JPH0524245A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH0524245A
JPH0524245A JP3182288A JP18228891A JPH0524245A JP H0524245 A JPH0524245 A JP H0524245A JP 3182288 A JP3182288 A JP 3182288A JP 18228891 A JP18228891 A JP 18228891A JP H0524245 A JPH0524245 A JP H0524245A
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Yutaka Fujita
裕 藤田
Yuichi Itabashi
祐一 板橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体の記録時間を延長させることなく、仕上
がり画像の光沢感の均一化を図り、画像信号に基づく再
現性を向上する。 【構成】 ラインバッファ182は、支持ドラム30の
回転に同期して1ライン分の信号をドライバ184へ出
力するようになっている。ここで、濃度が0となる画素
を選別し、第3層(C色素層108)の加熱処理時にこ
の濃度が0となる画素に対応するラインバッファ182
上のテーブルに所定のエネルギーに相当する信号(信号
線D0 )を出力する。これにより、C色素層108の加
熱処理時に濃度が0となる画素へM色素層104を加熱
処理するための最大エネルギーが与えられることにな
り、全ての画素に所定以上のエネルギーが付与され、光
沢感の不均一が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ感度が異なり
かつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設けられ
た感熱記録材料へ画像を記録する場合に、記録ヘッドに
よる各感熱発色層への走査記録及び光の照射による定着
を繰り返すことにより画像を記録する画像記録方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。このような感熱記録方法は、現像が不要であ
る、支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、取扱
いが容易である、発色濃度が高い、記録装置が簡単
であり安価である、記録時の騒音がドツトプリンタ等
に比べて少ない等の利点があり、白黒のフアクシミリや
プリンタの分野で近年急速に普及している。
【0003】さらに、このような記録分野において、情
報産業の急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをは
じめとする情報機器の端末機から簡単にカラーハードコ
ピーを得たいという要求が強まってきている。
【0004】ここで、本出願人は支持体に、相異なる色
相に発色する複数の発色層を設けることにより、従来に
なく良好な感熱発色画像を得ることができる多色感熱記
録材料を提案した(特願平2−89384号、特願平2
−134303号)。この感熱記録材料へは、主走査方
向にヘッドが配列された感熱ヘッドを副走査方向へ走査
記録して画像を記録するようになっている。
【0005】これによれば、感熱記録方式によっては従
来得ることのできなかった優れた色相、優れた色分離性
及び画像保存性も良好な多色画像を得ることができる。
また、得られた画像を透過画像とすることも、反射画像
とすることもできる。
【0006】このような感熱記録紙は、一方の面に多重
に発色層が設けられている場合は、上層を下の層が加熱
されない程度の熱量で加熱発色させ、この発色層の定着
処理が終了した後に下の発色層の加熱処理を行う必要が
ある。
【0007】ところで、画像の中には全く発色させない
画素が存在することがある。例えば、画像の周囲に枠部
分は発色させる必要がない。
【0008】このような、画像信号に基づく指示濃度が
0の画素には、熱が一切かかっていないことになり、こ
の熱のかからない部分と熱がかかった部分との間には、
光沢感に差が生じている。光沢感の差は、画像が不自然
となり、画像信号に基づく適正な画像を再現できないと
いう問題点がある。
【0009】これを解消するため、全ての発色層の加熱
処理が終了した後に、搬送方向下流側にヒートローラを
設け、このヒートローラによって感熱記録紙の全面を所
定のエネルギーで加熱処理することが考えられる。
【0010】これにより、光沢感の均一化が計られ、画
像の再現性を向上し、画像の不自然さを解消することが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像記録方法では、ヒートローラによる全面加熱時
間が各発色層の加熱処理時間に加算されるため、全体の
記録時間が延長されることになる。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、全体の記録時
間を延長させることなく、仕上がり画像の光沢感の均一
化を図り、画像信号に基づく再現性を向上することがで
きる画像記録方法を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に発色する複
数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ画像信号の
レベルに基づいて定められる所定の濃度値に応じてエネ
ルギーを付与して画像を記録する場合に、発色させるた
めのエネルギーが低い発色層から順に記録ヘッドによる
各感熱発色層への走査記録及び光の照射による定着を繰
り返すことにより画像を記録する画像記録方法であっ
て、少なくとも前記画像信号に基づく指示濃度が0とさ
れる画素に、走査記録が終了した発色層に与えるエネル
ギーの内の最も高いエネルギーを与えることを特徴とし
ている。
【0014】請求項2に記載の発明は、それぞれ感度が
異なりかつ異なる色相に発色する複数の感熱発色層が設
けられた感熱記録材料へ画像信号のレベルに基づいて定
められる所定の濃度値に応じてエネルギーを付与して画
像を記録する場合に、発色させるためのエネルギーが低
い発色層から順に記録ヘッドによる各感熱発色層への走
査記録及び光の照射による定着を繰り返すことにより画
像を記録する画像記録方法であって、前記画像信号に基
づく指示濃度が0とされる画素に、n回目の走査記録時
にn−1回目の走査記録のための最大エネルギーを与え
ることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記n回目の走
査記録が最終層の走査記録であることを特徴としてい
る。
【0016】
【作用】通常、画像信号に基づく指示濃度が0の場合、
これに該当する画素には、エネルギーは付与されない。
【0017】このため、エネルギーが付与された画素と
の間で光沢感に差が生じる。請求項1に記載の発明によ
れば、画像信号に基づく指示濃度が0とされる画素に、
走査記録が終了した発色層に与えるエネルギーの内の最
も高いエネルギーを与える。例えば、感熱記録材料をサ
ーマルヘッドによって加熱処理して走査記録する装置の
場合、走査記録が終了した感熱記録材料を排出するため
の排出ローラをヒートローラとすることにより、新たに
ヒートローラを追加して工程を増加するのに比べ、全体
の記録時間を短縮することができる。これにより、仕上
がり画像の光沢感が均一化され、再現性のよい画像を得
ることができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、画像信号
に基づく指示濃度が0となる画素に、n回目の走査記録
時にn−1回面の走査記録のための最大エネルギーを与
える。これにより、n回目以降の走査記録によって発色
する発色層に何ら影響を及ぼすことなく、走査記録時間
中に画像信号に基づく指示濃度が0の画素へエネルギー
を付与することができるので、全体の記録時間を短縮す
ることができる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、最終層の
走査記録時に画像信号に基づく指示濃度が0の画素への
エネルギー付与を行うことにより、この画素に充分なエ
ネルギーを付与することができる。
【0020】
【実施例】図1には本実施例に係る画像記録装置の概略
構造が示されている。
【0021】画像記録装置の前面にはスリツト孔状の感
熱記録材料10が収容されたカセット150の挿入口1
12及び処理が終了した感熱記録材料が排出される排出
口114が上下方向に併設されている。カセット150
には、同一サイズのシート状の感熱記録材料10が積層
された状態で収容されており、最上層の感熱記録材料1
0から装置内部へ送り込まれる構成となっている。
【0022】図2に示される如く、感熱記録材料10に
は上質紙にポリエチレンをラミネートした印画紙用支持
体102の一方に最下層から順にシアン色素層(以下C
色素層という)108、マゼンタ色素層(以下M色素層
という)104、イエロー色素層(以下Y色素層とい
う)106が設けられ、全て透明となっている。なお、
Y色素層106及びM色素層104は光定着型であり、
波長420nm及び波長365nmの光を照射することによ
り、以後は加熱しても変化しなくなる性質の層である。
【0023】挿入口112の奥側には、所謂半月ローラ
164が配設されている。この半月ローラ164は、そ
の切欠部164Aがカセット150内の最上層の感熱記
録材料10と対向された状態で停止されており、この状
態では隙間が生じている。
【0024】ここで、半月ローラ164が1回転する
と、その周面が最上層の感熱記録材料10と当接し、摩
擦力によってこの最上層の感熱記録材料10のみをカセ
ット150から引き出して挿入口112の奥側へと搬送
することができる。
【0025】挿入口112のさらに奥側には、一対の搬
送ローラ72が設けられ、半月ローラ164によって引
き出された感熱記録材料10はこの一対の搬送ローラ7
2に挟持され、さらに搬送される構成となっている。
【0026】画像記録装置には、例えばVTR116が
接続されており、このVTR116からの画像信号に基
づいて後述するサーマルヘツド32(図3参照)による
画像記録時の画像記録信号が作成されるようになってい
る。なお、他に画像記録装置に接続される画像信号源と
して、CCDカメラ等が挙げられる。
【0027】前記挿入口112、排出口114が設けら
れた前面パネル117には、電源スイツチ120、プリ
ント枚数等が表示される表示装置122、プリントボタ
ン124が設けられている。また、プリントボタン12
4の下方には、開閉可能なサブカバー126が設けら
れ、図示しない画質等の微調整ツマミが取り付けられて
いる。
【0028】図3乃至図5に示される如く、カセット1
50から引き出された感熱記録材料10は、リミツトス
イツチ118でこれを検知し、これによってドライバ7
4の駆動力で駆動する一対の搬送ローラ72に挟持され
て、ガイド板70に案内されて搬送され、加熱処理部2
8へと案内されるようになっている。
【0029】加熱処理部28は、回転体である支持ドラ
ム30と、記録ヘツドであるライン型のサーマルヘツド
32とを備えており、感熱記録材料10はこの支持ドラ
ム30に巻き付けられた状態でサーマルヘツド32によ
って、加熱されるようになっている。支持ドラム30は
金属性の円筒体34で形成され、その外周に弾性体36
が巻き付けられている。支持ドラム30は、ドライバ3
8の駆動力で図3乃至図5矢印B方向へ等速度回転され
るようになっており、この支持ドラム30に巻き付けら
れた感熱記録材料10を順次サーマルヘツド32に対応
させる役目を有している。
【0030】サーマルヘツド32はその一方が軸40を
介して装置枠体へ軸支されており、ドライバ41の駆動
力でこの軸40を中心に図3乃至図5矢印C方向及びそ
の反対方向へ回転され、他方に配設された発熱体42が
支持ドラム30に巻き付けられた感熱記録材料10と接
触及び離間されるようになっている。発熱体42へは感
熱記録材料10との接触時に、制御装置45から画像信
号が出力され、感熱記録材料10へ画像信号100に応
じた発熱により画像を形成するようになっている。
【0031】搬送ローラ26によって加熱処理部28へ
搬送された感熱記録材料10はガイド板70により、そ
の搬送方向が案内され、支持ドラム30の外周に設けら
れた保持部46の一部を構成する凹陥部48へと至るよ
うになっている。凹陥部48には、支持ドラム30の回
転軸と平行に配設された軸50を介して凹陥部48と共
に保持部を構成するラツチ爪52が軸支されている。こ
のラツチ爪52は、ガイド板44によって案内された感
熱記録材料10の一端が凹陥部48へ収容された時点で
ドライバ49の駆動力で軸50を介して図3乃至図5矢
印D方向へ回転することにより、感熱記録材料の一端部
を保持する役目を有している。感熱記録材料10は、こ
のラツチ爪52に保持されると、支持ドラム30の回転
により順次支持ドラム30の外周に巻き付けられること
になる。
【0032】ラツチ爪52が感熱記録材料10を保持す
るタイミングは、感熱記録材料10の搬送経路途中に設
けられたリミツトスイツチ54によってなされている。
すなわち、感熱記録材料10がこのリミツトスイツチ5
4の位置に至ると、リミツトスイツチ54のアクチユエ
ータ56が感熱記録材料10と干渉し、接点を切り換え
るようになっている(本実施例では、リミツトスイツチ
54はノーマリーオープン型が適用され、感熱記録材料
10との接触時にはオン状態とされる)。リミツトスイ
ツチ54からのオン(ハイレベル)・オフ(ローレベ
ル)信号は制御装置45へと供給され、制御装置45で
は、感熱記録材料10の搬送速度に応じて予め定められ
た時間(少なくとも感熱記録材料10の先端が凹陥部4
8の奥に突き当たった)後にラツチ爪52を動作(図3
矢印D方向回転)させるようにしている。これにより、
ラツチ爪52による保持状態では感熱記録材料10と支
持ドラム30との相対位置が常に一定とされ、正確に位
置決めされることになる。
【0033】支持ドラム30の外周には複数箇所(本実
施例では3か所)にアイドルローラ58、60、62が
配設され、支持ドラム30とこのアイドルローラ58、
60、62とにより、感熱記録材料10を支持ドラム3
0の外周へ密着した状態で巻き付けるようにしている。
また、サーマルヘツド32による感熱記録材料10の加
熱位置における支持ドラム30の回転方向下流側にはド
ライバ63A、63Bを介して制御装置45へ接続され
た光源64A、64Bが配設され、感熱記録材料10へ
光を照射するようになっている。この光の波長はそれぞ
れ420nm、365nmとされ、光源64Aが感熱記録材
料10のY色素層106の定着用、光源64BがM色素
層104の定着用とされている。すなわち、本実施例で
は、支持ドラム30は回転を開始してから連続して3回
転されるようになっており、感熱記録材料10の1回転
目では、サーマルヘツド32によりY色素層106の加
熱処理がなされ、この処理後直ちに定着がなされるよう
になっている。
【0034】支持ドラム30の次の回転時、すなわち2
回転目ではY色素層106の下に設けられたM色素層1
04(図2参照)が加熱処理されて定着され、次いで3
回転目でC色素層が加熱処理されるようになっている。
【0035】なお、感熱記録材料10が受ける発熱体4
2からのエネルギー(熱量)は、支持ドラム30の1回
目の回転時は”弱”とされ、下層のM色素層104及び
C色素層108には何ら影響がなく、2回目の回転時
は”中”、3回目の回転時は”強”とされるように制御
装置45によって制御されている。
【0036】加熱処理が終了され画像が形成された感熱
記録材料は、一対の搬送ローラ166によって挟持さ
れ、排出口114へと案内されて排出されるようになっ
ている。
【0037】制御装置45は、CPU82、RAM8
4、ROM86、入力ポート88、出力ポート90及び
これらを接続するデータバスやコントロールバス等のバ
ス92で構成されるマイクロコンピユータ94を備えて
いる。入力ポート88には、プリントボタン124とリ
ミツトスイツチ118とが接続され、このプリントボタ
ン124の操作とリミツトスイツチ118による感熱記
録材料10の検出により、一連の加熱処理がなされるよ
うになっている。また、入力ポート88には前記リミツ
トスイツチ54からの信号線98が接続されている。
【0038】出力ポート90には、支持ドラム30、サ
ーマルヘツド32、ラツチ爪52、光源64A、64
B、搬送ローラ72、半月ローラ164、搬送ローラ1
66がそれぞれドライバ38、41、49、63A、6
3B、74、165、167を介して接続され、それぞ
れの駆動が制御されるようになっている。また、出力ポ
ート90には、サーマルヘツド32へ前記画像信号を供
給する信号線100も接続されている。
【0039】図6には、画像信号に基づいてサーマルヘ
ッド32の各発熱体42を加熱するための流れがブロッ
ク図として示されている。
【0040】VTR116からの画像信号には、Y、
M、Cの各色の他文字等を示すK(黒色)信号が含まれ
ている。これらの信号は、制御装置45においてY、
M、Cの3色に変換される。
【0041】変換された各色の画像信号は、濃度を示す
階調(256階調なら0〜255)で表され、LUT
(ルックアップテーブル)180を介して1ライン分の
データを記憶するラインバッファ182へ出力する。こ
のラインバッファ182には、支持ドラム30を回転さ
せるドライバ38からのパルス信号が入力され、支持ド
ラム30の回転に同期して1ライン分の信号をドライバ
184へ出力するようになっている。これにより、ドラ
イバ184からの出力に応じてサーマルヘッド32の各
発熱体42が加熱され、各発色層へエネルギー(発熱
量)を付与する。
【0042】ここで、本実施例では、CPU82での変
換時に画像信号に基づく指示濃度が0となる画素を選別
し、第3層(C色素層108)の加熱処理時にこの画像
信号に基づく指示濃度が0となる画素に対応するライン
バッファ182上のテーブルに所定のエネルギー(M色
素層104を加熱処理するためのエネルギーの最大値)
に相当する信号(図6の信号線D0 )を出力するように
している。
【0043】これにより、C色素層108の加熱処理時
に画像信号に基づく指示濃度が0となる画素へM色素層
104を加熱処理するための最大エネルギーが与えられ
ることになり、全ての画素に所定以上のエネルギーが付
与される。
【0044】一般に所定以上のエネルギーが与えられた
画素と与えられなかった画素とでは、仕上がり画像にお
いて光沢感に差が生じることが知られている。本実施例
での上記処理はこの光沢感の不均一を解消する役目を有
している。
【0045】以下に本実施例の作用を説明する。プリン
トボタン124が操作されると、半月ローラ164が1
回転する。これにより、最上層の感熱記録材料10が半
月ローラ164の周面と当接し、摩擦力によって引き出
される。
【0046】半月ローラ164によって引き出された感
熱記録材料10は、ガイド板70に案内されて移動す
る。リミツトスイツチ118がオンすると、搬送ローラ
72が駆動を開始し所定量搬送される。
【0047】感熱記録材料10が、さらに搬送される
と、リミツトスイツチ54のアクチユエータ56と接触
する。ここで、リミツトスイツチ54がオンとなるとハ
イレベルの信号が入力ポート88へ入力され、所定時間
経過後、ラツチ爪52が、矢印D方向へ回転されること
になるが、この所定時間の間に感熱記録材料10は支持
ドラム30の凹陥部48へと収容されその先端部が係止
部49へ当接されており、このラツチ爪52によってそ
の先端部が保持される。
【0048】感熱記録材料10の先端部がラツチ爪52
によって保持されると、支持ドラム30は矢印B方向へ
回転を開始する(1回目の回転)。第1の加熱処理制御
がなされる。すなわち、保持部46がサーマルヘツド3
2の発熱体42を通過すると、出力ポート90からドラ
イバ41を介して駆動信号が出力され、サーマルヘツド
32は軸40を中心に矢印C方向へ回転され、発熱体4
2が感熱記録材料10へ接触する。これにより、支持ド
ラム30は発熱体42が感熱記録材料10に接触した状
態で回転され、この回転に応じて発熱体42へは画像信
号が出力される。
【0049】発熱体42は熱量が”弱”にセツトされ、
この画像信号によりに応じて感熱記録材料10を加熱
し、Y色素層106のみを発色させる。なお、発熱体4
2による加熱処理が終了すると、サーマルヘツド32は
軸40を中心に反矢印C方向へ回転され、発熱体42は
感熱記録材料10から離間される。
【0050】次に感光材料10の画像面へは、波長42
0nmの光が光源64Aから照射される。これにより、Y
色素層106は定着される。
【0051】次に、連続して2回転目へ移り、M色素層
104の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42に
よる加熱処理のための熱量が”中”に切り換わり、上記
Y色素層106の加熱と同様の処理が行われ、画像信号
によりに応じて感熱記録材料10を加熱し、M色素層1
04のみを発色させる。
【0052】M色素層の加熱処理が終了した感熱記録材
料10は、光源64Bによって波長365nmの光が照射
され、これによりM色素層104が定着される。
【0053】続いて、3回転目へ移り、C色素層108
の加熱処理が行われる。すなわち、発熱体42による加
熱処理のための熱量が”強”に切り換わり、画像信号に
よりに応じて感熱記録材料10を加熱し、C色素層10
8のみを発色させる。
【0054】このC色素層108の加熱処理のとき、ラ
イバッファ182には、画像信号に基づく指示濃度が0
の画素に対応するテーブルにM色素層104を加熱処理
するエネルギーの最大値(”中”に相当する)が入力さ
れているため、C色素層108の加熱処理と同時に画像
信号に基づく指示濃度が0の画素に所定のエネルギーが
付与される。
【0055】各発色層の加熱処理が終了すると、サーマ
ルヘツド32の発熱体42が感熱記録材料10から離間
され、所定時間経過すると、保持部46がアイドルロー
ラ62を通過し、この時点で保持部46による感熱記録
材料10の挟持が解除され、支持ドラム30の回転に応
じてガイド板66とガイド板68との間へと搬送され
る。
【0056】ガイド板66とガイド板68との間の感熱
記録材料10は、搬送ローラ166に挟持され、この搬
送ローラ166で所定量搬送することにより、排出口1
14へと送り出され排出される。これにより、一枚の感
熱記録材料の加熱処理が終了する。
【0057】このように、本実施例では、全ての画素に
所定のエネルギー以上が付与されることになり、仕上が
り画像の光沢感の不均一が解消される。
【0058】特に、従来、画像周囲の白枠部分におい
て、画像内との光沢感に差があり、これによって、不自
然さが生じることがあったが本実施例では、この差が無
くなるため画像信号に基づく画像の再現性を向上するこ
とができる。
【0059】なお、10人の被験者に光沢感の差を評価
させたところ、本実施例では差がなく、このような処理
をしないものは、差を認めるという結果を全員から得
た。
【0060】また、本実施例では、C色素層108の加
熱処理と同時に画像信号に基づく指示濃度が0となる画
素に所定以上のエネルギーを付与するようにしたたた
め、充分なエネルギーを付与することができたが、M色
素層104の加熱処理と同時に行うようにしてもよい。
この場合、付与するエネルギーがY色素層106を発色
させるためのエネルギーの最大値に限定されるが、実質
的に影響はなく、光沢感に差がない適正な画像を得るこ
とができる。
【0061】また、本実施例では、走査記録中に画像信
号に基づく指示濃度が0の画素のみに所定のエネルギー
を付与するようにしたが、感熱記録材料10を排出する
ための搬送ローラ166をヒートローラとし、感熱記録
材料10の全面に所定のエネルギーを付与するようにし
てもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
方法は、全体の記録時間を延長させることなく、仕上が
り画像の光沢感の均一化を図り、画像信号に基づく再現
性を向上することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の外観を示す斜視
図である。
【図2】本発明に適用される多色感熱記録材料を示す断
面図である。
【図3】本実施例に掛かる画像記録装置の内部構成を示
す断面図である。
【図4】制御ブロツク図である。
【図5】支持ドラム周辺の拡大図である。
【図6】制御装置内での画像信号の流れを示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 感熱記録材料 28 加熱処理部 30 支持ドラム 32 サーマルヘツド 45 制御装置 182 ラインバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/46 D 8804−2C 9113−2C B41J 3/20 115 Z 8907−2C 117 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ
    画像信号のレベルに基づいて定められる所定の濃度値に
    応じてエネルギーを付与して画像を記録する場合に、発
    色させるためのエネルギーが低い発色層から順に記録ヘ
    ッドによる各感熱発色層への走査記録及び光の照射によ
    る定着を繰り返すことにより画像を記録する画像記録方
    法であって、少なくとも前記画像信号に基づく指示濃度
    が0とされる画素に、既に走査記録が終了した発色層に
    与えたエネルギーの内の最も高いエネルギーを与えるこ
    とを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ感度が異なりかつ異なる色相に
    発色する複数の感熱発色層が設けられた感熱記録材料へ
    画像信号のレベルに基づいて定められる所定の濃度値に
    応じてエネルギーを付与して画像を記録する場合に、発
    色させるためのエネルギーが低い発色層から順に記録ヘ
    ッドによる各感熱発色層への走査記録及び光の照射によ
    る定着を繰り返すことにより画像を記録する画像記録方
    法であって、前記画像信号に基づく指示濃度が0とされ
    る画素に、n回目の走査記録時にn−1回目の走査記録
    のための最大エネルギーを与えることを特徴とする画像
    記録方法。
  3. 【請求項3】 前記n回目の走査記録が最終層の走査記
    録であることを特徴とする請求項2記載の画像記録方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0732622A (ja) * 1993-07-15 1995-02-03 Fuji Photo Film Co Ltd 熱記録装置
US6164849A (en) * 1997-08-27 2000-12-26 Sony Corporation Gloss control apparatus and method
US6382852B1 (en) 1997-08-27 2002-05-07 Sony Corporation Information recording apparatus and method

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