JPH05178479A - 受け渡し装置 - Google Patents

受け渡し装置

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Publication number
JPH05178479A
JPH05178479A JP35763791A JP35763791A JPH05178479A JP H05178479 A JPH05178479 A JP H05178479A JP 35763791 A JP35763791 A JP 35763791A JP 35763791 A JP35763791 A JP 35763791A JP H05178479 A JPH05178479 A JP H05178479A
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JP
Japan
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printed wiring
wiring board
catching plate
receiving side
delivery
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JP35763791A
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English (en)
Inventor
Masahiro Midorikawa
昌広 緑川
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Tokyo Kakoki Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kakoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、振動のショックによる落下,崩れ,
ねじの緩み等の事故が防止され耐用年数が長く、第2
に、パスラインの高さレベルの違いが調整でき、第3
に、処理能力が向上し、第4に、メインテナンスが容易
で、第5に、左右位置,向き等のランダムな受け渡しが
容易に可能となり、第6に、立体的なものへの転用も容
易に可能な、プリント配線基板等の薄板材の受け渡し装
置を提案する。 【構成】 この受け渡し装置は、プリント配線基板P等
の製造工程で用いられ、キャッチング板7と、その取付
部8と、これに貫通されたシャフト9と、シャフト9を
回動自在に保持する左右のアーム10と、アーム10の
基端部が固定された回転軸11と、フレーム部12およ
び駆動源を有してなる。キャッチング板7は、水平姿勢
を保持しつつ円弧状の軌跡Cで往復動し、プリント配線
基板P等を、渡し側Aから受け取り側Bへと自動的に運
んで、投入,受け取りを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動投入機,自動受け
取り機等の受け渡し装置に関する。すなわち、プリント
配線基板等の薄板材の製造工程で用いられ、これを渡し
側から受け取り側へと自動的に運ぶ、受け渡し装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】薄板材、例えばプリント配線基板の製造
工程は今日、あらゆる工程で自動化が図られているが、
これは、コスト面の要請であることは勿論のこと、人手
の感触に頼る作業では高密度な回路を安定的に量産する
ことが困難であることにも由来する。そして、このよう
な各工程間でのプリント配線基板等の受け渡し装置も、
勿論自動化が図られている。図4および図5は、この種
従来例の受け渡し装置の正面図および平面図である。こ
れらの図面に示すように、従来のこの種受け渡し装置で
は、渡し側Aの例えば昇降テーブル1上に積み重ねられ
たプリント配線基板P等は、下面に複数個の吸着用シリ
ンダ2等の保持具を備えたキャッチング板3にて、1枚
だけが吸着等により保持されて持ち上げられ、次に、係
るキャッチング板3が移動用シリンダ4にて、受け取り
側Bの例えばコンベア5上に運ばれていた。このように
従来の受け渡し装置では、プリント配線基板P等は、移
動用シリンダ4により直線的な軌跡で往復動されるキャ
ッチング板3にて、運ばれていた。図中6は、このよう
な受け渡し装置の筺体状をなすフレームである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の受け渡し装置では、次の第1,第2,第3,第
4,第5,第6の問題が指摘されていた。第1に、移動
用シリンダ4の伸縮動作時の振動に伴う諸問題が指摘さ
れていた。すなわち、キャッチング板3を直線的に往復
動させる移動用シリンダ4は、その伸縮動作時(特にそ
の伸長時と短縮時)の振動が大きいのに対し、プリント
配線基板P等は極めて薄くフレキシブルである。そこ
で、例えば昇降テーブル1上に積み重ねられたプリント
配線基板P等が、移動用シリンダ4の振動によるショッ
クで筐体状のフレーム6が揺れる等により、昇降テーブ
ル1上で少しずつずれて遂には崩れ落ちたり、吸着等に
より保持されて運ばれている途中でキャッチング板3か
ら落下する、等々の事故が多発していた。又、受け渡し
装置の各部のねじが係る振動によるショックで緩みやす
く、更に、装置全体の耐用年数に対する悪影響も指摘さ
れていた。
【0004】第2に、移動用シリンダ4にて直線的な軌
跡で運ぶ方式なので、渡し側Aの高さレベルと受け取り
側Bの高さレベルとが、ほぼ一致していなければならな
いという制約があった。つまり図示例では、昇降用テー
ブル1上のプリント配線基板P等と、コンベア5上のプ
リント配線基板P等とのパスラインがほぼ同じであるこ
と要し、パスラインが違った組み合わせの場合は使用不
能であるという問題があった。第3に、移動用シリンダ
4の伸縮動作を利用して運ぶ方式よりなり、プリント配
線基板P等の吸着等による保持,持ち上げ,運搬,落下
等の各動作が分断されるので、装置全体の処理能力が小
さかった。そこで特に、受け取り側B等のコンベア5の
速度が例えば毎分5mから8m程度と早い場合、従来の
受け渡し装置では能力的に処理が追い付かず、対応でき
ないという問題があった。第4に、従来の受け渡し装置
は、移動用シリンダ4を利用して運ぶ方式よりなるの
で、一般に上方に移動用シリンダ4が位置し全体のフレ
ーム6が筐体状をなすので、上部が開放できず、もって
メインテナンスが容易でないという問題もあった。
【0005】第5に、いわゆるランダムな受け渡しが困
難であった。すなわち、この従来の受け渡し装置は、移
動用シリンダ4の伸縮動作を利用してプリント配線基板
P等を運ぶ方式なので、渡し側Aから受け取り側Bへ運
ばれるプリント配線基板P等について、その左右位置,
向き等をランダムに次々と変化させつつ、投入,受け取
りさせるようにすること、つまり、左右移動機構,水平
回転機構等を組み込むことは、およそ不可能とされてお
り、問題となってた。例えば、プリント配線基板Pの回
路形成前の前処理工程である研磨・整面工程では、回転
体であるバフロールにて、その表面と裏面の研磨・整面
が行われているが、もしもプリント配線基板Pが常に一
定の左右位置で、この受け取り側Bのバフロールに運ば
れると、バフロールが次第に片べりし、研磨・整面に支
障が生じるようになる。そこでこのような場合は通常、
ランダムな受け渡し動作が必要とされているが、従来の
受け渡し装置ではこれに対応できないという指摘があっ
た。
【0006】第6に、プリント配線基板P等の薄板材以
外のものへの転用は、不可能とされていた。つまり、薄
板材のような2次元的な形状のものの受け渡し装置とし
てだけでなく、ビンのような3次元的な立体的な形状の
ものの受け渡し装置に転用することは、移動用シリンダ
4が上位に配されており、これらを運ぶための間隔が取
れない等により、キャッチング板3およびその吸着用シ
リンダ2等の保持具を交換したとしても、およそ不可能
とされていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み上記従来
例の問題点を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果
なされたものであって、水平姿勢を維持しつつ円弧状の
軌跡で往復動するキャッチング板を用いて、プリント配
線基板等の薄板材を、渡し側から受け取り側へ運ぶよう
にしたことにより、第1に、振動のショックによる事故
等が防止され、第2に、パスラインの違いが調整でき、
第3に、処理能力が向上し、第4に、メインテナンスが
容易であり、第5に、ランダムな受け渡しが容易に可能
となり、第6に、立体的なものを運ぶように転用するこ
とも容易に可能な、受け渡し装置を提案することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。この受け渡し装
置は、プリント配線基板等の薄板材の製造工程で用いら
れ、該プリント配線基板等の薄板材を、渡し側から受け
取り側へ運ぶものである。そして、下面に複数個の保持
具を備え、該プリント配線基板等の薄板材を保持して持
ち上げ可能なキャッチング板と、該キャッチング板上に
立設された取付部と、該取付部に貫挿されたシャフト
と、該シャフトの左右両端部を各々先端部で回動自在に
保持して対向する左右のアームと、該左右のアームの基
端部が固定された回転軸と、該回転軸を回動自在に保持
する左右のフレーム部と、該回転軸をその軸芯を中心に
回転駆動させる駆動源と、を備えてなる。該回転軸は、
該プリント配線基板等の薄板材の渡し側と受け取り側間
付近に位置し、該キャッチング板は、常時水平姿勢を維
持しつつ、該回転軸の回転駆動により該アーム,シャフ
ト,取付部を介し、該渡し側と受け取り側間を円弧状の
軌跡で往復動可能となっている。
【0009】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。まずプリント配線基板等の薄板材は、
渡し側において1枚が、キャッチング板の保持具に保持
される。そして、駆動源にて回転軸が回転駆動されるこ
とにより、両アームが渡し側から受け取り側へと上方に
回転する。そこでキャッチング板は、プリント配線基板
等の薄板材を下面に保持して持ち上げると共に、そのシ
ャフトがアーム間に回動自在に保持されているので常時
水平姿勢を維持しつつ、上方に円弧状の軌跡を描いて、
渡し側から受け取り側へと移動する。このようにしてプ
リント配線基板等の薄板材が、渡し側から受け取り側へ
と自動的に運ばれる。
【0010】そこで、第1に、キャッチング板が水平姿
勢かつ円弧状の軌跡で往復動されるので、振動は小さ
い。第2に、渡し側の高さレベルと受け取り側の高さレ
ベルとが異なる場合、つまりパスラインが違う場合は、
回転軸の回転角度を調整し円弧状の軌跡のスタンスを調
整すれば、容易に対応可能である。第3に、キャッチン
グ板が水平姿勢かつ円弧状の軌跡で往復動され、各動作
が連続的に一連に行われるので、処理能力が向上する。
第4に、キャッチング板が上方に円弧状の軌跡で往復動
され、上方が開放されているので、メインテナンスが容
易である。第5に、容易に左右移動機構,水平回転機構
等を組み込むことができ、運ばれるプリント配線基板等
の薄板材について、その左右位置,向き等をランダムに
変化させることも可能となる。第6に、キャッチング板
の保持具を交換することにより、ビンのような3次元的
なものの受け渡し装置に、容易に転用可能である。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の実施例の正面図で
あり、図2は同平面図、図3は同側面図である。
【0012】この受け渡し装置は、いわゆる自動投入
機,自動受け取り機等として使用されるものであり、プ
リント配線基板P等の薄板材の製造工程で用いられ、プ
リント配線基板P等を渡し側Aから受け取り側Bへ運ぶ
ようになっている。まず、プリント配線基板Pについて
述べる。プリント配線基板Pは、OA用の両面基板,コ
ンピュータ用の多層基板,計算機用その他のフレキシブ
ル基板等々、用途により多種多様であり、もってその製
造工程も多種多様である。そしてプリント配線基板P
は、近年ますます極薄化,フレキシブル化,微細化,高
密度化が進みつつある。
【0013】そして、このようなプリント配線基板P
は、例えば次のように製造される。すなわちプリント配
線基板Pは、材料切断,穴あけ加工,研磨・電解処理,
スルホールめっき,研磨・電解処理,レジスト貼付,露
光,現像,エッチング,レジスト剥膜,等々の工程を辿
って製造される。まず、絶縁材の両面に銅箔が張り合わ
された両面銅張り積層板材が、ワークサイズの短尺材に
切断され、次に、スルホール用の穴あけ加工が施された
後、洗浄および表面処理として両面研磨又は電解処理が
行われてから、めっき液を用いたスルホールめっきが実
施される。つまり、表面の電気回路と裏面の電気回路を
導通すべく、スルホールの内壁にめっきが施される。し
かる後、再び洗浄および表面処理として両面研磨又は電
解処理が行われてから、ドライフィルムである感光性レ
ジストを膜状に貼り付ける処理が行われ、それから回路
のネガフィルムである回路写真をあてて露光し、事後、
レジストは露光され硬化した回路部分を残し、他の部分
は現像液の噴射により溶解除去される。それからエッチ
ングマシンにて、このようにレジストが硬化した回路部
分の銅箔を残し、上述によりレジストが溶解除去された
部分の銅箔が腐食液の噴射により溶解除去される。しか
る後、残っていた上述の硬化した回路部分のレジスト
が、剥離液の噴射により溶解除去され、もって、所定の
電気回路が形成されたプリント配線基板Pが製造される
に至る。
【0014】さて受け渡し装置は、このようなプリント
配線基板Pの製造工程の各工程において、プリント配線
基板Pを自動的に受け渡すべく、つまり、自動的に投入
したり受け取ったりするために用いられ、その渡し側A
と受け取り側B間に介在位置する。例えば、各工程のコ
ンベアの先頭位置たる受け取り側Bに対し、この受け渡
し装置により、プリント配線基板Pがそのコンベアの処
理速度に合わせて、次々と自動的に投入される。そして
この受け渡し装置は、次のキャッチング板7,取付部
8,シャフト9,アーム10,回転軸11,フレーム部
12等を、有してなる。
【0015】まずキャッチング板7は、下面に図示例で
は複数個の吸着具13を備えプリント配線基板Pを吸着
して持ち上げ可能となっている。すなわち、図示例のキ
ャッチング板7は、運ばれるプリント配線基板Pより若
干小さ目の例えば正方形の平板よりなり、その下面の左
右に対向して各5個の吸着具13が垂設されており、吸
着具13として例えばゴム製の吸着盤,吸着用エアーシ
リンダ等が使用される。なお、この吸着具13は保持具
の1例に過ぎず、保持具としてはその他色々可能であ
り、例えば、プリント配線基板Pを挟持して保持する挟
持具を使用するようにしてもよい。次に取付部8は、こ
のようなキャッチング板7の中央に立設され、左右方向
に貫通孔が設けられている。そしてシャフト9が、この
ような貫通孔に貫挿されており、シャフト9は、その軸
芯を中心に回動可能な状態で貫挿されるか、又は回動不
能に固定的に貫通されるかは、自由である。そしてシャ
フト9は、その左右両端部がそれぞれ左右のアーム10
の先端部に回動自在に保持されており、例えばアーム1
0の先端部に設けられた孔に枢支されている。
【0016】アーム10はそれぞれ、運ばれるプリント
配線基板Pの左右両端に沿って、その外側に平行に対向
設されており、基端部が回転軸11に固定されている。
回転軸11は、プリント配線基板Pの渡し側Aと受け取
り側B間の上方に介在位置している。図示例では、渡し
側Aの昇降テーブル14と受け取り側Bのコンベア15
の先頭位置との境目上に、平行に配されている。そして
回転軸11は、両端部を回動自在に左右のフレーム部1
2に保持されると共に、モータ等の駆動源(図示せず)
により、その軸芯を中心に正逆に回転駆動されるように
なっている。なお、渡し側Aおよび受け取り側Bは、そ
れぞれ図示例の昇降テーブル14およびコンベア15に
限定されるものではなく、その他各種可能であり、例え
ば渡し側Aがコンベアの最下流部、受け取り側Bが昇降
テーブルでありプリント配線基板Pを積み重ねるように
なっていることも、勿論可能である。
【0017】そしてキャッチング板7は、常時水平姿勢
を維持しつつ、回転軸11の回転駆動によりアーム1
0,シャフト9,取付部8を介し、プリント配線基板P
の渡し側Aと受け取り側B間を、円弧状の軌跡Cで往復
動可能となっている。すなわちキャッチング板7は、水
平姿勢で円弧状の軌跡Cを描きつつ平行円回転運動を行
い、渡し側Aと受け取り側B間で、例えば140度,1
80度,200度等の設定された所定角度で、往復動す
るようになっている。
【0018】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。プリント配線基板P等の製造
工程では、このような受け渡し装置により、プリント配
線基板Pが各工程間において、渡し側Aから受け取り側
Bへと自動的に運ばれる。まず、一定寸法に切断された
プリント配線基板Pは、渡し側Aにおいてその昇降テー
ブル14上に積み重ねられており、その1枚だけが、キ
ャッチング板7の下面の保持具に保持、図示例では吸着
具13に吸着される。そして、左右のフレーム部12に
保持された回転軸11が駆動源にて回転駆動されること
により、両アーム10が、昇降テーブル14上の渡し側
Aからコンベア15の先頭位置の受け取り側Bへと、上
方に例えば180度等の所定角度で回転するので、この
アーム10間のシャフト9そして取付部8を介し、キャ
ッチング板7も渡し側Aから受け取り側Bへと移動す
る。すなわち、このキャッチング板7は、プリント配線
基板Pを下面に吸着等により保持して持ち上げると共
に、そのシャフト9がアーム10間に回動自在に保持さ
れているので、常時水平姿勢を維持しつつ、上方に18
0度等の所定角度の円弧状の軌跡Cを描いて、昇降テー
ブル14上の渡し側Aからコンベア15の先頭位置の受
け取り側Bへと移動する。このようにしてプリント配線
基板Pが、渡し側Aから受け取り側Bへと運ばれ、その
上に落下せしめられる。なおしかる後、駆動源にて回転
軸11が逆方向に回転駆動され、アーム10,シャフト
9,取付部8を介し、キャッチング板7は、直ちに逆方
向に再び所定角度だけ円弧状の軌跡Cで移動して、渡し
側Aに復帰する。そして事後も、このような動作を繰り
返すことにより、プリント配線基板Pが、次々と受け取
り側Bのコンベア15の先頭位置に投入され、順次コン
ベア15にて搬送されて行く。
【0019】さてそこで、この受け渡し装置は、次の第
1,第2,第3,第4,第5,第6のようになる。まず
第1に、この受け渡し装置では動作時に大きな振動は発
生しない。すなわち、キャッチング板7は所定の回転軸
11,アーム10,シャフト9,取付部8等を介し、水
平姿勢を維持しつつ円弧状の軌跡Cで往復動される方式
よりなり、図4,図5に示したこの種従来例のように、
移動用シリンダ4にて直線的に往復動される方式に比
し、問題の移動用シリンダ4を使用しないので、振動が
極めて小さくフレーム部12が揺れることも少ないの
で、振動のショックによる事故等が防止される。第2
に、この受け渡し装置ではパスラインの違いが調整でき
る。すなわち、キャッチング板7が円弧状の軌跡Cで往
復動される方式よりなるので、渡し側Aの昇降テーブル
14の高さレベルと、受け取り側Bのコンベア15の高
さレベルとが異なる場合は、回転軸11の回転角度を調
整し円弧状の軌跡Cのスタンスを調整すれば、容易に対
応可能である。つまり、図4,図5のこの種従来例の移
動用シリンダ4にて直線的に往復動させる方式のよう
に、パスラインがほぼ同じであることを要しない。
【0020】第3に、この受け渡し装置では処理能力が
向上する。すなわち、キャッチング板7が水平姿勢を維
持しつつ円弧状の軌跡Cで往復動される方式よりなり、
プリント配線基板Pの吸着等による保持,持ち上げ,運
搬,落下等が一連の連続的な動作として行え、図4,図
5のこの種従来例のような移動用シリンダ4で直線的に
往復動する方式ではないので、処理能力が向上する。第
4に、この受け渡し装置はメインテナンスが容易であ
る。すなわち、キャッチング板7が上方に円弧状の軌跡
Cで往復動される方式よりなり、上方が開放されてお
り、図4,図5のこの種従来例のように、上方に移動用
シリンダ4が位置し全体のフレーム6が筐体状をなす必
要がなく、フレーム部12は左右に配されメインテナン
スが容易である。
【0021】第5に、この受け渡し装置ではランダムな
受け渡しが可能となる。すなわち、キャッチング板7又
は回転軸11等に容易に左右移動機構,水平回転機構等
を組み込むことができ(図2および図3中の矢印表示参
照)、もって、渡し側Aから受け取り側Bへ運ばれるプ
リント配線基板Pについて、その左右位置,向き等をラ
ンダムに次々と変化させることが可能となる(図2中の
想像線表示参照)。第6に、この受け渡し装置は立体的
なものを運ぶように転用することも可能である。すなわ
ち、キャッチング板7の吸着具13等の保持具を交換す
ることにより、プリント配線基板P等の薄板材のような
2次元的な形状のものから、ビンのような3次元的な形
状のものを対象とする受け渡し装置に、容易に転用可能
である。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る受け渡し装置は、以上説明
したごとく、水平姿勢を維持しつつ円弧状の軌跡で往復
動するキャッチング板を用いて、プリント配線基板等の
薄板材を、渡し側から受け取り側へ自動的に運ぶように
したことにより、次の第1,第2,第3,第4,第5,
第6等の効果を発揮する。
【0023】第1に、振動のショックによる事故等が防
止される。すなわち、大きな振動が発生せずフレーム部
が揺れることも少ないので、極めて薄くフレキシブルな
プリント配線基板等の薄板材が、例えば積み重ねられた
昇降テーブル上で少しずつずれて遂には崩れ落ちたり、
吸着等により保持されて運ばれている途中でキャッチン
グ板から落下する、等々の事故は防止される。又、各部
のねじが緩みやすいようなこともなく、装置全体の耐用
年数も長くなる。第2に、パスラインの違いが調整でき
るようになる。すなわち、渡し側の例えば昇降テーブル
の高さレベルと、受け取り側の例えばコンベアの高さレ
ベルとが、一致していなければならないという制約から
開放され、任意の違った高さレベルの組み合わせの場合
でも容易に使用可能なマルチ型機となる。第3に、処理
能力が向上する。そこで例えば、受け取り側等のコンベ
アの速度が、毎分5mから8m程度と早い場合でも、容
易に対応できるようになる。
【0024】第4に、メインテナンスが容易である。す
なわち、上方が開放されているので、事後のメインテナ
ンスが何ら支障なく行なえるようになる。第5に、ラン
ダムな受け渡しも容易に可能となる。すなわち、容易に
左右移動機構,水平回転機構等を組み込むことができ、
渡し側から受け取り側へ運ばれるプリント配線基板等の
薄板材について、その左右位置,向き等をランダムに次
々と変化させつつ、投入,受け取りさせるようにするこ
とが可能となり、この面からもマルチ型機となる。そこ
で例えば、受け取り側である研磨・整面工程に、プリン
ト配線基板等を右側,左側,中央とランダムな左右位置
で運び込むことができ、もって、例えば回路形成前の前
処理工程である研磨・整面工程のバフロールの片べりが
防止され、研磨・整面が支障なく行われるようになる。
【0025】第6に、プリント配線基板等の薄板材以外
の立体的なものへの転用も、容易に可能である。すなわ
ち、キャッチング板の吸着具等の保持具を交換すること
により、薄板材のような2次元的な形状のものを対象と
せず、ビンのような3次元的な立体的な形状のものを対
象とする受け渡し装置にも、容易に転用可能となる。こ
のようにこの種従来例に存した問題点が一掃される等、
本発明の発揮する効果は顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受け渡し装置の実施例を示す、正
面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】従来例の受け渡し装置の正面図である。
【図5】同平面図である。
【符号の説明】
1 昇降テーブル 2 吸着用シリンダ 3 キャッチング板(従来例のもの) 4 移動用シリンダ 5 コンベア 6 フレーム 7 キャッチング板(本発明のもの) 8 取付部 9 シャフト 10 アーム 11 回転軸 12 フレーム部 13 吸着具(保持具) 14 昇降テーブル 15 コンベア A 渡し側 B 受け取り側 C 軌跡 P プリント配線基板(薄板材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 13/02 U 8509−4E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板等の薄板材の製造工程
    で用いられ、該プリント配線基板等の薄板材を渡し側か
    ら受け取り側へ運ぶ受け渡し装置であって、 下面に複数個の保持具を備え該プリント配線基板等の薄
    板材を保持して持ち上げ可能なキャッチング板と、該キ
    ャッチング板上に立設された取付部と、該取付部に貫挿
    されたシャフトと、該シャフトの左右両端部を各々先端
    部で回動自在に保持して対向する左右のアームと、該左
    右のアームの基端部が固定された回転軸と、該回転軸を
    回動自在に保持する左右のフレーム部と、該回転軸をそ
    の軸芯を中心に回転駆動させる駆動源と、を備えてな
    り、 該回転軸は、該プリント配線基板等の薄板材の渡し側と
    受け取り側間付近に位置し、該キャッチング板は、常時
    水平姿勢を維持しつつ、該回転軸の回転駆動により該ア
    ーム,シャフト,取付部を介し、該渡し側と受け取り側
    間を円弧状の軌跡で往復動可能となっていること、を特
    徴とする受け渡し装置。
JP35763791A 1991-12-26 1991-12-26 受け渡し装置 Pending JPH05178479A (ja)

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