JPH05163478A - 熱硬化型接着剤組成物及びそれを用いる接着法 - Google Patents

熱硬化型接着剤組成物及びそれを用いる接着法

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JPH05163478A
JPH05163478A JP3351165A JP35116591A JPH05163478A JP H05163478 A JPH05163478 A JP H05163478A JP 3351165 A JP3351165 A JP 3351165A JP 35116591 A JP35116591 A JP 35116591A JP H05163478 A JPH05163478 A JP H05163478A
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liquid
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polyol
thermosetting adhesive
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JP3351165A
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Toshio Nishihara
利雄 西原
Hiroyuki Umetani
博之 梅谷
Hideki Nitta
秀樹 新田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性及び接着性が良好で特に熱衝撃に対し
て強い接着部を形成し得る新規な熱硬化型の接着剤組成
物を提供する。 【構成】 ポリイソシアネート化合物よりなるA液と、
ポリオール化合物、ポリエポキシ化合物及び硬化触媒を
特定割合で配合したB液とを組合せた多液タイプの熱硬
化型接着剤組成物。接着時にA液とB液とを混合せし
め、混合液を接着すべき面に塗工あるいは含浸後、加熱
硬化せしめて強固な接着を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性及び耐熱衝撃性
に優れた熱硬化型接着剤組成物及びそれを用いた接着法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の進歩に伴い、耐熱性、耐熱
衝撃性に優れた接着剤が要求されている。これらの接着
剤の中でも特に反応性モノマーあるいはオリゴマーを用
いた反応性タイプの接着剤、即ち比較的低粘度の原料を
用いて接着する熱硬化型タイプの接着剤がある。
【0003】かかる接着剤としては、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂等の接着剤が知られており、一部は商品化さ
れている。しかしながら、これらの樹脂からなる接着剤
にはそれぞれ一長一短があり、例えばポリウレタン樹脂
からなる接着剤は耐熱性が低く、不飽和ポリエステルや
エポキシ樹脂からなる接着剤は耐熱性ではウレタン系の
接着剤よりは優れるが、硬くて脆いという問題がある。
例えば、市販の1液型又は2液型エポキシ接着剤を用い
て鉄片と熱硬化性樹脂とを接着したものの180℃での
剪断接着力は高々9kg/cm2 にすぎない。
【0004】ポリウレタン樹脂自体の耐熱性を改善する
方法としては、イソシアネートの3量化によるイソシア
ヌレート環導入が、例えば特公昭44―16669号公
報などにより古くから知られており、実用化されてい
る。しかし、耐熱性の改良でも従来のものより20〜3
0℃改善される程度であり、熱変形温度もせいぜい15
0〜160℃であり、接着剤としての耐熱性として十分
なものではない。
【0005】このポリイソシアネートを一つの原料とす
る熱硬化性樹脂として、イソシアネート基とエポキシ基
との成環反応であるオキサゾリドン環生成を利用したも
のも知られており、最近では、例えば特開昭62―62
879号公報に記載の如く、イソシアネートを3量化し
たイソシアヌレート環とこのオキサゾリドン環生成とを
組み合わせたものも提案されている。
【0006】しかし、この樹脂は耐熱性が高いが、脆く
て耐衝撃性が小さい。このように脆くて耐衝撃性が小さ
いのが熱硬化性樹脂の一般的特性であり、このような特
性は、これを接着剤として用いた時、接着部の熱衝撃性
が低い値を示す結果を招く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
鋭意研究の結果、ポリイソシアネート化合物、ポリエポ
キシ化合物、ポリオール化合物及び硬化触媒とからなる
熱硬化型接着剤組成物は、熱衝撃性のすぐれた接着を実
現し得ることを見出したが、この組成は一般に反応性が
高く、室温でも容易に重合や硬化反応が進み、粘度の上
昇やゲル化あるいは不溶物の生成が起こり、接着剤とし
ての実際的使用が困難であることがわかった。
【0008】それ故、本発明の1つの目的は、上述のご
とく、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、
ポリエポキシ化合物及び硬化触媒からなる組成物におい
て、良好な耐熱衝撃性を維持しながら耐熱性に優れた接
着を、安定にかつ再現性よく実現し得る接着剤組成物を
提供することにある。本発明の他の目的は、かかる組成
物を用いて耐熱衝撃性、耐熱性の良好な接着を実施する
工業的な方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のご
とき課題について鋭意研究の結果、反応硬化させるイソ
シアネート化合物、ポリオール化合物及びポリエポキシ
化合物を一定範囲に選定するとともに、上記各成分及び
硬化触媒を複数の液に分けた多液型の組成物とすること
により、達成しうることを見出し、本発明に到達した。
【0010】即ち、本発明の接着剤組成物は、(ア)2
個以上のイソシアネート基を有する少なくとも1種のポ
リイソシアネート化合物(a)より主としてなるA液、
及び、(イ)2個以上のヒドロキシル基を有する少なく
とも1種のポリオール化合物(b)、2個以上のエポキ
シ基を有する少なくとも1種のポリエポキシ化合物
(c)及び硬化触媒(d)より主としてなるB液、の組
合せよりなり、かつAB両液における上記各成分の配合
割合が、ポリイソシアネート化合物(a)中のイソシア
ネート基100当量に対し、ポリオール化合物(b)中
のヒドロキシ基10〜40当量、ポリエポキシ化合物
(c)中のエポキシ基5〜20当量で、かつヒドロキシ
基とエポキシ基との和がイソシアネート基100当量に
対し15〜45当量となる範囲内にあることを特徴とす
る熱硬化型接着剤組成物である。
【0011】かかる本発明の多液型接着剤組成物にあっ
て、上記B液は、ポリオール化合物(b)、ポリエポキ
シ化合物(c)及び硬化触媒(d)を均一に混合した液
であるか、あるいは、上記B液が、ポリオール化合物
(b)の一部とポリエポキシ化合物(c)の全量との混
合物よりなる第1液(i)とポリオール化合物(b)の
残部と硬化触媒(d)の混合物よりなる第2液(ii)と
に分けた2液であることができる。
【0012】また、本発明の接着法は、接着時に上記の
A液とB液とを混合せしめ、混合液を所定の接着面に塗
布又は含浸させ、それを加熱硬化せしめることを特徴と
する方法である。
【0013】本発明の多液型熱硬化接着剤組成物は、ポ
リイソシアネート化合物(a)、ポリオール化合物
(b)、ポリエポキシ化合物(c)及び硬化触媒(d)
の各成分より構成される。
【0014】本発明で用いられるポリイソシアネート化
合物(a)は、その分子中に少なくとも2個のイソシア
ネート基を有するものであり、脂肪族、脂環族又は芳香
族イソシアネート類が用いられ、室温で液状又はそれに
近いものが好ましい。
【0015】脂肪族ポリイソシアネート類としては、例
えばヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4もし
くは2,4,4―トリメチルヘキサメチレン―1,6―
ジイソシアネート等をあげることができ、脂環族ポリイ
ソシアネート類としては、例えばイソホロンジイソシア
ネート、4,4′―ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、水添メタもしくはパラキシリレンジイソシアネ
ート等をあげることができる。また、芳香族イソシアネ
ート類としては、例えば2,4―もしくは2,6―トリ
レンジイソシアネート、4,4′―ジフェニルメタンジ
イソシアネート、3,4′―もしくは4,4′―ジフェ
ニルエーテルジイソシアネート、1,5―ナフタレンジ
イソシアネート、メタもしくはパラキシレンジイソシア
ネート等をあげることができる。
【0016】さらに、アニリンとホルマリンの縮合によ
り得られるポリアミンをホスゲンでイソシアネート化し
て作られるポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネ
ートあるいはカルボジイミド変性又はポリオール変性の
ポリイソシアネート類、4,4′―ジフェニルメタンジ
イソシアネートも使用できる。
【0017】また、ポリイソシアネートを3量化して得
られるイソシアヌレート環含有ポリイソシアネート、例
えばトリレンジイソシアネートの3量体なども使用でき
る。
【0018】また、本発明で用いられるポリオール化合
物(b)は、その分子中に脂肪族及び/又は脂環族性の
ヒドロキシル基を少なくとも2個有するものであり、高
分子量の化合物であってもよい。
【0019】かかるポリオール化合物(b)としては、
(i)ポリエーテル系ポリオール類;例えばポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリプロピレンオキサイド等の末
端にエチレンオキサイドを付加させたグリコール、グリ
セリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、トリメ
チロールプロパン、ビスフェノールA、N―置換ジエタ
ノールアミン等にエチレンオキサイドやプロピレンオキ
サイドを付加させたポリオール等、(ii)ポリエステル
系ポリオール類;例えばアジペート系ポリオール、ポリ
カプロラクトン系ポリオール、ポリカーボネート系ポリ
オール等あるいは(iii )ポリエーテルポリエステルポ
リオールやポリエステルアミドポリオール等のある程度
のくりかえし単位を有する重合体系ポリオールがあげら
れる。さらに(iv)エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3―ブタンジオール、ジプロピレングリ
コール、1,4―もしくは1,5―ヘキサンジオール、
グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ト
リメチロールプロパン、N―置換ジエタノールアミン等
やシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル等やビスフェノールA等もあげることができる。ま
た、(v)末端ヒドロキシを有するポリブタジエン、ポ
リブタジエン―スチレン共重合体、ポリブタジエン―ア
クリロニトリル共重合体も使用される。
【0020】これらのポリオール化合物(b)は単独で
もあるいは混合物の形でも使用できるが、耐熱性と耐熱
衝撃性の特性のバランスをとるには2種以上混合した形
で使うことが好ましい。
【0021】かかるポリオール化合物(b)の中でも、
耐熱衝撃性の点からある程度重合した平均分子量300
〜7000のものが好ましく、ポリエーテル系ポリオー
ルあるいはポリエステル系ポリオールを主として、これ
に重合度の異なる同種のポリオールや他のポリオールを
加えた形で使うのが好適である。
【0022】ポリオール化合物(b)も、塗工性の点か
ら、室温で液状か液状に近いものが好適に用いられる。
【0023】一方、本発明におけるポリエポキシ化合物
(c)は、その分子中に少なくとも2個のエポキシ基を
有するものであり、ビスフェノールAジグリシジルエー
テル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールSジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグ
リシジルエーテル、ヘキサヒドロビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエ
ーテル、フタル酸ジグリシジルエステルなどの2官能エ
ポキシ化合物や、トリグリシジルイソシアヌレート、フ
ェノールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾー
ルノボラックポリグリシジルエーテル、下記式(1)で
表わされるテトラグリシジル化合物等の3官能以上のエ
ポキシ化合物をあげることができる。
【0024】
【化5】
【0025】[ただし、上記式(1)において、Yは―
CH2 ―,―C(CH3 2 ―,―O―,―SO2 ―,
―S―又は―C(CF3 )―を表わし、G1 ,G2 ,G
3 及びG4 は、次のいずれかを表わす。G1 ,G2 ,G
3 及びG4 は全て同一であるのが好ましいが、一部又は
全部が相違してもかまわない。]
【0026】
【化6】
【0027】これらのポリエポキシ化合物(c)の中で
は、常温で液体で低粘度になり得るビスフェノールAジ
グリシジルエーテルやビスフェノールFジグリシジルエ
ーテルが好適に用いられる。耐熱性を向上させるにはフ
ェノールノボラックポリグリシジルエーテルやクレゾー
ルノボラックポリグリシジルエーテルが好適に用いられ
る。
【0028】さらに、上記式(1)で表わされるテトラ
グリシジル化合物は、耐熱性、耐熱衝撃性の両方にすぐ
れた熱硬化型接着剤が得られ、好ましい化合物である。
【0029】かかるテトラグリシジル化合物としては、
N,N,N′,N′―テトラグリシジルメチレンジアニ
リン、N,N,N′,N′―テトラグリシジルエーテル
ジアニリン、N,N,N′,N′―テトラグリシジルス
ルホジアニリン、N,N,N′,N′―テトラグシリジ
ルスルフィドジアニリン等が好ましく用いられる。
【0030】上述の如き各種ポリエポキシ化合物は、単
独で用いてもよく、また2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0031】本発明の熱硬化型接着剤組成物において、
上記(a)(b)(c)の各成分は、ポリイソシアネー
ト化合物(a)中のイソシアネート基100当量に対
し、ポリオール化合物(b)中のヒドロキシル基が10
〜40当量、ポリエポキシ化合物(c)中のエポキシ基
が5〜20当量でかつヒドロキシ基とエポキシ基との和
が15〜45当量となる割合で含有する。
【0032】ポリイソシアネート化合物(a)とポリオ
ール化合物(b)との反応ではポリウレタンを生成す
る。ポリウレタンは接着性と熱硬化後の接着剤の耐熱衝
撃性を向上させる点からは多い方が好ましいが、多いと
耐熱性が低下する。そこで熱硬化した接着剤の耐熱性と
耐熱衝撃性とのバランスの観点から、本発明ではイソシ
アネート基100当量に対し、ヒドロキシ基10〜40
当量、好ましくは15〜30当量とする。ヒドロキシ基
が10当量未満であると得られる熱硬化した接着剤の耐
熱衝撃性が小さくなる。一方40当量を越えると熱硬化
した接着剤の耐熱性が低下する。
【0033】ポリエポキシ化合物(c)中のエポキシ基
は、ポリイソシアネートと反応し、オキサゾリドン環を
形成する。このオキサゾリドン環は耐熱性の高い環であ
り、またエポキシ基とイソシアネート基は網目構造でな
く、線状構造で反応して行くので、このオキサゾリドン
環生成は、硬化樹脂の耐熱性の面からも耐熱衝撃性の面
からも好ましいが、ポリウレタン生成あるいはイソシア
ネートの3量化によるイソシアヌレート環生成より高い
反応温度を必要とするため、硬化中にあってはポリウレ
タン生成やイソシアヌレート環生成より遅れる。そこで
エポキシ基を多くすると未反応のエポキシ基が多くなる
ため、熱硬化した接着剤の耐熱性特に熱変形温度が上が
らない。本発明者らの検討の結果、組成物中のエポキシ
基の量はポリイソシアネート基100当量に対し、5〜
20当量が好ましく、特に7〜18当量となる量が好適
であることが判った。
【0034】そして、組成物中の全ヒドロキシ基とエポ
キシ基との和は45当量以下、好ましくは35当量以下
とする。この和が45当量を超えると、イソシアネート
基の3量化の割合が減るため、熱硬化した接着剤の耐熱
性が低くなる。一方、全ヒドロキシ基とエポキシ基との
和の最小は15当量であり、それ未満であるとイソシア
ネートの3量化による架橋構造が増し、熱硬化した接着
剤の耐熱性は上がるが、脆くなる。
【0035】また、本発明に用いられる硬化触媒(d)
としては、ポリイソシアネート化合物(a)の環化3量
化触媒として機能する触媒が有効である。
【0036】かかる触媒の例としては、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリエチ
レンジアミン、N―メチルモルホリン、N,N′―ジメ
チルピペラジン、N,N′,N″―トリス(ジアルキル
アミノアルキル)ヘキサヒドロ―S―トリアジン、トリ
エチレンメラミン、1,4―ジアザビシクロ―2,2,
2―オクタン、N,N―ジメチルベンジルアミン、2,
4,6―トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
N,N′,N″―トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘ
キサヒドロ―S―トリアジンなどの第3級アミン化合物
や、あるいはナトリウムメトキシド、ナフテン酸鉛、サ
リチルアルデヒドとカリウムのキレート化合物等の金属
系化合物をあげることができる。また、下記式(2)で
表わされる第4級アンモニウム塩も好適である。
【0037】
【化7】
【0038】[ただし、上記式(2)において、R1
4は、同一又は相異なり、それぞれ炭素数1〜20の
脂肪族、炭素数6〜12の脂環族又は芳香族炭化水素で
あり、かつR1 〜R4 で示される置換基に含まれる炭素
の総数は12以上である。また、式中Xはハロゲンを表
わす。] 上記式(2)中のR1 〜R4 の具体例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、デシル、テトラデシ
ル、ベンジル、シクロヘキシル、フェニル等があげられ
る。但し、R1 〜R4 で示される置換基に含まれる炭素
の総数が12より小さいと溶解性が悪く系が不均一とな
るので、炭素の総数は12以上である。
【0039】また上記式(2)中、Xはハロゲンを表わ
し、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素であるが、硬化反応が
速すぎもせず、また遅すぎもせず、適当な硬化速度とな
るという点からは、臭素、塩素が好適である。
【0040】かかる第4級アンモニウム塩の具体例とし
ては、テトラ―n―ブチルアンモニウムブロマイド、テ
トラ―n―ブチルアンモニウムクロライド、n―テトラ
デシルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザ
ルコニウム等をあげることができる。これらの中では、
本発明の熱硬化型接着剤組成物で、ある程度は硬化まで
の時間が必要な場合は、R1 〜R4 が炭素数4〜5のも
の、例えばテトラ―n―ブチルアンモニウムブロマイド
が硬化が若干遅いので好適である。
【0041】硬化触媒としての第4級アンモニウム塩の
使用は、この触媒を加えたポリオール化合物とポリエポ
キシ化合物の混合液の貯蔵安定性をもたらすものであ
り、実用上において大いに効果がある。この第4級アン
モニウム塩を硬化触媒として使用する場合、そこに少量
のチタン系又は錫系の化合物を加えると、さらに硬化性
がよくなり高熱変形温度と高耐熱衝撃性とを併せもつ接
着部を与える。
【0042】上記第4級アンモニウム塩は、錫系化合物
と組合せて混合触媒として使用するのが特に効果的であ
る。かかる錫系化合物としては、無機及び有機錫化合物
をあげることができ、無機錫化合物としては、塩化第1
スズ、塩化第2スズ等、有機錫化合物としてはジ―n―
ブチルスズジラウレート、ジ―n―ブチルスズジアセテ
ート、トリ―ブチルスズアセテート、テトラ―n―ブチ
ルスズ等をあげることができる。これらの中ではジ―n
―ブチルスズジラウレート、ジ―n―ブチルスズジアセ
テートが取扱い性もよく好適に用いられる。
【0043】また、本発明では、下記式(3)で表わさ
れるイミダゾール系化合物を硬化触媒(d)として用い
ることもできる。
【0044】
【化8】
【0045】[ただし、上記式(3)においてR1 ,R
2 ,R3 ,R4 は同一又は相異なり、水素又は炭素数1
2以下の脂肪族、脂環族もしくは芳香族炭化水素基を示
す。これらの炭化水素基における一部の水素はシアノ基
やハロゲン基等で置換されていてもよい。] かかるイミダゾール系化合物のうち、イミダゾール、1
―エチルイミダゾール、1―シアノエチル―2―メチル
イミダゾール、1―シアノエチル―2―フェニルイミダ
ゾール、1―シアノエチル―2―ウンデシルイミダゾー
ル、1―シアノエチル―2―エチル―4―メチルイミダ
ゾールが好ましい。これらのイミダゾール系化合物を硬
化触媒として用いることにより、第3級アミンや第4級
アンモニウム塩を硬化触媒として用いる場合に比較し
て、ゲル化までの時間が長くなるため、接着剤の塗工に
時間を要する場合などにおいて、塗工中に先に塗工した
部分が硬化するという問題がなく、接着面が大きな場合
の使用に適している。
【0046】硬化触媒(d)の使用量は、接着方法によ
って最適範囲は異なるが、一般的には、全接着剤組成
(すなわちポリイソシアネート、ポリオール、ポリエポ
キシ各化合物の合計重量)100重量部に対し、0.0
01〜10重量部、好ましくは0.005〜5重量部で
ある。
【0047】硬化触媒(d)が、第4級アンモニウム塩
である場合についての好ましい使用量は、全接着剤組成
(ポリイソシアネート、ポリオール、ポリエポキシ各化
合物の合計重量)100重量部に対し0.3〜3重量
部、特に0.35〜1重量部である。第4級アンモニウ
ム塩と混合する錫系化合物は、該接着剤組成100重量
部に対し0.001〜0.25重量部、好ましくは0.
005〜0.2重量部である。触媒量が多すぎると硬化
反応が速く、接着工程での取扱い上問題が起きることが
多く、また発泡しやすい。
【0048】触媒系に錫系化合物を加えることにより、
得られる熱硬化型接着剤の熱変形温度(H.D.T.)
が上昇し、また耐熱衝撃性も改良される。しかし、この
量が多すぎると、硬化が速くなりすぎ、また熱硬化型接
着剤の熱変形温度もかえって低下する。
【0049】先に述べた通り、ポリイソシアネート化合
物とポリエポキシ化合物とを混合しておいて放置する
と、触媒の不存在下でもカンテン状のものや不溶析出部
が生じやすい。カンテン状物の発生は特によく一般に使
用されるポリエポキシ化合物、例えば油化シェル製の
「エピコート828」や「エピコート815」などで多
くみられる。これらのポリエポキシ化合物は、その構造
は単量体でなく、ある程度重合させたものであって、そ
の構造中にヒドロキシル基を含んでおり、そのヒドロキ
シル基が徐々にイソシアネート基と反応して行くためで
はないかと考えられる。
【0050】しかし、その構造中にヒドロキシル基のな
いポリエポキシ化合物であっても、ポリイソシアネート
化合物と混合すると、触媒がなくても沈殿物やゲル状物
を生じる。これはイソシアネート基の高い反応性による
ものであり、エポキシ基やその付加体と徐々に反応を起
して行くためではないかと推定される。もちろん、ポリ
イソシアネート化合物とポリオール化合物を混合し貯蔵
することは、触媒が存在しなくても両者が徐々に反応す
るため、実際上不都合である。
【0051】すなわち、本発明の多液型熱硬化型接着剤
組成物を用いて所望の部材の接着を行うにあたっては、
上記各化合物及び硬化触媒を、A液(第1成分)として
ポリイソシアネート化合物(a)の液状物、B液(第2
成分)としてポリオール化合物(b)、ポリエポキシ化
合物(c)及び硬化触媒(d)の液状混合物、の2種の
液状物に分けて、これらを別々に調製、保存し、接着す
る直前に両者を急速に混合して所定の面に塗工または注
入し、加熱反応硬化せしめるか、あるいは、A液として
ポリイソシアネート化合物(a)の液状物を用い、B液
を2液に分けて、第1液(i)としてポリオール化合物
(b)の一部とポリエポキシ化合物(c)の全量の混合
物、第2液(ii)としてポリオール化合物(b)の残り
と硬化触媒(d)との液状混合物とした合計3種の液状
物に分け、同様に接着する直前に、全部を一度に、もし
くはあらかじめB(i)液とB(ii)液とを混合してB
液とし、これにA液を急速に混合して、所定の面内に塗
工または注入し加熱反応硬化せしめる方法が、液の貯蔵
安定性の面から好ましい。
【0052】本発明の製造法において、B液としてポリ
オール化合物(b)とポリエポキシ化合物(c)及び硬
化触媒(d)の液状混合物を採用する場合であって、特
に硬化触媒(d)として第3級アミン化合物を使用する
場合は、該第3級アミン化合物でポリエポキシ化合物が
開環重合する可能性があることと、第3級アミンがエポ
キシ基と何らかの付加体を形成し、イソシアネートの3
量化反応の触媒活性を高めるので、第3級アミンの種類
と量は最適化をはからなければならない。
【0053】触媒の活性化がある程度抑えられ、かつエ
ポキシ化合物の開環重合もある程度起きにくく、B液の
安定性をもたらす第3級アミン化合物として、N,N―
ジメチルベンジルアミンが適しており、その量も全接着
剤組成100重量部に対し0.15〜0.05重量部の
範囲が好ましい。
【0054】B液を、使用するポリオール化合物(b)
の一部とポリエポキシ化合物(c)の全量からなる第1
液(i)及びポリオール化合物(b)の残部と硬化触媒
(d)からなる第2液(ii)に分割する方法は、調製液
の貯蔵性の問題点を全て解消した特に好ましい方法であ
る。この方法では、第3級アミンのエポキシ基による触
媒の高活性化の問題もなく、第3級アミン硬化触媒の種
類や量の制限もなくなる。さらに硬化触媒の量が少なく
計量しにくい点は硬化触媒をポリオール化合物と混合す
ることで克服され、取扱い性が改善される。
【0055】なお、上記第1液(i)に含まれるポリオ
ール化合物(b)と第2液(ii)に含まれるポリオール
化合物(b)とは必ずしも同一でなくてもよいが、一般
に同一のポリオール化合物を適当量ずつに分けて用いる
のが好ましい。
【0056】3種の液の混合はごく短時間で混合されれ
ば混合順序に制限はないが、3液同時混合か、またはB
の第1液(i)とBの第2液(ii)とをまず混合し、次
いでこの混合物に対しA液を混合するのが好ましい。
【0057】本発明では、上記の接着剤組成物は、接着
対象の面に、塗布あるいは注入されて、加熱反応硬化す
る。反応温度は用いるポリイソシアネート化合物、ポリ
オール化合物、ポリエポキシ化合物及び硬化触媒の種
類、その使用割合等により異なるが、30℃から280
℃が好ましい。成環重合を十分に行うには、少なくとも
130℃を一度経ることが好ましい。ここで一度経ると
は、接着時に130℃以上に加熱する方法と、接着時に
は130℃又はそれ以下で行い、その後接着した物体を
実装して運転時に130℃以上、好ましくは150℃以
上の温度雰囲気下にする方式でもよい。反応温度の上限
は280℃、好ましくは240℃、特に好ましくは20
0℃である。
【0058】反応時間は、目的とする接着剤が十分に硬
化するに足る時間であればよく、またこの時間は用いる
原料の種類、使用割合、反応温度によっても異なるが、
好ましくは1分から24時間、より好ましくは5分から
10時間、特に好ましくは5分から10時間、さらに好
ましくは10分から6時間である。
【0059】本発明組成物の成分の一つであるイソシア
ネート化合物は水分と反応して炭酸ガスを発生する。こ
のため片方の接着面に塗布して後、空気中にしばらくお
くことは、空気中の水分を吸収して発泡の原因となる。
接合後は速やかに加熱硬化する必要がある。
【0060】本発明の接着剤組成物には、必要に応じて
着色剤、酸化安定剤、短繊維状または粉体状のフィラー
等を含有することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、鉄同士、ある
いは鉄と熱硬化性樹脂との接着に特に効果的である。被
接着熱硬化性樹脂としては、ウレタン系、エポキシ系の
各種樹脂があげられるが、特に好ましい熱硬化性樹脂は
接着用組成物と類似の組成物からの熱硬化性樹脂であ
る。
【0062】本発明の接着剤組成物の使用分野は、特に
接着部が耐熱性と耐熱衝撃性とが要求される分野で有効
である。接着した部材が高温と低温の雰囲気下に繰り返
し置かれるような条件下では、耐熱衝撃性が低いもので
は被接着部材と接着剤との間にクラックが入り、接着能
力を保持しないが、本発明の接着剤組成物は、硬化した
接着部の耐熱衝撃性に優れ、高温と低温とのサイクル試
験にも十分耐えるものである。
【0063】本発明の熱硬化型接着剤組成物は、接着し
た部材が静的な条件下はもとより、動的な条件下でも優
れた効果を示す。したがって、例えば鉄ロールの外側に
本発明と類似の熱硬化樹脂からなる円筒をはめ込む際の
接着剤としても有効である。
【0064】
【実施例】以下実施例をあげて本発明を詳述するが、実
施例は説明のためであって、本発明はこれに限定される
ものではない。なお、実施例中の「部」は断わらない限
り重量部を示す。
【0065】なお、本実施例で行った各種試験の試験方
法は次の通りである。
【0066】(1)剪断接着強度の測定 2枚の鉄片(100×10×1mm)を用意し、その端部
同士に接着剤を塗布して重ね合わせ、所定の温度、時間
熱硬化させた。重ね合わせ部分の面積は10×10mm2
である。これを恒温槽付の引っ張り試験機で、室温、1
20℃、180℃で鉄片の両端を引っ張り、剪断接着力
を求めた。引っ張り速度は1mm/分である。
【0067】また、1枚の鉄片(100×10×1mm)
と熱硬化樹脂板片(100×10×1mm)を用意し、同
様な試験方法で剪断接着力を求めた。
【0068】なお、試験用の熱硬化樹脂板片は以下の方
法で作成した。すなわち、カルボジイミド変性4,4′
―ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート
当量6.90×10-3当量/g)からなるA液(第1成
分)200部を用意した。これとは別に、B液(第2成
分)として、分子量の異なる2種のポリエーテルポリオ
ールを混合してなる混合ポリエーテルポリオール(OH
当量3.70×10-3当量/g)120部とポリエポキ
シ化合物(「エピコート828」エポキシ当量5.21
×10-3当量/g)20部のB(i)液を調製した。さ
らに上記ポリエーテルポリオール(OH当量3.70×
10-3当量/g)20部とテトラブチルアンモニウムブ
ロマイド1.6部とジブチルスズラウレート0.03部
の混合液からなるB(ii)液を調製した。そして、これ
らのA液、B(i)液及びB(ii)液を混合し、140
℃に加熱された金型に注入し、30分間保持した。得ら
れた成形板を金型から取り出し、さらに180℃で5時
間熱処理(ポスト・キュア)した後、所定の寸法にカッ
トし、熱硬化樹脂板片を得た。
【0069】(2)熱変形温度 東洋精機製作所のHDTテスター、モデルS3―MEH
を用い、荷重18.5kg/cm2 で測定した。
【0070】
【実施例1】カルボジイミド変性4,4′―ジフェニル
メタンジイソシアネート(イソシアネート当量6.90
×10-3当量/g)からなるA液(第1成分)200部
を用意した。これとは別に、B液(第2成分)として、
分子量の異なる2種のポリエーテルポリオールを混合し
てなる混合ポリエーテルポリオール(OH当量3.70
×10-3当量/g)120部とポリエポキシ化合物
(「エピコート828」エポキシ当量5.21×10-3
当量/g)20部の混合液からなるB(i)液を調製
し、さらに上記ポリエーテルポリオール(OH当量3.
70×10-3当量/g)20部とテトラブチルアンモニ
ウムブロマイド1.6部とジブチルスズラウレート0.
03部の混合液からなるB(ii)液を調製した。
【0071】このA液、B(i)液、B(ii)液を同時
に混合し、混合直後に鉄片と熱硬化樹脂片とに塗工し、
両塗工面を接合後140℃に0.5時間加熱した。かく
して得られた部材の剪断接着強度は180℃の雰囲気下
で23kg/cm2 を示した。
【0072】また、同様にして鉄片同士を接着し、その
接着力を180℃雰囲気下で測定した。この場合は剪断
接着力は18kg/cm2 を示した。さらに、この熱硬化型
接着剤組成物の耐熱性をみるため、この組成物から熱硬
化樹脂板を成形し、その熱変形温度を測定したところ、
熱変形温度は221℃を示した。
【0073】
【実施例2】カルボジイミド変性4,4′―ジフェニル
メタンジイソシアネート(イソシアネート当量6.90
×10-3当量/g)からなるA液(第1成分)200部
を用意した。これとは別に、B液(第2成分)として、
分子量の異なる2種のポリエーテルポリオールを混合し
てなる混合ポリエーテルポリオール(OH当量3.70
×10-3当量/g)100部とテトラグリシジルメチレ
ンジアニリン(エポキシ当量9.48-3当量/g)20
部からなるB(i)液を調製し、さらに上記ポリエーテ
ルポリオール(OH当量3.70×10-3当量/g)2
0部とテトラブチルアンモニウムブロマイド1.6部と
ジブチルスズラウレート0.03部からなるB(ii)液
を調製した。
【0074】これらのA液、B(i)液、B(ii)液を
混合し、混合液を鉄片と熱硬化樹脂片に塗工し、両塗工
面を接合後140℃に0.5時間加熱した。かくして得
られた部材の剪断接着強度は180℃の雰囲気下で22
kg/cm2 を示した。
【0075】また、同様に鉄片同士を接着し、その接着
力を180℃雰囲気下で測定した。この場合の剪断接着
力は20kg/cm2 を示した。さらに、この熱硬化型接着
剤組成物から熱硬化樹脂板を成形し、その熱変形温度を
測定したところ、熱変形温度は221℃を示した。
【0076】
【実施例3】カルボジイミド変性4,4′―ジフェニル
メタンジイソシアネート(イソシアネート当量6.90
×10-3当量/g)からなるA液200部を用意した。
これとは別に、分子量の異なる2種のポリエーテルポリ
オールを混合してなる混合ポリエーテルポリオール(O
H当量2.18×10-3当量/g)400部とテトラグ
リシジルメチレンジアニリン(エポキシ当量9.48-3
当量/g)20部からなるB(i)液を調製し、これに
上記ポリエーテルポリオール(OH当量2.18×10
-3当量/g)60部とテトラブチルアンモニウムブロマ
イド1.6部とジブチルスズラウレート0.03部の混
合液からなるB(ii)液を混合してB液を調製した。
【0077】このA液、B液を混合し、混合液と鉄片と
樹脂片に塗工し、両塗工面を接合後180℃に0.5時
間加熱した。かくして得られた部材の剪断接着強度は1
80℃下で21kg/cm2 を示した。
【0078】また、同様に鉄片同士を接着し、その接着
力を180℃雰囲気下で測定した。その剪断接着力は1
9kg/cm2 を示した。さらに、この熱硬化型接着剤組成
物から熱硬化樹脂板を成形し、その熱変形温度を測定し
たところ、熱変形温度は216℃を示した。
【0079】
【実施例4】カルボジイミド変性4,4′―ジフェニル
メタンジイソシアネート(イソシアネート当量6.90
×10-3当量/g)200部にゴム成分として日本ゼオ
ン(株)の液状NBR「Nipol」1312を6部混
合しA液とした。これとは別に、分子量の異なる2種の
ポリエーテルポリオールを混合してなる混合ポリエーテ
ルポリオール(OH当量2.18×10-3当量/g)4
0部とテトラグリシジルメチレンジアニリン(エポキシ
当量9.48-3当量/g)20部を混合しB(i)液を
調製し、これに上記ポリエーテルポリオール(OH当量
2.18×10-3当量/g)60部と及びテトラブチル
アンモニウムブロマイド1.6部、ジブチルスズラウレ
ート0.03部の混合液からなるB(ii)液を混合しB
液を調製した。
【0080】このA液、B液を混合し、混合液を鉄片と
熱硬化樹脂片に塗工し、塗工面を接合後140℃に0.
5時間加熱した。かくして得られた部材の剪断接着強度
は180℃の高温で19kg/cm2 を示した。
【0081】また、同様に鉄片同士を接着し、その接着
力を180℃雰囲気下で測定した。その剪断接着力は2
1kg/cm2 を示した。さらに、この熱硬化型接着剤組成
物から熱硬化樹脂板を成形し、その熱変形温度を測定し
たところ、熱変形温度は215℃を示した。
【0082】
【実施例5】日本ポリウレタン(株)より市販されてい
るポリイソシアネート化合物「コロネート1043」か
らなるA液227部を用意した。これとは別に、B液と
して、分子量の分子量の異なる2種のポリエーテルポリ
オールを混合してなる混合ポリエーテルポリオール(O
H当量1.4×10-3当量/g)189部とポリエポキ
シ化合物(「エピコート828」エポキシ当量5.21
-3当量/g)20部を混合し、さらにN,N―ジメチル
ベンジルアミン0.50部を添加した混合液からなるB
液を調製した。
【0083】このA液、B液を混合し、鉄片と熱硬化樹
脂片に塗工し、両塗工面を接合後140℃に0.5時間
加熱した。かくして得た樹脂板と鉄片との接着物につい
て、その接着力を180℃雰囲気下で測定した。その結
果、剪断接着力は24kg/cm2 を示した。
【0084】さらに、この熱硬化型接着剤組成物から熱
硬化樹脂板を成形し、その熱変形温度を測定したとこ
ろ、熱変形温度は221℃を示した。
【0085】
【実施例6】熱硬化樹脂成形片と同じ組成の混合液を二
重円筒の容器に注入して、140℃、30分間加熱し、
さらに180℃で5時間熱処理(ポスト・キュア)する
ことで、室温での内径が約125mm、外径が145mm、
厚さが15mmのドーナツ型の熱硬化樹脂成形板を得た。
この成形板と外径が約125mmの鉄管を接合すべく、ド
ーナツ型の成形板を160℃に加熱し、鉄管の表面に実
施例2で調合した接着剤(A,B混合液)を塗工し、す
ぐにドーナツ型の熱硬化樹脂成形板をはめ込んで接着剤
を熱硬化させた。
【0086】この接合された鉄管と樹脂成形板のヒート
サイクル試験を行った。すなわち、170℃のオーブン
に入れて、2時間後取り出し、室温に戻ったら再度、1
70℃のオーブンに入れる操作を10回繰り返した。そ
の後、170℃の雰囲気下で引っ張り試験法により、ド
ーナツ型樹脂成形板と鉄管をお互いに反対方向に引っ張
ったが、剪断力20kg/cm2 相当の荷重下でも剥がれな
かった。
【0087】
【実施例7】前述の試験用の熱硬化樹脂板片と同様の方
法にしたがって作成した厚み3mmの成形板を、10mm×
60mmの大きさに切り出した物を接着テスト用の樹脂板
(イ)とした。
【0088】この樹脂板(イ)と同寸法の鉄片(ロ)を
用意し、これの片端(短辺側)から10mmの範囲の表面
を洗浄、研磨し、表面の錆、汚れ、油分を除去した。
【0089】一方、カルボジイミド変性4,4′―ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート当量
6.90×10-3当量/g)からなるA液を用意した。
一方、分子量の異なる2種のポリエーテルポリオールを
混合してなる混合ポリエーテルポリオール(OH当量
2.20×10-3当量/g)40部とポリエポキシ化合
物(「エピコート828」エポキシ当量5.21×10
-3当量/g)20部を混合してB(i)液を調製した。
さらに上記ポリエーテルポリオール(OH当量3.70
×10-3当量/g)60部と1―エチルイミダゾール
3.2部の混合液からなるB(ii)液を調製した。
【0090】これらのA液、B(i)液、B(ii)液を
均一に混合し、これを鉄片(ロ)の表面を洗浄、研磨し
た部分に塗工し、塗工部分のみを完全に覆うように樹脂
板(イ)を付着させ、これを180℃で1時間加熱し、
樹脂板(イ)と鉄片(ロ)を接着した。
【0091】この接着物について180℃での剪断接着
強度を測定したところ、15.7kg/cm2 を示した。
【0092】
【実施例8】実施例6の方法に準じて作成した室温での
寸法が外径155mm、内径113mm、厚さ10mmのドー
ナツ状樹脂成型体(ハ)を用意した。一方、外径114
mm、内径105mm、高さ120mmの鉄筒(ニ)を用意
し、その片端から10mmの範囲内を洗浄、研磨し、表面
の錆、汚れ、油分等を除去した。
【0093】実施例7と同様のA液、B(i)液、B
(ii)液を均一に混合し、これを上記鉄筒(ニ)の表面
を洗浄、研磨した部分に塗工し、180℃に加熱してお
いた(熱膨張している)ドーナツ状樹脂成型体(ハ)を
塗工部分を完全に覆うようにはめこみ、さらに180℃
で1時間加熱硬化し接着させた。次いで、これを室温ま
で冷却し、その後180℃で1時間加熱次いで室温で1
時間放置冷却する操作を1サイクルとしたヒートサイク
ルテストを6回繰り返して実施した。6サイクル経過し
た後に実施例6と同様の引っ張り試験を行ったところ、
剪断力20kg/cm2 相当の荷重でもドーナツ状樹脂成型
体と鉄筒は剥がれることなく、良好に接着していた。
【0094】また、この際、鉄筒への接着剤組成物の塗
工からドーナツ状成型体のはめ込みにいたる一連の作業
の間に、組成物の一部が硬化することもなく、硬化時間
も適当であり、取扱い性に優れた高耐熱性接着剤である
ことも確認された。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (ア)2個以上のイソシアネート基を有
    する少なくとも1種のポリイソシアネート化合物(a)
    より主としてなるA液と、(イ)2個以上のヒドロキシ
    ル基を有する少なくとも1種のポリオール化合物
    (b)、2個以上のエポキシ基を有する少なくとも1種
    のポリエポキシ化合物(c)及び硬化触媒(d)より主
    としてなるB液との組合せよりなり、かつAB両液にお
    ける上記各成分の配合割合が、ポリイソシアネート化合
    物(a)中のイソシアネート基100当量に対し、ポリ
    オール化合物(b)中のヒドロキシ基10〜40当量、
    ポリエポキシ化合物(c)中のエポキシ基5〜20当量
    で、かつヒドロキシ基とエポキシ基との和がイソシアネ
    ート基100当量に対し15〜45当量となる範囲内に
    あることを特徴とする熱硬化型接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 A液を構成するポリイソシアネート化合
    物(a)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,
    2,4―もしくは2,4,4―トリメチルヘキサメチレ
    ン―1,6ジイソシアネート、イソフォロンジイソシア
    ネート、4,4′―ジシクロヘキシルメタンジイソシア
    ネート、2,4―もしくは2,6―トリレンジイソシア
    ネート、4,4′―ジフェニルエーテルジイソシアネー
    ト、1,5―ナフタレンジイソシアネート、メタ―もし
    くはパラ―キシリレンジイソシアネート、ポリフェニレ
    ンポリメチレンポリイソシアネート、カーボジイミド変
    性もしくはポリオール変性4,4′―ジフェニルメタン
    ジイソシアネート及び少なくとも1個のイソシアヌレー
    ト環構造を有するポリイソシアネート化合物よりなる群
    より選ばれる少なくとも1種のポリイソシアネート化合
    物であることを特徴とする請求項1記載の熱硬化型接着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 B液中のポリオール化合物(b)が、ポ
    リエーテルポリオール化合物、ポリエステルポリオール
    化合物、ポリカプロラクトンポリオール化合物、ポリカ
    ーボネートポリオール化合物、ポリエーテルポリエステ
    ルポリオール化合物、ポリエステルポリアミドポリオー
    ル化合物、ポリアルキレングリコール、ヘキサンジオー
    ル、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトー
    ル、トリメチロールプロパン、N―置換ジエタノールア
    ミン、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタ
    ノール、ビスフェノールA並びに2個以上のヒドロキシ
    ル基を有する変性ポリブタジエン、ブタジエン―スチレ
    ンコポリマー及びブタジエン―アクリロニトリルコポリ
    マーよりなる群より選ばれる少なくとも1種のポリオー
    ル化合物であることを特徴とする請求項1記載の熱硬化
    型接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 B液中のポリエポキシ化合物(c)が、
    ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノー
    ルFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシ
    ジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、
    ヘキサヒドロビスフェノールAジグリシジルエーテル、
    ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオ
    ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ジグリシジ
    ルフタレート、トリグリシジルイソシアヌレート、フェ
    ノールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾール
    ノボラックポリグリシジルエーテル及び下記式(1)で
    表わされるテトラグリシジル化合物。 【化1】 [ただし、上記式(1)中、Yは―CH2 ―,―C(C
    3 2 ―,―O―,―SO2 ―,―S―及び―C(C
    3 2 ―よりなる群より選ばれる基であり、G1 ,G
    2 ,G3 ,G4 はそれぞれ次のいずれかである。] 【化2】 よりなる群より選ばれる少なくとも1種のポリエポキシ
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の熱硬化型
    接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 B液中の硬化触媒(d)が、トリエチル
    アミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリ
    エチレンジアミン、N―メチルモルフォリン、N,N′
    ―ジメチルピペラジン、N,N′,N″―トリス(ジア
    ルキルアミノアルキル)ヘキサヒドロ―S―トリアジ
    ン、トリエチレンメラミン、1,4―ジアザビシクロ―
    2,2,2―オクタン、N,N―ベンジルアミン、2,
    4,6―トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒド
    ロ―S―トリアジン、ナトリウムメトキサイド、ナフテ
    ン酸鉛、サリチルアルデヒドとカリウムのキレート化合
    物及び下記式(2)で表わされる第4級アンモニウム化
    合物 【化3】 [ただし、上記式(2)中、R1 ,R2 ,R3,R4
    炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基及び炭素数6〜12
    の脂環族もしくは芳香族炭化水素基より選ばれる同一の
    もしくは相異なる基であり、R1 ,R2 ,R3 ,R4
    おける炭素数の合計は12以上である。また、Xはハロ
    ゲンを表わす。]よりなる群より選ばれる少なくとも1
    種の化合物であることを特徴とする請求項1記載の熱硬
    化型接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 硬化触媒(d)の量が、ポリイソシアネ
    ート化合物(a)、ポリオール化合物(b)及びポリエ
    ポキシ化合物(c)の合計100重量部に対し0.00
    1〜10重量部であることを特徴とする請求項1記載の
    熱硬化型接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 硬化触媒(d)が、ポリイソシアネート
    化合物(a)、ポリオール化合物(b)及びポリエポキ
    シ化合物(c)の合計100重量部に対し、0.3〜3
    重量部の上記式(2)で表わされる少なくとも1種の第
    4級アンモニウム化合物並びに0.001〜0.25重
    量部の塩化第2スズ、ジ―n―ブチルスズアセテート、
    トリブチルスズアセテート及びテトラ―n―ブチルスズ
    より選ばれた少なくとも1種の錫系化合物よりなること
    を特徴とする請求項1又は6記載の熱硬化型接着剤組成
    物。
  8. 【請求項8】 硬化触媒(d)が、下記式(3)で表わ
    されるイミダゾール系化合物であることを特徴とする請
    求項1又は6記載の熱硬化型接着剤組成物。 【化4】 [ただし、上記式(3)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4
    同一又は相異なり、水素又は炭素数12以下の脂肪族、
    脂環族もしくは芳香族炭化水素基を示す。]
  9. 【請求項9】 B液が、ポリオール化合物(b)、ポリ
    エポキシ化合物(c)及び硬化触媒(d)を均一に混合
    した液状物であることを特徴とする請求項1記載の熱硬
    化型接着剤組成物。
  10. 【請求項10】 B液が、ポリオール化合物(b)の一
    部とポリエポキシ化合物(c)全量の混合物よりなる第
    1液(i)と、ポリオール化合物(b)の残部と硬化触
    媒(d)の混合物よりなる第2液(ii)とに分けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の熱硬化型接着剤組
    成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のポ
    リイソシアネート化合物(a)、ポリオール化合物
    (b)、ポリエポキシ化合物(c)及び硬化触媒(d)
    よりなる熱硬化型接着剤組成物を用いて接着を行うに際
    し、接着時に、A液とB液とを混合せしめ、混合液を所
    定の部材に塗工あるいは含浸後、加熱硬化せしめること
    を特徴とする接着法。
  12. 【請求項12】 加熱硬化における硬化温度が30〜2
    80℃であり、かつ少なくとも一度は130℃以上の温
    度を経て硬化させることを特徴とする請求項11記載の
    接着法。
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