JPH0517432B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0517432B2
JPH0517432B2 JP60219842A JP21984285A JPH0517432B2 JP H0517432 B2 JPH0517432 B2 JP H0517432B2 JP 60219842 A JP60219842 A JP 60219842A JP 21984285 A JP21984285 A JP 21984285A JP H0517432 B2 JPH0517432 B2 JP H0517432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
circuit
port
valve
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60219842A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6280339A (ja
Inventor
Juji Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP60219842A priority Critical patent/JPS6280339A/ja
Publication of JPS6280339A publication Critical patent/JPS6280339A/ja
Publication of JPH0517432B2 publication Critical patent/JPH0517432B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、車両に搭載される自動変速機の制御
であつて、エンジンブレーキ作用時に締結される
摩擦要素に、該摩擦要素のすべりを防止するため
にバツクアツプ圧が供給されるようになつた自動
変速機のバツクアツプ圧制御装置に関する。 従来の技術 この種のバツクアツプ圧制御装置としては、た
とえば日産自動車株式会社発行の1984年版整備要
領書「オートマチツクトランスアクスル」
RN4F02A型、RL4F02A型(昭和59年2月発行)
に示されているようなものがある。即ち、この自
動変速機に用いられるバツクアツプ圧制御装置
は、バツクアツプバルブが備えられ、自動変速レ
ンジ(Dレンジ)の4速(D4)又は3速(D3
からマニユアルレンジ(レンジ又はレンジ)
にセレクトして2速にシフトダウンされた際に、
前記バツクアツプバルブが作動して、マニユアル
バルブのマニユアルレンジ位置で供給されるライ
ン圧を直接プレツシヤモデイフアイヤバルブに供
給するようになつている。すると該プレツシヤモ
デイフアイヤバルブからプレツシヤレギユレータ
バルブに供給される信号圧は高く設定され、該レ
ギユレータバルブで調圧されるライン圧は一段と
高く設定され、この高ライン圧をバツクアツプ圧
として、前記マニユアルレンジで締結される摩擦
要素(クラツチ、バンドブレーキ等)に供給され
るようになつている。 即ち、Dレンジ高速段(D4、D3)からマニユ
アルレンジにシフトダウンされた時にはエンジン
ブレーキが作用し、このエンジンブレーキ時には
車輪方向からのトルクが前記摩擦要素に作用する
が、該摩擦要素に高い締結圧(バツクアツプ圧)
を供給することによつて摩擦要素のすべりを防止
し、もつてエンジンブレーキの機能を十分に発揮
させると共に、摩擦要素の焼損が防止されるよう
になつている。尚、マニユアルレンジ2速から1
速にシフトダウンされた時には、バツクアツプバ
ルブが再度切換えられてプレツシヤモデイフアイ
ヤバルブへのライン圧供給を停止するため、マニ
ユアルレンジ2速で発生していたバツクアツプ圧
は解除されるようになつている。これば2速時の
エンジンブレーキで所定車速まで落してから1速
にシフトダウンされるため、1速で締結される摩
擦要素には車輪側からの過剰なトルクが作用しな
いためである。 第9図は従来のバツクアツプ圧制御装置におけ
る油圧(自動変速機の制御圧)特性を示し、エン
ジンブレーキ作用時のアイドリング状態では実線
で示す他のライン圧特性に比べて破線で示すバツ
クアツプ圧が著しく高く設定されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、かる従来のバツクアツプ圧制御
装置では、マニユアルレンジで発生していたバツ
クアツプ圧の解除は、マニユアルレンジから自動
変速レンジに切り換えた場合およびマニユアルレ
ンジ2速から1速にシフトダウンした場合にのみ
行われ、例えばマニユアルレンジ2速では常にバ
ツクアツプ圧が供給される。 従つて、レンジあるいはレンジ等のマニユ
アルレンジでの1速走行中に、アクセルの踏込に
伴つて車速が増加し2速に変速した場合に、マニ
ユアルレンジ2速で発生するバツクアツプ圧によ
り2速時の摩擦要素が締結されるため、非常に大
きな変速シヨツクが発生する、という問題点があ
つた。 そこで、本発明は、アクセルが踏込操作された
際にはバツクアツプ圧の出力を解除して通常のラ
イン圧制御に戻すことにより、前述したような場
合の変速シヨツクを大幅に低減するようにした自
動変速機のバツクアツプ圧制御装置を提供するこ
とを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明の自動変速機のバツクアツプ圧制御装置
は、第1図に示すように、エンジンブレーキを作
用させるためのオーバーランクラツチaをワンウ
エイクラツチと並列に備え、自動変速レンジから
マニユアルレンジに切り換えた際に、前記オーバ
ーランクラツチaに、ライン圧を供給して該オー
バーランクラツチaを締結させるようにした自動
変速機において、走行状態に応じた目標ライン圧
に沿つて通常時のライン圧信号を出力する通常時
ライン圧信号出力手段bと、ライン圧信号によつ
て作動するアクチユエータを有し、ライン圧を該
ライン圧信号に基づいて可変制御するライン圧制
御手段cと、レンジ位置がマニユアルレンジにあ
ることを検出するマニユアルレンジ検出手段d
と、マニユアルレンジ時にライン圧信号として通
常時のライン圧よりも高く設定したバツクアツプ
圧信号を前記ライン圧制御手段cに出力するバツ
クアツプ圧信号出力手段eと、運転者によるアク
セル踏込操作を検出するアクセル踏込検出手段f
とこのアクセル踏込検出時に、上記バツクアツプ
圧信号の出力を禁止して通常時のライン圧信号に
切り換えるバツクアツプ禁止手段gと、を備えた
ことを特徴としている。 作 用 自動変速レンジからマニユアルレンジに切換操
作されると、所定の変速制御が行われると同時
に、オーバーランクラツチaにライン圧が供給さ
れ、該オーバーランクラツチaが締結される。こ
れによりエンジンブレーキが作用する。 このとき、バツクアツプ圧信号出力手段eによ
りライン圧制御手段cにバツクアツプ圧信号が出
力され、通常時のライン圧よりも高いバツクアツ
プ圧が生成される。そのため、前記オーバーラン
クラツチaはこのバツクアツプ圧によつて堅固に
締結され、そのすべりが防止される。 そして、アクセル踏込検出手段fによりアクセ
ル踏込が検出されると、バツクアツプ禁止手段g
によりバツクアツプ圧信号の出力が禁止され、ス
ロツトル開度等の走行状態に応じた通常時のライ
ン圧制御となる。また、アクセルの踏込を止めれ
ば、その禁止が解除され、再びバツクアツプ圧信
号が出力される。 実施例 以下本発明の実施例を図に基ずいて詳細に説明
する。 即ち、第2図は本発明のバツクアツプ圧制御装
置を用いた液圧制御装置の一実施例を示す全体回
路を示し、この液圧制御装置によつて制御される
自動変速機の動力伝達列としては、たとえば第3
図の概略図に示すようなものがある。即ち、この
動力伝達列は、エンジン出力軸1からの回転を入
力軸2に伝達するトルクコンバータ3、第1遊星
歯車組4、第2遊星歯車組5、出力軸6、及び後
述の各種摩擦要素により構成する。 トルクコンバータ3はエンジン出力軸1により
駆動され、オイルポンプO/Pの駆動にも用いら
れるポンプインペラ3P、このポンプインペラに
より内部作動流体を介して流体駆動され、動力を
入力軸2に伝達するタービンランナ3T、及びワ
ンウエイクラツチ7を介して固定軸上に置かれ、
タービンランナ3Tへのトルクを増大するステー
タ3sで構成し、これにロツクアツプクラツチ3
Lを付加した通常のロツクアツプトルクコンバー
タとする。そしてこのトルクコンバータ3はレリ
ーズ室3Rから作動流体の供給を受け、アプライ
室3Aより作動流体を排除される間、ロツクアツ
プクラツチ3Lの釈放されてエンジン動力をポン
プインペラ3P及びタービンランナ3Tを介し
(コンバータ状態で)入力軸2にトルク増大しつ
つ伝達し、逆にアプライ室3Aから作動流体の供
給を受け、レリーズ室3Rより作動流体を排除さ
れる間、ロツクアツプクラツチ3Lを締結されて
エンジン動力をそのままこのロツクアツプクラツ
チを介し(ロツクアツプ状態で)入力軸2に伝達
するものとする。なお、後者のロツクアツプ状態
では、レリーズ室3Rからの作動流体排除圧を減
ずることにより、ロツクアツプトルクコンバータ
3のスリツプ(ポンプインペラ3P及びタービン
ランナ3Tの相対回転)を任意に制御(スリツプ
制御)することができる。 第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リングギヤ
4R、これら噛合するピニオン4P及びピニオン
4Pを回転自在に支持するキヤリア4Cよりなる
通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組5も
サンギヤ5S、リングギヤ5R、ピニオン5P及
びキヤリア5Cよりなる単純遊星歯車組とする。 次に前記の各種摩擦要素を説明する。キヤリア
4CはハイクラツチH/Cを介して入力軸2に適
宜結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宜固定可能とする他、リバースク
ラツチR/Sにより入力軸2に適宜結合可能とす
る。キヤリア4Cは更に多板式のローリバースブ
レーキLR/Bにより適宜固定可能にすると共に、
ローワンエイクラツチLO/Cを介して逆転(エ
ンジンと逆方向の回転)を阻止する。リングギヤ
4Rはキヤリア5Cに一体結合して出力軸6に駆
動結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結合する。
リングギヤ5RはオーバーランクラツチOR/C
を介して適宜キヤリア4Cに結合可能とする他、
フオワードワンウエイクラツチFO/C及びフオ
ワードクラツチF/Cを介してキヤリア4Cに相
関させる。フオワードワンウエイクラツチFO/
CはフオワードクラツチF/Cの結合状態でリン
グギヤ5Rを逆転方向(エンジン回転と逆の方
向)においてキヤリア4Cに結合されるものとす
る。 ハイクラツチH/C、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/C及びフオワードクラツチF/
Cは夫々、油圧の供給により作動されて前記の適
宜結合及び固定を行なうものであるが、バンドブ
レーキB/Bは2速サーボアプライ室2S/A、
3速サーボレリーズ室3S/R及び4速サーボア
プライ室4S/Aを設定し、2速サーボアプライ
2S/Aに2速選択圧P2が供給されると、バン
ドブレーキB/Bは作動し、この状態で3速サー
ボレリーズ室3S/Rにも3速選択圧P3が供給
されると、バンドブレーキB/Bは非作動とな
り、その後4速サーボアプライ室4S/Aにも4
速選択圧P4が供給されると、バンドブレーキ
B/Bは作動するようになつている。 かかる動力伝達列は、摩擦要素B/B、H/
C、F/C、OR/C、LR/B、R/Cを次表に
示す如く種々の組合せで作動させることにより、
摩擦要素FO/C、LO/Cの適宜差動と相俟つ
て、遊星歯車組4,5を構成する要素の回転状態
を変え、これにより入力軸2の回転速度に対する
出力側6の回転速度を変えることができ、次表に
示す通りに前進4速後退1速の変速段を得ること
ができる。なお、次表中○印が作動(油圧流入)
を示すが、〓印はエンジンブレーキが必要な時に
作動させるべき摩擦要素を示す。そして〓印の如
くオーバーランクラツチOR/Cが作動されてい
る間、これに並置したフオワードワンウエイクラ
ツチFO/Cは非作動となり、ローリバースブレ
ーキLA/Bが作動している間にこれに並置した
ローワンウエイクラツチLO/Cが非作動になる
こと勿論である。
【表】 ところで、前記第2図に示した液圧側制御装置
は、プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4、パイロツト弁26、トルクコンバータレギユ
レータ弁28、ロツクアツプコントロール弁3
0、シヤトル弁32、デユーテイソレノイド3
4、マニユアル弁36、第1シフト弁38、第2
シフト弁40、第1シフトソレノイド42、第2
シフトソレノイド44、フオワードクラツチコン
トロール弁46、3−2タイミング弁48、4−
2リレー弁50、4−2シークエンス弁52、
レンジ減圧弁54、シヤトル弁56、オーバーラ
ンクラツチコントロール弁58、第3シフトソレ
ノイド60、オーバーランクラツチ減圧弁63、
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64、3速
サーボレリーズ圧アキユムレータ66、本発明シ
ヨツク軽減装置の要部を構成する4速サーボアプ
ライ圧アキユムレータ68、及びアキユムレータ
コントロール弁70を主たる構成要素とし、これ
らを前記のトルクコンバータ3、フオワードクラ
ツチF/C、ハイクラツチH/C、バンドブレー
キB/B、リバースクラツチR/Cローリバース
ブレーキLR/B、オーバーランクラツチOR/
C、及びオイルポンプO/Pに対し図示の如くに
接続して構成する。 プレツシヤレギユレータ弁20はばね20aに
より図中左半部位置に弾支されたスプール20b
及び該スプールの図中下端面に突当てたプラグ2
0cを具え、基本的にはオイルポンプO/Pが回
路71への吐出オイルをばね20aのばね力で決
まる或る圧力に調圧するも、プラグ20cにより
スプール20bが図中上向きの力を付加される時
その分上記の圧力を上昇させて所定のライン圧に
するものである。この目的のためプレツシヤレギ
ユレータ弁20は、ダンピングオリフイス72を
経て回路71内の圧力をスプール20bの受圧面
20dに受け、これでスプール20bを下向きに
付勢されるよう構成し、スプール20bのストロ
ーク位置に応じ開閉されるポート20e〜20h
を設ける。ポート20eは回路71に接続し、ス
プール20bが図中左半部位置から下降するにつ
れポート20h,20fに通ずるよう配置する。
ポート20fはスプール20bが図中左半部位置
から下降するにつれ、ドレンポートとしたポート
20gとの連通が減じられ、これとの連通を断た
れる時点でポート20eに連通され始めるよう配
置する。そしてポート20fを途中にブリード7
3が存在する回路74を経てオイルポンプO/P
の容量制御アクチユエータ75に接続する。オイ
ルポンプO/Pは前記の如くエンジン駆動される
可変容量ベーンポンプとし、偏心量をアクチユエ
ータ75に向かう圧力が或る値以上になる時減じ
られて容量が小さくなるものとする。プレツシヤ
レギユレータ弁20のプラグ20cはその図中下
端面に回路76からのモデイフアイア圧を受ける
と共に、受圧面20iに回路77からの後退選択
圧を受け、これら圧力に応じた図中上向きの力を
スプール20bに付加するものとする。 プレツシヤレギユレータ弁20は常態で図中左
半部状態となり、ここでオイルポンプO/Pから
オイルが吐出されると、このオイルは回路71に
流入する。スプール20bの左半部位置で回路7
1のオイルは一切ドレンされず、圧力上昇する。
この圧力はオリフイス72を経て受圧面20dに
作用し、スプール20bをばね20aに抗して押
下げ、ポート20eをポート20hに通ずる。こ
れにより上記の圧力はポート20hより一部ドレ
ンされて低下し、スプール20bがばね20aに
より押戻される。かかる作用の繰返しによりプレ
ツシヤレギユレータ弁20は基本的には回路71
内の圧力(以下ライン圧という)をばね20aの
ばね力に対応した値とする。ところで、プラグ2
0cには回路76からのモデイフアイア圧による
上向きの力が作用してプラグ20cが図中右半部
状態の如くスプール20bに当接し、この上向き
力がばね20aを助勢するようスプール20bに
及び、又モデイフアイア圧が後述のように後退選
択時以外で発生し、エンジン負荷(エンジン出力
トルク)に比例して高くなることから、上記のラ
イン圧は後退選択時以外でエンジン負荷の増大に
応じ高くなる。 後退選択時プラグ20cには上記モデイフアイ
ア圧に代え回路77からの後退選択圧(ライン圧
と同じ値)による上向き力が作用し、これがスプ
ール20bに及ぶため、ライン圧は後退選択時所
望の一定値となる。オイルポンプO/Pが或る回
転数以上(エンジンが或る回転数以上)になる
と、それにともなつて増大するオイル吐出量が過
多となり、回路71内の圧力が調圧値以上とな
る。この圧力はスプール20bを図中右半部の調
圧位置により更に下降させ、ポート20fをポー
ト20eに通じ、ドレンポート20gから遮断す
る、これによりポート20eのオイルが一部ポー
ト20f及びブリード73より排除されるが、回
路74内にフイードバツク圧を発生する。このフ
イードバツク圧はオイルポンプO/Pの回転数が
高くなるにつれ上昇し、アクチユエータ75を介
してオイルポンプO/Pの偏心量(容量)を低下
させる。かくて、オイルポンプO/Pは回転数が
或る値以上の間、吐出量が一定となるよう容量制
御され、オイルの必要以上の吐出によつてエンジ
ンの動力損失が大きくなるのを防止する。 上記のように回路71に発生したライン圧をラ
イン圧回路78によりパイロツト弁26、マニユ
アル弁36、アキユムレータコントロール弁70
及び3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66に
供給する。 パイロツト弁26はばね26aにより図中上半
部位置に弾支されるスプール26bを具え、ばね
26aから遠いスプール26bの端面を室26c
に臨ませ、パイロツト弁26には更にドレンポー
ト26dを設けると共に、ストレーナS/Tを有
するパイロツト圧回路79を持続する。そして、
スプール26bに連通孔26eを設け、パイロツ
ト圧回路79の圧力を室26cに導き、図中右行
するにつれ、回路79を回路78からドレンポー
ト26dに切換接続するものとする。 パイロツト弁26は常態で図中上半部状態とな
り、ここで回路78からライン圧を供給される
と、回路79の圧力を上昇させる。回路79の圧
力は連通孔26eにより室26cに達し、スプー
ル26bを図中右行させ、スプール26bは下半
部図示の調圧位置を越えるところで、回路79を
回路78から遮断すると同時にドレインポート2
6dに通じる。この時回路79の圧力は低下さ
れ、この圧力低下によりスプール26bがばね2
6aにより押戻されると再び回路79の圧力が上
昇する。かくてパイロツト弁26は回路78から
のライン圧をばね26aのばね力で決まる一定値
に減圧し、パイロツト圧として回路79に出力す
ることができる。 このパイロツト圧は回路79によりプレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4,34、ロツクアツプコントロール弁30、フ
オワードクラツチコントロール弁46、シヤトル
弁32、第1、第2、第3シフトソレノイド4
2,44,60、シヤトル弁56に供給する。 デユーテイソレノイド24はコイル24a、ス
プリング24d及びプランジヤ24bよりなり、オ
リフイス80を介してパイロツト圧回路79に接
続した回路81を、コイル24aのON(通電)
時ドレンポート24cから連通するものとする。
このデユーテイソレノイド24は図示せざるコン
ピユータによりコイル24aを一定周期でON、
OFFされると共に、該一定周期に対するON時間
の比率(デユーテイ比)を制御されて、回路81
内にデユーテイ比に応じた制御圧を発生させる。
通常時のライン圧制御におけるデユーテイ比は後
退選択時以外でエンジン負荷(例えばエンジンス
ロツトル開度)の増大に応じて小さくし、これに
より上記の制御圧をエンジン負荷の増大につれ高
くなす。又、後退選択時デユーテイ比は100%と
して、上記の制御圧を0とする。 プレツシヤモデイフアイア弁22はばね22a
及び回路81からの制御圧により図中下向きに付
勢されるスプール22bを具え、プレツシヤモデ
イフアイア弁22には更に前記の回路76を接続
する出力ポート22c、パイロツト圧回路79を
接続する入力ポート22d、及びドレインポート
22eを設け、ばね22aから遠いスプール22
bの端面が臨む室22fに回路76を接続する。
そしてスプール22bの図中左半部位置で丁度ポ
ート22cがポート22d,22eから遮断され
るようこれらポートを配置する。 プレツシヤモデイフアイア弁22は、ばね22
aによるばね力及び回路81からの制御圧による
力を夫々スプール22bに図中下向きに受け、室
22fに達したポート22cからの出力圧による
力をスプール22bに図中上向きに受け、これら
力がバランスする位置にスプール22bをストロ
ークされる。ポート22cからの出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず不十分である場合、スプ
ール22bは左半部図示の調圧位置を越えて下降
する。この時ポート22cはポート22dに通
じ、回路79からのパイロツト圧の補充を受けて
出力圧を上昇される、逆に、この出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず高過ぎる場合スプール2
2bは図中右半部位置方向へ上昇する。この時ポ
ート22cはドレンポート22eに通じ、出力圧
を低下される。かかる作用の繰返しにより、プレ
ツシヤモデイフアイア弁22はポート22cから
の出力圧をばね22aのばね力及び回路81から
の制御圧による力の和値に対応した値に調圧し、
これをモデイフアイア圧として回路76よりプレ
ツシヤレギユレータ弁20のプラグ20cに供給
する。ところで、制御圧が前記の如く後退選択時
以外エンジン負荷の増大につれ高くなるものであ
り、後退選択時0であることから、この制御圧を
ばね22aのばね力だけ増幅した値となるモデイ
フアイア圧も後退選択時以外でエンジン負荷の増
大につれ高くなり、後退選択時0となり、プレツ
シヤレギユレータ弁20による前記のライン圧制
御を可能にする。 すなわち、この実施例では、アクチユエータと
してのデユーテイソレノイド24とプレツシヤモ
デイフアイア弁22とプレツシヤレギユレータ弁
20とによつてライン圧制御手段が構成される。 トルクコンバータレギユレータ弁28はばね2
8aにより図中右半部位置に弾支されるスプール
28bを具え、該スプールが図中右半部位置及び
図中左半部位値間でストロークする間ポート28
cをポート28dに通じさせ、スプール28bが
図中左半部位置より上昇するにつれポート28c
をポート28dに対して連通度を減少、ポート2
8eに対して連通度を増大させるものとする。ス
プール28bのストロークを制御するために、ば
ね28aから遠いスプール端面が臨む室28fを
スプール28bに設けた連通孔28gによりポー
ト28cに通じさせる。そして、ポート28cは
レリーフ弁82を介して所定の潤滑部に通じさせ
ると共に、回路83によりロツクアツプコントロ
ール弁30に接続し、ポート28dは回路84に
よりプレツシヤレギユレータ弁20のポート20
hに接続し、ポート28eは回路85によりロツ
クアツプコントロール弁30に接続する。回路8
5は途中にオリフイス86を有し、該オリフイス
及びポート28c間をオリフイス87を介して回
路83に接続すると共に回路88によりオイルク
ーラ89及び所定の潤滑部90に通じさせる。 トルクコンバータレギユレータ弁28は常態で
図中右半部状態となり、ここでプレツシヤレギユ
レータ弁20のポート20hからオイルが回路8
4を経て供給されると、このオイルは回路83よ
り後述の如くにしてトルクコンバータ3に向か
う。そして、トルクコンバータへの供給圧が発生
すると、このトルクコンバータ供給圧は連通孔2
8gを経て室28fに達し、スプール28bをば
ね28aに抗して図中上昇させる。トルクコンバ
ータ供給圧の上昇でスプール28bが図中左半部
位置より上昇する時、ポート28eが開き、トル
クコンバータ供給圧を一部このポート28e及び
回路88を経て排除することにより、トルクコン
バータ供給圧をばね28aのばね力で決まる値に
調圧する。回路88から排除されたオイルはオイ
ルクーラ89で冷却された後、潤滑部90に向か
う。なお、トルクコンバータレギユレータ弁28
の上記調圧作用によつてもトルクコンバータ供給
圧が上記の値を越える場合、レリーフ弁82が開
き、圧力過剰分を対応する潤滑部に逃してトルク
コンバータ3の変形を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30はスプール3
0a及びプラグ30bを同軸に突合せて構成し、
スプール30aが右半部図示の限界位置の時回路
83をトルクコンバータレリーズ室3Rからの回
路91に通じさせ、スプール30aが図中左半部
位置に下降する時回路83を回路85に通じさ
せ、スプール30aが更に下降する時回路91を
ドレンポート30cに通じさせるものとする。か
かるスプール30aのストロークを制御するため
に、プラグ30aから遠いスプール30aの端面
を室30bに臨ませ、スプール30aから遠いプ
ラグ30bの端面が臨む室30eにオリフイス9
2を経て回路91の圧力を導くようにする。な
お、トルクコンバータアプライ室3Aからの回路
93は、オリフイス86よりロツクアツプコント
ロール弁30に近い箇所において回路85に接続
する。又、プラグ30bには更に回路79からの
パイロツト圧をオリフイス94を介して作用させ
ることにより図中下向きの力を付与し続け、これ
によりスプール30aの脈動を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30は室30dに
供給する圧力によりスプール30aストローク制
御され、この圧力が十分高い間スプール30aは
図中右半部位置を保つ。この時回路83からのオ
イルはトルクコンバータレギユレータ弁28によ
る調圧下で回路91、レリーズ室3R、アプライ
室3A、回路93、回路85に通流し、回路88
より排除される。かくてトルクコンバータ3はコ
ンバータ状態で動力伝達を行なう。室30d内の
圧力を低下させるにつれ、スプール30aはオリ
フイス92,94からの圧力によりプラグ30b
を介して図中下降され、図中左半部位置より更に
下降したところで、回路83からの調圧オイルは
回路85,93、アプライ室3A、レリーズ室3
R、回路91、ドレンポート30cへと流れるよ
うになり、トルクコンバータ3は室30dの圧力
低下につれスリツプが減少するようなスリツプ制
御状態で動力伝達を行なう。この状態より室30
d内の圧力を更に低下させると、スプール30a
の更なる下降により回路91はドレンポート30
cに完全に連通されてレリーズ室3Rの圧力を0
にし、トルクコンバータ3はロツクアツプ状態で
動力伝達を行なう。 シヤトル弁32はロツクアツプコントロール弁
30を後述するフオワードクラツチコントロール
弁46と共にスローク制御するもので、ばね32
により図中下半部位置に弾支されたスプール32
bを具え、このスプールを室32c内の圧力によ
り適宜図中上半部位置に切換える。そしてシヤト
ル弁32は、スプール32bが図中下半部位置の
時室30dの回路95をパイロツト圧回路79に
通じさせると共に、フオワードクラツチコントロ
ール弁46の室46aから延在する回路96をデ
ユーテイソレノイド34からの回路97に通じさ
せ、スプール32bが図中上半部位置の時回路9
5を回路97に通じさせると共に回路96を回路
79に通じさせるものとする。 デユーテイソレノイド34はコイル34a及び
ばね34dで閉位置に弾支されたプランジヤ34
bよりなり、オリフイス98を介してパイロツト
圧回路79に接続した回路97を、コイル34の
ON(通電)時ドレンポート34cに通じさせる
ものとする。このデユーテイソレノイド34は図
示せざるコンピユータによりコイル34aを一定
周期でON、OFF制御されると共に、該一定周期
に対するON時間の比率(デユーテイ比)を制御
されて回路97内にデユーテイ比に応じた制御圧
を発生させる。シヤトル弁32が図中上半部状態
で回路97の制御圧がロツクアツプコントロール
弁30のストローク制御に供される場合ソレノイ
ド34のデユーテイ比は次のようにして決定す
る。即ちトルクコンバータ3のトルク増大機能及
びトルク変動吸収機能が絶対的に必要なエンジン
の高負荷、低回転のもとでは、デユーテイ比を0
%とし、これにより回路97の制御圧を元圧であ
る回路79のパイロツト圧と同じにする。この時
制御圧は室30dにおいてスプール30aを図中
右半部位置に保持し、トルクコンバータ3を上記
要求にかなうようコンバータ状態に保つ。トルク
コンバータ3の上記両機能の要求度が低くなるに
つれ、デユーテイ比を増大させて制御圧を低下
し、これによりロツクアツプコントロール弁30
を介してトルクコンバータ3を要求にマツチした
スリツプ制御状態で機能させ、トルクコンバータ
3の上記両機能が不要なエンジンの低負荷、高回
転のもとでは、デユーテイ比を100%とし、これ
により制御圧を0としてロツクアツプコントロー
ル弁30を介しトルクコンバータ3を要求通りロ
ツクアツプ状態に保つ。 なお、シヤトル弁32が図中下半部状態で回路
97の制御圧がフオワードクラツチコントロール
弁46のストローク制御に供される場合、ソレノ
イド34のデユーテイ比は後述の如くN→Dセレ
クトシヨツクを軽減したり、クリープを防止する
よう決定される。 マニユアル弁36は、運転者のセレクト操作に
より駐車(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立(N)レン
ジ、前進自動変速(D)レンジ、前進第2速エンジン
ブレーキ()レンジ、前進第1速エンジンブレ
ーキ()レンジにストロークされるスプール3
6aを具え、該スプールの選択レンジに応じライ
ン回路78を次表の如くにポート36D,36
,36,36Rに通じさせるものとする。な
お、この表中○印がライン圧回路78に通じるポ
ートを示し、無印はドレンされているポートを示
す。
【表】 第1シフト弁38はばね38aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール38bを具え、この
スプールは室38cへの圧力供給時図中右半部位
置に切換えられるものとする。そして第1シフト
弁38は、スプール38bが左半部位置の時ポー
ト38dをドレンポート38eに、ポート38f
をポート38gに、ポート38hをポート38i
に夫々通じさせ、スプール38bが図中右半部位
置の時ポート38dをポート38jに、ポート3
8fをポート38kに、ポート38hをポート3
8lに夫々通じさせるものとす。 第2シフト弁40はばね40aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール40bを具え、この
スプールは室40cへの圧力供給時図中右半部位
置になるものとする。そして第2シフト弁40
は、スプール40bが時中左半部位置の時ポート
40dをドレンポート40eに、ポート40fを
ポート40gに、ポート40hをオリフイス付ド
レンポート40iに夫々通じさせ、スプール40
bが図中右半部位置の時ポート40dをポート4
0jに、ポート40fをドレンポート40eに、
ポート40hをポート40kに夫々通じさせるも
のとする。 第1及び第2シフト弁38,40のスプール位
置は夫々第1シフトソレノイド42及び第2シフ
トソレノイド44により制御するようにし、これ
らシフトソレノイドは夫々コイル42a,44a
及びプランジヤ42b,44b、スプリング42
d,44dで構成する。第1シフトソレノイド4
2は、オリフイス99を介してパイロツト圧回路
79に接続され、室38cに至る回路100を、
コイル42aのON(通電)時ドレンポート42
cから遮断して回路100内の制御圧を元圧であ
るパイロツト圧と同じ値にし、これにより第1シ
フト弁38を図中右半部状態に切換えるものとす
る。又第2シフトソレノイド44は、オリフイス
101を介してパイロツト圧回路79に接続さ
れ、室40cに至る回路102を、コイル44a
のON(通電)時ドレンポート44cから遮断し
て回路102内の制御圧を元圧のパイロツト圧と
同じ値にし、これにより第2シフト弁40を図中
右半部状態に切換えるものとする。 これらシフトソレノイド42,44のON、
OFFの組合せ、従つてシフト弁38,40の状
態の組合せにより前進第1速乃至第4速を得るこ
とができ、これを表にまとめると次の如くであ
る。
【表】 なお、この表中○印はシフト弁の図中右半部
(上昇)状態、×印はシフト便の図中左半部(下
降)状態を夫々示し、又シフトソレノイド42,
44のON、OFFは図示せざるコンピユータが予
め定めた変速パターンを基に車速及びエンジン負
荷から好適変速段を判別し、この変速段に対応す
るよう決定するものとする。 フオワードクラツチコントロール弁46はスプ
ール46bを具え、このスプールにはオリフイス
103を経て導かれる回路79からのパイロツト
圧を図中下向きに作用させて、スプールの脈動を
防止し、このスプールには更にオリフイス104
を経て回路105内におけるフオワードクラツチ
F/Cの作動圧をフイードバツクし、図中下向き
に作用させる。スプール46bはこれら圧力によ
る図中下向き方向の力と、室46a内の圧力によ
る力とがバランスする位置にストロークする。ス
プール46bは図中右半部位置の時回路105を
ドレンポート46cに通じ、図中左半部位置の時
回路105を回路106に通じるものとし、回路
105にはフオワードクラツチF/Cに向かう油
圧に対してのみ絞り効果を発揮するワンウエイオ
リフイス107を設け、回路106はマニユアル
弁36のポート36Dに接続する。 3−2タイミング弁48はばね48aにより図
中左半部位置に弾支されたスプール48bを具
え、このスプール位置でポート48c及びオリフ
イス48f付のポート48d間を連通し、室48
e内に圧力が高く、スプール48bが図中右半部
位置になる時ポート48c,48d間を遮断する
ものとする。 4―2リレー弁50はばね50aにより図中左
半部位置に弾支されたスプール50bを具え、こ
のスプール位置でポート50cをオリフイス付ド
レンポート50dに通じ、室50e内に圧力が供
給されてスプール50bが図中右半部位置になる
時ポート50cをポート50fに通ずるものとす
る。 4―2)シークエンス弁52がばね52aによ
り図中右半部位置に弾支されるスプール52bを
具え、このスプール位置でポート52cをオリフ
イス付ドレシポート52dに通じ、室52e内の
圧力が高くてスプール52bが図中左半部位置に
なる時ポート52cをポート52fに通ずるもの
とする。 レンジ減圧弁54はばね54aで図中右半部
位置に向け付勢されたスプール54bを具え、こ
のスプール位置で相互に連通するポート54c,
54dを設けると共に、スプール54が図示左半
部位置に上昇してポート54bを閉じ終える時ポ
ート54cに通じ始めるドレンポート54eを設
ける。ばね54aから遠いスプール54bの端面
が臨む室54fをオリフイス108を介してポー
ト54cに接続する。かくてレンジ減圧弁54
は常態で図中右半部常態となり、ここでポート5
4bに圧力が供給されるとポート54cより圧力
が出力される。この出力圧はオリフイス108を
経てスプール54bの図中下端面に作用し、出力
圧が高まるにつれスプール54bを図中上昇させ
る。スプール54bが図中左半部位置以上上昇す
る時、ポート54cはドレンポート54eに通じ
て、ポート54cからので出力圧を低下させる。
この出力圧低下によりスプール54bが図中左半
部位置以上下降すると、ポート54cはポート5
4dに通じ、ポート54cからの出力圧を上昇さ
せる。かかる作用の繰返しによりポート54cか
らの出力圧はばね54aのばね力で決まる一定値
に減圧される。 シヤトル弁56はばね56aにより図中左半部
位置に弾支されたスプール56bを具え、このス
プールは室56gへの圧力供給がある時この位置
に保持されるが、室56gへの圧力供給がない間
はポート56cからの圧力による図中上向きの力
が或る値以上の時図中右半部位置にストロークさ
れる。図中左半部位置でポート56dを第3ソフ
トソレノイド60からの回路109に通じさせる
と共に、ポート56eをドレンポート56fに通
じ、図中右半部位置でポート56dをパイロツト
圧回路79に、ポート56eを回路109に通じ
るものとする。 第3シフトソレノイド60はコイル60a及び
プランジヤ60b、スプリング60dで構成し、
オリフイス110を介してパイロツト圧回路79
に接続した回路109を、コイル60aのON
(通電)時ドレンポート60cから遮断して、回
路109内の制御圧を元圧であるパイロツト圧と
同じ値になるものとする。なお、第3シフトソレ
ノイド60のON、OFFは図示せざるコンピユー
タにより決定される。 オーバーランクラツチコントロール弁58はば
ね58aにより図中左半部位置に弾支されたスプ
ール58bを見え、このスプールは室58cへの
圧力供給時図中右半部位置に切換わるものとす
る。又スプール58bは図中左半部位置でポート
58dをドレンポート58eに、又ポート58f
をポート58gに夫々通じ、図中右半部位置でポ
ート58hに、又ポート58fをドレンポート5
8eに通じるものとする。 オーバーランクラツチ減圧弁62はばね62a
により図中左半部位置に弾支されたスプール62
bを具え、このスプールには更にポート62cか
らの圧力がある時これにより図中下向きの力を付
加してスプール62bをこの位置に保持する。ポ
ート62cからの圧力流入がない間、ポート62
dに圧力が供給されると、この圧力はポート62
eからの出力圧を高める。この出力圧は室62f
にフイードバツクされ、ばね62aのばね力に対
応した値になるところでスプール62bを図中右
半部位置にしてポート62d、62e間を断ち、
オーバーランクラツチ減圧弁62はポート62e
からの出力圧をばね62aのばね力で決まる一定
値に減圧するものとする。 2速サーボアプライ圧アキユムレータ64は段
付ピストン64aをばね64bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストン64aの両
端間に画成された室64cを大気開放とし、段付
ピストンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室6
4d,64eに臨ませる。 3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66は段
付ピストン66aをばね66bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端間に
画成された室66cを前記のライン圧回路78に
接続し、段付ピストンの小径端面及び大径端面を
夫々密閉室66d,66eに臨ませる。 4速サーボアプライ圧アキユレータ68は段付
ピストン68aをばね68bにより図中左半部位
置に弾支して構成し、段付ピストンの両端間に密
閉室68cを画成すると共に、段付ピストンの小
径端面及び大径端面を夫々密閉室68d,68e
に臨ませる。 アキユムレータコントロール弁70はばね70
aにより図中左半部位置に弾支されたスプール7
0bを具え、ばね70aから遠いスプール70b
の端面が臨む室70に回路81の制御圧を導く。
スプール70bは図中左部位置で出力ポート70
dをドレンポート70eに通じ、室70cへの制
御圧が高くなつてスプール70bが図中右半部位
置以上に上昇する時ポート70dをライン圧回路
78に切換接続するものとする。そして、出力ポ
ート70dを回路111によりアキユムレータ室
64d,68cに接続すると共にばね70aを収
納した室70fにも接続する。 かくてアキユムレータコントロール弁70は後
退選択時以外室70cへの制御圧によりスプール
70bを図中右半部位置以上に上昇される。これ
により回路78からのライン圧が回路111に出
力され、この回路111内の圧力が上記制御圧に
対応した値になるところで、スプール70bは図
中右半部位置に弾支される。これがため回路11
1の圧力は制御圧に対応した値に調圧されるが、
制御圧が前記の如く後退選択時以外エンジン負荷
(エンジン出力トルク)の増大に応じて高くなる
ため、回路111からアキユムレータ64,68
の室64d,68cにアキユムレータ背圧として
供給される圧力もエンジン出力トルクの増大に応
じ高くなる。なお、後退選択時は制御圧が0のた
め、回路111へは圧力が出力されない。 次に油圧回路網を補足説明するに、マニユアル
弁36のポート36Dから延在する回路106は
途中を第1シフト弁38のポート38g及び第2
シフト弁40のポート40gに接続すると共に、
回路106より分岐した回路112を経てシヤト
ル弁56のポート56c及びオーバーランクラツ
チコントロール弁58のポート58gにも接続す
る。第1シフト弁38のポート38fは回路11
3により4−2リレー弁50のポート50fに接
続すると共に、ワンウエイオリフイス114を介
してアキユムレータ室64e及び2速サーボアプ
ライ室2S/Aに接続し、ポート50fは回路1
15によりシヤトル弁32の室32cにも接続す
る。更に第1シフト弁38のポート38hは回路
116により4−2リレー弁50の室50e及び
オーバーランクラツチコントロール弁58のポー
ト58hに接続し、4−2リレー弁50のポート
50cは回路117により第2シフト弁40のポ
ート40kに接続する。第1シフト弁38のポー
ト38k,38lを第2シフト弁40のポート4
0fと共に回路118によりハイクラツチH/C
に接続し、その途中に一対の相互に逆向き配置と
したワンウエイオリフイス119,120を挿入
する。これらオリフイスとハイクラツチH/Cと
の間において回路118より分岐した回路121
はワンウエイオリフイス122を介して3速サー
ボレリーズ室3S/R及びアキユムレータ室66
eに接続し、ワンウエイオリフイス122をバイ
パスする回路123中にポート48c,48dを
接続して3−2タイミング弁48をこの回路12
3中に挿入する。ワンウエイオリフイス122及
び3速サーボレリーズ室3S/R間において回路
121より分岐する回路124を4−2シークエ
ンス弁52の室52eに接続し、4−2シークエ
ンス弁52のポート52c,52fを夫々第1シ
フト弁38のポート38i及び第2シフト弁40
のポート40hにより接続する。 第1シフト弁38のポート38jを回路125
により第2シフト弁40のポート40dに接続
し、ポート38dを回路126によりシヤトルボ
ール127の一方の入口ポートに接続する。シヤ
トルボール127の他方の入口ポートは回路12
8により一方で前記の回路77と共にマニユアル
弁36のポート36Rに接続し、他方でワンウエ
イオリフイス129を介してリバースクラツチ
R/C及びアキユームレータ室68dに接続し、
シヤトルボール127の出口ポートは回路130
によりローリバースブレーキLR/Bに接続する。
第2シフト弁40のポート40jは回路131に
よりレンジ減圧弁54のポート54c及び室5
4fに接続し、レンジ減圧弁54のポート54
dを回路132によりマニユアル弁36のポート
36に接続する。 シヤトル弁56のポート56eは回路133に
より3−2タイミング弁48の室48eに接続
し、ポート56dは回路134によりオーバーラ
ンクラツチコントロール弁58の室58cに接続
する。オーバーランクラツチコントロール弁58
のポート58dは回路135によりアキユムレー
タ室66dに接続すると共に、ワンウエイオリフ
イス136を介してアキユレータ室68e及び4
速サーボアプライ室4S/Aに接続する。そして
オーバーランクラツチコントロール弁58のポー
ト58fは回路137によりオーバーランクラツ
チ減圧弁62のポート62dに接続し、該減圧弁
62のポート62eを回路138によりオーバー
ランクラツチ0R/Cに接続し、回路137,1
38間にチエツクバルブ139を設ける。オーバ
ーランクラツチ減圧弁62のポート62cは回路
140によりマニユアル弁36のポート36及
びシヤトル弁56の室56gに接続する。 上記油圧回路の前進走行レンジにおける作用を
次に説明する。 プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤモ
デルフアイア弁22及びデユーテイソレノイド2
4は前記した作用により後退選択時以外オイルポ
ンプO/Pからのオイルをエンジン出力トルクに
比例して高くなるライン圧に調圧し、後退選択時
オイルポンプO/Pからのオイルを一定値にし、
これを回路78に出力している。このライン圧は
パイロツト弁26、マニユアル弁36、アキユム
レータコントロール弁70、及びアキユムレータ
66に達し、アキユムレータ66を図中右半部状
態にしている。アキユムレータコントロール弁7
0は後退選択時以外前記作用により回路111を
経てエンジン出力トルクに比例したアキユムレー
タ背圧をアキユムレータ64,68の室64d,
68cに供給し、これらアキユムレータを夫々図
中右半部状態にしている。なお、後退選択時アキ
ユムレータコントロール弁70は前記の如くアキ
ユムレータ背圧を0とし、アキユムレータ64,
68を図中左半部状態にしている。又、パイロツ
ト弁26は前記作用により常時一定のパイロツト
圧を回路79に出力する。 P、Nレンジ 運転者が走行を希望せずマニユアル弁36をP
又はNレンジにしている場合、マニユアル弁ポー
ト36D,36,36及び36Rの全てが前
記第2表の通りドレンポートとなり、これらポー
トからライン圧が圧力されることはないので、こ
れらポートからのライン圧を元圧として作動され
るフオワードクラツチF/C、ハイクラツチH/
C、バンドブレーキB/B、リバースクラツチ
R/C、ローリバースブレーキLR/B及びオー
バーランクラツチOR/Cは全て非作動に保た
れ、第2図の動力伝達列を動力伝達不能な中立状
態にしておくことができる。 Dレンジ 前進走行を希望してマニユアル弁36をDレン
ジにした状態では、以下の如くに自動変速が行な
われる。 (第1速) 即ち、マニユアル弁36はDレンジにおいて前
記第2表の如くポート36Dに回路78からのラ
イン圧を出力する。ポート36Dからのライン圧
はDレンジ圧として回路106により第1シフト
弁38のポート38g、第2シフト弁40のポー
ト40g、及びフオワードクラツチコントロール
弁46に供給されると共に、回路112によりシ
ヤトル弁56のポート56c及びオーバーランク
ラツチコントロール弁58のポート58gに供給
される。 一方、Dレンジにした停車状態では、コンピユ
ータが第1シフトソレノイド42及び第2シフト
ソレノイド44を共にONし、第1シフト弁38
及び第2シフト弁40は共に図中右半部状態にあ
る。このためハイクラツチH/Cは回路118よ
りポート40fを経てドレンポート40eに通じ
て非作動となる。又2速サーボアプライ室2S/
Aが回路113よりポート38f,38k、回路
118、ポート40fを経てドレンポート40e
に通じ、3速サーボレリーズ室3S/Rが回路1
21,118、ポート40fを経てドレンポート
40eに通じ、4速サーボアプライ室4S/Aが
以下の如く同じドレンポート40eに通じるた
め、バンドブレーキB/Bも非作動となる。即
ち、一定エンジン出力トルク以上の間は、これに
比例して高いポート56cからのDレンジ圧(ラ
イン圧)がシヤトル弁56を図中右半部状態にし
て回路134からオーバーランクラツチコントロ
ール弁58に回路79のパイロツト圧を供給し、
この弁を図中右半部状態にする。又、エンジン出
力トルクが一定以下でシヤトル弁56が図中左半
部状態の間も後述のエンジンブレーキ要求操作が
なければ、この時回路109から回路134を経
てオーバーランクラツチコントロール弁58に向
かう制御圧をコンピユータが第3シフトソレノイ
ド60のONにより上記パイロツト圧と同じ値に
し、オーバーランクラツチコントロール弁58を
図中右半部状態にする。よつてこの時、4速サー
ボアプライ圧4S/Aが回路135、ポート58
d,58h、回路116、ポート38h,38
l、回路118、ポート40fを経て上記の通り
ドレンポート40eに通じることとなる。 更に、リバースクラツチR/Cは回路128を
経てポート36Rよりドレンされ、非作動状態で
あり、ローリバースブレーキLR/Bも以下の如
くにドレンされて非作動状態である。即ち、ロー
リバースブレーキLR/Bへの回路130に係わ
るシヤトルボール127に通じた一方の入口回路
128が上述の如くドレンされ、他方の回路12
6も、これにポート38d,38j、回路12
5、ポート40d,40f、回路131を経て通
じたレンジ減圧弁54がマニユアル弁ポート3
6からの圧力供給を受けていないため図中右半
部状態であつてポート36よりドレンされてい
るため、ローリバースブレーキLR/Bは上述の
通り非作動状態である。次にオーバーランクラツ
チOR/Cは、オーバーランクラツチコントロー
ル弁58が前記の如く図中右半部状態であるた
め、回路138よりチエツクバルブ139、ポー
ト58fを経てドレンポート58eに通じ、非作
動状態である。 そして、前記の如く2速サーボアプライ室2
S/Aに向かう回路113内に圧力がないため、
この回路に回路115を経て室32cを接続され
たシヤトル弁32は図中下半部状態である。従つ
てこのシヤトル弁32は回路95より室30dに
回路79からのパイロツト圧を供給し、ロツクア
ツプコントロール弁30を図中右半部状態に保つ
てトルクコンバータ3をコンバータ状態にする。
シヤトル弁32は更に回路96より室46aに回
路97からの制御圧を供給し、この制御圧をソレ
ノイド34のデユーテイ制御により適当に値にす
ることでフオワードクラツチコントロール弁46
を以下の如く制御することができる。 即ち、Dレンジと雖も発進操作(車速0のもと
ブレーキを釈放してアクセルペダルを踏込む操
作)を行なわない状態では、ソレノイド34のデ
ユーテイ比を100%にして室46aへの制御圧を
0とする。これによりフオワードクラツチコント
ロール弁46は図中右半部状態となり、前記の如
く回路106にDレンジ圧が出力されていても、
これがフオワードクラツチF/Cに至らず、これ
を非作動に保つ。そして、ハイクラツチH/C、
バンドブレーキB/B、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/Cも前記の通り非作動であるこ
とにより、自動変速機はDレンジでも発進操作を
行なわなければ動力伝達不能な中立状態を保つこ
ととなり、クリープ現象やNレンジからDレンジ
への切換時におけるセレクトシヨツク(N→Dセ
レクトシヨツク)を防止することができる。 運転者が発進操作を行なうと、コンピユータは
ソレノイド34のデユーテイ比を漸減し、最終的
に0%とする。これにより室46aへの制御圧は
漸増し、最終的に元圧である回路79のパイロツ
ト圧と同じ値になる。この間フオワードクラツチ
コントロール弁46は図中右半部状態から図中左
半部状態へと徐々に切換わり、回路105からフ
オワードクラツチF/Cに向かう圧力を漸増し、
最終的に回路106からのDレンジ圧(ライン
圧)と同じ値となる。従つて、フオワードクラツ
チF/Cは徐々に作動され、前記第1表の如くフ
オワードワンウエイクラツチFO/C及びローワ
ンウエイクラツチLO/Cの作動と相俟つて自動
変速機は第1速選択状態となり、車両を発進させ
ることができる。なおこの発進時、フオワードク
ラツチF/Cの作動油圧を上述の如く徐々に上昇
させるため、又ワンウエイオリフイス107によ
り絞り効果と相俟つて、フオワードクラツチF/
Cの作動は所定の速度で進行し、発進シヨツクを
防止することができる。 (第2速) その後車速が上昇する等して第2速を選択すべ
き運転状態になると、コンピユータは前記第3表
の如く第1シフトソレノイド42をOFFに切換
えて、第1シフト弁38を図中左半部状態に切換
える。これにより第1シフト弁38は回路126
をドレンポート38eに通じさせて引続きドレン
し、回路116をポート38h,38i及び4−
2シークエンス弁52(この弁は今3速サーボレ
リーズ室3S/Rに圧力が供給されないから図中
右半部状態)のポート52cを経てドレンポート
52dに通じさせることにより引続きドレンす
る。しかし、第1シフト弁38は回路113を回
路106に通じ、回路113を経て第2速サーボ
アプライ室2S/AにもDレンジ圧を供給するよ
うになり、バンドブレーキB/Bを作動させ、フ
オワードクラツチF/Cの作動保持及びフオワー
ドワンウエイクラツチFO/Cの作動と相俟つて
自動変速機は前記第1表から明らかなように第2
速選択状態となる。 この第1速から第2速へのアツプシフト変速
時、2速サーボアプライ室2S/Aへの油圧はワ
ンウエイオリフイス114により絞られ、前記の
如く図中右半部位置にあるアキユムレータピスト
ン64aを押動しつつ徐々に上昇するため、バン
ドブレーキB/Bの作動がゆるやかに進行し、当
該変速時のシヨツクを緩和することができる。そ
して、アキユムレータピストン64aにかかる室
64d内の背圧が前記の通りエンジン出力トルク
に比例したものであることによつて、上記の変速
シヨツク軽減効果を確実に達成することができ
る。 なお、当該第2速だけでなく第3速、第4速選
択時も前記第1表から明らかなように2速サーボ
アプライ室2S/AにはDレンジ圧が供給される
ため、この圧力を回路115により室32cに供
給されるシヤトル弁32は第2速乃至第4速選択
中図中上半部状態を保持する。これによりフオワ
ードクラツチコントロール弁46は室46aに回
路79からのパイロツト圧を供給されて図中左半
部状態を保ち、前記調圧作用を行なわずにフオワ
ードクラツチF/Cを完全作動状態に保つこと
で、第2速乃至第4速が選択されるのを妨げな
い。他方、ロツクアツプコントロール弁30の室
30dには回路97の制御圧が供給され、この制
御圧をコンピユータによりデユーテイソレノイド
34を介し前記の如く決定することで、ロツクア
ツプコントロール弁30は前記作用によりトルク
コンバータ3を運転条件にマツチするようコンバ
ータ状態、スリツプ制御状態又はロツクアツプ状
態にすることができる。 (第3速) その後第3速を選択すべき運転状態になると、
コンピユータは前記第3表の如く第2シフトソレ
ノイド44をもOFFして第2シフト弁40を図
中左半部状態にする。これにより、ポート40g
に達していたDレンジ圧がポート40f、回路1
18を経てワンウエイオリフイス120を素通り
し、その後ワンウエイオリフイス119により絞
られてハイクラツチH/Cに供給され、これを作
動させる。他方、この圧力は回路118より分岐
した回路121を経てワンウエイオリフイス12
2を素通りし、3速サーボレリーズ室3S/Rに
も達し、バンドブレーキB/Bを非作動にする。
3速サーボレリーズ室3S/Rへの圧力は4−2
シークエンス弁52の室52eに対し、この弁を
図中左半部状態にしてポート52cをポート52
fに通じさせるのも、第2シフト弁40がこのポ
ート52fをドレンポート40iに通じるため、
回路116は引続きドレンされる。従つて、ハイ
クラツチH/Cの作動、バンドブレーキB/Bが
非作動に切換わることとなり、自動変速機は前記
第1表から明らかな通りフオワードワンウエイク
ラツチFO/Cの作動と相俟つて第3速を選択す
ることができる。 なお、この第2速から第3速へのアツプシフト
変速に当り、ハイクラツチH/C及び3速サーボ
レリーズ室3S/Rへの圧力がワンウエイオリフ
イス119により絞られ、前記の如く図中右半部
状態のアキユムレータピストン66aを、室66
c内のライン圧に抗して押しのけつつ上昇するた
め、当該変速時のシヨツクを防止することができ
る。 (第4速) その後第4速を選択すべき運転状態になると、
コンピユータは前記第3表の如く第1シフトソレ
ノイド42をONに切換えて第1シフト弁38を
図中右半部状態に切換える。これにより第1シフ
ト弁38は2速サーボアプライ室2S/Aへの回
路113をDレンジ圧回路106から遮断する
も、ポート38kにおいて回路118に通じ、2
速サーボアプライ室2S/Aへ引続きDレンジ圧
を供給すると共に、回路126をドレンポート3
8eから遮断するも、ポート38jにおいて回路
125に通じ、これを経てドレンポート40eに
通ずることで、回路126を引続きドレンする。
第1シフト弁38は更にポート38h,38lを
介し回路116を回路118に通じ、回路11
8,116、ポート58h,58d、回路13
5、ワンウエイオリフイス136を経てDレンジ
圧を4速サーボアプライ室4S/Aに供給するこ
とで、バンドブレーキB/Bを作動状態に切換
え、フオワードクラツチF/C、ハイクラツチ
H/Cの作動保持と相俟つて前記第1表の如く自
動変速機を第4速選択状態にすることができる。 なお、この第3速から第4速へのアツプシフト
変速に当り、4速サーボアプライ室4S/Aへの
4速選択圧(最高速段選択圧)はワンウエイオリ
フイス136により絞られ、前記の如く図中右半
部状態のアキユムレータピストン68aを室68
c内の背圧に抗して押しのけつつ徐々に上昇する
ため、当該変速時のシヨツクを防止することがで
きる。そしてアキユムレータピストン68aにか
かる室68c内の背圧が前記の通りエンジン出力
トルクに比例したものであることによつて、上記
の変速シヨツク軽減効果を確実に達成することが
できる。 又、4速サーボアプライ室4S/Aに供給され
る圧力(4速選択圧)はアキユムレータ66の室
66dに達する。かくて、第2速から第4速への
アツプシフト飛越変速時におけるアキユムレータ
66の容量を要求に合うよう、前記第2速から第
3速へのアツプシフト変速時におけるアキユムレ
ータ66の容量と異ならせることができ、これに
より当該飛越変速でも変速シヨツク軽減作用が適
切に行なわれるようにすることができる。 (4→3ダウンシフト変速) 第4変速選択中第3速を選択すべき運転状態に
なると、コンピユータは前記第3表から明らかな
ように第1シフトソレノイド42をOFFして第
1シフト弁38を図中左半部状態に切換える。こ
れにより、前記第3速選択時と同じ状態となり、
4速サーボアプライ室4S/Aの圧力がワンウエ
イオリフイス136を素通りして速やかにドレン
ポート40iより排除され、第3速へのダウンシ
フト変速を行なうことができる。 (4→2ダウンシフト変速) 第4速選択中第2速を選択すべき運転状態にな
ると、コンピユータは前記第3表から明らかなよ
うに第1シフトソレノイド42をOFFして第1
シフト弁38を図中左半部状態に切換えると共
に、第2シフトソレノイド44をONして第2シ
フト弁40を図中右半部状態に切換える。第1シ
フト弁38の切換えにより2速サーボアプライ室
2S/Aへの回路113は回路118から回路1
06への接続を変更されて引続き2速サーボアプ
ライ室2S/Aへ圧力を供給する。又第2シフト
弁40の切換えにより回路118はDレンジ圧回
路106から遮断され、ドレンポート40eに通
ずる。これがため、ハイクラツチH/Cの作動圧
はワンウエイオリフイス119を素通りし、ワン
ウエイオリフイス120により絞られながら回路
118よりドレンポート40eより排除され、3
速サーボレリーズ室3S/Rの圧力もワンウエイ
オリフイス122により絞られた後同様の経路で
排除される。ところで3速サーボレリーズ室3
S/Rの圧力を回路124により導かれてこれに
応動する4−2シークエンス弁52は当該圧力が
抜ける迄は図中左半部状態を保ち、ポート38
i,38hを経て回路116に通じたポート52
cをドレンポート52dから遮断してポート52
fに通じ続ける。これがため、回路116に通じ
た4速サーボアプライ室4S/A内の圧力は排除
されず、3速サーボレリーズ室3S/Rの圧力が
抜け終る迄保持される。この間4速サーボアプラ
イ室4S/A内の圧力は回路116を経て4−2
リレー弁50に供給され、この弁を図中右半部状
態に保持する。従つて、2速サーボアプライ室2
S/Aへの回路113内の圧力はポート50f,
50c、回路117、ポート40k,40h、5
2f,52c,38i,38h及び回路116、
ポート58h,58d、回路135を経て4速サ
ーボアプライ室4S/A内を保圧する。 3速サーボレリーズ室3S/R内の圧力が抜け
ると、4−2シークエンス弁52が図中右半部状
態になつてポート52cをドレンポート52dに
通じ、回路116に通じた4速サーボアプライ室
4S/A内の圧力をドレンポート52dより排除
する。この排除により4−2リレー弁50は図中
左半部状態となつて、回路117の圧力をドレン
ポート50dより排除する。かくて当該変速に当
り、4速サーボアプライ室4S/A内の圧力は、
3速サーボレリーズ室3S/R及びハイクラツチ
H/C内の圧力が抜けた後に排除されることとな
り、前者の圧力が後者の圧力より先に抜けて4→
3→2と変速されるとを防止し、確実に4→2変
速することができる。 (3→2ダウンシフト変速) 前記第3速選択状態において第2速を選択すべ
き運転状態になると、コンピユータは前記第3表
から明らかなように第2シフトソレノイド44を
ONして第2シフト弁40を図中右半部状態に切
換える。この切換えによりポート40hがドレン
ポート40iからポート40kへと接続されて
も、第3速で回路116(4速サーボアプライ室
4S/A)が無圧状態で4−2リレー弁50を図
中左半部状態となし、回路117をドレンポート
50dに通じているため、ポート52fがドレン
ポートとなり、4−2シークエンス弁52は状態
の如何にかかわらず4速サーボアプライ室4S/
Aを無圧状態に保つ。 一方、第2シフト弁40の上記切換えは回路1
18をしてドレンポート40eに通じさせ、ハイ
クラツチH/C及び3速サーボレリーズ室3S/
R内の圧力を4−2変速時につき前述した経路を
経て排除する。従つて、第3速から第2速へのダ
ウンシフト変速が得られるが、この際3速サーボ
レリーズ室3S/Rの圧力が以下の如くエンジン
の運転状態に対し所定のタイミングで排除される
ため、スムーズな変速が可能となる。 即ち、エンジン出力トルクが一定以下の場合、
これに応じた低いポート56cからのDレンジ圧
(ライン圧)がシヤトル弁56を図中左半部状態
にし、3−2タイミング弁48の室48eが回路
133およびポート56eを経てドレンポート5
6fに通ずるため、3−2タイミング弁48は図
中左半部状態となる。従つてこの低エンジン出力
トルクのもとでは、3速サーボレリーズ室3S/
Rの圧力がワンウエイオリフイス122の他に、
オリフイス48fをへても抜かれて、その抜け速
度が速い。エンジン出力トルクが一定以上の場
合、これに応じた高いポート56cからのDレン
ジ圧(ライン圧)がシヤトル弁56を図中右半部
状態にし、3−2タイミング弁48は回路109
からの制御圧により状態変化される。コンピユー
タは第3シフトソレノイド60をこのエンジン出
力トルクおよび所定車速以上のもとでONにし、
制御圧を元圧であるパイロツト圧と同じ値にす
る。従つて3−2タイミング弁48は図中右半部
状態となり、3速サーボレリーズ室3S/Rの圧
力の抜け速度をワンウエイオリフイス122のみ
による低速とする。 (2→1ダウンシフト変速) 第2速選択状態において第1速を選択すべき運
転状態になると、コンピユータは前記第3表から
明らかな如く第1シフトソレノイド42をONし
て第1シフト弁38を図中右半部状態に切換え
る。これにより2速サーボアブライ室2S/Aへ
の回路113はDレンジ圧回路106から遮断さ
れ、ポート38f,38kを経て回路118に通
じる。ところで回路118が第2シフト弁40に
よりドレンポート40eに接続されているため、
2速サーボアプライ室2S/Aの圧力はワンウエ
イオリフイス114を素通りし、速やかに排除さ
れ第2速から第1速へのダウンシフト変速を得る
ことができる。 レンジ 運転者が第2速でのエンジンブレーキ走行を希
望する等して、マニユアル弁36をマニユアルレ
ンジであるレンジにすると、このマニユアル弁
は前記第2表の通りポート36Dだけでなくポー
ト36からも回路78のライン圧を出力する。
ポート36Dからは前記したDレンジの場合と同
様の経路をたどつて圧力供給がなされ、コンピユ
ータが第1、第2シフトソレノイド42,44を
前記第3表に沿つて第1速又は第2速が得られる
ようON、OFFすることにより、自動変速機を第
1速及び第2速間で変速させることができる。 マニユアル弁ポート36からの圧力(レン
ジ圧)は、回路140を経てオーバーランクラツ
チ減圧弁62のポート62cに達し、この弁を図
中左半部状態にする。回路140からのレンジ
圧は更にシヤトル弁56の室56gに達し、この
弁を図中左半部状態にロツクする。シヤトル弁5
6のかかる状態においては、オーバーランクラツ
チコントロール弁58の室58cに回路110の
制御圧が供給され、この制御圧をコンピユータは
第2速選択中第3シフトソレノイド60のOFF
を介して0となし、オーバーランクラツチコント
ロール弁58を図中左半部状態にしている。かく
て、回路112からのDレンジ圧が回路137、
オーバーランクラツチ減圧弁62及び回路138
を経て摩擦要素としてのオーバーランクラツチ
OR/Cに供給され、これを作動することにな
り、第2速でのエンジンブレーキ走行が可能とな
る。たとえば、このエンジンブレーキは、Dレン
ジ4速からレンジにセレクトした場合とか、D
レンジ3速からレンジにセレクトした場合に作
用する。 なお、この時オーバーランクラツチ減圧弁62
は上記の通りロツク状態のため減圧作用を行なわ
ず、前記Dレンジ圧つまりライン圧がオーバーラ
ンクラツチOR/Cに供給され、該ライン圧がバ
ツクアツプ圧として用いられるようになつてい
る。 レンジ 運転者が第1速でのエンジンブレーキ走行を希
望して、マニユアル弁36をレンジにすると、
このマニユアル弁は前記第2表の通りポート36
D,36,36に回路78のライン圧を出力
する。ポート36Dからは前記したDレンジの場
合と同様の経路をたどつて圧力供給がなされ、コ
ンピユータが第1、第2シフトソレノイド42,
44を前記第3表に沿つて第1速又は第2速が得
られるようON、OFFすることにより自動変速機
を第1速及び第2速間で変速させることができ
る。ここで、レンジにもかかわらず第2速を選
択することがあるのは、走行中レンジにしてエ
ンジンが車輪から逆駆動された時、高車速域でエ
ンジンの過回転を生ずることがあり、これを防止
するためで、かかる状態のもとでは一旦第2速に
し、その後エンジンの過回転を生じないようにな
つた車速で第1速となすようにする。 マニユアル弁ポート36からの圧力は前記し
たレンジの場合と同じくシヤトル弁56及びオ
ーバーランクラツチ減圧弁62を夫々図中左半部
状態に保持し、オーバーランクラツチコントロー
ル弁58を回路109からの制御圧により状態変
化させる。ところでこの制御圧をコンピユータは
当該レンジで第3シフトソレノイド60の
OFFを介して0とし、オーバーランクラツチコ
ントロール弁58を図中左半部状態に保持してオ
ーバーランクラツチOR/Cを作動し続ける。 マニユアル弁ポート36からの圧力は回路1
32を経てレンジ減圧弁54に達し、この弁は
前記作用により回路132からの圧力を一定値に
減圧して回路131に出力する。ところで第2シ
フト弁40は第1速か第2速かにかかわらず前記
第3表の如く図中右半部状態にされており、回路
131の圧力を回路125に出力する。他方、第
1シフト弁38は第2速時前記第3表の通り図中
左半部状態であり、回路125の圧力をカツトす
ると共に回路126をドレンポート38eに通じ
る。かくてローリバースブレーキLR/Bへの回
路130はシヤトルボール125及び回路125
を経てドレンポート38eに通じ、ローリバース
ブレーキLR/Bが非作動である。従つて、オー
バーランクラツチOR/Cの作動により第2速で
のエンジンブレーキ走行を可能にする。 第1速でもエンジンの過回転を生じない車速に
なつたところで前記の通り第1速となるが、この
第1速では第1シフト弁38が図中右半部状態で
あり、回路125を回路126に通じ、回路12
5に達してした圧力を回路126、シヤトルボー
ル127、回路130を経てローリバースブレー
キLR/Bに供給してこれを作動させる。かくて、
前記の通りオーバーランクラツチOR/Cが作動
されていることも相俟つて第1速でのエンジンブ
レーキ走行を可能にする。 なお、第1速、第2速でのエンジンブレーキ走
行中、オーバーランクラツチ減圧弁62は前記の
通り図中左半部状態にロツクされているため、減
圧作用を行なわず、オーバーランクラツチOR/
Cの作動圧(バツクアツプ圧)をライン圧として
ある。又第1速でのエンジンブレーキ走行中、ロ
ーリバースブレーキLR/Bに向かう圧力がレ
ンジ減圧弁54の減圧作用により所定値に減圧さ
れるため、該ローリバースブレーキの容量を要求
に見合うようなものとなしてエンジンブレーキシ
ヨツクが生ずるのを防止できる。 第4図は本発明のバツクアツプ圧制御装置20
0を示し、該バツクアツプ圧制御装置200は、
スロツトル開度検出手段201と、車速検出手段
202と、図外のインヒビタースイツチ等の用い
たレンジ位置検出手段203と、アイドルスイツ
チとか負圧スイツチを用いたドライブトルク検出
手段204と、レンジ又はレンジにセレクト
する直前におけるDレンジでのギヤポジシヨン検
出手段205とが設けられ、これら各検出手段2
01,202,203,204,205からの検
出信号がマイクロコンピユータ206に入力され
るようになつている。該マイクロコンピユータ2
06内には、前記レンジ位置検出手段203から
の信号により現在の走行レンジを判断する手段2
07と、前記ドライブトルク検出手段204から
の信号によりアクセル踏込状態か開放状態か、つ
まり現在がコーステイング状態かどうかを判断す
る手段208と、前記液圧制御装置にバツクアツ
プ圧が発生しているかどうか、つまりオーバーラ
ンクラツチOR/C又はローリバースブレーキ
LR/Bの締結圧が発生しているかどうかを判断
する手段209と、変速状態に応じて目標バツク
アツプ圧を演算する手段210と、前記デユーテ
イソレノイド24をデユーテイ制御する駆動手段
211とを備えている。 第5図は前記マイクロコンピユータ206で処
理されるプログラムを実行するためのフローチヤ
ートを示し、このフローチヤートには第6図A,
B,C,Dに示すサブルーチンが設けられてい
る。ここで、前記第5図のフローチヤートを説明
する前に、まず前記第6図のサブルーチンを説明
する。尚、ここでは仮に、同図Aを第1サブルー
チン、同図Bを第2サブルーチン、同図Cを第3
サブルーチン、同図Dを第4サブルーチンと称す
る。 第1サブルーチンでは、ステツプ1100でスロツ
トル値を踏み込み、このスロツトル値に基づいて
ステツプ1101で負荷に応じた通常時の基本的な目
標ライン圧を計算し、次にステツプ1102で該目標
ライン圧に対応したデユーテイデータをセツトす
る。 第2サブルーチンでは、ステツプ1200で車速
Vspを読み込み、この車速Vspと第7図のバツク
アツプデータによりステツプ1201で目標バツクア
ツプ圧(ライン圧)を設定し、ステツプ1202でこ
の目標バツクアツプ圧に対応したデユーテイデー
タをセツトする。但し、前記第7図に示すバツク
アツプデータはマニユアルレンジへの切換直前の
ギヤポジシヨンに応じて2通りの特性(4速段に
対応したD4セレクトバツクアツプデータイと3
速段に対応したD3セレクトバツクアツプデータ
ロ)を有し、前記第2サブルーチンでは相対的に
高圧側の特性に設定されたD4セレクトバツクア
ツプデータイに基づいて目標バツクアツプ圧が決
定される。 第3サブルーチンでは、ステツプ1300で車速
Vspを読み込み、前記第7図の相対的に低圧側の
特性に設定されたD3セレクトバツクアツプデー
タロに基づいてステツプ1301で目標バツクアツプ
圧を設定し、ステツプ1302でこの目標バツクアツ
プ圧に対応したデユーテイデータをセツトする。 第4サブルーチンでは、ステツプ1400で単にデ
ユーテイデータを0にセツト、つまりデユーテイ
ソレノイド24による制御圧が零となるようなデ
ユーテイ比(100%)をセツトする。 次に、前記第5図に示したメインルーチンを説
明する。まず、ステツプ1000で走行レンジ(D、
、レンジ)かどうかを判断し、YESの場合
はステツプ1001に進み、自動変速レンジつまりD
レンジかどうかを判断する。そして、該ステツプ
1001がNOの場合、つまりマニユアルレンジであ
るレンジ又はレンジの場合は、ステツプ1002
でコーステイング状態か否かつまりアクセルが開
放状態か踏込状態かを判断する。そして、アクセ
ルが開放されたコーステイング状態(YES)の
場合はステツプ1003でバツクアツプ圧が出力され
ているかどうかを判断し、該ステツプ1003でバツ
クアツプ圧が出力されていない(NO)と判断し
た場合は、ステツプ1004に進みマニユアルレンジ
への切換前のギヤポジシヨンがD4であるかどう
かを判断し、D4でない場合(NO)はステツプ
1005で切換前ギヤポジシヨンがD3であるかどう
かを判断する。そして、該ステツプ1005で切換前
ギヤポジシヨンがD3でない(NO)と判断した場
合、つまり切換前ギヤポジシヨンがD2又はD1
場合は、ステツプ1006に進み、該ステツプ1006で
前記第1サブルーチンの処理を行つてスロツトル
値によりデユーテイデータを求め、このデユーテ
イデータに基づいてステツプ1007でデユーテイソ
レノイド24にデエーテイ出力する。一方、前記
ステツプ1001でDレンジである(YES)と判断
した場合、および前記ステツプ1002でコーステイ
ング状態でない(NO)つまりアクセル踏込状態
であると判断した場合は、ステツプ1008に進んで
バツクアツプフラグをクリアすることによりバツ
クアツプ圧の出力を禁止し、前記ステツプ1006に
進んで同様の処理を行う。つまり、これらの場合
は、バツクアツプ圧の出力はなされず、スロツト
ル開度に応じた目標ライン圧に沿つて通常時のラ
イン圧制御がなされる。 次に、前記ステツプ1004で切換前ギヤポジシヨ
ンがD4である(YES)と判断した場合はステツ
プ1010に進んでD4バツクアツプフラグをセツト
し、ステツプ1011に進む。このステツプ1011では
前記第2サブルーチンの処理を行つて第7図の
D4セレクトバツクアツプデータイと車速に基づ
いてデユーテイデータをセツトし、前記ステツプ
1007によりデユーテイ出力を行う。これにより、
第7図のイの特性に沿つたバツクアツプ圧が出力
される。 一方、前記ステツプ1005で変速前ギヤポジシヨ
ンがD3である(YES)と判断した場合はステツ
プ1020に進んでD3バツクアツプフラグをセツト
し、ステツプ1021に進む。このステツプ1021では
前記第3サブルーチンの処理を行つて第7図の
D3セレクトバツクアツプデータロと車速に基づ
いてデユーテイデータをセツトし、前記ステツプ
1007でデユーテイ出力を行う。これにより、第7
図のロの特性に沿つたバツクアツプ圧が出力され
る。 一方、前記ステツプ1003でバツクアツプ圧が出
力されている(YES)と判断した場合は、ステ
ツプ1030に進みレンジ、レンジでの1速かど
うかを判断し、1速(YES)の場合、つまりロ
ーリバースブレーキLR/Bに1速時のバツクア
ツプ圧が供給されている場合は、レンジ減圧弁
54の減圧作用により該1速時のバツクアツプ圧
が制御されるので、ライン圧自体の制御によるバ
ツクアツプ圧を必要とせず、前記ステツプ1008に
進んで以下同様の処理を行う。 また、前記ステツプ1030で1速でない(NO)
と判断した場合、つまりレンジ、レンジの2
速であると判断した場合はステツプ1031に進み、
D4速からエンジンブレーキを作用させた時のバ
ツクアツプ圧制御を必要とするかどうかを判断す
る。そして、該ステツプ1031でD4バツクアツプ
を必要(YES)とした場合は前記ステツプ1010
に進み以下同様の処理を行う。一方、前記ステツ
プ1031でD4バツクアツプでない(NO)と判断し
た場合、つまりD3バツクアツプの場合は前記ス
テツプ1020に進み以下同様の処理を行う。 更に、前記ステツプ1000で走行レンジでない
(NO)と判断した場合、つまりP、Nレンジの
場合はステツプ1040に進んで前記第4サブルーチ
ンの処理を行い、ライン圧制御をスキツプした状
態で前記ステツプ1007に進んでデユーテイ出力を
行う。 以上のプログラム処理をおこなうことにより、
本実施例のバツクアツプ圧制御装置200では、
Dレンジ4速(D4)又は3速(D3)からマニユ
アルレンジであるレンジ又はレンジの2速シ
フトダウンされたときに、デユーテイソレノイド
24のデユーテイ比が前記第7図のデータに沿つ
て制御され、プレツシヤレギユレータ弁20を介
してライン圧が高く制御される。即ち、前記マニ
ユアルレンジ2速へのシフトダウン時には、前述
したようにオーバーランクラツチ減圧弁62を介
してオーバーランクラツチOR/Cにバツクアツ
プ圧としてのライン圧が供給され、エンジンブレ
ーキが作用する。そして、この2速時のバツクア
ツプ圧(ライン圧)は第8図に示すように前記デ
ユーテイソレノイド24のデユーテイ比制御によ
り変化し、D4からのシフトダウンによる2速エ
ンジンブレーキ時は、第7図のD4セレクトバツ
クアツプデータ特性イに沿つて制御され、かつ、
D3からのシフトダウンによる2速エンジンブレ
ーキ時は、第7図のD3セレクトバツクアツプデ
ータ特性ロに沿つて制御される。 従つて、同じ2速エンジンブレーキ作用時にあ
つても、レンジ切換前のギヤポジシヨンがD3
場合はD4の場合よりもライン圧つまりバツクア
ツプ圧が低く設定される。つまり、切換前ギヤポ
ジシヨンがD4の場合は、エンジ回転数が低く、
それだけ2速への変速に伴いエンジンで大きな負
のトルクが発生する関係上、オーバーランクラツ
チOR/CやバンドブレーキB/Bのすべりを防
止するため高いバツクアツプ圧を必要とする。前
記D4セレクトバツクアツプデータ特性イは、こ
の要求を満足するように設定してあり、そのすべ
りが確実に防止される。尚、同時に不必要な高圧
が供給されないよう値に設定してあり、締結シヨ
ツクが発生されないようにもなつている。 一方、切換前ギヤポジシヨンがD3の場合は、
前記D4の場合に比べてエンジン回転数が高く、
エンジンブレーキにより発生するトルクが小さい
ため、D3セレクトバツクアツプデータ特性ロを
前記D4セレクトバツクアツプデータ特性イより
も低く設定してあり、オーバーランクラツチ
OR/CやバンドブレーキB/Bの不必要な締結
シヨツクが防止される。尚、前記D3セレクトバ
ツクアツプデータ特性ロに沿つてライン圧制御す
る場合にあつても、オーバーランクラツチOR/
CやバンドブレーキB/Bのすべりは防止される
ように設定してあることはいうまでもない。 更
に本実施例にあつては前記D4,D3セレクトバツ
クアツプデータ特性イ,ロは、夫々車速Vspに応
じてライン圧が高くなるように設定してあり、同
じギヤポジヨンからのエンジンブレーキ作用時に
あつても、車速が高いほどバツクアツプ圧を高く
してオーバーランクラツチOR/Cやバンドブレ
ーキB/Bのすべりを防止する方向に制御し、か
つ車速が低いほどバツクアツプ圧を低くしてオー
バーランクラツチOR/CやバンドブレーキB/
Bの締結シヨツクを減少する方向に制御してい
る。つまり、本実施例のバツクアツプ制御装置2
00では、マニユアルレンジ2速への変速前のギ
ヤポジシヨンおよび車速に応じてバツクアツプ圧
が制御されるため、マニユアルレンジ2速でのエ
ンジンブレーキ作用時に、オーバーランクラツチ
OR/CやバンドブレーキB/Bのすべりを防
止、つまりエンジンブレーキを確実に効かせつつ
該オーバーランクラツチOR/Cやバンドブレー
キB/Bの締結シヨツク、つまりシフトダウン時
の変速シヨツクを一層低減できる。 更に、本実施例のバツクアツプ圧制御装置20
0にあつては、アクセルが開放状態か踏込状態か
を判別するコーステイング状態検出手段204を
有しており、この手段204からの検出信号に基
づき、第5図のフローチヤート中ステツプ1002に
示すように、コーステイング状態であるかないか
つまりアクセル開放状態か踏込状態かによつて、
バツクアツプ制御を行うか通常時のライン圧制御
を行うかを決定している。そのため、アクセルを
踏み込んでコーステイング解除した場合(ドライ
ブトルク発生時)は、ステツプ1008でバツクアツ
プフラグがクリアされ、第7図の特性に沿つたバ
ツクアツプ圧制御が禁止される。そして、第1サ
ブルーチンによりスロツトル開度に応じた通常時
のライン圧制御が行われる。従つて、マニユアル
レンジであるレンジでの1速走行中にアクセル
を踏み込んで車速が増加し2速にアツプシフトし
た場合に、アクセル踏込に伴つて高いバツクアツ
プ圧の出力が禁止され、通常時の対称的に低いラ
イン圧が発生するため、アツプシフトした時に締
結される摩擦要素の締結シヨツクの発生が防止さ
れる。また、レンジ1速で走行中にアクセルを
踏み込みながらレンジに切り換えた場合に、車
速増加に伴つて2速に変速されることがあるが、
アクセル踏込によりバツクアツプ圧の出力が禁止
されているため、やはりアツプシフト時の締結シ
ヨツクの発生が防止される。 発明の効果 以上説明したように本発明の自動変速機のバツ
クアツプ圧制御装置にあつては、エンジンブレー
キが作用するマニユアルレンジでの走行中にアク
セルが踏込操作されたときに、バツクアツプ圧の
出力を禁止して通常時のライン圧制御に切り換え
るようにしたので、アクセル踏込による車速増加
に伴つてマニユアルレンジ1速から2速に変速し
た場合に、通常時のライン圧よりも相対的に高い
バツクアツプ圧の発生が防止され、2速時の摩擦
要素の締結に伴う変速シヨツクを大幅に低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のバツクアツプ圧制御装置の概
念を示す概略図、第2図は本発明のエンジントル
ク検出装置が用いられる自動変速機の液圧制御装
置の一実施例を示す全体回路図、第3図は第2図
に示す液圧制御装置が適用される自動変速機の動
力伝達列の一実施例を示す概略図、第4図は本発
明のバツクアツプ圧制御装置の一実施例を示す概
略構成図、第5図は本発明のバツクアツプ圧制御
装置のプログラムを実行する一実施例のフローチ
ヤート、第6図A,B,C,Dは第5図に示すフ
ローチヤートのサブルーチンを夫々示すフローチ
ヤート、第7図は本発明に用いられる車速に対す
るライン圧を示すセレクトバツクアツプデータの
特性図、第8図はデユーテイソレノイドのデエー
テイ比に対するライン圧の特性図、第9図は従来
のバツクアツプ圧制御装置における油圧特性図で
ある。 200……バツクアツプ圧制御装置、201…
…スロツトル開度検出手段、202……車速検出
手段、203……レンジ位置検出手段、204…
…ドライブトルク検出手段、205……変速前ギ
ヤポジシヨン検出手段、206……マイクロコン
ピユータ、207……走行レンジ判断手段、20
8……コーステイング状態判断手段、209……
バツクアツプ圧判断手段、210……バツクアツ
プ圧演算手段、211……駆動手段、OR/C…
…オーバーランクラツチ(摩擦要素)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンブレーキを作用させるためのオーバ
    ーランクラツチをワンウエイクラツチと並列に備
    え、自動変速レンジからマニユアルレンジに切り
    換えた際に、前記オーバーランクラツチに、ライ
    ン圧を供給して該オーバーランクラツチを締結さ
    せるようにした自動変速機において、 走行状態に応じた目標ライン圧に沿つて通常時
    のライン圧信号を出力する通常時ライン圧信号出
    力手段と、 ライン圧信号によつて作動するアクチユエータ
    を有し、ライン圧を該ライン圧信号に基づいて可
    変制御するライン圧制御手段と、 レンジ位置がマニユアルレンジにあることを検
    出するマニユアルレンジ検出手段と、 マニユアルレンジ時にライン圧信号として通常
    時のライン圧よりも高く設定したバツクアツプ圧
    信号を前記ライン圧制御手段に出力するバツクア
    ツプ圧信号出力手段と、 運転者によるアクセル踏込操作を検出するアク
    セル踏込検出手段と、 このアクセル踏込検出時に、上記バツクアツプ
    圧信号の出力を禁止して通常時のライン圧信号に
    切り換えるバツクアツプ禁止手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機のバツクア
    ツプ圧制御装置。
JP60219842A 1985-10-02 1985-10-02 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置 Granted JPS6280339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60219842A JPS6280339A (ja) 1985-10-02 1985-10-02 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60219842A JPS6280339A (ja) 1985-10-02 1985-10-02 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6280339A JPS6280339A (ja) 1987-04-13
JPH0517432B2 true JPH0517432B2 (ja) 1993-03-09

Family

ID=16741912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60219842A Granted JPS6280339A (ja) 1985-10-02 1985-10-02 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6280339A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4957220B2 (ja) * 2006-12-04 2012-06-20 株式会社デンソー 電子パッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6280339A (ja) 1987-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4680992A (en) Downshift timing and engine brake control for automatic transmission
JPH0481061B2 (ja)
US4753134A (en) Downshift timing and engine brake control for automatic transmission
JPH0477821B2 (ja)
JPH0481065B2 (ja)
US5033330A (en) Transient control of shift in auxiliary gearing for quick engine braking
JPH0663557B2 (ja) 変速機の制御装置
EP0398341B1 (en) Shift control to engine braking or reverse drive
JP2751394B2 (ja) 自動変速機のセレクトダウンシフト変速制御装置
JP2748550B2 (ja) 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置
JPH0517974B2 (ja)
JPH0517432B2 (ja)
JPH0517431B2 (ja)
JPH05332435A (ja) 自動変速機の制御装置
JPH07113408B2 (ja) 自動変速機の液圧制御装置
JPH0548396B2 (ja)
JPH0517981B2 (ja)
JP2743469B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JP2666423B2 (ja) 自動変速機のライン圧制御装置
JP2749632B2 (ja) 自動変速機の飛越変速制御装置
JP2743468B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JP2763332B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2663635B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JP2958957B2 (ja) 自動変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦要素の締結制御装置
JP3128098B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term