JPH073263A - 土となじみのよい卵殻粉状物の土質改良剤ならびにそ の製造法 - Google Patents

土となじみのよい卵殻粉状物の土質改良剤ならびにそ の製造法

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JPH073263A
JPH073263A JP16744393A JP16744393A JPH073263A JP H073263 A JPH073263 A JP H073263A JP 16744393 A JP16744393 A JP 16744393A JP 16744393 A JP16744393 A JP 16744393A JP H073263 A JPH073263 A JP H073263A
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JP
Japan
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soil
eggshell
organic components
egg shell
burning
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Application number
JP16744393A
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English (en)
Inventor
Masao Honda
正雄 本田
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Nissui Corp
Nippo Shokuhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Suisan Kaisha Ltd
Nippo Shokuhin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 卵殻を原料とする土質改良剤の提供。 [構成] 卵殻を温度700〜900℃、滞留時間10
〜15分の焼成条件下ロ−タリ−キルンで焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土となじみのよい卵殻粉
状物の土質改良剤ならびにその製造法に係り、詳しく
は、各種用途に使用されている鶏卵の卵殻を用いた土と
なじみのよい卵殻粉状物の土質改良剤ならびにその製造
法に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、鶏卵の卵殻は卵の外部を包む無
機質の被覆層であって、多くの気孔が存在し、その表面
は薄いクチクラ層に覆われ、かつ無機質の被覆層の下面
に接する膜からなっている。更に、卵殻について説明す
ると、その厚さは平均0.3mm、主成分は無機物でそ
の95%以上が炭酸カルシウムである。無機物沈着の骨
組みとなるのは蛋白質と少量の多糖類で全体の2%程度
である。
【0003】鶏卵は平成元年で240万トン使用され、
その中卵殻は、鶏卵の10%約24万トン発生し廃棄さ
れているが、その利用方法は少なく、そのまま粉砕して
飼料とする以外は主として産業廃棄物として処分され、
それ以外には一部食品の添加剤等に使用される程度であ
る。
【0004】例えば、特公昭57−31418号公報に
示されるめん類のゆでのび防止剤、また、特開昭61−
47158号公報には蛋白質粉末と卵殻焼成物とからな
るフライ類製品打ち粉組成物、また、特開平5−763
13号公報には卵殻を炉中で数分間焼成し、これを40
0メッシュに粉砕して粉状の基体とし、これに各種添加
剤を加えて健康食品とする方法が知られている。
【0005】しかし、これらの方法では卵殻を焼成し、
卵殻に含まれる有機質成分を除去し、卵殻の炭酸カルシ
ウムの一部若しくは全部を酸化カルシウムにするために
600〜1500℃の温度で6〜12時間焼成しなけれ
ばならず、また、大量の卵殻を酸化処理するには設備等
の規模を大きくする必要があるなどの問題があり、簡単
に安価に処理でき、大量に処理できる用途開発が望まれ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決することを目的とし、具体的には、卵殻を焼成し有機
質成分を除去すると共に、粉状化することにより得られ
る土となじみのよい卵殻粉状物の土質改良剤ならびにそ
の製造法を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は卵殻
を焼成し有機質成分を除去する一方、その少なくとも一
部を酸化して、粉状化したものからなることを特徴と
し、また、卵殻をロ−タリ−キルンにより温度700〜
900℃、滞留時間10〜15分、焼成し、卵殻中に含
まれる有機質成分を除去し粉状化することを特徴とす
る。
【0008】以下本発明の手段たる構成ならびにその作
用について詳しく説明する。
【0009】本発明者等は卵殻を大量に有効に利用でき
る用途について検討したところ、卵殻を卵割したままで
は卵白、卵殻クチクラ、卵殻膜、無機質の沈殿して骨組
を構成している蛋白質や多糖類など有機質成分が残存
し、例え粉砕しても土となじみが悪いこと、また、保存
中に腐敗して悪臭の元となることから卵割後すみやかに
水洗を行なった後、比較的低温例えば700〜900℃
以下の温度で短時間焼成すれば、卵殻の骨組みを構成し
ている有機質成分は焼成除去されると、特に、粉砕手段
を用いて粉砕しなくても粒度300μm以下の白色の粉
状物を得ることができることがわかった。
【0010】更に、この粉状物を土質改良剤として酸性
土壌に対し5〜20重量%好ましくは10〜15重量%
添加し植物を育成したところ、土質改良剤の量や物性に
もよるが、通常の使用量5〜20重量%程度で十分アル
カリ性を示し、かつ水はけが良好で土質改良剤として有
効であることが分った。
【0011】本発明は以上のような知見に基づき本発明
は完成されたものである。以下さらにその構成について
詳しく説明する。
【0012】まず、本発明の第1の発明から説明する。
本発明の土質改良剤は卵殻をロ−タリ−キルンにより焼
成し、完全に酸化物とすることなくかつ有機質成分を含
まず粉状化したものからなる土質改良剤である。この土
質改良剤のカルシウム成分は主として炭酸カルシウムか
ら成り、その一部が酸化カルシウムから構成されたもの
で、その割合は炭酸カルシウムと酸化カルシウムの比が
それぞれ50〜90%と50〜10%程度のものから成
る。
【0013】この土質改良剤を土壌に対し5〜20%程
度添加すると土壌は酸性のものからアルカリ性のものに
変化すると共に排水性ならびに保水性が良好となり、植
物をこの土質改良剤により育成すれば植物の生育が良好
となる。
【0014】次に、第2の発明の土質改良剤について説
明する。卵殻を割卵した後ロ−タリ−キルンにより温度
700〜900℃、滞留時間10〜15分の焼成条件下
焼成し、卵殻中の有機質成分を含まないように焼成する
と共に粉状化する。
【0015】本発明によれば、卵殻中に含まれる有機質
成分が比較的低い温度約700℃程度のロ−タリ−キル
ンで焼成するにも拘らず完全に除去され、粉状化され
る。また、卵殻粉状物のカルシウム成分は炭酸カルシウ
ムと酸化カルシウムとからなり、しかも、その割合がそ
れぞれ50〜90%と50〜10%程度のものから成っ
ており、土質改良剤として好適なものが得られる。
【0016】以下実施例によりさらに本発明を説明す
る。
【0017】図1は本発明を実施する際に用いられる装
置の工程図である。符号1は卵殻分離(2ツ割)、2は
スクリュ−コンベア、3は横送りスクリュ−コンベア、
4はスクリュ−コンベア、5はロ−タリ−キルン、6は
焼殻、7はスクリュ−コンベア、8は焼殻受けタンク、
9は冷却、10はフレコンバック、11は搬送を示す。
【0018】
【実施例】卵割処理工程で卵を二つ割りとし中身を分離
した卵殻分離工程からスクリュ−コンベア2により8.
55kg/分の速度で搬出し、この卵殻を横送りスクリ
ュ−コンベア3で搬送しながら水洗を行ない、この水洗
品をスクリュ−コンベア4によりロ−タリ−キルン5に
供給する。このロ−タリ−キルン5では温度750〜8
50℃、滞留時間10〜15分の焼成条件下焼殻6した
後、スクリュ−コンベア7により搬出し焼殻受けタンク
8に投入する。このタンクにおいて、エヤ−による冷却
9した後、フレコンバック10に投入搬送11し土質改
良剤を得る。
【0019】この土質改良剤は焼成後粉砕せずに粉末状
態(300μm以下)となったものであり、卵殻の主成
分である炭酸カルシウムとその一部を酸化カルシウムに
変化させたものから成り、有機質成分を全く含有しない
ものである。
【0020】この土質改良剤を人工栽培土に対し10〜
20%配合したところ、水はけならびに保水性が良く、
pH8程度のアルカリ性を示した。
【0021】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は卵
殻を焼成し有機質成分を除去することにより、粉状化し
たものからなることを特徴とし、卵殻をロ−タリ−キル
ンにより温度700〜900℃、滞留時間10〜15
分、焼成し、卵殻中に含まれる有機質成分を除去し粉状
化することにより得られるものである。
【0022】本発明は卵殻の骨組みを支持する有機質成
分が存在しない程度に焼成するようにしたため、卵殻を
酸化カルシウムまで完全に焼成するのでなく、得られる
卵殻粉状物は主成分の炭酸カルシウムとその一部の酸化
カルシウムからなり、300μm以下の粒径からなるも
ので、土質改良剤として優れた効果を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する際に用いられる装置の一例を
示す工程図である。
【符号の説明】
1 卵殻分離(2ツ割) 2 スクリュ−コンベア 3 横送りスクリュ−コンベア 4 スクリュ−コンベア 5 ロ−タリ−キルン 6 焼殻 7 スクリュ−コンベア 8 焼殻受けタンク 9 冷却 10 フレコンバック 11 搬送

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵殻を焼成し有機質成分を除去する一
    方、その少なくとも一部を酸化して、粉状化したものか
    らなることを特徴とする土となじみのよい卵殻粉状物の
    土質改良剤。
  2. 【請求項2】 卵殻をロ−タリ−キルンにより温度70
    0〜900℃、滞留時間10〜15分、焼成し、前記卵
    殻中に含まれる有機質成分を除去することにより、粉状
    化せしめることを特徴とする土となじみのよい卵殻粉状
    物の土質改良剤の製造法。
JP16744393A 1993-06-14 1993-06-14 土となじみのよい卵殻粉状物の土質改良剤ならびにそ の製造法 Pending JPH073263A (ja)

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