JPH05170611A - 活性カルシウム剤及びその製造方法 - Google Patents

活性カルシウム剤及びその製造方法

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JPH05170611A
JPH05170611A JP35661991A JP35661991A JPH05170611A JP H05170611 A JPH05170611 A JP H05170611A JP 35661991 A JP35661991 A JP 35661991A JP 35661991 A JP35661991 A JP 35661991A JP H05170611 A JPH05170611 A JP H05170611A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有機原料である鶏卵の殻を粉砕し、この粉状
原体を約1,000℃前後に加熱して、粉状原体中の炭
素分を除去して酸化カルシウムとした、鶏卵の殻の有す
る特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を一切含有
しない活性カルシウム剤及びその製造方法を提供する。 【構成】 有機原料である鶏卵の殻をよく洗浄した後、
ローラーミール等の粉砕機で約300〜400メッシュ
に粉砕し、この粉状原体をガスバーナー炉、電気炉、ロ
ータリーキルン等の加熱炉に導入し、炉内温度を徐々に
上昇させて約1,000℃前後に加熱して、粉状原体中
の炭素分を除去して酸化カルシウムとし、鶏卵の殻の有
する特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を一切含
有しない活性カルシウム剤の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鶏卵の殻を原料とし、鶏
卵の殻の有する特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素
分を一切含有しない活性カルシウム剤及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り鶏卵の殻を原料とする活性カ
ルシウム剤及びその製造方法は、従来存しなかった。し
かしながら、従来からカルシウム剤として汎用されてい
るものとして、炭酸カルシウムまたは燐酸カルシウムが
あり、その他カルシウム源として骨粉、貝殻末等が利用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の各種カルシウム
剤の中で、例えば、炭酸カルシウムとしての重質炭酸カ
ルシウムは、選別した石灰石などを粉砕して得た白色の
粉末で、酸性土壌の中和剤として使用され、また軟質炭
酸カルシウムは、石灰石を焼いて生石灰と炭酸ガスに
し、生石灰は水を加えて石灰乳をつくり、これに炭酸ガ
スを通じて炭酸カルシウムを白色の沈殿として再生させ
たものであり、ペイント顔料、ゴムの充填剤、医薬の制
酸剤などに用いられる。更に水絵具の白色顔料として使
う胡粉も、組成は炭酸カルシウムで、風化したはまぐり
その他の貝殻を湿式法によって微粉砕してつくられる。
【0004】これらの従来のカルシウム剤及びその製造
方法においては、原料中に含有する炭素を除去するとい
う思想はなく、単に肥料、顔料、充填剤等の特定の用途
に供するために製造されていたに過ぎない。特に有機原
料である骨、貝殻等においては、単に原料を粉末状にし
て、原料中に含有するカルシウム分を肥料、左官用の漆
喰塗材料の貝灰等として有効利用していたに過ぎない。
【0005】このため、有機原料を用いて人体に害がな
く、原料中の炭素分を除去して活性かされた酸化カルシ
ウムとし、広い用途に利用することのできるカルシウム
剤及びその製造法の開発が強く望まれていた。
【0006】本発明は上記要請に応えるためになされた
ものであり、有機原料である鶏卵の殻を粉砕し、この粉
状原体を約1,000℃前後に加熱して、粉状原体中の
炭素分を除去して酸化カルシウムとし、鶏卵の殻の有す
る特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を一切含有
しない活性カルシウム剤及びその製造方法を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、以下に述べる手段を採
用する。本発明は有機原料である鶏卵の殻をよく洗浄し
た後、ローラーミール等の粉砕機で約300〜400メ
ッシュに粉砕し、この粉状原体をガスバーナー、電気
炉、ロータリーキルン等の加熱炉に導入し、炉内温度を
徐々に上昇させて約1,000℃前後に加熱して、粉状
原体中の炭素分を除去して酸化カルシウムとし、鶏卵の
殻の有する特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を
一切含有しないことを特徴とする活性カルシウム剤の製
造方法である。
【0008】また本発明は有機原料である洗浄した鶏卵
の殻を粉砕して得た約300〜400メッシュの粉状原
体を約1,000℃前後に加熱して粉状原体中の炭素分
を除去して酸化カルシウムとし、鶏卵の殻の有する特性
を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を一切含有しない
ことを特徴とする活性カルシウム剤である。
【0009】
【作用】本発明は、上記構成を有することにより、以下
の作用を有する。本発明の活性カルシウム剤は、粉状原
体中に含まれている炭素分が一切取除かれて、酸化カル
シウムとしての組成を有しているため、相当量の酸素が
含有されている。そして、酸素量が多いため従来のカル
シウム剤と比較して白色度が高い特徴を有している。
【0010】本発明の活性カルシウム剤は、鶏卵の殻を
原料としているため、鶏卵の殻が有する生物学的特性を
失わずにそのまま保持している。すなわち、鶏卵の殻は
その中にある生命体である卵を保護する役割を有し、外
部からの病原菌等の侵入等を防止して長期間にわたっ
て、卵の腐敗を防止し、生命体である卵を保存し、その
成長の促進を維持する機能を有している。例えば、りん
ごその他の果物の傍らに腐敗した果物を置くと、新鮮な
果物であっても次々と連鎖的に腐敗してしまう。しかし
ながら、鶏卵の場合には、腐敗物の傍らに置いても、鶏
卵自体が腐敗することはない。これは鶏卵の殻には強い
殺菌作用と酸素吸着作用があり、不廃物すなわち酸化物
から酸素を除去して殺菌してしまい、これにより鶏卵の
腐敗を防止している。このため、本発明の活性カルシウ
ム剤においても、この殺菌作用と酸素吸着作用が強く備
っており、腐敗防止に役立つものである。
【0011】また本発明の活性カルシウム剤は、水溶性
に優れ、その水溶液中にりんご、みかん等の果物、野
菜、穀物、食肉、食用水産物等を浸漬すると、果物等の
表面を薄い膜で被覆し、殺菌作用を発揮して腐敗防止の
機能を発揮するばかりでなく、前記被膜自体が呼吸機能
を営んで酸素を供給し、長期間にわたって果物等の鮮度
を保持することができる。と同時に本発明剤の水溶液を
野菜、その他の農作物に散布することにより、その殺菌
作用により、病虫害から保護し、その酸素吸着作用によ
り、農作物に多量の酸素を供給し、発育を促進すること
ができる。
【0012】更に本発明の活性カルシウム剤を、給水用
の貯水槽、貯水池、池等の水中に混入すると、直ちに水
溶液となって、貯水槽等の表面を被覆すると同時に水の
表面に薄い被膜を発生させて水を被覆し、水を呼吸させ
て新鮮さを保持する。すなわち、水中の酸素量が少なく
なると外部から酸素を取入れ、水中の酸素量が多くなる
と外部に放出する機能を有する。このため、常に水を攪
拌しているのと同様の状態となり、長期間にわたって水
の鮮度を保持することができる。と同時に水中の不純物
を沈殿させて窒素ガス化し、外部に放出することにより
水の浄化作用も有するものであり、青粉、藻等の発生を
防止して、水質の劣化を防止し、長時間新鮮な状態を保
持することができる。このように本発明剤は、水等の液
体に混入されると、常に液体の外側に出ようとする性質
を有し、例えば、この混入液をパイプに導入するとパイ
プの内面を薄い被膜で被覆し、パイプ内に錆が発生する
のを防ぐことができる。と同時に本発明剤は、パイプ内
に付着した錆を分解して取除くことができる。
【0013】更に本発明剤の原体である鶏卵の殻は、多
孔質の特性を有しており、この多孔質性が物質を一時的
に貯蔵する倉庫としての作用を有し、また物質のキャリ
アとしての作用も有している。この多孔質性を有する本
発明剤が、例えば水と油を結合するバインダーとしての
作用を有し、また各種抗生物質のキャリアとしての作用
も有する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施の1例を以下詳細に説明
する。本発明の活性カルシウム剤及びその製造方法は、
以下に述べる通りである。 実施例1 有機原料である鶏卵の殻を所望量よく洗浄した後、ロー
ラーミールにかけて、約300〜400メッシュに粉砕
し、10Kgの粉状源体を得る。この粉状原体10Kg
をガスバーナー炉に導入し、炉内温度を徐々に上昇させ
ると、当初白色の粉状源体が、鼠色に変り、炉内温度が
700℃を超えてくると粉状原体中の炭素分が徐々に炭
化を始めて黒色となり、炉内温度を約1,000℃前後
に加熱すると、粉状原体中の炭素分が徐々に除去され
て、再度白色化する。この約1,000℃前後の炉内温
度の状態を約2時間前後継続して粉状原体中の炭素分を
完全に除去する。そして、炉内で自然に冷却して5Kg
の活性カルシウム剤が得られた。この炭素分の除去され
た粉状原体は、酸化カルシウムとなり、活性化したカル
シウム剤である。この活性カルシウム剤の体積は、加熱
前の粉状原体と同様であるが、重量がほゞ半減してい
た。これは粉状原体中の炭素分が除去された結果であ
る。前記方法により得られた活性カルシウム剤は、粉状
原体中に含まれている炭素分が一切取除かれて、酸化カ
ルシウムとしての組成を有しているため、相当量の酸素
が含有されている。そして、含有酸素量が多いため従来
のカルシウム剤と比較して白色度が高い特徴を有してい
る。また加熱前に粉状原体とされているため、加熱処理
を加えることにより更に微細な粉状となり、水溶化しや
すい特徴を有している。
【0015】実施例2 有機原料である鶏卵の殻を所望量よく洗浄した後、ロー
ラーミールにかけて、約300〜400メッシュに粉砕
し、50Kgの粉状源体を得る。この粉状原体50Kg
を電気炉に導入し、炉内温度を徐々に上昇させると、当
初白色の粉状源体が、鼠色に変り、炉内温度が700℃
を超えてくると粉状原体中の炭素分が徐々に炭化を始め
て黒色となり、炉内温度を約1,000℃前後に加熱す
ると、粉状原体中の炭素分が徐々に除去されて、再度白
色化する。この約1,000℃前後の炉内温度の状態を
約2時間前後継続して粉状原体中の炭素分を完全に除去
する。そして、炉内で自然に冷却して25Kgの活性カ
ルシウム剤が得られた。この炭素分の除去された粉状原
体は、酸化カルシウムとなり、活性化したカルシウム剤
である。この活性カルシウム剤の体積は、加熱前の粉状
原体と同様であるが、重量がほゞ半減していた。これは
粉状原体中の炭素分が除去された結果である。前記方法
により得られた活性カルシウム剤は、粉状原体中に含ま
れている炭素分が一切取除かれて、酸化カルシウムとし
ての組成を有しているため、相当量の酸素が含有されて
いる。そして、含有酸素量が多いため従来のカルシウム
剤と比較して白色度が高い特徴を有している。また加熱
前に粉状原体とされているため、加熱処理を加えること
により更に微細な粉状となり、水溶化しやすい特徴を有
している。
【0016】実施例3 有機原料である鶏卵の殻を所望量よく洗浄した後、ロー
ラーミールにかけて、約300〜400メッシュに粉砕
し、100Kgの粉状源体を得る。この粉状原体100
Kgをロータリーキルンに導入し、炉内温度を徐々に上
昇させると、当初白色の粉状源体が、鼠色に変り、炉内
温度が700℃を超えてくると粉状原体中の炭素分が徐
々に炭化を始めて黒色となり、炉内温度を約1,000
℃前後に加熱すると、粉状原体中の炭素分が徐々に除去
されて、再度白色化する。この約1,000℃前後の炉
内温度の状態を約2時間前後継続して粉状原体中の炭素
分を完全に除去する。そして、炉内で自然に冷却して5
0Kgの活性カルシウム剤が得られた。この炭素分の除
去された粉状原体は、酸化カルシウムとなり、活性化し
たカルシウム剤である。この活性カルシウム剤の体積
は、加熱前の粉状原体と同様であるが、重量がほゞ半減
していた。これは粉状原体中の炭素分が除去された結果
である。前記方法により得られた活性カルシウム剤は、
粉状原体中に含まれている炭素分が一切取除かれて、酸
化カルシウムとしての組成を有しているため、相当量の
酸素が含有されている。そして、含有酸素量が多いため
従来のカルシウム剤と比較して白色度が高い特徴を有し
ている。また加熱前に粉状原体とされているため、加熱
処理を加えることにより更に微細な粉状となり、水溶化
しやすい特徴を有している。
【0017】実験例1 本発明の活性カルシウム剤10gを水で約10,000
倍に希釈し、この希釈液中にりんごを5分間浸漬し、2
ヵ月間常温で保管した後、浸漬加工を施さなかった同種
のりんごと外観及び食感を比較したところ、以下の相違
点が認められた。本発明加工りんごは、未加工のりんご
と比べて、表皮につやがあり、新鮮さが格段に保持され
ており、しかも未加工のりんごは甘みが薄いのに対し
て、糖度が増してふくよかな甘みのある食感を得た。こ
の相違点は、本発明の活性カルシウム剤が、りんごの表
皮を被覆して保護する役割を有し、この保護膜により、
外部からの病原菌等の侵入等を防止して長期間にわたっ
て、殺菌作用を発揮して腐敗を防止し、同時に酸素を適
宜供給してその鮮度を維持する機能を有しているものと
考えられる。
【0018】実験例2 本発明の活性カルシウム剤を水で約10,000倍に希
釈し、この希釈液を長ねぎの葉面に散布した。散布回数
は10日に1度の割合で行なった。長ねぎに病気が発生
すること無く、つやのある太いねぎを収穫することがで
きた。一方、同一の養土で同種の長ねぎを栽培し、希釈
液の散布をしないものについては、秋の長雨により、根
腐れをおこし、収穫量が少なく、太いねぎを得ることが
できなかった。この相違点は、本発明の活性カルシウム
剤が、外部からの病原菌等の侵入等を防止して、殺菌作
用を発揮すると同時に長ねぎに酸素を供給して、その成
長を促進したものと考えられる。
【0019】実験例3 本発明の活性カルシウム剤10gを浴槽に混入してよく
攪拌すると、やゝ白濁した状態となり、これに入浴した
ところ、体のすみずみまでとてもよく温まることができ
た。浴槽内の湯温は通常の場合、24時間経過するとほ
とんど室温と同様の温度に戻ってしまうが、室温15℃
で湯温が25℃であった。また、浴槽内のお湯を取り替
えないで、そのまま再び適温に沸かし、1週間そのまま
入浴したが、浴槽内の湯は汗臭い臭いもなく、透明に澄
んでおり、浴槽特有のぬるぬるした不純物は発見できな
かった。この保温効果が高まる点は、本発明の活性カル
シウム剤が、浴槽の表面を薄い被膜となって被覆してい
るからであり、また汗臭い臭いがなく、浴槽特有のぬる
ぬるした不純物も無く、透明に澄んでいるのは、本発明
の活性カルシウム剤に含まれる大量の酸素が、浴槽内の
不純物に作用して不純物を窒素ガス化し、外部に放出し
ていることが原因と考えられる。更に、本発明の活性カ
ルシウム剤が作用して、浴槽内の湯に酸素を取入れ、不
純物をガス化して外部に放出するという呼吸作用を循環
的に与えているためと考えられる。
【0020】実験例4 本発明の活性カルシウム剤100gを、ビルの給水用の
貯水槽に混入してよく攪拌すると、直ちに水溶液となっ
て、水とよく混和する。1週間後に貯水槽を観察する
と、本発明剤を混入する前に貯水槽の表面に発生してい
た青粉が、きれいに無くなり、水中の不純物も無く、透
明な澄んだ水であった。これは、本発明剤が貯水槽の表
面を被覆すると同時に水の表面に薄い被膜を発生させて
水を被覆し、水を呼吸させて新鮮さを保持することが原
因と考えられる。すなわち、本発明剤は、水中の酸素量
が少なくなると外部から酸素を取入れ、一方、水中の酸
素量が多くなると外部に放出する機能を有し、常に水を
攪拌しているのと同様の状態となり、長期間にわたって
水の鮮度を保持することができる。と同時に水中の不純
物を沈殿させて窒素ガス化し、外部に放出することによ
り水の浄化作用も有するものと考えられる。
【0021】実験例5 本発明の活性カルシウム剤を水で10,000倍に希釈
化し、この溶液20重量%とA重油80重量%を攪拌混
合して混合燃料とし、この混合燃料とA重油との燃焼試
験を行なったところ、両者共に燃焼力に差異はなく、混
合燃料に約17%の燃費の節約がみられた。また混合燃
料の場合には、燃焼時のカーボンの排出が少ない特徴を
有した。この結果は、本発明剤が従来不可能とされた水
と油を結合するバインダーとしての作用を有することを
証明するものであり、本発明剤の原体である鶏卵の殻の
特性である多孔質性が、全く性質の異なる水と油を結合
させるものと考えられる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、粉状
原体中に含まれている炭素分が一切取除かれて、酸化カ
ルシウムとしての組成を有しているため、相当量の酸素
が含有されている。また本発明剤は、鶏卵の殻を原料と
しているため、鶏卵の殻が有する生物学的特性を失わず
にそのまま保持している。すなわち、本発明剤には強い
殺菌作用と酸素吸着作用があり、不廃物すなわち酸化物
から酸素を除去して殺菌し、この殺菌作用と酸素吸着作
用が強く備っており、腐敗防止に役立つものである。
【0023】また本発明の活性カルシウム剤は、水溶性
に優れ、その水溶液中に食物等を浸漬すると、食物等の
表面を薄い膜で被覆し、殺菌作用を発揮して腐敗防止の
機能を発揮するばかりでなく、前記被膜自体が呼吸機能
を営んで酸素を供給し、長期間にわたって食物等の鮮度
を保持することができる。と同時に本発明剤の水溶液を
野菜、その他の農作物に散布することにより、その殺菌
作用により、病虫害から保護し、その酸素吸着作用によ
り、農作物に多量の酸素を供給し、発育を促進すること
ができる。
【0024】更に本発明剤を、給水用の貯水槽、貯水
池、池等の水中に混入すると、直ちに水溶液となって、
貯水槽等の表面を被覆すると同時に水の表面に薄い被膜
を発生させて水を被覆し、水を呼吸させて新鮮さを保持
する。すなわち、水中の酸素量が少なくなると外部から
酸素を取入れ、水中の酸素量が多くなると外部に放出す
る機能を有する。このため、常に水を攪拌しているのと
同様の状態となり、長期間にわたって水の鮮度を保持す
ることができる。と同時に水中の不純物を沈殿させて窒
素ガス化し、外部に放出することにより水の浄化作用も
有するものであり、青粉、藻等の発生を防止して、水質
の劣化を防止し、長時間新鮮な状態を保持することがで
きる。このように本発明剤は、水等の液体に混入される
と、常に液体の外側に出ようとする性質を有し、例え
ば、この混入液をパイプに導入するとパイプの内面を薄
い被膜で被覆し、パイプ内に錆が発生するのを防ぐこと
ができる。と同時に本発明剤は、パイプ内に付着した錆
を分解して取除くことができる。
【0025】更に本発明剤の原体である鶏卵の殻は、多
孔質の特性を有しており、この多孔質性が物質を一時的
に貯蔵する倉庫としての作用を有し、また物質のキャリ
アとしての作用も有している。この多孔質性を有する本
発明剤が、例えば水と油を結合するバインダーとしての
作用を有し、また各種抗生物質のキャリアとしての作用
も有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機原料である鶏卵の殻をよく洗浄した
    後、ローラーミール等の粉砕機で約300〜400メッ
    シュに粉砕し、この粉状原体をガスバーナー炉、電気
    炉、ロータリーキルン等の加熱炉に導入し、炉内温度を
    徐々に上昇させて約1,000℃前後に加熱して、粉状
    原体中の炭素分を除去して酸化カルシウムとし、鶏卵の
    殻の有する特性を喪失せず、人体に害がなく、炭素分を
    一切含有しないことを特徴とする活性カルシウム剤の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 有機原料である洗浄した鶏卵の殻を粉砕
    して得た約300〜400メッシュの粉状原体を約1,
    000℃前後に加熱して粉状原体中の炭素分を除去して
    酸化カルシウムとし、鶏卵の殻の有する特性を喪失せ
    ず、人体に害がなく、炭素分を一切含有しないことを特
    徴とする活性カルシウム剤。
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