JPH05158038A - 液晶プロジェクター - Google Patents

液晶プロジェクター

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JPH05158038A
JPH05158038A JP3347694A JP34769491A JPH05158038A JP H05158038 A JPH05158038 A JP H05158038A JP 3347694 A JP3347694 A JP 3347694A JP 34769491 A JP34769491 A JP 34769491A JP H05158038 A JPH05158038 A JP H05158038A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な調整と光学部品で明るく高品質な投影が
できる液晶プロジェクターを提供すること。 【構成】光源から出射した光を一色成分と二色成分に分
離する第一の光学フィルター102と、一色成分を持つ
光が透過する第一の液晶パネル105と、二色成分を持
つ光が透過し、また二色のカラーフィルターを内在する
第二の液晶パネル106と、ふたつの透過光を再合成す
る第二の光学フィルター107により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過型液晶パネルに表
示された画像を投影する液晶プロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液晶プロジェクターには単板方
式と三板方式があり、前者が低価格、後者が高級品とし
て販売されていた。単板方式は1枚の液晶パネル上に表
示されている図形を投影するもので、そのシステム例の
説明のために光学系の模式図を図13に示した。図13
において1301はランプ、1302は各画素が赤緑青
に分割されたカラーフィルターを内在し、液晶テレビな
どに用いられているカラー液晶パネル、1303は投影
用のレンズ、1304は結像用のスクリーンであり、光
の進路を矢印で示した。図13においてランプ1301
から出射した光は液晶パネル1302の背面から透過
し、液晶パネル1302上に表示されている画像を投影
レンズ1303によりスクリーン1304へ投影する。
【0003】三板方式は赤、青、緑の図形をそれぞれに
対応した三枚の液晶パネルに別々に表示し、各色の液晶
パネルを透過した光がスクリーン上で合成されるように
投影する。三板方式のシステム例の説明のために光学系
の模式図を図14に示した。図14において1401は
平行光が出射できる反射鏡を有するランプ、1402は
青を反射し緑と赤の成分を透過させるダイクロイックミ
ラー、1403は赤を反射し緑を透過させるダイクロイ
ックミラー、1404と1405は光路を直角に曲げる
ための反射鏡、1406は青を透過し赤を反射するダイ
クロイックミラー、1407は青と赤を透過し緑を反射
するダイクロイックミラー、1408は青の図形を表示
する液晶パネル、1409は赤の図形を表示する液晶パ
ネル、1410は緑の図形を表示する液晶パネル、14
11は投影レンズ、1412はスクリーンであり、光の
進路を矢印で示しており、ランプ1401から投影レン
ズ1411までの光量を便宜的に太さで表している。図
14においてランプ1401を出射した平行光は2枚の
ダイクロイックミラー1402と1403により青、
赤、緑の三成分に分けられ、それぞれの光線は対応する
液晶パネル1408、1409、1410の背面から透
過し図形情報を得た後、ダイクロイックミラー140
6、1407で光が三原色の成分を持つように再合成さ
れ、投影レンズ1411によりスクリーン1412へ投
影される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら単板方式
のカラー液晶プロジェクターは各画素の電極を三分割
し、赤青緑のカラーフィルターを積層配置するために光
を分離しただけで透過率が1/3になり、さらにカラー
フィルター基材による吸収だけでも透過率を2/3程度
下げるので、液晶パネル内にカラーフィルターを持たせ
ると透過率は2/9になる。そのうえ偏光板やガラスの
損失を掛け合わせると液晶パネル全体の透過率は数%に
なり、投影像が暗くなってしまうという欠点がある。
【0005】また単板方式の液晶プロジェクターでは入
射光のスペクトルが可視光全体にわたるため、波長依存
性がある液晶物質を広帯域で使用可能なように特性設定
するので、応答速度やコントラスト等を制限しなければ
ならず、画質低下を招いていたという欠点もある。
【0006】三板方式の液晶プロジェクターでは単板方
式に比べるとカラーフィルターがないので光の利用効率
が良くなっているが、スクリーン上で各パネルの図形を
一致さるためには各パネルの縦横方向、光軸に対するね
じれやあおり、ピントを合わせるためのレンズまでの距
離などを調整しなくてはならない。またダイクロイック
ミラーと反射鏡についても同様で、全体として非常に多
くの調整項目が必要となる欠点がある。
【0007】また三板方式液晶プロジェクターではラン
プとレンズまでの間に多数の光学部品が配置されている
ので光路が長くなってしまい、光の利用効率を高くする
ためには高精度の平行光が必要になるという欠点もあ
る。
【0008】さらに三板方式の液晶プロジェクターで
は、図14の例に示されるように、投影レンズ1411
と各パネル1408,1409,1410の間に二枚の
鏡があるため投影レンズ1411とパネル1408、1
409、1410を近接できない。そこで投影系に必要
な高拡大等の仕様を満たすには投影レンズの大型化と使
用レンズ枚数の増加が必要になるという欠点がある。こ
れに多数の光学部品と調整とを加えると製造単価が下が
らないという欠点がある。
【0009】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
簡単な調整と光学部品で、明るく高品質な投影ができる
液晶プロジェクターを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は光の三原色のうち一色分のスペクトルを持
つ第一成分光と二色分のスペクトルを持つ第二成分光に
分離する第一の光学フィルターと、第一成分の光を入射
しその色に対応する画像を表示する第一の液晶パネル
と、二色カラーフィルターを有し、第二成分の光を入射
し二色カラー表示を行う第二の液晶パネルと、第一と第
二の液晶パネルを透過してきた第一と第二の成分光を再
合成する第二の光学フィルターを設けたことを特徴とし
ている。
【0011】
【実施例】本発明の第一実施例の構成を図1と図2を用
いて説明する。図1は第一実施例の光学部品と液晶パネ
ルの配置を示す模式図で、101は光源として用いたハ
ロゲンランプ、102は第一の光学フィルターとして使
用し、分離すべき第一成分とした青を反射し第二成分と
した赤と緑を透過するダイクロイックミラー、103は
青の光を直角に曲げる反射鏡、104は赤と緑の光を直
角に曲げる反射鏡、105は青の光が透過しスクリーン
上で得ようとしている図形の青成分を表示する第一の液
晶パネル、106は赤と緑の光が透過し液晶層と積層し
て赤と緑のカラーフィルターが配置され、スクリーン上
で得ようとする図形の赤と緑の二色成分のカラー表示を
行う第二の液晶パネル、107は第二の光学フィルター
として使用し、第一の液晶パネルを透過してきた青の光
を反射し、第二の液晶パネルを透過してきた赤と緑の光
を透過することより赤と青と緑の光の三原色を再合成す
るダイクロイックミラー、108は投影レンズで、光の
進路を矢印で示した。
【0012】図2は第一実施例で使用した液晶パネルの
構成とスクリーン上で表示された画素を示した説明図で
あり、(A)は図1の青用の液晶パネル105を示して
おり、201は説明用に選んだ画素である。(B)は図
1の赤と緑用の液晶パネル106を示しており、202
は青の画素201とスクリーン上で重なる画素である。
(C)は画素201の周辺の拡大図であり、203、2
04、205は信号電極、206、207、208は走
査電極で、画素201は信号電極204と走査電極20
7の交差部で形成され図中では太線で示されている。
(D)は画素202の周辺の拡大図であり、209、2
10、211は赤のカラーフィルター上に積層配置して
いる赤用信号電極で左下がりの斜線で示してあり、21
2、213、214は緑のカラーフィルター上に積層配
置してある緑用信号電極で右下がりの斜線で示してあ
る。215、216、217は走査電極で、画素202
は赤用信号電極210と緑用信号電極213と走査電極
216の交差部で形成され図中では太線で示されてい
る。(E)は画素201周辺の横方向の要部断面図であ
り、218は液晶パネルの上ガラス、219は液晶パネ
ルの下ガラスで、液晶層220は走査電極と信号電極の
間にある。(F)は画素202周辺の横方向の要部断面
図であり、221は液晶パネルの上ガラス、222、2
23、224はそれぞれ信号電極209、210、21
1の下に積層配置した赤色フィルター、225、22
6、227は信号電極212、213、214の下に積
層配置した緑色フィルター、228は液晶パネルの下ガ
ラス、229は液晶を示している。(G)はスクリーン
上で画素201と202が重ね合わされ三原色成分を持
った画素を構成したときに色の分布を示した模式図であ
り、左側が赤と青、右側が緑と青の加色混合となってい
ることを示している。
【0013】第一実施例では光源にハロゲンランプ採用
し、分離光の第一成分として青、第二成分として赤と緑
を選んだ。この理由を図3を用いて説明する。図3はハ
ロゲンランプと再合成光の分光特性を示すグラフで、縦
軸301は強度、横軸302は波長の逆数、303、3
04、305はそれぞれ赤、緑、青のスペクトル領域、
306はハロゲンランプの分光曲線、307は再合成し
た光の分光特性であり、説明のため液晶パネルによる光
の減衰を偏光板とカラーフィルターだけと限定した。図
3においてハロゲンランプの分光特性306は赤成分が
多く青が少ないため、スライドプロジェクターなどで白
い図形を投影するとスクリーン上で黄色みがかってしま
う。図1の第一実施例では青の成分は液晶パネルの偏光
板のみで1/2に減衰するだけであるが、赤と緑はカラ
ーフィルターによる1/2の減衰が加わり全体で1/4
になる。これらの二成分の光を再合成すると図3の分光
曲線307が得られ、青が強調されるため投影像の白バ
ランスが改善される。また一般的に単板方式の液晶プロ
ジェクターに比べると、光源の分光特性が平坦であると
して、青は3倍、赤と緑は1.5倍の透過率となる。そ
こで透過光強度は合計すると約2倍になり、明るい投影
表示が可能となる。
【0014】図4に第二実施例の光学系の模式図を示し
た。図4において401はメタルハライドランプ、40
2は赤を反射し緑と青を透過させるダイクロイックミラ
ー、403と404は反射鏡、405は赤の図形を表示
する第一の液晶パネル、406は緑と青のカラーフィル
ターが内在した第二の液晶パネル、407は赤を反射し
緑と青を透過させるダイクロイックミラー、408は投
影レンズである。メタルハライドランプは分光特性上赤
が弱く青が強くなっているため、図4の光学系は図1の
第一実施例とは反対に赤を減衰の少ない経路に通し、青
をカラーフィルターが存在するため減衰の大きくなる経
路に通した。
【0015】図5に第三実施例の光学系の模式図を示し
た。図5において図1と同じ番号は同じ部材を示し、5
01は青を反射し赤と緑を透過するダイクロイックミラ
ーである。図1の第一実施例では第一と第二の光学フィ
ルターとして用いたダイクロイックミラー102、10
7を分離していたが、光学的な作用としてはどちらも青
を反射し赤と緑を透過させるので、図5のように一枚構
成にできる。図4でも同様に一枚化が可能であり、この
ようにすると二枚のダイクロイックミラー間の並行性や
角度の微調が不要となり調整簡単化が促進される。
【0016】図6に第四実施例の光学系の模式図を示し
た。図6において図1と同じ番号は同じ部材を示し、6
01はガラス、602はガラス601の上半分の領域で
形成され青を反射し赤と緑を透過させるダイクロイック
ミラー、603はガラス601の下半分の領域で形成さ
れ赤と緑を反射し青を透過するダイクロイックミラー
で、レンズ108の位置が図1の第一実施例と異なって
いる。図6においてダイクロイックミラー602で青が
反射されるときにガラス601の屈折の影響を受けない
ように、ダイクロイックミラー602をガラス601の
上面に形成しているが、同様の考え方でダイクロイック
ミラー603はガラス601の下面に形成した。
【0017】図7に第五実施例の第2の液晶パネルの画
素部の拡大図を示した。図7において701、702は
赤のカラーフィルター上に形成された信号電極、70
3、704は緑の信号電極上に形成された信号電極、7
05、706は走査電極で第一実施例とはカラーフィル
ター信号電極703、704、705、706の太さを
不均一にしたことが異なっている。図7の第五実施例は
長寿命のハロゲンランプなどで赤が緑に比べて強い場合
に緑のカラーフィルターを太くし、反対に赤のカラーフ
ィルターを細くすることで色のバランスを取りながら、
明度にたいして視感度上、緑が強く影響を与えるのを合
わせると、見かけ上投影像を明るく感じさせることがで
きる。
【0018】図8は第六実施例の光学系を示した模式図
である。図8において図1と同じ番号は同じ部材を示
し、801は第一の液晶パネルとして使用した青の色素
を配合されたゲストホスト型STN液晶パネルである。
駆動時に最も透過率の高いとき(以下オンと称する)に
は、STN液晶パネルの液晶に青の色素を加えても青の
透過率はほとんど低下しないが、駆動時に最も透過率の
低いとき(以下オフと称する)に色素による青の吸収が
起こるため、この青用のパネルはオン時の明るさを維持
したままコントラストがあがり、画質向上につながる。
【0019】図9は第七実施例の光学系を示した模式図
である。図9において図1と同じ番号は同じ部材を示
し、901は第二の液晶パネルとして使用したイエロー
モードSTN液晶パネルである。イエローモードはオン
が黄色でオフが紺色となり着色してしまうという性質が
あるが、色補正を行わないのでパネル全体では光の損失
が少なく明るい表示ができる。第七実施例のシステムで
はイエローモードの第二の液晶パネルに入射する光には
赤と緑の成分しかないので、たとえば赤と緑の両方がオ
ンしたときにその画素は加色混合で黄色になり、両方オ
フのときには青成分がないため黒となる。この結果、光
の損失が少ないため明るくコントラストの良い投影像が
得られる。また本実施例の第二の液晶パネルにブルーモ
ドーSTN液晶パネルを使っても同様な効果が得られ
る。ブルーモードはオンが白でオフが青になるが、本実
施例の光を分離するシステムでは第二の液晶パネルを透
過する光には青成分がないのでオフ時に青は透過せずコ
ントラストの良い表示ができる。
【0020】図10は第八実施例のカラフィルター構造
を示し,(A)は数画素分を拡大したカラーフィルター
の平面図、(B)は(A)の要部断面図である。図10
において、右下がりの斜線で示した1001は緑に着色
された領域、左下がりの斜線で示した1002は赤に着
色された領域、1003は緑と赤の領域の境界にあるブ
ラックマトリクス、1004はカラーフィルターをとり
つけているガラスである。図10(A)では赤の領域1
002と緑の領域はたがいちがいに配置されており、一
つの赤の領域1002と一つの緑の領域1001で一画
素を構成している。図10(B)では境界部で緑の領域
1001がはみ出し、赤の領域1002と緑の領域10
01の上に重っていることをしめしており、赤と緑の成
分を持つ透過光は両方とも吸収されてしまうので、境界
部がブラックマトリクス化する。単板方式のカラー液晶
プロジェクター用パネルでは三色の着色領域を持つの
で、境界を重ね合わせるだけでは二色の吸収しかできず
残りの一色が透過してしまい性能の良いブラックマトリ
クスは得られない。本実施例では光学的なシステム上こ
のような問題が解決されているので性能の良いブラック
マトリクスが構成できる。またブラックマトリクスを構
成するのには重ね合わせ以外に境界部で色素を混ぜ合わ
せても良い。第一実施例ではカラーフィルターが縦方向
に連続していた(縦ストライプと呼ばれている)が、こ
のタイプのカラーフィルターでブラックマトリクスを構
成すると走査電極の間から光が洩れてしまうので性能が
低下する。
【0021】図11に第九実施例の第一の液晶パネルの
信号電極の拡大図を示した。図11において1101、
1102、1103、1104は信号電極で、ピッチは
第二の液晶パネルの信号電極のピッチと同一であり、図
10と比較できるように等倍率で示した。テレビ画面な
どで高分解能表示を行う場合には第二の液晶パネルには
図10のカラーフィルターを用い、青用の第一の液晶パ
ネルは図11の信号電極構造にし、一画素を緑と青、な
いし赤と青という単位にしてしまい、赤緑青のカラー画
像信号をサンプリングする。このようにしても画像信号
には強い相関性があり、赤緑青の光強度バランスが取れ
ていれば一色成分を無視した正式でないサンプリングで
生じる画像劣化はそれほどめだたず、画素数を二倍にし
たことで高精細な表示が可能となった効果が大きくあら
われる。
【0022】図12は(A)が第十実施例、(B)が第
十一実施例の光学系の模式図である。図12において1
201と1216はランプ、1202と1215は第一
の光学フィルターとして用いたダイクロイックミラー、
1203、1208、1209、1210は反射鏡、1
204、1207、1211、1214は液晶パネル、
1205と1212は投影レンズ、1206と1213
は第二の光学フィルターとして使用したダイクロイック
ミラーで、(A)はランプ1201と投影レンズ120
5が隣接している例、(B)はランプ1216と投影レ
ンズ1212が直線的に配置された例である。図12
(A)で液晶パネル1204と1207のどちらか一方
が一色成分の透過する第一の液晶パネルで、他方が二色
成分の透過する第二の液晶パネルに対応するかは、ダイ
クロイックミラー1202の特性で決まる。(B)も同
様であり、図1の第一実施例や図6の第四実施例のよう
な配置でもダイクロイックミラーの特性を変えれば第一
と第二の液晶パネルの配置を逆転できる。
【0023】本発明にアクティブマトリクス型パネルを
用いると高コントラストで応答速度の速い液晶プロジェ
クターが得られる。また分散型の液晶パネルは偏光板を
必要としないので投影画像を明るくできる。強誘電性液
晶で液晶パネルを作成すると、メモリー性があるためデ
ータ転送や選択パルス幅等の駆動周波数の限界がなくな
り高精細な投影が可能となる。
【0024】光の干渉を用いた光学フィルターとして、
ダイクロイックミラー以外にもダイクロイックプリズム
がある。また三波長型の蛍光灯のように光の三原色を線
スペクトルで発生する光源を用いた場合、光の分離に回
折格子が使える。干渉を利用したカラーフィルターを使
うと、本発明の実施例で使っていた着色型のカラーフィ
ルターより光の損失を少なくでき投影像を明るくでき
る。第一の光学フィルターで光を分離する際に偏光方向
で分けてから一色成分と二色成分にして光学系を組む
と、入射側の偏光板を省略できるので光の損失を低下で
きる。一色成分の光源と二色成分の光源を準備して第一
の光学フィルターを省略出来ることは本発明から容易に
類推できる。
【0025】
【発明の効果】本発明による液晶プロジェクターは光を
第一成分と第二成分に分離し、第一成分はカラーフィル
ターによる減衰がないので単板方式の同色より3倍明る
い。第二成分ではカラーフィルターが二色で第一成分の
色に対応する領域がないため、単板方式よりもこの二色
が1.5倍の透過量となる。この結果単板方式に比べる
と約2倍の明るさが得られる。
【0026】また光源や液晶パネルの特性で弱点のある
光の成分を第一成分に割当て強力な補正をかけられるの
で、明るさや色バランス、コントラスト等が向上し、高
品質な画像が得られる。
【0027】さらに三板方式と比べると光源からレンズ
までの距離を短くできるので高精度の平行光が不要とな
り、平行光作成に必要とされるランプの発光部の大きさ
や反射鏡、コリメーションレンズなどが簡単化する。ま
たパネルとレンズの距離が三板方式よりも近接できるの
で高拡大率のレンズも簡単化する。このようにして光学
部品にたいする仕様が軽減する。
【0028】三板方式にたいして液晶パネルが一1枚、
光学フィルターが二個減るため、これにともなって固定
具などの周辺部品が小量になる。また要求される光学精
度が低下するため調整部品なども簡略化され大幅に部品
点数が減少する。
【0029】本発明では一枚の液晶パネルを残りの液晶
パネルに合わせれば良いので、三板方式に比べるとると
画素あわせに必要となる調整項目は半減する。また光路
が短いために反射鏡の取付角度の精度を高くする必要が
なく、さらにレンズと液晶パネルが近接するので、レン
ズの焦点深度を深くとれピント調整も容易になる。この
ように大幅に調整を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の光学部品と液晶パネルの
配置を示す模式図である。
【図2】本発明の第一実施例の液晶パネルとスクリーン
上で表される画素の説明図で (A)は青用の液晶パネルの平面図 (B)は赤と緑用の液晶パネルの平面図 (C)は(A)のパネルの画素周辺の拡大図 (D)は(B)のパネルの画素周辺の拡大図 (E)は(C)の要部断面図 (F)は(D)の要部断面図 (G)はスクリーン上に投影された画素の模式図であ
る。
【図3】本発明の第一実施例における光源と再合成光の
分光特性のグラフである。
【図4】本発明の第二実施例の光学系の模式図である。
【図5】本発明の第三実施例の光学系の模式図である。
【図6】本発明の第四実施例の光学系の模式図である。
【図7】本発明の第五実施例の第二の液晶パネルの画素
の拡大図である。
【図8】本発明の第六実施例の光学系の模式図である。
【図9】本発明の第七実施例の光学系の模式図である。
【図10】第八実施例のカラーフィルター構造の説明図
で (A)が数画素分を拡大した平面図 (B)が(A)の要部断面図である。
【図11】本発明の第九実施例の第一の液晶パネルの信
号電極を拡大した平面図である。
【図12】本発明の第十実施例と第十一実施例の光学系
の模式図で (A)が第十実施例 (B)が第十一実施例である。
【図13】従来例として単板方式の液晶プロジェクター
の光学系の模式図である。
【図14】従来例として三板方式の液晶プロジェクター
の光学系の模式図である。
【符号の説明】
101 光源として用いたハロゲンランプ 102 第一の光学フィルターとして用いたダイクロイ
ックミラー 103 反射鏡 104 反射鏡 105 第一の液晶パネル 106 第二の液晶パネル 107 第二の光学フィルターとして用いたダイクロイ
ックミラー 108 投影レンズ 209、210、211 赤色フィルター 212、213、214 緑色フィルター 306 ハロゲンランプの分光曲線 307 再合成光の分光曲線 401 光源として用いたメタルハライドランプ 402 ダイクロイックミラー 405 第一の液晶パネル 406 第二の液晶パネル 407 ダイクロイックミラー 501 ダイクロイックミラー 601 ガラス 602 ダイクロイックミラー 603 ダイクロイックミラー 701、702 赤色フィルター上の信号電極 703、704 緑色フィルター上の信号電極 801 ゲストホストSTNパネル 901 イエローモードSTNパネル 1001 緑の着色領域 1002 赤の着色領域 1003 ブラックマトリクス 1101、1102、1103、1104 信号電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射した光を液晶パネルに透過
    させ、前記液晶パネル上に表示されている画像を投影す
    る液晶プロジェクターにおいて、光の三原色のうち一色
    分のスペクトルを持つ第一成分光と2色分のスペクトル
    を持つ第二成分光に分離する第一の光学フィルターと、
    前記第一成分光を入射し該成分光の色に対応する画像を
    表示する第一の液晶パネルと、二色カラーフィルターを
    有し、前記第二成分光を入射し二色カラー表示を行う第
    二の液晶パネルと、前記第一と第二の液晶パネルを透過
    してきた第一と第二の成分光を再合成する第二の光学フ
    ィルターを備えたことを特徴とする液晶プロジェクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 光源がハロゲンランプであり、第一成分
    光が青で、第二成分光が緑と赤であることを特徴とする
    請求項1記載の液晶プロジェクター。
  3. 【請求項3】 光源がメタルハライドランプであり、第
    一成分光が赤で、第二成分光が緑と青であることを特徴
    とする請求項1記載の液晶プロジェクター。
  4. 【請求項4】 第一と第二の光学フィルターが一枚のダ
    イクロイックミラーで構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の液晶プロジェクター。
  5. 【請求項5】 第一と第二の光学フィルターが同一のガ
    ラス上に形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の液晶プロジェクター。
  6. 【請求項6】 二色カラーフィルター画素部における各
    色の面積が不均一なことを特徴とする請求項1記載の液
    晶プロジェクター。
  7. 【請求項7】 第一の液晶パネルが青の色素を配合され
    たゲストホストSTN液晶パネルであることを特徴とす
    る請求項1記載の液晶プロジェクター。
  8. 【請求項8】 第二の液晶パネルがイエローモードST
    N液晶パネルまたはブルーモード液晶パネルであること
    を特徴とする請求項1記載の液晶プロジェクター。
  9. 【請求項9】 二色カラーフィルターの境界部が混合も
    しくは重ね合わせにより第二の成分光を遮光するブラッ
    クマトリクスを有することを特徴とする請求項1記載の
    液晶プロジェクター。
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