマ処理装置と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。前記実施の形態5と同様3枚の誘電板で構成されており、実施の形態5で示した誘電体窓と異なるのは、図14(b)および(d)に示すように、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22に連通する各溝が、誘電板の同一円周上に等間隔で設けられた点を起点として放射状に4本づつ設けられた点であり、この構成によりガス吹き出し口までの距離が等しくなっている。一方ガスは2系統となっている。
図13は、誘電体窓7の断面の詳細図である。この図からわかるように、ここでも誘電体窓7は3枚の誘電板7A、7B及び7Cから構成され、誘電板7A、7Bの各誘電板の片面にガス流路となる溝14、26が形成され、試料電極6に最も近い誘電板7Aに設けられたガス吹き出し口15、28が誘電体窓7内で溝に連通されている。
この構成により、各々の溝に独立してガス供給装置が接続されている状態を実現でき、ガス吹き出しの制御をさらに精密に行うことが可能となる。
図14(a)乃至(e)は、誘電体窓7を構成する誘電板7A、7B及び7Cの平面図であり、それぞれ図13のA−1、A−2、B−1、B−2、C−1の各位置における断面を示している。図14(a)にA−1の位置における断面図を示すように、誘電板7Aの下層(試料電極側)には、溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴22と、溝と窓枠とを連通させる貫通穴23が設けられている。
また、図14(b)にA−2の位置における断面を示すように、誘電板7Aの上層(試料電極に対して反対側)には、溝26a及び26bが設けられている。溝26aの直下には、図14(a)にA−1の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝26aは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22が互いにほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝26bは、溝26とガス吹き出し口28とを繋ぐ貫通穴22が配置されていない部分である。図9A−2から明らかなように、溝26へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部と溝26aとは、溝26bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝26へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部から溝26aまでを連通する溝26bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝26aよりも誘電板7Aの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
図14(c)にB−1の位置における断面を示すように、誘電板Bの下層(試料電極側)には、この誘電板Bを貫通し溝14aからガス吹き出し口15に連通する貫通溝22が設けられている。すなわち溝14aの直下には、図14(b)にA−2の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図14(c)に示されたB−1の位置における断面から明らかなように、溝14へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部と溝14aとは、溝14bを介して4つの経路にて連通され、かつ、溝14へのガス供給を行うガス供給装置からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、4つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝14aよりも誘電板7Bの中心から外側に位置する部分には、他の溝26とガス吹き出し口とを連通する貫通穴22が設けられている。
また、図14(b)のA−2の位置における断面及び図14(c)のB−1の位置における断面図からわかるように、溝26bの外方端からそれぞれ4本の溝26aが放射状に設けられる。このように、誘電板A及びBの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口28ら供給されるガス供給量を高精度に制御することが可能となる。
図14(c)にB−2の位置における断面を示すように、誘電板7Bの上層(試料電極に対して反対側)には、(第1の)溝14a及び14bが設けられており、溝14bは誘電板7Bの中心から4方向に放射状に伸び、さらにこの溝14bの先端から溝14aが放射状にのびるように形成されている。溝14aの直下には、図14(a)乃至(c)にA−1、A−2及びB−1の位置における断面を示したように溝とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22が形成されている。
つまり、溝14aは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴22がほぼ等間隔で配置された部分である。また、溝14bは、溝14とガス吹き出し口15とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分である。図14(d)に示すB−2の位置における断面図から明らかなように、溝14へのガス供給装置2からの接続部と溝14aとは、溝14bを介してそれぞれ独立した4つの経路にて放射状に連通され、かつ、溝14へのガス供給装置2からの接続部から溝14aまでを連通する溝14bの長さが、2つの経路においてほぼ等しくなっている。なお、溝14aよりも誘電板7Bの中心に近い側には、他の溝とガス吹き出し口とを連通する貫通穴が設けられている。
図14(e)にC−1位置における断面図を示すように、誘電板Cの下層(試料電極側)には、溝は設けられておらず、平坦面を構成し、この平坦面と誘電板Bの片面に設けられた溝14とで流路を構成している。
また、図14(b)におけるA−2の位置における断面及び図14(d)におけるB−2の位置における断面からわかるように、誘電板の中心から放射状に伸びる4本の溝14bの外端からさらに放射状に4本の溝14aが延び、また、誘電板の中心から放射状に伸びる4本の溝26bの外端からさらに放射状に4本の溝26aが延びるように設けられる。このように、誘電板B及びCの接合面に配置した溝が互いに干渉しないように構成することにより、ガス吹き出し口15とガス吹き出し口28からのガス供給量を独立により制御性よく制御することが可能となる。
以上述べた本発明の実施形態においては、本発明の適用範囲のうち、真空容器の形状、プラズマ源の方式及び配置等に関して様々なバリエーションのうちの一部を例示したに過ぎない。本発明の適用にあたり、ここで例示した以外にも様々なバリエーションが考えられることは、いうまでもない。
例えば、コイル8を平面状としてもよく、あるいは、誘電体窓を介して真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置としてコイルを用いるのではなく、ヘリコン波プラズマ、磁気中性ループプラズマ、有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)、無磁場マイクロ波表面波プラズマなどを励起するためのアンテナを用いてもよい。これらの誘電体窓を介して真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置を用いると、高密度プラズマを発生させることができるため、高い処理速度が得られる。
しかし、コイルを用いることにより誘導結合型プラズマ源を採用することは、装置構成の簡便性に優れ、安価でトラブルが少なく、効率の良いプラズマ生成ができる点において装置構成上好ましい。
また、各々の溝に対して独立してガス供給装置を備える場合を例示したが、図12に示すように、ガス供給装置2と各々の溝を連通させるガス流路のコンダクタンスの比を可変にする制御弁30を備える構成としてもよく、制御弁としては可変式のオリフィスなどを適宜利用することができる。この構成においては、各々の溝に連通するガス吹き出し口からのガス濃度に変化はもたせられないものの、マスフローコントローラや各種バルブ類を多用するガス供給装置の数を最小限とすることができ、装置構成の簡略化・装置の小型化・故障の低減などに効果を奏する。
また、各々の溝に対応するガス吹き出し口が、誘電体窓の中心からほぼ同じ距離の位置に設けられる場合を例示したが、各々の溝に対応するガス吹き出し口が、誘電体窓の中心から異なる距離の位置に設けられていてもよく、例えば、誘電体窓と同心円状に配置された複数の円周上に設けられたガス吹き出し口が、あるひとつの溝に対応するような構成であってもよい。
本発明のプラズマ処理装置と、これに用いる誘電体窓及びその製造方法によれば、試料表面に導入される不純物濃度の均一性に優れたプラズマドーピングや、処理の面内均一性に優れたプラズマ処理を実現できるプラズマ処理装置と、これに用いる誘電体窓及びその製造方法を提供することができる。したがって、半導体の不純物ドーピング工程をはじめ、液晶などで用いられる薄膜トランジスタの製造や、各種材料のエッチング、堆積、表面改質等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1で用いたプラズマドーピング室の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態1における誘電板の構成を示す平面図 本発明の実施の形態2における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態2における誘電板の構成を示す平面図 本発明の実施の形態3における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態3における誘電板の構成を示す平面図 本発明の実施の形態4における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態4における誘電板の構成を示す平面図 本発明の実施の形態5における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態5における誘電板の構成を示す平面図 本発明の他の実施形態におけるプラズマドーピング室の構成を示す断面図 本発明の実施の形態6における誘電体窓の構成を示す断面図 本発明の実施の形態9における誘電板の構成を示す平面図 従来例のプラズマドーピング装置の構成を示す断面図 従来例のドライエッチング装置の構成を示す断面図 従来例のドライエッチング装置の構成を示す断面図 従来例の誘電体窓の構成を示す斜視図及び断面図
符号の説明
1 真空容器
2 ガス供給装置
3 ターボ分子ポンプ
4 調圧弁
5 プラズマ源用高周波電源
6 試料電極
7 誘電体窓
8 コイル
9 基板
10 試料電極用高周波電源
11 排気口
12 支柱
13 配管
14 溝
15 ガス吹き出し口
16 ガス供給装置
17 配管
18 溝
19 ガス吹き出し口
20 貫通穴
21 貫通穴

Claims (9)

  1. 真空容器と、前記真空容器内に配置され、試料を載置する試料電極と、前記真空容器内にガスを供給するガス供給装置と、前記試料電極に対向する誘電体窓に設けられた複数のガス吹き出し口と、前記真空容器内を排気する排気装置と、前記真空容器内の圧力を制御する圧力制御装置と、前記真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置とを備えたプラズマ処理装置であって、
    前記誘電体窓は複数の誘電板で構成され、前記誘電板の相対向する2面の少なくとも片面には溝が形成され、前記溝と対向する前記誘電板の平坦面とでガス流路を構成するとともに、前記溝に前記ガス供給装置からガスを供給するガス供給部とを具備し、
    前記試料電極に最も近い前記誘電板に設けられたガス吹き出し口が前記誘電体窓内で前記溝に連通され、
    前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスが等しくなるように構成され、
    前記誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を前記試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、前記誘電板Aの前記試料電極に対して反対側の面に第1の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対向する面に第2の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対して反対側の面に第3の溝が設けられ、前記誘電板Cの前記試料電極に対向する面に第4の溝が設けられているプラズマ処理装置。
  2. 真空容器と、前記真空容器内に配置され、試料を載置する試料電極と、前記真空容器内にガスを供給するガス供給装置と、前記試料電極に対向する誘電体窓に設けられた複数のガス吹き出し口と、前記真空容器内を排気する排気装置と、前記真空容器内の圧力を制御する圧力制御装置と、前記真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置とを備えたプラズマ処理装置であって、
    前記誘電体窓は複数の誘電板で構成され、前記誘電板の相対向する2面の少なくとも片面には溝が形成され、前記溝と対向する前記誘電板の平坦面とでガス流路を構成するとともに、前記溝に前記ガス供給装置からガスを供給するガス供給部とを具備し、
    前記試料電極に最も近い前記誘電板に設けられたガス吹き出し口が前記誘電体窓内で前記溝に連通され、
    前記溝を、(a)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴がほぼ等間隔で配置された部分と、(b)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分とに分けたとき、前記溝へのガス供給装置からの接続部と(a)とが(b)を介して複数の経路にて連通され、かつ、溝へのガス供給装置からの接続部から(a)までを連通する(b)の長さが複数の経路においてほぼ等しく、
    前記誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を前記試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、前記誘電板Aの前記試料電極に対して反対側の面に第1の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対向する面に第2の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対して反対側の面に第3の溝が設けられ、前記誘電板Cの前記試料電極に対向する面に第4の溝が設けられているプラズマ処理装置。
  3. 真空容器と、前記真空容器内に配置され、試料を載置する試料電極と、前記真空容器内にガスを供給するガス供給装置と、前記試料電極に対向する誘電体窓に設けられた複数のガス吹き出し口と、前記真空容器内を排気する排気装置と、前記真空容器内の圧力を制御する圧力制御装置と、前記真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置とを備えたプラズマ処理装置であって、
    前記誘電体窓は複数の誘電板で構成され、前記誘電板の相対向する2面の少なくとも片面には溝が形成され、前記溝と対向する前記誘電板の平坦面とでガス流路を構成するとともに、前記溝に前記ガス供給装置からガスを供給するガス供給部とを具備し、
    前記試料電極に最も近い前記誘電板に設けられたガス吹き出し口が前記誘電体窓内で前記溝に連通され、
    前記ガス供給部から前記各ガス吹き出し口までの前記溝内の各ガス流路のコンダクタンスが等しくなるように構成され、
    前記誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を前記試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、前記誘電板Aの前記試料電極に対して反対側の面または前記誘電板Bの前記試料電極に対向する面に第1及び第2の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対して反対側の面または前記誘電板Cの前記試料電極に対向する面に第3及び第4の溝が設けられているプラズマ処理装置。
  4. 真空容器と、前記真空容器内に配置され、試料を載置する試料電極と、前記真空容器内にガスを供給するガス供給装置と、前記試料電極に対向する誘電体窓に設けられた複数のガス吹き出し口と、前記真空容器内を排気する排気装置と、前記真空容器内の圧力を制御する圧力制御装置と、前記真空容器内に電磁界を生じさせる電磁結合装置とを備えたプラズマ処理装置であって、
    前記誘電体窓は複数の誘電板で構成され、前記誘電板の相対向する2面の少なくとも片面には溝が形成され、前記溝と対向する前記誘電板の平坦面とでガス流路を構成するとともに、前記溝に前記ガス供給装置からガスを供給するガス供給部とを具備し、
    前記試料電極に最も近い前記誘電板に設けられたガス吹き出し口が前記誘電体窓内で前記溝に連通され、
    前記溝を、(a)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴がほぼ等間隔で配置された部分と、(b)溝とガス吹き出し口とを繋ぐ貫通穴が配置されていない部分とに分けたとき、前記溝へのガス供給装置からの接続部と(a)とが(b)を介して複数の経路にて連通され、かつ、溝へのガス供給装置からの接続部から(a)までを連通する(b)の長さが複数の経路においてほぼ等しく、
    前記誘電体窓が3枚の誘電板から構成され、各々の誘電板を前記試料電極に近い方から誘電板A、誘電板B、誘電板Cとしたとき、前記誘電板Aの前記試料電極に対して反対側の面または前記誘電板Bの前記試料電極に対向する面に第1及び第2の溝が設けられ、前記誘電板Bの前記試料電極に対して反対側の面または前記誘電板Cの前記試料電極に対向する面に第3及び第4の溝が設けられているプラズマ処理装置。
  5. 請求項2または4記載のプラズマ処理装置であって、
    (a)と(b)の接続部が、(a)に対してほぼ等配されているプラズマ処理装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載のプラズマ処理装置であって、
    被処理基板表面に所望のプラズマ分布を形成し、前記プラズマを前記被処理基板表面に導入する熱処理部を備えた、プラズマドーピング装置であるプラズマ処理装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載のプラズマ処理装置であって、
    各々の溝に独立して前記ガス供給装置が接続されるプラズマ処理装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載のプラズマ処理装置であって、
    前記ガス供給装置は、前記ガス供給装置と各々の溝を連通させるガス流路のコンダクタンスの比を可変にする制御弁を備えたプラズマ処理装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のプラズマ処理装置であって、
    前記ガス吹き出し口と第1及び第2の溝が、前記誘電板Aに設けられた貫通穴を介して連通され、ガス吹き出し口と第3及び第4の溝が、前記誘電板A及び前記誘電板Bに設けられた貫通穴を介して連通されているプラズマ処理装置。
JP2007511121A 2005-09-01 2006-09-01 プラズマ処理装置 Expired - Fee Related JP5308664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007511121A JP5308664B2 (ja) 2005-09-01 2006-09-01 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005254003 2005-09-01
JP2005254003 2005-09-01
PCT/JP2006/317371 WO2007026889A1 (ja) 2005-09-01 2006-09-01 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法、これに用いられる誘電体窓及びその製造方法
JP2007511121A JP5308664B2 (ja) 2005-09-01 2006-09-01 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007026889A1 JPWO2007026889A1 (ja) 2009-03-26
JP5308664B2 true JP5308664B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=37808973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007511121A Expired - Fee Related JP5308664B2 (ja) 2005-09-01 2006-09-01 プラズマ処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20090130335A1 (ja)
JP (1) JP5308664B2 (ja)
CN (2) CN102751159A (ja)
TW (1) TWI423308B (ja)
WO (1) WO2007026889A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210010425A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 주식회사 히타치하이테크 플라스마 처리 장치

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7790586B2 (en) * 2006-11-15 2010-09-07 Panasonic Corporation Plasma doping method
JP5252613B2 (ja) * 2006-12-25 2013-07-31 国立大学法人東北大学 イオン注入装置およびイオン注入方法
EP2227576B1 (en) * 2007-12-20 2015-06-03 Soitec Apparatus for delivering precursor gases to an epitaxial growth substrate
JP5520455B2 (ja) * 2008-06-11 2014-06-11 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP2010041014A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Tokyo Electron Ltd 誘電体窓の製造方法、誘電体窓、およびプラズマ処理装置
WO2011125524A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置用誘電体窓、プラズマ処理装置、およびプラズマ処理装置用誘電体窓の取り付け方法
JP5740203B2 (ja) * 2010-05-26 2015-06-24 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びその処理ガス供給構造
JP5718011B2 (ja) 2010-10-13 2015-05-13 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びその処理ガス供給構造
US20120152900A1 (en) * 2010-12-20 2012-06-21 Applied Materials, Inc. Methods and apparatus for gas delivery into plasma processing chambers
US20130102156A1 (en) * 2011-10-21 2013-04-25 Lam Research Corporation Components of plasma processing chambers having textured plasma resistant coatings
JP5862529B2 (ja) * 2012-09-25 2016-02-16 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及びガス供給装置
JP2014082354A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置
JP6078354B2 (ja) * 2013-01-24 2017-02-08 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP6068727B2 (ja) * 2013-04-04 2017-01-25 東京エレクトロン株式会社 パルス状気体プラズマドーピング方法及び装置
CN104241070A (zh) * 2013-06-24 2014-12-24 中微半导体设备(上海)有限公司 用于感应耦合等离子体腔室的气体注入装置
CN104392921B (zh) * 2014-11-25 2018-10-16 上海华虹宏力半导体制造有限公司 一种提高金属导线间电介质层碾磨后均匀度的装置和方法
JP2016219578A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
US11694911B2 (en) * 2016-12-20 2023-07-04 Lam Research Corporation Systems and methods for metastable activated radical selective strip and etch using dual plenum showerhead
JP6793031B2 (ja) * 2016-12-22 2020-12-02 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法、ならびに基板処理システム
JP6368808B2 (ja) * 2017-01-31 2018-08-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
CN111120235B (zh) * 2019-12-24 2022-03-18 兰州空间技术物理研究所 一种基于涡轮增压的吸气式电推进装置
CN111826635A (zh) * 2020-08-04 2020-10-27 西安电子科技大学 一种微波等离子体化学气相沉积装置
CN114093739B (zh) * 2020-08-24 2024-03-12 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种气体流量调节装置和调节方法及等离子体处理装置
CN118136485A (zh) * 2024-05-08 2024-06-04 上海谙邦半导体设备有限公司 一种进气装置及等离子刻蚀机

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05182914A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Furukawa Electric Co Ltd:The 気相成長装置
JP2001085409A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置
JP2001115266A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Sharp Corp プラズマプロセス装置
JP2001271168A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Komatsu Ltd 表面処理装置
JP2002001100A (ja) * 2000-06-22 2002-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ処理装置
JP2002118104A (ja) * 2001-06-22 2002-04-19 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2003504841A (ja) * 1999-06-30 2003-02-04 ラム リサーチ コーポレーション 半導体処理用のガス分配装置
JP2003086398A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Canon Inc プラズマ処理装置
JP2003309109A (ja) * 2002-04-17 2003-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置用誘電体窓及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法
JP2004186404A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Anelva Corp プラズマ処理装置
JP2004259663A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Shimadzu Corp プラズマ処理装置
JP2005033167A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Tadahiro Omi シャワープレート、プラズマ処理装置、及び、製品の製造方法
JP2005064460A (ja) * 2003-04-24 2005-03-10 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置、フォーカスリング及び被処理体の載置装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4912065A (en) * 1987-05-28 1990-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Plasma doping method
US5589002A (en) * 1994-03-24 1996-12-31 Applied Materials, Inc. Gas distribution plate for semiconductor wafer processing apparatus with means for inhibiting arcing
JP2000294538A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空処理装置
KR20010062209A (ko) * 1999-12-10 2001-07-07 히가시 데쓰로 고내식성 막이 내부에 형성된 챔버를 구비하는 처리 장치
US7220937B2 (en) * 2000-03-17 2007-05-22 Applied Materials, Inc. Plasma reactor with overhead RF source power electrode with low loss, low arcing tendency and low contamination
US20050145341A1 (en) * 2003-11-19 2005-07-07 Masaki Suzuki Plasma processing apparatus
KR101172334B1 (ko) * 2003-12-26 2012-08-14 고에키자이단호진 고쿠사이카가쿠 신고우자이단 샤워 플레이트, 플라즈마 처리 장치, 및 제품의 제조방법
JP4382505B2 (ja) * 2004-01-22 2009-12-16 パナソニック株式会社 プラズマエッチング装置の誘電板の製造方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05182914A (ja) * 1991-12-26 1993-07-23 Furukawa Electric Co Ltd:The 気相成長装置
JP2003504841A (ja) * 1999-06-30 2003-02-04 ラム リサーチ コーポレーション 半導体処理用のガス分配装置
JP2001085409A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置
JP2001115266A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Sharp Corp プラズマプロセス装置
JP2001271168A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Komatsu Ltd 表面処理装置
JP2002001100A (ja) * 2000-06-22 2002-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマ処理装置
JP2002118104A (ja) * 2001-06-22 2002-04-19 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP2003086398A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Canon Inc プラズマ処理装置
JP2003309109A (ja) * 2002-04-17 2003-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置用誘電体窓及びプラズマ処理装置用誘電体窓の製造方法
JP2004186404A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Anelva Corp プラズマ処理装置
JP2004259663A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Shimadzu Corp プラズマ処理装置
JP2005064460A (ja) * 2003-04-24 2005-03-10 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置、フォーカスリング及び被処理体の載置装置
JP2005033167A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Tadahiro Omi シャワープレート、プラズマ処理装置、及び、製品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210010425A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 주식회사 히타치하이테크 플라스마 처리 장치
KR102409660B1 (ko) * 2019-07-18 2022-06-22 주식회사 히타치하이테크 플라스마 처리 장치
US12014903B2 (en) 2019-07-18 2024-06-18 Hitachi High-Tech Corporation Plasma processing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007026889A1 (ja) 2007-03-08
JPWO2007026889A1 (ja) 2009-03-26
CN101258786A (zh) 2008-09-03
CN101258786B (zh) 2012-08-29
US20090130335A1 (en) 2009-05-21
CN102751159A (zh) 2012-10-24
TWI423308B (zh) 2014-01-11
TW200721273A (en) 2007-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308664B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4388020B2 (ja) 半導体プラズマ処理装置及び方法
TWI704845B (zh) 用於循環與選擇性材料移除與蝕刻的處理腔室
KR101124924B1 (ko) 플라즈마 처리 장치, 플라즈마 처리 방법 및 기억 매체
JP6169701B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
WO2015141521A1 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法及び記録媒体
EP1169490B1 (en) Vacuum processing apparatus
JP5055114B2 (ja) プラズマドーピング方法
JP2927211B2 (ja) ウェーハ処理装置
WO2010058771A1 (ja) プラズマ処理装置
KR20130129937A (ko) 플라즈마 처리 장치 및 플라즈마 처리 방법
US11289308B2 (en) Apparatus and method for processing substrate and method of manufacturing semiconductor device using the method
KR20190072383A (ko) 플라스마 처리 장치
JP5522887B2 (ja) プラズマ処理装置
US20210032753A1 (en) Methods and apparatus for dual channel showerheads
KR20180133340A (ko) Teos 유동의 독립적 제어를 통한 증착 반경방향 및 에지 프로파일 튜닝가능성
JPH1074738A (ja) ウェーハ処理装置
WO2013191108A1 (ja) プラズマ処理装置、及びプラズマ処理方法
JP7133454B2 (ja) プラズマ処理装置
CN100479109C (zh) 等离子体处理装置、等离子体处理方法和滞波板
JP6210762B2 (ja) ドライエッチング装置
JP2010278207A (ja) プラズマ処理装置
TW202240645A (zh) 下電極元件和包含下電極元件的等離子體處理裝置
JP4139833B2 (ja) エッチング処理方法
JP2019161165A (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees