JPH05169202A - 広幅薄帯材の製造方法 - Google Patents
広幅薄帯材の製造方法Info
- Publication number
- JPH05169202A JPH05169202A JP34112191A JP34112191A JPH05169202A JP H05169202 A JPH05169202 A JP H05169202A JP 34112191 A JP34112191 A JP 34112191A JP 34112191 A JP34112191 A JP 34112191A JP H05169202 A JPH05169202 A JP H05169202A
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- Japan
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- wide
- metal
- molten
- hot water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融もしくは半凝固状態の金属又は合金か
ら、幅が数百mm程度で厚みが数mm程度の広幅薄帯材を簡
便に製造すること。 【構成】 広幅堰ないしはスリットノズルを通して、溶
融もしくは半凝固状態の金属又は合金の広幅給湯流を移
動冷却面上に誘導する際、該給湯流の流路中にその幅方
向に並ぶ複数の給湯流制御桿を配設し、その広幅給湯流
中への浸漬深さを調整して幅方向の流量分布の制御を行
うこと。
ら、幅が数百mm程度で厚みが数mm程度の広幅薄帯材を簡
便に製造すること。 【構成】 広幅堰ないしはスリットノズルを通して、溶
融もしくは半凝固状態の金属又は合金の広幅給湯流を移
動冷却面上に誘導する際、該給湯流の流路中にその幅方
向に並ぶ複数の給湯流制御桿を配設し、その広幅給湯流
中への浸漬深さを調整して幅方向の流量分布の制御を行
うこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶融あるいは半凝固状態
の鋼、銅、アルミニウム等の金属又は合金の広幅薄帯材
の製造方法に関するものである。
の鋼、銅、アルミニウム等の金属又は合金の広幅薄帯材
の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】溶融ないしは半凝固状態の金属又は合金
の広幅堰からの溢流ないしはスリットノズルを通した注
入流を移動冷却面として働く回転ロール又はロール対に
向けて導くことによって薄帯材を得ることは既知であ
る。しかし単にその給湯幅を拡げただけでは、移動冷却
面に達する落下給湯に縮流するために集束を生じ勝ちで
あり、このため冷却面上で幅方向の温度分布が不均一と
なり、薄帯材の品質が損なわれる欠点があった。
の広幅堰からの溢流ないしはスリットノズルを通した注
入流を移動冷却面として働く回転ロール又はロール対に
向けて導くことによって薄帯材を得ることは既知であ
る。しかし単にその給湯幅を拡げただけでは、移動冷却
面に達する落下給湯に縮流するために集束を生じ勝ちで
あり、このため冷却面上で幅方向の温度分布が不均一と
なり、薄帯材の品質が損なわれる欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術における上
記の欠点を除いて幅方向の品質むらのない、鋼、銅、ア
ルミニウム等の金属又は合金の広幅薄帯材の適切な製造
方法を与えることがこの発明の目的である。
記の欠点を除いて幅方向の品質むらのない、鋼、銅、ア
ルミニウム等の金属又は合金の広幅薄帯材の適切な製造
方法を与えることがこの発明の目的である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】溶融ないしは半凝固状態
の金属又は合金の広幅堰からの溢流ないしはスリットノ
ズルを通した注入流による落下給湯中の縮流回避を目指
した研究実験をあまた行った結果、該給湯流の流路中に
制御桿を配設することにより簡便有効に給湯幅を広げ得
るごとを知った。この知見に基いてこの発明は、次の事
項を骨子とする構成により上記目的を達成したものであ
る。
の金属又は合金の広幅堰からの溢流ないしはスリットノ
ズルを通した注入流による落下給湯中の縮流回避を目指
した研究実験をあまた行った結果、該給湯流の流路中に
制御桿を配設することにより簡便有効に給湯幅を広げ得
るごとを知った。この知見に基いてこの発明は、次の事
項を骨子とする構成により上記目的を達成したものであ
る。
【０００５】広幅堰ないしはスリットノズルを通る、溶
融もしくは半凝固状態の金属又は合金の幅広給湯流を、
移動冷却面上に導くことによって広幅薄帯材を得るに当
り、該広幅給湯流の流路中でその幅方向にわたって列状
に並ぶ複数の給湯流制御桿を配設して、これら給湯流制
御桿の広幅給湯流中への浸漬深さの調整により、広幅給
湯流の幅方向の流量分布の制御を行うこと、を特徴とす
る、金属又は合金の広幅薄帯材の製造方法。制御桿の浸
漬深さの調整を、移動冷却面上で生成した広幅薄帯材の
板厚計測に基く指令信号によって、フィードバック制御
する上掲製造方法。
融もしくは半凝固状態の金属又は合金の幅広給湯流を、
移動冷却面上に導くことによって広幅薄帯材を得るに当
り、該広幅給湯流の流路中でその幅方向にわたって列状
に並ぶ複数の給湯流制御桿を配設して、これら給湯流制
御桿の広幅給湯流中への浸漬深さの調整により、広幅給
湯流の幅方向の流量分布の制御を行うこと、を特徴とす
る、金属又は合金の広幅薄帯材の製造方法。制御桿の浸
漬深さの調整を、移動冷却面上で生成した広幅薄帯材の
板厚計測に基く指令信号によって、フィードバック制御
する上掲製造方法。
【０００６】図１にてこの発明の方法を、とくに半凝固
状態の金属又は合金（つまり固相粒子が液相中に混在し
たスラリ状をなし、以下スラリ材料という）をスラリ容
器１に受入れ、その容器底に設けてあるスリットノズル
２を通して、移動冷却面３として働くツインロール式ス
トリップキャスタ４に導く事例に適用した場合について
図解し、５はスリットノズル２の幅方向にわたって、図
１のＡ−Ａ線に沿う断面を図２に示すようにして列設し
た複数の制御桿、６は制御桿の昇降調節を司るアクチュ
エータ、また７は板厚センサである。
状態の金属又は合金（つまり固相粒子が液相中に混在し
たスラリ状をなし、以下スラリ材料という）をスラリ容
器１に受入れ、その容器底に設けてあるスリットノズル
２を通して、移動冷却面３として働くツインロール式ス
トリップキャスタ４に導く事例に適用した場合について
図解し、５はスリットノズル２の幅方向にわたって、図
１のＡ−Ａ線に沿う断面を図２に示すようにして列設し
た複数の制御桿、６は制御桿の昇降調節を司るアクチュ
エータ、また７は板厚センサである。
【０００７】スラリ材料は例えば合金組成の調整を行っ
た、溶湯に別途、強冷却下の強制攪拌を加えることによ
って固液混相とし、その固相率をスリットノズルからの
注入の妨げとならぬ範囲の温度で、スラリ容器１に移注
するものとする。
た、溶湯に別途、強冷却下の強制攪拌を加えることによ
って固液混相とし、その固相率をスリットノズルからの
注入の妨げとならぬ範囲の温度で、スラリ容器１に移注
するものとする。
【０００８】また図３には、やはりスラリ容器１の機能
をもつタンディッシュ８に広幅堰９を設けて、この広幅
堰９からの溢流を図１に示したのと同様なストリップキ
ャスタ４に導く事例における適用を図解し、この場合制
御桿５は広幅堰の幅方向にわたって複数を列設し、溢流
給湯流の流路中に先端を浸漬させる。なお板厚センサ７
は図示を省略した。
をもつタンディッシュ８に広幅堰９を設けて、この広幅
堰９からの溢流を図１に示したのと同様なストリップキ
ャスタ４に導く事例における適用を図解し、この場合制
御桿５は広幅堰の幅方向にわたって複数を列設し、溢流
給湯流の流路中に先端を浸漬させる。なお板厚センサ７
は図示を省略した。
【０００９】
【作用】スラリ容器１からスリットノズル２を経てスト
リップキャスタ４に向かうスラリ材料の給湯流は、その
流路の幅方向にわたって列状に並ぶ複数の制御桿５に沿
って、スリットノズル２の幅方向に分散された状態で流
下するから十分に広い幅のスリットノズル２を用いて
も、幅方向の流量分布がほぼ一様化されてストリップキ
ャスタ４に達し、そこでの移動冷却作用を受けて凝固
し、かくして広幅薄帯材として放出される。
リップキャスタ４に向かうスラリ材料の給湯流は、その
流路の幅方向にわたって列状に並ぶ複数の制御桿５に沿
って、スリットノズル２の幅方向に分散された状態で流
下するから十分に広い幅のスリットノズル２を用いて
も、幅方向の流量分布がほぼ一様化されてストリップキ
ャスタ４に達し、そこでの移動冷却作用を受けて凝固
し、かくして広幅薄帯材として放出される。
【００１０】ストリップキャスタ４の出側にて板厚セン
サ７により広幅薄帯材の板厚計測を行い、これに基く指
令信号によって制御桿の浸漬深さの調整を行い、広幅帯
材の幅方向における板厚の一様化を図る。図３の事例に
あってもほぼ同様な作用が生じるのは説明を加える要も
ない。
サ７により広幅薄帯材の板厚計測を行い、これに基く指
令信号によって制御桿の浸漬深さの調整を行い、広幅帯
材の幅方向における板厚の一様化を図る。図３の事例に
あってもほぼ同様な作用が生じるのは説明を加える要も
ない。
【００１１】
【実施例】鋳造有効幅1000mmで、ロール径 500mmφの銅
製ツインロール式ストリップキャスター４を用いて、ス
テンレス鋼(SUS 304) の薄帯材を製造した。スリットノ
ズル２は、幅 950mmにわたって、すき間10mmで、アルミ
ナグラファイト製である。給湯流制御桿５は先細りテー
パーを付した外径５〜８mmの丸棒を用いZrB2製である。
この制御桿５は、幅方向50mmおきに19本用いた。ロール
間隔は２mmとして、ステンレス鋼は液相線温度より30℃
高い（ΔＴ＝30℃）溶融の場合と固相が20％程度ある
（ｆS ＝ 0.2) の半凝固状態の場合で給湯した。ΔＴ＝
30℃ではロール周速度を30ｍ／min で、ｆS ＝0.2 では
45ｍ／min で回転させた。
製ツインロール式ストリップキャスター４を用いて、ス
テンレス鋼(SUS 304) の薄帯材を製造した。スリットノ
ズル２は、幅 950mmにわたって、すき間10mmで、アルミ
ナグラファイト製である。給湯流制御桿５は先細りテー
パーを付した外径５〜８mmの丸棒を用いZrB2製である。
この制御桿５は、幅方向50mmおきに19本用いた。ロール
間隔は２mmとして、ステンレス鋼は液相線温度より30℃
高い（ΔＴ＝30℃）溶融の場合と固相が20％程度ある
（ｆS ＝ 0.2) の半凝固状態の場合で給湯した。ΔＴ＝
30℃ではロール周速度を30ｍ／min で、ｆS ＝0.2 では
45ｍ／min で回転させた。
【００１２】このようにして製造してきたステンレス鋼
の薄帯材（厚み２mm×幅1000mm) の品質は良好であっ
た。
の薄帯材（厚み２mm×幅1000mm) の品質は良好であっ
た。
【００１３】以上のようにして、制御桿５を使用しなか
ったとき、給湯流が縮流により幅中央部に集まるため、
冷却体であるロールでのこの中央部の凝固が遅れ成分偏
析が生じ薄帯材の材質に不具合があったのに反して制御
桿の適切な浸漬深さの調整を行うことにより、何れの場
合も品質の良好な薄帯材が得られた。
ったとき、給湯流が縮流により幅中央部に集まるため、
冷却体であるロールでのこの中央部の凝固が遅れ成分偏
析が生じ薄帯材の材質に不具合があったのに反して制御
桿の適切な浸漬深さの調整を行うことにより、何れの場
合も品質の良好な薄帯材が得られた。
【００１４】なお実操業中に不可避なスラリ材料の温度
低下による粘性の変動に対応して板厚の変化が生じた
が、板厚センサ７による制御桿５の浸漬深さの調整を加
えることによって長手方向にも幅及び厚みの揃った薄帯
材が得られた。以上スラリ材料についての実施例を掲げ
たが液相のみの溶湯にあってもほぼ同様な実施成績が得
られた。
低下による粘性の変動に対応して板厚の変化が生じた
が、板厚センサ７による制御桿５の浸漬深さの調整を加
えることによって長手方向にも幅及び厚みの揃った薄帯
材が得られた。以上スラリ材料についての実施例を掲げ
たが液相のみの溶湯にあってもほぼ同様な実施成績が得
られた。
【００１５】
【発明の効果】金属又は合金の広幅薄帯材が、幅方向の
品質むらをほとんど生じることなく、良好な形状で容易
に製造できる。
品質むらをほとんど生じることなく、良好な形状で容易
に製造できる。
【図１】広幅薄帯材の製造領域説明図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図３】他の実施態様の説明図である。
１ スラリ容器 ２ スリットノズル ３ 移動冷却面 ４ ストリップキャスタ ５ 給湯流制御桿 ７ 板厚センサ ８ タンディッシュ ９ 広幅堰
Claims (2)
- 【請求項１】 広幅堰ないしはスリットノズルを通る、
溶融もしくは半凝固状態の金属を、移動冷却面上に導く
ことによって広幅薄帯材を得るに当り、 幅方向にわたって列状に並ぶ複数の給湯流御桿を配設し
て、溶融もしくは半凝固状態の金属へのこれら給湯流制
御桿の浸漬深さの調整により、移動冷却面に注入される
幅方向の流量分布の制御を行うこと、を特徴とする、広
幅薄帯材の製造方法。 - 【請求項２】給湯流制御桿の浸漬深さの調整を、移動冷
却面上で生成した広幅薄帯材の板厚計測に基く指令信号
によって、フィードバック制御する請求項１に記載した
広幅薄帯材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34112191A JPH05169202A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 広幅薄帯材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34112191A JPH05169202A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 広幅薄帯材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05169202A true JPH05169202A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18343451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34112191A Pending JPH05169202A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 広幅薄帯材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05169202A (ja) |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP34112191A patent/JPH05169202A/ja active Pending
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