JPH05159142A

JPH05159142A - 非接触記憶媒体対応装置

Info

Publication number: JPH05159142A
Application number: JP3323345A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Okamoto; 洋幸岡本
Original assignee: Omron Corp; Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1991-12-06
Filing date: 1991-12-06
Publication date: 1993-06-25

Abstract

(57)【要約】【目的】他の非接触カードとの混信による誤取り引
き防止を図る事が出来る非接触記憶媒体対応装置の提供
を目的とする。【構成】自動券売機には、プリペイドカードと非接
触状態で通信を行い発券処理を行うものがある。つま
り、利用者はプリペイドカードを鞄等に収めたまま切符
を購入することができる。このような自動券売機におい
て、載置台５を設け、この載置台５に置かれたプリペイ
ドカードとのみ発券処理の通信を行うようにする。これ
によって、載置台５に置かれていない、例えば他人の所
持するプリペイドカードとの間に混信が生じるのを回避
する事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、非接触記憶媒体対応装
置に関し、特に他の非接触記憶媒体との混信を回避し、
誤取り引きを防止する構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動券売機等においては、プリペイドカ
ードによる購入が行われる事がある。このプリペイドカ
ードには、一般に磁気カードが用いられており、例えば
切符を購入する場合、まず利用者はこのプリペイドカー
ドをカード挿入口に挿入する。すると、自動券売機はこ
のプリペイドカードを搬送機構によって取込み、内部の
データ読み取り部に移送する。ここで所定の磁気データ
読み取り処理等を行い、指定された切符を発行すると共
に、プリペイドカードのデータを書換えて減額処理をお
こなう。そして、再び搬送機構を用いて磁気カードを返
却する。

【０００３】ところが、このような自動券売機では、利
用者はその都度、プリペイドカードを挿入口に挿入する
必要があり、購入操作に手間を要する。又、例えば自動
券売機の搬送機構の故障等により内部でプリペイドカー
ドのつまりが生じることがある。

【０００４】この為、近年、非接触カード対応の自動券
売機等が提案されている。これは、例えば自動券売機周
辺に形成されている通信領域内に、非接触カード型のプ
リペイドカードが入った場合、これのみで自動券売機と
プリペイドカードとが通信を行い所定の処理を行うもの
である。

【０００５】即ち、利用者はプリペイドカードを自動券
売機に挿入する必要がなく、例えばプリペイドカードを
鞄等に収めた状態のまま、自動券売機に接近するだけで
切符の購入を行うことが可能となる。尚、プリペイドカ
ードの残額書換え処理も非接触の通信状態でおこなわれ
る。又、このような非接触カード対応の自動券売機にお
いては、挿入されたカードの搬送動作を行う必要がな
く、プリペイドカードのつまり等を回避することができ
るという利点もある。

【０００６】尚、このような非接触カード対応の機器は
銀行におけるＡＴＭや自動改札機等にも応用されてい
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来の非接触カード対
応装置には次のような問題があった。自動券売機等の通
信領域内に非接触カードが入った場合、これのみで所定
の通信が開始され、発券動作が行われる。この為、例え
ば通信領域に他の利用者が非接触カード型のプリペイド
カードを持って侵入した場合、この他人が所有するプリ
ペイドカードとの間で混信状態が生じ、誤取り引きが行
われるという問題がある。誤取り引きが行われた場合、
他人のプリペイドカードから残金の減額処理が行われて
しまう。

【０００８】このような混信による誤取り引きの問題
は、非接触カード対応のＡＴＭや自動改札機等において
も同様に生じる。例えば、ＡＴＭの取り引き等において
は、他人のカードとの混信の他、利用者が所有している
複数のカード間での混信の虞もある。つまり、利用者の
意図するカードと異なるカードと通信が行われ、他の口
座に対して取り引き処理が行われてしまう。

【０００９】そこで本発明は、他の非接触カードとの混
信による誤取り引き防止を図る事が出来る非接触記憶媒
体対応装置の提供を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる非接触記
憶媒体対応装置は、所定の通信領域内に位置する非接触
記憶媒体に対し送信データを発信し、非接触記憶媒体か
ら受信データを受信する送受信部、非接触記憶媒体から
の受信データを取込み、所定の通信処理を行う通信デー
タ処理部、を備えた非接触記憶媒体対応装置において、
送受信部は特定の限定領域内に位置する非接触記憶媒体
とのみ送信データ、受信データの送受信を行うこと、を
特徴としている。

【００１１】

【作用】本発明に係る非接触記憶媒体対応装置において
は、送受信部は特定の限定領域内に位置する非接触記憶
媒体とのみ送信データ、受信データの送受信を行う。従
って、当該限定領域内に位置する非接触記憶媒体のみと
所定の通信処理が行なわれ限定領域外の他の非接触記憶
媒体とは通信が行われず混信が生じることはない。

【００１２】

【実施例】本発明にかかる非接触記憶媒体対応装置の一
実施例を切符の自動券売機を例に説明する。図１Ａはこ
の自動券売機１の外観図である。自動券売機１には硬貨
を投入する硬貨投入口６、紙幣挿入用紙幣挿入口７が設
けられている。また、押下操作する事によって切符を選
択、購入する購入釦４が設けられており、表示部３には
非接触媒体であるプリペイドカードの残高、有効期限等
が表示される。尚、発券口兼紙幣硬貨返却口８からは切
符や紙幣硬貨が排出される。本実施例において、プリペ
イドカード２と通信を行う送受信部は、載置台５として
設けられている。

【００１３】図１Ｂに載置台５の部分拡大図を示す。載
置台５には左右及び下方の三方向にループアンテナ１２
が配置されており、このループアンテナ１２はプリペイ
ドカード２に対して送信データを発信する。又、載置台
５には遮光式のセンサ１４が設けられており、このセン
サ１４は、載置台５にプリペイドカードが置かれた場合
に、そのプリペイドカードを検出する。そして、センサ
１４の検出に基づいて、上記ループアンテナ１２からは
送信データが発信される。すなわち本実施例において
は、送信データは載置台５にプリペイドカードが置かれ
てはじめて、発信されるようになっている。

【００１４】ループアンテナ１２に囲まれた載置台５上
の空間には本発明における限定領域８０が形成される。
つまりループアンテナ１２からの送信データは、この限
定領域８０内に位置するプリペイドカードにのみ発信さ
れる。従って、載置台５にプリペイドカードが置かれて
送信データが送信された場合でも、限定領域８０の外に
あるプリペイドカードと混信することはない。

【００１５】図２にこの自動券売機１のハードウエア構
成ブロック図を示す。ＣＰＵ２３、ＲＯＭ２２及びＲＡ
Ｍ２１がバスライン２０を介して接続されて演算記憶部
を構成している。ＣＰＵ２３はＲＯＭ２２に格納されて
いるプログラムによって演算を実行し各部を制御する。
送受信部としては、プリペイドカード２と通信を行う為
のループアンテナ１２、送受信を制御する送受信制御回
路２６及びインターフェイス２７が設けられている。

【００１６】機構制御回路２８及びインターフェイス２
９は発券口兼紙幣硬貨返却口７（図１Ａ参照）での切符
排出処理や他の機構を制御する為のものであり、これら
は機構制御部を形成している。又、載置台５に設けられ
ているセンサ１４及びこの検知に基づいて以後の処理を
制御する為の制御回路３１も接続されている。更に上位
ＣＰＵと通信を行う通信制御回路２２も配置されてい
る。尚、これらの各部はバスライン４０によって接続さ
れている。

【００１７】ＲＯＭ２１に格納されているプログラムの
フローチャートを図３に示す。先ず、ＣＰＵ２３は限定
領域８０内にプリペイドカード２が存在するか否かを、
センサ１４からの出力に基づいて判断する（ステップＳ
２）。センサ１４からは、常時、検出光が照射されてお
り、載置台５上にプリペイドカードが置かれた場合、こ
の検出光が遮断されるようになっている（図１Ｂ参
照）。検出光が遮断された場合、センサ１４からは所定
の信号が出力されて、制御回路３１を介しＣＰＵ２３に
取込まれる（図２参照）。

【００１８】次に、ステップ２においてプリペイドカー
ドが判別された場合、ループアンテナ１２からは送信デ
ータが発信される（ステップＳ３）。そして、載置台５
上のプリペイドカード２とデータの送受信がおこなわれ
る（ステップＳ４）。すなわち、載置台５にプリペイド
カード２が置かれない限り送信データは発信されず、常
時、送信データを発信する方式に比べて電力の節約を図
ることが出来る。尚、データの送受信はループアンテナ
１２とプリペイドカードの備えるアンテナとの間で生じ
る電磁界結合に基づいて行われる。

【００１９】ここで、仮に載置台５上のプリペイドカー
ドとの通信中に、他のプリペイドカードを持った第三者
が自動販売機に近付いたとする。しかし、限定領域８０
内に位置するプリペイドカードのＩＤコード以外のカー
ドとは通信を行わない為、他のプリペイドカードとの間
に混信が生じることはない。又、載置台５上にプリペイ
ドカードが置かれる以前は、ループアンテナ１２から送
信データ自体が発信されていない為、誤取り引きが生じ
るおそれはない。

【００２０】ステップＳ４におけるデータの送受信に基
づいて、プリペイドカード２の残額や有効期限等が表示
部３（図１Ａ）に表示される（ステップＳ６）。そし
て、購入釦４（図１Ａ）の選択、押下に従って残高処理
を行い（ステップＳ８、Ｓ１０）、所定の乗車券を発行
する（ステップＳ１２）。

【００２１】尚、本実施例においては限定領域として載
置台５を設けたが、送信データがその領域に位置するプ
リペイドカードに限定されて発信されている限り、台状
のものに限らず異なる形態のものとして設けてもよい。

【００２２】上記実施例では、載置台５に遮光式のセン
サ１４が設けられているが他の検出方式のセンサを使用
してもよい。又、センサを使用しないでループアンテナ
１２から常時送信データを発信することもできる。この
場合においても、送信データは限定領域８０内にのみに
発信されるので、載置台５に置かれていない他のプリペ
イドカードとの混信を回避することができる。

【００２３】以上の実施例は自動券売機を例に説明した
が、本発明は非接触カードに対応する装置であれば、他
に銀行のＡＴＭや自動改札機にも利用できる。

【００２４】

【発明の効果】本発明にかかる非接触記憶媒体対応装置
においては、限定領域内に位置する非接触記憶媒体のみ
と所定の通信が行われ、それ以外の他の非接触記憶媒体
とは通信が行われず混信が生じることはない。従って、
確実な通信により通信エラーを低減する事が出来、混信
による誤取り引きを防止する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る自動券売機の一実施例を示す外観
斜視図であり、Ａは全体斜視図、Ｂは載置台の部分の拡
大斜視図である。

【図２】図１の自動券売機のハードウエア構成を示すブ
ロック図である。

【図３】図２のＲＯＭに格納されているプログラムのフ
ローチャートである。

【符号の説明】５・・・・・載置台１２・・・・・ループアンテナ１４・・・・・センサ８０・・・・・限定領域

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の通信領域内に位置する非接触記憶媒
体に対し送信データを発信し、非接触記憶媒体から受信
データを受信する送受信部、非接触記憶媒体からの受信データを取込み、所定の通信
処理を行う通信データ処理部、を備えた非接触記憶媒体対応装置において、送受信部は特定の限定領域内に位置する非接触記憶媒体
とのみ送信データ、受信データの送受信を行うこと、を特徴とする非接触記憶媒体対応装置。