JPH05170785A - オリゴ糖誘導体の製造 - Google Patents
オリゴ糖誘導体の製造Info
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- JPH05170785A JPH05170785A JP15478192A JP15478192A JPH05170785A JP H05170785 A JPH05170785 A JP H05170785A JP 15478192 A JP15478192 A JP 15478192A JP 15478192 A JP15478192 A JP 15478192A JP H05170785 A JPH05170785 A JP H05170785A
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- C07H15/203—Monocyclic carbocyclic rings other than cyclohexane rings; Bicyclic carbocyclic ring systems
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- C07H17/075—Benzo[b]pyran-2-ones
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- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 α-アミラーゼの基質として有用なオリゴ多
糖の簡便な誘導体化法を提供する。 【構成】 少なくとも3つの反復グルコース単位を含有
するオリゴ糖であって、その還元末端に、ニトロフェニ
ル、2-クロロ-4-ニトロフェニル、4-メチルウンベリ
フェロン、ルシフェリンおよび色素原フェノール類など
のアグリコン単位を有するオリゴ糖の末端非還元グルコ
ース単位の直接シリル化反応が、 (a)溶媒中にオリゴ糖の溶液を形成させ; (b)塩基の存在下でオリゴ糖をシリル化保護試薬と反応
させ; (c)その反応混合物からモノシリル化オリゴ糖誘導体を
回収する;ことからなる、従来法より簡便で低コストの
製造法によって効率よく生産できることを発見した。
糖の簡便な誘導体化法を提供する。 【構成】 少なくとも3つの反復グルコース単位を含有
するオリゴ糖であって、その還元末端に、ニトロフェニ
ル、2-クロロ-4-ニトロフェニル、4-メチルウンベリ
フェロン、ルシフェリンおよび色素原フェノール類など
のアグリコン単位を有するオリゴ糖の末端非還元グルコ
ース単位の直接シリル化反応が、 (a)溶媒中にオリゴ糖の溶液を形成させ; (b)塩基の存在下でオリゴ糖をシリル化保護試薬と反応
させ; (c)その反応混合物からモノシリル化オリゴ糖誘導体を
回収する;ことからなる、従来法より簡便で低コストの
製造法によって効率よく生産できることを発見した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオリゴ糖誘導体の製造に
関し、より具体的には、α-アミラーゼの検定のための
基質として使用できる6-O-セキシルジメチルシリル-
p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド(6-O-the
xyldimethylsilyl-p-nitrophenyl-α-D-maltoheptaosid
e)の製造および精製に関する。
関し、より具体的には、α-アミラーゼの検定のための
基質として使用できる6-O-セキシルジメチルシリル-
p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド(6-O-the
xyldimethylsilyl-p-nitrophenyl-α-D-maltoheptaosid
e)の製造および精製に関する。
【0002】
【従来の技術】尿および血清中のα-アミラーゼの測定
は、腹部疾患の鑑別診断のために広く行われており、上
昇したレベルは膵炎などの膵臓障害を示す。α-アミラ
ーゼを決定するための既知の方法では、この酵素の作用
によって小さい断片に分断されるオリゴ糖基質を使用す
る。これらの断片自体は糖分析の方法によって決定する
ことができるか、あるいはこれらの断片にα-グルコシ
ダーゼ、β-グルコシダーゼまたはグルコアミラーゼな
どの第2のエキソ酵素の活性を作用させることによっ
て、さらに糖分子を放出させるか、もしくは発色からそ
の活性を評価することを可能にする色素原を放出させる
ことができる。
は、腹部疾患の鑑別診断のために広く行われており、上
昇したレベルは膵炎などの膵臓障害を示す。α-アミラ
ーゼを決定するための既知の方法では、この酵素の作用
によって小さい断片に分断されるオリゴ糖基質を使用す
る。これらの断片自体は糖分析の方法によって決定する
ことができるか、あるいはこれらの断片にα-グルコシ
ダーゼ、β-グルコシダーゼまたはグルコアミラーゼな
どの第2のエキソ酵素の活性を作用させることによっ
て、さらに糖分子を放出させるか、もしくは発色からそ
の活性を評価することを可能にする色素原を放出させる
ことができる。
【0003】エンド酵素であるα-アミラーゼを含有す
る試料を混合する前にこの検定中に加えられるエキソ酵
素による基質切断の防止は、基質の非還元末端に遮断置
換基を付加することによって達成されてきた。この型の
化合物はRaucherらによるUS-A-4709020およ
びBlairによるUS-A-4649108に記述されてお
り、彼らはさらにこのような検定においてその性能を増
大させるためにグルコアミラーゼを使用することをも記
述している。
る試料を混合する前にこの検定中に加えられるエキソ酵
素による基質切断の防止は、基質の非還元末端に遮断置
換基を付加することによって達成されてきた。この型の
化合物はRaucherらによるUS-A-4709020およ
びBlairによるUS-A-4649108に記述されてお
り、彼らはさらにこのような検定においてその性能を増
大させるためにグルコアミラーゼを使用することをも記
述している。
【0004】このようなオリゴ糖類、一般的に従来法に
よるその製造ならびにα-アミラーゼの検定のための改
善された基質としてのその使用は、EP-A-45206
7に記述されている。その中には、p-ニトロフェニル-
4,6-O-ベンジリデン-α-D-マルトヘプタオシド[化
合物(2)]から出発する5段階操作による6-O-セキシ
ルジメチルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘ
プタオシド[化合物(5)]の合成が記述されている(添付
の図1を参照のこと)。
よるその製造ならびにα-アミラーゼの検定のための改
善された基質としてのその使用は、EP-A-45206
7に記述されている。その中には、p-ニトロフェニル-
4,6-O-ベンジリデン-α-D-マルトヘプタオシド[化
合物(2)]から出発する5段階操作による6-O-セキシ
ルジメチルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘ
プタオシド[化合物(5)]の合成が記述されている(添付
の図1を参照のこと)。
【0005】この5段階合成の出発物質であるp-ニト
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドは、例えば化学
的経路(これはBurnsら(GB-A-1570152)の経路
に基づくものであってもよい)か、あるいはグルカノト
ランスフェラーゼを用いる酵素反応(Frenchら,JACS,76,
2987-2990,(1954))によって得ることができる。
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドは、例えば化学
的経路(これはBurnsら(GB-A-1570152)の経路
に基づくものであってもよい)か、あるいはグルカノト
ランスフェラーゼを用いる酵素反応(Frenchら,JACS,76,
2987-2990,(1954))によって得ることができる。
【0006】これらの段階を添付の図1を参照して次に
説明する。 (1)p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド[化
合物(1)]からのp-ニトロフェニル-4,6-O-ベンジリ
デン-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(2)]の製造: (2)化合物(2)の過アセチル化-p-ニトロフェニル-4,
6-O-ベンジリデン-α-D-マルトヘプタオシド[化合物
(3)]への変換: (3)化合物(3)中のベンジリデン保護基の除去による過
アセチル化-4,6-ジヒドロキシ-p-ニトロフェニル-α
-D-マルトヘプタオシド[化合物(4)]の製造: (4)化合物(4)の過アセチル化-6-O-セキシルジメチ
ルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシ
ドへの変換: (5)その分子からアセテート基を除去することによる、
目的の6-O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニ
ル-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(5)]の製造。
説明する。 (1)p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド[化
合物(1)]からのp-ニトロフェニル-4,6-O-ベンジリ
デン-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(2)]の製造: (2)化合物(2)の過アセチル化-p-ニトロフェニル-4,
6-O-ベンジリデン-α-D-マルトヘプタオシド[化合物
(3)]への変換: (3)化合物(3)中のベンジリデン保護基の除去による過
アセチル化-4,6-ジヒドロキシ-p-ニトロフェニル-α
-D-マルトヘプタオシド[化合物(4)]の製造: (4)化合物(4)の過アセチル化-6-O-セキシルジメチ
ルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシ
ドへの変換: (5)その分子からアセテート基を除去することによる、
目的の6-O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニ
ル-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(5)]の製造。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この5段階法はいくつ
かの不都合な点をもっている。保護基の使用は冗長な多
段階工程を導く。この工程の実行に伴う時間は高コスト
を招く。かなりの量の物質を扱う必要がある場合に必然
的に起こる困難な濾過および機械的損失のために、中間
体類の単離には問題が多い。多段階化学プラント工程の
コストが高いことはよく知られているので、より短くよ
り簡単な工程が常に相当な関心事である。
かの不都合な点をもっている。保護基の使用は冗長な多
段階工程を導く。この工程の実行に伴う時間は高コスト
を招く。かなりの量の物質を扱う必要がある場合に必然
的に起こる困難な濾過および機械的損失のために、中間
体類の単離には問題が多い。多段階化学プラント工程の
コストが高いことはよく知られているので、より短くよ
り簡単な工程が常に相当な関心事である。
【0008】概論として、本発明は化合物(1)を驚くべ
きことに一段階で直接的に化合物(5)に変換する有利な
製造に関する。さらに本発明は、化合物(5)が単一の最
多量シリル化分子種であるシリル化p-ニトロフェニル-
α-D-マルトヘプタオシド類の混合物からの化合物(5)
の精製に関する。極めて高純度で、しかも充分な規模と
制限された操作数の両方に関して商業的使用に適した方
法でこの化合物を得るためには、このような精製が必要
である。実例として、化合物(5)が20%w/w未満し
か存在しない粗生成物から、化学純度99%工程収率4
5%で化合物(5)を精製することが、本直接シリル化反
応の有用性の主要な点である。さらにシリル化p-ニト
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド類の粗混合物3
00gをわずか10x60cmのカラムに充填してもその
充填物上に沈澱が生じないことは驚くべきことであると
言わざるを得ない。
きことに一段階で直接的に化合物(5)に変換する有利な
製造に関する。さらに本発明は、化合物(5)が単一の最
多量シリル化分子種であるシリル化p-ニトロフェニル-
α-D-マルトヘプタオシド類の混合物からの化合物(5)
の精製に関する。極めて高純度で、しかも充分な規模と
制限された操作数の両方に関して商業的使用に適した方
法でこの化合物を得るためには、このような精製が必要
である。実例として、化合物(5)が20%w/w未満し
か存在しない粗生成物から、化学純度99%工程収率4
5%で化合物(5)を精製することが、本直接シリル化反
応の有用性の主要な点である。さらにシリル化p-ニト
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド類の粗混合物3
00gをわずか10x60cmのカラムに充填してもその
充填物上に沈澱が生じないことは驚くべきことであると
言わざるを得ない。
【0009】臨床的決定のための酵素基質の必要条件
は、その分子が既知の構造をもった単一の化学物質であ
るということである。このα-アミラーゼ基質の場合に
ついてより具体的に記述すると、非遮断グルコシドの混
入は有効期間の減少と初期吸光度の上昇をもたらすであ
ろう。O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニル-
α-D-マルトヘプタノシドの他の異性体はこの酵素に対
して異なる速度論を示すことが知られており、それゆえ
にこれらの異性体が仮に存在するとすれば、2%以上で
試料中のα-アミラーゼの正確な決定を妨害するであろ
う。
は、その分子が既知の構造をもった単一の化学物質であ
るということである。このα-アミラーゼ基質の場合に
ついてより具体的に記述すると、非遮断グルコシドの混
入は有効期間の減少と初期吸光度の上昇をもたらすであ
ろう。O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニル-
α-D-マルトヘプタノシドの他の異性体はこの酵素に対
して異なる速度論を示すことが知られており、それゆえ
にこれらの異性体が仮に存在するとすれば、2%以上で
試料中のα-アミラーゼの正確な決定を妨害するであろ
う。
【0010】2級アルコール類の存在下で1級アルコー
ル類を選択的にシリル化し得ることはよく知られてい
る。例えばC.M.Shartsら(Organic Prep.Proced.Int.,19
86,8,345-52)は、2種類の2級アルコール存在下におけ
る胆汁アルコール誘導体のC241級アルコールのt-ブ
チルジメチルシリル-またはt-ブチルジフェニルシリル
-エーテルの生成を報告した。
ル類を選択的にシリル化し得ることはよく知られてい
る。例えばC.M.Shartsら(Organic Prep.Proced.Int.,19
86,8,345-52)は、2種類の2級アルコール存在下におけ
る胆汁アルコール誘導体のC241級アルコールのt-ブ
チルジメチルシリル-またはt-ブチルジフェニルシリル
-エーテルの生成を報告した。
【0011】P.J.Gaudemansら(J.Org.Chem.,1987,52,52
55-60)は硝酸銀触媒を用いてCl置換されたガラクトシ
ド類の1級6-ヒドロキシルを選択的にシリル化してい
るが、この開示はオリゴ糖でこれを達成する方法につい
て教示するものではないし、またそれを示唆するもので
もない。しかしこの試薬は高価であるので、いずれにし
てもこれは拡大し得る商業的工程ではない。
55-60)は硝酸銀触媒を用いてCl置換されたガラクトシ
ド類の1級6-ヒドロキシルを選択的にシリル化してい
るが、この開示はオリゴ糖でこれを達成する方法につい
て教示するものではないし、またそれを示唆するもので
もない。しかしこの試薬は高価であるので、いずれにし
てもこれは拡大し得る商業的工程ではない。
【0012】F.FrankeとR.D.Guthrie(Aust.J.Chem.,197
7,30,639-47)は、ピリジン中のt-ブチルジメチルシリ
ルクロリドを用いてメチル-α-D-グルコピラノシドの
6位を選択的にシリル化している。これと同じ著者らが
モノシリル化を促進するであろう条件下(即ち、ショ糖
過剰)でこの操作を実行することによって二糖(ショ糖)
のモノシリル誘導体を形成させようと試みたところ、目
的の誘導体は生成物の複雑な混合物中に10.5%の率
で生成した。ショ糖分子中の3つの1級ヒドロキシル基
はすべてこの反応に関与して種々の生成物を与えたの
で、この混合物の他の成分は過剰シリル化に起因するも
のであった。この報文はモノシリル化生成物を商業的規
模で精製する方法を示していない。さらに重要なこと
に、この10.5%という収率はほとんど数学的確率通
りに二糖から予期されるものである。したがってヘプタ
オシドの場合に予期される収率は約3%であろう。それ
ゆえに、このような数値を上回る選択的シリル化が得る
ことは驚異的であり、10%程度のかなり高い数値を得
ることは注目に値する。
7,30,639-47)は、ピリジン中のt-ブチルジメチルシリ
ルクロリドを用いてメチル-α-D-グルコピラノシドの
6位を選択的にシリル化している。これと同じ著者らが
モノシリル化を促進するであろう条件下(即ち、ショ糖
過剰)でこの操作を実行することによって二糖(ショ糖)
のモノシリル誘導体を形成させようと試みたところ、目
的の誘導体は生成物の複雑な混合物中に10.5%の率
で生成した。ショ糖分子中の3つの1級ヒドロキシル基
はすべてこの反応に関与して種々の生成物を与えたの
で、この混合物の他の成分は過剰シリル化に起因するも
のであった。この報文はモノシリル化生成物を商業的規
模で精製する方法を示していない。さらに重要なこと
に、この10.5%という収率はほとんど数学的確率通
りに二糖から予期されるものである。したがってヘプタ
オシドの場合に予期される収率は約3%であろう。それ
ゆえに、このような数値を上回る選択的シリル化が得る
ことは驚異的であり、10%程度のかなり高い数値を得
ることは注目に値する。
【0013】したがって、例示した事例では2または3
個の2級ヒドロキシルの存在下で1級ヒドロキシルの選
択的シリル化を達成したに過ぎない。α-アミラーゼの
検定のための基質として使用するに適した化合物を生産
するために、本発明での要求は、末端非還元グルコース
単位上の1級6-ヒドロキシル基のシリル化であった。
目的の生成物[化合物(5)]を非保護の出発物質p-ニト
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(1)]か
ら直接製造するためには、他のグルコースの一級ヒドロ
キシルが6個と15個の2級ヒドロキシル(即ち、合計
21個の他の反応性基)が存在する下で、末端グルコー
ス単位の1級6-ヒドロキシルの選択的シリル化を得る
ことが必要であった。とりわけ、ショ糖のシリル化に関
するFrankeとGuthrieらの報告に基づき、当業者は、目
的のモノシリル化生成物の含有量が極めて低いモノシリ
ル化分子種の極めて複雑な混合物を予期するであろう。
出発物質(1)とシリル化試薬を直接組み合わせて目的の
化合物(5)を生産するためには、末端グルコースの6-
ヒドロキシルだけでシリル化が起こらなければならな
い。これは、この物質を他のモノ-およびポリ-シリル化
分子種の処理可能な混合物から良い収率で回収できる程
度に充分な選択性を伴って起こらなくてはならない。
個の2級ヒドロキシルの存在下で1級ヒドロキシルの選
択的シリル化を達成したに過ぎない。α-アミラーゼの
検定のための基質として使用するに適した化合物を生産
するために、本発明での要求は、末端非還元グルコース
単位上の1級6-ヒドロキシル基のシリル化であった。
目的の生成物[化合物(5)]を非保護の出発物質p-ニト
ロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド[化合物(1)]か
ら直接製造するためには、他のグルコースの一級ヒドロ
キシルが6個と15個の2級ヒドロキシル(即ち、合計
21個の他の反応性基)が存在する下で、末端グルコー
ス単位の1級6-ヒドロキシルの選択的シリル化を得る
ことが必要であった。とりわけ、ショ糖のシリル化に関
するFrankeとGuthrieらの報告に基づき、当業者は、目
的のモノシリル化生成物の含有量が極めて低いモノシリ
ル化分子種の極めて複雑な混合物を予期するであろう。
出発物質(1)とシリル化試薬を直接組み合わせて目的の
化合物(5)を生産するためには、末端グルコースの6-
ヒドロキシルだけでシリル化が起こらなければならな
い。これは、この物質を他のモノ-およびポリ-シリル化
分子種の処理可能な混合物から良い収率で回収できる程
度に充分な選択性を伴って起こらなくてはならない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは本発明にお
いて予想外にも、末端グルコースの1級6-ヒドロキシ
ルを、このグルコース単位および他の6つのグルコース
単位上の他の非保護ヒドロキシルの存在下で選択的にシ
リル化し得ることを発見した。本発明の好ましい方法に
よって得られるシリル化生成物の混合物では、驚くべき
ことに目的の化合物(5)が最多量成分である。
いて予想外にも、末端グルコースの1級6-ヒドロキシ
ルを、このグルコース単位および他の6つのグルコース
単位上の他の非保護ヒドロキシルの存在下で選択的にシ
リル化し得ることを発見した。本発明の好ましい方法に
よって得られるシリル化生成物の混合物では、驚くべき
ことに目的の化合物(5)が最多量成分である。
【0015】また本製造法が特に温度依存性ではないこ
とも予期せぬ発見であった。化学反応の選択性を改善す
るためには、実用上可能な限り温度を下げることが普通
である。本製造法の場合、反応は室温でも例えば−10
℃と同様にうまく進行する。ここに記述する製造法は、
分子の還元末端にアグリコンを有するオリゴ糖類である
という点で化合物(1)に類似している種々の出発物質に
適用できる。したがって、例えば本発明の製造法をα-
アミラーゼの種々の基質に適用できる。オリゴ糖は7グ
ルコース単位以外を含有することもでき、3またはそれ
以上が典型的である。アグリコンは一般にα-アミラー
ゼの活性の検出に直接的あるいは間接的に適した基から
なり、より具体的には、ニトロフェニル、2-クロロ-4
-ニトロフェニル、4-メチルウンベリフェロンまたはル
シフェリン、ならびに他の色素原フェノール類などであ
る。
とも予期せぬ発見であった。化学反応の選択性を改善す
るためには、実用上可能な限り温度を下げることが普通
である。本製造法の場合、反応は室温でも例えば−10
℃と同様にうまく進行する。ここに記述する製造法は、
分子の還元末端にアグリコンを有するオリゴ糖類である
という点で化合物(1)に類似している種々の出発物質に
適用できる。したがって、例えば本発明の製造法をα-
アミラーゼの種々の基質に適用できる。オリゴ糖は7グ
ルコース単位以外を含有することもでき、3またはそれ
以上が典型的である。アグリコンは一般にα-アミラー
ゼの活性の検出に直接的あるいは間接的に適した基から
なり、より具体的には、ニトロフェニル、2-クロロ-4
-ニトロフェニル、4-メチルウンベリフェロンまたはル
シフェリン、ならびに他の色素原フェノール類などであ
る。
【0016】概論として、本発明の好ましい方法は、適
切な溶媒中、塩基の存在下でのp-ニトロフェニル-α-
D-マルトヘプタオシド[化合物(1)]と適切なシリル化
試薬との反応からなる。
切な溶媒中、塩基の存在下でのp-ニトロフェニル-α-
D-マルトヘプタオシド[化合物(1)]と適切なシリル化
試薬との反応からなる。
【0017】より具体的には本発明は、少なくとも3つ
の反復グルコース単位を含有するオリゴ糖であって、そ
の還元末端に、ニトロフェニル、2-クロロ-4-ニトロ
フェニル、4-メチルウンベリフェロン、ルシフェリン
および色素原フェノール類から選択されるアグリコン単
位を有するオリゴ糖の末端非還元グルコース単位の直接
シリル化のための工程を提供する。この工程は、 (a)溶媒を用いてオリゴ糖の溶液を形成させ; (b)塩基の存在下でオリゴ糖をシリル化保護試薬と反応
させ; (c)その反応混合物からモノシリル化オリゴ糖誘導体を
回収する;ことからなる。
の反復グルコース単位を含有するオリゴ糖であって、そ
の還元末端に、ニトロフェニル、2-クロロ-4-ニトロ
フェニル、4-メチルウンベリフェロン、ルシフェリン
および色素原フェノール類から選択されるアグリコン単
位を有するオリゴ糖の末端非還元グルコース単位の直接
シリル化のための工程を提供する。この工程は、 (a)溶媒を用いてオリゴ糖の溶液を形成させ; (b)塩基の存在下でオリゴ糖をシリル化保護試薬と反応
させ; (c)その反応混合物からモノシリル化オリゴ糖誘導体を
回収する;ことからなる。
【0018】使用し得るシリル化試薬の例には、セキシ
ルジメチルシリル-クロリド、-ブロミド、-ヨウジドま
たは-トリフルオロメタンスルホネート、および当業者
に知られている他のシリル化試薬、例えばクロロトリメ
チルシラン、ビス-トリメチルシリルアセタミド、クロ
ロトリフェニルシランおよびクロロ-t-ブチル-ジメチ
ルシランなどが含まれる。セキシルジメチルシリルクロ
リドが一般的に好ましい。N,N-ジメチルホルムアミド
およびピリジンなどの溶媒、あるいは他の非反応性溶媒
を使用できる。本製造法に好ましい溶媒はピリジンであ
る。使用する塩基は例えばトリエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、ピリジンあるいはイミダゾールなどであ
り得る。好ましい塩基は一般的にピリジンである。この
方法では、例えばピリジンが塩基としても溶媒としても
働き得る。反応pHは一般に7.0より高くなくてはな
らない。
ルジメチルシリル-クロリド、-ブロミド、-ヨウジドま
たは-トリフルオロメタンスルホネート、および当業者
に知られている他のシリル化試薬、例えばクロロトリメ
チルシラン、ビス-トリメチルシリルアセタミド、クロ
ロトリフェニルシランおよびクロロ-t-ブチル-ジメチ
ルシランなどが含まれる。セキシルジメチルシリルクロ
リドが一般的に好ましい。N,N-ジメチルホルムアミド
およびピリジンなどの溶媒、あるいは他の非反応性溶媒
を使用できる。本製造法に好ましい溶媒はピリジンであ
る。使用する塩基は例えばトリエチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、ピリジンあるいはイミダゾールなどであ
り得る。好ましい塩基は一般的にピリジンである。この
方法では、例えばピリジンが塩基としても溶媒としても
働き得る。反応pHは一般に7.0より高くなくてはな
らない。
【0019】反応温度は例えば−40〜+30℃であ
り、好ましい温度は−15〜+5℃である。
り、好ましい温度は−15〜+5℃である。
【0020】
【実施例】次の実施例は本発明のいくつかの好ましい側
面を例示するものである。
面を例示するものである。
【0021】実施例1 撹拌機と温度計を装着した20lフラスコにピリジン(1
0l)およびp-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシ
ド(1kg)を充填した。この混合物を16時間撹拌するこ
とによって透明な溶液を得た。この溶液を−10℃に冷
却し、ジメチルセキシルシリルクロリド(309ml)を2
時間かけてゆっくり加えた。次にこの溶液を室温に温め
ながら16時間撹拌した。HPLC分析は、目的生成物
への16.9%変換と50%の出発物質が存在すること
を示した(カラム:“SPHERISORBODS" 25cmx4.6mm;
移動相:メタノール/水-勾配;検出:UV305nm;
注入体積:20μl)。出発物質をさらに消費することに
よって目的生成物の収率を改善するために、上記のシリ
ルクロリド化合物をさらに追加する必要があった。した
がって、−10℃に再冷却したのち上記のシリルクロリ
ド化合物(13ml)を追加した。この溶液を室温に温めな
がら16時間撹拌した。この溶液を−5℃に再冷却し、
上記のシリルクロリド化合物(16ml)を追加した(試料
採取および目的化合物の濃度のHPLC決定の操作をシ
リル化試薬の追加と組み合わせて、収率を最大化するの
に必要なだけ繰り返すことができる)。5時間撹拌した
後、メタノール(100ml)を加えることによって反応を
クエンチした。減圧下で揮発物を留去することにより、
目的生成物200g(これは出発物質に基づいて20%収
率である)を含有する粗固体1782gを得た。
0l)およびp-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシ
ド(1kg)を充填した。この混合物を16時間撹拌するこ
とによって透明な溶液を得た。この溶液を−10℃に冷
却し、ジメチルセキシルシリルクロリド(309ml)を2
時間かけてゆっくり加えた。次にこの溶液を室温に温め
ながら16時間撹拌した。HPLC分析は、目的生成物
への16.9%変換と50%の出発物質が存在すること
を示した(カラム:“SPHERISORBODS" 25cmx4.6mm;
移動相:メタノール/水-勾配;検出:UV305nm;
注入体積:20μl)。出発物質をさらに消費することに
よって目的生成物の収率を改善するために、上記のシリ
ルクロリド化合物をさらに追加する必要があった。した
がって、−10℃に再冷却したのち上記のシリルクロリ
ド化合物(13ml)を追加した。この溶液を室温に温めな
がら16時間撹拌した。この溶液を−5℃に再冷却し、
上記のシリルクロリド化合物(16ml)を追加した(試料
採取および目的化合物の濃度のHPLC決定の操作をシ
リル化試薬の追加と組み合わせて、収率を最大化するの
に必要なだけ繰り返すことができる)。5時間撹拌した
後、メタノール(100ml)を加えることによって反応を
クエンチした。減圧下で揮発物を留去することにより、
目的生成物200g(これは出発物質に基づいて20%収
率である)を含有する粗固体1782gを得た。
【0022】実施例2 p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシド(110
g)をピリジン(110ml)中窒素下室温(約20℃)で終夜
撹拌することにより、濁った溶液を得た。この溶液を−
10℃に冷却し、ジメチルエキシルクロリド(25.86
ml)を加えた。この混合物を−10℃で3.75時間撹拌
した後、5℃に保存した。この反応をHPLCで監視す
ることによって、いつ最適変換率が達成されたかを決定
した。合計46.25時間の後、メタノール(5ml)を加
えることによってこの反応をクエンチした。この溶液を
減圧下で留去することにより、目的のモノシリル化生成
物20gを含有する粗固体177.3gを得た。
g)をピリジン(110ml)中窒素下室温(約20℃)で終夜
撹拌することにより、濁った溶液を得た。この溶液を−
10℃に冷却し、ジメチルエキシルクロリド(25.86
ml)を加えた。この混合物を−10℃で3.75時間撹拌
した後、5℃に保存した。この反応をHPLCで監視す
ることによって、いつ最適変換率が達成されたかを決定
した。合計46.25時間の後、メタノール(5ml)を加
えることによってこの反応をクエンチした。この溶液を
減圧下で留去することにより、目的のモノシリル化生成
物20gを含有する粗固体177.3gを得た。
【0023】実施例3 ピリジン(40ml)中のp-ニトロフェニル-α-D-マルト
ヘプタオシド(2g)の溶液を−25℃に冷却した。ジメ
チルセキシルシリルトリフルオロメタンスルホネート
(0.8ml)を加え、その混合物を室温に温めながら16
時間撹拌した。HPLC分析は、目的のモノシリル化生
成物への15.6%変換を示した。
ヘプタオシド(2g)の溶液を−25℃に冷却した。ジメ
チルセキシルシリルトリフルオロメタンスルホネート
(0.8ml)を加え、その混合物を室温に温めながら16
時間撹拌した。HPLC分析は、目的のモノシリル化生
成物への15.6%変換を示した。
【0024】実施例4 N,N-ジメチルホルムアミド(50ml)およびジイソプロ
ピルアミン(1.71ml)中のp-ニトロフェニル-α-D-
マルトヘプタオシド(5g)の溶液を−10℃に冷却し
た。ジメチルセキシルシリルクロリド(1.93ml)を加
え、その混合物を−10℃で2時間撹拌した後、+5℃
で19.5時間撹拌した。HPLC分析は、目的のモノ
シリル化生成物への15.4%変換を示した。
ピルアミン(1.71ml)中のp-ニトロフェニル-α-D-
マルトヘプタオシド(5g)の溶液を−10℃に冷却し
た。ジメチルセキシルシリルクロリド(1.93ml)を加
え、その混合物を−10℃で2時間撹拌した後、+5℃
で19.5時間撹拌した。HPLC分析は、目的のモノ
シリル化生成物への15.4%変換を示した。
【0025】実施例5 実施例1の粗生成物(300g)をメタノール(0.75l)
と混合し、次いでアセトニトリル(75ml)および脱塩水
(0.675l)を加え、6-O-セキシルジメチルシリル-
p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドを完全に
可溶化した。この溶液(1.75l)をC18誘導体化シリカ
粒子のカートリッジ(10x60cm)(Bondpak)に充填
し、径圧500psi(3435Kpu)をかけた。充填物質
は、使用前にメタノール:水=55:45(v/v)中の
0.25%酢酸で洗浄しておいた。水:メタノール(0.1
g/l Trizma(pH8.0)を含む)=45:55(v/v)の
移動相を用いて流速0.69l/分で分離を実行した。生
成物は単一ピーク中に収率75%で回収された(添付の
図2を参照のこと)。この生成物分画を減圧下40℃で
濃縮することによってメタノールを除去した後、10℃
で凍結乾燥することによって目的の生成物15gを得
た。これは粗生成物からの精製収率44.5%を表して
いる。精製した生成物のHPLC(NH2マイクロボンダ
パック(micorbondapak)、CH3CN/H2O:72/78
(v/v)流速2ml/分による溶出、検出313nm)によ
る分析は約99.2%の純度を示した。
と混合し、次いでアセトニトリル(75ml)および脱塩水
(0.675l)を加え、6-O-セキシルジメチルシリル-
p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドを完全に
可溶化した。この溶液(1.75l)をC18誘導体化シリカ
粒子のカートリッジ(10x60cm)(Bondpak)に充填
し、径圧500psi(3435Kpu)をかけた。充填物質
は、使用前にメタノール:水=55:45(v/v)中の
0.25%酢酸で洗浄しておいた。水:メタノール(0.1
g/l Trizma(pH8.0)を含む)=45:55(v/v)の
移動相を用いて流速0.69l/分で分離を実行した。生
成物は単一ピーク中に収率75%で回収された(添付の
図2を参照のこと)。この生成物分画を減圧下40℃で
濃縮することによってメタノールを除去した後、10℃
で凍結乾燥することによって目的の生成物15gを得
た。これは粗生成物からの精製収率44.5%を表して
いる。精製した生成物のHPLC(NH2マイクロボンダ
パック(micorbondapak)、CH3CN/H2O:72/78
(v/v)流速2ml/分による溶出、検出313nm)によ
る分析は約99.2%の純度を示した。
【0026】ここでは例示のために本発明の製造法の好
ましい側面を、1つのオリゴ糖誘導体6-O-セキシルジ
メチルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタ
オシドを例に挙げて広く記述した。しかしながら、当業
者には理解されるであろうように、本製造法は例えば鎖
長の異なる類似の誘導体あるいは構造または置換基に非
干渉性の変化を有する類似の誘導体の製造にも適用でき
る。
ましい側面を、1つのオリゴ糖誘導体6-O-セキシルジ
メチルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタ
オシドを例に挙げて広く記述した。しかしながら、当業
者には理解されるであろうように、本製造法は例えば鎖
長の異なる類似の誘導体あるいは構造または置換基に非
干渉性の変化を有する類似の誘導体の製造にも適用でき
る。
【図1】 従来法による6-O-セキシルジメチルシリル
-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドの5段
階製造工程を表す。
-p-ニトロフェニル-α-D-マルトヘプタオシドの5段
階製造工程を表す。
【図2】 本発明の一段階生成反応によって得た混合物
からの6-O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニ
ル-α-D-マルトヘプタオシドの精製におけるHPLC
クロマトグラフィーを表す。
からの6-O-セキシルジメチルシリル-p-ニトロフェニ
ル-α-D-マルトヘプタオシドの精製におけるHPLC
クロマトグラフィーを表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ファーハット・ケイ・シディック イギリス、イングランド、サフォーク、ヘ イバーヒル、コルン・バリー・ロード8番 (72)発明者 デイビッド・アール・スティーブンス イギリス、イングランド、サフォーク、ヘ イバーヒル、ウィザーズフィールド・ロー ド10番 (72)発明者 スティーブン・ピー・ムーア イギリス、イングランド、ケント、レナ ム、ザ・スクエアー、ウィッカム・プレイ ス6番
Claims (13)
- 【請求項1】 少なくとも3個の反復グルコース単位を
含有するオリゴ糖であって、その還元末端に、ニトロフ
ェニル、2-クロロ-4-ニトロフェニル、4-メチルウン
ベリフェロン、ルシフェリンおよび色素原フェノール類
から選択されるアグリコン単位を有するオリゴ糖の末端
非還元グルコース単位の直接シリル化法であって、 (a)溶媒を用いて該オリゴ糖の溶液を形成させ; (b)塩基の存在下で該オリゴ糖をシリル化保護試薬と反
応させ; (c)その反応混合物からモノシリル化オリゴ糖誘導体を
回収する;ことからなる方法。 - 【請求項2】 オリゴ糖がp-ニトロフェニル-α-D-マ
ルトヘプタオシドである請求項1の方法。 - 【請求項3】 モノシリル化オリゴ糖誘導体が6-O-セ
キシルジメチルシリル-p-ニトロフェニル-α-D-マル
トヘプタオシドである請求項1または請求項2の方法。 - 【請求項4】 シリル化保護試薬が、セキシルジメチル
シリル-クロリド、-ブロミド、-ヨウジドまたは-トリフ
ルオロメタンスルホネート、クロロトリメチルシラン、
ビス-トリメチルシリルアセタミド、クロロトリフェニ
ルシランおよびクロロ-t-ブチル-ジメチルシランから
選択される請求項1から請求項3までの方法。 - 【請求項5】 シリル化保護試薬がセキシルジメチルシ
リルクロリドである請求項4の方法。 - 【請求項6】 溶媒がN,N-ジメチルホルムアミドまた
はピリジンである請求項1から請求項5までの方法。 - 【請求項7】 溶媒がピリジンである請求項6の方法。
- 【請求項8】 塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ピリジンおよびイミダゾールから選択され
る請求項1から請求項7までの方法。 - 【請求項9】 塩基がピリジンである請求項8の方法。
- 【請求項10】 ピリジンが溶媒としても塩基としても
働く請求項1から請求項9までの方法。 - 【請求項11】 反応温度が−40〜+30℃である請
求項1から請求項10までの方法。 - 【請求項12】 反応温度が−15〜+5℃である請求
項11の方法。 - 【請求項13】 モノシリル化オリゴ糖誘導体をHPL
Cによって回収する請求項1から請求項12までの方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9112989 | 1991-06-17 | ||
GB919112989A GB9112989D0 (en) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | Preparation of oligosaccharide derivatives |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170785A true JPH05170785A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=10696787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15478192A Pending JPH05170785A (ja) | 1991-06-17 | 1992-06-15 | オリゴ糖誘導体の製造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0519683A1 (ja) |
JP (1) | JPH05170785A (ja) |
CA (1) | CA2070449A1 (ja) |
GB (1) | GB9112989D0 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4306041A1 (de) * | 1993-02-26 | 1994-09-01 | Wacker Chemie Gmbh | Glycosidreste aufweisende Organosiliciumverbindungen und Verfahren zu deren Herstellung |
US7950548B2 (en) | 2003-10-25 | 2011-05-31 | Gojo Industries, Inc. | Universal collar |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3328616A1 (de) * | 1983-08-08 | 1985-02-28 | Boehringer Mannheim Gmbh, 6800 Mannheim | Oligoglucosidderivate |
US4649108A (en) * | 1984-07-26 | 1987-03-10 | Genzyme Corporation | Alpha amylase assay |
CA2039564A1 (en) * | 1990-04-10 | 1991-10-11 | James R. Rasmussen | Oligosaccharide compounds and preparation thereof |
-
1991
- 1991-06-17 GB GB919112989A patent/GB9112989D0/en active Pending
-
1992
- 1992-06-04 CA CA 2070449 patent/CA2070449A1/en not_active Abandoned
- 1992-06-15 JP JP15478192A patent/JPH05170785A/ja active Pending
- 1992-06-16 EP EP92305508A patent/EP0519683A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9112989D0 (en) | 1991-08-07 |
CA2070449A1 (en) | 1992-12-18 |
EP0519683A1 (en) | 1992-12-23 |
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