JPH05151349A - 画像データ圧縮方法および符号化回路 - Google Patents

画像データ圧縮方法および符号化回路

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JPH05151349A
JPH05151349A JP31694091A JP31694091A JPH05151349A JP H05151349 A JPH05151349 A JP H05151349A JP 31694091 A JP31694091 A JP 31694091A JP 31694091 A JP31694091 A JP 31694091A JP H05151349 A JPH05151349 A JP H05151349A
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JP31694091A
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Shigeru Yoshida
茂 吉田
Yoshiyuki Okada
佳之 岡田
Yasuhiko Nakano
泰彦 中野
Hirotaka Chiba
広隆 千葉
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は,スライド辞書型ジブ−レンペル符号
を,2次元画像データにおける複数ラインランレングス
・ユニバーサル符号化によるデータ圧縮に利用した画像
データ圧縮方法および符号化回路に関し,画像の種類に
よらずに,高い圧縮率を得られるようにすることを目的
とする。 【構成】一致検出回路15により,符号化する画像データ
が格納されている複数ラインのQバッファ10の同一画素
位置パターンと,符号化済みデータが格納されているP
バッファ11の同じライン数の同一画素位置パターンとの
一致をとり,最長一致検出回路17で一致したパターンの
最長一致部分列を検出し,可変長符号化回路18により,
その最長一致部分列の一致開始位置と一致長との組で符
号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,2値の画像データを符
号化し,高い圧縮率で圧縮する画像データ圧縮方法およ
び符号化回路に関する。
【0002】近年,オフィスオートメーション(OA)
が発展し,文書情報が,白黒2値の画像情報としてファ
クシミリや光ディスクファイル・システムなどで扱われ
るようになっている。文書情報をディジタルデータとし
て利用するとき,画像情報のデータ量は,文字画像に比
べ非常に大きく10数〜数10倍になる。また,最近で
は,画像の品位を向上させるため,ファクシミリにおい
ては,従来のG3機の約200dpi から,次のG4機で
は300dpi ,400dpi へと解像度が上がり,データ
量は増加する方向にある。したがって,蓄積や伝送等で
画像情報を効率良く扱うには,効率的なデータ圧縮を加
えることでデータ量を減らすことが必須となる。
【0003】
【従来の技術】従来,白黒2値画像の代表的な圧縮方式
として,MMR方式と予測符号化方式が用いられてい
る。
【0004】MMR方式はファクシミリでの国際標準化
方式であり,走査ライン中の変化点(白から黒,または
黒から白に変化する画素)の直前ラインとの境界のずれ
(変化点相対アドレス)が小さいという変化点の接続関
係に着目して,データ圧縮するものである。
【0005】MMR方式により,文字,線画からなる通
常の文書画像では,数分の1から10数分の1にデータ
を圧縮することができる。しかし,網点画像では,中間
調が黒画素の面積密度として表され,画面全体に分散さ
れた網点により生じる変化画素数が膨大な数となるた
め,MMR方式では,有効な圧縮ができなかった。
【0006】標準方式のMMR方式とは別のデータ圧縮
法として,予測符号化方式がある。この方式は,周囲の
画素から注目画素の白黒を予測し,予測の外れを符号化
するものである。
【0007】この予測符号化では,データの種類に応じ
た最適な予測関数を用いれば,文書画像に限らず網点画
像でも高い圧縮率が得られる。しかし,周期や形の異な
る多種類の網点画像や文字画像を圧縮するためには,画
像の種類と同じだけ予測関数を用意する必要があり,構
成が複雑になるという欠点がある。
【0008】また,予測符号化方式は,画像の統計的な
性質を予想して予測器を構成しておくために,用意した
予測器と実際に圧縮する画像との統計的性質が合うとき
には有効なデータ圧縮ができるが,合わないときには,
データ圧縮の効率が著しく低下するという問題点があ
る。予測符号化方式の従来技術については,例えば,電
子通信学会技術研究報告IE 80-12『新聞網点写真の適
応予測符号化』に詳述されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像のデータ圧
縮方式のうち,MMR方式に代表される変化点相対アド
レスを用いる方式は,網点画像は圧縮できないという欠
点があり,予測符号化方式は,圧縮するデータの種類と
同じ数だけ予測器を予め用意しておかなければならず,
構成が複雑になる欠点があった。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって,小さな回路規模でもって,種々の画像デ
ータを有効に圧縮できるようにする画像データ圧縮方式
の提供を目的とするものである。
【0011】ところで,画像の種類によらず高圧縮率が
得られるユニバーサル画像符号化方式として,既に本発
明者らによって,複数ラインランレングス・ユニバーサ
ル画像符号化等(特開平3−78371号公報参照)が
発明されている。
【0012】ユニバーサル符号は,情報保存型のデータ
圧縮方法であり,データ圧縮時に情報源の統計的な性質
を予め仮定しないため,種々のタイプ(文字コード,機
械語コードなど)のデータに適用することができる。前
記の発明は,画像での圧縮率を高めるために画像特有の
特長を取り込めるようにデータ表現形式を変換する前処
理を行った後,ユニバーサル符号化する方法である。
【0013】図6は,その従来のユニバーサル画像符号
化の前処理説明図である。図6の(イ)に示すユニバー
サル符号器71にデータを入力する前に,画像データに
ついて画像前処理70を行う。例えばMMR方式では,
図6の(ロ)に示すように,走査ライン中の変化点の直
前ラインとの境界のずれ(変換点相対アドレス)により
データを圧縮する。これに対し,複数ライン・ランレン
グス・ユニバーサル符号化では,図6の(ハ)に示すよ
うに,2値画像データを,複数ラインごとに副走査方向
の画素パターンと,そのパターンが続く長さの情報とで
表した後,ユニバーサル符号器71により,ユニバーサ
ル符号化を行う。なお,図6の(ハ)の例は,複数ライ
ンを4ラインに取ったときの,4ライン・ランレングス
・ユニバーサル符号化の例を示している。
【0014】MMR方式と予測符号化方式の専用方式
は,得意な画像に対して高い圧縮率が得られるが,不得
意な画像では極端に圧縮率が低下した。これに対して,
前記の発明では,得意な画像では専用方式に近い圧縮率
が得られるとともに,不得意な画像でも圧縮率は極端に
は低下しない特長があった。しかし,画像圧縮に特化さ
せた方法とみた場合,前処理と組み合わせるユニバーサ
ル符号化の方は汎用のものを用いており,画像特有の2
次元的な性質を十分取り込んでおらず,冗長性が残っ
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1において,10は符号化されるデータが
格納される複数のラインバッファからなる第1のバッフ
ァ(Qバッファという),11は既に符号化された参照
データが格納される複数のラインバッファからなる第2
のバッファ(Pバッファという),15はQバッファ1
0における同一画素位置の画素の白黒パターンの系列と
Pバッファ11における同じライン数の同一画素位置の
白黒パターンの系列との一致を検出する一致を検出する
一致検出回路,17は一致する白黒パターンの系列の中
で最も長く一致する系列を検出する最長一致検出回路,
18は検出された最長一致部分列の一致開始位置と一致
長との組で可変長の符号化を行う可変長符号化回路であ
る。
【0016】請求項1記載の発明では,図1の(イ)に
示すように,Qバッファ10に格納された複数ラインの
データにおける同一画素位置の画素の白黒パターンの系
列を,Pバッファ11における任意の位置にある隣接す
る複数ラインにおける同一画素位置の白黒パターンの系
列からの最長一致部分列で表し,可変長符号化回路18
により,その最長一致部分列の一致開始位置と一致長と
の組によって符号化を行う。
【0017】この請求項1記載の発明の場合,一致検出
回路15により,Pバッファ11中の任意のラインから
Qバッファ10における系列と一致する系列をサーチす
るが,請求項2記載の発明の場合,図1の(ロ)に示す
ように,Pバッファ11中のデータが,Qバッファ10
のライン数と同じライン数であらかじめ区切られてお
り,Qバッファ10における同一画素位置の画素の白黒
パターンの系列を,隣接する複数ラインごとに符号化済
みのデータを区切ったPバッファ11における同一画素
位置の白黒パターンの系列からの最長一致部分列で表
し,その最長一致部分列の一致開始位置と一致長との組
によって符号化を行う。
【0018】請求項3記載の発明では,請求項1または
請求項2記載の発明における結果について,可変長符号
化回路18により,最長一致部分列の一致長が所定の閾
値以下のとき,識別ビットと生データを符号化し,最長
一致部分列の一致長が所定の閾値より大きいときには,
識別ビットと一致開始位置および一致長の組を可変長符
号化することにより,最適な符号化を実現する。
【0019】請求項4記載の発明では,可変長符号化回
路18により可変長符号化する際に,最長一致検出回路
17により検出された最長一致部分列の一致開始位置
を,符号化される同一画素位置データの開始位置を中心
とする画素位置の相対距離と,ライン位置の相対距離と
の組み合せで表し,より圧縮度の高い符号化を実現す
る。
【0020】これらの符号化を行うために,Qバッファ
10,Pバッファ11,一致検出回路15,最長一致検
出回路17,可変長符号化回路18により,請求項5記
載の符号化回路を構成する。
【0021】
【作用】本発明は,複数ラインランレングス・ユニバー
サル画像符号化の結果と,スライド辞書型ジブ−レンペ
ル符号の原理とを組み合わせ,ユニバーサル符号化を画
像の2次元的な性質に合わせて符号化できるようにした
ものである。
【0022】すなわち,本発明では,ユニバーサル符号
化の部分にスライド辞書型ジブ−レンペル符号を用い
る。スライド辞書型では,符号化すべきデータを符号化
済みデータからの複製として符号化済みデータと最長一
致する系列ごとに分け,最長一致系列を〔一致開始位
置〕と〔一致長〕の符号の組で表して符号化する。
【0023】本発明は,前処理において複数ライン単位
をブロックラインとしてブロックライン中の同一画素位
置(縦方向の白黒)のパターンをデータの1語とみて符
号化する。そして,符号化済みの複数個の参照ラインを
持ち,符号化すべきブロックラインの同一画素位置パタ
ーンと最長一致する区域を参照ライン中より見つけて,
その開始位置を符号化位置からの相対距離,すなわち何
ライン前,何画素前後の位置情報で表して符号化するも
のである。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を説明するに先立ち,本発明
においてユニバーサル符号化の部分に用いているスライ
ド辞書型ジブ−レンペル符号について,最初に説明す
る。
【0025】図7は,スライド辞書型ジブ−レンペル符
号化の原理説明図である。ユニバーサル符号の代表的な
方法としてジブ−レンペル(Ziv-Lempel)符号がある
(詳しくは,例えば,宗像『Ziv-Lempelのデータ圧縮
法』,情報処理,Vol.26, No.1, 1985年を参照のこ
と)。ジブ−レンペル符号ではスライド辞書型(ユニ
バーサル型ともいう)と,動的辞書型(増分分解型と
もいう)の2つのアルゴリズムが提案されている。本発
明は,例えばスライド辞書型のものを用いている。 〔スライド辞書型のアルゴリズム〕このアルゴリズム
は,演算量は多いが,高圧縮率が得られる。符号化デー
タを,過去のデータ系列の任意の位置から一致する最長
の系列に区切り(部分列),過去の系列の複製として符
号化する方法である。
【0026】スライド辞書型ジブ−レンペル符号化の符
号器は,例えば図7に示すように構成される。Pバッフ
ァ11には,符号化済みの入力データが格納されてお
り,Qバッファ10には,これから符号化するデータが
入力されている。
【0027】パターンマッチング80により,Qバッフ
ァ10の系列について,Pバッファ11の系列をサーチ
し,Pバッファ11中で一致する最長の部分列を求め
る。そして,Pバッファ11中でこの最長部分列を指定
するため,以下の情報の組を符号化する。[Pバッファ
中の最長一致系列の開始位置][一致する長さ][次の
シンボル]次に,Qバッファ10内の符号化した系列
を,Pバッファ11に移して,新たなデータを得る。以
下,同様の操作を繰り返し,データを部分列に分解し
て,符号化する。 〔スライド辞書型の改良方式−LZSS符号〕スライド
辞書型アルゴリズムの改良として,LZSS符号がある
(T.C.Bell,"Better OPM/L Text Compression", IEEE T
rans. on Commun., Vol.COM-34, No.12, Dec. 1986 参
照)。LZSS符号では,Pバッファ中の最大一致系列
の〔開始位置〕,〔一致長〕の組と,次の不一致の文字
とをフラグで区別して,符号量の少ない方で符号化す
る。
【0028】図8は,従来のLZSS符号化処理フロー
を示す図,図9はLZSS符号の説明図である。LZS
S符号化では,Qバッファ(4ビットの16個の文字数
まで一致長を指定できる)には,4ビットの参照情報で
指定するこれから符号化する文字列を格納する。Pバッ
ファ(12ビットのアドレスに対応して4096個の位
置を指定できる)には,12ビットの参照情報でもって
位置を指定する符号化済みの文字列を格納する。
【0029】そして,図8に示す処理により,Qバッ
ファの文字列とPバッファの文字列とを照合し最長一致
する文字列を求めて,この求められた文字部分列を「そ
の文字部分列のPバッファにおける一致開始位置」と
「その文字部分列の一致長」とで指定する。また,1バ
イト長の文字列は生データを符号化した方が有利なの
で,図8の処理により,生データ8ビットを用いる。
そして,文字列の符号もしくは生データを,図9に示す
ように8個ごとにまとめ,各8個のデータが文字列の符
号か生データかを表示するため,8ビットの識別データ
を先頭に付加した符号として出力する。次に,図8の処
理により,Qバッファ内の符号化した文字列をPバッ
ファに移して,Qバッファ内に符号化した文字列分の新
たな文字列を入力する。
【0030】図2は本発明の実施例による符号化回路の
例を示す図,図3は本発明の実施例による符号化説明図
である。以下の実施例の説明では,4ラインごとに同一
画素位置のパターンをまとめて符号化するものを例に説
明する。4ラインに限らず,何ラインでも同様に実施す
ることが可能である。
【0031】図2において,1は2値画像データを1画
素ずつ入力する端子,2は圧縮データの符号語を1語ず
つ出力する端子である。端子1から入力された画像デー
タは,1ラインごとにラインバッファ10-4,10-3,10-
2,10-1に, マルチプレクサ10-6の切り換えによって順
に格納される。このラインバッファ群が,図1に示すQ
バッファ10に対応する。
【0032】ラインバッファ群で構成されるQバッファ
10の4ラインの同一画素位置のパターンは,Qバッフ
ァアドレス制御回路12によって,1パターンずつレジ
スタ10-5に逐次読み出される。また,符号化が終了した
4ライン分の画像データのラインバッファ10-1,10-2,
10-3,10-4の内容は,それぞれラインバッファ11-1,11
-2,11-3,11-4に移される。一方, それまでラインバッ
ファ11-1,11-2,11-3,11-4に格納されていた内容は,
それぞれラインバッファ11-5,11-6,11-7,11-8に移さ
れる。
【0033】ラインバッファ11-1〜11-8のバッファ群
は,図1に示すPバッファ11に対応する。Pバッファ
11は,Qバッファ10のラインバッファ群のライン数
以上の任意のライン数をもつ。Qバッファ10のレジス
タ10-5に逐次読み出された同一画素位置のパターンは,
Pバッファアドレス制御回路14によってPバッファ1
1のレジスタ11-10 に読み出された同一画素位置のパタ
ーンと,一致検出回路15によって照合される。
【0034】このとき,Pバッファ11のラインバッフ
ァ群(11-1〜11〜8)から読み出される同一画素位置のパ
ターンは,マルチプレクサ11-9の切り換えによって,図
3の(イ)にライン相対位置(0〜7)として示すよう
な1ライン単位ずつずらした各ブロックラインごとに,
4ラインの同一画素位置のパターンが選択されるように
制御され,レジスタ11-10 に格納される。
【0035】一致検出回路15は, Pバッファ11とQ
バッファ10の一致する同一画素位置パターンを検出し
たならば,一致長カウンタ16に一致長を計数させる。
さらに,一致開始相対位置算出回路13は,Pバッファ
アドレス制御回路14とQバッファアドレス制御回路1
2とから,一致開始位置のラインアドレスと画素アドレ
スとを受け取り,これらから図3の(イ)に示すライン
相対位置と画素相対距離(注目画素位置から左を負,右
を正として画素の位置を測った値)を算出する。
【0036】最長一致検出回路17は,今までの最長一
致長と,その開始位置を保持している。最長一致検出回
路17は,一致検出回路15から一致が終了した旨の信
号を受け,もし,今まで検出した一致長より長ければ,
一致長カウンタ16の値と,一致開始相対位置算出回路
13の一致開始位置の相対位置情報を受け取って,最長
一致長を書き換える。また,もし今まで検出した一致長
より短かければ,一致長カウンタ16と,一致開始相対
位置算出回路13の値をそのまま捨てる。最長一致検出
回路17は,Pバッファアドレス制御回路14からの照
合終了信号によって最長一致系列を確定させる。
【0037】次に,可変長符号化回路18は,最長一致
の確定を受けて,もし最長一致長が所定の閾値より長い
場合には,符号語として〔一致開始相対位置〕〔一致
長〕の組を可変長符号化し,出力する。この可変長符号
の割り付けについては,後述する。また,もし最長一致
長が所定の閾値より短い場合には,〔不一致の同一画素
位置パターン〕の生データを出力する。
【0038】図3の(イ)に示す例では,符号化済みの
任意の4ラインの同一画素位置パターンを参照したが,
図3の(ロ)に示す例では,4ラインごとに区切ったパ
ターンだけを参照し,最長一致位置を符号化位置からの
相対位置として可変長符号化する。図3の(ロ)に示す
方法は,前述の4ライン前処理を用いた場合と同様であ
り,4ラインに区切ったパターンごとに参照するので周
期性が4の倍数からずれる網点画像などで,図3の
(イ)に示す方法に比べて圧縮率が幾分悪化する。しか
し,参照するパターン数が減るので照合に要する時間は
短縮される。
【0039】図4は,本発明の実施例で用いる可変長符
号化説明図である。図3に示すライン相対位置の可変長
符号化は,図4の(イ)に示すように行う。ライン相対
位置が0に対しては,2ビット“00”の符号,1およ
び2に対しては,それぞれ3ビット“010”,“01
1”の符号,2〜8に対しては4ビットの符号というよ
うに,符号化を行う。
【0040】また,画素相対距離の符号化は,符号化画
素位置をi,一致開始位置をj,1ライン画素数をm,
相対距離に対する整数値割り付けをkとしたとき,次の
ように行う。
【0041】 i=jのとき,k=0 i>jかつ(i−j)<(m−i)のとき,k=2
(i−j) i>jかつ(i−j)>(m−i)のとき, k=(i−j)+(m−i)=m−j i<jかつ(j−i)<iのとき,k=2(j−
i)−1 i<jかつ(j−i)>iのとき,k=i+(j−
i)=j このように,符号化位置iを中心にして,一致開始位置
jとの距離(差分)に整数値を割り付ける。すなわち, 差分 0,左1,右1,左2,右2,左3,右3,・
・・・に対して, 整数値 0, 1, 2, 3, 4 ,5 ,6,・
・・・を割り付ける。 これが上記との割り付けである。
【0042】もし,右差分の割り付けが,ライン終端ま
で行ったとき,以降は左差分のみ,整数値を割り付け
る。これが上記の割り付けである。また,もし左差分
の割り付けが,ライン始端まで行ったとき,以降は右差
分のみ,整数値を割り付ける。これが上記の割り付け
である。
【0043】このような相対距離に割り付けた整数値k
について,例えば図4の(ロ)に示すように,可変長符
号化する。図4の(ロ)に示す*は,1ビットで0また
は1を表す。
【0044】一致長の可変長符号化は,各一致長iに対
して,図4の(ハ)に示すように行う。この場合にも,
値が小さいほど短い符号で符号化される。本発明で符号
化した圧縮データを復元するときには,符号化と対の復
号化が必要になるが,これは符号化処理と逆の操作を行
えば良い。図5は,その復号化回路の例を示す。
【0045】図5において,3は圧縮データを入力する
端子,4は復元した画像データを1ラインずつ出力する
端子である。ラインバッファ群22がQバッファに対応
し,ラインバッファ群23がPバッファに対応する。
【0046】端子3から入力された圧縮データは,可変
長符号復号回路20によって,一つずつの等長の符号語
データに直される。そして,もし符号語が〔不一致の同
一画素パターン〕の生データの場合には,復号された4
画素は,マルチプレクサ21を介して,Qバッファアド
レス制御回路24の指定するラインバッファ22-4, 22-
3,22-2, 22-1(Qバッファ)中の対応するアドレスに
書き込まれる。
【0047】また,もし符号語が〔一致開始相対位置〕
〔一致長〕の組の場合には,次の復元動作をする。ま
ず,Pバッファアドレス制御回路25でライン中の画素
位置を指定するとともに,マルチプレクサ23-9を切り換
えて, ラインバッファ群23-1〜23-8の中から符号語の指
定する4ラインを切り出し,レジスタ23-10 にセットす
る。レジスタ23-10 の内容である4画素のデータは,マ
ルチプレクサ21を介して,Qバッファアドレス制御回
路24の指定するラインバッファ22-4, 22-3,22-2, 22
-1(Qバッファ)中の対応するアドレスに書き込まれ
る。
【0048】次に,Qバッファアドレス制御回路24
は,ラインバッファ22-4〜22-1のアドレスを一つインク
リメントしながら,一致長の回数分,Qバッファに4画
素ずつ書き込む動作を同様に繰り返す。
【0049】以降,同様に符号語を一つずつ復元し,4
画素ごとに復元する動作を繰り返して,Qバッファに4
ライン分の画像データを復元する。4ライン分の画像デ
ータの復元が終了すると,マルチプレクサ22-5を切り換
えながら,1ラインずつ復元したデータを順に取り出
す。
【0050】次に,復元したラインバッファ22-1, 22-
2, 22-3, 22-4(Qバッファ)の内容は,それぞれPバ
ッファのラインバッファ23-1, 23-2, 23-3, 23-4に移さ
れる。また,それまでラインバッファ23-1, 23-2, 23-
3, 23-4に格納されていた内容は,それぞれラインバッ
ファ23-5, 23-6, 23-7, 23-8に移される。この操作を行
った後,次の4ラインの復元に移る。このように4ライ
ン単位の復元を繰り返して,全画像を復元する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば,複数ライン分の同一画
素位置のパターンをユニバーサル符号化するとき,過
去の複数ラインのデータより2次元的な照合によって注
目パターンとの最長一致領域を検出するので,符号化を
複数ラインごとに区切った影響は軽減されるとともに,
最長一致領域の開始位置を注目パターンの位置からの
相対距離として表すので,近傍の相関ほど短い符号で表
され,画像の2次元的な性質を取り込んだ効率の良い符
号化が可能となり,高い圧縮率が得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例による符号化回路の例を示す図
である。
【図3】本発明の実施例による符号化説明図である。
【図4】本発明の実施例で用いる可変長符号化説明図で
ある。
【図5】本発明の実施例で用いる復号化回路の例を示す
図である。
【図6】従来のユニバーサル画像符号化の前処理説明図
である。
【図7】本発明で用いるスライド辞書型ジブ−レンペル
符号化の原理説明図である。
【図8】本発明に関係するLZSS符号化処理フローを
示す図である。
【図9】本発明に関係するLZSS符号の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 Qバッファ 11 Pバッファ 15 一致検出回路 17 最長一致検出回路 18 可変長符号化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 広隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値の画像データを圧縮する画像データ
    圧縮方法において,所定の隣接する複数ラインにおける
    同一画素位置の画素の白黒パターンの系列を,符号化済
    みの任意の位置にある隣接する複数ラインにおける同一
    画素位置の白黒パターンの系列からの最長一致部分列で
    表し,その最長一致部分列の一致開始位置と一致長との
    組によって符号化することを特徴とする画像データ圧縮
    方法。
  2. 【請求項2】 2値の画像データを圧縮する画像データ
    圧縮方法において,所定の隣接する複数ラインにおける
    同一画素位置の画素の白黒パターンの系列を,所定の隣
    接する符号化対象と同数の複数ラインごとに符号化済み
    のデータを区切ったものにおける同一画素位置の白黒パ
    ターンの系列からの最長一致部分列で表し,その最長一
    致部分列の一致開始位置と一致長との組によって符号化
    することを特徴とする画像データ圧縮方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像デー
    タ圧縮方法において,最長一致部分列の一致長が所定の
    閾値以下のとき,識別ビットと生データを符号化し,最
    長一致部分列の一致長が所定の閾値より大きいときに
    は,識別ビットと一致開始位置および一致長の組を可変
    長符号化することを特徴とする画像データ圧縮方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の画像データ圧縮方法において,検出された最長一致部
    分列の一致開始位置を,符号化される同一画素位置デー
    タの開始位置を中心とする画素位置の相対距離と,ライ
    ン位置の相対距離との組み合せで表し,可変長符号化す
    ることを特徴とする画像データ圧縮方法。
  5. 【請求項5】 2値の画像データを圧縮する符号化を行
    う符号化回路であって,符号化されるデータが格納され
    る複数のラインバッファからなる第1のバッファ(10)
    と,既に符号化された参照データが格納される複数のラ
    インバッファからなる第2のバッファ(11)と,前記第1
    のバッファ(10)における同一画素位置の画素の白黒パタ
    ーンの系列と前記第2のバッファ(11)における同じライ
    ン数の同一画素位置の白黒パターンの系列との一致を検
    出する一致検出回路(15)と,一致する白黒パターンの系
    列の中で最も長く一致する系列を検出する最長一致検出
    回路(17)と,検出された最長一致部分列の一致開始位置
    と一致長との組によって可変長の符号化を行う可変長符
    号化回路(18)とを備えたことを特徴とする符号化回路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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