JPH0517365Y2 - - Google Patents

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JPH0517365Y2
JPH0517365Y2 JP17889887U JP17889887U JPH0517365Y2 JP H0517365 Y2 JPH0517365 Y2 JP H0517365Y2 JP 17889887 U JP17889887 U JP 17889887U JP 17889887 U JP17889887 U JP 17889887U JP H0517365 Y2 JPH0517365 Y2 JP H0517365Y2
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valve
valve spring
retainer
spring
seat
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関の動弁系、特に2頭上カム軸
(DOHC)型の動弁系に適したバルブスプリング
リテーナの構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、内燃機関の動弁系において、バルブス
プリングリテーナはバルブステム上に楔止され、
バルブスプリングのバルブステム側のばね座を構
成している。バルブスプリングの他側はシリンダ
ヘツド側で受け止められ、バルブスプリングによ
つて吸気弁又は排気弁は常態では吸気ポート又は
排気ポートを閉鎖するように付勢されている。そ
してロツカーアームを媒体として間接的に、或い
は直接的にカムによつてバルブステムはバルブス
プリングに抗してリフトされ、吸気ポート又は排
気ポートは開放されることになる。
ところでこの様に構成されるバルブリテーナに
おいては、動弁系の重量軽量化に伴つてアルミニ
ウムやマグネシウム等の軽合金材料から形成され
るものがあり、これら軽合金材料は鉄鋼材料に比
べ耐摩耗性が劣るためリテーナのバルブスプリン
グ座面がバルブスプリングの回転により摩耗して
しまう問題があつた。
かかる問題に対し、例えば実開昭58−67908号
明細書では、リテーナのバルブスプリング座面に
スプリング回り止め用孔を形成し、スプリング先
端を上記孔内に係止して、リテーナとスプリング
との相対運動を停止したり、或いはバルブスプリ
ング座面にアルマイト、セラミツク等の耐摩耗性
処理膜を形成することによりバルブスプリングリ
テーナの摩耗を防止しようとしたものが提案され
ている。
しかしながら斯る対策においては上記回り止め
用孔に常にスプリングを回転させようとする応力
が加わるため、総じてスプリング端部が摩耗する
ことは避け得ず、この摩耗、及びスプリングの往
復動に伴い孔よりスプリングが脱離することが考
えられ、又後者の対策にあつては表面処理が必要
なためコスト高になる傾向にある。従つて本考案
は斯る問題点を解決するために提供されるもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案によれば、バルブスプリングのバルブス
テム側のばね座を構成するバルブスプリングリテ
ーナであつて、 バルブスプリングと接するバルブスプリング座
面の反対側に位置するリテーナ頂面に凹状の油溜
り部を形成すると共に、上記バルブスプリング座
面に、貫通穴を介して上記油溜り部と連通し、か
つバルブスプリング座面上で少なくとも部分的に
円周方向に延在する溝を形成したことを特徴とす
るバルブスプリングリテーナが提供される。
〔作用〕
バルブステムエンド(端部)に固定されるバル
ブスプリングリテーナの頂面に、バルブステムエ
ンドと、カム又はロツカアームとの接触部を浸漬
する潤滑油を溜めることができる油溜り部を形成
し、さらにバルブスプリング座面に連通油路を形
成することにより、潤滑油はバルブスプリングと
上記座面間に保持され、従つてリテーナの摩耗を
軽減することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第6図は本考案のバルブリテーナを直接駆動
DOHC型動弁系に適用した機関の部分的断面図
であるが、当然本考案はロツカーアーム(図示せ
ず)を介してバルブを間接的に駆動する機関にも
適用できるものである。
本図において、1はシリンダブロツク、2はピ
ストン、3はガスケツト、4はシリンダヘツド、
5は吸気ポート、6は吸気弁、7は吸気弁のバル
ブシート、8は排気ポート、9は排気弁、10は
排気弁のバルブシート、11は燃焼室である。吸
気弁6及び排気弁9は夫々バルブステムガイド1
2,13に挿通され、バルブスプリング14,1
5によつてバルブシート7,10に着座するよう
に付勢される。カム軸は、吸気弁駆動用カム軸1
7と、排気弁駆動用カム軸18とから成り、バル
ブリフタ20,21は吸気弁駆動用カム軸17と
吸気弁6のバルブステム6aとの排気弁駆動用カ
ム軸18と排気弁9のバルブステム9aとの間に
接地されている。カム軸17,18上のカム17
a,18aはバルブリフタ20,21によつて直
接に吸気弁6、排気弁9を駆動するようになつて
いる。バルブリフタ20はシリンダヘツド4に形
成されるリフタ孔24,25内を摺動自在に嵌挿
される。26,27はタペツトクリヤランス調整
用のシムである。
バルブリフタ21の内側にはバルブスプリング
リテーナが配置されている。この構成は吸気弁で
あつても排気弁であつても共通であることから、
排気弁の部分の図示は省略し、吸気弁についての
み説明する。即ち、バルブスプリングリテーナ3
0はその内周面30aがテーパ面をなしており、
このテーパ内面30aにテーパ外面を有したコツ
タ31が挿入される。コツタ31はその内周に突
起31aを有し、この突起31aはバルブステム
6aの上端に形成される環状溝に嵌合される。か
くして、バルブステム6aの上端にバルブスプリ
ングリテーナ30が楔止される。バルブスプリン
グリテーナ30は上端にフランジ部30bを有
し、このフランジ部30bの下面にバルブスプリ
ング14の上端が掛けられる。所謂バルブスプリ
ング座面30cを形成する。尚、この座面30c
と反対側に位置する上面をリテーナ頂面30bと
呼ぶ。一方、バルブスプリング14の下端は、リ
フタ孔24の座面にて止められている。シム26
はバルブリフタ20の上面の凹部20aに収納さ
れている。
次に第1図〜第5図を参照して本考案によるバ
ルブスプリングリテーナ30を説明する。第1〜
3図に示す第1実施例ではリテーナ頂部30dに
は凹状の油溜り部32が円周方向に複数個(図で
は3個)形成され、この油溜り部32は、リテー
ナ30に形成された各貫通穴33を介してバルブ
スプリング座面30cに開口する。一方、バルブ
スプリング座面30cには上記貫通穴33に対応
して各穴33を含むように円周方向に複数の溝3
4が形成される(第3図参照)。即ち、本考案に
よればこの周方向の溝34を形成することにより
この部分がバルブスプリング座面30c側の油溜
り部を構成することとなり、スプリング14と座
面30cとの間で潤滑油を保持し、摩耗を軽減す
ることになる。尚、実施例によれば第2図に示す
ようにこの溝34の巾は座面30cに接触するバ
ルブスプリング14の端面14aの巾より小さく
形成されており、スプリング14端部の溝34内
係止によるスプリング回転不能を防止している。
第4図及び第5図は、リテーナ頂面30dに形
成される凹状油溜り部32、及びバルブスプリン
グ座面30cに形成される溝34の第1実施例と
は異なる実施例である。即ち、本実施例によれ
ば、油溜り部32′、及び溝34′はリテーナ円周
方向に連続して形成されており、夫々の潤滑油保
持領域を拡張したものである。尚上述した油溜り
部32及び32′のさらなる実施例としては、バ
ルブスプリングリテーナ30の剛性、及び強度を
確保するため、例えば第7図に示すようにバルブ
リテーナ頂面30d上に凹状の油溜り部32′を
構成する突起35を形成しても良い。
〔効果〕
以上説明したように本考案によれば、バルブス
プリングリテーナとバルブスプリングとの当接面
(即ち、座面)に潤滑油を供給することにより、
リテーナ摩耗を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるバルブスプリングリテー
ナのリテーナ頂面を示す平面図;第2図は第1図
−線に沿つた縦断面図;第3図は第2図矢印
方向より見たバルブスプリングリテーナ底面
図;第4図は第1〜第3図実施例と異なるリテー
ナ頂面を示す平面図;第5図は別実施例としての
バルブスプリングリテーナ底面図;第6図は本考
案のバルブスプリングリテーナを組み込んだ直接
駆動型DOHC動弁系を示す図;第7図は第2図
と同様であつてリテーナ頂面に上記実施例とは異
なる油溜り部を形成した部分的縦断面図。 6a,9a……バルブステム、14,15……
バルブスプリング、30……バルブスプリングリ
テーナ、30c……バルブスプリング座面、30
d……リテーナ頂面、32,32′……油溜り部、
33……貫通穴、34,34′……溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 バルブスプリングのバルブステム側のばね座
    を構成するバルブスプリングリテーナであつ
    て、 バルブスプリングと接するバルブスプリング
    座面の反対側に位置するリテーナ頂面に凹状の
    油溜り部を形成すると共に、上記バルブスプリ
    ング座面に、貫通穴を介して上記油溜り部と連
    通し、かつバルブスプリング座面上で少なくと
    も部分的に円周方向に延在する溝を形成したこ
    とを特徴とするバルブスプリングリテーナ。 2 上記溝の巾は上記座面に接触する、バルブス
    プリング端面の巾より小さいことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載のバルブ
    スプリングリテーナ。
JP17889887U 1987-11-26 1987-11-26 Expired - Lifetime JPH0517365Y2 (ja)

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JP17889887U JPH0517365Y2 (ja) 1987-11-26 1987-11-26

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JP17889887U JPH0517365Y2 (ja) 1987-11-26 1987-11-26

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JPH0183108U JPH0183108U (ja) 1989-06-02
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JP17889887U Expired - Lifetime JPH0517365Y2 (ja) 1987-11-26 1987-11-26

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