JPH0515411A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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Publication number
JPH0515411A
JPH0515411A JP3197488A JP19748891A JPH0515411A JP H0515411 A JPH0515411 A JP H0515411A JP 3197488 A JP3197488 A JP 3197488A JP 19748891 A JP19748891 A JP 19748891A JP H0515411 A JPH0515411 A JP H0515411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neck
strength
polycarbonate
toothbrush
neck portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP3197488A
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English (en)
Inventor
Kenji Kaneko
憲司 金子
Satoshi Hayashi
聰 林
Ryuichi Isaka
隆一 井坂
Kazutoshi Endo
和俊 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静的強度、衝撃強度を高めると同時に、疲労
強度を含めた安全性を向上させた歯ブラシを提供するこ
と。 【構成】 植毛部2先端から首部3までを直線状に形成
し、その長さを60mm以上に設定し、首部3と把持部
4との接続部をテーパ状に形成するとともに、残りの首
部3を均一径とし、素材をポリカーボネートとポリエチ
レンテレフタレートのポリマーブレンドを主成分とした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口腔内の隅々まで刷掃で
き、操作性が高く、実用上首部が十分な強度を有する歯
ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、歯ブラシは首部を細長く、植毛部
を小さくする方向に設計変更されてきており、その素材
としてはAS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂から
降伏のみで破壊しないポリプロピレンが主流になってき
た。しかし、ポリプロピレンは低温になると脆性破壊し
易くなり、常温でも急激な力が加わると破壊することが
ある。このポリプロピレン以外ではナイロン、ポリカー
ボネート、PET(ポリエチレンテレフタレート)およ
びPBT(ポリブチレンテレフタレート)が用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記歯
ブラシの材質では実用上強度に問題がある。すなわち、
細長く形成した場合ナイロン、PET、PBTでは強度
不足で次第に塑性変形してしまう問題があり、またポリ
カーボネートは強度が高いものの、歯磨剤中の香料成分
に侵され易いという問題点があった。一般に、プラスチ
ックの疲労強度については、あまり検討されておらず、
まして歯ブラシの首部の疲労強度を考慮したものは見当
たらない。そして、近年首部を細長く、植毛部を小さく
する傾向を満たし、使用性を追及すると同時に、材料物
性の限界点を見極め、安全性を確保することが要求され
ている。そこで、本発明は上記事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、静的強度、衝撃強度
を高めると同時に、疲労強度を含めた安全性を向上させ
た歯ブラシを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る歯ブラシにあっては、植毛部先端か
ら首部までを直線状に形成し、その長さを60mm以上
に設定し、上記首部と把持部との接続部をテーパ状に形
成するとともに、残りの首部を均一径とし、素材をポリ
カーボネートとポリエチレンテレフタレートのポリマー
ブレンドを主成分としたものである。また、首部の最小
径部分の断面形状は角を面取りした略四角形であること
が好ましい。なお、素材には熱安定化剤を含むこともで
きる。
【0005】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、首部と
把持部との接続部をテーパ状に形成したので、植毛部に
力を加える際に応力集中が起こり難くなる。また、植毛
部先端から首部までの長さを60mm以上に設定したか
ら、把持部の一部を口腔内に入れずに、第2大臼歯まで
刷掃できる。さらに、素材はポリカーボネートとポリエ
チレンテレフタレートのポリマーブレンドを主成分とし
たので、脆性破壊し難くなる。この場合、素材に熱安定
化剤を含むと、成形の熱履歴による物性劣化が生じなく
なる。そして、首部の最小径部分の断面形状は角を面取
りした略四角形としたので、同一径の首部であっても断
面2次モーメントが大きくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は本発明に係る歯ブラシの一実施
例を示す。同図に示すように、歯ブラシ本体1は植毛部
2、首部3および把持部4から形成され、植毛部2の先
端から首部3までが直線状に形成されている。そして、
首部3と把持部4との接続部をテーパ状に形成してテー
パ部5としている。ところで、刷掃時に植毛部2に圧力
が加わると、首部3には曲げ応力が発生し、その最大応
力が生ずる部分で、破壊(静的・衝撃・疲労)、降伏が
生じ易い。これを回避するためには、応力集中が起こら
ない首部3の形状、すなわち“平等強さのはり”として
設計すればよい。しかし、実際の歯ブラシの首部では、
使用性の面から細い部分を極力長くすることが求められ
るとともに、製品としてのデザイン性も加味されなくて
はならない。そこで、本実施例では最も応力集中の起こ
り易い首部3と把持部4との接続部にテーパ部5を設
け、断面の急激な変化を避けるようにしている。
【0007】また、テーパ部6を除いた首部3の径は極
力細く均一にすることが使用性の面で望ましく、図1お
よび図2においては首部3の最小径を4.5mm以下に
してある。そして、図3(B)に示すように首部3は断
面四角形の角を面取りして形成してある。これは、同一
径であるならば、断面が円形であるよりも、断面2次モ
ーメントの大きい四角形とする方が強度面で有利となる
からである。。近年、刷掃法はローリング法からスクラ
ブ法が主流になりつつあり、咬合面の刷掃を考慮する
と、首部3の幅方向よりも厚み方向の応力集中を避ける
ようにするため、首部3全長に対して幅方向よりも厚み
方向のテーパ部5の比率が同じか、あるいは多いほうが
望ましい。
【0008】さらに、本実施例では植毛部2先端からテ
ーパ部5を含めた首部3までの長さを60mm以上に設
定している。すなわち、日本人の永久歯列弓の平均サイ
ズを参考とし、下顎よりも上顎の方が大きく、上顎の第
2大臼歯遠心面と正中線(第1切歯の間)までの距離
は、約60mmである。したがって、把持部4の一部ま
で口腔内に入れずに第2大臼歯まで刷掃するためには、
植毛部2先端からテーパ部5を含めた首部3までの長さ
aが60mm以上であることが、使用性の面から好まし
い。そして、刷掃のための前後運動や唇の厚さ、第3大
臼歯(いわゆる、親知らず)まで考慮するならば、長さ
aは70〜75mm以上であることが好ましいことが判
明した。
【0009】さらに、本実施例では素材としてポリカー
ボネートとポリエチレンテレフタレートのポリマーブレ
ンドを主成分としている。すなわち、ポリカーボネート
は機械的強度に優れているものの、成形条件の内、材料
乾燥時間が長く、成形温度が高く、射出圧力が高いなど
の問題があって、民生品である歯ブラシ用素材としては
扱い難い面がある。また、ポリカーボネートは歯磨剤中
の香料によって、クラックが発生し易いため、強度面で
の利点を生かしきれない。そこで、機械的強度もある程
度高く、歯磨剤中の香料にも侵され難い素材であるポリ
カーボネートとポリエチレンテレフタレートとのポリマ
ーブレンドが用いられる。実際上、単なる混合だけのポ
リマーブレンドでは、相補的な性能が十分ではないが、
熱安定化剤を加えることによって、成形時の熱による物
性低下を防止することができる。以下、表1、表2にポ
リカーボネートおよびポリエチレンテレフタレートのポ
リマーブレンドとポリカーボネートとの成形条件の比
較、物性値の比較を示す。また、表3には、平線による
植毛を行った植毛部を歯磨剤又はアルコールに浸漬した
場合のクラックの発生した植毛穴数の比率を示す。表4
は、首部は一般形状のまま、細長くした場合と、本実施
例における、たわみ量と、耐疲労回数を示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】したがって、本実施例では上記のようにポ
リカーボネートとポリエチレンテレフタレートのポリマ
ーブレンドを主成分とした素材を用いることによって、
特異的に細長い首部3を形成できるようになった。この
場合、少なくともポリカーボネートとポリエチレンテレ
フタレートを主成分とすればよく、フィラー等の強化材
を加えてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る歯ブ
ラシによれば、首部の静的強度のみならず、衝撃強度、
疲労強度をも含めて首部の安全性を確保しつつ、首部を
特異的に細長くして使い勝手がよくなる。また、首部の
最小径部分の断面形状を角を面とりした略四角形とした
ので、上記各強度を一段と高めることができる。さら
に、素材に熱安定化剤を加えることにより、成形時の熱
による物性低下を未然に防止することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯ブラシの一実施例を示す平面図
である。
【図2】図1の部分断面側面図である。
【図3】(A),(B),(C),(D)および(E)
はそれぞれ図2におけるA−A線,B−B線,C−C
線,D−D線およびE−E線の拡大断面端面図である。
【符号の説明】
1 歯ブラシ本体 2 植毛部 3 首部 4 把持部 5 テーパ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植毛部先端から首部までを直線状に形成
    し、その長さを60mm以上に設定し、上記首部と把持
    部との接続部をテーパ状に形成するとともに、残りの首
    部を均一径とし、素材をポリカーボネートとポリエチレ
    ンテレフタレートのポリマーブレンドを主成分としたこ
    とを特徴とする歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 上記首部の最小径部分の断面形状は角を
    面取りした略四角形である請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 上記素材に熱安定化剤を含んでなる請求
    項1又は2記載の歯ブラシ。
JP3197488A 1991-07-12 1991-07-12 歯ブラシ Pending JPH0515411A (ja)

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JP3197488A JPH0515411A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 歯ブラシ

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JP3197488A JPH0515411A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 歯ブラシ

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JPH0515411A true JPH0515411A (ja) 1993-01-26

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ID=16375308

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JP3197488A Pending JPH0515411A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 歯ブラシ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013085006A1 (ja) * 2011-12-07 2013-06-13 ライオン株式会社 歯ブラシ
KR20180120144A (ko) * 2016-03-09 2018-11-05 라이온 가부시키가이샤 칫솔
WO2022050305A1 (ja) * 2020-09-03 2022-03-10 ライオン株式会社 歯ブラシ

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