JPH05163961A - コンバインドサイクル発電プラント - Google Patents

コンバインドサイクル発電プラント

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JPH05163961A
JPH05163961A JP33223891A JP33223891A JPH05163961A JP H05163961 A JPH05163961 A JP H05163961A JP 33223891 A JP33223891 A JP 33223891A JP 33223891 A JP33223891 A JP 33223891A JP H05163961 A JPH05163961 A JP H05163961A
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turbine
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ガスタービン部の翼を蒸気冷却するとき、その
消費蒸気を少なくしてコンバインドサイクル発電プラン
トのサイクル効率を高める。 【構成】第1過熱器HPSH−1からの高圧蒸気管と補
助蒸気管16との合流部から分岐してガスタービン部G
Tの翼に結ぶ冷却蒸気管14と、ガスタービン部の翼か
らは蒸気タービン部STの高圧タービン8に結ぶ回収管
19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスタービン部、蒸
気タービン部を組み合わせたコンバインドサイクル発電
プラントにかかり、とりわけガスタービン部の翼に冷却
媒体として高圧過熱蒸気を用いたコンバインドサイクル
発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力消費は加速度的に延び、もは
や既設の蒸気タービンによる発電プラントだけでは対処
しきれない状態にあり、その代替技術としてガスタービ
ンによる発電プラントと、蒸気タービンによる発電プラ
ントとを巧みに組み合わせた、いわゆるコンバインドサ
イクル発電プラントの出現を見ている。
【0003】このコンバインドサイクル発電プラント
は、蒸気タービン単体でのサイクル効率よりも一段と高
い点のほかにガスタービンの特性である急速起動・停止
が蒸気タービン単体よりもすぐれている点で好まれて採
用されている。
【0004】従来、この種タイプは、ガスタービンから
出た排熱ガスを、二つまたは三つのドラムを有する排熱
回収ボイラに送り、ここで高圧、高温の蒸気を発生せし
め、その過熱蒸気を蒸気タービンに送って回転トルクを
取り出し、その回転トルクを発電機に与えて電気出力を
出すものであり、排熱ガスを巧みに利用する点でサイク
ル効率が高くなっている。
【0005】しかして、サイクル効率が一段と高くなっ
たこの種タイプであっても、発電プラントから出る出力
増加はもとよりさらに一歩向上させたサイクル効率を目
指して日夜研究が進められており、その一つにガスター
ビン翼の材力保証の問題がある。
【0006】一般に、この種原動機は、作動ガスの温度
が高ければ高いほど、得られる出力も比例的に増加する
ことは良く知られているところであるが、作動ガスの温
度が高いと回転トルクを作り出すガスタービン翼の材力
は、その超高温度に抗しきれない問題を抱えている。
【0007】かかる問題点に対処するため、空気圧縮機
からの高圧空気の一部を利用してガスタービン翼に送り
出す、いわゆる空冷翼やボイラ等の蒸気発生器から蒸気
を一部取り出し、この蒸気をガスタービン翼に送り出
す、いわゆる蒸気冷却翼などが研究されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のガス
タービンの開発は、現状の作動ガス温度(ガスタービン
入口温度)1100℃クラスから1300℃クラスを一つのステ
ップとして、1500℃クラス以上に延ばそうとしており、
このような超高温にしても翼の空冷方式ではサイクル効
率が思った以上の成果が認められていないので、いきお
い翼の蒸気冷却方式への志向が高まっている。この場合
の蒸気源は、中圧系のドラムから引き抜く蒸気が望まし
く、試算によればガスタービン初段落の静翼を例に採っ
たとき、空冷式にくらべ空気圧縮機から燃焼器を経てガ
スタービンに送り出される作動ガス量が40%以上膨張仕
事に寄与でき、このためサイクル効率も相対的に 1.7%
以上向上することが算出されている。
【0009】ところが、蒸気冷却方式の蒸気源として中
圧系のドラムからの蒸気を取り出すと、上述のように空
冷方式に比べて優れたものの、蒸気冷却による蒸気消費
が多くなるにしたがい、その増加分が高圧系のドラムに
流れず、このため高圧系のドラムから蒸気タービン部に
送られる過熱蒸気が減少し、結局、蒸気タービン部の出
力は低下する傾向にある。したがって、その蒸気消費が
多くなる場合、中圧系のドラムから蒸気を引き抜くこと
は、一定量ならともかく、必ずしも好ましくはない。
【0010】そこで、この発明は、この種技術分野の飛
躍的発展を求めるものであって、ガスタービン翼の冷却
に蒸気を使用してもサイクル効率は一段と高くなるよう
にするコンバインドサイクル発電プラントを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ガスタービ
ン部、蒸気タービン部、排熱回収ボイラを有し、この排
熱回収ボイラにはガスタービン部から送り出される排熱
ガスの流れ方向に沿って次順に高圧ドラム、中圧ドラ
ム、低圧ドラムを備えるとともに、高圧ドラムからの蒸
気を第1過熱器、第2過熱器を経て蒸気タービン部の高
圧タービンに送り出し、ここで膨張仕事をした蒸気を再
熱器で再び過熱し、その過熱蒸気を蒸気タービン部の中
圧タービン、低圧タービンに送り出すコンバインドサイ
クル発電プラントにおいて、上記第1過熱器から延びる
高圧蒸気冷却管と補助蒸気管との合流部から分岐し、ガ
スタービン部の翼に結ぶ冷却蒸気管を設ける一方、ガス
タービン部の翼の出口側は蒸気タービン部の高圧タービ
ンの入口に結ぶ回収管を備えたものである。
【0012】
【作用】この発明は、ガスタービン部の翼を蒸気によっ
て冷却するとき、過熱蒸気の温度・圧力が高いこともあ
って、その消費量が比較的少なくてすむ点に着目したも
のであり、第1過熱器から延びる高圧蒸気冷却管等を経
て過熱蒸気をガスタービン部の翼に送り、翼冷却後の蒸
気を回収管を経て蒸気タービン部の高圧タービンに送る
ので、比較的高い温度・圧力で高圧タービンの膨張仕事
に寄与する。したがって、蒸気の消費に無駄が比較的少
なく、くわえて冷却に費やされた蒸気は蒸気タービン部
の高圧タービンに戻されるので、サイクル効率は一段と
高くなる。
【0013】なお、起動後まもないころは、第1過熱器
を通る過熱蒸気が所定の温度・圧力に達していないこと
もあって補助蒸気管からの蒸気が使用される。
【0014】
【実施例】以下、この発明にかかるコンバインドサイク
ル発電プラントの一実施例を、従来技術と関連させなが
ら添付図を参照して説明する。
【0015】図1は、この発明にかかるコンバインドサ
イクル発電プラントの代表例の一つである概略系統を示
し、このプラントでは、大別して発電機GEN、蒸気タ
ービン部ST、ガスタービン部GT、排熱回収ボイラH
RSGを備える一方、発電機GEN、蒸気タービン部S
T、ガスタービン部GTは共通軸でタンデムに結ばれて
いる。
【0016】ガスタービン部GTは、吸気室1を有する
空気圧縮機2、燃焼器3、ガスタービン4を有し、吸気
室1で除塵後の大気を空気圧縮機2で高圧化し、その高
圧空気を燃焼器3に送り出し、ここで燃料とともに高圧
・高温の作動ガスを作り出し、その作動ガスはガスター
ビン4に送られて膨張仕事をし、熱エネルギを回転エネ
ルギに換えている。
【0017】回転エネルギの消費に使用された作動ガス
は、排熱ガスとして排熱回収ボイラHRSGに送られ、
ここで蒸気が発生せしめられている。
【0018】排熱回収ボイラHRSGは、三つのドラム
を有するタイプのものであって、排熱ガスの流れに沿っ
て上流側から下流側に向かって次順に、第2高圧過熱器
HPSH−2、第2再熱器RH−2、第1再熱器RH−
1、第1高圧過熱器HPSH−1を配する。また、排熱
回収ボイラHRSGは、第1高圧過熱器HPSH−1に
直結する高圧ドラム5を有し、この高圧ドラム5は高圧
蒸発部HPEVAを備えている。
【0019】高圧蒸発部HPEVAの排熱ガス下流側に
は、中圧過熱器IPSH、低圧過熱器LPSH、第2高
圧節炭器HPECO−2を介装して中圧蒸発部IPEV
Aを備える中圧ドラム6が配されている。
【0020】中圧ドラム6は、排熱ガスの熱エネルギを
あますところなく回収するために設けられたものであっ
て、この中圧ドラム6は、中圧節炭器IPECO、第1
高圧節炭器HPECO−1を介装して低圧蒸発部LPE
VAを備える低圧ドラム7に結ばれている。さらに、低
圧ドラム7の排熱ガス下流側に低圧節炭器LPECOが
配され、この低圧節炭器LPECOは蒸気タービン部S
Tからの給水を受けている。
【0021】蒸気タービン部STは、排熱回収ボイラH
RSGからの蒸気を受け、その蒸気エネルギをあますと
ころなく回転エネルギに換えるため、高圧タービン8、
中圧タービン9、低圧タービン10を備えている。すなわ
ち、高圧タービン8は、排熱回収ボイラHRSGの第2
高圧過熱器HPSH−2からの過熱蒸気を受け、ここで
膨張仕事をさせ、圧力・温度の下がった蒸気を第1再熱
器RH−1、第2再熱器RH−2を通して再過熱させ、
再熱後の蒸気を中圧タービン8に送り出し、ここで再び
膨張仕事をさせ、膨張仕事後の蒸気を低圧タービン10で
も膨張仕事させている。こうして膨張仕事後の蒸気は、
復水器11で冷却され、給水としてポンプ12、グランド蒸
気熱交換器13を経て排熱回収ボイラHRSGの低圧節炭
器LPECOに戻されている。
【0022】上記構成にもとづく作用を説明する。
【0023】吸気室1を経て吸入された大気空気は、空
気圧縮機2で高圧化された後燃料とともに燃焼器3に送
られ、作動ガスを作り出す。作動ガスはその膨張力でガ
スタービン4を回転駆動させ、排熱ガスとして排熱回収
ボイラHRSGに送り出される。排熱ガスは矢印に向か
って流れ、この間、給水の予熱、気水分離、蒸発を繰り
返し、最終的に過熱蒸気を生成している。すなわち蒸気
タービン部STから案内された給水は、低圧節炭器LP
ECOで予熱され、その予熱水は一部、第1弁24を経て
低圧ドラム7に分流され、ここで気水分離、低圧蒸発部
LPEVAでの蒸発がなされ、低圧蒸気として低圧過熱
器LPSHを経て低圧タービン10に送り出されている。
また、残りの予熱水の一部は、第1高圧節炭器HPEC
O−1から第2高圧節炭器HPECO−2、第3弁26を
経て高圧ドラム5に流れる一方、第2高圧過熱器HPS
H−2に送り出されている。さらに、残りの予熱水の他
の一部は、中圧節炭器IPECO、第2弁25を経て中圧
ドラム6に流れる一方、第2再熱器RH−2にも送り出
されている。
【0024】中圧ドラム6は予熱水の一部を受けて気水
分離を行い、この間、中圧蒸発部IPEVAで蒸発し、
中圧蒸気として中圧過熱器IPSHから第1再熱器RH
−1に送り出している。
【0025】このようにして予熱、気水分離、蒸発が繰
り返され、排熱回収ボイラHRSGから取り出された過
熱蒸気は、蒸気タービン部STで上述膨張仕事、再熱が
行なわれ、発電機GENから電気エネルギが取り出され
ている。
【0026】上述従来例に対して、この発明では、ガス
タービン4の運転中、その出口側から入口側に向かって
ガスタービン動静翼の材力低下を補うため各翼に冷却蒸
気を供する冷却蒸気ラインを設けている点に特徴を有す
る。すなわち、ガスタービン4には、各翼に冷却蒸気を
供する冷却蒸気管14が設けられており、この冷却蒸気管
14は、排熱回収ボイラHRSGの第1高圧過熱器HPS
H−1の出口側C点まで延び、途中に冷却高圧蒸気止め
弁27を介装する高圧蒸気冷却管15と、図示しない補助ボ
イラに補助蒸気元弁28を介装して結ぶ補助蒸気管16とに
分岐されている。
【0027】上記冷却蒸気管14は、流量弁32、ミストセ
パレータ33、バイパス弁17、入口弁18を備えるととも
に、各翼を冷却した蒸気を蒸気タービン部STの高圧タ
ービン8に戻す回収管19を備える。この回収管19は、戻
り冷却蒸気の圧力調整をする圧力調整弁20、起動前や停
止時にドレン水や残留ガスを処理する第1処理弁21、回
収冷却蒸気を止める阻止弁22を有している。
【0028】一方、ガスタービン部GTの空気圧縮機2
には、パージ管23が設けられており、このパージ管23
は、パージ弁29、冷却蒸気管14、高圧蒸気冷却管15を経
て第2処理弁30を介装するベント管31に結ばれている。
【0029】上記構成にかかるガスタービンの各翼への
蒸気冷却の説明に先立ち、その前段階としての各管系の
ドレン処理、ウォーミング処理について起動前、起動
後、停止後の各ステップにわけて説明しておく。
【0030】(1)起動前 各管系にはドレン水や不純物が残留しており、これらを
放置しておくと、ガスタービン翼は酸化スケールの発
生、目詰り等に起因する翼の熱応力過多などが発生する
ので、蒸気による各管系へのパージがなされる。このパ
ージの際、補助蒸気元弁28は開口、流量弁32は開口、バ
イパス弁17は開口、圧力調整弁20は開口、第1処理弁21
は開口、第2処理弁30は開口、入口弁18は閉口、阻止弁
22は閉口、冷却高圧蒸気止め弁27は閉口、パージ弁29は
閉口、の手順を経る。こうした手順を経た冷却蒸気ライ
ンには補助蒸気管16から蒸気が送り出され、各管系に残
留するドレン水・空気を外部に送り出す。
【0031】(2)起動後 (2−1)起動初期 上述パージ後、入口弁18を開口し、バイパス弁17を閉口
し、補助蒸気管16からの蒸気を各管系に送り出し、ガス
タービン4の各翼内をウォーミングする。 (2−2)起動中期 ウォーミングが終了すると、補助蒸気元弁28を閉口、第
1処理弁21を閉口、第2処理弁30を閉口し、冷却高圧蒸
気止め弁27を開口させて、第1高圧過熱器HPSH−1
からの蒸気を使用してガスタービン4の各翼の冷却が開
始される。この場合、ガスタービン4から排熱回収ボイ
ラHRSGには排熱ガスが送られているものの、第1高
圧過熱器HPSH−1から出る蒸気がガスタービン4の
各翼を冷却するに必要な圧力・温度等の蒸気条件に達し
ていないときは、補助蒸気管16からの蒸気が使用され
る。そして、補助蒸気管16からの蒸気を使ってガスター
ビン4の各翼の冷却をするときには、各弁の開閉は、補
助蒸気元弁28は開口、第1処理弁21は開口、第2処理弁
30は開口、冷却高圧蒸気止め弁27は閉口、流量弁32は開
口、バイパス弁17は閉口、入口弁18は開口、阻止弁22は
閉口、パージ弁29は閉口、の手順を経る。こうした各弁
の操作によって各翼の冷却が始まる。 (2−3)起動後期 この時期になると、ガスタービン4の出力は急速に増
し、第1高圧過熱器HPSH−1から出る蒸気は各翼を
冷却するに必要な圧力・温度等の蒸気条件に達してい
る。このため補助蒸気管16からの蒸気が切換わって第1
高圧過熱器HPSH−1からの蒸気が使用され、この切
換に際し、各弁の開閉は、補助蒸気元弁28は閉口、第1
処理弁21は閉口、第2処理弁30は閉口、阻止弁22は開
口、の諸操作を行う。こうした各弁の操作によって各翼
の冷却が好ましく行われる。
【0032】(3)停止時 ガスタービン4の運転が終了し、各管系をそのまま放置
しておくと、残留蒸気のドレン化の影響を受け、また放
置中の管内に空気が流入し、各管系は、酸化・腐食の要
因になる。このため、空気圧縮機2から高圧空気を利用
して各管系内の残留物を外部にパージする操作が行われ
る。この場合、各弁の開閉は、補助蒸気元弁28は閉口、
第1処理弁21は開口、第2処理弁30は開口、冷却高圧蒸
気止め弁27は閉口、阻止弁22は閉口、パージ弁29は開
口、入口弁18は閉口、の諸操作を行い、これによって各
管系内の残留物の外部へのパージが行われる。なお、パ
ージ中、各管系内のミストはミストセパレータ33によっ
て分離・除去される。
【0033】ところで、この発明にかかるコンバインド
サイクル発電プラントでは、上述各弁の開閉操作後、ガ
スタービン4の各翼には冷却用の蒸気が供される。
【0034】先ず、補助蒸気管16からの蒸気が冷却蒸気
管14を経てガスタービン4の各翼に送り出され、ここで
翼冷却後、回収管19、第1処理弁21を経て外部に排出さ
れ、この間、第1高圧過熱器HPSH−1から出る蒸気
が一定値以上の圧力・温度に達するまで待つ。
【0035】第1高圧過熱器HPSH−1の蒸気が一定
値以上に達すると、上述各弁を開閉操作し、第1高圧過
熱器HPSH−1の過熱蒸気を高圧蒸気冷却管15、冷却
蒸気管14を経てガスタービン4の各翼に送り出す。ガス
タービン4の各翼を冷却後、その蒸気は回収管19を経て
蒸気タービン部STの高圧タービン8の入口に戻され、
ここで膨張仕事に活用される。
【0036】このように、ガスタービン4の各翼の冷却
として、第1高圧過熱器HPSH−1の過熱蒸気を使用
し、冷却後の回収蒸気を上述高圧タービン8に戻すこと
によって、図2にも見られるように、中圧ドラムから引
き抜いた蒸気をガスタービンの各翼に冷却するよりは約
2%のサイクル効率が向上している。これは、中圧ドラ
ムから引き抜いた蒸気よりも温度・圧力が高く、しかも
冷却後の蒸気を高圧タービン8に戻して膨張仕事に活用
することによるものである。
【0037】したがって、サイクル効率の向上は、ガス
タービン4の各翼を冷却するに要する蒸気消費が比較的
少ないことはもとより、燃料の節約に寄与し、ひいては
燃料の節約に伴う大気汚染要因であるNOxやCOの発
生も比較的少なくなる。
【0038】
【発明の効果】この発明にかかるコンバインドサイクル
発電プラントでは、第1過熱器からの高圧蒸気冷却管と
補助蒸気管との合流部から分岐してガスタービン部の翼
に結ぶ冷却蒸気管を設ける一方、ガスタービン部の翼か
らは蒸気タービン部の高圧タービンに結ぶ回収管を備え
たもので、この発明によれば、サイクル効率の向上、燃
料の節約に伴う公害問題の抑制等すぐれた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるコンバインドサイクル発電プ
ラントの概略系統図。
【図2】現有のサイクル効率、排熱回収ボイラの中圧ド
ラムからの蒸気を用いてガスタービン部の翼を蒸気冷却
した場合のサイクル効率、この発明による過熱蒸気を用
いてガスタービン部の翼を蒸気冷却した場合のサイクル
効率を、それぞれ比較する特性線図。
【符号の説明】
GT ガスタービン部 HRSG 排熱回収ボイラ ST 蒸気タービン部 4 ガスタービン 5 高圧ドラム 6 中圧ドラム 7 低圧ドラム 8 高圧タービン 14 冷却蒸気管 15 高圧蒸気冷却管 16 補助蒸気管 19 回収管 HPSH−1 第1過熱器 HPSH−2 第2過熱器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン部、蒸気タービン部、排熱
    回収ボイラを有し、この排熱回収ボイラにはガスタービ
    ン部から送り出される排熱ガスの流れ方向に沿って次順
    に高圧ドラム、中圧ドラム、低圧ドラムを備えるととも
    に、高圧ドラムからの蒸気を第1過熱器、第2過熱器を
    経て蒸気タービン部の高圧タービンに送り出し、ここで
    膨張仕事をした蒸気を再熱器で再び過熱し、その過熱蒸
    気を蒸気タービン部の中圧タービン、低圧タービンに送
    り出すコンバインドサイクル発電プラントにおいて、上
    記第1過熱器から延びる高圧蒸気冷却管と補助蒸気管と
    の合流部から分岐し、ガスタービン部の翼に結ぶ冷却蒸
    気管を設ける一方、ガスタービン部の翼の出口側は蒸気
    タービン部の高圧タービンの入口に結ぶ回収管を備えた
    ことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0926318A1 (de) * 1997-12-24 1999-06-30 Asea Brown Boveri AG Kühlsystem für die Gasturbine einer kombinierten Kraftwerksanlage
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