JPH0516370A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0516370A
JPH0516370A JP16826291A JP16826291A JPH0516370A JP H0516370 A JPH0516370 A JP H0516370A JP 16826291 A JP16826291 A JP 16826291A JP 16826291 A JP16826291 A JP 16826291A JP H0516370 A JPH0516370 A JP H0516370A
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JP
Japan
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recording
temperature
image
recording head
ink
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Pending
Application number
JP16826291A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
Tomohiro Aoki
友洋 青木
Setsu Uchida
節 内田
Masatoshi Ichikatai
雅俊 一方井
Masaharu Nemura
雅晴 根村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色ズレや画像伸縮のない鮮明画像を得ること
ができる画像記録装置を提供する。 【構成】 被記録部材を搬送する搬送ベルト101を駆
動する駆動ローラ103の温度が温度センサ1で検知さ
れ、この温度に応じて記録ヘッド6の印字間隔が制御さ
れる。記録ヘッドが複数(6C,6M,6Y,6Bk)
のときはヘッドホルダ610の温度が温度センサ(2
a,2b,2c)により検知され、ヘッドの配置間隔に
応じ印字間隔が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ,複写
機,プリンター等の機能を有する画像記録装置およびこ
れらの機能を備えた複合機やワークステーション等の出
力機器として用いられる画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置、特にカット紙に対して画
像を記録する装置に関しては、物体としての被記録部材
を、例えば給紙カセット等の給紙部から画像記録部を経
て排紙部まで搬送しなければならないが、被記録部材の
搬送方法の一つとして、無端状の搬送ベルト上に被記録
部材を吸引あるいは吸着させる方式がある。この方式を
用いた画像記録装置の一例としてインクジェット記録装
置がある。
【0003】かかるインクジェット式画像記録装置は、
読取った原稿の情報を電気信号に変換する光学スキャナ
ー部を備え、同信号はプリンター部の記録ヘッド部にド
ライブ信号として送られる。給紙部には物体としての記
録用紙が収納されており、1枚ずつ搬送装置へ搬送され
る。このときヘッドホルダーに支持された記録ヘッド部
は搬送装置上方の印字位置に移動している。記録用紙は
搬送ベルトと吸着ローラとの間を通過し、同ベルトの外
周面に吸着(保持)され、搬送部と記録ヘッド部との隙
間を維持しつつ搬送されながら、記録ヘッドから各色の
インクが吐出され記録が行われる。そして、ヘッドホル
ダーにより複数の記録ヘッドは所定のピッチ間隔に配設
されており、同ピッチ間隔と搬送装置の搬送速度に応じ
た印字間隔で画像記録が行われる。記録後の用紙は印字
後の画像を乾燥する定着排紙部を経てトレイ上に送られ
る。
【0004】上記構成の画像記録装置では、記録ヘッド
部が記録用紙の全幅を覆っているので、印字中には走査
動作を必要とせず固定され、記録用紙が記録ヘッドの下
を通過するのみをもって全面画像を記録することができ
(マルチノズル方式)、高速印字が可能となる。
【0005】また前述の搬送装置は、記録用紙を搬送す
る搬送ベルトと同ベルトを回転駆動する駆動ローラおよ
び従動ローラ、さらに前記2本のローラを固定支持する
支持部材とから構成されている。駆動ローラは駆動モー
タに連結され、駆動力を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例においては、次のような問題がある。
【0007】すなわち、(1)連続印字の場合には、駆
動モータは連続運転されている。特に、高速印字を行う
場合等には、相当の負荷を伴い、その結果、同モータか
らの発熱により、同モータ周辺部が昇温し、駆動ローラ
は熱変形を受ける。特に、ローラ径の変化は、回転駆動
している搬送ベルトの搬送速度を変化させる。
【0008】(2)また、記録ヘッドとして、熱エネル
ギーを用いて液滴吐出を行っている記録ヘッドにあって
は、使用に伴い昇温する。その結果、記録ヘッドの支持
部材であるヘッドホルダーも昇温し変形する。複数の記
録ヘッドが配設されている場合には、ヘッド間のピッチ
間隔が熱膨張により変化する。
【0009】(3)搬送装置の前方には、定着排紙部が
設けられており、印字後の画像を乾燥している。乾燥手
段にはファンや小型のヒーターが使用され、後者の方が
時間的効果は大きい。この加熱により、近接している駆
動ローラは熱影響を受け、前記(1)同様の変形を起
す。
【0010】以上の結果、温度上昇に伴い、色ズレや予
期しない画像伸縮が生ずるのである。
【0011】本発明の目的は、上記問題を解消し、色ズ
レや画像伸縮のない鮮明画像を得ることができる画像記
録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一形態は、回転駆動部材を有し、被記録部
材を所定位置に搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬
送中の被記録部材に対し画像記録を行う記録ヘッドと、
前記回転駆動部材の温度を検知する温度検知手段と、該
温度検知手段による検知温度に応じて、前記記録ヘッド
の印字間隔を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0013】また、本発明の他の形態は回転駆動部材を
有し、被記録部材を所定位置に搬送する搬送手段と、前
記搬送手段で搬送中の被記録部材に対し画像記録を行
い、支持部材に所定間隔離間して支持された複数の記録
ヘッドと、前記支持部材の温度を検知する温度検知手段
と、該温度検知手段による検知温度に基づき、前記複数
の記録ヘッドの配設間隔を検出する検出手段と、該検出
手段により検出された配設間隔に応じて、前記複数記録
ヘッドの印字間隔を制御する制御手段を備えたことを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明の一形態によれば、被記録部材を搬送す
る搬送手段の構成要素である回転駆動部材の温度が温度
検知手段により検知される。そして、この温度に応じ
て、例えば温度により変化する搬送手段の搬送速度に応
答して、制御手段により記録ヘッドの印字間隔が制御さ
れる。かくして、この印字間隔の制御・補正により鮮明
画像を得ることができるのである。
【0015】また、本発明の他の形態によれば、複数の
記録ヘッドを支持する支持部材の温度が温度検知手段に
より検知される。そして、この温度の演算処理に基づ
き、複数の記録ヘッド間の間隔が検出される。そして、
複数の記録ヘッドに対し、それらの配設間隔に応じて複
数の記録ヘッドの印字間隔が制御される。
【0016】かくて、色ズレや画像伸縮のない鮮明画像
を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添附図面を参照しつ
つ説明する。
【0018】図1は機器本体としての画像記録装置60
0の一例である。同図において、601は読取った原稿
600aの情報を電気信号に変換する光学スキャナー部
であり、同信号はプリンター部602の記録ヘッド部6
05にドライブ信号として送られる。給紙部603には
物体としての記録用紙(図示せず)が収納されており、
1枚ずつ搬送装置604へ搬送される。このときヘッド
ホルダー610に支持された記録ヘッド部605は搬送
装置604上方の印字位置に移動している。記録用紙は
搬送ベルト101と吸着ローラ609との間を通過し、
同ベルト101の外周面に吸着(保持)され、搬送部6
04と記録ヘッド部605との隙間Dを維持しつつ搬送
されながら、記録ヘッド6C,6M,6Yおよび6Bk
から各色のインクが吐出され記録が行われる。そして、
ヘッドホルダー610により複数の記録ヘッド6C,6
M,6Yおよび6Bkは所定のピッチ間隔に配設されて
おり、同ピッチ間隔と搬送装置604の搬送速度に応じ
た印字間隔で画像記録が行われる。ここで一般に隙間D
は1mm以下に設定されている。記録後の用紙は印字後
の画像を乾燥する定着排紙部607を経てトレイ608
上に送られる。なお、606は回復キャップ部であり、
前記記録ヘッド部605を、図中二点鎖線で示す60
5’の位置に移動し、そこで印字可能な状態に維持する
機能を備えている。
【0019】上記構成の画像記録装置600では、記録
ヘッド部605が記録用紙の全幅を覆っているので、印
字中には走査動作を必要とせず固定され、記録用紙が記
録ヘッド6C〜6Bkの下を通過するのみをもって全面
画像を記録することができ(マルチノズル方式)、高速
印字が可能となる。
【0020】インクジェット記録装置に適用される記録
ヘッドは、一般に微細な液体吐出口(オリフィス)、液
体流路およびこの液体流路の一部に設けられるエネルギ
ー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成
エネルギーを発生するエネルギー発生手段を具えてい
る。
【0021】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法,レーザー等の電磁波を照射して、そこに
ある液体に吸収させて発熱させ、該発熱による作用で液
滴を吐出,飛翔させるエネルギー発生手段を用いた記録
方法、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液
体を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等
がある。特に熱エネルギーによって液体を吐出させるイ
ンクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録
用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するための液体吐
出口(オリフィス)を高密度に配列することができるた
めに高解像力の記録をすることが可能である。
【0022】また前述の搬送装置604は、記録用紙を
搬送する搬送ベルト101と同ベルト101を回転駆動
する駆動ローラ103および従動ローラ104、さらに
前記2本のローラ103,104を固定支持する支持部
材105とから構成されている。駆動ローラ103は駆
動モータに連結され、駆動力を得ている。
【0023】次に、図2において、記録ヘッドが1個の
場合についての本発明の実施例を説明する。同図におい
て、前述の複数の記録ヘッドを用いた例と同一機能部位
には同一符号を付し重複説明を避ける。6は印字を行う
記録ヘッド、610は記録ヘッド6を支持するヘッドホ
ルダーであり、記録ヘッド6とヘッドホルダー610を
合せて記録ヘッド部605と称する。記録用紙を載置し
搬送する搬送ベルト102は駆動モータ107に直結さ
れた駆動ローラ103により駆動され、駆動ローラ10
3に平行に対向配置された従動ローラ104とに対し、
掛け回されている。なお、駆動モータ107は一定の回
転数で駆動ローラ103を駆動している。駆動ローラ1
03と従動ローラ104とを固定支持するために、当該
駆動ローラ103と従動ローラ104との間には支持部
材としての一対の側板105が設けられている。106
はベルト案内部材としてのプラテンであり、搬送ベルト
102の内周面と摺擦している。
【0024】108は記録ヘッド6と搬送ベルト102
との間隙を一定に保つためヘッドホルダー610に突当
てられたピンであり、プラテン106の前後部に2個ず
つ(計4個)設けられている。1は駆動ローラ103に
設けられた第1の温度センサであり、例えばサーミスタ
あるいは熱電対を用いることができ、駆動ローラ103
の温度を検知する。該温度センサ1は、検知温度に応じ
て記録ヘッド6の適性な印字間隔を演算し制御する第1
の制御回路200に接続されている(図3参照)。この
第1の制御回路200からの信号は、印字位置(記録ヘ
ッド直下)まで搬送されてきた記録紙の画像描出し位置
に同期している。
【0025】以下、第1の温度センサ1と第1の制御回
路200について制御系ブロックを示す図3を用いて詳
しく説明する。図3において110aおよび110bは
記録紙の先端レジスト合せおよび斜行矯正を行う一対の
レジストローラ、111はレジストローラ対110a,
110bのニップ部に記録紙の先端が到達したことを検
知する検出センサである。
【0026】上記構成になる本実施例の動作について説
明する。給紙された記録紙の先端が停止しているレジス
トローラ対110a,110bのニップ部に達した後、
記録紙は若干の時間、後方の搬送ローラ(不図示)によ
りさらに送り出され、その分記録紙はループが形成され
る。このときのループ力により前述の先端レジスト合せ
および斜行矯正が行われる。次にレジストローラ対11
0a,110bが回転を開始し、記録紙が搬送ベルト1
01上へ送り出される。レジストローラ対110a,1
10bの回転は検出センサ111が記録紙の先端を検知
した後、予め設定した時間後に開始するようになってい
る。搬送ベルト101上へ送り出された記録紙は、静電
吸着力により、その先端から順次搬送ベルト101表面
上に密着され、記録ヘッド6の直下を通過し、印字が行
われる。記録ヘッド6の印字間隔は駆動ローラ103の
ある温度に対して予め設定してある。ここで搬送ベルト
101の搬送速度はレジストローラ対110a,110
bの送り出し速度よりも若干速く、また前記静電吸着力
はレジストローラ対110a,110bの挾持力よりも
強く、記録紙の搬送速度は搬送ベルト101の搬送速度
に支配される。センサ111からの信号は同期回路21
0に送られ、レジストローラ対110a,110bでタ
イミングが計られた記録紙に対しての印字開始信号およ
び画像情報信号が記録ヘッド6に発せられる。このとき
第1の温度センサ1が駆動ローラ103の温度を検知
し、該検知温度が制御回路200に送られる。そこで駆
動ローラ103の径の変化による搬送ベルト101の搬
送速度の変化を演算し、予め設定しておいた印字間隔に
対して該搬送速度変化に応答した記録ヘッド6の印字間
隔に修正するための制御信号を、同期回路からの信号に
送り、これを記録ヘッド6に発して印字間隔を制御す
る。
【0027】以上は画像記録動作時における印字間隔制
御であるが、画像記録を行う前に搬送装置604のみを
駆動し、このときの駆動ローラ103の温度を検知し
て、画像記録前に予め印字間隔の制御を行うようにして
おいてもよい。
【0028】次に、図4において、複数の記録ヘッドを
配設した場合の実施例につき説明する。図において6
C,6M,6Y,6Bkは前述の如く各々シアン,マゼ
ンタ,イエロー,ブラックの各色を印字する記録ヘッド
であり、この各色記録ヘッドの配置間隔および印字間隔
は所定温度で予め設定されている。610は4本の記録
ヘッド6C,6M,6Yおよび6Bkを一体支持するヘ
ッドホルダ、2a,2bおよび2cは各々ヘッドホルダ
610において記録ヘッド6Cと6M,6Mと6Y,6
Yと6Bkの配設位置間におかれた第2の温度センサで
ある。第2の温度センサ2a,2bおよび2cによっ
て、ヘッドホルダ610の各記録ヘッド間の温度が検知
される。
【0029】図5に制御系のブロック図を示す。第1の
制御回路200と同期回路210との関係は既に前実施
例につき図3において説明したのと同様であり重複説明
は避けるが、記録ヘッド6Cがまず制御される。次に、
温度センサ2aによって、ヘッドホルダ610の記録ヘ
ッド6Cおよび6M間の温度が検知され、この温度によ
る記録ヘッド6Cと6Mとの間隔が検出回路2Aによっ
て検出される。ここで検出された間隔に応じて、第2の
制御回路220は第1の制御回路200からの印字間隔
制御に対し記録ヘッド6Cの印字間隔を補正し、記録ヘ
ッド6Cと6Mとの印字間隔が制御される。同様に、検
出回路2Bにより検出された間隔に応じて、第2の制御
回路220は記録ヘッド6Mの印字間隔を補正し記録ヘ
ッド6Mと6Yとの印字間隔を制御する。さらに同様に
検出回路2Cによる検出間隔に応じ記録ヘッド6Yの印
字間隔を補正し、記録ヘッド6Yと6Bkとの印字間隔
を制御する。このような制御手段を設けることは、カラ
ー画像のために複数の各色記録ヘッドを必要とする場合
に効果がある。
【0030】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0032】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0033】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0034】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0035】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0036】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0037】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0038】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の形態によれば、被記録部材を所定位置に搬送す
る搬送手段の回転駆動部材の温度を検知し、その検知温
度に応じて記録ヘッドの印字間隔を制御するようにした
ので、機器部材の温度や環境温度によって変化する回転
駆動部材の径、ひいては回転駆動部材によって駆動され
る搬送部材の速度の変化に対応した印字間隔で画像記録
が行われ、画像の伸縮のない鮮明画像を得ることができ
る。
【0040】また、本発明の第2の形態によれば、複数
の記録ヘッドの支持部材の温度を検知し、複数記録ヘッ
ドの配設間隔に応じて複数記録ヘッドの印字間隔を制御
するようにしたので、色ズレや画像伸縮のない鮮明画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる画像記録装置を示す
側面図である。
【図2】本発明の実施例の要部を示す側面図であり、記
録ヘッドが単数の場合である。
【図3】図2の実施例の制御系を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施例の要部を示す側面図であり、記
録ヘッドが複数の場合である。
【図5】図4の実施例の制御系を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1温度センサ 2a,2b,2c 第2温度センサ 6(6C,6M,6Y,6Bk) 記録ヘッド 101 搬送ベルト 103 駆動ローラ 610 ヘッドホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一方井 雅俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 根村 雅晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動部材を有し、被記録部材を所定
    位置に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段で搬送中の被記録部材に対し画像記録を行
    う記録ヘッドと、 前記回転駆動部材の温度を検知する温度検知手段と、 該温度検知手段による検知温度に応じて、前記記録ヘッ
    ドの印字間隔を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用し
    てインクに気泡を生成させ、該気泡の生成に伴ってイン
    クを吐出することを特徴とする請求項1に記載の画像記
    録装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動部材を有し、被記録部材を所定
    位置に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段で搬送中の被記録部材に対し画像記録を行
    い、支持部材に所定間隔離間して支持された複数の記録
    ヘッドと、 前記支持部材の温度を検知する温度検知手段と、 該温度検知手段による検知温度に基づき、前記複数の記
    録ヘッドの配設間隔を検出する検出手段と、 該検出手段により検出された配設間隔に応じて、前記複
    数記録ヘッドの印字間隔を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用し
    てインクに気泡を生成させ、該気泡の生成に伴ってイン
    クを吐出することを特徴とする請求項3に記載の画像記
    録装置。
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