JPH0515514A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH0515514A
JPH0515514A JP3157978A JP15797891A JPH0515514A JP H0515514 A JPH0515514 A JP H0515514A JP 3157978 A JP3157978 A JP 3157978A JP 15797891 A JP15797891 A JP 15797891A JP H0515514 A JPH0515514 A JP H0515514A
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Keiji Furui
啓二 古井
Takao Kasugai
隆夫 春日井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、3回以上の奇数回アベレージ
ングを行った場合にあっても、S/N比の向上とアーチ
ファクトの低減を図った磁気共鳴イメージング装置を提
供することにある。 【構成】複数回に亙って同一位相エンコードに係る磁気
共鳴信号を収集し該収集した信号を加減算処理して再構
成処理に係る位相エンコードデータを得るためのアベレ
ージング手段を具備してなる磁気共鳴イメージング装置
において、前記アベレージング手段は、前記同一位相エ
ンコードに係る磁気共鳴信号を正相と逆相とについてn
(3以上の奇数)回収集し、該収集したn個の磁気共鳴
信号のうちの1つについては1回余分に前記加減算処理
を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴(MR:magn
etic resonance )現象を利用し画像を生成し得る磁気
共鳴イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴現象は、静磁場中に置かれた零
でないスピン及び磁気モ―メントを持つ原子核が特定の
周波数の電磁波のみを共鳴的に吸収・放出する現象であ
り、この原子核は下記式に示す角周波数ω0 (ω0 =2
πν0 ,ν0 ;ラ―モア周波数)で共鳴する。 ω0 =γH0 ここで、γは原子核の種類に固有の磁気回転比であ
り、また、H0 は静磁場強度である。
【0003】以上の原理を利用して生体診断を行う装置
は、上述の共鳴吸収の後に誘起される上記と同じ周波数
の電磁波を信号処理して、原子核密度,縦緩和時間
1 ,横緩和時間T2 ,流れ,化学シフト等の磁気共鳴
パラメータが反映された診断情報例えば被検者のスライ
ス像等を無侵襲で得るようにしている。
【0004】そして、磁気共鳴による診断情報の収集
は、静磁場中に配置した被検者の全部位を励起し且つ信
号収集することができるものであるが、装置構成上の制
約やイメ―ジング像の臨床上の要請から、実際の装置と
しては特定の部位に対する励起とその信号収集とを行う
ようにしている。
【0005】この場合、イメ―ジング対象とする特定部
位は、一般にある厚さを持ったスライス部位であるのが
通例であり、このスライス部位からのエコ―信号やFI
D信号の磁気共鳴信号(MR信号)を多数回のデ―タエ
ンコ―ド過程を実行することにより収集し、これらデ―
タ群を、例えば2次元フ―リエ変換法により画像再構成
処理することにより前記特定スライス部位の断層像(ス
ライス像)を生成するようにしている。
【0006】このような磁気共鳴イメージング装置は、
通常、データのS/N比の向上やアーチファクトの低減
を図るためのアーレージング手段を有している。以下、
図10を参照して従来のアベレージング手段について説
明する。すなわち、図10は2回アベレージング手法を
示すものであり、再構成に供する一つのデータ(一つの
位相エンコードデータ)を同じ位相エンコード量の二つ
のデータから作出すものである。
【0007】データ収集としては、一番目のデータS1
の収集に続き、これと180°位相を変えて二番目のデ
ータS2 を収集し、これらデータS1 ,S2 を保持して
おく。ここで、データS1 ,S2 はそれぞれ直流分DC
が付加され、また、FID(自由誘導減衰)の流れ込み
部FFが含まれている。
【0008】これらデータS1 ,S2 の減算値(S1 −
S2 )をデータ数である2で除算し、一つの位相エンコ
ードデータS=((S1 −S2 )/2)を得る。この位
相エンコードデータSは、直流分DCとFID(自由誘
導減衰)の流れ込み部FFとが相殺され、またS/N比
の向上が図られ、診断に好適な画像が得られる。
【0009】上述した図10に示す2回アベレージング
手法の他に従来から1回アベレージング手法と称される
技法がある。この1回アベレージング手法は、位相エン
コーディング毎に位相量を180°変えてデータを収集
することにより、アーチファクトの発生を図11に示す
ように、最高周波数領域(関心領域外)に追い出すこと
ができるものである。図11において、表示部の画面2
3Aには画像IMが現れているが、画面23Aの両隅に
アーチファクトAFが現れるものとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の磁気共鳴イメージング装置におけるアベレージング手
段は、一回又は2回のアベレージングにより、S/N比
の向上や不要成分の除去が行われ有益であるが、この利
点をさらに向上すべく、例えば、3回のアベレージング
を行うには上述した手法は採用することができない。以
下、上述した2回アベレージングと同様の手法で3回ア
ベレージングを行った場合の問題点を図12及び図13
を参照して説明する。
【0011】すなわち、図12は3回アベレージング手
法を示すものであり、再構成に供する一つのデータ(一
つの位相エンコードデータ)を同じ位相エンコード量の
三つのデータから作出すものである。収集に続き、これ
と180°位相を変えて二番目のデータS2 を収集し、
さらに、これと180°位相を変えて一番目のデータS
1 と同じにて三番目のデータS3 を収集し、これらデー
タS1 ,S2 ,S3 を保持しておく。ここで、データS
1 ,S2 ,S3 はそれぞれ直流分DCが付加され、ま
た、FID(自由誘導減衰)の流れ込み部FFが含まれ
ている。
【0012】これらデータS1 ,S2 ,S3 の加算値
(S1 −S2 +S3 )をデータ数である3で除算し、一
つの位相エンコードデータS4 =((S1 −S2 +S3
)/3)を得る。この位相エンコードデータS4 は、
直流分DC及びFID(自由誘導減衰)の流れ込み部F
Fが相殺されないままであり、S/N比の向上が図られ
てはいるものの、図13に示すように、画面23Aにお
いて画像IMの要部が現れる中央部にアーチファクトA
Fが現れるものとなり、診断上に好ましくない画像とな
ってしまう。
【0013】そこで本発明の目的は、3回以上の奇数回
アベレージングを行った場合にあっても、S/N比の向
上とアーチファクトの低減を図った磁気共鳴イメージン
グ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し且つ目的を達成するために次のような手段を講じた構
成としている。すなわち、請求項1に係る発明は、複数
回に亙って同一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収
集し該収集した信号を加減算処理して再構成処理に係る
位相エンコードデータを得るためのアベレージング手段
を具備してなる磁気共鳴イメージング装置において、前
記アベレージング手段は、
【0015】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号を正相と逆相とについてn(3以上の奇数)回収集
し、該収集したn個の磁気共鳴信号のうちの1つについ
ては1回余分に前記加減算処理を行うことを特徴とす
る。
【0016】請求項2に係る発明は、複数回に亙って同
一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収集し該収集し
た信号を加減算処理して再構成処理に係る位相エンコー
ドデータを得るためのアベレージング手段を具備してな
る磁気共鳴イメージング装置において、
【0017】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号についてn(3以上の奇数)回収集するものであって
位相エンコード毎に励起パルスの位相を反転させ且つn
回のうち奇数回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集
時とは位相を反転させてデータを収集し、該収集したn
個の磁気共鳴信号について前記加減算処理して再構成処
理に係る位相エンコードデータを得るアベレージング手
段、を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング
装置、である。
【0018】請求項3に係る発明は、複数回に亙って同
一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収集し該収集し
た信号を加減算処理して再構成処理に係る位相エンコー
ドデータを得るためのアベレージング手段を具備してな
る磁気共鳴イメージング装置において、
【0019】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号を正相と逆相とについてn(3以上の奇数)回収集
し、該収集したn個の磁気共鳴信号のうちの1つについ
ては1回余分に前記加減算処理を行う第1のアベレージ
ング手段と、
【0020】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号についてn(3以上の奇数)回収集するものであって
位相エンコード毎に励起パルスの位相を反転させ且つn
回のうち奇数回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集
時とは位相を反転させてデータを収集し、該収集したn
個の磁気共鳴信号について前記加減算処理して再構成処
理に係る位相エンコードデータを得る第2のアベレージ
ング手段とを備え、前記第1のアベレージング手段と前
記第2のアベレージング手段とが選択的に実行され得る
構成としたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装
置、である。
【0021】
【作用】請求項1に係る発明によれば、実質的に偶数回
アベレージングを行うものとなるから、直流分とFID
(自由誘導減衰)の流れ込み部とが相殺され、またS/
N比の向上が図られ、診断に好適な画像が得られる。
【0022】請求項2に係る発明によれば、例えば、3
回アベレージングの場合、一つ目と二つ目のデータは従
来技術にて述べた2回アベレージングの同じ方法で収集
し、三つ目のデータは一回アベレージングの従来例と同
じように位相エンコーデイング毎に励起パルスの位相を
反転させて収集し、これらを加算平均して画像を作成す
ると、アーチファクトは最高周波数領域に追い出された
ものとなる。よって、S/N比の向上が図られ、診断に
好適な画像が得られる。請求項3に係る発明によれば、
請求項1に係る発明によるものと請求項2に係る発明に
よるものとのを、診断条件等により所望にて選択できる
ものである。
【0023】
【実施例】以下本発明に係る磁気共鳴イメージング装置
を図面を参照して説明する。すなわち、図1に示すよう
に、本装置は、被検者Pを内部に収容し得るマグネット
アッセンブリ10を有する。
【0024】このマグネットアッセンブリ10は、永久
磁石又は常電導磁石又は超電導磁石のいずれか又は組合
せに係る静磁場磁石と、傾斜磁場コイルと、励起用の高
周波パルスの送信及び磁気共鳴信号の受信のうち少なく
とも一方を行うRFコイルとを有する。
【0025】マグネットアッセンブリ10の静磁場磁石
は、それが常電導磁石又は超電導磁石であるとすると、
その電流制御等を行う静磁場制御回路11を付設してい
る。また、マグネットアッセンブリ10の傾斜磁場コイ
ルは、システムコントローラ13により指令を受ける傾
斜磁場制御回路12により制御される。
【0026】さらに、マグネットアッセンブリ10のR
Fコイルは、高周波発振器14,ゲート回路15,電力
制御器16からなる送信系と、ディプレクサ回路17,
プリアンプ18,A/D変換器19aを含む位相検波回
路19,本実施例装置の要部をなす1次元前処理手段2
0,波形メモリ21からなる受信系とにより送受信駆動
される。受信系により得られたデータは、画像作成部2
2に送られ、ここでスライス画像等が作成され、表示部
23にて表示されるようになっている。
【0027】1次元前処理手段20の詳細は図2に示さ
れる。すなわち、1次元前処理手段20は、第1のプロ
グラムメモリ20a,第2のプログラムメモリ20b,
切換器20c,プログラマブル信号演算器20d,バッ
ファメモリ20eから構成される。
【0028】上述した各構成要素において、システムコ
ントローラ13は、例えば図3に示すパルスシーケンス
を実行できるものとなっていると共に1次元前処理手段
20の切換器20cに対して切換信号ESを与えるもの
となっている。なお、図3は第i位相エンコードデータ
のデータ収集過程に係る波形図を示しており、且つ三つ
のデータにより一つの位相エンコードデータを得るもの
としている。ここでは、パルスシーケンスは、90°−
180°パルス系列であるスピンエコー法を一例とする
ものであり、90°励起パルス及びスライス用傾斜磁場
S で選択励起し、位相エンコード傾斜磁場GE 及びリ
ード用傾斜磁場GR の印加に続き、180°励起パルス
及びスライス用傾斜磁場GS を印加し、リード用傾斜磁
場GR の印加により一つ目のエコー信号を収集する。次
に、二つ目のエコーを収集するのであるが、二つ目のエ
コー収集のための90°励起パルスは、一つ目のエコー
信号を収集する際の90°励起パルスを正相としたと
き、逆相となっている。さらに次に、三つ目のエコーを
収集する際、その90°励起パルスは正相としている。
【0029】図2に示した1次元前処理手段20の第1
のプログラムメモリ20aは、図4に示す3回アベレー
ジング手法をコンピュータプログラムの形式で保持して
なり、また、第2のプログラムメモリ20bは、図5,
図6,図7に示す3回アベレージング手法をコンピュー
タプログラムの形式で保持してなる。
【0030】以下、図4に示す3回アベレージング手法
を説明する。すなわち、図2にて切換器20cが第1の
プログラムメモリ20aに切換わっているとし、図3に
示すパルスシーケンスに従って、一番目のエコー信号を
収集するための励起パルスと、三番目のエコー信号を収
集するための励起パルスとを正相にて、二番目のエコー
信号を収集するための励起パルスを逆相にて印加する。
【0031】この励起パルスの印加によって収集される
信号はA/D変換器19aにてディジタル化され、一つ
の位相エンコードデータを得るための3つのデータとし
てバッファメモリ20eに蓄えられる。図4に示すよう
な3つのデータS1 ,S2 ,S3 に対し、(S1 −S2
)/2=S4 ,(S3 −S2 )/2=S5 なる演算
を施し、データS4 ,S5 を得る。この場合、二つ目の
データS2 は2度使用されることになる。そして、プロ
グラマブル信号演算器20dにて、(S4 +S5)/2
=Sを求める。このSが、この位相エンコードに係るデ
ータとなる。
【0032】このデータSは(S1 −2S2 +S3 )/
4にて求まるものであり、実質的に偶数回アベレージン
グを行うものとなるから、直流分とFID(自由誘導減
衰)の流れ込み部とが相殺され、またS/N比の向上が
図られ、診断に好適な画像が得られる。
【0033】上記において、3つのデータS1 ,S2 ,
S3 を求めるのに、励起パルスを正相に、また逆相にて
収集する、つまり位相を逆にする方法に代えて、励起パ
ルスの振幅の符号を逆にする方法であっても良い。
【0034】次に、図5,6,7に示す3回アベレージ
ング手法を説明する。すなわち、図2にて切換器20c
が第2のプログラムメモリ20bに切換わっていると
し、図3に示すパルスシーケンスに従って、一番目のエ
コー信号と二番目のエコー信号の収集のための励起パル
スは、エンコーデング毎に位相を切換えて印加される。
この励起パルスの印加によって収集される信号はA/D
変換器19aにてディジタル化され、一つの位相エンコ
ードデータを得るための3つのデータとしてバッファメ
モリ20eに蓄えられる。
【0035】そして、プログラマブル信号演算器20d
にて、これら3つのデータS1 ,S2 ,S3 に対し、そ
れぞれに対応した加減算を行う。こうして得られた位相
エンコードデータを用いた再構成画像は、アーチファク
トが最高周波数領域(関心領域外)に追い出されたもの
とすることができるものである。
【0036】具体的には、図5,図6にて示される。す
なわち、第1位相エンコードデータは、図6に示すよう
に、一番目データを正相にて加算し、二番目データを逆
相にて減算し、三番目のデータを正相にて加算すること
により、第1位相エンコードデータを得るためのアベレ
ージング後のデータが得られる。
【0037】次に、第2位相エンコードデータは、一番
目データを正相にて加算し、二番目データを逆相にて減
算し、三番目のデータも逆相にて減算することにより、
第2位相エンコードデータを得るためのアベレージング
後のデータが得られる。さらに、第3位相エンコードデ
ータは、第1位相エンコードデータのときと同じよう
に、一番目データを正相にて加算し、二番目データを逆
相にて減算し、三番目のデータを正相にて加算すること
により、第3位相エンコードデータを得るためのアベレ
ージング後のデータが得られる。
【0038】以上により求めた第1位相エンコードデー
タ、第2位相エンコードデータ、第3位相エンコードデ
ータ、…により画像再構成することにより、その画像は
アーチファクトが最高周波数領域(関心領域外)に追い
出されたものとすることができる。図5の他に、図7に
示す方法でも良い。また、上記においては、位相を逆に
する方法に代えて、励起パルスの振幅の符号を逆にして
も良い。
【0039】なお、上記においては、1次元前処理手段
20は、第1のプログラムメモリ20a,第2のプログ
ラムメモリ20b,切換器20c,プログラマブル信号
演算器20d,バッファメモリ20eから構成されると
しているが、図8に示すように、1次元前処理手段20
を、第1のプログラムメモリ20a,切換器20c,プ
ログラマブル信号演算器20d,バッファメモリ20e
から構成し、図9に示すように、1次元前処理手段20
を、第2のプログラムメモリ20b,切換器20c,プ
ログラマブル信号演算器20d,バッファメモリ20e
から構成したものとであっても良い。この他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できるもので
ある
【0040】。
【発明の効果】本発明は上記課題を解決し且つ目的を達
成するために次のような手段を講じた構成としている。
すなわち、請求項1に係る発明は、複数回に亙って同一
位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収集し該収集した
信号を加減算処理して再構成処理に係る位相エンコード
データを得るためのアベレージング手段を具備してなる
磁気共鳴イメージング装置において、前記アベレージン
グ手段は、
【0041】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号を正相と逆相とについてn(3以上の奇数)回収集
し、該収集したn個の磁気共鳴信号のうちの1つについ
ては1回余分に前記加減算処理を行うことを特徴とし、
この構成によると、実質的に偶数回アベレージングを行
うものとなるから、直流分とFID(自由誘導減衰)の
流れ込み部とが相殺され、またS/N比の向上が図ら
れ、診断に好適な画像が得られる。
【0042】請求項2に係る発明は、複数回に亙って同
一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収集し該収集し
た信号を加減算処理して再構成処理に係る位相エンコー
ドデータを得るためのアベレージング手段を具備してな
る磁気共鳴イメージング装置において、
【0043】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号についてn(3以上の奇数)回収集するものであって
位相エンコード毎に励起パルスの位相を反転させ且つn
回のうち奇数回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集
時とは位相を反転させてデータを収集し、該収集したn
個の磁気共鳴信号について前記加減算処理して再構成処
理に係る位相エンコードデータを得るアベレージング手
段、
【0044】を具備することを特徴とする磁気共鳴イメ
ージング装置、であり、この構成によると、例えば、3
回アベレージングの場合、一つ目と二つ目のデータは従
来と技術にて述べた2回アベレージングの同じ方法で収
集し、三つ目のデータは一回アレレージングの従来例と
同じように位相エンコーデイング毎に励起パルスの位相
を反転させて収集し、これらを加算平均して画像を作成
すると、アーチファクトは最高周波数領域に追い出され
たものとなる。よって、S/N比の向上が図られ、診断
に好適な画像が得られる。
【0045】請求項3に係る発明は、複数回に亙って同
一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を収集し該収集し
た信号を加減算処理して再構成処理に係る位相エンコー
ドデータを得るためのアベレージング手段を具備してな
る磁気共鳴イメージング装置において、
【0046】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号を正相と逆相とについてn(3以上の奇数)回収集
し、該収集したn個の磁気共鳴信号のうちの1つについ
ては1回余分に前記加減算処理を行う第1のアベレージ
ング手段と、
【0047】前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信
号についてn(3以上の奇数)回収集するものであって
位相エンコード毎に励起パルスの位相を反転させ且つn
回のうち奇数回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集
時とは位相を反転させてデータを収集し、該収集したn
個の磁気共鳴信号について前記加減算処理して再構成処
理に係る位相エンコードデータを得る第2のアベレージ
ング手段とを備え、
【0048】前記第1のアベレージング手段と前記第2
のアベレージング手段とが選択的に実行され得る構成と
したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置であ
り、この構成によると、請求項1に係る発明によるもの
と請求項2に係る発明によるものとのを、診断条件等に
より所望にて選択できるものである。
【0049】よって本発明によれば、3回以上の奇数回
アベレージングを行った場合にあっても、S/N比の向
上とアーチファクトの低減を図った磁気共鳴イメージン
グ装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気共鳴イメージング装置の一
実施例の構成を示す図。
【図2】図1における一次元前処理手段の詳細ブロック
図。
【図3】本実施例で実行される得るパルスシーケンスの
波形図。
【図4】図2に示す第1のプログラムメモリに格納され
たプログラムにより実行されるアベレージング技法を示
す図。
【図5】図2に示す第2のプログラムメモリに格納され
たプログラムにより実行されるアベレージング技法を示
す図。
【図6】図5に示す記号の意味するところを示す図。
【図7】図2に示す第2のプログラムメモリに格納され
たプログラムにより実行される図5に示すものとは異な
るアベレージング技法を示す図。
【図8】図1における一次元前処理手段の図2に示すも
のとは異なる詳細ブロック図。
【図9】図1における一次元前処理手段の図2及び図8
に示すものとは異なる詳細ブロック図。
【図10】従来のアベレージング技法の一例を示す図。
【図11】図10に示すアベレージング技法の作用を示
す図。
【図12】従来のアベレージング技法の他の例を示す
図。
【図13】図12に示すアベレージング技法の作用を示
す図。
【符号の説明】
10…マグネットアッセンブリ、11…静磁場制御回
路、12…傾斜磁場制御回路、13…システムコントロ
ーラ、14…高周波発振器、15…ゲート回路、16…
電力制御器、17…ディプレクサ回路、18…プリアン
プ18、19…表示部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回に亙って同一位相エンコードに
    係る磁気共鳴信号を収集し該収集した信号を加減算処理
    して再構成処理に係る位相エンコードデータを得るため
    のアベレージング手段を具備してなる磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記アベレージング手段は、 前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を正相と逆
    相とについてn(3以上の奇数)回収集し、該収集した
    n個の磁気共鳴信号のうちの1つについては1回余分に
    前記加減算処理を行うことを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  2. 【請求項2】 複数回に亙って同一位相エンコードに
    係る磁気共鳴信号を収集し該収集した信号を加減算処理
    して再構成処理に係る位相エンコードデータを得るため
    のアベレージング手段を具備してなる磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信号についてn
    (3以上の奇数)回収集するものであって位相エンコー
    ド毎に励起パルスの位相を反転させ且つn回のうち奇数
    回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集時とは位相を
    反転させてデータを収集し、該収集したn個の磁気共鳴
    信号について前記加減算処理して再構成処理に係る位相
    エンコードデータを得るアベレージング手段、 を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装
    置。
  3. 【請求項3】 複数回に亙って同一位相エンコードに
    係る磁気共鳴信号を収集し該収集した信号を加減算処理
    して再構成処理に係る位相エンコードデータを得るため
    のアベレージング手段を具備してなる磁気共鳴イメージ
    ング装置において、 前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信号を正相と逆
    相とについてn(3以上の奇数)回収集し、該収集した
    n個の磁気共鳴信号のうちの1つについては1回余分に
    前記加減算処理を行う第1のアベレージング手段と、 前記同一位相エンコードに係る磁気共鳴信号についてn
    (3以上の奇数)回収集するものであって位相エンコー
    ド毎に励起パルスの位相を反転させ且つn回のうち奇数
    回のデータ収集時はそれ以外のデータ収集時とは位相を
    反転させてデータを収集し、該収集したn個の磁気共鳴
    信号について前記加減算処理して再構成処理に係る位相
    エンコードデータを得る第2のアベレージング手段とを
    備え、 前記第1のアベレージング手段と前記第2のアベレージ
    ング手段とが選択的に実行され得る構成としたことを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102431753A (zh) * 2011-09-20 2012-05-02 中联重科股份有限公司 压缩式垃圾车及其滑板位置控制方法、装置与***

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