JPH05175870A - 放送受信装置及びその操作表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続される受像機に操作状態を明瞭に表示す
る。 【構成】 入力切換スイッチ１にはチューナ部２及び入
力端子３に接続される機器等からの再生音響信号が供給
され、この入力切換スイッチ１からの信号が音場処理用
のＤＳＰ部４に供給され、処理された信号がミューティ
ング用スイッチ５を通じて出力端子６に取り出される。
また入力切換スイッチ７には入力端子８に接続される機
器からの再生映像信号が供給され、この入力切換スイッ
チ７からの信号が表示画像の映像信号を形成するグラフ
ィックコントローラ（ＧＤＣ）９に供給され、このＧＤ
Ｃ９で形成された信号と元の信号がスイッチ１０で選択
されて出力端子１１に取り出される。さらにＧＤＣ９で
はチューナ部２で選択受信される放送信号の一覧表の画
像が形成され、この一覧表の画像中の選局されている放
送信号に対応する位置の表示内容が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を処理する能
力を有する放送受信装置及びその操作表示方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】例えばＶＴＲから再生される音響信号を
音響機器を構成する放送受信装置に供給して、再生音響
の向上を図ることが行われている。その場合に、放送受
信装置にはＶＴＲから再生される映像信号も同時に供給
して、この放送受信装置から受像機や他のＶＴＲに供給
することが行われている。なおダビング等の目的で他の
ＶＴＲに供給する場合には、放送受信装置の中で映像信
号のダビングに適した増幅等の処理が行われることもあ
る。

【０００３】一方、放送受信装置においては近年その信
号処理の内容が多岐になっている。このため例えば装置
の操作パネル上に設けられる小規模なディスプレイで
は、処理内容を必要且つ充分に表示することが困難にな
ってきている。この発明はこのような点に鑑みて成され
たものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、例えば装置の操作パネル上に設けられるディスプ
レイでは、充分に表示することが困難になってきている
というものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による第１の手段
は、放送信号の受信（チューナ部２）が行われると共
に、受像機が接続されて映像信号を処理する能力を有す
る放送受信装置において、少なくとも選択受信される放
送信号の周波数と、任意の設定名称と、音場設定情報と
を記憶する手段（マイコン１２、ＲＡＭ２３）と、上記
記憶された内容を上記受像機上に一覧表を表示する映像
信号を形成する手段（ＧＤＣ９）とが設けられ、上記表
示される一覧表の、上記選択受信された放送信号に対応
する位置の表示内容が変更された映像信号を形成するよ
うにした放送受信装置である。

【０００６】本発明による第２の手段は、選択受信され
る放送信号の周波数及び／または任意の設定名称と、音
場設定情報との一覧表を表示する画像を形成すると共
に、上記選択受信される放送信号を検出し、上記一覧表
の上記選択受信された放送信号に対応する部分の画像を
変更するようにした放送受信装置の操作表示方法であ
る。

【０００７】

【作用】これによれば、放送信号の周波数と、任意の設
定名称と、音場設定情報との一覧表に選択受信された放
送信号の状態が表示され、極めて明瞭な表示を行うこと
ができる。

【０００８】

【実施例】図１において、１は音響信号の入力切換スイ
ッチである。この入力切換スイッチ１にはチューナ部２
からのＡＭ／ＦＭの受信信号が供給されると共に、それ
ぞれ入力端子３に接続されるＣＤプレーヤ（図示せず）
からの再生信号、ＤＡＴプレーヤ（図示せず）からの再
生信号、例えば３系統の映像機器（ＶＩＤＥＯ１、２、
３：図示せず）から再生される音響信号が、いずれもス
テレオで供給される。この入力切換スイッチ１からの信
号が音場処理用のＤＳＰ部４に供給され、処理された信
号がミューティング用スイッチ５を通じて出力端子６に
取り出される。

【０００９】また７は映像信号の入力切換スイッチであ
る。この入力切換スイッチ７には、それぞれ入力端子８
に接続される例えば３系統の映像機器（ＶＩＤＥＯ１、
２、３：図示せず）から再生される映像信号が供給され
る。この入力切換スイッチ７からの信号が後述する表示
画像の映像信号を形成するグラフィックコントローラ
（ＧＤＣ）９に供給される。このＧＤＣ９で形成された
信号と、元の信号がスイッチ１０で選択されて出力端子
１１に取り出される。

【００１０】さらに１２はシステム制御用のマイクロコ
ンピュータ（マイコン）である。このマイコン１２には
処理用のＣＰＵ２１と、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３が設け
られ、ＲＯＭ２２に書き込まれたプログラムに従って制
御等が行われる。そして例えば操作パネルを構成するキ
ースイッチ１３からの信号がマイコン１２に供給され、
この信号に従って入力切換スイッチ１、７、チューナ部
２、ＤＳＰ部４、ＧＤＣ９、スイッチ５、１０の制御等
が行われる。またこの制御の状況等が操作パネル上のデ
ィスプレイ１４及びＬＥＤ１５に表示される。

【００１１】すなわちこの装置の操作パネルは、例えば
図２に示すように構成されている。図において、この操
作パネルには少なくとも電源スイッチ５１と、受像機上
に表示を行うことを示すＬＥＤ５２、ディスプレイ１
４、ヴォリューム制御用のダイヤルつまみ５３等が設け
られる。さらにこの操作パネルに放送信号の選局（選択
受信）を行うキースイッチ３１に対応する操作部が設け
られる。

【００１２】このキースイッチ３１に対応する操作部に
は、例えば１〜０の数字を選択する操作部３１ａ〜３１
ｊと、ＡＢＣをシフトする操作部３１ｋが設けられる。
また直接選局を設定する操作部３１ｌ、自動選局または
後述するインデックス選局を行う操作部３１ｍ、３１ｎ
が設けられる。

【００１３】さらに放送信号の任意の設定名称を登録す
る際の制御を行うキースイッチ３２に対応する操作部が
設けられる。なおこのキースイッチ３２に対応する操作
部は、例えば上下左右の４つの操作部３２ａ〜３２ｄ
と、開始操作部３２ｅ、記憶操作部３２ｆで構成され
る。また後述する音場設定のための操作部３３が設けら
れる。

【００１４】これによって操作部３１ａ〜３１ｊ及び３
１ｋにて全部で３０チャンネルの放送信号の選択受信が
行われる。また操作部３１ｌを操作した後、操作部３１
ａ〜３１ｊで周波数の数値を入力することによって、そ
の周波数の放送信号が直接選局される。さらに操作部３
１ｍを操作することによって、周波数が任意の方向（＋
−を操作部３１ｎで決定する）にスウィープされて放送
信号が自動選局される。なおこの直接選局または自動選
局された状態で操作部３１ａ〜３１ｊ及び３１ｋと記憶
操作部３２ｆが操作されることによって、この選局され
た放送信号の周波数が選択されたチャンネルに設定され
る。なおこの設定された情報はＲＡＭ２３に記憶され
る。

【００１５】これに対してこの装置のグラフィックコン
トローラ（ＧＤＣ）９では、図３に示すような表示画像
の映像信号が形成される。すなわち図のＡにおいて、画
像は左右に分割され、それぞれその左側にはＡＢＣ及び
１〜０の数字からなる全部で３０のチャンネル番号が表
示される。これに対して各分割の中央にはそれぞれの例
えばＦＭ／ＡＭのバンドと選択受信される放送信号の周
波数が表示される。さらに各分割の右側にはそれぞれ設
定された音場を示す情報が表示される。そして上述のキ
ースイッチ３１でチャンネルの選択を行うと、例えばＡ
３チャンネルの部分に示すようにその表示が枠で囲まれ
ると共に、表示の色が変化される。

【００１６】さらにこのチャンネルの選択が行われた状
態で、音場設定のための操作部３３が操作されると、同
図のＢに示すような音場設定用の画像が表示される。こ
こで例えば操作部３１ａ〜３１ｊが操作されることによ
って所望の音場が設定される。なお音場設定は、図示さ
れるようなＤＳＰ部４に予め設定された代表的な１０種
類と、使用者が任意に形成した最大１０種類までの音場
とが選択されて設定される。さらにこの状態で記憶操作
部３２ｆが操作されることによって、この設定された音
場が選択されたチャンネルに設定される。

【００１７】またこのチャンネルの選択が行われた状態
で、上述の開始操作部３２ｅが操作されると、図４のＡ
に示すような設定名称の登録の画像が表示される。ここ
で例えば左右の操作部３２ａ、３２ｂが操作されると、
登録する名称の文字の位置が変更される。また所望の位
置で上下の操作部３２ｃ、３２ｄが操作されると、その
位置に表示された文字が変化される。なお文字にはアル
ファベットの大文字、小文字、数字、簡単な記号等が用
意され、操作部３２ｃ、３２ｄの操作によって順次表示
される。これにより操作部３２ａ〜３２ｄが順次操作さ
れることによって所望の設定名称が形成される。そして
この名称が完成されたときに記憶操作部３２ｆが操作さ
れることによって設定名称の登録が行われる。

【００１８】これによってグラフィックコントローラ
（ＧＤＣ）９では、同図のＢに示すような表示画像の映
像信号が上述の画像と切り換えて形成される。すなわち
図において、画像は左右に分割され、それぞれその左側
にはＡＢＣ及び１〜０の数字からなる全部で３０のチャ
ンネル番号が表示される。これに対して各分割の中央に
はそれぞれの例えばＦＭ／ＡＭのバンドと選択受信され
る放送信号の設定名称が表示される。さらに各分割の右
側にはそれぞれ設定された音場を示す情報が表示され
る。そして上述のキースイッチ３１でチャンネルの選択
を行うと、例えばＡ３チャンネルの部分に示すようにそ
の表示が枠で囲まれると共に、表示の色が変化される。
なおこの設定名称は上述のインデックス選局時に、同じ
設定名称の放送信号のみが順次に選局される。

【００１９】こうして上述の装置によれば、放送信号の
周波数と、任意の設定名称と、音場設定情報との一覧表
に選択受信された放送信号の状態が表示され、極めて明
瞭な表示を行うことができるものである。

【００２０】なお図５にキー処理のフローチャートを示
す。すなわち図においてキー処理が開始されるとステッ
プ〔１〕でキースイッチ３１が操作されたか否かが判断
され、ノーのときは次の処理に進められる。またステッ
プ〔１〕でイエスのときは、ステップ〔２〕でＲＡＭ２
３に記憶されたデータが読み出され、ステップ〔３〕で
チューナ部２に周波数が設定される。またステップ
〔４〕でＤＳＰ部４に音場が設定される。さらにステッ
プ〔５〕でディスプレイ１４の表示処理が行われる。

【００２１】さらにステップ〔６〕ですでに表示されて
いるか否かが判断され、イエスのときは次の処理に進め
られる。またステップ〔６〕でノーのときは、ステップ
〔７〕でスイッチ１０がＧＤＣ９側に切り換えられ、ス
テップ〔８〕でＧＤＣ９にバンドの表示データが供給さ
れる。そしてステップ

〔９〕で設定名称の有無が判断さ
れ、無い（ノー）のときは、ステップ〔１０〕でＧＤＣ
９に周波数の表示データが供給される。またステップ

〔９〕で有る（イエス）のときは、ステップ〔１１〕で
ＧＤＣ９に設定名称の表示データが供給される。

【００２２】またステップ〔１２〕でＧＤＣ９に音場設
定の表示データが供給される。さらにステップ〔１３〕
で３０局分の表示が行われたか否かが判断され、ノーの
ときはステップ〔８〕に戻される。またステップ〔１
３〕でイエスのときは受信中のチャンネルを枠で囲った
表示画像が形成されて次の処理に進められる。このよう
にして上述の表示を行うことができる。

【００２３】なお本願は、ＡＭ／ＦＭのラジオの放送受
信や、ＣＡＴＶ等の多チャンネルの放送信号の受信に極
めて効果のあるものである。

【００２４】

【発明の効果】この発明によれば、放送信号の周波数
と、任意の設定名称と、音場設定情報との一覧表に選択
受信された放送信号の状態が表示され、極めて明瞭な表
示を行うことができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による放送受信装置の一例の構成図であ
る。

【図２】その操作パネルの構成図である。

【図３】操作表示方法の一例の説明のための線図であ
る。

【図４】操作表示方法の一例の説明のための線図であ
る。

【図５】その説明のためのフローチャート図である。

【符号の説明】

１ 音響信号の入力切換スイッチ ２ チューナ部 ３ 入力端子 ４ 音場処理用のＤＳＰ部 ５ ミューティング用スイッチ ６ 出力端子 ７ 映像信号の入力切換スイッチ ８ 入力端子 ９ 表示画像の映像信号を形成するグラフィックコント
ローラ １０ スイッチ １１ 出力端子 １２ システム制御用のマイクロコンピュータ １３ 操作パネルを構成するキースイッチ １４ 内蔵ディスプレイ １５ ＬＥＤ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 放送信号の受信が行われると共に、受像
   機が接続されて映像信号を処理する能力を有する放送受
   信装置において、 少なくとも選択受信される放送信号の周波数と、任意の
   設定名称と、音場設定情報とを記憶する手段と、上記記
   憶された内容を上記受像機上に一覧表を表示する映像信
   号を形成する手段とが設けられ、 上記表示される一覧表の、上記選択受信された放送信号
   に対応する位置の表示内容が変更された映像信号を形成
   するようにした放送受信装置。
2. 【請求項２】 選択受信される放送信号の周波数及び／
   または任意の設定名称と、音場設定情報との一覧表を表
   示する画像を形成すると共に、 上記選択受信される放送信号を検出し、上記一覧表の上
   記選択受信された放送信号に対応する部分の画像を変更
   するようにした放送受信装置の操作表示方法。