JPH05180356A - リリーフ弁 - Google Patents

リリーフ弁

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JPH05180356A
JPH05180356A JP36009591A JP36009591A JPH05180356A JP H05180356 A JPH05180356 A JP H05180356A JP 36009591 A JP36009591 A JP 36009591A JP 36009591 A JP36009591 A JP 36009591A JP H05180356 A JPH05180356 A JP H05180356A
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spring
sleeve
pilot seat
inflow
pilot
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Bouou Kaku
卯應 郭
Atsushi Inoue
淳 井上
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バランスピストン形リリーフ弁にもフリーピ
ストンを簡単に設けられるようにしながら、フリーピス
トンが常時原位置に復帰するようにしたリリーフ弁を提
供することである。 【構成】 圧力ポートA側にサージ圧が立つと、パイロ
ットポペット30とともに、摺動空間39内の移動ピス
トン29が、それぞれ第2スプリング31、ピストンス
プリング43の力に抗して移動する。このときの摺動空
間39の体積変化によりサージ圧を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧回路等に装備さ
れるリリーフ弁に関する。さらに詳しくは、ブレーキ回
路からなる油圧回路への装備に好適なショックレス機能
を備えたバランスピストン形のリリーフ弁の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的にリリーフ弁というのは、サージ
圧が発生すると、その発生から制御が安定するまでの間
の時間遅れ、すなわち作動遅れが生じる。そこで、この
サージ圧をカットすることがリリーフ弁の特性を向上さ
せるために絶対に必要であるとされている。図4に示す
ような従来の直動型リリーフ弁は、サージ圧をカットす
るものとして、従来から知られているものである。
【0003】この直動型リリーフ弁は、ケーシンング1
に第1、第2流出入ポート50、51を設けている。ま
た、ケーシンング1内に設けたスリーブ2内には、ポペ
ット3が摺動自在に設けてある。また、スリーブ2の図
中下部には、ポペットシート部材4がスリーブ2と同心
にはめ込んである。また、ケーシンング1の図上部に
は、プラグ5がねじ込まれている。このケーシンング1
と、ケーシンング1の内側に設けたスリーブ2の内側で
あって、ポペットシート部材4の反対側と、プラグ5と
でスプリング室6を形成している。このスプリング室6
内には、スプリング7が設けられ、このスプリング7の
力でポペット3をポペットシート部材4に圧接してい
る。また、ポペット3内には第1流出入ポート50側と
スプリング室6とを連通するオリフィス8を形成してい
る。また、ポペットシート部材4のシート部18の直径
1 に対してポペット3の軸部3aの直径D2 を小さく
している。なお、符号12はスプリングシートである。
【0004】また、プラグ5側のスリーブ2の外周に
は、摺動空間13が設けてある。この摺動空間13とス
リーブ2の外周に設けた環状溝10とはスリーブ2の外
周に形成された環状通路14によって連通している。上
記摺動空間13内には、スリーブ2の外周と摺動するリ
ング状のフリーピストン15が設けてある。このフリー
ピストン15は、ケーシンング1側にも摺動していて、
摺動空間13内を図において上下する。さらに、スプリ
ング室6と摺動空間13とを連通する小孔16がスリー
ブ2に設けてある。また、スリーブ2には、環状溝10
とスリーブ2の内側とを連通する連通孔17が設けてあ
る。なお、環状溝10は、第2流出入ポート51に連通
している。
【0005】このように構成した従来の直動型リリーフ
弁は、次のように動作して、リリーフ動作とサージ圧カ
ットとをおこなう。すなわち第1流出入ポート50から
流入した流体の圧力が、スプリング7の力でポペットシ
ート部材4に圧接されているポペット3に作用するとと
もに、オリフィス8を経てスプリング室6にも作用す
る。この場合、ポペット3に作用する圧力が、スプリン
グ7によるリリーフ設定圧より高ければ、ポペット3は
スプリング7の力に抗して押し上げられ、第1流出入ポ
ート50と第2流出入ポート51とを連通し、リリーフ
動作がおこなわれる。
【0006】このようなリリーフ動作の際には、スプリ
ング室6内の流体が、小孔16から摺動空間13内に流
れ、プラグ5側に位置するフリーピストン15にその圧
力を作用させる。これによってフリーピストン15は摺
動空間13内を図下方向に摺動する。このフリーピスト
ン15の移動で、摺動空間13に体積変化が起こりサー
ジ圧をカットする。また、この体積変化でスプリング室
6内に流れが生じ、オリフィスf前後に差圧が発生す
る。この差圧と、上記直径D1 とD2 による断面積の差
分の有効面積とスプリング7のバネ力とによって、ポペ
ットシート部材4のシート部18の開度が決まる。この
ようにスプリング室6内の圧力が小孔16を介してフリ
ーピストン15に作用し、フリーピストン15の移動
で、摺動空間13が体積変化してサージ圧をカットする
とともに、ポペット3が開弁する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、サージ圧をカットできるが、直動式形なの
で、そのオーバーライド特性がよくないという問題があ
る。このオーバーライド特性を向上させようとすれば、
バランスピストン形のリリーフ弁を用いればよいが、こ
のバランスピストン形のリリーフ弁は構造が複雑なの
で、直動形のリリーフ弁のように、簡単にフリーピスト
ンを設けられなかった。そのために従来は、サージ圧を
カットして作動遅れを防止しながら、オーバーライド特
性をも向上させるといった2つの問題を同時に解決でき
るリリーフ弁を使えないという問題があった。
【0008】また、この従来のリリーフ弁では、第2流
出入ポート51の圧力が上昇しないと、フリーピストン
15を図示の原位置に復帰させることができない。もし
フリーピストン15が図示の原位置とはまったく反対側
の位置に停止したままだと、サージ圧をカットする機能
がまったく発揮されなくなるという問題もあった。この
発明の目的は、バランスピストン形のリリーフ弁にもフ
リーピストンを簡単に設けられるようにしながら、フリ
ーピストンが常時原位置に復帰するようにしたリリーフ
弁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、第1、第2流出入ポートを形成した
ケーシンングに、スリーブを設け、このスリーブの内側
に筒状にした弁部材を設け、この弁部材の中空部分にオ
リフィスを形成し、スリーブの反オリフィス側にはパイ
ロットシート部材を嵌合し、上記スリーブとパイロット
シート部材とでサブケーシングを構成するとともに、こ
のサブケーシングとケーシングとの間に形成された空間
を摺動空間とし、さらに、弁部材とパイロットシート部
材との間に、弁部材に閉弁方向の勢力を付与する第1ス
プリングを介在させ、しかも、このパイロットシート部
材のパイロットシートをパイロットポペットで開閉さ
せ、かつ、このパイロットポペットに上記パイロットシ
ートに圧接する方向の力を作用させる第2スプリングを
設け、この第2スプリングのバネ力を、上記第1スプリ
ングのバネ力よりも大きくし、上記オリフィスは弁部材
の中空部分を経由してパイロットシートに連通させ、上
記摺動空間に移動ピストンを摺動自在に設けるととも
に、この移動ピストンを原位置に復帰させる方向に勢力
を付与するスプリングを設け、さらに、上記弁部材の中
空部分と摺動空間内の反プリング側とをパイロットシー
ト部材内に設けた通路を介して連通して、パイロットシ
ートを通過した流体が、パイロットシート部材内に形成
した通路を経て、上記摺動空間を介してスリーブの周囲
に形成した環状通路を通過し、第2流出入ポートに連通
する構成としている。
【0010】
【作用】上記のように構成したので、第1、第2流出入
ポートのいずれにも圧力が発生していないときには、第
1スプリングと第2スプリングとの作用で、弁部材が閉
弁する。この状態から第1流出入ポートの圧力が上昇す
ると、弁部材の中空部分とパイロットシート部材とを介
して連通する摺動空間に圧力が作用し、摺動空間内の移
動ピストンがスプリングの力に抗して移動する。この移
動ピストンの移動で、摺動空間が体積変化し、回路内の
サージ圧をカットする。
【0011】そして、第1流出入ポートの圧力が、第2
スプリングで定めた設定圧以上になると、今度は、パイ
ロットポペットが開弁する。パイロットポペットが開弁
すると、第1流出入ポートの流体が、弁部材に形成した
オリフィスから、パイロットシート部材を介してスリー
ブの周囲に形成した環状通路を通り、第2流出入ポート
へと流出する。このようにオリフィスを通過する流れが
発生すると、その前後に差圧が発生し、その差圧の作用
で弁部材が開弁する。
【0012】
【実施例】図1〜3は、この発明の実施例を示したもの
である。従来例と同様の構成要素についていは、同一符
号を用いるとともに、その詳細な説明を省略する。
【0013】図1は、第1実施例を示すものである。
【0014】この実施例では、図の下側に設けられた第
1流出入ポート50と図面の上側に設けられた第2流出
入ポート51とを有するケーシング1の内部に、第1、
第2流出入ポート50、51に連通して図の上下方向へ
取付け溝19を配設したものを示してある。そして、こ
の取付け溝19に後述の各部が取付けられるようにして
ある。
【0015】取付け溝19は、図の下端において第1流
出入ポート50に連通し、上端においてケーシンング1
の外部へ解放され、中途部において第2流出入ポート5
1に連通している。この取付け溝19は、図の下方か
ら、第1流出入ポート50に接近して設けた第1段部2
0と、第2流出入ポート51に連通して設けられた大環
状溝21と、大環状溝21に接近して設けた小環状溝2
2と、この小環状溝22に接近して設けられた第2段分
23と、ケーシンング1の外部への解放口の周りに設け
られたネジ部24とを備えたものである。
【0016】このような取付け溝19に対して、スリー
ブ25、弁部材26、第1スプリング27、パイロット
シート部材28、移動ピストン29、パイロットポペッ
ト30、第2スプリング31、プラグ5の各部材が、こ
の順序で取付けられ組立てられるようになっている。
【0017】スリーブ25は、図下端が第1段部20に
当接し上端が第2段分23から上方へ突出するように取
付け溝19に嵌合取付けされる。このように、スリーブ
25を取り付け溝19にはめ込むことで、大環状溝21
を環状通路32、小環状溝22を環状通路33としてい
る。また、スリーブ25のプラグ5側には、パイロット
シート部材28が嵌合されている。このスリーブ25と
パイロットシート部材28とでサブケーシング52を構
成している。そして、このサブケーシング52とケーシ
ング1との間に形成された空間を摺動空間39としてい
る。また、上記環状通路32には、第1流出入ポート5
0と第2流出入ポート51とに連通する連通孔34が開
孔されている。また、上記スリーブ25の内側にメイン
シート35を形成している。
【0018】弁部材26は、スリーブ25内に摺動自在
に設けてある。この弁部材26は、中空になっていて、
この中空部分36とメインシート35側とを連通するオ
リフィス37を形成している。
【0019】第1スプリング27は、上記中空部分36
に設けてあり、弁部材26をメインシート35に圧接す
る方向に、その力を作用させている。なお、メインシー
ト35の直径D1 に対して、弁部材26の直径D2 の方
を大きくしている。したがって、メインシート35側と
中空部分36側とに同じ圧力が作用すると、弁部材26
がメインシート35を閉じることになる。
【0020】パイロットシート部材28は、スリーブ2
5とプラグ5との間に嵌合され、第1スプリング27か
らスプリング力を受けている。このパイロットシート部
材28は、中央部の軸方向に弁部材26の中空部分36
と連通したオリフィス38を設けている。また、このパ
イロットシート部材28には、中空部分36と前記摺動
空間39とを連通する通路40と、パイロットシート4
1の流出側と環状通路33とを連通する通路42とを設
けている。
【0021】移動ピストン29は、上記摺動空間39内
に摺動自在に設けてある。この移動ピストン29には、
スプリング43によって、常に原位置に復帰する方向に
押されている。
【0022】また、プラグ5内に形成された第2スプリ
ング室44内には、パイロットポペット30が設けら
れ、このパイロットポペット30は、第2スプリング3
1により、パイロットシート部材28に圧接している。
また、プラグ5は、パイロットシート部材28に嵌合
し、ケーシング1にねじ込んでいる。
【0023】この実施例では、ケーシンング1とスリー
ブ25との間に、パイロットシート41、環状通路3
2、33からなるパイロット通路を形成している。この
ようにパイロット通路を形成しているので、ケーシング
1とスリーブ25との間に厳密な精度の同心性を必要と
しない。さらに、弁部材26は、スリーブ25内のメイ
ンシート35に圧接しているので、両者の同心性が損な
われることがない。このように、従来例の直動形に比
べ、各構成部材を厳密な精度の同心性に加工する必要が
ないので、製造工程に手間がかからなく、生産性が良く
なる。
【0024】また、この実施例では、第1流出入ポート
50から弁部材26のオリフィス37を通って中空部分
36に流入した圧力流体は、パイロットシート部材28
の通路40を通過し、摺動空間39内の移動ピストン2
9を図下方向へ摺動させる。このように移動ピストン2
9が従来例のフリーピストン15と同様の動作を行なう
ことにより、サージ圧をカットするショックレス機能を
発揮する。また、移動ピストン29は、常にスプリング
43の作用で原位置に復帰されているので、従来例のフ
リーピストン15のように、第2流出入ポート51の圧
力高低でその位置を左右されることがない。なお、この
実施例のショックレス機能は、移動ピストン29が摺動
空間39の下端にあたることにより終了することにな
る。
【0025】また、リリーフ動作は次のようにおこなわ
れる。すなわち、第1流出入ポート50側の圧力が第2
スプリング31で設定したリリーフ圧より上昇すると、
パイロットポペット30が第2スプリング31の力に抗
して移動する。これによってパイロットシート41が開
く。開口したパイロットシート41から流出した圧力流
体は、通路42、環状通路32、33を介して第2流出
入ポート51に流出する。この結果、弁部材26の中空
部分36に流れが発生し、弁部材26のオリフィス前後
に差圧が発生する。この差圧により、弁部材26は、第
1スプリング27の力に抗してメインシート35を開
き、第1流出入ポート50とリリーフBとを連通させ
る。このようにして、リリーフ動作がおこなわれる。
【0026】こうしたバランスピストン形リリーフ弁の
特長は、直動形に比べ、リリーフ特性が良いことは、よ
く知られている。この発明では、このバランスピストン
形にショクッレス機能を持たせているのでリリーフ特性
が良いと同時に、サージ圧をもカットすることができ、
作動遅れをなくすことができる。
【0027】図2は、この発明の第2実施例を示すもの
である。
【0028】この実施例では、弁部材26のオリフィス
37下流に凹部45を形成し、その凹部45に小孔46
を設けたスプール形を用いている。これは、第1実施例
のように弁部材26とメインシート35とで、第1流出
入ポート50と第2流出入ポート51とを開閉するので
はなく、弁部材26の移動で小孔46と連通孔34との
連通を開閉している。
【0029】図3は、この発明の第3実施例を示すもの
である。
【0030】この実施例では、第2スプリング31に対
して、スプリングシート47、ロックナット48、アジ
ャストスクリュー49を設け、第2スプリング31の設
定荷重を可変調整し、圧力流体の性質や装備される油圧
回路に対応した適切なスプリング荷重を設定することが
できるようにしてある。
【0031】
【効果】この発明のリリーフ弁によれば、バランスピス
トン形のものにも、サージ圧をカットする機構を採用で
きるので、オーバーライド特性を向上させながらサージ
圧を吸収して作動遅れを防止できる。つまり、従来には
できなかった両特性の向上を同時に達成できる。また、
第2流出入ポート側の圧力が上昇しなくても、摺動空間
内のスプリングの力で、移動ピストンを原位置に復帰さ
せられるので、どのような状況の中でもサージ圧を確実
にカットする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第2実施例の要部を示す断面図である。
【図3】第3実施例の要部を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 25 スリーブ 26 弁部材 27 第1スプリング 28 パイロットシート部材 29 移動ピストン 30 パイロットポペット 31 第2スプリング 32 環状通路 33 環状通路 36 中空部分 37 オリフィス 39 摺動空間 40 通路 41 パイロットシート 43 スプリング 50 第1流出入ポート 51 第2流出入ポート 52 サブケーシング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】この直動型リリーフ弁は、ケーシンング1
に第1、第2流出入ポート50、51を設けている。ま
た、ケーシンング1内に設けたスリーブ2内には、ポペ
ット3が摺動自在に設けてある。また、スリーブ2の図
中下部には、ポペットシート部材4がスリーブ2と同心
にはめ込んである。また、ケーシンング1の図上部に
は、プラグ5がねじ込まれている。このケーシンング1
と、ケーシンング1の内側に設けたスリーブ2の内側で
あって、ポペットシート部材4の反対側と、プラグ5と
でスプリング室6を形成している。このスプリング室6
内には、スプリング7が設けられ、このスプリング7の
力でポペット3をポペットシート部材4に圧接してい
る。また、ポペット3内には第1流出入ポート50側と
スプリング室6とを連通するオリフィス8を形成してい
る。また、ポペットシート部材4のシート部18の直径
1 に対してポペット3の軸部3aの直径D2 を小さく
している。なお、符号12はスプリングシートである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、プラグ5側のスリーブ2の外周に
は、摺動空間13が設けてある。この摺動空間13とス
リーブ2の外周に設けた環状溝10とはスリーブ2の外
周に形成された環状通路14によって連通している。上
記摺動空間13内には、スリーブ2の外周と摺動するリ
ング状のフリーピストン15が設けてある。このフリー
ピストン15は、ケーシンング1側にも摺動していて、
摺動空間13内を図において上下する。さらに、スプリ
ング室6と摺動空間13とを連通する小孔16がスリー
ブ2に設けてある。また、スリーブ2には、環状溝10
とスリーブ2の内側とを連通する連通孔17が設けてあ
る。なお、空間9は小孔11を介して環状溝10と連通
している。なお、環状溝10は、第2流出入ポート51
に連通している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】このようなリリーフ動作の際には、スプリ
ング室6内の流体が、小孔16から摺動空間13内に流
れ、プラグ5側に位置するフリーピストン15にその圧
力を作用させる。これによってフリーピストン15は摺
動空間13内を図下方向に摺動する。このフリーピスト
ン15の移動で、摺動空間13に体積変化が起こりサー
ジ圧をカットする。また、この体積変化でスプリング室
6内に流れが生じ、オリフィス前後に差圧が発生す
る。この差圧と、上記直径D1 とD2 による断面積と
スプリング7のバネ力とによって、ポペットシート部材
4のシート部18の開度が決まる。なお、小孔16前後
にも差圧が発生する。このようにフリーピストン15の
移動で、摺動空間13が体積変化してサージ圧をカット
するとともに、ポペット3が開弁する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、この従来のリリーフ弁では、第2流
出入ポート51の圧力が上昇しないと、フリーピストン
15を図示の原位置に復帰させることができない。もし
フリーピストン15が図示の原位置とはまったく反対側
の位置に停止したままだと、サージ圧をカットする機能
がまったく発揮されなくなるという問題もあった。この
発明の目的は、バランスピストン形のリリーフ弁にもフ
リーピストンを簡単に設けられるリリーフ弁を提供する
ことである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、第1、第2流出入ポートを形成した
ケーシンングに、スリーブを設け、このスリーブの内側
に筒状にした弁部材を設け、この弁部材の中空部分にオ
リフィスを形成し、スリーブの反オリフィス側にはパイ
ロットシート部材を嵌合し、上記スリーブとパイロット
シート部材とでサブケーシングを構成するとともに、こ
のサブケーシングとケーシングとの間に形成された空間
を摺動空間とし、さらに、弁部材とパイロットシート部
材との間に、弁部材に閉弁方向の勢力を付与する第1ス
プリングを介在させ、しかも、このパイロットシート部
材のパイロットシートをパイロットポペットで開閉さ
せ、かつ、このパイロットポペットに上記パイロットシ
ートに圧接する方向の力を作用させる第2スプリングを
設け、この第2スプリングのバネ力を、上記第1スプリ
ングのバネ力よりも大きくし、上記オリフィスは弁部材
の中空部分を経由してパイロットシートに連通させ、上
記摺動空間に移動ピストンを摺動自在に設け、さらに
上記弁部材の中空部分と摺動空間内の反プリング側と
をパイロットシート部材内に設けた通路を介して連通し
て、パイロットシートを通過した流体が、パイロットシ
ート部材内に形成した通路42を経て、上記摺動空間を
介してスリーブの周囲に形成した環状通路を通過し、第
2流出入ポートに連通する構成としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【作用】上記のように構成したので、第1、第2流出入
ポートのいずれにも圧力が発生していないときには、第
1スプリングと第2スプリングとの作用で、弁部材が閉
弁する。この状態から第1流出入ポートの圧力が上昇す
ると、弁部材の中空部分とパイロットシート部材とを介
して連通する摺動空間に圧力が作用し、摺動空間内の移
動ピストンが図面下方へ移動する。この移動ピストンの
移動で、摺動空間が体積変化し、弁部材に形成したオリ
フィスから、パイロットシート部材に設けてある通路4
0を介して、摺動空間に流れが発生し、弁部材を開弁さ
せると共に回路内のサージ圧をカットする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】そして、第1流出入ポートの圧力が、第2
スプリングで定めた設定圧以上になると、今度は、パイ
ロットポペットが開弁する。パイロットポペットが開弁
すると、第1流出入ポートの流体が、弁部材に形成した
オリフィスから、パイロットシート部材の通路を介して
スリーブの周囲に形成した環状通路を通り、第2流出入
ポートへと流出する。このようにオリフィス前後の差圧
と第1スプリング力と流体力が平衡する位置で弁部材の
開度が決まる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】第1スプリング27は、上記中空部分36
に設けてあり、弁部材26をメインシート35に圧接す
る方向に、その力を作用させている。なお、このスプリ
ング力で、メインシート35側と中空部分36側とに同
じ圧力が作用すると、弁部材26がメインシート35を
閉じることになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】移動ピストン29は、上記摺動空間39内
に摺動自在に設けてある。図示の移動ピストン29に
は、スプリング43によって、常に原位置に復帰する方
向に押されているが、このスプリングは必ずしも必要で
はない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、この実施例では、第1流出入ポート
50から弁部材26のオリフィス37を通って中空部分
36に流入した圧力流体は、パイロットシート部材28
の通路40を通過し、摺動空間39内の移動ピストン2
9を図下方向へ摺動させる。このように移動ピストン2
9が従来例のフリーピストン15と同様の動作を行なう
ことにより、サージ圧をカットするショックレス機能を
発揮する。また、スプリング43を設けると移動ピスト
ン29は、常に原位置に復帰されているので、従来例の
フリーピストン15のように、第2流出入ポート51の
圧力高低でその位置を左右されることがない。なお、こ
の実施例のショックレス操作の第1段階は、移動ピスト
ン29が摺動空間39の下端にあたることにより終了す
ることになる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】こうしたバランスピストン形リリーフ弁の
特長は、直動形に比べ、オーバライド特性が良いこと
は、よく知られている。この発明では、このバランスピ
ストン形にショクッレス機能を持たせているのでリリー
フ特性が良いと同時に、サージ圧をもカットすることが
でき、作動遅れをなくすことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この実施例では、弁部材26のオリフィス
37下流に凹部45を形成し、その凹部45に小孔46
を設けたスプール形を用いている。これは、第1実施例
のように弁部材26のシート部とメインシート35と
で、第1流出入ポート50と第2流出入ポート51とを
開閉するのではなく、弁部材26の移動で小孔46と連
通孔34との連通を開閉している。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【効果】この発明のリリーフ弁によれば、バランスピス
トン形のものにも、サージ圧をカットする機構を採用で
きるので、オーバーライド特性を向上させながらサージ
圧を吸収して作動遅れを防止できる。つまり、従来には
できなかった両特性の向上を同時に達成できる。また、
第2流出入ポート側の圧力が上昇しなくても、移動ピス
トンの下端にスプリングを設ければスプリングの力で、
移動ピストンを原位置に復帰させられるので、どのよう
な状況の中でもサージ圧を確実にカットする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2流出入ポートを形成したケー
    シンングに、スリーブを設け、このスリーブの内側に筒
    状にした弁部材を設け、この弁部材の中空部分にオリフ
    ィスを形成し、スリーブの反オリフィス側にはパイロッ
    トシート部材を嵌合し、上記スリーブとパイロットシー
    ト部材とでサブケーシングを構成するとともに、このサ
    ブケーシングとケーシングとの間に形成された空間を摺
    動空間とし、さらに、弁部材とパイロットシート部材と
    の間に、弁部材に閉弁方向の勢力を付与する第1スプリ
    ングを介在させ、しかも、このパイロットシート部材の
    パイロットシートをパイロットポペットで開閉させ、か
    つ、このパイロットポペットに上記パイロットシートに
    圧接する方向の力を作用させる第2スプリングを設け、
    この第2スプリングのバネ力を、上記第1スプリングの
    バネ力よりも大きくし、上記オリフィスは弁部材の中空
    部分を経由してパイロットシートに連通させ、上記摺動
    空間に移動ピストンを摺動自在に設けるとともに、この
    移動ピストンを原位置に復帰させる方向に勢力を付与す
    るスプリングを設け、さらに、上記弁部材の中空部分と
    摺動空間内の反プリング側とをパイロットシート部材内
    に設けた通路を介して連通して、パイロットシートを通
    過した流体が、パイロットシート部材内に形成した通路
    を経て、上記摺動空間を介してスリーブの周囲に形成し
    た環状通路を通過し、第2流出入ポートに連通する構成
    としたリリーフ弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153170A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Sanwa Tekki Corp 定圧弁及び油圧制振装置

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